満足度★★★★
名コンビ誕生、堪能しました
『山の巨人達」の時も、このお二人、相性抜群と感じましたが、平さんと麻実さん、ピッタリのコンビネーションでした。
半年前にこの芝居を観ていたら、たぶんチンプンカンプンでしたが、「ヘンリー6世」上演の折、かなり英国王室の歴史を勉強させて頂いたお陰で、人物関係も歴史的背景も概ね理解でき、楽しんで観劇することができました。
とは言え、レトリックや皮肉がかなり散りばめられた台詞の深い意味合いを瞬時に理解するのにはやや労力が要り、時々睡魔に襲われてしまいましたが…。結構、あちこちで、ご同類がいたのか、寝息が聞こえて来て、熱演の役者さんには申し訳ない気分でした。
でも、王家の歴史はさて置いても、夫婦の愛憎劇として観れば、かなり興味深い内容でした。長年連れ添った夫婦なら、どこの国でも、いつの時代でも、共感できる部分があるのでは?
でも、これ、名優お二人の主演だからこその成果かも?もっと実力のない役者さんが、この作品をやったとしたら、ずっと眠ってしまったかもしれません。
とにかく、平さんと麻実さんの応酬が圧巻で、「いよォ、名コンビ!」と心の中で、掛け声掛けてしまいました。
座った席からは、時折舞台裏が見えてしまって、興をそがれたのが残念です。