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クレームにスマイル2009

クレームにスマイル2009

ニットキャップシアター

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

(いい意味で)騙された
シチュエーションコメディ的なものを想像して、はじめそんな感じで進行していたものだからすっかり騙されました。
世界がこんがらがっていく過程にどっぷりはまり込んでしまいまいた。
「大根」のくだりは笑いすぎて泣きました(笑)

ラフカット2009

ラフカット2009

プラチナ・ペーパーズ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/11/04 (水) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

知らない役者ばかり41名
久しぶりに見るラフカット。プラチナ・ペーパーズのホームページで過去公演の記録をちょっと覗いてみた。私が見たのは1995、1996、2000、2003年の4回。出演者の中には当時は全然知らなかったが、今なら知っているという名前がそこそこある。ハイバイの岩井秀人とヨーロッパ企画の土佐和成がG2の作品で共演していたり、ケラの作品に親族代表の竹井亮介が出ていたりする。もっとも竹井の場合は今も親族代表の公演でケラに脚本を書いてもらっている。私が見ていない回でも、あひるなんちゃらの黒岩三佳とかグリングの青木豪が役者で出ていたり。
どういうわけか私の場合、ラフカットの舞台で見た役者のことがほとんど記憶に残っていない。とくにスペースゼロのような大きな会場で座席が後方だったりすると、単純に役者の顔がよく見えないのだ。その意味では、東京芸術劇場の小ホールでやった1995年の第1回目は、舞台が近かったこともあり、印象に残った役者が二人いる。ラッパ屋の鈴木聡作品に出ていた佐藤奈美と堤泰之の一人芝居に出演したかないまりこ。残念ながら二人とも最近は消息を聞かない。

最初のころはケラやじんのひろあきも脚本を提供していて、当然ながら無名の役者よりは脚本家を目当てに出かけていた。
今回もひさしぶりに見る気になったのは、4本立てのうちの1本が青年団演出部の工藤千夏の作演出だったから。

ネタバレBOX

感想を上演順に。4本とも時間は30分ほど。

「職員会議」は作:G2、演出:堤泰之。
生徒の代表を交えて行う職員会議で、女子生徒が弁護士を連れて現われ、一人の男性教師をセクハラ容疑で追及しはじめる。教師が生徒によって追い詰められる話といえば、デビッド・マメットの「オレアナ」やリリアン・ヘルマンの「子供の時間」があるが、生徒の年齢はちょうど両者の中間あたり。時間が短いなりに話は楽しめた。男子生徒がやたらドモってしゃべるのが、緊張を表現する演技なのか、それとも本当にドモリの役なのかがわかりにくかった。私が子供のころはドモリというのはそれほど珍しくなかったが、最近はドモリというものにまったくお目にかからない。今は学校にドモリの子供がいたら、いじめにあうんじゃないだろうか。催眠術とかで簡単に治療ができるのだろうか。最近のドモリ事情というものがちょっと気になる。
芝居とは関係のない話になってしまった。

「真夜中の太陽」は原案・音楽:谷川浩子、作・演出:工藤千夏。
登場人物は82歳になる老女と、太平洋戦争時、女学校の生徒だった11名と女教師、それに同じく女学校で英語を教えていたアメリカ人の男性教師。この3組は同じ舞台に現われて会話も交わすのだが、実はそれぞれが生きている時間は異なっている。アメリカ人教師は戦争が始まった後、国外へ強制退去させられている。女学校の生徒と女教師は空襲で防空壕に避難した際、爆弾が運悪く防空壕に落ちて全員が死亡している。そして老女は同じ女学校の生徒だったが、一人逃げ遅れたために命拾いをして、戦後も60年あまり生きて平成21年のいま現在82歳になっている。

