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DISC-FES.07 上映作品 『evergreen』

DISC-FES.07 上映作品 『evergreen』

劇団SE・TSU・NA

心斎橋オーパ(大阪府)

2013/02/10 (日) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

同行の友達も楽しんでくれたようです。
舞台のデッサン?絵を基に話します、坂口さんの衣装は、舞台で着ていた衣装です。 
 死を選んだ人たちが、自殺サイトで集まり、何故ここに集まったか、他の死を決意した理由、死に直面して、新たにわかる事実、生きる事を選択する。 このイベントで、あらためて 女子高生は、不治の病、 血の跡の赤い色が消える。 観劇の時、この所を注目してなかった。    
今観てやっぱり思います、舞台詳細のこだわり、照明、が綺麗です。
     
同行の友達も楽しんでくれたようです、次回公演 声をかける事になりました。

お芝居が好きな人が多くなれば、もっと優しい社会になると信じております。

崩壊寸前

崩壊寸前

21世紀ゲバゲバ舞踊団

nitehi works(神奈川県)

2013/02/15 (金) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

魅力的な素っ気なさ
それぞれソロや他のカンパニーで活動しているダンサー達が全員で振付・演出をしたとのことで、良く言えば多彩、悪く言えばまとまりのなさが作品に現れていて、勢いを感じました。

金色の下着か水着のような衣装を着たダンサー達が、ドラムンベースに乗せてそれぞれが数秒のシークエンスを繰り返し続ける迫力のあるシーンで始まり、動きが少な目なソロと複数のダンサーが踊るシーンが交互に続く構成でした。
冒頭と最後以外は全員で踊るシーンはあまりなく、後半に進むに従って音楽が用いられなくなり、静かながらも充実した内容でした。
終盤はとても長い間隔を空けてカウントアップの声がダンスの流れとは無関係に流れ、不思議な効果を生み出していました。

振付は様々なスタイルが混在していて、笑ってしまうような妙なポーズやムーヴメントもあったりするのですが、変に笑いを取ろうとせずに素っ気ない感じで踊っているのが魅力的でした。
ユニゾンが多用されていて、同じ動きをするのが観ていて単純に気持ち良かったです。タイミングは揃っていましたが、形がたまにバラバラだったのが惜しかったです。

Live in toRAIN No.A-h

Live in toRAIN No.A-h

トウキョウ演劇倶楽部(活動終了)

新宿シアターモリエール(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

命に視点を置いた作品
地下に閉じ込められた18人の末路を描いた作品でした。

ネタバレBOX

政府からの救助にも見棄てられた18人の中には、徐々に良心を失って人間の本性をさらけ出し、殺し合い、強姦、脅しなど、ありとあらゆる悪行の成れの果てに生き残った主役が命の尊さを学んでいくといった物語でした。

こういった脚本は意外にも多く書かれてあって、斬新さはありませんでしたが、本自体は納得のいくものでした。ただ、役者の演技力に差がありすぎました。特にダンプ松本さんは練習不足のように感じました。
二月博多座大歌舞伎

二月博多座大歌舞伎

松竹

博多座(福岡県)

2013/02/02 (土) ~ 2013/02/26 (火)公演終了

満足度★★★★

昼の部を。
口上がある夜の部が観れなかったのは残念ですが、襲名披露公演ということで豪華な顔ぶれ、わかりやすい内容でした。

君ゆきて 月に叢雲 花に風 【ご来場誠にありがとうございました!】

君ゆきて 月に叢雲 花に風 【ご来場誠にありがとうございました!】

ラフメーカー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

前回の
ユリコレクションがどうしても行けず、久々のラフメーカー高田さん。いい役どころで光っていらっしゃいました。舞台セット、転換、照明、圧巻!役者さんたちも個性派実力派揃いで、満足して楽しめました(*^^*)脚本がとても丁寧に作られているなと。

熱血ナポレオーネ

熱血ナポレオーネ

SSTプロデュース

こった創作空間(東京都)

