宮澤賢治/夢の島から 飴屋法水『じ め ん』/ロメオ・カステルッチ『わたくしという現象』 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「宮澤賢治/夢の島から 飴屋法水『じ め ん』/ロメオ・カステルッチ『わたくしという現象』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    対称的な質感の2作品
    「わたくしという現象」:
    幕切れに闇夜に伸びる青いビームこそが「わたくし」。精緻に作られた文明(椅子の列)が超常的な力で瞬時に崩れ去った後、何もない荒地から立ち上る「わたくし」。キリスト教の世界観を連想させる理知的で美しい表現である一方、体温や肉感の感じられない「展示」作品だったと、個人的には思いました。

    「じ め ん」:
    ノイズの混じった玉音放送、荒地をひたすら掘る少年が振るうスコップが土に刺さる音、爆弾のオブジェ。どれも演劇的なアクチュアリティを内在しているけれど、その足元にはゴミでできた夢の島が広がっている。虚構の上に成り立っている強烈な生。壮大な遊戯そのものが、演劇という表現の本質を照らし出していました。

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    2011/09/23 00:29

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