最新の観てきた!クチコミ一覧

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真夜中のパーティー

真夜中のパーティー

ネルケプランニング

PARCO劇場(東京都)

2010/07/04 (日) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★★

真夜中のパーティー
42年前の作品という事で、題材が古めだと感じましたが
まるで洋画を見ているような感覚にさせられた舞台でした。
当時の題材としては斬新だったのかな、と
思わせる様な言葉のやりとりが面白かったです。

役同士の言葉のやりとりを理解するのが難しかったですが、
それがお互いの不安定さや真意などを表してるのが
とても興味深かったです。

お互いにテンポが噛み合ない様な気持ち悪さが残ったのも
おもしろかったです。
セリフのテンポや聞き辛さなど色々至らない部分は
気になりましたが、 若手の役者さんが熱演していたので
私は見て良かったと思いました。

けやきコース

けやきコース

ワワフラミンゴ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/07/06 (火) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

20100708
。・`ω´・)ノ ぶどー

つちのこ

つちのこ

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

嘘は、最後まで、ね。
一度ついたウソは、
最後まで突き通さなければならない。
そのついたウソが大きければ大きいほど、
罪は………重くなる。

1972年の岐阜の片田舎のとある村。
幼なじみの3人の男は、
不法投棄の取り締まりで拾ってきたタンスの中から、
金の延べ棒を見つける。
何とか3人はそれを自分たちのものにしようと画策するのだが…。
そんな折、旅館営む男の大学時代の友人が、
突然宿泊客としてやってくる。
恋人、親、兄弟、様々な人を巻き込みながら、
最初の嘘が、
ついに手に負えないほどの、大きな嘘へとふくらんでしまう。

上演時間が少し長いなぁ、ということを除けば、
かなりの秀作でした。
セリフも違和感ないし、
何よりウィットに富んだ会話(けしておシャレではないが)と、
上手な仕掛け。
観る方を飽きさせない。
演出も、俳優も、
いかにもこの脚本が好き、
という遊び心も含めて、
良いアンサンブルができていた。

もう少し、
笑いを獲れたのに!
なんて思ってはいけないけど、
それもまた、次を期待しちゃうドラマの作りのせいかなぁ。

リア

リア

理生さんを偲ぶ会

座・高円寺1(東京都)

2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

アジアの予感…がある。
岸田理生を偲び毎年行われているフェスティバルでの特別公演。
スタッフは演出のキム・アラだけでなく、
舞台美術・パク・ドンウ、
音楽・演奏・キム・キヨン、
映像・チェ・ジョンボム、
衣装・キム・ジヨン、
と、スタッフを韓国から迎えている。
特に秀逸だったのは、舞台美術と音楽。
オープンスペースの小劇場に、
両脇に客席が作られ、
真ん中が舞台空間となっている。
普段使わない大戸が開かれたままで、
これもまた、舞台装置として使われていた。
床面に、新聞を敷き詰めてあり、
出入りが四方からという、
自由な使い方がされていた。
舞台奥中央にグランドピアノが置かれ、
その生演奏による音楽、歌が、
非常に印象的。
アングラっぽい雰囲気の空間でありながら、
古さを感じない。
むしろ、おしゃれとさえ言える。
これだけでもお値打ちでした。

俳優陣は、質的には多少ばらつきがあるものの、
音楽に載せて動き、セリフをしゃべるので、
その統一感が、心地良い。
ベースにあるのはもちろん、
シェークスピアの『リア王』。
しかし、ラストは見事に書き換えられている。
リアを救うべく末娘は死に、
リアもまた死んでしまう。
そこにはない救いのなさは、
混沌を思わせる。
回復の兆しは、観客にゆだねられたようだった。

峯の雪

峯の雪

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

セリフの美しさ。
とある九州の片田舎。
窯業の町。
戦争の波が荒く押し寄せ、
自由な焼き物が許されない時代になっていた。
そんなある日、
陶工としてはをはせている治平もとに、
奇妙な焼き物依頼がやってくる。
そこへ満洲へ行っていたという次女が帰国し、
良からぬ噂が……。
はたして、その真相が明らかになると、
戦争というものを実感することになっていくのだった。

