最新の観てきた!クチコミ一覧

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Turning Point 【分岐点】

Turning Point 【分岐点】

KAKUTA

ザ・スズナリ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

Anniversary
チケットプレゼントにて鑑賞。初KAKUTA。いいもの観れた。

ネタバレBOX

貴和子(木下智恵)と十川絵里(大枝佳織)の15年の軌跡を描く。
1997・出発…売春相手を眠剤で昏睡させ金を奪う。満たされない21歳の女ふたり。
1999・決別…大学の美術サークルアトリエ。先生と呼ばれる水本(佐賀野雅和)を絵里から奪った貴和子。ふたりの間に溝がはっきりと見える。水本は麻薬の密売に手を染めるダメっぷりがちょうどよいが、そんなのと付き合う貴和子も、元カノの絵里も相変わらず。
2006・迷路…アトリエのあった部屋が、無農薬野菜を販売する会の事務所に。ちょっと怪しげな会の従業員となる絵里。悟ったような雰囲気が胡散臭い農作人・新納(成清正紀)と不倫して妊娠もしちゃう絵里。トルクメニスタン人?の従業員・キローラン(高山奈央子)と元Gカップのヨガ講師・海老原あずみ(桑原裕子)には笑った。特に桑原のリズムや発声のセンスが良い。うまい。
2011・対峙…会社社長になった貴和子が弟・達貴(馬場恒行)を連れて元アトリエを訪ねるも、ホームレスの陸奥(若狭勝也)や陳小剛(長尾長幸)らが住んでいて、絵里は陳の子を身ごもっていた。ふたりの想いと感情が一気に吹き出す終盤は特に見ごたえあった。
2012・覚悟…吹っ切れたようなふたりの大人な雰囲気の会話が清々しい。特に大枝。

あなたは私から全部奪っていく、と叫ぶ絵里に、妊娠偽装を明かす貴和子。不法滞在者の妻となり子をもうける絵里と、社長になり小奇麗なカッコをするも、旦那(元絵里の彼氏)からは注目されずみじめだと言い返す。二人の辿った道はとびとびではあるが、その空白の時間をイメージできる楽しみと、女ふたりの友情というか愛情というか、哀しさというか劣等感みたいなものがぼんやり浮かぶ力強い舞台だった。

主演ふたりの実年齢を知らないけど、木下智恵はその性格的なものか、大人びてみえた。木下も大枝もENDINGの晴れ晴れとした表情が美しかった。
This is Modern

This is Modern

ユニバーサル・バレエ

パルテノン多摩【旧情報】(東京都)

2012/02/28 (火) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

コンテンポラリー傑作集
韓国のバレエ団、ユニバーサル・バレエによるコンテンポラリー作品だけを集めたチャレンジングなプログラミングの公演で、ユーモラスなものから、クールなものまで様々なタイプの作品があって楽しめました。

『Petite Mort』(イリ・キリアン)
モーツァルトのピアノ協奏曲の緩徐楽章2曲に乗せて官能性を感じさせながら優美に踊る作品でした。男性はフェンシングのサーベル、女性はドレスを模したキャスター付きのオブジェを用いて男女の性を象徴的に描いていて、静かな雰囲気の中に深い情感が感じられました。
大きな布を舞台奥から手前に広げ、また舞台奥に持って行く間に行われる転換が美しかったです。

『SECHS TANZE』(イリ・キリアン)
同じくモーツァルトの『6つの舞曲』を用い、顔を白塗りにした3人ずつの男女が人間関係をコミカルに描いた作品でした。音の動きに合わせて細かく動いたり、体を上下に動かしたりと、故意にベタな当て振りをしているのが皮肉的で楽しかったです。
笑いの中にうっすらと悲しみが感じられるのがモーツァルト的でした。

『In the Middle, Somewhat Elevated』(ウィリアム・フォーサイス)
パリオペラ座バレエ団のために作られ、多くのバレエ団で上演されている名作で、クラシックバレエのテクニックを用いながら、全く新しい動きになっていて、初演から20年以上経っているのにも関わらず、斬新さが損なわれていませんでした。
爆音のインダストリアル音楽の中で複雑にフォーメーションを変化させつつクールに踊る様子がとても格好良かったです。

