最新の観てきた!クチコミ一覧

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モグラ町1丁目7番地

モグラ町1丁目7番地

龍昇企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった
不思議な芝居でしたが 世界がはっきりしていて、楽しめました。話に大きな展開があるようで無いし、前回観なくても、いつ終わってもいい感じが面白かったです。最後があまり好みではないですが 中年兄弟って魅力的

僕はまた今日も 未完成の音楽で唄う

僕はまた今日も 未完成の音楽で唄う

東京ELECTROCK STAIRS

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★

素敵
ダンスというか身体表現で、とても楽しかったです。 ご本人の魅力的なキャラクターが素敵でした。自分の中に音楽を感じている感じで これは、無音でも魅せれる人なのでは と思ったのですが実際後にそういう場面を見てみると、ちょっと違和感。 チラシにあまり惹かれない

飴屋法水『わたしのすがた』

飴屋法水『わたしのすがた』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎(受付)、巣鴨・西巣鴨周辺の4会場(東京都)

2010/10/30 (土) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇なのかアートなのか…
飴屋法水氏の作品は
東京グランギニョルの頃から見続けている。
演劇なのかアートなのか…今回も驚かされる。

そこには普通であって普通ではない空間が待っていた。
説明にもあるように「 戯曲も舞台も俳優もない「脱・演劇的装置」」。

そこに息づく何かを感じながら4つの会場を鑑賞。
そこに息づく、息づいていた何か「人」「時間」「物」「言葉」を体験し
約1.5時間かけてゆっくり隅から隅まで堪能した。

暗い時間に見たが、明るい時間に見た方が光を感じられていいかも。
私も昼間にもう一度見直す予定。
たぶん全く違う「わたしのすがた」が見えてくるはずだから。

言葉では言い表すのは難しい…。気になったら是非とも体験を。

ネタバレBOX

巣鴨近辺の4つの会場「不動産」家や建物をめぐった。

住むということ、住んでいたということ。
そこに息づく、息づいていた何か「人」「時間」「物」「言葉」。

「言葉」メッセージがところどころに書かれている。
“主よ わたしにも あなたの苦しみをあわれむことなら…”
聖書の一節を思わせるような言葉、メッセージも。
飴屋法水氏は無宗教とのことだが。

読み解くことは難しいが、
「わたしのすがた」を見いだそうとしながら、
いろいろなことをゆっくり考える時間をもらった。

どの会場もこれが舞台のセットや映画のセットだったら
相当イイ。

PM17:30受付の回に行ったのだが、かなり暗い。
夜ならではの迫力と静寂があるので体験して良かったが、
最後の会場は特に暗く小さなライトを持って体験…
3Fの最後のメッセージを見つけた後はちょっぴり早足で会場を出た。