三好十郎の骨太な戯曲。
戦争から遠く離れているような、
片田舎の市井の人々が、
ゆったりした時間の流れが変わっていくことに、
うすうす気づいていく。
また一方では、
その中心の人間が“陶工”という芸術家であるところが、
画一的になっていく“国民”の姿を浮き彫りにしていく。

手堅い作りで、
ドラマとして十分楽しめるが、
今、なぜ、三好十郎か、
という部分が希薄なため、
物足りなさが残る。

僕たちの中の龍之介

僕たちの中の龍之介

劇団キンダースペース

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

初観劇です。
初めて観た劇団です。
小劇場スペースに、
竹やぶなど、わりにしっかりした装置。
芥川龍之介の『魔術』『龍』『白』という、
いわゆる童話と言われたもの小作品を3つ。
童話と言っても、
そんなに子ども向け、という雰囲気ではないけど。

思いのほか、小劇場風の芝居ではなく、
しっかりした新劇風の臭いが漂う。
ところどころやりすぎる俳優がいるが、
全体的には好印象だった。

非常に硬質な、
倫理的な刺激を受ける作品群だが、
教条的になっていないとこが秀逸でした。
ベーシックすぎて、多少退屈するところもあるが、
空間をうまく支配していて、
小劇場ならではの魅力も発揮していた。

ずっと週末だったらいいのに。【ご来場ありがとうございました!次回は来年1月予定です】

ずっと週末だったらいいのに。【ご来場ありがとうございました!次回は来年1月予定です】

劇団だるい

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

前回よりパワーアップしてた
東大系の老舗劇団である綺畸、劇工舎プリズムで活動していた人たちを中心に結成したコントユニット。在学中の旗揚げから観てきたが、今回は来場者数も過去最高だったとのことで、観劇した千秋楽は満席でした。
今回は「週」や「曜日」をテーマにしたコントが中心(関係ないネタもある)。前回よりパワーアップしていたと思う。ボツネタを紹介するマンガ冊子も配られた。このマンガ、旗揚げ公演のチラシでもやってたが、雰囲気があって好き。
東大系の社会人コントグループでは同世代に先日観たコント集団ナノランナーがあるが、彼らも年1回の公演だが、クチコミで人気を得ている。
「だるい」も頑張って、観客を増やしてほしいですね。

ネタバレBOX

「さよなら七曜」(作・演出大河内健司)
出荷伝票の管理をしているOL(大竹加耶子)。上司(大河内)が発表する曜日の社内名称がどんどん変るので混乱し、まちがいが多くなる。毎度修正を言いつける冷たい先輩(佐溝貴史)、多忙なのに接待ゴルフや社内親睦ボウリングに誘ってくる先輩(中野和哉)。日曜日はにっこり曜日、木曜日はもちようび、なんて最初はゴロあわせっぽかったが、ドリフのメンバー名やエグザイルのメンバー名に変っていって・・・。「まちがいで千手観音1千体届いた」って(笑)。

「花火に邪魔されて」(作・演出佐溝貴史)
花火の大きな音にかき消されて肝心の言葉がうまく伝わらない可笑しさ。いくつかのうち、大島健吾が友人・佐藤悠の好きな彼女と結婚することを告白しようと悪戦苦闘する男同士のやり取りが笑えた。

「劇作家S」(作・演出佐溝貴史)
自分の戯曲に過剰な自信を持つ劇作家(佐溝)。「アドリブを言う俳優が嫌いだ。台本どおり一言一句変えずに言ってもらわないと困る」主義。俳優(中野、原尾真理子)に台本を渡して本読みを始めるが、入力ミスによる誤字が続出。しかし、それを認めたくなくて押し通す。「待って」→「侍って」を「さぶらってが正しい」と言い張ったり、途中で男女の役が逆転していてもおかまいなし。これ、まさか佐溝本人がモデルじゃないよね?(笑) 私はこの劇作家によく似た東大OB作家を知ってる。モデルは彼じゃないかな(笑)。

漫才「夏と冬」(作・演出大河内健司)
大河内、佐藤による「夏と冬への対処法」を話題にした漫才。
人を食ったような大河内の変なアイディアが可笑しい。
佐渡獄部屋のネタがタイムリーで面白かった。

