八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン 公演情報 柿喰う客「八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    よくもまぁ、こういうスタイルを発想するもんだ
    玉置玲央、村上誠基による『八百長…』は、二人芝居とはいえかなり変則的。
    何から何までソックリな2人の小学生のハナシで、一方がした演技をもう一方がそっくりトレースする、なんてところから始まり、以降、マナカナの如く(笑)シンクロした台詞が全体の9割以上(推定)を占めるという。
    アフタートークで「台本には1人分の台詞しかない」なんてハナシが出たが、なるほど納得。
    よくもまぁ、こういうスタイルを発想するもんだ。
    七味まゆ味の一人芝居『いきなり…』は08年11月の初演を観ているので、「あ~、そうだった…」的な。
    が、どこか違うような気もしたのでアフタートークで訊いてみたら、いわば「先攻と後攻が変わった」とのことで(巧い比喩だな)、初演時は中屋敷主宰主導で創りあげ、今回は逆に七味主導で創り上げたそうな。なるほど。
    なお、その質問の回答で、本題に入る前のマクラ的に中屋敷主宰の大学演劇部に入部するかしないかの頃の思い出話も聴くことができて「そんなコトがあったんだぁ…」と。
    で、やはり一人芝居や二人芝居だと観る側の「気持ちの焦点」が絞られてほぼ固定されるので空気が張り詰めており、それが通常の公演と大きく異なる点だな、と今更ながら気付く。
    無言のシーンなんて本当に客も微動だにしない、な感じで、「シ~ン」という描き文字が見えるくらい(笑)の静寂も良かった。

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    2010/05/11 09:53

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