
The Library of Life まとめ * 図書館的人生(上)
イキウメ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2012/11/16 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★
祝10周年
見ているうちに複雑にも思えた6作が継目なしで進行して行くが、終ってみれば1本の回路を成した作品のようにも思う。作品そのものがラビリンス的な舞台というか。
前川作品のチーム申の過去作「抜け穴の会議室」も彷彿。
同時に物を見てても、自分が見た物が他者の見た物とおんなじ物を見ている訳ではない、主役をあてがいイニシアチブとって進む話ではなく、誰もが主人公になり得る話の数々。
舞台を覆い尽くすかのような大きい書棚、淡い色合いの衣装、多様な役割ばかりなのに緩急つけた見せ方をしている役者陣も良かった。約140分。
一度見ただけで内容理解出来た!とは言わないけど、今後もブルース・リーの名言を心に刻み、応援して行こうと思います(笑)

るつぼ
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/10/29 (月) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい物語の求心力
休憩挟んで3時間45分の長時間を感じさせない、物語の求心力。期待通り、芝居を堪能することができました。
物語のラスト、プロクターが自らの「名前」にこだわり死を選択するところは、分かりづらいですよね・・・。

ときめきラビリンス
柿喰う客
学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)
2012/11/25 (日) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
永島さんに拍手
OPの枕から始る高速落語
30分間、緩急というよりも飛んだり跳ねたり歌ったり
時には休んだりして多感というより過敏な女子高生の
狂気の迷宮を綴っておりました。
この企画の最初の演目が太宰の「女生徒」だったから
見ている人には凄いギャップある現代の女生徒を見た事になりますね。
ファ○マ店員の「らっしゃーせー」が妙に耳に残る時間でした。
アフタートークも普段より挙手が多くて面白かった。
見れなかった方はせめて12月の落語を見て下さい。

MIYAZAWA
殿様ランチ
新宿眼科画廊(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/28 (水)公演終了
満足度★★★
なぜだ!
なぜ今、宮沢賢治だ。
そして、何だこのらしくない演出は。
アゴラに来ちゃったのかと思った(笑)
板さんはこういうのやりたかったのか!?

【ご来場ありがとうございました。】みきかせプロジェクトvol.4「大吟醸マテリアル」
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2012/11/14 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぜひ続けていってほしい
4劇団観劇。作品も企画も続いていってほしいです。
快楽のまばたき・・・普段アングラやってるとのことで、ちょっと自分にはわかりづらかったかな。でもダンスと歌がうまかった。
ミナモザ・・・まず犬の感情表現のうまさにびっくり、そしてその役者が人間と2役を演じるというのにびっくり。しかしだからこそ、犬への思いがよりにじみ出て表現されているような気がした。最後、「たまたま」助かった犬にホッとしつつも涙が出そうになった。テーマの目の付け所もすごい。作家さんも役者さんも、これから何度も演っていきたい作品だと言っていた。ぜひそうなってほしい。
日本のラジオ・・・犯罪者心理の表現になるほどと思った。そして気持ち悪い気持ち悪い(いい意味で)!なんだかこの気持ち悪い感情が自分の中にも隠れている気がしてぞっとした。そして最後のシーンまで後味の悪さを前面に出したまま拍手する間すら与えずに終わる。次のあひるなんちゃらはさぞやりにくかろうに。
あひるなんちゃら・・・いつも通り笑わせに来るだろうと思っていたが、前の日本のラジオから引き継いだ雰囲気が残ってて、笑いどころで笑っていいのかとまどいが・・・。それでもだんだんとなんちゃらペースにはまっていき、最後は笑いがくるわくるわ。なんでこんなやりとりが思いつくんだろうなあ。面白かった。
いやあ、これで3000円はお得すぎ。来年も行きたい。

4 four
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2012/11/05 (月) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
実験的参加型舞台!
会場入りしてから、席をつくったり、会場全部が舞台で劇中、全て明るくなったり、中々変わった創りの劇だった。