空襲のあった日、彼女らは歌の稽古をしていた。モンペ姿の若い女性に混じって、老女も同じように席についている。老女のとまどいをよそに、娘たちは彼女を自分達の一員として親しげに話しかけてくる。このあたりから劇中の虚実が揺らぎ始める。そこへアメリカ人教師も顔を出す。空襲の場面では、女学生たちが後方へ下がると、赤い照明がともって防空壕に爆弾が落ちる。必死に止めようとする老女、過去は変えられないと諭す男性教師。そのとき老女とアメリカ人教師のいる場所は、もはや戦時下の学校ではない。アメリカ人教師は国外退去のあと、老女が82歳を迎えた平成21年にはすでに故人になっている。現在も生きている老女が死者達と出会う場所、それは彼女の回想の世界なのだ。

彼女には自分だけが生き残ったことに対する後ろめたさがあった。しかしその回想とも幻想ともつかぬ場所に現われた昔の仲間たちは、彼女が長生きしたことをうらむどころかむしろ喜んでくれる。そして途中で何度か唄いかけて中断した歌がようやく最後まで唄われる。芝居は、いつものお気に入りの椅子に座って眠るように息を引き取った老女を孫が発見するところで終わる。

ファンタジーの名手が送る感動作品。ひねくれた中年のオッサンの心にもぐっと来る。「ビルマの竪琴」や「二十四の瞳」のように、音楽も効果的に使われている。ただ、若手の力試しというラフカットの主旨からすると、女学生たちは一まとめの集団という感じもあって、それぞれが個性豊かに、というところまではいっていなかったのはないか、とも思う。

「アンデスの混乱」は作:鴻上尚史、演出:堤泰之
飛行機の墜落事故現場を舞台にした生存者達のドラマ。「アンデスの奇蹟」と呼ばれた実話がモチーフになっているらしい。この日はちょっと疲れ気味で、そのピークがこの3本目に襲ってきたので、実はあまり内容を覚えていない。墜落事故から3日目、7日目というふうに、時間を飛ばしながら場面を区切って描いていたが、せいぜい30分ほどの芝居なのだからそんなに細かく分けなくてもいいじゃないかと思った。

「父を叩く」は作・演出ともに堤泰之。
これも感動を誘う作品といえるかもしれないが、公演を控えた役者の主人公が重病の父親を見舞うという設定は、ちょっとずるいというか反則ワザに近い気もする。ラフカットではたいがい堤泰之の脚本が一つ上演されるが、ささやかなエロを入れるのも特徴的だ。役者では長身でスタイルのいい安藤彩華が気になった。
ステルスボーイ

ステルスボーイ

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

おめでとうございます
三宅さんそこまでしてドラム叩きたいんですね(涙)
でも30年はすごい。年配層の観客が皆大笑いしている!すごい! ここまで来ると一つのジャンルとして確立してますね。
歌も、踊りも、芝居もみんなギリギリ合格点な感じが独特の雰囲気出すんでしょうね。

て

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★

おしい
ものすごく構成が面白くできてるんだけど、生かせてない感じがした。あと菅原永二の母親役は感情移入できず。役者が悪いのではなくキャスティングミスかなぁ〜

雨の日の森の中

雨の日の森の中

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2009/11/04 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

Jパワー
出演者みな実力者ぞろい。
まだ2日目とはいえ完成度たかし。
イチバンの驚きは初舞台の谷村美月!さすが若手NO1女優、気配りも含め
素晴らしい。
とはいえ観客99%は増田君のファン。
よくも悪くもJパワー恐るべし!

プレイバック Part3

プレイバック Part3

劇団チャリT企画

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/10/30 (金) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

もうひと波瀾欲しい
とある作家がなくなった家で怒るドロドロ劇で進んでいくかと思ったら、実はそこまでの出来ことは作家の遺作の話だたっという展開は見事に騙されました。その後ちょろちょろ妄想が入っていくのもよい。
またわかった後、別の展開となるのかと思ったが、遺作の内容と同じように展開させていくのは、これまたお見事でした。

