最新の観てきた!クチコミ一覧

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くちづけ

くちづけ

東京セレソンデラックス

シアターサンモール(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

放送禁止用語の連発でしたね
とても映画やTVドラマでは表現できず、
まさに芝居出しか見れない作品でした。
丁寧に作られていて、隙無く。
見事に最後まで、一気に観客もってゆくスゴイ劇でした。

ネタバレBOX

幕を用いたニュース速報とか、オープニングムービーなど。
なかなか楽しめました。
全体的に明るく楽しく見れるのに、最後までひっぱりつつ。
きちんと人の死を描ききっていて素晴らしかったです。

ラスト近くの、愛情いっぽんのバックが暗くなり。
灯りの十字架がみられる演出など。
音や光にも凝っていて、さらに登場人物のメインカラーなども
決めているようで。大変判り易かったです。

文句無しに今年の、自分の観た最高の芝居だと思えました。

追伸 主人公の手の癖は、我が家のブームになりました・・・。
わが友ヒットラー

わが友ヒットラー

Project Natter

ザ・スズナリ(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★★

4人の役者による、濃厚な時間
三島由紀夫の原作通りに上演されていたようだ。
やや時代がかった台詞ながら、この原作が面白い。

休憩10分を含め、2時間30分の上演時間だが、それは長くない。
4人の俳優が、聞かせるし見せるのだ。

舞台の中だけでも、登場人物の関係と立場はわかるのだが、ネタバレ(つまり話のあらすじ)を厭わず、このあたりの時代について、あまり事実関係を知らないのであれば、「エルンスト・レーム 」(人物名)や「長いナイフの夜」などのキーワードで検索して、関係を頭に入れておくのもいいかもしれない。
もちろん、まっさらで舞台に望みたい方は、当日パンフのキャスト表にあるそれぞれの簡単な説明を読めば十分だと思う。

ネタバレBOX

ヒットラーが政権を完全に掌握するきっかけ(条件)となった、突撃隊等の粛正、いわゆる「長いナイフの夜」をめぐる舞台。

まるで夢見る詩人のように、軍人と軍隊を熱く語るレームとヒットラーは、今までナチスを大きくするまで一緒に戦ってきた友人なのだが、さらにそれを大きくするには、友人であるレームの存在が邪魔になってきた。
同様に、党内左派のシュトラッサーも、現在は隠棲状態にあるのだが、ヒットラーにとって邪魔な存在になっていた。

自分のために、それまで一緒にいた仲間を粛正するということで、ヒットラーはより大きくなっていった。レームたちの役割は終わったということだ。
そして、クルップ(と軍)は、それを望んでいたのだ。

それは、ヒットラーの分別が感情を上回った瞬間なのかもしれない。つまり、ヒットラーが人間(性)を失っていく分岐点だったとも言えないだろうか。

友人レームを粛正するときの苦悩があり、翌日も酷い顔をしていたヒットラーには、迷いながらもその瞬間までは、人の心があったのだが、自らの銃声の音にそれを裁ち切り、さらにラストの台詞で、より正当化していく。

集団が大きくなるとき(例えば、企業などが)には、そうした苦悩の選択が必要だと言うこともある。昔の仲間を切り、集団をより大きくしていくという決断だ。
しかし、それは、実は、自らを孤立させる方向に向けることになってしまうのだ。
結局、粛正を恐れ、イエスマンだけに取り囲まれ、良くない情報は一切耳に入らず、集団の行く末を危うくしてしまう。レームのように語り合える友もいなくなってしまう。
まさに、ヒットラーがそうだったように。

つまり、このときのヒットラーの選択は、党を大きくし、政権を取るというスタートではなく、自らと自らの党の崩壊のスタートだったと言えるだろう。

人間としてのヒットラーではなく、機能としてのヒットラーにクルップも軍も期待し、この後、一蓮托生の道を歩むことになるのだ。

レーム、シュトラッサー、クルップという、ヒットラーの周囲にありながら、それぞれの立場が異なる人物たちが、ヒットラーや他の人との微妙なバランスや距離感を感じつつ、自分の立場を明らかにしていくという原作が良く、俳優たちは、その微妙なニュアンスをも的確に見せてくれたと思う。

