最新の観てきた!クチコミ一覧

140941-140960件 / 190195件中
紐育に原爆を落とす日  無事千秋楽終えました。沢山のご来場ありがとうございました。

紐育に原爆を落とす日  無事千秋楽終えました。沢山のご来場ありがとうございました。

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

A公演
大迫力の素晴らしい舞台で感動した。
当日パンフの挨拶で作者の原爆や放射能への思いが伝わり、自分の無知さを知る。
戦争の激戦地や原爆投下後の広島の描写がリアルで生々しく観ているのも辛く胸が痛かった。
シンプルな舞台装置の中、照明の使い方が効果的で、助手の憎しみに燃えるシーンや彦坂次男の狂気のシーン、ラストの彦坂長男のシーンなどとても印象的だった。

難しいテーマだが飽きさせる事無く、引き込む物語に劇団の実力を感じた

熱いメッセージが伝わり魂が揺さぶられた。

ちょぼくれ花咲男

ちょぼくれ花咲男

文月堂

サンモールスタジオ(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

サービス満点!
台風の日、新宿サンモールスタジオで文月堂観劇。台風をやり過ごすには芝居が一番。少人数の客席にも関わらず手抜き無し。江戸の人情話をたっぷりと楽しませてもらった。傘を一本ずつ番号札で預かってくれたり、終演後に交通機関の運行状況を教えてくれたり、観客サービスが行き届いていたのもさすが。

この作品は原作があるのだろうか?よくできた物語だ。松竹新喜劇で往年の藤山寛美あたりにやらせると最適の作品と思った。ともかく楽しかった。

フレーム!

フレーム!

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★

ぎこちなさも新鮮に。
カラフルな舞台美術に軽やかな演技。それでいてストーリーはちょっと切なくちょっと心温まる内容。
新人はまだ磨かれてないがいい素材もいた。1年後には大化けしているんだろうな、みんな。

本日は初日とあって、全体に動きがぎこちなかった。役者の緊張が観客に伝わるという感じ。だが、それもこの舞台にかける役者たちの意気込みの表れ。逆にういういしくて気持ちがいいくらいだ。

ミス・ユウ ~不在~

ミス・ユウ ~不在~

劇団アルターエゴ

OFF OFFシアター(東京都)

2011/07/21 (木) ~ 2011/07/26 (火)公演終了

満足度★★★

感想。
18;00~の回を観劇。
お芝居全体がたんたんと進む感じ。
演劇と言うより、朗読劇の様な雰囲気だなぁーと感じる。
(あくまで雰囲気・空気感)
コメディ的な要素はあまり感じなかった。
ファンタジー要素は、しっかりあった。
中村まり子さんらしい作品だなぁーという感想。
中村さん主宰のパニックシアターらしい作品。
それ故に「アルターエゴ」らしさというのが、わからなかった。
(アルターエゴ、初見、故かもしれないが…)

クラシック・パスト・メモリーズ・リバースツアー

クラシック・パスト・メモリーズ・リバースツアー

colorchild

LIVE HOUSE GRAFFITI(東京都)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネズミーランド?
会場に入るとスクリーンに映像が映されている。
それが某ネズミの国みたいでワクワクしてくる。
いざ、芝居がはじまると、そこはまさにネズミの国wスターツアーズに乗っている感覚で楽しく、カラーチャイルド特有の体で場面を表現するのも引き立っています。
そして、今回のメインはその体で場面を表現するのを、客も巻き込んでやっているということ!これがまた楽しい!めちゃくちゃ楽しい!テンションが上がりました!
最後はほんのりとハッピエンドで終わって満足感でいっぱいでした。
カラーチャイルド!お気に入りの劇団のひとつになりました!

ゴールテープ

ゴールテープ

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2011/07/06 (水) ~ 2011/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★

感想。
14:00~の回を観劇。
奇想天外な設定に突入するが「伝えたいこと」が明確にあるため、話はぶれずに、ゴールを切る。
実は、安定感のある脚本。
役者の演技もそこそこといい。
見ていて小気味よかった。

堕落美人

堕落美人

弾丸MAMAER

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/06/01 (水)公演終了

満足度★★★★

感想
久しぶりの弾丸でしたが、以前と変わらぬ、しっかりと根を張ったお芝居に心動かされました。
緩急ついた大人の演劇。

新宿ラブダンディ/新宿ラブプリティ(2演目同時期上演!)

新宿ラブダンディ/新宿ラブプリティ(2演目同時期上演!)

