最新の観てきた!クチコミ一覧

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クローバー【終了】

クローバー【終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

レンタルスペースさくら・中目黒(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

オススメ☆
よかったです!
オススメです!

会場の環境とお芝居がマッチしていて楽しめます!
ストーリーも入り込めます。

クローバー【終了】

クローバー【終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

レンタルスペースさくら・中目黒(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

もう一度見たい!
ギャラリーの使い方も新鮮だし色彩も綺麗だし転換の仕方もめちゃ楽しくてすごくよかった!
また見に行きたいくらいです!全てのキャラクターが素敵でした!

松山流

松山流

シガラキ

RAFT(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

素直に、おもしろかった!
一人の俳優さんの魅力をみっちり堪能出来る機会って、多分、そんなに無い…ですよね!?気持ち的には、☆4.5つけたい位です♪♪♪素直に面白いイベントだと思いましたよ~~。全然知らない俳優さんでしたが(ゴメンナサイ)安価でそして近距離で、松山立さんという俳優さんを知る良い機会でありました。

4本のオムニバスだったので、作風として多少好き嫌いが出てくるのは仕方ない事だけれども、どれも一俳優@松山さんの中で、その作品がどれだけどういう風に昇華してるのか、っていうのを間近に観れて楽しかったです。
観劇前のお目当ては、谷さんの脚本だったのですが…それだけじゃなく観劇後は「良い掘り出し物したな」って気持ちで帰路についたのでした!

動け!人間!

動け!人間!

鰰[hatahata]

アトリエ春風舎(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

満足度★★

よくわからなかった‥
散文的というかなんというか‥。ところどころ面白いところもあるんだけど、あんまり笑えるような雰囲気でもないし‥。役者陣は実力のある人たちが揃っているし、作り手の狙いもわからないではないんだけど、個人的にはあんまり好みではなかった。

ネタバレBOX

完全な素舞台でしかも台本もない作品ということで、なんとなく稽古場でエチュード観ているような感じ。パフォーマンスはパフォーマンスで良いんだけど、個人的には作家性も観たかったので、ちゃんとストーリーがある作品のほうが良かったかな。

PerformenⅤ~Purgatorio~

PerformenⅤ~Purgatorio~

電動夏子安置システム

ザ・ポケット(東京都)

2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

 
観劇

見えそうで見えない

見えそうで見えない

パセリス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

サイゴ

サイゴ

Oi-SCALE

座・高円寺1(東京都)

2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

超大絶賛!
とにかく素晴らしいの一言。「Oi-SCALE 」という劇団を今の今まで知らなかったことを残念に思うくらい素晴らしかった。薄暗い照明、それぞれのキャラクターの特性を存分に生かした演出にセンスを感じ、またそれに応えるキャストらの演技も見事だった。セリフの所々にアメリカンジョークを飛ばしながら、ともすれば陰鬱になりがちな物語をそれらのセリフで巧みにカバーしていたと思う。惜しむらくはセリフが聞き辛い箇所があってそれだけが残念だった。セリフの声の大小は劇場のキャパに合わせてほしい。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

物語は大木昇を主軸に回す。昇は警察官の兄の世話で現在の仕事を手に入れた。だけれど何だか満たされない。まだ未熟な大人だった。トカゲのようにしっぽが生えたら何処ででもバランスをとって生きられるのに・・なんて考えていた。一方で交番で自分の頭を撃ち抜いて自殺した警官の父親のことが昇の頭から離れない。何故自殺したのか・・。
またもう一方では最近別れた若い彼女のことを考える。自分から彼女と別れてしまった昇は付き合っている間中、「彼女に恥じかかせてちゃ悪いな」とか、「守らなきゃいけない」とか、考えるとその責任の重圧に耐えられなかったのだった。だから彼女と別れた後はなぜかホッとした。頼られる事が得意な人間もいると思うが昇はそうではなかった。

場面は変わって自殺系サイトで集まった7人の内の一人、湯田は昇の同級生だった。彼は死ぬ間際に昇に電話をかける。昇の自殺した父親の事で昇に「羨ましい。俺もお前んちみたいに解るオヤジが欲しい。」と笑った湯田は昇との間に目に見えない深いしこりが残っていたのだった。父の自殺で苦悩する昇。家族関係で悩む湯田。彼らの歪みは得体の知れない大きな膿となって渦巻き、少しずつ心が壊れていったのだった。

