遠ざかるネバーランド 公演情報 空想組曲「遠ざかるネバーランド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 伝えたいこと
    伝えたいテーマがある。感動のシーンで感動の曲を流し、観客の感情に丁寧に寄り添った作品を作る。それは下手にとんがった反骨意識を持って観客の意図を外れさせようとする創作者よりもよほど素晴らしいことだと、個人的に思っている。というのも、観客が「その作品」だけの独立した評価ではなく、「あの人は何を作りたかったのか」と考えるという、よくわからない傾向が蔓延しているように感じるからだ。「意味が理解できぬ作品」は観客が悪いのではない。伝えようとする意志のない創作者側に問題がある。そういうときは、素直につまらなかったと言っていいと思う。

    話がずれすぎたけれども、ほさかさんは「伝えようとする」創作者だ。ストレートすぎる伝え方を嫌がる観客はもちろんいるが、それは人それぞれ。観客の好みに関しては、創作者に責任はない。そして少なくとも僕はまた観たいと思える作品だった。

    ファンタジックでどこか幼さのある序盤から、「異人」が入り込むことによって展開が変わる。夢の世界が崩れていく不快感が、次第にそれを望む気持ちに移行していくという不思議な感覚。希望のあるラストが、これもまた個人的にかなり好きだった。

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    2010/07/16 20:20

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