
ロイヤル・エレガンスの夕べ
ダンスツアーズ・プロダクション
ティアラこうとう 大ホール(東京都)
2012/08/28 (火) ~ 2012/08/28 (火)公演終了
満足度★★★
イギリスの伝統
イギリスの名門、ロイヤルバレエ団のトップクラスのメンバーによるガラ公演で、ソロとデュオのみで上演時間も2時間弱と、小規模でさっぱりとした雰囲気がありました。
いわゆるクラシック作品は『海賊』と『白鳥の湖』だけで、20世紀のイギリスを代表する振付家、アシュトンとマクミランの作品を中心にして、さらに若い世代の振付家の作品を配したプログラムで、ロイヤルバレエ団の歴史を感じさせるものでした。
新しい作品でもクラシックバレエの延長線上にあって、奇妙な動きや難解な雰囲気はなく、演劇性を重視して来たイギリスのバレエの伝統が息づいているように思いました。
リストのピアノ曲に乗せたデュオ、『リーベストゥラウム』(リアム・スカーレット振付)が高度なテクニックを用いつつもそれを誇示するのではなく、静かで優しい雰囲気があって魅力的でした。
崔由姫さんが踊った『ファサード』(フレデリック・アシュトン振付)や、ラウラ・モレーラさんが踊った『カリオペ・ラグ』(ケネス・マクミラン)のレトロで可愛らしい雰囲気も楽しかったです。
ラストのスティーヴン・マックレーさんの自作自演、『サムシング・ディファレント』はバレエダンサーが余興でタップダンスをやってみましたというようなものではなく、バレエとタップの技術が高いレベルで融合されていて圧巻の表現でした。
各作品毎のカーテンコールがあっさりとしていて、すぐに次の作品が始まり、テンポの良い進行が気持ち良かったです。

そこそこの写真
各駅停車
OFF OFFシアター(東京都)
2012/08/23 (木) ~ 2012/08/27 (月)公演終了
満足度★★★
家族
台詞の掛け合いが印象的でした。出てこない親父殿を中心に、別々の家族が生きていて集まる。本作の姉妹、家族は稀ですが、兄弟といっても成人して上京などすれば、滅多に会うことはない。そういう微妙な関係性を見れたと思います。

常夏の星
とくお組
駅前劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/30 (木)公演終了
満足度★★★★
変らない魅力
久々にとくお組の観劇でしたが、変らず引き込まれる世界観に浸透して楽しみました。
観ていなかった公演DVDを眺めていると、公演ひとつひとつを丁寧に説明して下さって、作品に対する愛情が伝わってきました。
6本買って帰りました。

【全日程終了!ありがとうございました】小田急VSプレデター(東京)
劇団東京ペンギン
明石スタジオ(東京都)
2012/08/23 (木) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
表現の引き出しの多彩さ
物語は比較的単純な骨格でしたが、
そこに盛られたニュアンスがなかなかに多彩で、
おいしいフルーツパフェをいただいているような気分でした。

鈴木忠志の世界
SCOT
利賀芸術公園 野外劇場(富山県)
2012/08/25 (土) ~ 2012/09/01 (土)公演終了
満足度★★★★
SCOT「世界の果てからこんにちは」観ました
今年も夜の野外劇場で、歌に踊りに花火にとショータイム。十数人があの衣装や車椅子で、劇場(池の上の橋含む)を目いっぱい動き回るのは、SCOTならではの重労働(汗)。客席からあれだけの距離でインパクトを見せつけるのは尋常じゃない…。例年になく低空かつ密度の濃い花火が、時々人魂に見えた…やっぱり、何かが「お亡くなりになった」のか…いちばんの見所は、終演後の舞台での鏡割り・呑み会か(笑)

鈴木忠志の世界
SCOT
利賀芸術公園 野外劇場(富山県)
2012/08/25 (土) ~ 2012/09/01 (土)公演終了
満足度★★★★
SCOT「リア王」観ました
以前同じ劇場で、4ヶ国語公演も観ました。グロスター伯家に代表される、様々な家族崩壊(と再生)のイメージにこころの平穏を求める、孤独な入院老人の妄想日記。隣で日記を読みながら笑う看護婦は、阿呆の道化?(リア王、看護婦+声だけでも舞台化できるかも)。野心あふれるゴネリルの生命力、異分子エドマンドとほぼ登場しないコーディーリアとの類似点を考えさせられるラストシーン等、老人の視点からいろいろ見直した気分。 独特の劇場空間が、記憶のコラージュ的イメージを強くする。