これらの物語を共通の友人・須藤を絡めながら、彼らの住む街の人々の情景、月の丘総合病院のドクターと看護婦、秩父警察署警察官らを絶妙に割りこませ舞台を動かしていく。中でも警察官・松尾のキャラクターの立ち上がりは秀逸でイタリア映画に登場するようなセンスの良さ!また、ドクター池田のイッチャッテルキャラもお見事で、この二つのキャラクターの存在で物語に味わい深いスパイスとちょっとした爆弾を落とす。

こうして昇は湯田からの電話を受けたものの、どうすることもできなかった経緯を悔やみながらも相変わらず少しずつ大人の仲間入りをしていく。だから表情のないトカゲのお面をかぶった大人たちは世の中と上手にバランスを取りながらスーツを着て今日も仕事をするのだ。遮断機の向こうの大人たちと同じように・・。

このスーツトカゲ人間はアニメで見たような気がする。タイトルは忘れたが・・。心が壊れそうになったとき脳が一時停止して心を守るというセリフにやたら感動した。「危ない!」というときに脳が作動する警報は実に素晴らしい働きだと思う。神秘的だとさえ思う。

「みんなが自分の事を大切にしてちょっとずつ周りも大切にしたら世界は良くなるんじゃないかと思う。無理するなよ。」と昇を励ました兄は湯田の自殺を止めに入って誤って刺されたのかどうかは定かではない終わり方だったが、それらを全部ひっくるめて才能を感じる舞台だった。
ああ、久しぶりに感動!
谷間の女たち

谷間の女たち

桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>

PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)

2010/04/18 (日) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

抜くのなら度肝がいいよね。
初日に観に行きました。
とにかく脚本が素晴らしい!!
OPAPでこういった作品に出会えたことを、本当に嬉しいです。
群衆劇っていいなあ。女たち本当素晴らしい!!
役者から照明、音響、美術、テクニカルまでここまでハイレベルなOPAPは今まであんまり無かったと思います。
今まで観たOPAPの中で三本の指に入るかも。
これ、見逃す人はホンモノの馬鹿ですよ?

ネタバレBOX

とにかく役者さんお疲れ様というか………。
あの劣悪な環境であそこまでの演技を見せてくれた役者さんたちには本当脱帽。
土煙の乾燥の中でパンを食いながら台詞なんて………自殺行為ですよ?(汗)
2人の夫とわたしの事情

2人の夫とわたしの事情

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかく松たか子さんがキュートなことといったら、もう! すごい。
夫らは、妻に対して文句を言いながらも、好きでもあり。
全編ドタバタ、シニカルなコメディ。
1919年の作品を今、日本の渋谷で上演、鑑賞して
楽しむという良く考えたら凄いことです。
それでこれだけ可笑しくって楽しいっていう。

とにかく少しおばかでも切り替えが早い主人公、
松たか子さんがキュートなことといったら,もう!
凄いです。さすがです。

他には、数分の1シーンだけ出演の池谷のぶえさん。
プライドの高いメイド役でしたが、まさに
池谷さんにぴったりの役でした。

結局、バランスが悪いとか言いながら(パンフレット)、
これだけ料理してしまうケラさんも凄い。

絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

祈プロデュース

劇場MOMO(東京都)

2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

この、心地よい郷愁。
初日、モダンボーイ版を鑑賞させていただきました。
いやぁ、さすがに素晴らしく練りこまれた脚本ですね。芝居好きにはたまらない、みごたえたっぷりな佳作でした。
その優れた脚本を生かす、演じ手四人の絶妙な役柄へのフィット感が素晴らしい。たっぷりなずっしりな台詞、とりかわされる会話の呼吸。
四季の移り変わりの表現も情緒的で、あぁ日本人で良かったぁみたいな素直な気持ちになれたり。この心地よい郷愁。
芝居の醍醐味が凝縮されたようなこういう作品って、観る側の充実感はもちろんのこと、創り手の皆さんの充実感も…そこへ至る苦しみも並大抵ではないでしょうけれども…さぞや!と。
モダンガール版も是非観たいところながら、この日程では厳しいなぁ。
近いうちに是非再演を!