夜は…相当怖かった。

追記:
お化け屋敷、ホラー系恐怖映画が苦手な方は
2と4の夜の鑑賞は難しいと思われる。
タンゴ-TANGO-

タンゴ-TANGO-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

「タンゴ」感想
以下にネタバレの感想を書かせて頂きました。
役者さんたちが全員恐ろしく達者で、とてもおもしろかったです。

ネタバレBOX

 「家族」を国家に見立てて、一見喜劇風に見せつつも、非常に社会的かつ批判的な闘争劇のように見えました。ラストは、疲弊しきった自由社会や、その後のアナーキズムは、理想主義や形式主義を押しのけファシズムに傾倒していく…という冷たくも激しい批判的精神に満ちた終わり方でした。
 前半は、反抗期の独りよがりで夢見がちな息子を中心にした、滑稽で切ない家族の物語として入り込めました。少し退屈になりそうな論理合戦や、棺桶台に寝かされる祖母のシュールなシーンなども、登場人物達のエネルギッシュな喜劇性により、楽しく見ることが出来ました。
「老いている」。…この家族(社会)は全体的に「老いている」「古くなっている」「静かに腐っている」…そう思わせる描写が秀逸で、しかし、それが不快には見えません。高度成長期を終え、さまざまなことが停滞している現代日本に少し通じるところもあるかもしれません。
アルトゥルの家庭は、確かに旧時代の残骸かもしれませんが、何故かとても魅力的でした。魅力的すぎたといっていい。後半に、もっと畳みかけるようにこの演劇の批判的精神を盛り込むには、堕落しきった家庭をもっと陰鬱に見せた方がよかったかもしれません。でもそうすると1時間40分は退屈すぎるかも。
この悲しい演劇を喜劇に見せたいという長塚演出の心意気はよいと思いました。喜劇とシリアスのバランスは、結構うまく取れていたのではないでしょうか。
特に吉田鋼太郎氏の身体を張った演技は素晴らしく、滑稽で愛おしい感じがします。タンゴという踊りが発生当時は「いかがわしく官能的なもの」と見られがちだったこと、それ故に自由の象徴として大流行したとの話をパンフで読みますと、ストーミルが為した過去の栄光を象徴・体現するようでよかったと思います。
 また森山氏演じるアルトゥルの膨大なセリフも、青年特有の甘酸っぱい主張として強く胸に響きました。
 後半はガラリと色を変えます。途端に「家族」の色がそげ落ち、前半にあった生き生きとした個々の魅力がなくなり、家族の一人ひとりが何かの比喩としての人形(ひとがた)のように感じられます。
祖母は殺される前に窮屈な世の中から自ら去り、父は自分だけの世界に引きこもり、母は男たちに翻弄されつつも自分は自分の意志で行動していると信じている。美しき女は社会よりも愛されることのみを考え、祖母の弟は、いつしか主であったアルトゥルを超えて実質的な権力を加速させ、アルトゥルを絶望の淵へ落とす。
 観客は、従兄アラの無邪気さと率直さと美しさに大変癒されながらも、いつのまにか理想は武力によって倒され、人々はそれを止めようともしない…むしろ、率先してタンゴを踊り始める…という過程を見せつけられます。
 笑いながら見ていたら、いつのまにか一人ほの暗い場所に立っていた…そのような、少しホラーのような匂いも感じる素晴らしい演劇でした。
 ただ、今の日本ではファシズムの恐怖というものが戦争を体験したにもかかわらずいまいちなじみ薄く、大きな共感を寄せるというよりも、「外国らしい翻訳劇だな」という気持ちを拭いされなかった気がします。
長塚さん、もっともっと日本風にアレンジして尖ってもよかったのではないでしょうか。
 それから、評価の高い前衛的な舞台美術ですが、歌舞伎すぎて私はあまり斬新に感じられなかったことが残念でした。動きのある舞台美術は斬新かもしれませんが、閉そく感を出すためにもっとかっちりしたものの方がよかったのではないかと思いました。
長塚さんが演出家を超えた舞台装置の一つとなって名演されていましたが、観客は彼の存在は何かと過剰に考えしまう。するとかえって主題がぼやけてしまったような気がします。

 しかしながら、とても面白く幾通りの解釈もでき、社会劇にも風刺劇にも見えるし、ホームコメディとして軽く見ることだってできる。素晴らしい可能性を秘めた新しい演劇の試みだと感嘆致しました。
見てよかったです。
タンゴ-TANGO-

タンゴ-TANGO-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/24 (水)公演終了

満足度★★★

不思議な魅力のある芝居
考えてみると、相当、粒揃いのキャストで、贅沢な舞台でした。

森山未来さん、初舞台から拝見していますが、いつの間にか凄い俳優さんになったなあと感慨深いものがありました。

今の若者のしたり顔の幼児性も仄見え、大変興味深い作品でした。

一幕は圧倒的に面白く、ニ幕は、一般的不条理劇風になり、途中眠くなったりしました。
一幕は、☆4、ニ幕は、☆2で、トータル3ぐらいでしょうか?

ネタバレBOX

とにかく、1幕の運びは刺激的に痛快でした。
森山さんは、ほとんど、早口で、常に喧嘩腰の台詞の量が生半可じゃないのに、しっかり、感情も台詞も伝える技術が身についていて、お見事です。

吉田剛太郎さんと、未来君の壮絶で愉快な掛け合いシーンは、かなり必見ものでした。

おじさん役の辻さんを、1幕の間、串田さんかと思って観ていました。皆さん、普段はあまり演じないタイプの役で、新鮮でした。

最初と最後に登場する、演出の長塚さんの存在感が圧倒的でした。

鐘下さん的な、カーテンコールのない舞台に意表をつかれたお客さんが多く、これはあっても良かったように思うのですが…。
熱演の役者さんに、たくさん拍手を送りたかった気がします。
海と日傘

海と日傘

天戸日和

イワト劇場(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

静かで確かな演技力
「素晴らしい!」のひとこと。夫婦の心の機微を綴った物語だったが全てのキャストの演技力がオニ素晴らしい!まったく欠点の無い舞台でした。観られて幸せ。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