4 four
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2012/11/05 (月) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
刑務官でした。
受付で紙を渡される。表に番号、裏には4つの役割に一つ丸が付いてる。自分は刑務官でした。劇場内に入ると、通常の座席は取り払われ、床にランダムに番号が刻印してあります。自分で探そうと2周ほどしましたが分からず係りの方に確認(^^;)
開演間近になると、役者がいつの間にかあちこちに陣取ってます。すると、白井さんの姿が。
さて、しずしずと始まります。
独白のような形から始まり、各役者が直接他者に接触するような場面は出てきません。
中盤からそれぞれがそれぞれの役割を変更したり交換したり。意見を出し合ったり。
劇中劇のようにも見えました。
各々の人格が高いレベルでしのぎを削る、まるでワークショップのような感じでもありました。
試みとしては非常に面白いです。
チケット代がもう少し安ければなお良いですが。
ちなみに、終演後帰り際ロビーで串田和美さんを見かけました。

キャロリング
演劇集団キャラメルボックス
新神戸オリエンタル劇場(兵庫県)
2012/11/18 (日) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
これは反則でしょう
結果から言います。素晴らしい。その一言です。これだから観劇はやめられない。
今回のキャラメルボックスは、映画「阪急電車」やドラマ「フリーター家を買う」等の原作を書かれており、今や現代小説界のヒットメーカーであられます、有川浩先生とのコラボ作品。
ストーリーは色々なところで紹介されている通りなのですが、人と人とが強い絆でつながっていくその様子に涙が自然と流れました。それは、僕だけではなく他のお客さんもそうだったみたいで、客席のいたるところからすすり泣きが聞こえていました。観劇してこれだけ泣いたのは初めてです。
関西は本日で千秋楽だったため、あとは東京公演のみなのですが、もう一度観たいと思わせる素敵な作品でした。

熱海殺人事件3部作
★☆北区AKT STAGE
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
初・逸見伝兵衛 友よ〜を観劇
AKTの代表、逸見輝羊と言えば、熱海では大山金太郎、飛龍では山崎一平と相場は決まっている。その人が木村伝兵衛をやるなんて、当然二枚目半の伝兵衛の出来上がりと想定されたのだが、これがなかなかどうして、カッコイイのだ。持ち前の軽さ(体重のことではない)を武器にグイグイ攻めまくる。こんな伝兵衛もいいよな、と思わせたアンタはエライ!
来月はこの人、つかこうへいの小説を戯曲化した作品、弟よ!に出演とのこと、これもまた大きな楽しみだ。
本日劇場でいただいたフライヤーで、来年早々、扉座のつか版忠臣蔵の再演決定を知った。AKT最古参の武田も今回は出演するという。
またこの劇場に来なくちゃいけないんだね。嬉しい悲鳴です。

それについて それについて それについて
キリンにhighキック
サブテレニアン(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/24 (土)公演終了
3団体初見。
これからの若い人達。個性的ではあるけど私には好き嫌いが出てしまった。
演目30分以内とあるけど少しオーバーしてませんでしたか?

へちゃむくれと台風
劇団テアトル・エコー
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/29 (木)公演終了
満足度★★★★
充実した内容
秘められた事情が幾つも入り組む展開に目が離せない。
今時の若い女の無礼な物言いを真似た演技は、無理感を演出していて一番笑えました。
たっぷり2時間、充実した内容でした。

オーバーブッキング
東京おいっす!
「劇」小劇場(東京都)
2012/11/20 (火) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
やっぱり正直が一番か・・・
見事なシチュエーション・コメディ。劇中何度も大笑いさせてもらいました。それだけにこのオチはちょっといただけない。何か後味悪いなー。教訓的ではありますが。

朝にならない
チタキヨ
新宿歌舞伎町 ATTIC(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
充実の60分!
一人の男をめぐる女性三人のいざこざ会話劇&独白、大いに楽しませてもらいました。バーの雇われママと歳サバ読みタレントとプシコなストーカー。皆さん人生背負ってます。女優さん達は個性的だし、脚本・演出も実にいい。まったりとちょっと切ない充実の60分でした。

音楽付きコメディ《病は気から》
北区文化振興財団 北とぴあ
北とぴあ さくらホール(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

タルフ兄弟
つよしとひでき(trf)
根津 マルヒ(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

明るい家族、楽しいプロレス!
小松台東
高田馬場ラビネスト(東京都)
2012/11/21 (水) ~ 2012/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
初見!
不器用だけど愛すべき登場人物を、役者が見事に演じていた。
こういうストレートプレイは好きです。
緑川さんには笑った。

