最新の観てきた!クチコミ一覧

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Kと真夜中のほとりで

Kと真夜中のほとりで

マームとジプシー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題166
当日券で。前売がはやばやと売りきれのようだったのであっさり計画変更。そもそも、水天宮のときが初めてで、全然あわなかったので、その確認みたいなものでした、なので次の機会にと、今日は観劇数削減のため休観日、のはずが、夕方、当日券が出るのか電話でお聞きすると、それまで入れなかった日はなかったというので、2階席かもと言われても席はどこでもいいから(この時点で、少しも期待していないことを自覚)と会場へ、18:55中へ、右奥に席をつくっていて、結局、一番前、上手が少し切れますが、壁に寄りかかりながら舞台上の役者さんを見つめました。21:00ちょっと過ぎて終演。終わってみて、水天宮、きちんとみておけば…と猛省(もうひとつ、ジエン社もよくみておくべきだった)。時間は問題じゃない。

ネタバレBOX

100%好き嫌いの世界なので、次作もいけるかというと自信はありません。同じフレーズをリズム/調/音質/残響を変えながら繰り返す...ボレロみたいかというとリズムは違うし、ディレイを使った演奏のようにも聴こえる。役者のカラダが動き、舞台の空気も動き、大音量の音楽がかかっていれば寄りかかっている壁も振動する。お話の中身については特に感想はないけど、セリフとして出てくるものには感心した。ライトに照らされ、頬に光っているのは汗だけなのか。もう一回みたいけど、むりそう。
『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

キョードー東京

THEATRE1010(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

演出とキャストに助けられた脚本
1の方を観て来ました。

これ、原作も、テレビドラマも観たことないのですが、どうも、舞台にしては、脚本が凝縮されていない印象がありました。

何となく、放送シナリオをそのまま舞台にしたような雰囲気で、もっとテンポ良く、2時間以内で収めた方が、この作品の持つ味わいが活かせるように感じました。

でも、演出とキャストは、素晴らしい!

高橋いさをさんの演出は、三田村組以来ですが、あの時も、時間軸の移動がうまく舞台化されていて感心しましたが、今回の舞台も同様。
先日拝見した「エレジー」にも、こういう演出センスがあればなあと改めて思いました。

上川さんはもちろん扇雀さんの現代劇が意外と良くて、ビックリ。歌舞伎俳優さんの現代劇にはどこか違和感を感じることが多いのですが、扇雀さんの伊丹刑事、なかなかでした。
それに、端役ながら、近江谷さんの存在には、終始心が和みました。

ネタバレBOX

足立区綾瀬の今も釈然としない、実際の陰惨非道な女子高生殺人事件に端を発する事件が描かれた芝居で、台詞に、実際の事件や固有名詞が出て来て、それでいて、後はフィクションというのはどうなんだろうと、ちょっと訝しく感じてしまいました。

あの事件は、当時の新聞報道によれば、世にも怖ろしい陰惨な許しがたい犯罪に違いはなく、実際この芝居のような展開の事件が起きても不思議はないとは言え、その犯人の少年が、二人も殺されるという設定は、どうなんでしょう?
実際の犯人が今も社会に生きていて、当時少年だっただけに、安易にこういう題材に扱っていいのかという疑念が付きまとい、どうも芝居だけを単純に楽しむという思考が起きずに観ていました。
場所まで、実際の固有名詞が出て、事件の通称も一度台詞として出て来るので、あの当時を知る人間は誰でも、あの事件に結び付けて考えます。
国松長官狙撃事件のことも、そのままの台詞で語られ、さすがに、こういう誤解を生むフィクションは良くないのでは?と感じました。