佐伯夫婦の夫は教師をしていたが退職が決まり小説家一本で今を凌いでいるが家賃は滞り経済的に厳しい。妻は余命3ヶ月と診断され、妻には内緒にしているものの、妻は自分の命の期限を既に知ってるようだった。夫は元編集担当者の女性・多田と関係があったが、これも黙ってはいるが妻は知っている。

現在の夫の編集担当者・吉岡は二人の過去の関係も熟知し、時折、佐伯に多田の現況を報告しながら、何かと佐伯の相談にのってきた。

妻は夫の秘め事を知りながら静かに我慢をし素知らぬ風を決め込むが心は穏やかではない。妻は燃えるような感情を自ら押し隠した分、転勤となった多田が佐伯家に挨拶に来ると、一気に妻の感情は噴出し湯のみを落として震えてしまう。夫の腕を掴み、その腕を放さない激情は「ねぇ、(うちが死んでも)うちんこと忘れたらいけんでよ・・。」と吐くが、そのセリフは夫の心にズシリ!と、まるで大きな杭を打ち込んだようなせき止め方だ。

こうして何事もなかった様に妻は亡くなったが縁側の外でははらはらと細雪が舞い落ちる。サラサラ・・サラサラ・・・

一人で食事をしながら夫は「おい、雪が降ってきたぞ。」とひとりごちる。不貞をはたらきながらも妻という大きな存在は夫の中で今も生きているのだ。人は死んだからといっても、そこで終わるわけではない。夫の中でいき続けている妻は今頃、虹の上を歩いているのだ。

物語はけっして大げさな描写や爆弾はない。人が生きとし生ける心理を描写した物語だ。しかしズン!と心に響く繊細で美しい物語だ。

佐伯夫婦の近隣に住む大家の瀬戸山夫婦の関係性も素敵だ。下町の人情味溢れる情景をまんま引き受けたかのような夫婦だ。瀬戸山剛史を演じた佐藤誓の表情のみの演技が絶妙だった。とても素晴らしい。

演出、導入音楽、構成、どれも素敵だ。次回も観たいと心から思う。全員に拍手!

ハコモノ

ハコモノ

劇団お座敷コブラ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

見れた!
劇団員さんが、とぉっても恰好よかったです!

ホシニカエル

ホシニカエル

早稲田大学劇団木霊

早稲田大学小野記念講堂(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★

外へ向かうチャレンジ精神を評価!
劇団木霊には365日24時間使えるアトリエがあるので、大体の公演は基本そのアトリエで行うわけなんです。なんてったって本番2週間くらい前から本番仕様の舞台で稽古したり出来ちゃいますからね!そりゃアトリエでの公演がいいですよ!
そんなアトリエを持ちながら小野記念講堂という早稲田内の“外”に進出した今作。その姿勢だけでも充分に評価したいと思います。ただ、作品としてはチョット落ち着いていた感もあって少々もったいなかったかなぁ…とも。アトリエという武器を普段活用している団体だからこそ、外でも出来る事、外でしかやれない事…そういった部分がフルに出ていたかというと少々疑問。ちょっともったいなかったです。来年以降もドンドンこういったチャレンジをしていってアトリエ外でも良い作品を見せられる劇団になっていって欲しいなと祈ります。
こういう企画がもっともっと出て、大学と劇団がもっともっと繋がってくるといいですね。早稲田の演劇はどうも大学側から虐げられてるようにも感じる時があったので…。

ハコモノ

ハコモノ

劇団お座敷コブラ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

好み次第かも
好みが分かれる劇団だなと思ったけど、自分は大満足だった。
頭をフル回転にしないと分からない謎はちょっと疲れたけど、逆にこれくらい最小限にヒントを抑えるのもいいのかもしれない。(最近のミステリーは観客に合わせすぎているところがあると思う)
伏線もちゃんと張れていたし、回収もされていた。
何人か若い俳優を使っていたのも、好感が持てるが、やはりまだまだといった感じ。

通し狂言 国性爺合戦(こくせんやかっせん)

通し狂言 国性爺合戦(こくせんやかっせん)