ミス・サイゴン
東宝
青山劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

すべての終わりのむこうに
キジムナーフェスタ
沖縄商工会議所(沖縄県)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
重いテーマなのに
キンダートランスポートという、悲しく重いテーマを、コメディも含め軽く、でも伝えなければいけない部分はきちんとおさえた作品だったと思う。
NIEの他の作品同様、ヨーロッパのいくつかの国の言葉で演じられるため、日本語による事前説明があり、出演者達が歌や楽器演奏と、お酒をふるまって観客を会場内へ誘導した。
出演者みんな、観客をわらわせたり引き込んだりするのが上手だった。
特に主人公の女性は、ゴリラの真似がとっても上手で観客をワーっと笑わせてくれたりが、ホントにすごかった。なのに、親と離れ列車に乗って移動するシーンは、とても心細く不安な表情がうまく、涙がボロボロ出た。
イギリスでの生活のシーンは、「うわっ、お下劣!」と言いたくなる部分もあったけど、実際そういうことをせざるを得ない子もいたんだろうなぁと思った。
コメディを多く含み、笑える部分もたくさんあったけど、最後にまた会えると思ってドイツに戻った時に誰も家族がいなくなっていたシーンは、観客の殆どが泣いていた。悲しくて、終わってから少しの間、立ち上がれなかった。

ハレルヤ
キジムナーフェスタ
八重島公園・野外特設会場(沖縄県)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/03 (金)公演終了
満足度★★★
最初は奇妙に見えた
全員が顔に白粉みたいなのを塗り、黄色いシャツやタートルネックとグレーの模様のスーツやスカート、黄色いタイツという格好だったので、とっても奇妙にみえた。
しかも、矢印っぽい小道具の微妙に斜めな角度や、何かのタイミングで出演者がいっせいに発する『ハレルヤ!』も、何の意味があるんだろう?と思ったりした。
この舞台も、出演者がトランペットやトロンボーン、ギター、バイオリン、コントラバス、ドラムの楽器を演奏しながらライン状に並んで歌い、踊る場面が多々あった。ヨーロッパの舞台ってこんな感じの演出が多いのかなぁ?と思った。
銀行員がまともに仕事せず、スリや盗みをしたり、赤ちゃんの扱いに戸惑ったり、何を主張したいのかよくわからなかったけど、ある女性の二人羽織りのような動きはとても上手だったという印象が残ってる。
愉快な舞台だった。

記憶の彼方へ~マリアの思い出~
キジムナーフェスタ
沖縄商工会議所(沖縄県)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/03 (金)公演終了
満足度★★★★
言葉はわからなかったけれど
現地の言葉での演劇だったため、入場前に内容の説明があった。
その後、出演者がギターやアコーディオンを演奏し歌いながら、入場者にお酒を振る舞いながら一緒に会場に入る演出は面白いなぁと思った。
劇中、3ヶ国語で演じるって説明があったけど、英語とフランス語とドイツ語かなぁ?
ロシアのある女性とその家族の物語。
戦争やナチスのことも物語の中に出て来たみたい。
出演者がひとり何役もやり、尚且つ劇中楽器を演奏しながら歌い、設置された道具を移動させたりと、役者以外のこともやりながらの舞台。
言葉はわからなかったし、細かいニュアンスはわからなかったけど、表情や動き、台詞を話している人はもちろん、その周りの人の様子を観て、ある程度話の流れもわかった。
コメディの要素も、悲しく憐れに思う要素もあり、面白かった。

n乗ハニー
劇団両面HERO
BAR COREDO(東京都)
2012/08/27 (月) ~ 2012/09/01 (土)公演終了
満足度★★★
物理・数学と生き物
次元の話なので、説明が入るのは仕方のないことだろうが、次元の異なる所から来ているわけだから、高次の次元出身者は、もう少しくだけて演じても良いのではなかろうか? 理屈が多いからといって性格描写まで固くしてしまっては、面白みが半減する。
とはいうものの、高次の次元出身者が、その自由度に辟易していて、却って、低次の次元を羨んでいる辺りは笑えたし、人間的なパラドクスも仕組まれていて面白く感じた。
ピアノ演奏も弾き慣れた演奏ではあった。然し、もう少し、曲に自分独自の解釈をし、尚且つ、芝居にアジャストする演奏を心がけてほしかった。後者は、兎も角、前者が弱かったように聞いた。そのせめぎ合いのクリティカル・ポイントで聞きたいのである。