『MINUS 7』(オハッド・ナハリン)
バレエのテクニックがあまり使われない、むしろダンス系の作品で、始まる前の休憩時間中からずっと脱力的なソロダンスがあったり、客席に降りてきて客を舞台上に連れて行き一緒に踊ったりと破天荒な構成が楽しい作品でした。
椅子に座ってのユニゾンの群舞が何度も反復され、次第に服や靴を脱いで行く中、一人だけが服を着たまま他と違う動きをし続けるシークエンスで次第に楽しさが怖さに変容して行くのが素晴らしかったです。

ダンスのレベルとしてはソロにおけるキレの不足や、アンサンブルのタイミングやポーズの不一致が目立ち、一番バレエ的でないナハリン作品が一番良かったのはバレエ団としてはどうかとも思いましたが、海外公演にこのような意欲的なプログラムを組む姿勢は素晴らしいと思います。今後も名作古典以外の演目を携えて来日して欲しいです。

レシピエント

レシピエント

ドリームプラス株式会社

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

無題308(12-061)
19:00の回、初日です。紀伊國屋ホールは劇団青い鳥「サイコロの責任」以来。
「その街のこども 劇場版」で佐藤さんをみてこの作品も。「説明」を読まずにみましたが、難しいところはありません。会田役の加藤さんがとてもよかったです。
この劇場、あまり傾斜がないので前の方の「頭」でかなり視界が遮られ、みにくかったこと、指定席で後方だったので舞台との距離があり、臨場感が薄かったこと、佐藤さん、役柄による制約であまり動きがなかったことがやや残念。19:05開演~20:49終演。終演後、多くの拍手に応える役者さんたち、3回目にしてようやく笑顔が。

ネタバレBOX

チケット代が高くて指定席で座席選択できない演目は滅多にみないのですが本作は特別、やはり後方であり、前の方が大きいため舞台の1/3はよく見えません。首を左右に傾けながらの観劇。

舞台は、奥と手前を使い分け、事務所、病院、家を表現、上から「壁」が降りてきて情景に変化を与えます。

(非合法な)腎臓移植後、ドナーの嗜好や感情が現れ、どんなドナーだったか調べると…。誰もが恐れ、その前ではひれ伏す男(レシピエント)、鉄道が好きで甘いものに目がない男(ドナー)、この2つのキャラクターをコミカルに演じ分け、客席から笑い声。

両親と事故(…後になって本当の理由が明かされます)に会い、視力を失い人工透析をしている姉、腎臓を一つ失った弟。弟は死に、腎臓は男のカラダに。姉と弟とを繋ごうとする男、そんなお話しです。

女性のお客さんが多かった、パンフ…ちょっと高い(1,000円)、DVDの予約もあります。
狂おしき怠惰

狂おしき怠惰

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

初トラッシュ
3時間、という長さは特に感じなかった。

医療、政治、分厚いテーマに引き込まれました。
演劇というものの、姿、忘れていたものに再会した、というか・・・。
こういう分野の演劇、ほんとうに大事だなっと痛感させられました。

八百屋のお告げ

八百屋のお告げ

グループる・ばる

座・高円寺1(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

彼女たちの年齢になると思うこと
人間の弱さ、悲しさ、友人の大切さを教えてくれる作品です。

ネタバレBOX

「なんで私の好きな人は死んでいくんだろう。」、56歳の役、岡本麗さんの台詞に涙しました。

「ネガティブな発想は気分から、ポジティブな発想は意志から生まれる。」、どこかで聞いたことのあるような気もしましたが、訪問販売員役の加納幸和さんのこの台詞にも心打たれました。

エネルギー消費量を考えると、人間はネガティブになりがちなことが良く分かります。

そして、そこに付け入る人がいることにも納得です。ま、生き甲斐が無く、覇気が無いように見えたからだとは思いますが、なんで八百屋の親父に夜中の12時までに死ぬなんて言われなきゃいけないのか!!