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/26 (金)公演終了

満足度★★★★★

華美できらびやか
近松門左衛門による作。中世の中国をの史実を元に作られた通し狂言


壮大なスケールでの異国の活劇。市川団十郎さんがぐいぐいと芝居を引っ張る。藤十郎さんの錦祥女はさすがといった風格。久しぶりの歌舞伎観劇で合ったが、今回はあたり

カーディガン

カーディガン

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

スマートなコメディー
中井貴一さん、いろいろな役をやられるが、こういうコメディーが一番合うような感じがする。
今回はリストラされて怪我にあってしまう役柄だが駄目さ加減が実にいい。市原隼人さんも、うまく役柄を演じている。

脚本、演出もスマートであり、いい芝居を観たなという感じ

乱歩の恋文

乱歩の恋文

てがみ座

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/10 (水)公演終了

満足度★★

ナルシズム
俳優たちの演技がどうにも自分に酔っているように思われ受け付けなかった。演技の問題というより台詞の問題かもしれない。主演の女優にだけは説得力を感じた。

乱歩の恋文

乱歩の恋文

てがみ座

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/10 (水)公演終了

満足度

客入れ要領が悪い・・・
本編の内容以外のところで色々と気分を害してしまい、まともに舞台を楽しむ余裕がなかったです。

ネタバレBOX

予約していた受付を済ませると「あちらで並んでお待ちください」と言われる。
でも、前の人が全然入場しようとしない。
客入れはイソイソと動き回っているけど客席が足りないのか、席を作りながら案内している。
で、待ってたらどんどん後から来たほかの客が先に案内されてゆく。

いつまで待てば良いんだろう?と思って聞いたら「あ、じゃあ席を作るんでお待ちください」だって。
単に受付と客入れの連携が悪いだけだと思うけど、そのために後から来た客を横目に待たされる不愉快さを考えて欲しいです。
しばらく待たされて通されたのは、無理やり作った最前列のミニチュアパイプイス席。
座るだけでつらいし、最前列でみづらいし、ケツは痛くなるし・・・。

もう、公演の内容以外のところで見る気をすっかり無くされました。
多分この団体はもう見る事はないと思います。

絶賛の書込みが多い中(うち半分は身内のサクラに思えますが)申し訳ないけど、話は引き込まれるわけでもなく、共感するわけでもなく中途半端な感じ。
あと、この小さな劇場に不釣合いな、不必要なくらい大きな芝居に興味を失いました。
ウマい役者さんたちなのかもしれないけど、こういった小さな小屋だといかにも「お芝居」しているようにしか見えなくて、見ていて恥ずかしい。
しかも2時間以上の上演時間。

更に上演後に「良かったと思ったら宣伝してください!」アピールを延々続けるのでカンベンしてください。
腰もお尻も痛いので早く立ち去りたいのに。。。

当パンの無い席だったので、普段ならスタッフに声をかけてもらうのですが、この時は客入れも席も芝居内容も不満で、初めて当パンをもらわないまま即帰宅しました。
葬送の教室

葬送の教室

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2010/10/06 (水) ~ 2010/10/13 (水)公演終了

満足度★★★★

どれもが合っている
どの役者が吐く台詞も、どの役者が演じたキャラの心情も、どれもが間違ってないと感じさせられる。
役者陣に関しては、演技など相当苦労したと思われるが、客席まできちんと、気持ち・心情・痛みなど伝わってくるように作り上げた、詩森さんと各役者陣に脱帽です。
素晴らしい舞台でした。

無邪気で邪気なみんなのうた【総製作期間2週間終了しました!】

無邪気で邪気なみんなのうた【総製作期間2週間終了しました!】

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/10/08 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★

カオス空間だ(笑)
幼稚園が舞台ということで、幼稚園児を演じた役者のキャラ設定は5歳が基本です。
これが不思議と幼稚園児に見えたり、見えるからこそ変に大人びてる台詞に笑わせられました。
もう不思議なカオス空間でした(笑)
面白かったです。

ネタバレBOX

カオス空間でしたが、神戸アキコさんが最初に出てきたときは、完全に神戸アキコ空間でした。
やはり、恐るべし神戸アキコ(笑)
【ご来場ありがとうございました】も字たち

【ご来場ありがとうございました】も字たち

FUKAIPRODUCE羽衣

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

相変わらず楽曲が素敵だ。
ゴールデン街劇場は彼らにとってホームグランド。最近、大きな劇場での公演が多かった羽衣だが、本拠地に戻って伸び伸びと演じている様子がわかる。