武将アルジュナの瞑想 ~マハーバーラタ物語より~
キジムナーフェスタ
野外特設テント(沖縄県)
2012/07/28 (土) ~ 2012/07/30 (月)公演終了
満足度★★★★
すごいちゃんぷるぅ~
友達の友達がガムラン演奏で出るってことで、一緒に観に行った。
前日に、この舞台に出演する役者・楽器演奏者が、それぞれ、インド・沖縄県外・沖縄県内から集まったらしい。
そして、劇はインドの言葉と日本語、ウチナーぐちで演じられた。
沖縄で生まれ育った観客は、ウチナーぐちのところで笑っていたが、私は宮崎育ちで方言がわからないので、何を言っているのかわからず、後で友人に聞いたりした。
でも、大まかな話の内容は事前に説明があり、役者さんの動きや表情でわかりやすかった。インドでは日本で言う日本昔話のような感じで、誰でも知っている物語。
多分、いろんなところでよく上演されるのだろう。楽譜のないガムランという鉄琴のような楽器やその他の楽器、演者が前日に集合しても見事舞台として仕上がってた。
趣味でダンスをやってたので、演者のインド独特の手や足の動き、顎の動かし方や目を見開いて目玉を動かす動きなどが、とても気になった。
相当力を入れたり形に気を使ったりしてんだろうな。。。と、出演者の凄さを感じた。

キョンヒの夢/ ファラン:剣の舞
キジムナーフェスタ
ミュージックタウン音市場(沖縄県)
2012/07/30 (月) ~ 2012/07/31 (火)公演終了
満足度★★★★★
期待を遥かに超えてた!
ダンスも音楽も、繊細で美しかったり、たくましく力強かったり、スピーディだったりカッコ良かったり! 素晴らしかった。
このカンパニーの公演、他にも演目あるみたいだし、また観たい。私が韓国語聞いて理解できると、もっと面白く感じたと思う。

TPNプレイズ&プレイヤーズ (日本)
キジムナーフェスタ
まちなか特設会場Ken's(沖縄県)
2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
約1ヶ月前に観たので
約1ヶ月前に観たので、内容等うろ覚えだったりするけど・・・
どろどろ~っとしたイメージが残ってる。
役者さん達は、結構身体鍛えてるなぁと思った。
私の仕事がハードで睡眠時間が足りてなかったこともあるけど、途中退屈で居眠りしてしまい、記憶が途切れ途切れ。
出演者は『宮殿のモンスター』と全く同じでBGMにチェロの生演奏が加わっていた。もう少し強弱や早い遅いがあっても良かったのかなぁと思った。

宮殿のモンスター
キジムナーフェスタ
まちなか特設会場Ken's(沖縄県)
2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
小物で別人にみえた
出演者が四人だけ、ひとり何役もやってたけど、小物や表現だけで別人にみえて、面白かった。ときにはボイパのようなこともやったり・・・
真四角を描くようにそれぞれが歩いて、台詞でエコーのようにあらわしたり、リズミカルだったり。
大道具が殆どない演劇だったけど、面白かった。

能「葵上」/狂言「隠狸」
キジムナーフェスタ
沖縄市民会館(沖縄県)
2012/08/05 (日) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
慣れかな
説明にもあるように、『沖縄で能や狂言が見られるなんて!』という気持ちでチケットを購入し、観に行った。
あいにく台風が接近してて、出演予定だった方何名かは来沖できず、それでも上演してくれた。
はじめての能と狂言だったので、一生懸命聞き取ろうとしたけど、慣れてないせいか、何を言っているのか、聞き取れた言葉がどういう意味なのかがわからず、すんなり感情移入することができなかった。まわりで笑っている観客もいたので、何回か観て行くうちにわかるようになるのかなぁと思った。
キジムナーフェスタは毎年開催しているようなので、また上演されることがあれば観に行きたいと思う。

点描の絆
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★
有名さが伝わりにくいかな
絡まった糸が解けかけたと思ったら、まさかの展開。
まあ、原因となった出来事、そんなに有名であるならば周りからイロイロあって息子が好き勝手出来ないようなと思う部分もあったが、面白かった。

『熱海殺人事件』(作・つかこうへい)
モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★
テンション高(笑)
いやーテンション高(笑)。そして熱い。脚本のプレッシャーに負ける事無く役者陣好演でした。
ただ、最前列は役者のいろんなモノが飛んできそうな感じだったが(笑)

Nobody is Perfect
劇団ガバメンツ
APOCシアター(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★
もう一工夫欲しかったかな
後半同じような展開になりがちなのを、キャラの心情(観てる映画の中の人物が話しかけてくる)を織り交ぜながら、また、少し変えながら見せるのは悪くはなかったが、鑑識キャラのネタをもう少し持ってきても面白かったかも。

ゴミくずちゃん可愛い
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/27 (月)公演終了
満足度★★★★
とうとう
世界規模、地球レベルの話になりましたね!?
相変わらずの疾走感、テンポのよさ、やはりぬいぐるみハンターには王子小劇場が似合いますね!?
2時間overも長くは感じなかったですが、上演時間のせいなのか、
いつものいっきにたたみかける勢いみたいなのが感じられなかったのと、
うまくまとまっていてよく出来ていたのですが、なにかはわからなく、うまく言えないのですが後一つ何かが足りなかったように感じました。