12時を迎えるにあたり、やっぱり身構えていた主人公役の松金よね子さん、分かっていても気にする弱さが人間にはあります。八百屋の親父、最低です。

そもそも占い好きの風潮そのものが大嫌いな私です。占いを放送しておいて、オセロ中島問題を取り上げているテレビ、いい占いと悪い占いがあるようなことをテレビが言ったときには私はのけ反りました。

八百屋の親父は登場しないので、彼を叫弾するシーンの無い大人なお芝居でしたが、一発ガツーンとやってやりたいものです。

ところで、登場人物はいい人ばかりでした。訪問販売員なんか一癖も二癖もあって良いと思いましたが、自殺を考えたこともある心優しい人なんて、ちょっと出来過ぎです。
君には頭がさがる

君には頭がさがる

電動夏子安置システム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/28 (火)公演終了

満足度★★★★

シッポまでアンコの詰まった鯛焼きの如し
事前情報から勝手に膨らませた想像をサラリとかわして展開するのはお得意の(?)ゲームの理論(あるいは電夏版「ライアーゲーム」?)…かと思いきや村落の因習の裏にあるモノ、換言すれば因習を存続させるモノ的な方向へ。
そこからさらに終盤では怒涛の展開を経て最終的にはミステリーとして幕を閉じるとは、まさにシッポまでアンコの詰まった鯛焼きの如し?(笑)

ネタバレBOX

「霊」を役者に演じさせておき、それを見ることができる人物とできない人物がいる、というお馴染みの手法を使いながらも、終盤で実はそれが霊ではなく実在の人物で、村人たちが「いないことにしている」と明かすという、約束事として観ている観客をコロリと騙すのは特に見事。
わが家の芝生

わが家の芝生

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★★

懐かしきホームドラマの味わい
古き佳き時代のホーム(+ご近所さん)ドラマの現代版、的なオモムキで「人情」的な部分ややわらかな笑いに懐かしさアリ。
ただ、高齢者たちの中の1人の余命関連の部分は「なにもそこまで」な感アリ(ベタでもあるし)。

スイートメモリーズ【ご来場ありがとうございました!】

スイートメモリーズ【ご来場ありがとうございました!】

GENKI Produce

笹塚ファクトリー(東京都)

2012/02/21 (火) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ここの作品で1、2を争う出来
高校時代の仲間たち7人(二組の夫婦を含む)が中年を迎えてからあるキッカケで再会し…な物語。
中の1人が漫画家で、高校時代をモチーフにしたそのデビュー作を劇中劇としてもう一組のキャストが演ずるのがミソ。応用も含めてナイスアイデア。
特に劇中劇(=マンガの中の世界)シーンで、二役を演じる役者に、それを見ている現在の役者が「さっき出てきたヤツと髪形が違うだけじゃないか」とツッ込み、漫画家が「顔の描き分けは苦手なの」と答えるのには感服。
ここの作品で1、2を争う出来。

トリツカレ男

トリツカレ男

演劇集団キャラメルボックス

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★

華やかで美しいステージ
物語の世界観や、登場人物の気持ちに全面的に寄り添うことはできませんが、
劇場に対する演目のチョイスの勝利でした。
ACTシアターの広さを十分に生かしたダンス、仮面祭がすご~く楽しかった。
テンション上がりますね。
ゲストのお二人は魅力的でしたが劇団員に比べて若干線が細かったかな。
初演とのキャストの違いによる解釈の違いはなかなか面白いと思いました。

Triptych[トリプティック]

Triptych[トリプティック]

じゅんじゅんSCIENCE

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

純粋に動きとして素晴らしかったように思います
動きとして、静止する瞬間まで含めて、目で追うだけでワクワクしました。

1時間ちょっとがあっという間でした(ちなみに自分の両隣の見知らぬ人は
二人ともうとうとしてました・・念のため

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
「中学生日記」(Q.B.B)を思い出したりしました。

ちなみに、空気(雰囲気)が悪くなったのを
「ここからここまでは(実は)ネタだった」と言うのはわかる気がする。

ただ、それには掛け合いをする二人とも、それなりに
冴えている必要がある(笑
ので、片方が「こっからはネタだって、アツくなんなよ」と言っても余計怒らせるだけだったりするし、
二人の無駄なやり取りを見ていた第三者が
「まぁまぁ、こっからはネタっしょ?空気読めって」
みたく仲裁したところで、
「?・・はぁ、違ぇし(怒」(ここだけ二人シンクロで反論)
となって、余計空気が悪くなるだけっだりもする気もする。