うまい俳優が4人で、濃厚な時間を創り上げる。
膨大で、過剰な台詞を、熱くやり取りする様が心地よい。
2時間30分の上映時間も長く感じなかったのだ。

幕切れもいい、そのときのヒットラーの台詞も効いている。

レームを演じた浅野雅博さんが印象に残る。ヒットラーを信じ、友情を大切にし、古くさいロマンチストで、過去を語る。友誼や無骨さといった前時代の遺物のような軍人がよく出ていたと思う。
若松武史さんも、独特の雰囲気を漂わせ、老獪というより、まだ脂ぎっているクルップを演じていた。

ただし、いくつか気になったことがある。

まず、ヒットラー役の笠木誠さんの独特の台詞回しだ。まんとなくまどろっこしいその台詞回しは、確かに印象には残るのだが、慣れるのに少々時間がかかった。また、一部イントネーションが危ういところがあったのも気になったところだ。

また、2幕の冒頭にクルップが軽快でコミカルに登場するのだが、あれはやり過ぎではなかろうか。私の目には、演出としては、悪ふざけと映った。場内には笑い声が起こっていたが、そんなことで笑いをとってどうするんだ、と思う。ほんのちょっとだけ軽快でよかったのではないだろうか。

さらに、1幕でヒットラーが演説しているときに(後ろ姿)、舞台の前で、別の登場人物たちのやり取りがあるのだが、そのときにヒットラーは演説をしているのだから、声は聞こえなくても、身振りぐらいは必要だっただのではないだろうか。それによって、例えば、歓声が上がり、前の2人のやり取りが妨げられるぐらいの感じがあってもよかったように思える(歓声云々について戯曲にはそういう指示はないが)。
イカロスのかけら

イカロスのかけら

NICK-PRODUCE

シアター711(東京都)

2010/07/13 (火) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★

趣向倒れの感も
初見の劇団。前回の公演のときに面白そうな劇団だなと注目し、今回クロカミショウネン18のワダ・タワーが客演するというので、この機会にと思って観にいった。1時間10分という比較的短い時間の芝居で、2つのドアを使い、シアター711をまるでギャラリー公演のような空間使いにした。映像を挿入したり、ピアノとチェロの生演奏も入り、趣向としては大変面白いのだが、芝居の内容そのものがあまり面白くないと思った。もっと緊迫感のある脚本だったらこの趣向も生きたのにと思うと残念。

ネタバレBOX

HPの以前の公演写真を見て、ダンスパフォーマンスも取り入れたもっと抽象的な内容を想像していたが、意外に普通の芝居だった。田所という見知らぬ人間からの葉書を手に、「曽我久仁子の追悼式」に参列すべく、ゆかりの人々が会場のシアター711に集まってくる。チケットがその葉書になっているところが洒落ている(細かいことを言うと、文中「ご来臨」という最上敬語を使う場合は「賜りますよう」と続けるのが普通かと)。
まず「追悼式」を執り行う意味が「列席者たち」同様よくわからなかった。横溝正史の小説のようで期待感をもたせ、家族や友人の複雑な事情が明らかになっていくが、意外にあっさり決着がついてしまう。曽我久仁子という人物の意図もいまひとつ不明。話の展開が面白くないためか、こんなに短い芝居なのに途中で眠気を覚えた。特に田所が持っているクマのぬいぐるみ型通信機を使っての久仁子とのやりとりの場面が子供騙しのように馬鹿馬鹿しい。
なかなか個性的な俳優をそろえただけに惜しい。田所の松本寛子をはじめ、異父兄弟・涼の柏原直人、涼の恋人・美鈴の木母千尋、変装バーの主人で久仁子の友人・ロザンヌの佐藤大樹が印象に残った。久仁子の長男誠役のワダ・タワーはクロカミショウネン18での役どころを思わせ、笑わせてくれた。生演奏は大変耳に心地よかったが、芝居そのものにうまく溶け込んでいたかと言うと疑問が残る。
なかなかユニークな試みだとは思うので、回を重ねて洗練されていくのではと期待している。
河童の水際

河童の水際

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/20 (火)公演終了

満足度★★★★

切なく、心温まる!
客席からはおばちゃんのアッとかいう声や、鼻をすする音が聞こえてきました。

ネタバレBOX

この世にやり残したことのある人が河童になり、思いをとげると水になって消えてしまうというこの村の伝説。

そんな設定があるから、目の前の河童がみんな自分にとって大切な人の化身と思ってキャッチボールをしたりします。

実際は犬のシロ、河童がお座りをしてワンと鳴いて切ない。また会いたいから、いったん受け取った模型のボートを河童に返すわがままさ、分かります。

脱獄囚が改心するように偶然の出会いが仕組まれていて、登場人物はそれぞれに役割はあったのですが、なんとかグループのように書かれたパンフレットを見た瞬間に少々げんなりしました。
「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。