劇団虎のこ

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★

日本でのコメディ
という設定でありながら、どこか翻訳口調が残り、始めのうちすごく違和感があった。海外の原作があったのですね。でも、その違和感のせいで笑いが起こらない。ようやくこの独自世界に馴染んできたのは末娘が大変身を遂げて「アン・ドウ・トロワ」とやっていたあたりから。この変身っぷりは見事でした。う~ん、脚本の咀嚼不足では?

ネタバレBOX

ニンフォマニアを自称する次女、すぐ切れるキャリアウーマン、男を連れ込みまくる姉妹、結婚しないというだけで娘をあばずれ呼ばわりする父親。日本ではありえないことばかりなので、翻訳物と知らなかった私は「何?このキャラ?」とついて行くのに精一杯。翻訳物であれ何であれ、設定を日本としたからにはやはりそれなりの日本らしさが必要だったのでは。ほとんどの観客は私のように、原作がニール・サイモンのものだなんて知りません。なので、ずっと違和感を感じていたと思う。そのせいで笑えないんですね。こうした尖ったキャラクターというのは扱いが難しいと思いますが、もっと日本風に丸くしても十分コメディになったのでは。また、小道具ではないけれど、入室に際しいちいち靴を脱ぐのもなんだかうっとうしい感じだったし、(ここは妙に日本風、何で?)何よりも美い女揃いのはずの女優さんが美い女に見えない。日本人の足の形の悪さがはっきり判ってしまうし、日本の女らしい無防備な感じが丸出し。(それでいてキャラは外人)靴の取り扱いは重要です。靴を脱がなければ翻訳物のいい雰囲気が出たかも。
親孝行 ~こんにちは、母さん~

親孝行 ~こんにちは、母さん~

CAP企画

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/09/13 (火) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

いろいろと考えさせられる
自然分娩を是とする助産院を中心とした群像劇。
母になるということ、不妊の悩み、中絶の是非、DVの構造などを取り上げておりいろいろと考えさせられる。
中でも無脳症で生まれてすぐ亡くなると判っていても産みたいという母の気持ちにはハッとする。

果樹の在処

果樹の在処

集団as if~

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

イマの世の中ってコワいですね
各人物の「間違った愛情」の組み合わせ方の上手いこと。
それぞれありそうなケースが連鎖して起こる悲劇ということでリアリティがあったりなかったり。いやぁ、イマの世の中ってコワいですね。
あと、ラストシーンでドアの覗き窓からさしこむ明かりがイイ!

『非国民文化祭』

『非国民文化祭』

笑の内閣

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/09/18 (日) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

偏りを表現する偏りのない力
素直に笑えたし、
こういう笑いに必須の突き抜けもしっかりと感じることができました。

なによりも、ジャンルをものともせず、
タブーに縛られない描写の切っ先と
それを具現化する引き出しの豊かさに
惹かれた・・・。

東京で定期的な上演ができれば、
コアな客がしっかりつくのではと思いました。

ネタバレBOX

冒頭の、原発ネタに
がっつりとやられる。

最初はどこか薄っぺらい感じの
コントかなと思ったのです。
で、現実にどこか薄っぺらいコントの態ではあったのですが、
その薄っぺらさや、表層的な表現に
不思議と違和感や引いた気持ちが起きない。

やっていることは
たとえば文字に落とせば、恐ろしくだらないことなのですが、
でも、気が付けば、そのくだらなさが
今の原発問題の質感にしっかりと置き換わっている・・・。
エロい道具を制御棒に見立てたり
火照った体を水で冷やしたりと、
やりたい放題の
その世界の表現の不謹慎さや下世話さが
そのまま原発問題の根幹にある、
ある種の利害やイデオロギーの胡散臭さとして
見る側に置かれていく。
失笑の切っ先を、しっかりと問題の本質に塗り替えるしたたかさに
前のめりになってみてしまう。

その切れ味は、マルクス主義や某大手宗教団体、
さらには右側の思想や「尊きもの」の匂いを
見事に舞台上に切りだしていきます。

それらを信奉する人々にとっては
あからさまな揶揄にも思えるのでしょうけれど、
でも、その思想自体を真っ向から
批判しているというわけでもない。
ただ、それらが含有する
自らの美化や
他を排除する独善や胡散臭さを
笑いに作り替えているだけ・・・。
よしんば表層の表現がどこかぺらぺらであっても
そこには、軽薄さを編み上げる芸術性というか力量を
しっかりと感じ取ることができるのです。

だから、熱海殺人事件のパロディをやっても
ミミックには留まらないなにかが伝わってくる。
彼らの表現にとって、現実の置き換えはむしろ果実のひとつにすぎず
内包された極めて演劇的な力が支えうる表現は
様々なベクトルをもった作品を創りえることがわかる。