ある意味、舞台上での
「こっからここまではネタ」
「そうそう」
というようなやり取りが通用するのは、
割と偏差値が高めの学校、もしくは
お笑いが体の中にしみこみ、お笑いロジックが共通し、
ただ忍耐力に若干の差異がみられる二人の場合(苦笑
というような限定された人間性の上にのみ成立するのではないか
という気もしないでもない。

ただ、自分も修学旅行中の男同士のやり取りには
(こうして舞台に上げられると大いに面白いが)
精通していない(というか忘却の彼方・・寝坊して新幹線に乗り遅れたのは覚えてるが※(苦笑
ため、
「地元の学校じゃ、このレベルが普通」
というような指摘がありましたら、どうぞご勘弁ください。

※  期せずして自分もまた理知的な文章を書くフリをした
    うっかり八兵衛であることを露呈してしまった形になるのだが
   (ネタではありません)

龍を撫でた男

龍を撫でた男

オリガト・プラスティコ

本多劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

安心して観られることの悔しさ
音楽や映像の使い方がいい、もっともっと狂気と破滅へ向かえと思わせる。
私の脳内も狂っていってたのかも。。。
うまい役者が揃っているから安心して観てしまったのが、ある意味悔しい
もっと不安定な気持ちで観た方が面白かったハズ。
ヘンテコリンな空気はあるのだが、もっとジワジワした怪しさ、迫り来る不気味さが欲しい。

Trace Of The Resonance

Trace Of The Resonance

Project G

アクロス福岡 円形ホール(福岡県)

2012/02/29 (水) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

ちょっと残念か
円形ホールの使い方としては、考えていたと思いました。

ネタバレBOX

作品を煮詰めてなかったように感じました。
会話も、『え、もう納得したの』的な箇所あり、
もっとえぐってもよかったんではないでしょうか。
たんたんと進みすぎたかな。
Turning Point 【分岐点】

Turning Point 【分岐点】

KAKUTA

ザ・スズナリ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

ふむふむ。
すこし散らばってる感じがしました。置いてけぼり感じもしました。優劣というか、ふたりの表面上の主従と年を経るごとに変化していく関係が、そこにあるであろうコンプレックスや嫉妬や距離感の変化が、いまひとつハッキリしなかったように感じました。
でも、素敵な瞬間がいくつかありました。
星は、KAKUTAならもっと!と望んだ結果を反映させたうえで。

白球の記憶~STEAL DREAMS~

白球の記憶~STEAL DREAMS~

劇団カッコカリ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

ますます平沢さんの脚本のファンになりました!
大満足です!
史実を扱った、しかもファンやマニアの多い戦争モノ・野球モノだと知った時には、正直どんな作品になるんだろう…と思いましたが。
いつものカッコカリさんらしさが出ていて、平沢彩乃さんの作品らしくメッセージ性も強く、中盤以降はずっと涙腺崩壊してました。

意外と横文字を使うセリフが多かったのが気になったのですが、
後で調べたら戦時下で日本政府が横文字を規制した事実は無いんですね。
目からうろこが落ちました。

余談ですが、平沢さんが役者として出演したことにもびっくり。
作品が優しく心温まる作品が多いのに、
ご本人は力強い演技をされる方だったんですね(^^)

少しはみ出て殴られた

少しはみ出て殴られた

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

自分に投げかけられた課題
ヨーロッパ企画の諏訪さんと中川さんが客演、とくお組「雲をつかむような冒険」でアフタートークで爆笑をとっていた土田英生さん脚本・演出、そして以前から注目していた劇団MONO、ということで2月25日の夜公演を観に行きました。

「線とは何かを巡る寓話」とチラシにあったが、まさに「線」を巡るストーリーだった。
場所は、マナヒラ(架空の国)にある刑務所。

ネタバレBOX

このマナヒラが2つの国に分かれたところから始まる。
囚人達がいる刑務所は、この2つの国の国境線上に位置し、誰かが言い出したわけでもなく、この国境線をそれぞれが意識し始める。
そうすることで、囚人たちだけでなく、看守も含めて皆が2つに分かれた。
でも、コチ出身のミタムラ・コニシと仲の良いヒガシマナヒラ出身のタヌキ・マサルは、その様子に疑問を投げかける。
「どうして?変だよ」
同じヒガシマナヒラ出身のヨコヤマ・トオルと2人で、みんなに言うが、誰も聞こうとしない。
そうして、状況はエスカレートし・・・・