それに、あれだけ足立区のイメージを悪くした事件を題材にした芝居を足立区の劇場で上演し、足立区民が多数訪れているという光景にも不思議さが否めませんでした。

とは言え、上川さんは、やはりいつもしっかりと役を演じて下さる稀有な俳優さんの一人だし、脇の役者さんも、全員丁寧に演じていて、好感の持てる舞台ではありました。

セットのセンスと演出センスで、装置を全く変えないにも関わらず、きっちりと、場所が、警察庁や竜崎家や伊丹家に見えるところが、感心しました。

扇雀さんが、ストーリーテーラーも兼ねていて、役として演じるのとの切り替えの巧さにも感服しました。

2の方も観るのが楽しみになります。
ハッピーゴーアンラッキー

ハッピーゴーアンラッキー

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/10/12 (水) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです
初見でしたがマジメに取り組んでいたのが印象的でした!!

検察側の証人~麻布広尾町殺人事件~

検察側の証人~麻布広尾町殺人事件~

ワタナベエンターテインメント

青山劇場(東京都)

2011/10/15 (土) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめる公演!
個人的には、なかなか楽しめた!
ファンにはきっと堪らない公演なのだろうと思う。
アガサクリスティの作品なので、結末は面白いこと、この上なし!
公演時間は約2時間30分(休憩なし)。

ネタバレBOX

「弁護士事務所」と「裁判所」のセットを交互に入れ替えて、
芝居は進行する。

<良かった点>
・結末が面白い!さすがアガサ!といった感じ。
 ネタバレなしで観劇した方が良いので記載はしない。
・女中役の役者さんが良かった。
 圧倒的存在感であった。裁判官役の役者さんもなかなか。

<残念な点>
・公演時間2時間30分は長く感じた。
 私は純粋に芝居を観劇しに行ったので、そう感じた。
 不要と思うシーンも多かった。
・アガサなので、面白かったという印象。
 この公演自体で素晴らしいと感じたものはあまりなかった。

評価は星3つとした。値段も7000円となかなか高額なので、
このレベルであるのは当たり前だと思う。
逆にファンには高く感じないと思う。
2時間30分、たっぷり楽しめるのだから。
私には不要と感じるシーンもきっと楽しめると思う(笑)
エレジー

エレジー

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/19 (水)公演終了

満足度★★★★★

重厚!
平幹二朗さんが見られて良かったですが、

ネタバレBOX

1983年の作品とはいえ、平吉ってそんなに年寄り臭いかな、全体に設定年齢よりも高めに感じました。

いくつになってもお兄ちゃんはお兄ちゃん、ですか。そんな頼りない弟でも、息子が戻って来ることを信じて住まわせなかった兄平吉。その平吉はいくつでしょう。65歳くらいかな。弟は60歳手前?草平と塩子は40歳手前?

あまりにも老いを強調した演出ですが、65歳と40ちょい前なら理解できます。

家を出た息子はどんな男だったのかと考えていました。骨のある男を想像していましたが、それが仲間内で寸借詐欺まがいなことをやっていたことを聞き、さらに平吉の弟に性格が似ているとを聞かされると、なるほど兄から調子良くお金を借りて、督促されると2ヶ月くらい後に返すととりあえず言い訳する弟と同じような、ああ典型的なローン延滞者タイプだなと得心しました。

一方の塩子と彼女のおばさんも二人は神経症的タイプとして描かれており、本作品は一族の業といったものをずいぶん意識していると感じましたが、ちょっと極端過ぎる嫌いはありました。

惹かれ合った平吉と塩子ですが、平吉が躊躇している間に少し自暴自棄になった塩子が交通事故に遭って死に、二人の関係が突然断ち切られてしまう終わり方はとても切なかったです。
青空電気

青空電気

劇団てあとろ50’