Part3のテープでもうひと波瀾起こしてもよかったかなと思うのと、ラストが少しあっけなさ過ぎたかなと思うところはありましたが、面白かったです。

タータンチェックの交わり

タータンチェックの交わり

みどり人

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2009/10/31 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

ドキドキ感まであと1歩
女性の作家が書いた、女心を見せるお話ということで、基本は主人公である佐々木友香(宮本愛美)の部屋での会話劇となってきます。
部屋をのぞき見てるドキドキ感まではいきませんが、見てる感じは受け、世界観には引き込まれました。
ただ、主人公友香の友達・林菜穂(細井里佳)の関係性があまり明示されず、このキャラだけちょっとつかみ辛かったかな。
(友香の婚約者との関係性があると思われうが、そこまでの明示はない)

後、友香の部屋とお隣の部屋を、小道具を使って部屋番号を明示してわかるようにしておりましたが、そこまでの気があるなら、テーブルの上に出された消え物をそのままにしておかなく、どうにか隠すなどの工夫が欲しかった。

でも、面白かったです。

あぶく

あぶく

浮世企画

荻窪小劇場(東京都)

2009/10/30 (金) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

カラフルでモノクロ
前半、カラフルだなあと思い観ながら、また、この部分は夢オチかなと思っていたら、前半は全部夢オチでした(笑)
後半、夢(妄想か)だったのがわかった後の色のなさというか、モノクロ的な色での主人公の心情の表し方はお見事でした。
まあ、ちょっと主人公自体の心情が、内に向きすぎな感じは受けましたが。
後、物語的にはもう少し盛り上がりが欲しかったかな。

しかし、舞台のセット上致し方ないとはいえ、客席から振り向いて見上げる体勢をとる必要があるようにしての場面はないほうがよかったと思う。
(上手側の上手側はそれでも見えなかったのでは?)

あの人の世界

あの人の世界

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度

巨匠の妄想
黒澤明が晩年に撮った『夢』みたいなもんだ。
若くして巨匠の風格を持つ松井周の深遠な変態世界。
奔放で自由な表現に驚嘆した。
でも僕は眠かった。ゴキコンのほうが素晴らしいと思う。

Livespire「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」

Livespire「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」

Livespire(ライブスパイア)

福岡中洲大洋(福岡県)

2009/11/07 (土) ~ 2009/11/20 (金)公演終了

満足度★★★★

これはすごい!!
舞台だったら☆5つ
いつもステキな舞台を見せてくれるキャラメルボックスだけど、
これも良かった!!あー生で観たいな。
ローソン、ぴあで前売りチケット買えます。

ネタバレBOX

深刻なことも軽く乗り越えられそうな気分になる。
元気がもらえる、ありがとう。
汚い月

汚い月

乞局

笹塚ファクトリー(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/12 (木)公演終了

ふたりの女

ふたりの女

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)

2009/06/20 (土) ~ 2009/07/04 (土)公演終了

満足度★★★★★

野外劇の新鮮さ
アングラ=テント芝居のイメージが強い唐十郎の戯曲を開放感のある野外劇場で観ることがまず新鮮な体験だった。
テント芝居の持つある種の息苦しさとは無縁で、傍観者として俯瞰するような位置に身を置くことができ、それは能を観るときの感覚にも似て、唐十郎の戯曲を先入観なく新しい視点で追体験できたように思う。

