最新の観てきた!クチコミ一覧

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パラデソ

パラデソ

タカハ劇団

小劇場 楽園(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/11 (火)公演終了

食べたい
やはり
舞台上ででてくるものが 食べたくなる

グループの会話の中から
流れてくるもの

溢れ出る
エネルギー

あのときの
おもい

様々なものが
こちらまで

プランクトンの踊り場

プランクトンの踊り場

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

今まで観た中で一番好きかも?
前半は従来通り得体の知れない不安感が支配していながらも幽霊の正体がススキであると早めに明かしそのススキを苅ろうとするのが新機軸で、フクザツなオンナゴコロまで盛り込んでさらに全編に笑いもまぶすとは…。
また、客入れ時から「いかにもイキウメ」と思っていた装置をあんな風に使うのもイイ。
今まで観た中で一番好きかも?

大家族、はじめました。

大家族、はじめました。

ひつじ同盟

タイニイアリス(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/04 (火)公演終了

満足度★★★

家族をお試し期間で選定する試み。
再婚した親を予期せぬアクシデントで亡くした両家の連れ子たち同士が、本当の家族になれるのか、確かめるためにひとつ屋根の下で生活を共にする話。
期日を決めてお試し感覚で敢行する、という着想が荒唐無稽で面白く、ミュージカル調の導入部やラストのダンスのようなポップさやギャグマンガのようにテンポよく進んでいく場面と、苛立ちや孤独感などの心の葛藤をみせる場面、スピード感を要する場面での空気感の高低差が丁寧でした。

ネタバレBOX

再婚した両親がハネムーン先で事故って死んだ。
残されたのは、父・野比トウジの子供4人と母・源カレンの子供4人。育った環境の違う彼、彼女らは5日間という期間を決め、共同生活をはじめることに。

家族は社会の最小単位と言われるように、家事をするひと、お金を稼ぐひと、甘えるひと、に役割分担を振り分けられる。
それを取り仕切るのは24歳塾講師の源 七海。
彼女は、家計簿をつけているため、家族の経済状況をよく把握している。

そんな彼女が気に入らないのが大学生の野比じゅん。
じゅんは七海に、稼ぎがないくせして昼食代をせびるのはどうか、となじられることに心底腹を立てている。両家が共同生活をすることにも反対で、サッサと5日間が過ぎてしまえばいいとおもっている。
そんなじゅんの意見に賛同しているのが、高校生の源ヒカル。
なぜならじゅんはヒカルのあこがれのひとだから。

物語は七海とじゅん、じゅんとヒカルの関係性を中心に、ラブラブな源大地&野比まちの社会人カップル、家事手伝いの野比のぶ、ニートの野比めい、女優志望の源美空が出入りし、そんな両家の子供たちの様子を幽霊として蘇った父トウジと母カレンが時々ちょっかいを出しながら子供たちが仲良く暮らせることをあたたかく見守っている…という筋。

後半、ヒカルの失踪事件をきっかけに、これまで足並みのそろわなかった家族が、ほんとうの家族をはじめたことに、安堵した。「いつ死ぬからどうなってもいい。じゃなくていつか死んでしまうから今どうするかが大事。」というセリフもスーッと胸に染み入った。

めいと美空の立ち位置はちょっとカブっていたような気がしたけど、助け合っていきることの大切さを投げかけるささやかなメッセージがあったため、浮ついた印象は受けなかった。
北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

外伝!~それぞれの事情
本編を観ればいいや。なんて考えてるとヤラレル。つまりこの外伝こそがオモチロ可笑しいからだ。だから毎回、この外伝を楽しみにしている感もある。
今回の外伝のヒットは文句なしにヤクザ・加藤の「カウンターとボトルの狭間」だった。コメディそのもの!大笑い!