早稲田大学学生会館(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度

早稲田タイプの演劇
学生演劇を毎月10本以上は観ているが、不思議と同じ大学の演劇はタイプというか質というかにおいというか何か同じ傾向を感じる。
早稲田はどの演劇を見てもよく言えば人間くさい、悪く言えば品がない。よく言えばリアリティがあり、悪く言えば素の言動であり演技とはいえない。といえると思うが、この劇団もこの早稲田カラーの劇団。演技というより学生の宴会芸ののりで内輪受けはするが、客観的には観るに耐えない。
ストーリィも幼稚で何がやりたいのかほとんどわからずラストまで流れてしまう。役者は役を演じてはいるが表現し切れていいないし状況ごとの変化に対応できていない。
節電のストーリィへの組み込み方も中途半端、反社会的なのか順法なのかも不鮮明。
とにかく観終わって感じるのは、小学生のけちな理由の喧嘩を見たような殺伐とした不愉快感が漂う。

HEAVEN VOICE

HEAVEN VOICE

劇団パーティーピーポー

駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/17 (月)公演終了

満足度★★★★

演劇としては学芸発表会レベルか・・・
まぁ、がんばっていることはよく伝わってきました。
演技は学生レベルとしては中くらいか。
笑いの場面がふんだんにあるのだが、つまらなすぎ。内輪受けレベル。
肝心のストーリィは全体を流れるテーマがなく場面場面で話が分断されてしまっている印象が強く流れが見えないのでクライマックスへの盛り上がりに欠ける。楽日ということで役は感極まっていたのか涙を流す場面が多かったが、観客へはいまいち伝わらない。具体的には最後のジャンヌダルクが民衆を鼓舞するシーンでは涙するより、淡々とせりふをいうほうがよいと思う。
舞台美術は美しかったが、アーチの円形が若干ゆがんでいたのがちょとしたことだが重々しさを半減していた。
衣装はよく手作りしたのかなと思う感じだったが、すべての女性が役にかかわらず美人できれいな衣装というのは演劇としての演出を放棄しているが、演劇としてみないのであれば美女学生のエンターテインメントとしてはありかも。
いずれにしても、シリアスにしたいのかコミカルにしたいのか、悲劇にしたいのか喜劇にしたいのかよくわからないのが残念。
ただ、エンターテインメントとして適当に楽しむには十分かと。
演劇としてはお勧めしませんが、かわいい女の子の舞台をみたい人にはOKだと思います。

もしイタ~もしも高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら

もしイタ~もしも高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら

青森中央高校演劇部

青森中央高校第1体育館(青森県)

2011/10/16 (日) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

何故この様な作品を被災した岩手で創れないのか!
多くは言いませんが、素直に笑えて面白かった!素直に風刺に共感した!素直に感動して涙をこらえるのに必死だった!(その後仕事が無ければ我慢しないで泣けたんですけどね・・・)
現在岩手県沿岸での上演協力の準備中です!

ネタバレBOX

実際に被災地に行くと、創造を超えた絶望感も有ります。正直、「芸術でみんなに元気を!」という芸術系企画はたくさん来ていて、その中でも演劇は宣伝も難しいし、集客も難儀すると思います。また、「こんな事をやっても被災地の方のために何の役にも立たなかったのでは?」という無力感を感じる事も多々あります。反面、本当に喜んで下さった方から、逆に感動を頂く事もあります。今まで大会や対外公演で受けた以上の好評も酷評も有ると思いますが、実際に岩手県沿岸の状況を目の当たりにした後、もっと深いお芝居が出来る様になっていると思いますので、是非岩手県沿岸での上演を実現させたいと思っています!
あなた自身のためのレッスン

あなた自身のためのレッスン

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2011/10/18 (火) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★

時代の肌触りのなかに
設定された市民劇場という場所を見せる力に役者たちの力が重なり、
とある時代の家族や社会のあり方や雰囲気が
切っ先を持ってやってくるお芝居でした。

そのテンションに引き込まれてがっつりと見てしまいました。

ネタバレBOX

入場してメインホールの客席に案内されるかと思いきや
冒頭からちょっと勝手が違っていて・・・。
でも、そのことによって、舞台となる場所を
観客としてではなく
その構造側からながめるような感覚が生まれて。