美しい手紙

美しい手紙

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★

しっくりこない
時計を意識することはなかったけど、体感的に長いなぁと思ってたら本当に上演時間が長かった。
構成的に、同期メンバーそれぞれが記憶を戻す案を提示、そしてそれを試さなくてはならず、その案にはバリエーションがあって馬鹿馬鹿しくも笑えるシーンが多く飽きさせないよう工夫されているものの、やはり時間がかかる。
もう少しひとつひとつを短くして濃縮してほしかった。

初日だからなのか、役者が動線を確認しているようなぎこちなさがあり台詞を噛んでしまっていた。
舞台上にいる役者の数が基本的に多いので、立ち位置的に半円を描いているところが多く見受けられ、自分の台詞のときに前に出てきて喋る、みたいな幼稚な印象があったのが勿体無い。
演出なのだろうか。

ネタバレBOX

岬の「記憶を無くしたことにしちゃえー」という端的な行動に納得がいかず、今西が共犯?となった心理もいまいち納得できない。むー。

ひばり役のあやさん、めちゃめちゃ可愛いですv
2人の夫とわたしの事情

2人の夫とわたしの事情

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい舞台
松たか子さんが舞台らしくのびのびと演技していてチャーミング。
段田安則さんと渡辺徹さんも魅力的。
奇をてらった演出が
ケラリーノ・サンドロビッチさんが演出であることを思い出させてくれます。

人間っておもしろいと感じさせてくれる楽しい舞台。

フォトジェニック

フォトジェニック

キバコの会

ザ・スズナリ(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★

小難しいことは考えないで軽く笑いましょう。真野恵里菜出演で、ある意味、この空気は了解のうえで。
真野恵里菜出演で、ある意味、この客層・空気は了解のうえで観賞を決定。
そう決まれば、最前列かぶりつきで!!ベンチ席!尻痛くて大変!

グラビア・アイドルをテーマに、現役アイドル、
元アイドルらが大騒ぎの軽いコメディ?コント?
小難しいことは考えないで、楽しみましょう。

半海一晃、野添義弘、多田木亮佑おじさん3人組と、
演出:堤幸彦のユニット『キバコの会』の第2回公演。
前回、戸田恵子さんのときにチケットがあっても
時間が間に合わず(ハシゴだった)悔しかったの
ですが、今回は無事観賞。
2回とも「スズナリ」を選ぶところなどには、
こだわりも?

おじさんたちは、さすがに百戦錬磨。
どこまでアドリブかわからない芝居に、
暴走気味の客いじりまで、まあとにかく
可笑しかった。

街田しおん さんは「路地裏の優しい猫」初演・
再演で観て以来。
今回は、これまでやったことのないキャラで
体を張って大活躍。
グラビアアイドルの話なのに、実際水着を披露
したのは、しおんさんだけです。
三浦理恵子 さんは、何と全編変な方言。
なまドルのパロディでしょうが、かなり苦しい。

PerformenⅤ~Purgatorio~

PerformenⅤ~Purgatorio~

電動夏子安置システム

ザ・ポケット(東京都)

2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

観劇
見てきました。Mバージョンです。動きが興味をそそられました。

双碧星物語

双碧星物語

流星揚羽

萬劇場(東京都)

2010/04/21 (水) ~ 2010/04/26 (月)公演終了

満足度★★★★

生きてる
名のある武将が出てくるとか、派手な合戦シーンがあるわけでもないが、登場人物たちがそこに生きていた、いや生きているのを感じられる舞台でした。
また、殺陣もなかなか見応えありました。

ネタバレBOX

水軍(元か)が出てくる話なので、船上の場面などのときは、照明などで海の雰囲気を出してほしかったかな。
(後、星の照明はラストだけでよかったかも)
博覧會

博覧會

パルコ・プロデュース

東京グローブ座(東京都)

2010/04/08 (木) ~ 2010/04/21 (水)公演終了

満足度★★★

篠井英介さんの座長っぷり、良々さんの笑える男気。一筋縄では行かない物語。
篠井英介さんの座長っぷりの自然さはさすがです。
それ以外のないものでもない存在感。
大谷亮介さんもそのままずばり。
そして何より、笑えるうえに男気のある荒川良々さん。
劇中劇でのキメがいちいち可笑くって。