「座敷わらしの宿」(作・演出大河内健司)
座敷わらしが出ると評判の旅館に泊まった男(中野和哉)が小生意気な座敷わらし(大竹)に翻弄される。2人の掛け合いがキャラに合ってて面白い。

「ずっと終末だったらいいのに。」(作・演出大島健吾)
携帯メールの文字を食い荒らす虫の出現で、メールに支障が出て強引で意味不明の文章に悩む大島と原尾。文章は字幕で説明。変てこな文章に笑いも起きていたが、文字表現だけに面白さはイマイチ。もう少しめちゃくちゃ面白い文章でないと。

「狂言バンジージャンプ」(作・演出 大河内/佐溝)
これからバンジージャンプをしようとする男2人(大河内/佐溝)。最初は現代語で演じ、途中から狂言仕立てで演じる。擬音をうまく用い、表情で笑わせない、ナンバ歩きの摺り足など、狂言の約束事を守っており、古語も正確で結構本格的な現代物狂言になっているのには感心。幸若舞まで登場し、最後は「やるまいぞ、やるまいぞ」でしめくくる。2人ともスジがいいから本格的に狂言習ったら上手くなるんじゃない?意外にも若い観客が一番沸いていた作品なので、能楽ファンとしては嬉しい。

「冷蔵庫の中」(作・演出中野和哉)
擬人化は中野の得意ネタ。これまでもクレープ、パソコンなどのコスプレで笑わせてくれた。彼氏と別れて自炊しなくなった女性の部屋の冷蔵庫。賞味期限をめぐって、庫内の残り物食材、卵(中野)、牛乳(佐藤)、マヨネーズ(佐溝)、ひき肉(大河内)、レタス(原尾)、カイワレ大根(大竹)、香辛料のクミン(大島)が「このまま腐って捨てられるのはイヤ」と大騒ぎ。マヨネーズを兄さんと呼ぶ卵。レタスをめぐって恋の鞘当をするひき肉とマヨネーズ。北海道の同じ生産者のところの出身だとわかって連帯感を強める牛乳、ひき肉、レタス。カサが減ってクタッとなるマヨネーズとひき肉のドリップでトレイがへたってくる感じがよく出ていた。コンプレッサーの振動に怯えるところも面白い。クミンが瓶入りで常温保存ができ、賞味期限があまり切実でないため最初は余裕だったのが、使われる頻度が少ないので庫内に取り残されるという皮肉。
俳優の個性とあいまって楽しめた。個人的には好きなネタだ。



ルーティーン247パラノイア

ルーティーン247パラノイア

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

妄想娘爆走!
小ネタ満載でチョー楽し!

ネタバレBOX

妄想を起こさせるような状況を作り、実際にそれらの現実を見せて妄想と現実の違いを認識させ、妄想を一つ一つ消去していくことによって妄想癖を治療する…、嘘か誠かは知りませんが、そういうコンセプトでした。

妄想娘爆走、しかし実際はこういうことだったんだー、でも十分面白かったと思います。

髪型といい、上目遣いといい、妄想娘は女日村でした!

しつこい渡る世間の幸楽ネタ、卓造ネタ、面白かったです。

相手に迎合するねくねくねぇのちゃら女、ちゃらちゃらでけなげでした!

おじいさんが刑務所に入るため、孫の目に触れさせないためにHな写真を破っていたなんて泣かせるじゃありませんか。

それにしても、実際に存在するのか疑問な多重人格より妄想癖の方がリアリティがあって、お芝居の前提としては最適ですね。

とても楽しかったです!!
『アタシが一番愛してる』

『アタシが一番愛してる』

バナナ学園純情乙女組

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/06/15 (火) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

前線で戦う演劇。
デジタルに侵されていく脳みそにアンドロイドになりかけの身体を引きちぎれそうな程に目一杯動かして、けたたましい爆音を響かせて、光速で駆け抜ける。まるで消費されていく演劇に「私たちには時間がないの。」と宣言をしているかのように。ある特定の時期の女の子が持つ今にも消え入りそうな儚さとあどけなくて野性的な欲求が接触した時に爆発する熱量の凄まじさ、天空を引き裂いて漆黒の闇に火の粉を降らせるような破滅的な美しさに片時も目が離せず、大いに魅せられた。

