満足度★★★
蜷川演出,アイディアに驚き。歌舞伎一座による「ファウスト」の上演。
蜷川さんは毎回驚かせてくれます。
会場に入ると、いつか見た赤い提灯が並び、幕も歌舞伎の配色の縦じまのもの。
そして、木場さんの口上に拍子木。
幕が開くと、2階建てのハーフミラーの舞台裏、
そこには和服姿で化粧している役者たちなどが透けて見える。
もっと後ではステージの床下すら見える。
そう。
今回は、歌舞伎一座による「ファウスト」の上演という設定。
それだけでも面白い。
音楽も和風で歌舞伎で、舞台上の騎士も見得を切る。
舞台装置も特別。
悪魔と天使はワイヤーで宙を飛び交い(勝村さんもマメさんも…)、花火と炎も立ちあがる。
そして豪華な役者さんたち。
野村さんの強いセリフはさすが。
他には特に、ひょうきんな騎士の長塚さんの演技が面白い。
意外な出演は大林素子さん。
(実はバレーボールの前は役者志望だったそうで)
最初「ふしだら」役ではわからなくて、休憩でパンフを見てやっとわかった。
話は、学者「ファウスト」が悪魔に魂を売り、あれよあれよという間に結末に至った感じでした。