しかしストーリーは、切なくてダメダメな役者たち
の物語。
博覧会での公演を夢見ながらも、芝居の稽古すら
ままならない鬱積した毎日。

戦争中にかかわらず、現地人と日本人の友好を
図ろうと夢みる役の池田成志さんも哀しい。

どんよりとした日々にもがきながら、
夢みる昔の人たちの夢物語。
さすが千葉さん。
一筋縄ではいかないストーリーが引っかかって
どこかに残ります。

ここから、

ここから、

play unit ココカラ。

@quos(東京都)

2010/02/05 (金) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

映像が長すぎ
物語は一言でいうと、幼馴染たちの青春群像日常劇とでも言ったらいいのかな。

ネタバレBOX

日常を見せたい感じはするのですが、まだまだ役を演じるほうが上回ってたかな。
後、ちょっと映像を多用し過ぎ。まあ、話の流れから映像が必要となる流れは理解できますが、特に最初の映像(断髪式)は長すぎ。
日常でこんな映像が見つかれば見入ってしまうの確かにあるので、役者が見入ってしまう演出(脚本か?)となっているのは強ち間違いでは無いと思うが、観客はすでに撮られている映像を観に来ているのではない。
(最初の映像は、物語上そこまでの必要性を感じなかったし)
映像を短く(半分がいいところ)するか、この部分だけ非日常となってしまうかもしれないが、役者にもっと台詞を言わせるべき。
そうすれば会話の中で見てる感がでるかも。もsくは、映像は必要なキーワードを言って見せるとか。

まあ、映像が長いとか、まだまだ荒削りな部分があったりしましたが、面白かったです。
SLeeVe~スリーヴ

SLeeVe~スリーヴ

DMF

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★

アニメ世代向け演出
今回の公演を見ていると、そのうち演劇でもプロジェクターで役者の台詞が投影される時代がくるのではないかと思わせる。ストーリーの流れを見失わないようにとの配慮か、やたらに台詞の言葉数が多い。結果として普通の日本語のインタビューでも、それに重ねて発言の「要点」がスーパーインポーズされるTV的演出が演劇でも取り入れられるのではないかと思わせるのである。

エピソードの数をもう少し絞って、説明ではなく、もっと芝居によって状況を観客に理解させるようにできないだろうか。

しかし、芝居全体としては作り込みもしっかりしており、また、役者も粒ぞろいでレベルは高いと思う。

クローバー【終了】

クローバー【終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

レンタルスペースさくら・中目黒(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/26 (月)公演終了

満足度★★★

真ん中にLOVEがあんだよ。
ワイルド、フレンドリー、正義感の3拍子が揃ったキャラクターに、あまり他人に深入りせずに一歩引いた目線を保持しながら時折軽いジョークを飛ばし合う光景。
衣装、セリフの言い回し、ジェスチャーなどの外的要因含めてとにかくアメリカンであることにこだわっており、どこかで見たことのあるアメリカが、ぼくたちわたしたちの思い描くアメリカ像がギュッと凝縮されたような舞台。
会場の解放感もアメリカ的。75分。

ネタバレBOX

リップサービスなんだか本気でズレてんのか定かではない、LOVEが不用意にナナメってるひとたちが入り浸るレンタルボックス店、CLOVERを舞台にした群像劇。
大きなハプニングや時間軸のトリックなどは特になく、あくまで会話と振る舞いによってエピソードを小出しにしていくストレートプレイ。
物語はここに来ればすっげースクープがゲットできるのではないかと思い、CLOVERを取材しに来た大手出版社の崖っぷち契約社員、大橋ツバサの視点を通して描かれる。

このCLOVER、昼はレンタルボックス、夜は闇のレンタルボックスとして運営されている!って巷ではまことしやかにささやかれていて、その秘密を探るため、親友のリョーコに掛け合ってもらい、ツバサは取材にこぎつけた。リョーコはCLOVERの店長・シューの恋人で、シューはこの取材に乗り気ではなかったらしいが、リョーコの親友だからと渋々了解したという。・・・にしてはこの店長、店内を撮影しようとするツバサに対し、もっとオレを撮ってくれ、とせがむ無駄にワイルドなオラオラ系。笑