今回の彼らの公演は
エンターティメントの部分を十分に持ちながら
一方で、彼らの広い間口の
ショーケースてきな側面もあるのかなとも
思いました。

髑髏城の七人

髑髏城の七人

劇団☆新感線

青山劇場(東京都)

2011/09/05 (月) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

若い印象
若い役者が中心の公演ですので、全体的なイメージも「若い」。
脇で新感線メンバーがかためています。

思ったより楽しめました。

構成は相変わらずののせ上手。
盛り上げて行く手法は拍手ものです。

それぞれの見せ場があるので長くはなっていますが、納得できる範囲内。

森山氏、早乙女氏のたちまわりは観る側を惹き込む力がありました。


問題要素がないわけではありませんが、わりと満足できました。

新・幕末純情伝

新・幕末純情伝

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2011/09/13 (火) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★

舞うような殺陣
人間臭さを感じなくて、上品な感じを受けた。
きっと、キャストが、小劇場の人間じゃないからなのかなぁ。
でも、杏ちゃんの沖田、熱くて良かった!

つか作品、おもしろい!

悩殺ハムレット

悩殺ハムレット

柿喰う客

シアタートラム(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

すべてがかっこいい!!
こんなハムレット見たことない!!

深谷さんのハムレット・コロさんのクローディアスに大満足!
脇を固めている、女優さんたちも個性的でおもしろかった!

オープニングかっちょいい!!

おしまいのとき

おしまいのとき

ポツドール

ザ・スズナリ(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

終盤、マイクが途切れるアクシデントさえなければ・・
開演前、爆音で流れる岡村ちゃんの「セーーックス!!」の歌声だけでテンションあがる。前日寝不足で観劇中にウトウトしたらどうしよう?と思いつつ観るも、睡魔など入り込む余地のない緊張感。これだけ高まったハードルを軽々と越えて見せる三浦さんにただただ敬服。
ただ、僕が観た回はエンディング直前の電話のシーンでマイク(?)が切れてしまい、役者の台詞が全く聞こえなかったのが残念でならない。よりによってあのシーンでマイクが死ぬとは・・。脚本にも役者にも、全く文句はないけど、その1点が致命的だったので、4点にしました。あと、静かなシーンの際に下の階の飲み屋の演歌カラオケが聞えてきたのも、ちょっとね・・。誰のせいでもないけど、げんなりしました・・。(素直に本多でやっておけばこんなことにはならなかったのでは??)

アダルト

アダルト

男子はだまってなさいよ!

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/09/14 (水) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★

何も考えず笑える。
単純に何も考えず楽しめます。
これからもこれくらいの規模の劇場で公演して欲しい。

ネタバレBOX

原発時事ネタやら、某月9トレンディドラマのキム××さん(似てる!)を彷彿させるようなキャラ、スタジオジブリ男子版仕事の流儀、森さんとアイドル達とキックアスな展開。
明日になったら忘れてしまいそうな話ばかりだけど、ずっと笑っていたからいいかっ、て感じです。
髑髏城の七人

髑髏城の七人

劇団☆新感線

青山劇場(東京都)

2011/09/05 (月) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

青春活劇
誰にでも気兼ねなく勧められる(値段には目を瞑ってもらうが)名作の再演。
メインの三者三様の活躍と磯野いそへい(意外な活躍っぷり!)さんに拍手喝采。
無界の人々が巻き込まれて行く展開から涙腺緩くなるのは毎度の事。
メイン演者に若手が多い分、終盤の疾走感が似合い、また各々の活躍がカッコ良かった。

ネタバレBOX

各役者さんに注目がいくのは仕方ないけど、もう少し着物の所作や雪駄で歩く時の姿勢とか、捨之介さんに色気ある軽薄さが伴っていれば、とも思った。
タッパがある分、見栄えはあって存在感は大きい。
殺陣の手数が多い分、タイミングがずれるとみっともなくなるけどその辺はちゃんと魅せてた。でも、歴代作よりはスピードが緩いようにも見えたのは気のせいか?
でも、今の20〜30代の役者さんは時代劇の経験が浅いと思うので、小栗さん独りダメ、とは一概には言えないけれど・・。

女性陣だと極楽太夫の女っぷり良かった。
高田贋鉄斎はみんなを見ている眼差しが慈愛に満ちていたかのようでした。流石に笑わせる落としどころが上手い!