ネタバレBOX

開幕時、舞台正面の4つの銀色の戸板返し式回転ドアに浮かび上がる手が蠢き、ロックの大音響と共に8つの人影がもがき現れる。この点がノスタルジックな曲と共に始まる通常のアングラ劇と異なり、期待感を誘う。人
影はあたかも地獄の亡者どもの象徴のようでもあり、これから始まる男女3人の恋地獄の苦悶をも暗示している
ようだ。
 原作の『源氏物語』から現代へと抜け出した六条御息所は<六条>、光源氏は<光一>、葵の上は<アオイ>として登場する。六条は昔出会い、忘れられずにいた医師光一の妻に間違われたことがきっかけで光一の妻にな
りたいと思い始め、光一と婚約者のアオイの間に入ってくる。原作の車争いの場が富士サーキットであり、六条が化粧品セールスをしたり、アジ演説を行う学生運動家風の男が登場するなど70年代当時の風俗をさりげなく描
いている。演者ではなく寝かせた小袖で表現される能の「葵の上」とは違い、アオイは生き生きと能弁で、1人の男を巡って女2人が争い、互いに引き剥がそうとして命を削るのが傷ましい。六条が渡した髪油を媒介にアオイは六条の情念に取り憑かれていくのだが、原作の生霊現象というより、光一が2人の女を愛した時点で2人の存在が表裏一体となって引き剥がすことができなくなってしまう皮肉が描かれている。
アオイと六条は1人の女優が演じ分けるが、たきいみきは初演の若き日の緑魔子を彷彿とさせ、妖艶で美しくはかなげでありながら力強い。2人が別人に見えながらも1人の女性に重なっていくように見せた点で成功だ。光一の永井健二は恋愛のカリスマ・光源氏ではなく、等身大のナイーヴな現代青年を明晰な台詞で演じる。官女風の大きな髪型に派手なビーズカーデガンを着た木内琴子の「母」が歌舞伎の生世話物風にくっきりと演じ、目を惹く。看護婦の三木美智代、老人の三島景太らもいかにも唐十郎の世界らしい雰囲気を醸し出していた。
 今回は舞台美術と衣裳の果たす役割が大きく、潮騒や「鍵」の澄んだ音などの音響効果も印象的だ。俳優の衣裳は平安貴族の夏の装束である紗の薄絹を思わせ、医師の<是光>(原作では源氏の家来・惟光)の着る白衣も
光一の着る黒のジャケットも透けたオーガンジーのような素材である。この衣裳が、この芝居を現代劇の写実性から離れ、ドラマそのものの夢物語のような虚構性を観客に強く植え付けている。アングラ芝居で多用される白
塗り化粧もこの芝居では違和感がない。また、薄紫色の髪に白の下着姿の狂女の六条は砂浜に打ち上げられた人魚にも見え、突飛な言動と共に浮世離れした女を表している。
 俳優は舞台の屋根部分の高所に上るほかは主に格子状に木を渡した床の上を行き交うが、格子によって形作られた道が人々がさまよいながら行く冥府魔道を思わせる。交わるかに見えても決して交わらない男と女の生をも
表現している。六条と光一が平均台のように、正面を向いたまま細木の上を後退する動きなどは、俳優の肉体の使い方として面白い。本物の能舞台もこのような格子が組まれた床下に足拍子が響くように甕が置かれているの
だ。さらに能舞台に描かれた松のごとく、自然の木々が舞台背後には聳えている。
 野外劇場というロケーションが生んだもうひとつの視覚効果は、「闇夜に舞う蛾」である。蛾は照明を受けると、あるときは青く、あるときは緑色に、金色に光り輝きながら、ヒラヒラと浮遊する。それがあたかも劇中の砂浜に浮かぶ漁火のようにも、鬼火のようにも見えるのである。また、アオイが転落死した瞬間、背後の木が照明によって真紅に染まる。アオイの血しぶきとも情炎ともいえる強烈なシーンに崖の高度が活きるが、その直後、金色の蛾がアオイの化身さながらに舞台下方から舞い上がっていった。炎に群れる蛾を描いた速水御舟の名画「炎舞」を想起させるような自然が生んだ巧まざる劇的効果だった。
あの人の世界

あの人の世界

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

GHOST SEED ~ゴースト シード~ (再演)

GHOST SEED ~ゴースト シード~ (再演)

カプセル兵団

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2009/11/04 (水) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

じゃじゃ馬ならし

じゃじゃ馬ならし

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2009/06/27 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★