2012/12/26 (水) ~ 2012/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★

まさに熱血
といった感じのお芝居でした。熱量迸る感じなのが大好物です。クロワッサンは良かったなー。あれは笑わずにはいられません。ナポレオンの衣裳にもうちょっと拘りが欲しかった気がします。主人公なんだし。舞台と客席が近いので、やっぱりね。

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

素直に面白かった。
わかりやすく、熱もあり、普遍的な面白さだったのではないかと。8割世界の鈴木さんが出演されており、美味しい役どころを熱演されていたのもよかったです。乱歩さんと奥様がとても素敵でした。若干安易に感じてしまったエンディングだけ少し心残りですが。

IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題618(13-043)
18:30の回。17:30受付(整理券あり)、18:00開場、最前列はミニ椅子、前回と同じように左右にパイプ椅子、その間に四角い椅子を年齢順に配置、中央にベッド(or ソファ)、床には丸い緑の(芝生を思わせる)カーペット...最前列まできている。丸い裸電球(透明)が四つ、最近、これがぶら下がっているお芝居をいくつかみた。両端の椅子横にペットボトル、下手に何かあると思ったらマシュマロですね。18:20前説(80分)、18:34開演~19:51終演。

前回はちょっとダメでしたが今回は○。前日にみた吉田小夏さんの「Butterflies in my stomach」の影響あり。坂道を元気良く歩き始めた頃、途中で一息ついた頃、転んだり滑ったり、でも登り切ったところまで行ってみよう、そんな気持ちになる。

アフターイベント「IN HER THIRTIES ダイジェスト」はまた違った掛け合いの面白さ(お得な気分になりました)

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

うーん。
好みでないテイストでした、
とかではなくて
単純に面白くありませんでした。

ロ字ックという劇団名にセンスを感じ
前々から予約して
幕があいてみると評判も良く
期待し過ぎだったのかもしれません。

開演時間、押すなら押すで理由とお詫びが開演前に欲しかったです。
開演時間が過ぎているのに
椅子の準備をし始められて嫌な印象でした。

本編に関してですが、
何度か役者さんたちの素があらわれてげんなり。あの段差が。たぶんその間が、上演時間も長引いてしまった原因かと。

誰も生きていないし
誰も死んでいなかった。

だからつまらなかったです。
抽象的な言葉になってしまって
申し訳ないのですが
いちばんしっくりくる言葉は
全てが中途半端でした。

声だけ荒らげすぎ感も。

しかしながら、皆様の口コミは
良かったとの声が多いので
私が受けとれなかっただけかもしれません。

アフタームービーは良かったです。

天廻物

天廻物

血沸肉踊隊

シアター711(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題617(13-042)
15:00の回(晴天、穏やかな陽気)。14:30開場、今日は最前列にミニ椅子が出てます。15:02前説、15:07開演〜16:26終演。2回目、楽日です。今日はヴァイオリンではなく打楽器の方でした。日常を超えた展開もいつの間にか日常に戻ってしまうそのタイミングで楽団が空気を震わせているかのようでしたし、おたまでみそ汁をかき混ぜるようにすべての因果関係をバラし、カタツムリの世界へ引き戻すかのようにもみえました。どこまで行っても入口に戻ってきてしまう…

伊藤ゆきえさんのお芝居は初めて。お話にピッタリ。TVや邦画はほとんどみないのですが、きっといろんな演技をなさっているんだろうと思います。

普段、劇場の(左右の)扉から出入りがあると、時々、お話の濃密さが逃げてしまうように感じることがありますが、本作は(多分に思い入れあり)どんどん濃さを増し、お話を楽しむことができました。

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなか
面白かった。特にオープニングがかっこよく、わくわく感がありました。あとあの主人公のキャラが強烈でした。

ネタバレBOX

女が女が自意識が自意識が、って感じの本谷有希子テイストかと思いきや、意外とそうでもなく、また終始登場人物が喚いているものの、どこかリアルで泥臭く、また登場人物の書き分けもちゃんとされていて、これはなかなか技術がないと出来ないなあ、と思いました。
難をひとつだけ言えば、デリヘルが放火されてからの展開がちょっと長かったような気がします。
Jr.ライト級チャンピオンタイトルマッチ 劇王X~天下統一大会

Jr.ライト級チャンピオンタイトルマッチ 劇王X~天下統一大会

日本劇作家協会東海支部

長久手市文化の家 風のホール(愛知県)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

「Jr.ライト級チャンピオンタイトルマッチ 劇王X~天下統一大会」Aプログラム観ました
 今年は全国大会となった、日本劇作家協会東海支部プロデュース「劇王」(長久手市文化の家)。地元の強みを活かし、3日間通して観ました!