話は前半、このトゥービーワイルドなシューのナルシストぶりに辟易しながら傍観することになる。バーカウンターが手前に設置されている細長い奥行きのあるギャラリーをそのまま使用しており、CLOVERのバイト店員・のぞみは、そのカウンターのなかで平山夢明の本を読んでいたりもするが、基本的に放置プレイで、本筋に関わってくることはほとんどなく、彼女についての情報はおおよそにして、ハンニバルのレクターのモデルになったジェフリー・ダーマーに美学を感じるとか本気で言ってる害はないけど、無邪気に何かがズレてる人ってことくらいしか出てこない。都市伝説好きののぞみから、闇のレンタルボックスについての情報を聞き出したりすると、色々出てくるようにおもったのだけど、ツバサはシューを取材することに一生懸命になってるためか、話はさほど膨らまない。

誰かに口止めされているのだろうか。誰もこのことについて口を閉ざす。
闇のレンタルボックスの謎を知ってるのは、どうやらオーナーの彼女のアケミさんだけらしい。真実を炙りだすことを職務とする記者らしくアケミさんに問い詰めると、アケミさんは深く関わりあうと命を落とすと警告を鳴らした。

そんな折、強烈な個性を持ったふたりがツバサを惑わせる。ひとりは趣味で創作した作品をレンタルボックスで売っている大手家電メーカー社員のメガネ。もうひとりはちょっとした訳ありでワンボックスのなかに住む、電波少年的箱男の中国人、チェン。異なる理由でレンタルボックスを利用している彼らの振る舞いとツバサとの関係性が中盤以降、物語の中核となる。(ここでもちょっとズレてるキャラクターは健在で私の位置からは、CLOVERのオーナーの彼女、アケミさんが営業トークした後にチューして渡してくれたお名刺のキスマークに頬づりしちゃったりアケミさんの携帯番号を暗記するために、何度も繰り返し呪文のように唱えちゃったりする変態ちっくなメガネくんがとてもよく見えた。)

メガネくんは創作した頭がもげた大仏(!)をお世辞で褒めてくれたツバサに一目惚れして恋心が暴走。魂込めてつくった自分の作品を褒めてくれたことは、自分のすべてを認めてくれたってことなんだ!なんて自意識過剰に確信しちゃって今すぐツバサにプロポーズしようとする彼を、シューやリョーコは止めさせようと躍起になる。

後半、今日が〆日だ。との連絡が本社から入り、肝心の裏レンタルボックスについてスクープがまだ取れないことに追いつめられたツバサはついに、現実から逃走し、夢の世界でチェンと出会う。彼は夢の世界の住人で、とても自由に粘土で創作をしていた。そこで誰にも言わないでいた本当の気持ちをひとりごとのように呟きはじめるツバサ。それは付き合っていた恋人と将来を考えたときのこと。仕事なんかしないで彼のために生きることを選ぶことは”幸福な挫折感”なんじゃないかな。って考えたこともあるってこと…。膝を抱えてうな垂れるつばさにチェンは「わかるよ。」なんて笑っていう。チェンは言葉を理解できないから。そう安心していたツバサは衝撃を受けるが、チェンこそが私を本当に理解してくれるひとなのだと悟る。(背後にずっと流れてるエレクトリカルパレードが、胡散臭さとシニカルさを助長させていて効果的。)

程なくして現実世界に戻ってきたツバサにアケミさんは、書きたくもない記事なんか書かなくていいし、これ以上CLOVERを詮索して危険な目にあうようりも、安定した収入のあるメガネと結婚したら、どう?なんて一般論で迫めてくる。そして判断がつかぬうちにオレと一発ヤッタらいいスクープを与えてやる、なんて言いよってきたシューに魔が差してしまう・・・。結局。あんたバカね、なんてアケミさんに罵られながらもツバサはチェンを選び、一人前の記者になる夢を追いかけていくことを決心する。

誰に何を言われようと、最後は自分自身でしか決めることはできない。
迷いのない選択ができた時、ひとは4つ葉のクローバーを探し当てた時のような喜びに出会い、そこから本当の人生がはじまるものかもしれない。