乾いた演出が好みではなかった
古典を型破りな形式で見せることで知られるアムステルダムの劇団だそうです。
「じゃじゃ馬ならし」というと「キス・ミー・ケイト」のモチーフになったりして、
わが国でも人気演目ですよね。
私が高3のとき、最後の学園祭の学年劇も「じゃじゃ馬ならし」でしたし、
楽しい舞台を期待して行ったんですが・・・。

ネタバレBOX

お国柄の違いなのかなぁ。まず、日本では俳優がこういうふうにはやらないだろうなと思いました。
何しろ、唾を本当に顔に吐きかけるんですよね。何人もが。ネトーッ、
ベチョベチョって。
観ていて吐き気がしてしまった。マジで。映画ならまだしも、生の舞台でこれをやられると気持ち悪いです。
日本人の私としては慣れてないし。
で、俳優がみんなアッケラカンとしていて、ストーリーは「じゃじゃ馬ならし」
に違いないのだけど、別の現代演劇を見せられてるみたいな感じで。
バリバリに乾いた感じの演出。
透明なスクリーンのむこうで物語を同時進行で見せたり、興味深い点もあったのですが、生理的に合わなかった。

オリヴィエ・ピィのグリム童話

オリヴィエ・ピィのグリム童話

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」(静岡県)

2009/06/27 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

夢見るような舞台
私が観たのは「少女と悪魔と風車小屋」です。外国の遊園地にいるような
楽隊の生演奏も聴けて、俳優の演技もさることながら舞台に花びらが散るさまとか、少女の銀の義手のきらめく美しさとか、夢のような舞台でした。
私のような者は、フランスのオデオン座なんて一生行く機会なんてないですから、貴重な体験でした。
楕円堂は磯崎新の設計で、とても素晴らしいホールです。
ホールだけでも一見の価値があります。多く使われている木の力なのか、高血圧にも喘息にも効くみたいで、ここで過ごすととても体調が良くなるのです。

ネタバレBOX

明治時代、財閥や華族の家の園遊会にこういう楽隊が出たようですが、
きっとパリの万国博の影響だったのかなーと思って観てました。
「グリム童話の残酷さ」をテーマにした本がブームになったことがありましたが、今回の芝居を観て納得できました。童話なのに、大人が観て楽しめる。

しかし、ですね。東京からのハシゴツアーの高速バスの渋滞により、我々の一団は開演時刻に間に合いませんで、到着しても楕円堂が遠いから徒歩での移動に時間がかかり、開演を遅らせてもらったわけです。何時間も乗ってるバスを降り、トイレが限界だったのに時間押しで行けない訳ですよ。バスジャックの人質の気分(笑)。
我慢して観てたけど、終演後はまた移動時間がないから、もう駄目!となって、幸い出口に近い端っこにいたので、這って行って係員に耳打ちし、ソーッと後ろから出してもらって中座し、何度か来てるので勝手知ったる近くのトイレに駆け込みましたわ。
楕円堂は本当は地下のトイレに行くべきなんだけど遠くて時間かかるので。
中座2分。またソーッと戻りました。
ツアーのご厚意はわかるけど、移動時間を考えるとタイムスケジュールに無理がありすぎなんですよね。
JUNK

JUNK

PLAT-formance

千本桜ホール(東京都)

2009/11/05 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

清潔感。
役者二人+作家の三人組、PLATさん。コントというよりも、二人の掛け合いが洗練されているので演劇を観た印象が強く残る。小刻みな短編が続くのかと思いきや、最後は繋がる面白さがありました。どことなくクールで清潔感がある、汚い言葉を言ったとしても汚くきこえない、そもそもそんな言葉は使わないのだけど。この方たち私好きです。
暗転時の照明と音にも色々工夫されていて記憶に残ってます。換気扇からの光など格好良く。★3と4の間くらいで。