天部の将監、役名の通り粟根さんに合っていたけど、もうちょい見せ場があればなお良かったのに。
狸穴とおよしの進展ぶりに大人のエロが見え隠れ、それが却って二人の別れの場面に反映し切なかった。歴代の狸穴二郎衛門は今回の千葉さんが一番!←ま、これは個人的に千葉さんを好きなだけなんですが。
アンソロジー5『五重奏』

アンソロジー5『五重奏』

エレベーター企画/EVKK

月眠ギャラリー(大阪府)

2011/09/18 (日) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

狭い空間も 舞台セットになっていた
面白かった、短編2本のリーディング、
 リーディングを多く観た事が無いのですが、動きは多くあり、リーディングっぽくないリーディングと思います。 良く考えて作られた、とても綺麗な芝居です。 面白かった ありがとうございました。

EVKKは2回目、今回大好きな役者さんが出るので、観る事にしました。
観たら面白いじゃないか!!会場の月眠ギャラリーの狭いこの空間も お芝居のセット様な雰囲気です、ほんとに5重奏の様でした、とても綺麗な芝居です。 こんな感じ大好きです。

桃子バレエ団  創作バレエ・13

桃子バレエ団  創作バレエ・13

谷桃子バレエ団

新国立劇場 中劇場(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/23 (金)公演終了

満足度★★★

三者三様
バレエ団のメンバー2人とゲストの3人の女性振付家による作品3本立てで、それぞれ様式の異なる作品を訓練された身体のバレエダンサー達が
踊り分けていました。

髙部尚子『フラ*ワラ』
ベッリーニのオペラをアレンジした音楽を用いた、ストーリーのないシンフォニックバレエ作品でした。クラシックバレエ的な振付で衣装もいかにもバレエ的な華やかなもので、オーソドックスな印象でした。白い床にパステルカラーの衣装で明るい雰囲気でした。
バランシン作品のような音楽の構造に対応した振付ではないため、音楽がただのBGMになってしまっているように感じました。そもそもベッリーニの曲があまりモチーフを展開して行く構築的な作風ではないので、シンフォニックバレエ向きではないような気がします。
ダンス自体は悪くなかったのですが、現代においてこのような作品を作る意味が感じられませんでした。

日原永美子『オディールの涙』
『白鳥の湖』アナザーサイドといった趣の作品で、黒鳥オディールの側に立ってバレエの古典がモダンバレエの様式で描かれていました。
オディールはボブヘアにバーレスクダンサーのような衣装とコケティッシュなビジュアルで、親である悪魔に命令されて王子をそそのかすことに葛藤を覚えるという、魅力的なキャラクターに描かれていました。
アンサンブルは重心の低い動きや長い布の付いた衣装がアジア的雰囲気を出していて新鮮でした。照明や映像がとても凝っていて美しかったのですが、映像が多すぎると視線がダンサーに行かなくなってしまうと思いました。音響の処理が雑だったのが勿体なかったです。

木佐貫邦子『T-scab』
ゲスト振付家として作った作品ですが、バレエ団だからとバレエ的なテクニックを多用することはなく、いつも通りのコンテポラリーダンス作品になっていました。
他2作と異なり幕や壁を取り払いバックヤードが露にされた空間に、スタンドにセットされた照明が乱雑に並び、奥にずらっとダンサー達が並ぶ冒頭シーンが印象的でした。ビートの利いた音楽に乗せて踊る姿が格好良かったです。前半は刺激的でしたが、後半は繰り返しが多く少し間延びしているように思いました。
ポワントを用いず、裸足あるいはハイヒールだったのですが、やはりコンテンポラリー系のカンパニーとは体の使い方が異なり、バレエダンサーの精度の高さという良い点と、ラフさが表現できない悪い点の両方が見えて来る作品でした。コンテンポラリー系で常連の、スカンクさんの音楽と堂本敦子さんの衣装が素敵でした。

宮澤賢治/夢の島から 飴屋法水『じ め ん』/ロメオ・カステルッチ『わたくしという現象』

宮澤賢治/夢の島から 飴屋法水『じ め ん』/ロメオ・カステルッチ『わたくしという現象』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

都立夢の島公園内 多目的コロシアム(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/17 (土)公演終了

満足度★★★★

対称的な質感の2作品
「わたくしという現象」:
幕切れに闇夜に伸びる青いビームこそが「わたくし」。精緻に作られた文明(椅子の列)が超常的な力で瞬時に崩れ去った後、何もない荒地から立ち上る「わたくし」。キリスト教の世界観を連想させる理知的で美しい表現である一方、体温や肉感の感じられない「展示」作品だったと、個人的には思いました。

「じ め ん」:
ノイズの混じった玉音放送、荒地をひたすら掘る少年が振るうスコップが土に刺さる音、爆弾のオブジェ。どれも演劇的なアクチュアリティを内在しているけれど、その足元にはゴミでできた夢の島が広がっている。虚構の上に成り立っている強烈な生。壮大な遊戯そのものが、演劇という表現の本質を照らし出していました。

このページのQRコードです。

拡大