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

どうして本編ではこうしたか?みたいな解説演技をみせる外伝。本編で解らなかった部分を外伝で描写する。本編でうやむやにされた、レイと加藤は死んだのか?という疑問はここで解消される。

つまり霧がかった物語を更に透明にする役割の外伝では角度の違った芝居を演じる。だから、それぞれのキャストが実は・・・みたいな人間関係をも露呈される。

野村の哀愁的カラオケは抜群だったし、岡田刑事のもう一つの隠された顔もよかった。極めつけの加藤は野村に刺された横腹が痛いとおかあちゃん(妻)に電話をかける。(苦笑!)  ついでに「昨日、おかあちゃんに貼ってもらったサロンパスのところにナイフが刺さったから、そんなに傷は深くない。」と甘える。笑
とことんな奴だがとことん可愛い。そんなサロンパスヤクザの外伝は全てがコメディだった!一見の価値あり!
リバースヒストリカ

リバースヒストリカ

演劇集団Z団

六行会ホール(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

さらにブラッシュアップされたZ団バージョン?
三演までされたオリジナル版は未見につき想像の域を出ないが、元々よくできた脚本に意外な役どころ(少年ではないやまだまいこの新鮮なこと!(笑))あり客演ありな配役の妙が加わり、さらにブラッシュアップされたZ団バージョンとして仕上がった、な印象。

田村一行『オママゴト』

田村一行『オママゴト』

大駱駝艦

大駱駝艦・壺中天(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

だんだん楽しくなる
最初の方は現代劇みたいで、この調子だと飽きちゃうかも・・・と思っていたら、さかなのお面のお二人がすごくキュートで、だんだん楽しくなってくる。後半のやぐらを組み立てるみたいな、プリミティブな民族の儀式も、なんかよくわからんグルーヴ感がありました。男性と女性の絡みは、すごくエロチカルでした。
踊りが展開する一方で、音楽がやや単調な印象でした。あと、男性の群舞はすごくおっきな塊なんだけど、女性の群舞がちょっと拡散した感じがしました。
今週末までやっているので、もう一回観に行けたら行きたいです。

北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

岡本篤、蒻崎、仗をはじめ演技陣が
上手いなあって。思いました。上演時間90分。飽きません!

http://palove.blog.shinobi.jp/

爾汝の社 再来

爾汝の社 再来

THE REDFACE

d-倉庫(東京都)

2010/01/20 (水) ~ 2010/01/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白かった~♪
また再演するかも知れませんのでネタバレNGで・・・

男女混合シャッフルを観劇いたしました♪
特別男女ということを意識せずに、キャストの演技力でとても楽しめました。

笑いあり!!!
でも、切なくて*キューン*と目頭が熱くなる場面ありと、喜怒哀楽が豊富にちりばめられていた舞台でした。

キャストのみならず、スタッフ(音響・衣装・照明・効果)も素晴らしく、それぞれの才能が一つになって素晴らしい世界観を作り出していました。

再演が行われたら、必ず観劇させていただきたいとおもいます。

北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ありそな風景
何が素晴らしいかってキャストの演技力に尽きる。特に野村秀次役の谷仲恵輔が素晴らしいです。う~~ん。。と唸るほど気負いがない。更に本の内容も素直にドカン!と胸に入ってくる内容。ストレートプレイだからこその突き抜け感が堪らない。そうして前列に座ると女優のパンちらも堪らない。笑

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

中国人スナック「クラブ牡丹」ではチャイニーズママと二人のチャイニーズホステス、ボーイが働く。チャイニーズホステスは就労の為にビザが欲しい。社長・志垣の愛人のチカは社長の半ば命令によって遠藤との偽装結婚をさせられ、一緒に住むことになる。遠藤は社長への借財のかたに戸籍を売った形だ。ついでに生命保険をかけさせられた遠藤をジワジワと殺すために、食事に毒を入れろとチカに指示する社長。

そんな中、遠藤のチカに対する誠実さにチカは少しずつほだされていくのだった。

一方で「クラブ牡丹」を仕切ってるヤクザ・加藤はボーイの野村から借金という肩書でアクドク利子金をせしめとことんしゃぶり尽くす。そのアコギな醜態は留まることを知らず、ママの夫の借金もママに支払わせる。そんな夫に愛想を尽かしたママは夫の食事に毒を混ぜてジワジワと殺すことにする。

