
僕らの声の届かない場所
ろばの葉文庫
The Art Complex Center of Tokyo(東京都)
2010/01/12 (火) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
芸術へのそれぞれ想いがより際立って
08年夏の空想組曲によるオリジナル版と比べて人員的にも時間的にもコンパクト(後で聞いた話によると台本の頁数は増えたそうな)になり、しかも笑える部分が増えたことにより、芸術に対するそれぞれの想いがより際立った感じ?
凝った装置のオリジナルに対してこちらは割とシンプルということも含めてその印象に既視感的なものがあったのは、コロブチカの『証明』とダルカラの『プルーフ』の時と似ていたからなのね…。
でもって、その時にしても今回にしても、内容がより迫って来たように感じられたのは、演出の違いだけではなく1度観ていたからという要素も多分にあるワケなんだが…(笑)
また、オリジナル版の自分のレビューを読むまで省略された部分に気付かなかったのは、改訂の巧さに加えてσ(^-^) の記憶能力の衰えによるものも少なからずあると思われ…(自爆)
あと、劇中では「絵画に対する」想いや才能ではあるものの、内容的には芸術全般に拡大解釈できるワケで、演ずる側も身につまされたりするのかしら?などとも思ったり…(大きなお世話?(笑))
いずれにしても、古典的な作品ではなく、こういった最近の作品を新たに仕立て上げるという企画も面白いので今後のトレンド(の1つ)になったらイイなぁ。

黒いインクの輝き
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★★
抜群の安定感
北関東にある売れっ子女流マンガ家の自宅兼仕事場で、打ち合わせを始めようにも肝心のセンセイの行方がわからず、アシスタントたちや編集者(+α)が彼女を待っている一夜(+回想シーン)に垣間見える人間関係…な物語。
全体の印象はジックリ基礎固めをしたシッカリした土台の上にガッシリ建てられた堅牢な建物の如く抜群の安定感あり。
邸内の3つの部屋をうまく組み合わせた装置の中で描かれる時折ドス黒いものが噴出する「女の園」、各人物もそれぞれ個性が際立って存在感があり観応え十分、的な。
また、回想シーンとのクロスのさせ方も巧みで、5年前や10年前の場面ではちょっとした違いだけなのにちゃんとその期間分若返っているのも見事。
さらに、センセイの状況を明示せず、しかし推測させるに十分なヒントを与えて各人の想像に委ねて終わるのも余韻が残って面白い。(賛否あるかもしれんが…)
こりゃあ次回以降にも期待だな。
![EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/119/stage11941_1.jpg)
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
みた。
全団体初見。モモンガがステキでした。ままごとも観れてよかった。ライン京急はあれでいいんだなと思いました。CASTAYAは本気でやってほしい。岡崎藝術座は、物足りないけど他の公演が観たい。冨士山アネットはダンスが上手くなかった。
旬な団体をまとめて観れて楽しかったです。

小鳥のさえずり
SPPTテエイパーズハウス
銀座みゆき館劇場(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
サスペンスではなかったような気がします
どちらかというと、ドタバタコメディだったような気がしましたが。
とにかく面白く笑わしていただきました。
年明けに相応しい演劇でした。きちんと細かいところが繋がっていて、
後々の伏線になっていたりするところが、作りが丁寧で楽しめました。

S高原から
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
過剰と余剰の果ての衝撃的感動
ときとして過剰で、あるいはまた余剰に満ちた演出だと、途中まで感じていた。
そこを楽しむ舞台なのだと、思っていた。
けれど、じつはカメラのフォーカスをずらしながらピントを合わせるように、
最後にはかっちりと焦点があう作りになっていたとは!
まさに衝撃。そして感動。