「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。

劇団印象-indian elephant-

吉祥寺シアター(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★★

ないものねだりの民と神。
日本神話の神々を語り口に、有限に存在している人間の尊厳を逆説的に描く作品。
神さまも人間と同じように欲深く『ないものねだり』をしてしまうよ、という視点が面白い。
物語は会話劇として成立させながら、ここぞという時には身体性の躍動感でもってキメてくるので、物語にうねりがあった。
天井の高い吉祥寺シアターを存分に生かした舞台美術、橙色に浮かぶ照明、丁寧に制作された衣装はどれもシンプルでありながら作品の持つ、浮遊感のある不思議色に違和感なく染まっていた。
韓国から招かれたべク・ソヌさんの演技がとにかく素晴らしい。『女の一生』という難しい役どころを気負いせず、非常に豊かに表現されていた。
特に役者、演出家を志しているひとに観てもらいたいですね。彼女の佇まいから『演劇』について何かを得られるような気がします。

赤坂炎上7

赤坂炎上7

劇団福耳

L@N AKASAKA(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/16 (金)公演終了

満足度★★★★

観てきた
非常に残念だ。なぜ1年前の自分や2年前の自分は赤坂炎上を観に行っていなかったのか?

SCRAMBLE Egg./115

SCRAMBLE Egg./115

IQ5000

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄く楽しめました
IQ5000の公演を初めて観ましたが凄く面白い舞台でした~o(^-^)o
また観たいですね~o(^-^)o

モスリラ

モスリラ

ナノスクエア

神楽坂セッションハウス(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★

結果的には行って良かったものの
実は、行って、チラシで、本日の配役を知った時は、すごくショックでした。
お目当ての、田中さんも桑原さんも出ていない日!!!
知らなかったあ!!
よくよく見れば、小さくトリプルキャストとは書いてあったけれど、どこにもキャスト表載ってなかったので…。
まだ、お知り合いの阿部さんの御出演の日で、助かりました。

3人の朗読劇。今日は、宮原さんのアキラ、佐藤さんのなつき、よしつぐさんの守でした。
初日だし、演技経験も少ない組み合わせのせいか、最初は、え、【これで入場料を頂いてはダメでしょレベル】で、正直帰ろうかと思った程でしたが、徐々に、皆さん、役に入り込め始めて、最終的には、泣いている方もいるくらい、なかなかの感動作に仕上がって、ほっとしました。

脚本が、なかなか良くできているので、これ、田中さんと桑原さんの日なら、相当見応えある作品になりそうでした。

ネタバレBOX

「モスリラ」というタイトルの意味は、途中でわかりますが、その花以外に、蝶やブランコが象徴として登場し、私は、むしろ、「ブランコ」という題にした方が、効果的ではと感じました。

劇構成は、なかなか巧みで、最初の2人の小学生時代のエピソードが、あんな形で帰結しようとは、かなり後半になるまでは読めませんでした。

なつきの父親のシャンソンの歌声、重要なキーポイントなのに、どうしても、日本人歌手とは思えず、白けます。せっかくよしつぐさんが御出演なのだから、彼に歌を吹き込んでもらえばよかったのではと思いました。

佐藤さんは、雰囲気もあり、この役にとても合って、好演でしたが、よしつぐさんは、かなり緊張されたのか、始まってしばらくは、まるで、国語の授業中、指されて、教科書朗読している生徒のようでした。
宮原さんは、見た目も素敵で、雰囲気はあるものの、大事な台詞になれば成る程、噛みまくり、せっかくの劇世界の構築が振り出しに戻るところが多くて、残念でした。
この組み合わせで、4200円は、いくらなんでも、高過ぎます。

小学生の守の書いた詩を朗読する箇所が2箇所ありますが、阿部さんの最初の読み方では、この作品を台無しにしてしまいました。
後半は、あんなに、お上手に読めたのですから、単に緊張故とは思いますが、こういう形態に不慣れな役者さんを朗読公演に出演させる場合は、まず客席の形態で、何度もシュミレーション稽古をされるべきだと感じました。

できることなら、田中さんと桑原さんの日に、リベンジしたくなりました。
赤坂大歌舞伎

赤坂大歌舞伎

松竹

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/07/12 (月) ~ 2010/07/29 (木)公演終了

満足度★★★★

良かったね
初めて歌舞伎を観る人には、とても取っ付き易い、演目と舞いでした。
外国人の人も多くて、分かりやすかったんじゃないかな?