地球の王様
Doris & Orega Collection
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/11/14 (水) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
そんな状況でもカレーはうまい。
「地球上の人類の生き残り7人の物語」と聞いて、えらい大きく出たなぁという思いと、その7人が日本人で同じ舞台で話を展開させるというシチュエーションに、観る前に大いに不安を覚えて、今回はパスしようかとすら思ったのですが…。
実際に観ましたら、結構面白かった。
このテーマのあまりにも大きいことと、登場人物たちのあまりにも普通で小さい日常の対比が可笑しくて、こんな状況なのにやってることはしょうもない、という点がかえってリアルかも?
(本当ならこんな気楽にしていられないでしょうけど。)
永井くんが登場するまでは、これまでの延長で適当にやっていて、なんとなくうまくいっていたのが実に日本的で納得。
急に、地球再編、リーダーを明確にしようとしたり、子孫のことを考えたりしだすと、かえってまとまらなくなってくる。
日本的あいまいさの長所を見直してしまう。
子孫を残すためのやり取りなんかは、思わず「復活の日」を思い出してしまったり。
大仰に構えずに、笑いながら、少し考えてしまったりするくらいがこの作品や、一連の西村さんのDoris&Orega公演の特長ですね。
少し照れながら「どこかやさしい」感じが、西村さんそのままです。

寝室百景
坂本企画
カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)
2012/11/24 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
三度目の死
王国編:男は自分が『百景』になったことがわからず、目の前にいる人が自分と関わりがあるかどうかもわからない。常に『新しい自分』として目覚める。『昨日の自分』でもなく『明日の自分』でもなく『今日の自分』として生きている。周りは女はそれを受け入れるしかなく否定はできない。自身が『百景』になったとしたら、果たして耐えられるのか。
牢獄編:父親の気持ちが理解できない。部屋には鎖につながれた『妻』息子は母のことを受け入れているようでできていなかった。父親はどうなのか。息子に息子の妻に依存することで気持ちを保っていたのかも知れない。鎖は『百景』にかかった『人』から逃れられない『周りの人』の本心の表れのように感じた。
男はきちんと周りの認識がある。『百景』の意味も知っている。ある人物を覗いて、そして時空を覗いて。男の記憶は『過去』にある。『未来』でもなく『今』でもない。そして自分が『百景』であると気づいた時、周りを否定する。そしてある人と話をし、それをなくさないようにする為にやったことは、、、人は二度死ぬ。『百景』は三度目の死に値する。周りを忘れる死。心にのしかかった言葉。
どちらの立場になっても辛いものがある。ただ事実を知らずに『百景の人』でいる事の方が幸せなのかも知れない。個人的にそう思う。

マクベス
劇団わらく
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★
無題530(12-273)
13:00の回(晴天…のどかだ)。12:00受付整理番号券あり、12:30開場。場内、暗めで床の中央は赤、奥に一段あり、扉、その枠にも赤が使われ、模様(何かの記号?)が描かれ、左右の壁は深紫、両の床は黒。風が鳴り響き不安に陥れる。12:45前説(1時間20分)、この回、子どもさんが多くその中のあるグループの方々、早めに来たからか、一度外へ出たようで、それがまた開演時間に遅れる…戻ってきてもしばらくざわついて…そんなもんかと思いました。12:58スモーク濃いめ、13:07開演〜14:33終演。マクベスは読んだことがない。その前にシェイクスピアを読まないのですが、ちょっと前、オセロをみて少し方向転換をしました。(お話はつまらなくとも)どんな表現をするんだろう…と。で、みにきて正解、面白かったです。

ロックミュージカル『Marionnette〜マリオネット〜』
ショーGEKI
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
ヒーハーに愛
面白かったです。歌や踊りは怪しい雰囲気が沢山漂っており、おバカさだけでなく不気味でした。しかし人間の弱さ汚さ、愛の尊さにも触れており深みもある話だったと思う。設定不足や細かく気になるところもあり、尺が長過ぎるので眠気とも戦うことにも。以下