ネタバレBOX

劇場に一歩足を踏み入れると受付には、チェック制服を着用したり、巫女のコスプレ姿のスタッフの方々がおり、『バナナ学園』の世界がはじまっていた。開演前から初音ミクちっくな音楽がぐるぐる流れ、更にエヴァンゲリオン的な極太の白い明朝体の文字が空間全体をプロジェクターで投射されていて、気分は上々。主宰の二階堂さんから開演前の挨拶の後本編へ。この際、公演を授業と言われたのが痛快だった。

物語は私立永田中学校で毎年開催されるミスコンを中心にした学園内の悲喜こもごもが主。
ミスコンにエントリーした生徒同士が火花を散らす様子や、前年度の優勝者が行方不明になったことからミスコンの開催を見合わせようとしている風紀委員会とミスコンを続行させようとする実行委員会の対立、学園内のちょっとしたいじめや恋愛模様などの日常風景が、時には同時多発的にザッピングされていく&とにかくめまぐるしく物語は展開し、かつ早口言葉で発話するため、話のすべてを追うのはかなりコツが要るのだが、本筋を追わないor追えなくても、ほぼ舞台に出ずっぱりな体操服をきた役名すらよくわからないひと(浅川千絵さん)が本筋にいちいちツッコミというかチョッカイを出しているので、彼女に注目して観ていても退屈はしないように配慮がなされていて、刺激的。しかも彼女の言うギャグが妙に懐古的で、広末涼子や鈴木沙理奈、電気グルーヴの曲だったり、金魚注意報がネタとして登場したり、水槽のなかで増殖する綾波レイを彷彿とさせるようなシーンが挿入されたりして、自分が中学生の頃を思い出した。

終盤、行方不明だった前年度のミスコングランプリである神宮は、姉川という同級生の女が鎌で殺害し、切り落とした頭をリュックサックに入れて登校するところは、かの榊原事件を踏襲していたのかな。

姉川の行動は、時間系列としてはいつ行われたものだったのか。曖昧なまま終幕した印象があるのだが、私が見落としてしまったのか、続きは次回に持ち越しなのか、モヤモヤするところではあるものの、要所要所で登場する神宮がミステリアスで刹那的で美しかった。

キャラクター造形がとにかく緻密になされていて、登場人物がみんな個性的でよかった。個人的に一番のヒットだったのは、ミスコンにエントリーした”紫のドレスに身を纏う巨大な化け物”苦下沢ビビ。紅白歌合戦で毎年奇抜な衣装で話題の小林うんちゃらさんを明らかにオマージュしていた味付け加減がかなりツボでして、巨体を揺らしながら旋回するだけで大爆笑でした。

本編終了後のおはぎライヴもオマケとは思えぬクオリティの高さ。
近未来的で暑苦しくて、アイドルちっくでありながら、可愛いだけで終わらせない振り切れ方が潔くて恰好よかった。
パフォーンスが素晴らしかっただけに、ラストで観客を舞台へあげる時、遠慮があったように思われたのはすこし気になった。
(まぁそれは私がいかにも陰気そうな風貌だからっていうのが原因かもしれないけれども観客を巻き込む図々しさはもっと出してってもいいかもしれない。)

あと余談ですが、会場する際に頂いた前園あかりさんのプロマイド写真と直筆の『未来なんてない』がすごく嬉しかったです。
ホントにホットですか!?

ホントにホットですか!?

劇団フリースマイル

アドリブ小劇場(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★

役者根性!?
その昔、テレビで放送していたデンスケ劇団(だった?・・・ちょっとうろ覚え)を思い出しました。年齢に関係なく楽しめる内容で、娯楽としてはベターでした。

過去の作品を見るとシリーズ化されている物が多いので、この喫茶店もまた冬のバージョンが企画されるかも?