 コマ数が多くていっぺんに書くのは辛いので(´Д`)、A・B・C・D・決勝プログラムに分けて書かせていただきます。

 今回はAプログラム。(並びは上演順です)

〈 樋口ミユ(東京地区代表B) 『Hurray』 〉
 詩人は名乗ってなれるものではない。承認欲求と、そう生まれついたものとの違い。
 テーマは好きだけど、テーマの割にはわかりやすい説明が先行し過ぎたような気が。
 抽象を具象へ置き換える事の難しさ。

〈 玉井江吏(四国地区代表) 『葉桜す。』 〉
 静かな夫婦の会話。岸田國士を思わせる風景。雰囲気はいい。
 ただ、あまりに単調で、普通に客をひきつけるには弱いような…。
 「京都・烏丸ストロークロックの柳沼さんが、松山の演劇状況をガラパゴスみたいと評していた」という玉井さんのチラシコメントが印象的。

〈 杉本明朗(初代劇王) 『3匹で斬る!』 〉
 3人で100人斬り!殺陣師という、自分だけの武器で勝負。チャンバラ・舞台の約束・ギミックを最大限に生かした見せ方。
 「こんなの演劇じゃないよ」という人も周囲にいたけど、私には光り輝いて見えた(目からウロコ)。
 見せ方と直結した物語も切ない。(「兄ちゃーん…」という、今は亡き末弟の声が…涙)
 ギャグが終盤になっても多すぎたのが、せっかくの空気を損なったかも(汗)

 
〈平塚直隆(第9代劇王) 『イオン』 〉
 昨年「鹿」からさらに踏み込んだような、作家の心象風景(だろうなあ。。。)。ことこつと掘り起こしたであろう、友情へのトラウマ、劣等感を丹念に調理。
 畳み掛ける言葉の意味・無意味の嵐が、観客の意識を気持ちよく大混乱させてくれる。
 ばかばかしいミュージカル仕立て(しかも一瞬だけというのがw)や、それも考えたセットというのか小道具もすばらしいw
 大笑いできて切なくなる、稀有な作品。

 観客投票では私は杉本さんに投票、結果は平塚さんが勝ち抜き決勝に進みました!

 以上、Aプログラムでした。続きはまた後ほど。

舞台版 まいっちんぐマチコ先生

舞台版 まいっちんぐマチコ先生

ゴブレイプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/02/11 (月) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台版 まいっちんぐマチコ先生
前回に続き御無礼さんは二回目の観劇でした!!
「まいっちんぐ」のアニメ世代なので、どんな風に仕上げるのか興味深々でしたが、いい意味で裏切りませんでした(笑)
リピーターの方も多いみたいで、何かしら毎回違う事をするらしい。。。
クセになる舞台です。

『静かな一日』

『静かな一日』

ミクニヤナイハラプロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

初期衝動と再生
確実に言えることは、Nibrollは、刺激的でカッコいいカンパニーのひとつであるということ。
そして、Nibrollからのソロプロジェクト、ミクニヤナイハラプロジェクトもそうだ思っている。

『静かな一日』は、off-Nibrollの『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』が生まれ変わった作品だと思って観た。

ネタバレBOX

初めてミクニヤナイハラプロジェクトを観たのは、4年ぐらい前の駒場アゴラ劇場。
上演されたのは、『五人姉妹』の「準備公演」。
この作品は、私にとって「小劇場の演劇がこんなに面白いのか!」と思ったきったけのひとつになった。それぐらい衝撃的で面白かったのだ。

