満足度★★★★
まさかの内容で驚いた。あの事は風化させてはいけない,と。
タイトル、出演者から予想していた内容とは全く異なる、まさかの内容で驚きました。
あの事を、風化させてはいけない、と。
ユーモアも、ちりばめられてはいても、時々ドキッとする、ゾッとする瞬間がある。
そして、そのテーマは重くのしかかる。
集団の中で何かが変わり続け、その内に誰にも止められずにエスカレートしていく怖さ。
また、今回は「書道」が大きくかかわるため、言葉遊びもいつになく多い。
その「紙」を、ギリシャの「神」に引っかけて、そこにもおおきく比重がかかっています。
宮沢えりさんは、細い体に力強い演技。
古田さんは、変わらず飄々と堂々とした貫禄で悪役を担う。
銀粉蝶さんは、稽古中にけがをされて、途中からの出演。
今回はいつになく若く元気な印象でした。
そして、なによりも、ポスタービジュアルにも通じる、
アンサンブルによる、からみつくうごめく人々が迫力あり。