登場人物は借金を抱える男、ホステスに溺れる男、金の為に働くホステス、そうしてこれらを餌に食らいつくスッポンの様な輩。闇に住むものはどこまでいっても闇からは逃れられない鬱積した世界だ。詐欺と暴力とが渦巻くなかでチカと遠藤の物悲しい愛が光る。

終盤、チカと遠藤が絡むシーンがあるが、今までの遠藤が気弱で誠実なキャラクターだったのが、いきなり少し強引さが増したキャラに変貌していた。ライブ的カオスなシーンだ。この部分は二人のキャストに任せたらしいが、ワタクシにはすこーしだけ違和感があった。それにしても・・さ迷えるチャイニーズホステスらの感情が胸を打ち、言いしれぬ感情がわいた。同情とも違う。二胡という楽器の調べを聞いた時の様な感覚だ。更に導入音楽も素晴らしかった。
リバースヒストリカ

リバースヒストリカ

演劇集団Z団

六行会ホール(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

若さと元気とスピード感!
霊媒師とかインチキ占い師とか大嫌いな私ですが、このお話は若さと元気に溢れた冒険活劇で、しかも戦国武将それぞれの苦悩や歴史上の真相も明らかにされて大いに楽しめました。

ネタバレBOX

歴史に興味の無かった女の子が憑依した信長の騒乱事件に巻き込まれ、解決する過程で光秀、信長、秀吉たちから本能寺の変の真相を訊き出し、最後信長の野望を断ち切り事件を解決することで、歴女になるかなという成長物語。

イケメン・アイドルが出演するお芝居ですが、光秀、秀吉などの苦悩が表現されることで深みがありました。

一つの殺陣シーンがはけると次の殺陣シーンが始まる間合いは、ドリフのコントを見ているようで楽しく、コミカルでした。

女信長、カッコいい!

はねゆりさん、可愛い!!

とにかく、元気で若さとスピード感溢れる冒険活劇で、内容に深みがあって最高でした!!

リバースヒストリカ

リバースヒストリカ

演劇集団Z団

六行会ホール(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上でした!
いい評判を耳にしていたので、むっちゃ期待して行きました。裏切られることも多い世の中ですが(?)、今回は違いました!
すごく楽しくて、いっぱい笑ってきました。殺陣もカッコよく、イケメンはもちろん、女性の信長の真山さんもステキでした。

BORG

BORG

colorchild

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/20 (火)公演終了

満足度★★★★

『トイ・ストーリー』超え
孤児院暮らしの少年が持つ筆箱とその中の文房具たちを主人公にした物語、多機能の新しい筆箱が来て焦る旧顔とかカラスにさらわれた元・缶ペンケースを助けに行ったり改造魔の子供につかまってピンチ、などの部分は『トイ・ストーリー』2作に近いが、そこに缶ペンケースの持ち主(=孤児院の寮母)の少女時代の想いを叶えさせるという要素も加えたことで本家超え、的な。(いや、そもそもおもちゃよりずっと擬人化しにくい文房具を主人公にするという跳んだ発想で超えているか?)
また、各文具の特性を巧く活かしており、その擬人表現も見事で、プロローグでの鉛筆と消しゴムの見せ方にウケてしまい、以降ハマりっ放し。
ネズミ(『アドベンチャーオブGAMBA』)や昆虫(『インセクターズ』)などの生物から文具という無生物に「跳んだ」ことで表現としても「シャトナー超え」を果たしたか?みたいな。
もちろん、文房具たちナメからテレビ画面のアップになるズームインの見せ方など、以前からの手法も見事。
あと、マジンガーネタに引き続いてサラリと流した「足なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。」なんて台詞もしっかり拾う。(表現を確認しようとぐぐったら、ある事実も判明)
いやぁ、また一歩進化した、な部分も含めて面白かったなぁ。