そこに、多分私のようなおっさんですらその匂いくらいしか知らない、
戦後の日本の家族や社会が大きく変革して行く時代の肌触りが
様々な寓意やデフォルメを織り交ぜて
舞台を満たしていきます。

劇場の管理人たちが担う、
どこか下世話で、小芝居に織り込んだりされるような
パターンや色をもった社会や生活の感覚。
消防所長や母親が背負う、
コンサバティブな権威や家庭の概念。
そのなかに揺れる、
記憶を失った父や子供たちの感覚も
単にステレオタイプな表現にとどまらない、
ある種の生々しさをもって描かれていく。

役者達の演技に、時代や概念を踏み越えて
活き活きした実感を立ち上げるに足りる豊かさがあって、
舞台が混沌とならず、
場のかりそめ感が上手く切り分けられ、構成されて
観る側に見晴らしを作り
場面の空気の先にある寓意が
観る側にあからさまなほどにつたわってくる。

気が付けば、
時代の様々な要素が醸し出す風情や感覚に
どこかPOPな実存感とともに囚われて、
そのなかで逃亡者たちが抗い、足掻く感覚の変遷や
やがては舞台に埋められてしまう男に作り手が委ねたものが
ふっと腑に落ちてしまうような感覚が訪れて。

多分、初演時の舞台の印象は、
もっとリアリティに富み、禍々しくもあり、
強い切っ先を持っていたとは思うのです。
でも、それは舞台のクオリティの問題ではなく、
むしろ、舞台の精度が高ければ高いほど
受け取る側の生きている時代と、作品が醸し出すものが
乖離するような構造になっていて。

でも、乖離していても、なおかつ心囚われる部分があり
それが観る側にテイストとしてしっかり残っていることに
この舞台の秀逸を感じる。

なんだろ、表層は古びていても
舞台上のテンションにも支えられて・・・。
舞台装置や美術、照明などによる作品の語り方にも
ぞくっとするような切れ味を感じて。

共感できるというのとは少し異なるのですが、
でも比較的長尺の舞台でありながら
時間を忘れてその行く先を追い求めるような感じがあって、
いくつもの場面はもちろんのこと、
作品全体としても面白かったです。
新・愛子と玲子

新・愛子と玲子

劇団こんぺいとう

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2011/10/18 (火) ~ 2011/10/18 (火)公演終了

満足度★★★

テーマの勝利
人が次々に死んだり、本当は親子、本当は兄弟、本当は×××・・・などの人間関係が明らかになっても、「昼メロのパロディです」と言い切られたら、何でも許されてしまう。まさに、今回はテーマの勝利。目の付けどころの勝利ですね。

かく言う私は、昼メロに一家言あるオンナ。ごきげんようからの気持ちの切り替えにも慣れた女ですので「あー、あるある」と、昼メロあるあるを楽しみましたが、一緒に観た男性は、首をひねっていました(笑)
60話分の展開を80分に詰め込んだスピード感は良かったです。ジェットコースター展開がウリですものね昼メロは。これ以上長くなったらしんどかったかも。

役者の技量には明らかに差がありましたが、全体的に、良くも悪くも素人劇団っぽい雰囲気でした。旗揚げしたばかりということなので、これから色々変わっていくのでしょうね。
そんな中で、白田みさき役の女の子はちょっとだけプロっぽかったです。アキバにいそうな感じで可愛かったvv

ネタバレBOX

ここからはちょっと辛口の意見です。

前のクチコミの方と同意見ですが、私も登場人物を減らすことに賛成です。
妹のルミとその恋人忍のシーンは、いらなかったと思います。二人が無意味に抱き合うたびに、せっかくの芝居が中断していました。
西園寺母娘の会話は、学芸会っぽかったです。
ゲス男がゲスゲス言うのも耳障りでした。あれは、なにかのパロだったのでしょうか?
面白くしようとする努力が伝わってくるのですが、多くの場面で上滑りしてました。もったいなかったです。