ラクダ

ラクダ

範宙遊泳

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

わあっ、
屑屋役の熊川ふみ、突出!

ネタバレBOX

逆にいうと、酒を酌み交わすシーンが一人語りにみえてしまったのは残念。
あそこには、しっかりとラクダがいて欲しかったなあ。
それまでの時間で、半次にもっとちゃっんと無茶無法に振る舞わせて、
ラクダの分身に思わせてくれたら、
とか語ってしまうのは、落語に寄りすぎ?w

あと、カンカン踊りは、
ホラー映画の怪物みたいなものだと思っているので、
最後までみせずに語りで想像させるとかだと好み。
あるいは、日常にケガレを持ち込んで真底嫌悪されるようなコンテを、
北尾亘と浅川千絵で観たかったかも。
棄憶~kioku~

棄憶~kioku~

G-up

青山円形劇場(東京都)

2010/03/05 (金) ~ 2010/03/11 (木)公演終了

緻密な
照明変化は転換時のみ。曲の使用はラストのみ。男七人役者で見せる硬派なストレートプレイ。史上の事件を絡ませて作る物語が興味深い。観る人は選ぶが、確かに観客の心にズシリと重い碇を残していく一時間半。

青山円形はでかい、というのは確かにあるかもしれない。演劇の良さとして、「逃げられない」というのがある。目の前で生身の人間が汗や唾を飛ばしながら演じている。観客席は所狭しと敷き詰められている。途中で逃げさせる隙間を持たない。映画ならまだ席を立ちやすい。しかし演劇は違う。どれだけ作品で恐怖や悪夢を観たとしても、劇場というのは実に逃げにくい機構をしているである。

この作品には、「逃げたい」と思わせる力がある。目を閉じ、耳を塞ぎたくなる。ただしそうさせてはいけない。真実は突き付けなくては、生温い日常に遊ぶ観客たちに直視させなくては。そういう意味で、もっと小空間だったら、集中力もより高まり、さらに観客の心を凍り付かせられただろうと思う。

遠ざかるネバーランド

遠ざかるネバーランド

空想組曲

ザ・ポケット(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

伝えたいこと
伝えたいテーマがある。感動のシーンで感動の曲を流し、観客の感情に丁寧に寄り添った作品を作る。それは下手にとんがった反骨意識を持って観客の意図を外れさせようとする創作者よりもよほど素晴らしいことだと、個人的に思っている。というのも、観客が「その作品」だけの独立した評価ではなく、「あの人は何を作りたかったのか」と考えるという、よくわからない傾向が蔓延しているように感じるからだ。「意味が理解できぬ作品」は観客が悪いのではない。伝えようとする意志のない創作者側に問題がある。そういうときは、素直につまらなかったと言っていいと思う。

話がずれすぎたけれども、ほさかさんは「伝えようとする」創作者だ。ストレートすぎる伝え方を嫌がる観客はもちろんいるが、それは人それぞれ。観客の好みに関しては、創作者に責任はない。そして少なくとも僕はまた観たいと思える作品だった。

ファンタジックでどこか幼さのある序盤から、「異人」が入り込むことによって展開が変わる。夢の世界が崩れていく不快感が、次第にそれを望む気持ちに移行していくという不思議な感覚。希望のあるラストが、これもまた個人的にかなり好きだった。

えれがんす

えれがんす

シス・カンパニー

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/01/29 (金) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

作りが無難?
決して楽しめなかったわけでも、逆に眠くなったわけでもないのだけど、内容が薄かったような。二時間ドラマでやるのなら、いい話だったね、となるかもしれないが、演劇でやる必要性は果たしてあったのか疑問ではある。それと、残念ながら中村倫也さんの演技が見ていられなかった。周りがベテランだから尚更かもしれない。

音楽劇「雨を乞わぬ人」

音楽劇「雨を乞わぬ人」

黒色綺譚カナリア派

ザ・ポケット(東京都)