ぼくらのアイドル

ぼくらのアイドル

味わい堂々

OFF OFFシアター(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/21 (水)公演終了

満足度★★★★

今までの作品の中では最もポップ
冒頭、新進アイドルグループ「もちもち娘」(メンバーはあん子・きな子・よもぎの3人だ(笑))のTV初出演の様子を見せ、お馴染みの(※)「荒船アニメ」によるオープニングタイトルの後の本編はその何年か後の物語。
※ がしかし、従来とはタッチがやや異なっており、知らずに見たら荒船作品と気付かなかったかも?
男性タレントの追っかけをしている女性がバイトしているコンビニを中心に、そのタレントとかつての「もちもち娘」メンバーやコンビニオーナーの弟などの「アイドル事情」を描いて、今までの作品の中では最もポップか?
とはいえ、突然「未来へ帰る」と宣言した未来型アイドル・ドラえさん(笑)がコンビニオーナーの弟の部屋の押入れにいるとか、シュールなテイストももちろん健在。(笑)
モロモロでツボのど真ん中を突かれた感じ。
また、劇中使用曲が中原めいこだったのも懐かしい。
しかし劇中で「ジェミニ」が流れた時に川島なお美ヴァージョン(そちらが先で、後にセルフカバーしたんじゃなかったっけ?)を先に思い出したσ(^-^) って…(爆)
ちなみにもちもち娘の持ち歌は往年のアイドルポップの典型のようで、これにもウケる。
それにしても、片やアンパンのように吸ったり飛ぶ推進力に使ったり、片や「本番中に出たらどうしよう」だったりという違いはあれ、マチネ、ソワレの両方でおナラネタが出るとは…(@_@)

記憶メモリン

記憶メモリン

時速246億

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/21 (水)公演終了

満足度★★

各編に縛りがないのでまとまりに欠ける
未来、ある王家の人々のスペアパーツとして作られたクローンたちの居住部屋で、「記憶」のことであり「記憶」とは違う「思い出」とは何か?という疑問が出て…というタテ軸に貫かれた5編の短篇、中には「記憶」がチラリと出てくるものもあるが、各編に縛りがないのでまとまりに欠ける。
こういうタイトル&タテ軸なんだから「記憶」あるいは「思い出」で縛ればいいのに、何でだろう?5編中3編が小林作品なので難しかったのか?
ナマ松嶋初音(ナマ足付き)とはいえ、ちょっと割高だったかな…(とほほ)

八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

柿喰う客

タイニイアリス(東京都)

2010/04/15 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

よくもまぁ、こういうスタイルを発想するもんだ
玉置玲央、村上誠基による『八百長…』は、二人芝居とはいえかなり変則的。
何から何までソックリな2人の小学生のハナシで、一方がした演技をもう一方がそっくりトレースする、なんてところから始まり、以降、マナカナの如く(笑)シンクロした台詞が全体の9割以上(推定)を占めるという。
アフタートークで「台本には1人分の台詞しかない」なんてハナシが出たが、なるほど納得。
よくもまぁ、こういうスタイルを発想するもんだ。
七味まゆ味の一人芝居『いきなり…』は08年11月の初演を観ているので、「あ~、そうだった…」的な。
が、どこか違うような気もしたのでアフタートークで訊いてみたら、いわば「先攻と後攻が変わった」とのことで(巧い比喩だな)、初演時は中屋敷主宰主導で創りあげ、今回は逆に七味主導で創り上げたそうな。なるほど。
なお、その質問の回答で、本題に入る前のマクラ的に中屋敷主宰の大学演劇部に入部するかしないかの頃の思い出話も聴くことができて「そんなコトがあったんだぁ…」と。
で、やはり一人芝居や二人芝居だと観る側の「気持ちの焦点」が絞られてほぼ固定されるので空気が張り詰めており、それが通常の公演と大きく異なる点だな、と今更ながら気付く。
無言のシーンなんて本当に客も微動だにしない、な感じで、「シ~ン」という描き文字が見えるくらい(笑)の静寂も良かった。