色々書いてすみません。これからの劇団ということで期待しています。
次回の公演は、パロディでない脚本で観てみたいです。


遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』

遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★

欠落と忘却
欠落と忘却を繰り返す人間の姿が、声高なメッセージとしてではなく、普通の人々の日常の言葉として描かれ、シリアスなテーマを扱いながらも飄々とした脱力的な笑いもあり、浮遊感のある不思議な雰囲気のある作品でした。2回の10分休憩を含めて計150分と長めの作品でしたが、各パートの長さが丁度良くて、あまり座り心地が良いとは言えない椅子での鑑賞でも疲れを感じませんでした。

奥に手摺壁があり、両脇に高い壁がそびえ立つ間に、真っ白な空間に椅子やテーブル、日常的な小物が配置され、舞台奥上空には何も描かれていない巨大な屋上看板という、ビルの屋上をミニマルに模した空間の中で、3.11を経験した2011年と、バブルで浮足立ち、チェルノブイリ原発事故やアイドルの飛び降り自殺があった1986年が交錯する物語でした。「忘却の灯台守」と「欠落の女」いう名の謎めいた2人の同じ会話が何度も繰り返され、25年間経っても変わらない、人の忘れっぽさが描かれていました。日常的な物と言葉で構成された最後のシーンは、そのレイアウトの仕方が良くて、とても美しかったです。
場面が変わっても変化しないシンプルなセットや、現在のシーンの次に過去を再現するシーンが続く構成などから能の作品を連想しました。

スタンドにセットされていたり、役者が持ち歩く複数のビデオカメラによって撮られるリアルタイムの映像が真っ白な看板に映し出され、目の前の舞台で演じている姿よりむしろ映像の中の姿にリアリティが感じられて、メディアに侵食された現代について考えさせれられました。役者がカメラを持つことによって、舞台を収録した映像では見られないような、登場人物の視点でのフレーミングが可能になり、それを活かしたちょっとユーモラスなアングルの画作りがされていたのが印象に残りました。

新・愛子と玲子

新・愛子と玲子

劇団こんぺいとう

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2011/10/18 (火) ~ 2011/10/18 (火)公演終了

満足度★★★

テンポが良く楽しめました♪
60話という設定を設けていたので、
少し構成が難しいのでは、と開演前に思ったのですが、
うまくテンポに載せて自然に楽しむことができました☆
感想を少し箇条書きでご連絡します。

■良かったところ
・W主演の人がしっかり軸になっていたので、
 そこが安心してみていられた。
・ナビゲーション役の執事さんが、全体を整えてくれていた
・メイド役の小柄の女性が良かった
・コメディーとして気を楽にして楽しめた

■気になったところ
・少し内容を盛り込み過ぎが気がしました
・役者の実力に差が大きい気がしました。
・いらない登場人物が多かった気がする
・ところどころにテンポが落ちる場面があった
 (上記役者の数が多いことと、練習不足な方がいるためだと思います。)


役者の方の力に差が大きいのが気になりました。

根本的に役者の数をもっと絞った方が、舞台としても見やすいですし
芯が太くなる気がします。死んでしまっていた親子の役と
妹役の彼氏とのやり取りは必要なかったと思いますし、
その方がスマートにまとまったと思います。

妹役の彼氏の人と、お父さん役の人は少し練習不足な気がしました。(ごめんなさい)
他の人が作ってくれた雰囲気をペース崩すことなく繋げることは
とても大切なので、そこで時々ペースダウンしてしまっていたと思います。
(あくまでも個人的に思っただけです!)