相変わらず糸井幸之介の楽曲が素敵だ。初めて聞いても耳に心地よく響く。歌も踊りも進化しているようで見ていて気持ちがいい。2バージョンあるそうだが、台本は同じ、音楽だけ違うという試み。そういう2バージョン今まで聞いたことがないぞ。楽しみでならない。

ちなみにこの劇団、最近、全ての観客に無料で台本を配ってくれる。これは凄い。公演を観る前に台本を見ることが出来るのだ。そんな劇団、他にあるだろうか?あらためて、糸井幸之助の書く台詞を文字で読んでみたが、台詞自体も音楽になっている。

りんご 木村秋則物語

りんご 木村秋則物語

シーエイティプロデュース

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

もっと仕掛けがあったら
脚本の生真面目さを
脇役梅沢やラッパ屋木村の演技力で和らげる
栗山演出が見事。
ホンに趣向があれば、大作の域だったかも。
こういう真面目な実話系の芝居が
大箱のルテアトル銀座で平日満席というのは、
ちょっとビックリ。
役者(V6長野クン)の集客力に拠るところなのだろうか。
カーテンコールでも笑わないサトエリが印象的。

お前がオールドファッション買ってきたんだからお前が食えよ!

お前がオールドファッション買ってきたんだからお前が食えよ!

試験管ベビー

ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)

2010/11/06 (土) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

試験管ベビーらしい舞台でした
とある雑誌編集部

ドーナツを溺愛する編集長のわがままのため
散々振り回されるスタッフ達

一癖も二癖もある作家に
「ドーナツ」をテーマとした作品を依頼しに行くものの…



細かいストーリーを書き始めるときりがないので
思いっきり省略(;´▽`A


次号はドーナツをメインテーマとした特別企画

新人記者・田代を含めた編集者達は
無理を承知で作家の元へ


そこで出てきた作品は

アル中の漫画家・青塚不二夫
「あくまで秘密のアッコちゃん」

ノリがいいのか悪いのか歴史小説家・吉波尚太郎
「隠し剣鬼の爪のドーナツ」

パクリばかりの映画作家・吉崎駿
風の谷出身!?
赤い服を身にまとい
腰には針の剣…
「一人暮らしのウリエッタ」

とりあえずアーティスト・吉渕剛
インタビューの内容は
逮捕歴・広島暴力事件・ギター弾けない&口パク疑惑?

お調子者写真家・ヨラーキー
「は」の文字の右上にドーナツで『ぱ』
「ひ」にドーナツで『ぴ』

ハイキングに出掛け行方不明の漫画家・吉井儀人
無事に帰ってきたものの
編集長の
「夢オチはないでしょ!」
の一言で没


ひとつの作品を
きついパロディで綴る短編集

それぞれを(芝居中の)雑誌記事として
採用か不採用かを決めるのが我々観客


採点方法は

客席に張り巡らされた流しそうめん風のレール

入場時に一人ひとりに渡された5個のスーパーボールを
面白かった作品ひとつにつき1個流し
一か所に集められたボールの多さで
採用・没が決まるシステム

よくわかんないけれど
これも何かの番組のパロディ(パクリ?)らしい

そう
それが今までにない大掛かりなお客様参加システム

確かに大掛かりなセットだ…

なんとなく感じたんだけど
これをやりたかったがために
今回は小さな小屋を選んだんじゃないか( ̄ー ̄;)

ちくさ座のキャパで流しそうめんは大変だもんねぇ



短編一つ一つに
ドーナツの商品名をタイトルとして用いたセンス

ドーナツ(と編集長)に振り回される
編集部記者と作家達のドタバタパロディ

編集長と副編集長の恋話(?)

お客様参加システムを仕切るMCウリエッタ

ウリエッタと少年のおバカなかけ合い…


この芝居にテーマはない(でしょう、きっと…)

ドカッというよりも
ジワジワと利いてくるニヤリとした笑い

いやっ
楽しかったっす!!

後にはスッキリ何も残らない

いいんですよ
その時に楽しければ…

それが試験管ベビーです…よねっ (・∀<)



【余談:1】

今回
いつもは選ぶはずのない
最前列ほぼ中央に座っちゃいました


目の前に何度も登場するMCアリエッタ役の奈々さん

極力目を合わさないようにしていたけれど
見ないと話に集中できないし
でも間近で見つめると妙に照れくさくて…

終演後にお声掛けしたところ
ボクが最前列にいたのを認識していたらしく
(当たり前ですよね、最前列ですもん)
奈々さんも目のやり場に困っていたとのこと

そりゃ、やり難くかったでしょうね
知ってる顔が目の前にあったんだから…

次は迷惑かけない席を選びます (´-ω-`;)ゞ


【余談:2】

新人記者・田代役の佐川祐未

以前は
頭なでなでしてあげたくなるキャラだったのに
いつの間にやら素敵な女性に…

何があった???