カスパール・ハウザー

カスパール・ハウザー

JAM BAL JAN JAN パイレート

座・高円寺1(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★

あれもこれももったいない
まず、大がかりな装置はイイが、演技エリアがカスパールの幽閉された部屋(?)である舞台中央に集中してしまうのがもったいない。時々客席通路を使ったりもするのだから、それをもっと発展させればイイのに。
さらにその装置ゆえの(ってコトではないんだろうが)広い会場だけに残響が多く、そのために早口の台詞が聞き取りにくい、どころか時として聞きとれないのは残念…いや、それを通り越して致命的。(これは遭遇したこりっちゃーtさんと表現まで含めて一致) あれこれコアなネタや言葉遊びを盛り込んでいるのに聞き取れなければ意味ないじゃん。
が、カスパール・ハウザーからスタートして、連想ゲームのように次々といろんなキーワードに続いて発展して行くのは、話をしながら「ちなみに…」「そういえば…」などと脇道に逸れて本筋になかなか戻らないことも少なくない(爆)「スキゾ型」のσ(^-^) には好みのスタイル。
逆に言えばストーリーを追いかけようとする「パラノ型」の方には不評だろうが。
また、その発展するネタの数々もかなりコアで、冒頭の某歌姫の「メリクリ」の外国人アーティスト(韓流か?)による日本語カバーネタからすでに観客が置いてきぼり気味。
以降、例えば「考えるな、feel!」(前半が日本語で後半が英語という使い方は初めてだな)はともかく、イマドキ O.J.シンプソンなど出されてもワカるのは3割以下なのでは? 的なネタ満載。
そんなコアさ(爆)ゆえ「元ネタを知らなくても面白いが知っているとより楽しめる」ならまだしも、「元ネタを知らないとワケがわからない」のではないかという危惧まで持ってしまったくらいで…。(もちろんσ(^-^) はほとんどワカったクチ(爆))
「観る人を選ぶ」芝居かも。あ~、モロモロもったいねぇ…。

悪役照会~びっくりしたなあ、もう

悪役照会~びっくりしたなあ、もう

あぁルナティックシアター

駅前劇場(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

バックステージ系コメディ
人気大御所俳優の歌謡ショー+芝居な公演の大部屋楽屋を描いたバックステージ系のコメディ、時として芝居として演じていることを逆手にとったと言おうか、作中人物が自分が演技していることをワカって演っているというか、楽屋落ち(舞台が楽屋だけに?)寸前のものも含んで大いに笑えて、ちょっこしホロリ。
家族愛に弱い身として、心臓病の妻が息をひきとる時に本番中なので看取ることができなかった過去を持つ役者に「私の時も舞台を優先して」と言う(母と同じ病を持つ)娘、とか、飛び出して何年も音信不通だった息子の舞台の窮地にノーギャラで出演する母である大女優などにツボを突かれるんだなぁ。
さらに、おネエ的な部分も持つ夫が本格的に女装に走ることを「こうして子供もできたし、自分の好きなように自分自身を演じて欲しい」と言って受け入れる妻なんてのもイイ。
ただ、「双子の弟を代役に」なんてのは誰でも真っ先に気付くであろうに土壇場になってやっと、なんていくらなんでも遅すぎね?
いや、そんなツッコミはヤボなのか?

丸ノ子ちゃんと電ノ子さん

丸ノ子ちゃんと電ノ子さん

芝居流通センターデス電所

「劇」小劇場(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

濃縮還元100%
冒頭、「コトの結果」らしきシーン(薄暗い中でチラ見せするのも不安感をあおって○)を見せた後、ストーリーテラーを務める絵里の独白で10年前まで遡り、成人して酒とタバコをやりたい彼女がバーで「オトナのオンナ」を感じさせるふき子と出会ってから「そこ」に至るまでの軌跡を見せる…というスタイル。
歌に映画に芝居にと才能を発揮していたふき子が、彼女の言うところの「お化け」(=インスピレーション)が降りてこなくなったことに対して焦り・苛立ちを募らせてゆく過程をじっくり描いた前半(ってか大半?)の観応えが圧倒的。またそこに程よく笑える部分を挟むのも巧い。
で、「劇団、ふき子さん」の旗揚げ公演千穐楽で解散を宣言した主宰不在の打ち上げで劇団員から出る批判がやたらにリアルでニヤニヤしながらヒヤヒヤしたり…(笑)
そうして迎えるクライマックスは、「ぶぶか」店内にある油そばについての注意書きの如く「体調の悪い方はご遠慮ください」な痛み満載(笑)で、前々回公演『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』(08年11月)と通ずるスプラッタ系。
この1月(!)の前回公演『急襲キルフィールド』で感じた物足りなさを補って余りある、的な?(笑)
そんなこんなの内容、劇団員のみによる公演ということで、濃縮還元100%な印象?
また、オープニングクレジット映像もスタイリッシュだし、いつもながら生キーボードによる音楽と歌の完成度も高く、しかも全席指定で下手側の席だったので演奏する和田俊輔がよく見えたのもヨカッタ。
あと、序盤での絵里のメガネっ子ぶりに萌え~っっ!!!(爆)