コメディの正確上、大げさに振舞う覚悟が必要な場面があると思うのですが、
妹役の彼氏の人と、お父さん役の人は、そこにもう少し頑張りが必要な気がします。


あ、あとメイド役をやっていた小柄の女性の存在感が良かったです。
もっとメインで活躍する役を演じられた方がアクセントがつく気がしました。


これからも頑張っていただきたいので、
感じたままに感想をお伝えいたします。

あくまでも個人的な内容ですので、
ご参考程度に見ていただければと思います。
ありがとうございました。

エレジー

エレジー

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/19 (水)公演終了

満足度★★★★★

「老い」ることで、向き合わなければなければならないことが、ずっしりとのしかかってくる
「喪失」「後悔」…。
そして、辛すぎる物語。
平幹二朗さんの圧倒的な存在感が、素晴らしい舞台。

ネタバレBOX

なんて酷い話だろうと思う。
年老いた者から、大切な息子を2人も奪うなんて。
1人は本当の息子、そして、もう1人は息子と一緒に暮らしていた女性で、、主人公・平吉が、「理想の息子は、おまえ(塩子)にヒゲを生やしたような男だ」と言った塩子だ。

対する塩子は、「女として見てほしい」と平吉への想いを募らせるが、平吉には塩子に息子が見えているので、実るはずもない。

平吉は、塩子を通して、息子を見ていて、塩子は、平吉に自分が愛した男の面影を見ているのだ。

よって、平吉は息子を2人亡くし、塩子は愛する人を2度失うことになる。

絶対に、正確には交わらない2人の想いが、失ってしまった息子・夫という微妙なベクトルの違う像によって交わっていく。

それは、平吉の住む「家」によって、偽りの糸がつながる。
失ってしまったということを認めたくない2人が交わす、家のローンの約束が哀しい。
それが、逃避であったとしても、ほかに逃げ場もないのだからしょうがない。

平幹二朗さん演じる主人公が、大切にしている「凧」が象徴的。
「糸の切れた凧は…」と言う、平吉と塩子。
まさに大切な人を失ってしまった2人は、「糸の切れて」しまった状態であり、どこに行くのかわからない。
不安定な精神状態にある。

平吉は、息子の行状を知ることで、さらにもう一度息子を失うことにもなってしまう。

だから、平吉にはありもしない踏切が見え、塩子はせっかく脱したアルコールに手を出してしまう。

長く生きていくということは、喪失と向き合うことである。という当たり前のこと、しかし、誰もが見たくない現実と向き合わされてしまう作品だと思う。

それは、手にしていた「凧の糸」が、ぷつりと切れてしまうことだ。今まで手に感じていた感触が、すっと、なくなっていく。
家族、友人、知人という、多くの糸から感じていた感触が、1本、また1本と消えていくのだ。

そして、平吉のように、「ああすればよかった」「こうすればよかった」の後悔の繰り返しが、歳を取るということだということなのかもしれない。言っておかなければならなかったことだけが、心に残り、それが溜まることで、身も心も残骸になっていく様のようで、平吉にだけ聞こえる踏切の音がとても辛いのだ。
残ってしまった者の上に、「後悔」の2文字が降り積もる。その重みに耐えていくことが歳を取るということ、というのはあまりにも辛すぎるのではないだろうか。

だから、古い戯曲のせいなのか、ラストに塩子を死なせなくてもよかったのではないか、と、つい思ってしまった。
それだけ感情が入って観ていたということなのだろうが、老いることの救いもほしかったと思うのが本音でもある。

平幹二朗さんを観るだけで満足度の高い舞台だった。なんという存在感。しかも手が届くような場所で演じている。
そして、塩子を演じた山本郁子さんとガップリ組んだところが、実に素晴らしい。これは本当に見応えがあった。
また、塩子の叔母役の角替和枝さんは、あいかわらず、細かいところで、自分を出してくるところが凄い。ほんとに細かいちょっとした「自分」(笑)を必ず入れてくる。
さらに、平吉の弟を演じた坂部文昭さんとの対比が楽しい。この重い物語にいいアクセントとなっていくのだ。