2010/01/20 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

カナリア派初見。
舞台美術が毎回凄いとのことで期待していたら、本当に凄かった。劇空間をあそこまで作品の世界観に作り込まれると、観客としてはやられてしまう。ラストシーンの衝撃は小劇場ではなかなか感じられないことだろう。

ただ全体的に歌謡ショーみたくなってしまっていたように思う。正にミュージカルを食わず嫌いしている人が想像しているような、あの感じ。突然取り出すマイクにどうしても違和感がある。その分、生声で歌うアンサンブルのシーンは印象深かった。

作品の構成や設定が良かった割に、登場人物の感情の流れが上手く見えてこなかったのももったいない。もっともっと丁寧に人物を描けたのではないか。

美しいヒポリタ

美しいヒポリタ

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

コラージュ演劇という形
炎さんの演劇の作り方はとても面白く、興味深い。小劇場だからこそ魅力的に見せられる表現方法であり、また同時に非常に演劇的である。台詞の擦れや、同時多発していく身体の動き。「スタイリッシュ」という言葉がこれほど似合うこともない。
そして何より休むことなく次々に公演を打つその姿勢、高校生以下に超割引価格で観劇させようという心意気が凄い。

東京・坊っちゃん

東京・坊っちゃん

東京ギンガ堂

歌舞伎町「大久保公園シアターパーク」特設劇場(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/17 (土)公演終了

満足度★★★★

「ねこになった漱石」の続編
物語は漱石がロンドンで神経衰弱になった場面から。
芝居が始まるまでいつものようにキャストらがパンフを売ったり、観客と会話しながら会場を温めておく。その姿勢は長い間、変らず素晴らしい。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

「坊ちゃん」を読んだことのある方が観れば、「ああ、そうそう、あのシーン」なんつって思い出し、なんとなく懐かしいような雰囲気にさせられる。漱石の小説を脚本化し舞台化したものは数多いが、中でも「坊ちゃん」と「吾輩は猫である」はミュージカルが良く似合うと、ワタクシは個人的に思っている。

今回も音楽劇に相応しい題材で、ピアノ演奏が序盤から終盤までコミカルにテンポ良く入り、楽しい舞台だった。女性の意識変革の激しい時代の情景や正岡子規、菅野すがこ、石川啄木などのエピソードを絡め、ほぼ本の内容を忠実に再現したような格好だったが、夏目らがベースボールで遊ぶシーンは夏休みがずっと終わらないことを願う少年らの風景を空想して、微笑ましかった。

更に舞台のバックを開放すると公園の樹木やその後ろに控えたビルの隙間が夏の夜空に浮かび上がり、これまた美しい光景だった。そんな風景をさえぎるように菅野がママ母から受けた心の傷がその後の菅野の生き方に大きく影響した行は「100年後にまた会おう!」と散った菅野の愛おしく切ない瞬間だった。

小説の中の「坊っちゃん」は権力に負けたが、ここでの菅野は権力に屈せず命を投げ出した場面はむしろ、漱石が主役ではなく菅野が主役だった。

全体的に見ごたえはあったが、もうすこ~し上演時間を削れる場面もあったと思うがいかがでしょうか?

ファウストの悲劇

ファウストの悲劇

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/07/04 (日) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

立体的宗教画のような豪華さ
歌舞伎、シルク・ド・ソレイユ、イリュージョンをミックスしたような豪華で楽しい舞台。蜷川ワールドを満喫できる。冒頭、木場勝巳の口上場面は江戸歌舞伎の名乗り台を思わせて面白い演出。
歌舞伎の下座音楽と、ルネサンスの宗教音楽が同時に鳴る中、花火が噴き出し、フライイングを駆使して、まるで立体的宗教画のような美しさ。主役の野村萬斎はファウスト博士というよりは、宝塚時代の涼風真世の「銀の狼」のシルバを連想する銀髪の美男ぶり(涼風は宝塚の小池修一郎作品「天使の微笑 悪魔の涙」でメフィストフェレスも演じている)。勝村政信、白井晃、長塚圭史も贅沢に配置し、いつもより印象がかすむほどだ。仕掛けの奇抜さに眼を奪われるせいかドラマとしての深みや感動はいまひとつの感。ただ、萬斎ファンなら必見の舞台かもしれない。