いらない里

いらない里

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

どこだって必要な里。
劇団初見なるもほぼイメージ通りでさくっと楽しめる。宇宙っぽいセットとキャラの分かり易さもあるのでもう少し短い時間であれば親子で観劇、も良さそう。小玉さんの演技は立派な小玉芸であり彼女が登場すると嬉しく思う。背骨に金属が入っているかのようなシャキーンッとしたキレ。玉置玲央さんの子犬っぽい役柄はとても新鮮。最初登場した時、最前列のお客さんの顔を確認しているように見えてなんでかな?と思っていたら最後に嗚呼・・・・・これも芸術。印象に残ったのは全員踊ってる時の表情の良さ。一人一人ぐるり、観察。★は3と4の間くらいで。

演劇/大学09春「近畿大学『少女仮面』」◆フェスティバル/トーキョー

演劇/大学09春「近畿大学『少女仮面』」◆フェスティバル/トーキョー

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/03/28 (土) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

初演に思いをはせて
もっと早く書きたかったんですが、団体名キーワードをフェスティバルやトーキョーで入力しても検索に出てこないもので見逃してしまってたんです。
秋公演を観たいに登録したので、さかのぼって書くことにしました。
初演の「少女仮面」は吉行和子、白石加代子によって演じられたそうです。
今回の公演を観て、初演を観たかったなーと思いました。
吉行和子は当時、反新劇のノロシをあげていたアングラ劇に出ることを決意して「民藝」を去ることになったのです。
新劇界の重鎮で民藝の主宰であった宇野重吉が「そんな芝居に出ても何の得る物もないよ」と大反対したそうです。宇野の秘蔵っ子として「アンネの日記」の主役に若くして抜擢された吉行はどんなに悩んだことでしょう。
この「少女仮面」により、彼女の新たな女優人生が始まったともいえましょう。
「時はゆくゆく 乙女は婆アに、それでも時がゆくならば、婆アは乙女になるかしら」(「少女仮面」より)
何と美しいことばでしょう。
公演に関った学生の多くが、この芝居のテーマは「肉体と心」だと述べている。まさにそう。でも、そのテーマをこんなに素晴らしい劇に仕立てた唐十郎は凄い。
2008年、「アプサンス」(2010年再演が決定)で舞台を去ることを決意した吉行和子は老女と少女の同居した難役ジェルメーヌをみずみずしく演じました。「アプサンス」も「肉体と心」を描いた作品。
その記憶が残る中で、大学生たちの「少女仮面」を観たのです。

ネタバレBOX

真紅の羽根のストールを肩にかけた春日野八千代(久保田友理)が音楽に
乗って客席に登場したとき、いかにも唐十郎の芝居らしく、うれしくてワクワクした。かつて渡辺えりもこの役を演じたそうで、それも観てみたかった。
風呂桶に入って体を清める儀式が行われたり、何だか妙な春日野八千代ではある。春日野八千代は宝塚を代表する男役スターであり、宝塚少女歌劇はもともと温泉浴場の宣伝として発祥した史実をモチーフにした巧い作劇。
この春日野八千代はもちろんそう思い込んでいる精神を病んだ女で、
満州での戦争の爆撃がトラウマになっているようだ。
これも宝塚の満州慰問団の史実とリンクするようで興味深かった。
終盤、戦地の記憶が交錯する甘粕大尉の進軍の幻想場面に迫力がある。
喫茶店の客の腹話術師と人形が主客転倒する話や、ボーイたちのタップダンスなど、楽しい場面だった。難波有の人形の演技には感心した。特に人形を人間扱いしないと言って怒る腹話術師や、喫茶店の水道の水だけ飲みに来る男など、昭和には実在した風俗が描かれているのも興味深い。
メリー・ホプキンの音楽もやるせなくてとてもよかった。
拝啓、絶望殿

拝啓、絶望殿

ペテカン

駅前劇場(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

また行きたい
ペテカンの本田さんの世界が
良い意味でガラリと変わった
とても面白い作品だと思いました

大治さんも期待道理
いや期待以上の変身ぶりでした
メガネがステキ

金曜日に行きます
主題歌?
「血だらけの命』CDまだ売ってるかな

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