ネタバレBOX

清見(役名)がダイエットを決意するシーンがあったけど、たしかに演じていた女優さんは、2年前に観た舞台のときよりふっくらしていた。まさか役作りのために体重を増やしたんですかね?根性あるなぁ~。五十嵐さん、応援します。
エネミイ

エネミイ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

クオリティの高い作品
人はなぜ戦うのかをテーマにした作品をこの劇場ではやっていて、シェークスピア、井上ひさし原作も見たが、今回も過去の作品と比較しても引けをとらない良作。
60年安保世代の父親と突然現れた昔の仲間、それに家族(妻・娘・息子)が絡んで話が展開していく。ストリーは淡々と進んでいくが、そこに世代間の考えの違いや、社会情勢の変化などがギャップとして描かれていく。娘役(高橋由美子さん)がコミカルで、息子役(高橋一生さん)が草食系男子で今の現代っ子をうまく演じそのバランスがよかった。

8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』

8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しみな劇団
この劇団は初見であり、今回は番外公演であったが十分楽しませてくれました。次回は本公演を観るつもりです。
欲の整理術は最初、これはついていけないなあと感じましたが、見ているうちにじわじわと効いてきました。
ガハハで顎を痛めた日は、社会人から教員へなる人たちが、学校で起こりそうなことを先生役と生徒役になってシミュレーションを繰り広げる話。面白く観させていただきました。

幸福オンザ道路

幸福オンザ道路

ミクニヤナイハラプロジェクト

STスポット(神奈川県)

2010/07/02 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

役者の力、映像の力
初日と10日、2度にわたって拝見しました。

役者の動きから湧き立つイメージが
映像にすっと取り込まれて・・。

その空間に広がる作り手の感覚が、
皮膚から心の中にまで
しみこんでくるような気がしました。

ネタバレBOX

入場時から街の風景や、
その中で倒れ、起き上がる人の姿と
散らばり、時に文章として集合するアルファベットの動きが
重なって壁面に映し出されています。

役者が舞台に現れ、カットインするように物語が始まる。
そして、役者たちの駆け足に度肝を抜かれる。
その運動量に圧倒されて・・・。

現れてくるものは
物語というよりは、いくつものシーンの断片。
記憶と想像が混在して納められた部屋の
いくつものイメージが照らし出されていく感じ。
それらが重なり合っていくうちに、
なにかがゆっくりと溢れ出してくる。

あいまいさと生々しさが、
映像が示す内心の質感とからまりあって
空間に広がっていくのです。

役者の圧倒的な動きや台詞の切れが、
映像による内心の具象化と重なるたびに、
観る側に作り手の感覚がなだれ込んでくる。
その映像は時に抽象的で、あるいは具体的で・・・。
世界をしっかりと演じきっていく役者たちの
演技の鋭利さが、
感覚に深さを作り出していく。

孤独、理性、新しい感覚の違和感、コントロールできない心情、
閉塞感・・・。
積もる言葉、閉じ込められた感覚、それらからやってくる痛み、行き場のなさ・・・。流れだしてくるもの、溢れくる想い・・・。

次第に明瞭なカオスが満ちてきて、
その中に観る側が
なすすべもなく取り込まれていく感じ。
圧迫感を感じる舞台から
目が離せない。

その世界を潜り抜けて、
再度現出した駆け足のシーンからやってくる世界は
冒頭とまったく違っていました。

画像の文字が滲んで広がり、
昇華するように輝きに変わっていく感覚が
震えが来るほどにわかる。
さらには街を走るスピードを伴った広がりが
視覚から皮膚を貫いて内心を満たしていく。

ラストシーンを観終わって
観る側に置かれた
作者の内心の残存感・・・、
しなやかさや解像度に気づき
ふたたび息を呑む。

席を立つときには作者の創意と、
それを支えた役者たちの力に
がっつり淘汰されておりました。

ちなみに初日と比べると
10日の公演では
カオスの部分がさらなる解像度を持ってすっきりとしていて、
ちょっと感触の違った作品になっていました。

公演を重ねるにしたがって
さらに育っていく要素を持った作品でもあったのだと
思います。
ルーティーン247パラノイア

ルーティーン247パラノイア

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★

妄想という名のルーティーンワークを繰り返す。
ふとした瞬間に思いついた妄想をリアルタイムで具象化されていく光景が面白く、終盤の『種明かし』の高揚感が心地よかった。
”シネマ系”と団体の意向を謳っているだけあって、劇中で流れる映像にこだわりを感じ、時間制限を設けて演技をする一場面はスリリングで楽しめた。導入音楽もセンスが良い。