ポップな台詞の掛け合いとアメリカンな世界観。を基調とするコンセプトから、何となく面白いことを言い合っているオフビート感を想像していたのだが思いのほか、自分は何者になりたいのか。今後、どんな人生を送りたいか。という誰もが一度くらいは考える普遍的な気持ちをテーマにしており、好感を持った。また場面転換や、心情を表わす表現として要所要所で用いられるダンスがブロードウェーミュージカルみたいで(←映像でしか観たことないけど)、ただ歩く。という行為ひとつにしてもキャラクターの特性が生かされている演出にセンスを感じたが、”観て触れる新感覚の芝居”と言える程のイメージは喚起されず。
特に触れることに関しては、レンタルボックスに置いてある品物に上演外の時間に手にとっみれることだけではなく、CLOVERを紹介する際の「どんなモノにも歴史がある。」という台詞になぞらえて解説するなり、CLOVERで働く者がリスペクトしていることなどを媒介にしてCLOVERがこころの深奥に触れ合える場所に成り得ることを、あるいはクローバーの名にあやかって、ハッピーになれるかもしれない場所であることを、もっと踏み込んで描く必要があったようにおもう。その役割を担うのは恐らく、店長のシューであったはずなのだが、ちょっと面白い自己中キャラというだけで、客に対して無関心で、主張はあるものの、信念が貫かれていなかったのは勿体ない気がした。CLOVERの真ん中にLOVEがあるのなら、あなたのなかにもLOVEはあって欲しかった。

あと、私の観た回がたまたまそうだったのかよくわからないが、客入れ時に出演者同士であったり、関係者の知り合いらしき観客とがお喋りをしており、そのあまりにも内輪的なノリにまったく馴染めず、受付を済ませた後、開演前まで近所で時間を潰してから行った。お喋りをするのは大いに結構だが、アメリカンな人たちならば、観に来た全員に楽しんでもらえる雰囲気作りをまず第一に考えるのではないだろうか。作品内容にさほど悪い印象を抱かなかったため、この点については少し残念だった。

もう一点補足すると、役者たちがえ?もうはじまるの?みたいな演劇的でない素の状態で舞台となる場所にしばらくいた後に、これから始めます。って前置きがあってから本編に入ったけど、それは狙ってやったことなのかどうかと疑問だった。前置きなんかしないで音楽がバーンて掛かった瞬間にキリっと表情が切り替るとメリハリがついて恰好いいんじゃないかな。
PerformenⅤ~Purgatorio~

PerformenⅤ~Purgatorio~

電動夏子安置システム

ザ・ポケット(東京都)

2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★

理論と実践
Mバージョン観劇。観終わってから、ちゃんと作品説明文を読んでから観ればよかったなあと思ったのは、この作品が二つの性質の型を交互に上演しているというスタイルをとっていることを途中まで気付かずに、変に物語の一貫性を見いだそうとしちゃったから。
冷静に整理すれば、ちょっとずつ進展していく山の頂を目指す一神教(旧約聖書?)的な哲学思想理論パートと、その間に挟まれるラーメンズの「TEXT」あたりを彷彿とさせるシステマティックロジカルコントパートに分かれていることが見えてくる。
そしてその前者は最後まで観ると後者のシステマティックさを説明づける理論であることがわかるし、後者は理論の実践的表現として用意されていることがわかる。
ただ、舞台上で理論が実践とがきちんと絡んで活きているように見えるかと言われれば決してそうとは言えず(理論は理論なりの身体表現の工夫がなされてはいたが)、あくまで理論は理論、実践は実践という印象で、考えを説明したいのはわかるが、これを舞台上で一つに、しかも交互にして観客に観せる必要はあったのかなあと思ってしまう。コントパートが結構好きだっただけにまた。
あと理論パート、MEの音量が大きすぎてセリフがよく聞こえなかった所が何度かあったのはちょっとな、と。
笑いのツボはぴったりだったのでコントは本当に爆笑した。ロジカルコントが好きな人にはおすすめだし、役者もいい間や味を持っている人が多かった。テンポもいい。後半は同じようなシステムコントが続いて疲れた。

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