2010年本公演
自殺を前に10年ぶりの電話をかけてきたそいつは、10年前、僕の親友だった
実演鑑賞
座・高円寺1(東京都)
2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.oi-scale.com/
期間 | 2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日) |
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劇場 | 座・高円寺1 |
出演 | 吉井怜、川元文太(ダブルブッキング)、長井秀和、古山憲太郎(モダンスイマーズ)、岸建太朗、床嶋哲、原田麻由、佐藤亜衣、森口彩乃、西畑聡、吉成豊、末永弘和、大河内健太郎、山下純、前田雅洋、宮崎敏行、藤野ひみ、松永恵、内海美香、林灰二、村田充 |
脚本 | 林灰二 |
演出 | 林灰二 |
料金(1枚あたり) |
3,800円 ~ 4,000円 【発売日】2010/03/20 前売り3,800円、当日4,000円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 『林灰二より、今作品について』 04年10月。テレビから、自殺系と呼ばれるサイトの掲示板で知り合った若者達が埼玉の秩父市の山中で集団自殺をしたというニュースが耳に入って来た。僕はその時、パソコンに向かって仕事中だったが、すぐに手を止め、その報道に耳を傾けた。 それは世に言う「男女七人ネット心中」だった。 僕はこの事件(?事件ではないかもしれないが)に興味がわき、すぐに自殺系サイトなるものにアクセスした。掲示板を開くと、書き込みをしている多くの若者達の言動に唖然とするしかなかった。そこへは死への同伴者を求める言葉が、ごくごく自然に書き連ねられていた。彼らがどれだけ本気でそれを書いているかは分からない。でも現実感のちっともしない世界も、テレビから流れてくる、向こう側へ逝った若者達についての報道が、疑い様のない事実だと証明されていた。 当たり前のように「死」という選択肢を踏まえて、人生を歩んでいる若者たちが存在している。「死」を考え続けただろう彼らの体の細胞の全てに、彼らの自身の脳から指令が行き渡りきっているかのような掲示板の「麻痺した言葉」達に僕は沢山の感情を持った。 一人で生きていけない人が死を選ぶ。一人で死ねない人が、仲間を募る。 テレビではコメンテーターが「後、一歩頑張って、どうして生きる仲間を募らなかったのか?」と真剣に言う。 答えはいつも簡単ではない事を、誰もが知っている。 暫くの間、報道は日に日に新しい情報が追加されていた。 だけど、驚くような事実がいくら見えてこようとも、どうしてもわからない事もある。 そして想像せずにはいられない事がある。 彼らが、東京駅で待ち合わせて、初めて顔を合わせてすぐにレンタカーを借り、その足で秩父までいき、ブルーシートに覆われた車の中で睡眠薬を飲み、練炭に火をともすまでの間にどんな会話があったのだろう?最後の晩餐に何を選び口にしたのか?気がかりはなかったんだろうか? 7人のうちの男子一人は死ぬ間際に、昔の友人の携帯に電話をかけていたという。最後の電話で彼はどんな言葉を発したのだろう? なにも遠くの話じゃない。彼らにだって、家族が居て、親戚が居て、友人が居て、生活があった。僕が涙を流さないのは、たまたま彼らを知らなかったからだけの事だ。 もしも僕に友人から電話がかかって来て、そいつが今死のうとしている事が分かったら僕は自殺を止められるだろうか?その為にはどんな言葉を選ぶべきだろう? その言葉を探す為に、僕は今回この作品に取り込む事にした。 (2005年秋/林灰ニ) |
その他注意事項 | |
スタッフ | 【楽曲提供】中島伸一(DEADPHONE/tuba…disk) 【演出協力】かあきじいんず(Rel-ay/ツィンテル) 【舞台監督】野原剛 【美術】仁平祐也 【照明】原宏昌(ライトスタッフ) 【音響】田島誠治(Sound Gimmick) 【小道具】中島香奈子/當間英之 【衣装】島田翔太 【映像】岸建太朗(黒子ダイル) 【映像助手】稲泉広平 【選曲】灰二AREA 【宣伝写真・デザイン】林灰二 【フライヤー・スライド製作協力】清水慎太郎 【スライドオペ】芝エニシ 【映像記録】粕谷晃司(かすや舞台記録) 【スチール】タツオ 【WEB】長堀博士(楽園王+) 【制作・票券協力】レシャード真す美(女道xxx)/ほりゆり/(女道xxx) 【当日運営協力】前田きみよ 【制作】嶋則人/Oi-SCALE 【協力】斎藤岳夫/松下桂子/高橋唯子/菅澤智美/ホリエージェンシー/ホリプロコム/タイタン/オリオンズベルト/モダンスイマーズ/GUILD.B/アミューズ/マグズサムズ/楽園王+(敬称略・順不同) 【企画・製作】Oi-crew Harts |
[情報提供] 2010/02/18 00:24 by Oi-crew Harts
[最終更新] 2010/07/08 03:16 by Oi-crew Harts
チケット取扱い
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04年10月。テレビから、自殺系と呼ばれるサイトの掲示板で知り合った若者達が埼玉の秩父市の山中で集団自殺をしたというニュースが耳に入って来た。僕はその時、パソコンに向かって仕事中だったが、すぐに手を止め、その報道に耳を傾けた。
それは世に言う「男女...
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