ネタバレBOX

壁面に取り付けられたいくつかのドアー。手前には迷路のように配置された白い箱、その奥にテーブルと椅子、その真上(二階)にも同じテーブルと椅子、上手側にもいくつかの白い箱が置かれたカウンターという抽象的な舞台美術。

本編がはじまると迷路のように配置された白い箱はコンビニの棚で、白い箱のカウンターはレジであることが判明する。物語はコンビニに訪れる常連客らの光景を、このコンビニでバイトをはじめて一週間経過した宇佐美まる美の目線で描いていく。

このコンビニには毎日ろうそくを買いに来る怪しげな女や、毎日5時にトイレを借りにくるおっさん、毎週水曜日にお菓子を1万円分買いにくる男などがおり、店長や、周りのスタッフは常連客らの行動パターンは全く同じである。という。

どうして毎日同じ時刻に同じモノを買って行ったり、毎日同じ行動を繰り返すものなのか。疑問におもうまる美は彼らにあれこれと勝手に理由をつけて、毎日箸を7膳もらう客は、大家族でひもじいおもいをしているだの、毎日連れてくる女が違う男はメロドラマ風のドロドロの不倫をしているだの、毎日カレーヌードルを買いにくる客は本当はウルトラマンだの、と妄想しまくるそれが劇中劇として繰り広げられる。単体ではどれもこれも面白いのだけれども、如何せんひとつひとつの尺が長く、不要だと思われるエピソードもあったような・・・。しかし、コンビニという不特定多数が出入りする場所での群像と捉えるとそれもアリなのかなぁ、とも思えるので甲乙が点け難い。

さて物語は中盤、娘の妄想を止めさせるためにまる美の父親が登場し、コンビニでたむろするギャル&ギャル男らの仲間になってまる美を監視しようとする。イカツイスーツ姿の父親が、見た目もしゃべり方もギャル男になっていく様が面白く、この3人の関係性もいい。

しかし、父の涙ぐましい(?)努力もむなしく、まる美の妄想はエスカレートしていき突然現れた謎の男から「このまま妄想ばかり見ていると、妄想の世界から抜け出せなくなる。現実を確認するように。」と指示を受ける。

彼女が信じていたい現実=妄想が歪みはじめると彼女の知らない『本当の現実』が表出する。その現実とは、ろうそくを買いに来る女は新興宗教のスタッフで、箸を7膳もらう客はその教祖、毎日違う女を連れてくる男は子供向けテレビ番組のプロデューサー、カレーヌードルを買いに来る客はデキ婚を迫られる男など、彼女が妄想していた常連客たちの本当の姿…。

真実を知った彼女に、ろうそく女と箸男らは『妄想教』に彼女のすべてを妄想に満たそうとおびき寄せる。頭を白い布で覆い、白いマントを翻した、没個性の信者たちの光景は異彩を放つ。

そこへ「現実を確認するように」指示した謎の男が再び現れまる美を呼ぶ。
まる美が目を覚ますと、そこは病院。謎の男は彼女の担当医で催眠療法を使って妄想の世界から現実へ引き返そうとしていたこと、彼女がコンビニで働いていたことも夢であったことが打ち明けられる。

無意識下で上塗りされていく妄想、夢のなかをさ迷う主人公、細切れのエピソードが終盤で収束していく構成、スタイリッシュな映像・・・完璧でしたが、何だか惜しいという印象がぬぐえませんでした。例えば円形の枠組みのなかでループするなど『ルーティーン』であることを生かした演出を施したり、もう少しリズミカルに物語が展開したり、もう一捻り利いた笑いが取り入れられるとより洗練されていきそうな気がします。
ファウストの悲劇

ファウストの悲劇

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/07/04 (日) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★

蜷川演出,アイディアに驚き。歌舞伎一座による「ファウスト」の上演。
蜷川さんは毎回驚かせてくれます。
会場に入ると、いつか見た赤い提灯が並び、幕も歌舞伎の配色の縦じまのもの。
そして、木場さんの口上に拍子木。
幕が開くと、2階建てのハーフミラーの舞台裏、
そこには和服姿で化粧している役者たちなどが透けて見える。
もっと後ではステージの床下すら見える。