ネタバレBOX

商業演劇もここまで豪華にできるかというゴージャスさ。メフィストの勝村が最上2階席に忽然と現れて客を驚かせるなど、サービス満点。かつて新宿の映画館で清水邦夫と、華麗さとは無縁の男くさいアングラ芝居を作っていたことを思うと隔世の感がある。もっとも、音楽の使い方や場面転換は歌舞伎の「十二夜」のときに得たテクニックを応用したものだし、舞台上カーテンの陰で役者が扮装準備するのも「コースト・オブ・ユートピア」のときと同じで、蜷川の演出としては特に目新しさはない。
物語は“極楽めぐり”の趣向で、ファウストはメフィストフェレスと契約して、法王の食卓で透明人間よろしく悪乗りしていたずらをしたり、アーサー王やトロイの美女など歴史上の人物に会ったり、快楽の限りを尽くすが、ファウストの邪気が前面に出てくるせいか、通常のファウスト譚で印象的な失われた青春への狂おしい哀惜は描かれない。このファウスト博士はじゅうぶん魅力的だから老いや己の容姿を嘆く必要もない。契約どおり、このお遊びにも終わりの時が迫ってくるが、「これだけ好き勝手遊んだからしかたないでしょう」と思ってしまうので同情できない。萬斎ファウストは随所に死や冒涜の罪への恐れや生の苦悩はにじませるものの、見ている側としては共感が薄かった。
むしろ、「全開の演技」を披露し、舞台でのたうちまわって熱演する野村萬斎を見ていると、コクーンから5分ほどしか離れていない萬斎氏本来の職場、観世能楽堂を思い起こし、複雑な気持ちになった。「独立した狂言より、能の間狂言こそが狂言師の本分」という意見をよく聞くだが、「能の間狂言」ではまったく個性の発揮を許されない狂言師・野村萬斎は商業演劇では存分にその天分を発揮して観客を酔わせているのだ。
ユネスコ世界遺産に登録されようと、いまや能楽観客人口の高齢化は深刻な問題である。いつも能楽堂からの帰り道、コクーンの楽屋出待ちの人並みを目にするとつくづく違う世界であることを思い知らされる。
確かに野村萬斎は狂言師という枠を越え、偉大な天才俳優であることはまちがいないとこの芝居でも実感させられた。

ツイッター・ア・ゴーゴー!

ツイッター・ア・ゴーゴー!

マグズサムズ

アイピット目白(東京都)

2010/07/15 (木) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★★

実際ハマっている身からも満足
ウェルメイドコメディで幕切れもハートウォーミングな上にキャラ設定・状況設定とも上手く、実際「ツイッターは生活の一部」な身(爆)として「ワカるワカる」だったり身につまされたり非常に身近に感じながら楽しく観る。
若干のツッ込みどころもあれど、それを補って余りある面白さに大変満足。

ネタバレBOX

特にウソ(あるいは夢)ばかりつぶやく男性と、逆に友人にも明かさない本心をつぶやく女性という両極端な人物を配し、フォローしあっている4人を中心にしたのが鮮やか。
一方、全員がケータイでやっている設定ながら時折表示される画面がPCのものなのはわかりやすくする工夫として容認するも、時制を表現するために同じシーンが何度も繰り返されるのはもう一工夫欲しい。
河童の水際

河童の水際

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/20 (火)公演終了

満足度★★★★

涙腺ゆるみっぱなし
前日にセレソンDXを見て緩んでいた涙腺がさらに緩みまくり。植村花菜の「トイレの神様」という歌にグサッと来た方は、ハンカチを手にしてご覧下さい。おばあちゃんのやさしさが心にしみます。あえていわせていただければ、劇団としてはなるべく多くの役者を舞台に上げたいと言う気持ちはわかりますが、登場人物の整理が必要では?ちょっとごちゃついてます。

ザ・ベストマンションシリーズVol.3F

ザ・ベストマンションシリーズVol.3F

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★

HELP
初めて観た。それなりには面白かったけど、残念ながら自分が思っていたほどではなかった。3本立てなので他の2本も観ないと正当な評価は出来ないのかもしれないが・・・。

それより一番前に陣取っていた4人組のオバサンたちがやたらうるさかった。舞台上のセリフにそのまんま答えるなっつ~うの!!
自宅で親戚の甥っ子がきて世間話しているわけじゃないんだから・・・・。話の内容からするに、役者の身内らしいけどこんな客がいたんでは楽しめない!!   客のほうがHELPだよ、これじゃ。

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