満足度★★★★
観逃せない劇団
3人の作家さんによるスタイルの違いがあり、勢いだったり笑いのセンスであったりに若干のばらつきがあったが、終わってみれば全てきれいに回収されていて、心地よい感情移入が出来る作品に出来上がっていた。
満足度★★★★
一本の話に繋がる瞬間
チケットプレゼントで観劇させていただきました。オムニバスということで多少は強引かなという部分もあったが、ふたりの女性の15年を上手く一本に繋がったときに少し感動してしまった。いい作品でした。
勉強になりました。ありがとうございます。
満足度★★★★
この先の人生
女性二人の友情から分離、30代になってからの再出発までを、明るく直球で、しかし熱くならず、淡々と本音を探り合いながら二人の対比を見せてくれた15年の年月は、KAKUTAの歴史にも受け捉え出来るし、観客の歴史としても振り返らせてくれました。
出会いがあって、その個人と係わってきた状況により優勢や優劣をつけたくなるのが感情というもの。いろいろ経験して全てをぶちまけて一歩踏み出したその先は明るく、それが出来た二人が羨ましくも思った。
変に飾り付ける「希望」とか「未来」とかに括られそうだけど、そんなもんつけなくても充分活気あって、心豊かになれそうな舞台だった。
満足度★★★★★
時代を縫いあげた2本の糸
冒頭から終幕のシーンまで
縫い目のように現れるキャラクタから
過ごした時間の肌触りが導き出されて・・・。
それぞれの作り手が切り取る
シーンの一コマずつに惹かれつつ
終演時には
過ごしてきた時代の束ねられた感覚が
ふくよかなボリューム感とともに
置かれていました。
満足度★★★
密度の濃い物語
オムニバスなのにオムニバスっぽくない出来。
二人の女性の15年を定点で描き、重くなりすぎず観劇後気持ちよく席を立てた。
スズナリはいつものトラムに比べて密度が濃い感じで、内容もギュッと詰まっているようだった。
満足度★★★★
二人の人生
ある場所を基準に交錯しあう波乱万丈の人生、見ごたえありました。
三人の脚本家、演出家での作品でしたがまったく違和感なく出来上がっていて、それぞれの違いもそれとなく感じられました。ただ、もう少しカラーの違いも出てもよかったのかな?! とも、思いました。
時代経過での転換の演出も好感がもてました。
満足度★★★★
素敵な時間
お客から愛されている劇団、作品だなーと感じた時間を過ごせました。キャスト、スタッフが一つになっていて、けっして押売りしない姿勢に好感が持てました。初めてのKAKUTAで、本当に満足できました!
お客置いてけぼり、感動の押しつけ、受付の酷い対応、上演時間長時間・・・。そんなことが平気な顔で横行している演劇界なのに、貴重な存在かと思います。もう1度、行こうと思案中です!
満足度★★★★
125分で15年間を追体験
2人の女性の半生の要となる時期を4人の作家がリレー式に執筆するという構成のマジック、エピローグの2人の対話場面ではまるで2人のその15年間を追体験したように「あぁ、それだけ時が経ったんだなぁ」と実感してしまう。
舞台となるのが(プロローグ以外は)同じ場所で、そこが時と共に少しずつしかし着実に変化してゆくのも歳月を感じさせる要因であろう。
満足度★★★★
含蓄のある舞台
名前だけ知っていたけど、まだ観たことのなかった桑原さん、初めて観た。たしか主宰のはずなのに、役者としてもなかなか味のある、存在感のある人でした。ちょっとオーバーに最初は見えたけど、なるほどいいアクセントになっていたなぁ、と。今回の舞台はオムニバス4話を繋げたというけど、なのに、ちゃんとまとまった1本の話になっていたのはなかなかウマイ。笑いの中に涙もあり(いや、逆かもしれない)で、十分に楽しめた。
満足度★★★★★
とてもおもしろかった!
チケットプレゼントで当選したので、観劇させていただきました。
いやー、本当にありがとうございます。
とても良いものを見せていただきました。
構成も演出も台本も良いのですが、役者さんたちがみんな「生きて」いてすてきでした。
http://www.yotagumi.net/blog/yotaro/20120229/女の子劇団が好き?/
満足度★★★★★
起承転結
リレー形式のオムニバスなのに、こんなにもうまく行くなんて思ってもいませんでした。
オープニングから第一話、二話、三話、エンディング。過去から現在へ。
重い話が続くのかと思いきや、桑原さんの登場に心躍る。大好き!
バカ笑いしすぎて笑いをこらえるのがキツかった。涙でたー。
ラスト、グッと来ました。涙はこらえて笑ってオシマイ。
最前列のベンチシートでお尻が痛かったけど、スッキリとした気分でスズナリを後にしました。
4月下旬発売「ひとよ」DVD予約したかったがロビーが混んでいたため断念。
次回公演時に買います。
満足度★★★
ふむふむ。
すこし散らばってる感じがしました。置いてけぼり感じもしました。優劣というか、ふたりの表面上の主従と年を経るごとに変化していく関係が、そこにあるであろうコンプレックスや嫉妬や距離感の変化が、いまひとつハッキリしなかったように感じました。
でも、素敵な瞬間がいくつかありました。
星は、KAKUTAならもっと!と望んだ結果を反映させたうえで。
満足度★★★★
無題307(12-060)
19:30の回。指定席なので19:10会場着、お客さんいっぱい。前日、チケットについて少しメールでのやり取りがあったのですが、とても丁寧な対応でしたし、当日の受付もスムーズ(わざわざおまけまで、ありがとうございました)。舞台は前方の一部を除いて天井から白い布が垂れ、どこかの渓谷のような佇まい、後ろにナニカアルナ、と思いながら開演を待ちます。場内のアナウンスで前説、公演時間2:05とのこと。19:33開演(1997年)〜21:38(2012年夏)終演、ぴったり。
満足度★★★
テンポ良好
時の流れとともに、二人の女性の人生の展開を3人の演出家が演出します。
芝居の展開のテンポの良さが心地良くあっという間の2時間でした。
ストーリーが、時々遊び過ぎかなという内容のものがあるのが、少し残念でした。
それから、久々にKAKUTA公演で大枝さんが出演していました。相変わらず、不思議と人を惹き付ける魅力がありました。
もう1回観に行きます。
満足度★★★★
コメディのような
3人の演出家で織り成すオムニバス。物語は二人の女性の友情と人生を描いたものだったが、この二人の生き様が面白い。絵里を求める貴和子、貴和子に自分の大切なものを全てを奪い取られると思い込む絵里。なんとなく解るような気がして。木下智恵さんが素敵な女優です。
満足度★★★★★
KAKUTAの大切な場所
3人の脚本×3人の演出のリレー形式によるオムニバスという
この冒険が大成功していると思う。
メリハリがあり、同時に貫く芯のようなものがくっきりした。
ここには、劇団が分岐点に立った時常に立ち返る大切な場所が描かれている。
温かく、雑多な、居心地の良いその場所は、
「変わらないこと」、「変わり続けること」、この二つの根っこは同じなのかもしれないと思わせる。
KAKUTAを初めて観たが、これまでもすごい役者さん達とやって来て、これからもやっていくんだろうなあ、と私も分岐点の端っこで思ったのだ。