ただし、残念なのが、セットだ。
この舞台、やけに暗転とセットの展開が多い。
しかし、単に横にするだけだったり、机や椅子の出し入れだったりするのだが、これは本当に必要があったのだろうか。
第一音がうるさすぎる。
屋外のシーンは、単にセットのほうを暗くして、セットの前で演じれば済んだのではないだろうか。
もちろん、ラストシーンだけは、セットを完全に外すほうが(ここだけ暗転も長くして)効果的だったと思う。
また、庭に見える木を模したような、背景のセットは、赤などのライトを当て、凧糸や絆を象徴的に表現していたのだろうが、もうひとつ見えにくかったのも、ちよっと残念。

後援が、可児市ということで、客席の上には丁寧にラッピングされた深紅のバラが1輪ずつ置いてあった。
失ってしまった者たちと、これから彼らへの「後悔」を胸に生きていく平吉へ、捧げる花のように感じ、可児市の特産品以上の意味を感じてしまった。
バラを手に、舞台の気持ちを胸に帰宅した。
Kと真夜中のほとりで

Kと真夜中のほとりで

マームとジプシー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい、しかし
素晴らしい。客の感性に訴える演出。というか、藤田の感性による演出。セリフなんて肝心なところだけ聞こえればいい。かつ舌が悪くて聞こえづらい役者もいたけど。まるでコンサート見るみたいに、ノリノリで見ていた。かえでが自分のことのように思えたし、Kが自分の妹と重なった。でも最後の20分は飽きたよ。ふらふらになった吉田聡子は良い感じだったけど。「塩ふる世界」の方が完成度が高かったかな。吉田、成田亜佑美が頑張った。役者さんたち、連日の2回公演、本当に御苦労様。

ライオンキング【福岡】

ライオンキング【福岡】

劇団四季

キャナルシティ劇場(福岡県)

2008/01/06 (日) ~ 2009/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

オープニングから鳥肌もん!
オープニングの歌声でやられます。
動物たちがプライドロックに集うシーンで完璧に泣いてました。
ブロードウェイでも見ましたが、日本版はまた違った感動があるし、
日本語特有の言い回しでより理解が深まります!
大人も子供も楽しめる作品です!

ウィキッド

ウィキッド

劇団四季

大阪四季劇場(大阪府)

2009/10/11 (日) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★★

オズの魔法使い外伝
ウマい脚本!入り込めます。
魔法の世界であって、現世界の問題も風刺したような
部分もあり、すごく楽しめます!
エルファバの休憩前の歌は鳥肌がたちました。
濱田めぐみで見てみたかった作品です。

アイーダ

アイーダ

劇団四季

大阪四季劇場(大阪府)

2011/07/05 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛と感動のミュージカル
これも感動系ミュージカル。
悲劇ではあるものの、見終わった後、心地よい感動で、心が
ほんわかします。
アイーダのローブのダンス、ヌビアの祖国の歌は圧巻!
ぜひ、聴いてもらいたいです。
ただキャストによって、歌唱力の差が歴然ですので、
キャストは要チェック!!

クレイジー・フォー・ユー

クレイジー・フォー・ユー

劇団四季

京都劇場(京都府)

2010/07/30 (金) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

これは楽しいミュージカル!
本当に楽しいミュージカル!
見てるだけで、ワクワクどきどき!!!
恋人と見に行けば、最高に楽しめますよ!!!!
ダンスも歌も身体が勝手に動き出します!

souvenir - episode4

souvenir - episode4

Critical Creation

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/10/18 (火) ~ 2011/10/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

とっておきなお芝居でしたよ!!
「スペシャリテ」のメニューは、とっておきの贈り物・形見
とっておきの本は、自分が感じる事、アイウチさんの思いの様にも思えました。
面白いお芝居を有難うございました。

ある光

ある光

ピンク地底人

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/07/08 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★

地底人大阪の乱!!
面白かった!開演早々ケコミを壊した人が居た!

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