以前、安田顕さんが出演していた「総体的浮世絵」を観たとき、この脚本を作った人は、人間の醜い部分やずるい部分を嫌味なく、でも、何か批判しているようなそんなことを上手く描く人だなあと思っていた。
そうこうして、とくお組のお芝居のアフタートークで、芝居と全く関係ない話で爆笑をかっさらっていった土田氏が同じ人とは思えなかったけど、逆に興味を持った。
今回の「少しはみ出て殴られた」も、やはり、人間の醜い部分やずるい部分を描いている。
「いじめ」や「争い事」が、実は些細なことから生まれ、そしてどんどんコトが大きくなる様を見ているようであった。
ある考えが、集団に浸透しつつある中で、それが間違っていたとき、「変だよ!」と感じる感性を持ち、それを発言できるかどうかといわれると、自分自身に「絶対する!」とは言い難い。
タヌキが「変だ!」と言っても誰も耳をかさない、状況は悪化するばかりという場面で、彼が刺繍をしている姿は、現実逃避しているようであった。
実際、世の中ってそんなものなのかもしれない、ふとそんなことを考え、学校の教員という立場である私に、大きく投げかけられた課題だなあと思った。
さすが、土田さんだなぁと思った。

ついでの話ではあるが・・・・
MONOについて色々調べていたら、尾方宣久さんの爽やかな笑顔の写真を発見し、「めっちゃカッコイイ!」と思った。
お芝居を観に行ったら、やっぱりかっこよくて、満足した。
OZ-オズ-

OZ-オズ-

Studio Life(劇団スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/12 (月)公演終了

ジーンときました
今回初見です。
原作ファンとしては1019のドラマがどうなっているか気になってましたが、原作同様に心に迫るものがあり、ホッとしました。
ちょっと長いのが玉に瑕でお尻もジーンとしましたけど、テンポ速くておもしろかったです。男性がフィリシアやってて最初はゲって思いましたが、観なれたら意外とすんなり入れるものですね。ムトー役の役者さんが初舞台の初日でした。セリフ噛んじゃったりしてましたけど、そういう機会に遭遇することもあまりないので彼にはぜひ将来大物俳優になってほしいな、なんて思いました。

レイプの夜

レイプの夜

コマツ企画

小劇場 楽園(東京都)

2012/02/22 (水) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★

路線変更?
最初と最後、とその間の芝居の空気感があまりにも違いすぎる。作者に迷いがあったか?行き詰ったのか?何があったにせよ客寄せパンダはきっちり仕事をしてた。えらい!

ラン・フォー・ユア・ワイフ!!

ラン・フォー・ユア・ワイフ!!

劇団デッドライン

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱり
クーニーは面白いけど、いつもよりは後味が悪いのかなと。

ネタバレBOX

両刀使いということになっても、とりあえず重婚はバレなかった、メデタシメデタシ。…と言えるのでしょうか。

ハッピーという終わり方じゃないので、少し後味が悪いような感じがしました。

ウインブルドンとストレイタムの二部屋を同じ舞台で使い分けていたので、ストレイタムの上着がウインブルドンに残っていたときはあれって思いました。

ゴミ箱も、これから新聞紙を捨てるのにその中に既に新聞紙が入っているのは変だなと思いました。もう一つのゴミ箱を使うとか暗転時を使って空にするとか必要でしたね。

男優さんたちの困った顔は良かったです。
荷

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

すばらしかった
話は特に盛り上がりがあるわけでもなく、淡々と進むが、コンテンポラリーの舞踊的要素が、彼らの苦しみや苦悩、時には喜びをもり立てていて、目が離せなかった。
ずっしりと重い内容だが、1時間半という短い時間の中に凝縮されており、見ていて重すぎず、軽すぎず。
久々にあと、3回くらい見たいと思った。
舞台の装置も良かった(^-^)

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