第45回関東高等学校演劇研究大会
関東高等学校演劇協議会
ひたちなか会場(ひたちなか市文化会館)(茨城県)
2010/01/16 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
中央大学附属高等学校「急遽演目を変更いたしました」
脚本:臼井 遊 (高校1年生・生徒創作 )
優秀校入賞、第56回全国高等学校演劇研究大会に推薦される。
東京芸術劇場で都大会公演の時には公演直前に女子部員がマイクを持って説明していた。「申し訳ありませんが、本日、インフルエンザの為に部員が欠席して急きょ部員の4人だけで芝居を演じることになりましたので、急遽演目を変更しました。」とのことだったが、今回は「申し訳ありませんが、本日、センター試験の為に部員が欠席して急きょ部員の4人だけで芝居を演じることになりましたので、急遽演目を変更しました。」と言った!(笑)
随分、手の込んだ芝居じみた芝居だと感心したが、次回は何て説明するのだろうか?(苦笑!)
以下はネタばれBOXにて。。
![EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/119/stage11941_1.jpg)
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

キミ☆コレ~ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート~
シベリア少女鉄道
タイニイアリス(東京都)
2010/01/06 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
惹きつけられて捕まる
ちゃんと見てしまうような冒頭、
でも、そこをきちんと観てしまった段階で
作り手側の手のうちに
がっつりと閉じ込められてしまいました

美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
シェイクスピア×モバゲー
「夏の夜の夢」はガラスの仮面レベルの知識しかないまま観劇。
知ってないよりはおおまかなキャラクターと関係と流れだけでも知ってた方が楽しめる、けど知らなくても楽しめる。シェイクスピアは一小節引っ張ってくるぐらいが丁度いいという事実に眼から鱗。
だけどこの舞台、状況が身体に浸透してくるのに大分時間が要った。なんだろう。MEの音量?

前進座初春特別公演
劇団前進座
京都四條南座(京都府)
2010/01/03 (日) ~ 2010/01/21 (木)公演終了
満足度★★★
5月に思いを馳せ
「双蝶々〜」は、良いお芝居なんだけど、もう少し何かぐっと惹かれるものが欲しいような。
國太郎さん&広也さんの芝居は相変わらず良い。すごく、演技が“通い合ってる”感じがする。
5月国立劇場の「切られお富」は、お富が國太郎さん、与三郎が広也さんなので、楽しみです。

黒いインクの輝き
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
![EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/119/stage11941_1.jpg)
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

ガールフレンド
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★★
発想も面白いけれど・・・。
アイデアも面白いのですが
そこからの展開が絶妙。
単純な妄想・夢物語ではなく、
もっと滴るものがたっぷりありました

S高原から
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/18 (月)公演終了

冬のライオン
幹の会+リリック
東京グローブ座(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★
名コンビ誕生、堪能しました
『山の巨人達」の時も、このお二人、相性抜群と感じましたが、平さんと麻実さん、ピッタリのコンビネーションでした。
半年前にこの芝居を観ていたら、たぶんチンプンカンプンでしたが、「ヘンリー6世」上演の折、かなり英国王室の歴史を勉強させて頂いたお陰で、人物関係も歴史的背景も概ね理解でき、楽しんで観劇することができました。
とは言え、レトリックや皮肉がかなり散りばめられた台詞の深い意味合いを瞬時に理解するのにはやや労力が要り、時々睡魔に襲われてしまいましたが…。結構、あちこちで、ご同類がいたのか、寝息が聞こえて来て、熱演の役者さんには申し訳ない気分でした。
でも、王家の歴史はさて置いても、夫婦の愛憎劇として観れば、かなり興味深い内容でした。長年連れ添った夫婦なら、どこの国でも、いつの時代でも、共感できる部分があるのでは?
でも、これ、名優お二人の主演だからこその成果かも?もっと実力のない役者さんが、この作品をやったとしたら、ずっと眠ってしまったかもしれません。
とにかく、平さんと麻実さんの応酬が圧巻で、「いよォ、名コンビ!」と心の中で、掛け声掛けてしまいました。
座った席からは、時折舞台裏が見えてしまって、興をそがれたのが残念です。

美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
シェイクスピアに見せたい
「夏の夜の夢」の世界がこんなふうにアレンジされるのかと興味深かった。アイディアが秀逸で、俳優陣も良く、楽しめました。泉下のシェイクスピアに見せたかったですねぇ。