そう。
今回は、歌舞伎一座による「ファウスト」の上演という設定。
それだけでも面白い。
音楽も和風で歌舞伎で、舞台上の騎士も見得を切る。
舞台装置も特別。
悪魔と天使はワイヤーで宙を飛び交い(勝村さんもマメさんも…)、花火と炎も立ちあがる。

そして豪華な役者さんたち。
野村さんの強いセリフはさすが。
他には特に、ひょうきんな騎士の長塚さんの演技が面白い。
意外な出演は大林素子さん。
(実はバレーボールの前は役者志望だったそうで)
最初「ふしだら」役ではわからなくて、休憩でパンフを見てやっとわかった。

話は、学者「ファウスト」が悪魔に魂を売り、あれよあれよという間に結末に至った感じでした。

透明感のある人間

透明感のある人間

ダックスープ

ザ・スズナリ(東京都)

2010/07/03 (土) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★

投げっぱなしでいい!
はい、ナンセンスって一言でかたずけるのも簡単ですが
意味の無いような、有るような、でもやっぱり無い感覚
それでも名言が飛び出したりして、面白い事は面白い
後半20分はある意味別モノ、ラストもこのまま終わりかぁ~と
納得出来るけど完結もしてない舞台。
最後の暗転中に笑いがこみ上げた作品です。

音楽劇『巨人達の国々』 ご来場ありがとうございました☆小説化決定しました!!

音楽劇『巨人達の国々』 ご来場ありがとうございました☆小説化決定しました!!

舞台芸術集団 地下空港

ザ・ポケット(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

生音との融合
実は地下空港さんや表現:hyogenさんのことをあまり知らないで観に行ったのですが、舞台のBGMがすべてその生音ということに驚きを覚えました。
(マイクは使ってるのでホントに生音というわけではないですが)

前から2列目で観させていただいたので楽器の音が直に伝わり
舞台のお芝居と相まって心地よい空間で観劇できました。

演者、なぎーこと『加藤なぎさ』さんの小学生から老婆までの演技、いい仕事されてました☆

ザ・キャラクター

ザ・キャラクター

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

まさかの内容で驚いた。あの事は風化させてはいけない,と。
タイトル、出演者から予想していた内容とは全く異なる、まさかの内容で驚きました。
あの事を、風化させてはいけない、と。

ユーモアも、ちりばめられてはいても、時々ドキッとする、ゾッとする瞬間がある。
そして、そのテーマは重くのしかかる。
集団の中で何かが変わり続け、その内に誰にも止められずにエスカレートしていく怖さ。

また、今回は「書道」が大きくかかわるため、言葉遊びもいつになく多い。
その「紙」を、ギリシャの「神」に引っかけて、そこにもおおきく比重がかかっています。

宮沢えりさんは、細い体に力強い演技。
古田さんは、変わらず飄々と堂々とした貫禄で悪役を担う。
銀粉蝶さんは、稽古中にけがをされて、途中からの出演。
今回はいつになく若く元気な印象でした。
そして、なによりも、ポスタービジュアルにも通じる、
アンサンブルによる、からみつくうごめく人々が迫力あり。

女ともだち

女ともだち

劇団競泳水着

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/06 (火)公演終了

満足度★★★

海岸沿いのそよ風みたい
爽快でもなく、でもどことなくいい気分になって会場を出れた作品でした。
携帯電話か変わらなかったけど、高校から現在まで変わって行くモノ
繋がっている人、切ないまでは行かないけど、そうなんだ~
仕方ないよね~なんて思いつつ、時間を漢字させない作品になってました。
川村さんの昔風な子供っぽさには脱帽ですね。

また逢おうと竜馬は言った

また逢おうと竜馬は言った

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/07/10 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Theキャラメルボックス
ダブルキャストのうち空組を観劇。

久しぶりに「Theキャラメル」を堪能しました。
いつもは気になるテンポの速さも、
今回は疾走感が感じられて良かったと思います。
途中で何度も拍手が起こるなど、
客席の盛り上がりもハンパ無く熱い感じ。

海組も是非観劇して違いを見届けたいです。

ネタバレBOX

岡本役の左東広之のヘタレっぷりや、
岡田達也の坂本竜馬の包容力もとても魅力的でした。

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