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Turning Point 【分岐点】
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クチコミとコメント
公演情報
KAKUTA「
Turning Point 【分岐点】
」の観てきた!クチコミとコメント
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unicorn(1870)
満足度
★★★★
Anniversary
チケットプレゼントにて鑑賞。初KAKUTA。いいもの観れた。
ネタバレBOX
貴和子(木下智恵)と十川絵里(大枝佳織)の15年の軌跡を描く。
1997・出発…売春相手を眠剤で昏睡させ金を奪う。満たされない21歳の女ふたり。
1999・決別…大学の美術サークルアトリエ。先生と呼ばれる水本(佐賀野雅和)を絵里から奪った貴和子。ふたりの間に溝がはっきりと見える。水本は麻薬の密売に手を染めるダメっぷりがちょうどよいが、そんなのと付き合う貴和子も、元カノの絵里も相変わらず。
2006・迷路…アトリエのあった部屋が、無農薬野菜を販売する会の事務所に。ちょっと怪しげな会の従業員となる絵里。悟ったような雰囲気が胡散臭い農作人・新納(成清正紀)と不倫して妊娠もしちゃう絵里。トルクメニスタン人?の従業員・キローラン(高山奈央子)と元Gカップのヨガ講師・海老原あずみ(桑原裕子)には笑った。特に桑原のリズムや発声のセンスが良い。うまい。
2011・対峙…会社社長になった貴和子が弟・達貴(馬場恒行)を連れて元アトリエを訪ねるも、ホームレスの陸奥(若狭勝也)や陳小剛(長尾長幸)らが住んでいて、絵里は陳の子を身ごもっていた。ふたりの想いと感情が一気に吹き出す終盤は特に見ごたえあった。
2012・覚悟…吹っ切れたようなふたりの大人な雰囲気の会話が清々しい。特に大枝。
あなたは私から全部奪っていく、と叫ぶ絵里に、妊娠偽装を明かす貴和子。不法滞在者の妻となり子をもうける絵里と、社長になり小奇麗なカッコをするも、旦那(元絵里の彼氏)からは注目されずみじめだと言い返す。二人の辿った道はとびとびではあるが、その空白の時間をイメージできる楽しみと、女ふたりの友情というか愛情というか、哀しさというか劣等感みたいなものがぼんやり浮かぶ力強い舞台だった。
主演ふたりの実年齢を知らないけど、木下智恵はその性格的なものか、大人びてみえた。木下も大枝もENDINGの晴れ晴れとした表情が美しかった。
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2012/03/01 00:41
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