三月の5日間
オーストラ・マコンドー
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

世界の秘密と田中
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/01/09 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★
期待した割には・・・
「世界の秘密と田中」という大げさな題名と、ここでの高評価からものすごく期待して観たせいか、自分の場合は正直言って落差が大きかった。確かに大人向けの芝居と言えるし、人生の悲哀も描かれているが、常識の域を脱しないというか、自分にはグッとくるものはなかった。他の小劇場系劇団に比べれば観客の年齢層は高いし、終演後、「どう?胸に突き刺さる台詞が多かったんじゃないの?」などと仲間をつついている人も見受けられたが、彼らと同世代である自分にはなぜかそこまで迫ってくるものがなかった。この芝居の登場人物の何人かとそっくりな状況に置かれた人たちを現実の世界で見てきたせいか、現実の人々のほうが数倍もドラマチックで感慨深いため、所詮、作り物めいて見えた。
鈴木さんは「コミュニケーションの大切さ」を一貫して訴えてきた作家だそうで、この芝居も「コミュニケーション」が描かれる。先年、放送されたNHK朝の連続テレビ小説「瞳」でも「どんな思いも言葉にしないと通じない」というキーワードが出てきたが、朝ドラは視聴率もふるわず、ドラマの感想を話し合うサイトでも不評の意見は多く、演劇を観ない層は鈴木さんのキャリアも知らず、かなり辛らつな脚本家批判や欠点への指摘も出ていた。だが、私は朝ドラという制約があるからでは、と差し引いて解釈していた。しかし、本作を観ると「瞳」と共通する点もあり、ドラマ同様の不満を感じてしまった。大きく分けて40歳と、さらに下の世代、もっと上の定年近い世代が登場し、それぞれが壁にぶち当たって悩みながらも希望を見出していく「応援歌」のような芝居だが、自分を含めて、年齢的に人生の岐路に立ち、それぞれに問題を抱えている自分の知る何人かの身近な人を思い浮かべたとき、この芝居を観て元気がもらえるかと考えると、そう単純には思えなかったのだ。私が求めているのはもっとグレードが高い芝居だったので期待はずれだった。
舞台装置上の制約もあり、家具付きアパートの一室で間取りも同じという設定で、何人かの住人が入れ替わり立ち代り出てきて、さまざまな会話を交わして劇が進行していく。何だかロールプレイングゲームのようで、単調で退屈する場面もあった。そのためか、私の周囲ではいびきや寝息が聞こえてきて、とても気になった。「大人の観客が多い」ためか、珍しく諸注意アナウンスがなかったが、案の定と言うべきか、マナーモードの「ヴィーン」という唸り声がいびきや寝息に混じって響き、うるさいこと。とても芝居を楽しむ環境とは言いがたかった。

相棒
宝塚歌劇団
【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/22 (金)公演終了
満足度★★★★
楽しいじゃないか♪
ドラマは数回しか見たことがないですが、ドラマキャラは皆、ハマっていて見事。「相棒」の舞台化というより、「相棒」のコスプレ芝居って言ったほうがぴったり。宝塚ってコスプレ芝居、得意だもんね。
終盤の、臓器移植キャンペーン風の場面はメッセージが強すぎていかがなものかと思う。そういうことは、ちゃんと臓器移植をテーマにした作品でやるべきだ。
しかし、それを補ってあまりあるのは、交通課の三人娘の尋常ならざるカワイさ。生まれて初めて萌え死にするかと思った(笑)
推理劇としては物足りないが、コスプレ・キャラ萌え芝居としてはメチャ楽しい作品。

第45回関東高等学校演劇研究大会
関東高等学校演劇協議会
ひたちなか会場(ひたちなか市文化会館)(茨城県)
2010/01/16 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★
専修大学松戸高等学校「 交番へ行こう 」
脚本は既成のもの。
とあるところにちょっぴり田舎くさい雰囲気の交番があった。そこに万引き少女とスーパーの店長が押し掛けてくる。交番が舞台の芝居。
以下はネタばれBOXにて。。