ボンゴレロッソ

ボンゴレロッソ

劇団†勇壮淑女

ウッディシアター中目黒(東京都)

2010/04/13 (火) ~ 2010/04/19 (月)公演終了

満足度★★★★

ズルさ満載!(笑)
卒業から12年が経ち全員が30歳を迎える年、かつてのクラス委員の呼びかけにより、同級生の1人が雇われ店長をしているイタリアンレストラン「ボンゴレロッソ」で同窓会が開かれるが、憧れの存在であった先生が入院していると知った面々は…な物語。
出オチ的なキャラ作りすぎの登場人物たちに大笑い、な登場シーンに続く本編は「ありがちな同窓会系」と劇中で宣言しながらも、死神(!)がストーリーテラーを務め、しかも具体的に「この人物は2週間後に命を落とします」と予告することで「どういう方向に展開するんだ?」と思わせて、これがまずズルい。
で、いろいろあって、結局予告した人物は命を落とさないというのがまたズルい。
しかし考えてみると作・演出の金沢知樹作品は少なくとも今までσ(^-^) の観た範囲内ではビターエンドはなかったワケで、そういうオチなのも当然と言えば当然か?
…なんて書きつつ気付いたのだが、「もしかして初のビターエンドを観ることができるのか?」という無意識的な期待があったかもしれず、だとすればそこもズルい…(笑)
そういえば「ビターなの?」と思わせて実は…というパターンもいくつかあったのでまたしても同じ手口にダマされたのか?(爆)
さらに、クライマックスで出演者15人(すべて女優だヽ(^o^)丿)の大半にあんなカッコとそんなカッコをさせるに至ってはもはやズルいを通り越して反則あるいは禁じ手級?(笑)
が、そのクライマックスでの生のバンド演奏は見事。
その前の練習中の(グダグダの(笑))音は録音音源で「生じゃないのか」と思わせて、か~ら~の、なのでより引き立つ、みたいな。
あ、じゃあこれもズルいじゃん!(笑)

大海原の小さなイェイ!

大海原の小さなイェイ!

カリフォルニアバカンス

OFF OFFシアター(東京都)

2010/04/08 (木) ~ 2010/04/14 (水)公演終了

満足度★★★

いつものことながら可笑しい
地球の陸地の多くが水没した未来、人々は定期的に訪れて略奪する女海賊たちに怯えており…な物語。
が、海賊を追い払うために侍やガンマンを雇う(笑)なんて方向ではなく、毎度ながらのナンセンス系でありながらも妙に説得力のある(←私見)会話が中心で、いつものことながらこれが可笑しい。
そんな中、序盤にコンビーフの材料を「昔、陸に住んでいた「ウシ」というもの」などとする台詞があり、簡潔かつ的確に状況を観客に伝えるなぁ、と感心。
しかしそんな状況だったらカップ麺なんてとっくに賞味期限が切れているんじゃないのか?…いや、未来のことだから半永久的に品質が保てるようになっているに違いない。(爆)
で、終盤には大ダコとの戦い(「海底二万哩」かっっ!!!(笑))なんてスペクタクル(?)まであって、新境地か?みたいな…。
また、このタコの足がなかなかそれっぽく出来ていたし、女海賊のフック船長のようなカギ爪が回るなんてアイデアも愉快。(未来でも不便なカギ爪なのかい!なんてツッコミはヤボってモンで、ここは「海賊の首領の記号」ということで納得しておこう…)

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