【余談:3】

漫画家以外の作家陣を一人で演じた吉森さん

吉渕(長渕さんのパロディ)は
あまりに無理がありすぎでしょ

「オォ~ イェ~イ♪」って…

笑いすぎて腹が痛くなった (≧∇≦)

吉森さん
最高 (*・∀-)☆

タンゴ-TANGO-

タンゴ-TANGO-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/24 (水)公演終了

満足度★★★★

すっごくカロリー消費してるよな…
森山未來くんは、感動ものでしたね。大量のセリフ、しかも早口。動きも激しいし、圧巻でした。

吉田鋼太郎さんは、私が以前拝見したのと全く違った役柄だったこともあり、すっかりハマってしまいました。

また、観に行きたいな〜。

ネタバレBOX

演出!?出演!?
長塚圭史さんが、舞台上にいて、セット動かしたり、小道具を出したり…。
こんな光景、初めて体験でした。面白かった〜。
霜月狂と私

霜月狂と私

賛否両論

エビス駅前バー(東京都)

2010/11/08 (月) ~ 2010/11/12 (金)公演終了

満足度★★★★

モダン古山氏の初 作・演!
いつも注目しているモダンスイマーズの古山憲太郎氏が
賛否両論の石戸良氏と共に初めて作・演とのこと。

どんな熱い世界が待っているのかと初日、さっそく観劇!
エビス駅前バー、そのものが舞台。かなりオモシロかった!

“ 男 ” と “ 女 ” と “ 男 ” の関係・人生がユーモラスに、
ときどきかなり熱く、残酷に描かれていた。
でも重すぎず、観やすい。60分あっという間だ。
この三人のぶつかり合いは見応えがあった。

バーにやってくる個性的なキャラの登場人物にも注目。
マニアックな笑いが折込まれていてかなり好きだ!

役者さんがナチュラルでうまいのももちろんあるが、
リアルに隣で痴話げんかしてるのを飲みながら聞いてる…
みたいな感覚に浸れておもしろい。
エビス駅前バーならではの役者が間近にいる迫力がうれしい。

観終わった後に飲みながらワイワイ男と女について話したくなる
楽しい芝居だった。オススメです。

演出の古山さんから毎日進化するとうかがったので、
もう一度、観ようっと!

ネタバレBOX

“ 生き方が不器用な男 ” バーテンのユウヤ(玉置祐也氏 演劇集団 円)と
“ 彼女 ミサキ(西入美咲さん 中野笑店)” と
“ 不思議ともてる器用な男 客のタキ(瀧澤孝則氏 HUSTLE MANIA) ” 。

ユウヤとミサキの犬も喰わない激しい喧嘩はかなりの迫力!
ちょっとイラッとくるくらい、見入ってしまった。うまい。

男女関係も仕事も、なんでも器用にこなしてしまうタキ。
なんともいえない不思議な存在感が!人生でまさかの挫折…しかし。

人生はタイミング……本当に大事だよなぁ。
ふと、はずしまくっている自分を省みてしまった。

主人公ユウヤに対して、
男性はたぶん、わかる!!という意見が多いかも。
女性はたぶん、わからない!という意見がかなりでるなぁ。

最後に。
この芝居、ちょこちょこマニアックな笑いが。
バーに公演チラシをおいてもらいたくてやってくる
「劇団ホイッスル」2人組(村松えりさん & 永田歩氏エビビモ pro.)
が、かなりツボ。キッチュでかわいい。劇中劇もシュール。
帰りに「劇団ホイッスル」のいかしたチラシ(歩氏デザイン)
いただきました。ありがとうございます!

村松えりさんはもう一役「メガ盛り娘」も変カワイイ。

常連&マスター役の光山文章氏(中野笑店)は2の線でステキ!
あのウエスタン帽、いま気づいてしまった。伏線だった?
ウエスタ〜ン!

そうそう常連客で古山憲太郎氏もご出演でした!!
12日は石戸良氏も出られるとのコト、楽しみ。

( 開演PM20:00はサラリーマンにはありがたい)

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