そして、数年後、吉祥寺シアターで完成した『五人姉妹』を観た。
確かに面白かったのだが、駒場で観たときのような衝撃は少なかった。
もちろん一度観ているということを差し引いたとしても、最初ほどの衝撃はなかったのだ。
これって、いわゆる「初期衝動」のような感覚で作られた作品と、それを練り上げて、完成度を高めて作られた作品の違いではないかとも思った。
いい悪いは別にして、「完成度」という面とはとは違うところでの受け取り方ではある。

ミクニヤナイハラプロジェクトは、1つの種のような作品を実際に上演してみて、その結果を踏まえて、さらにブラッシュアップしていく作品が多いような気がする。単なる再演ではない、再生、生まれ変わりのような感覚で。『幸福オンザ道路』もそうではなかっただろうか。

そして、『静かな一日』である。

昨年の夏、Nibrollの『see/saw』を観た。
これはもの凄く刺激的で素晴らしい舞台だった。震えた。こんな感想を書いた。
http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=156656#divulge

そのときに同じヨコハマ創造都市センターで上演されたのが、off-Nibrollの『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』だった。

今回の『静かな一日』はそれを生まれ変わらせ、再生、進化させた作品であったように思う。

『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』は、一人芝居で、今回は二人芝居の違いはあるが、内容的にも重なっている部分があるし、小さな白い家が並ぶインスタレーション作品とのコラボだったり、映像を舞台とクロスさせる方法も。

しかし、『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』のほうは、『see/saw』と対になるような作品だったと思う。
『see/saw』では、震災をストレートに連想、表現し、それをダイナミックな形で観客に突き付けた。それに対して、『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』では、「家」「家族」「生活」「記憶」というイメージから、『see/saw』ではこぼれ落ちてしまうような「個人(家族)」「生活」からのアプローチで見せてくれたと思うのだ。細やかな感覚で個人の不安を。

勝手な思い込みかもしれないが、『see/saw』を創作しているうちに、それだけでは伝えきれない想いがわいてきて、『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』を作ったのではないかと思うのだ。

だから、今回の『静かな一日』では、『see/saw』なしで、まさに『静かな一日』というタイトルに込められた想い、つまり、個人や家族や生活を描いた1本の作品として、立たせようとしたのだろう。

それには、『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』が生まれたきっかけの「初期衝動」とは別のベクトルからのアプローチ、再度、つまり、冷静に作品に向き合う時間が必要であったと思う。そして、再構築して、それはリライトではなくスクラップ&ビルド、もしくは新しい作品を新たに作り上げるようなアプローチで創作されたのだと思う。

『静かな一日』でも当日パンフレットに書かれているように、震災の意味が重低音のように舞台に響いていると思う。
それはよくわかる。

しかし、今回は、それからもう一歩進んだところにあるように思えてならないのだ。うまく書けないので、誤解が生じるかもしれないが、異常事態である震災の記憶だけでなく、日常にもある「喪失感」のような部分を突いてきたように思う。
もちろん震災も日常とは切り離して考えることはできない。
震災の記憶は、まるで重低音のようなイメージで観客に響かせ、普通の生活、静かな一日だったはずの世界を見せる。
実際、しかし、そうした記憶からさらに広げていったのではないかと思うのだ。

つまり、「家の記憶」「町の思い出」そして「家族(最愛の人)」とのこと。
「最後は一人」ということ。

失うモノ、失ったモノとの対話が、「夜」に行われる。
ライブのように撮影されるビデオ映像が、加工され、スクラッチされることの「過去」との関係、「流れ星」を一緒に見ることができない感、家に染みついた家族の記憶、そんなことが怒濤のごとく舞台に溢れる。

孤独感、喪失感を振り払うような台詞の応酬。
それへの格闘のようにすら見える。
役者も実際に追い詰められていったように思えてくる。

ミクニヤナイハラプロジェクトらしい、情念のような台詞の塊が舞台から叩き付けられる。それは激しすぎる。
特に後半にいくに従っての、過剰感はお腹一杯。
ただし、男優の滑舌が残念。きちんと聞こえない辛さがある。

しっかり、「観て」「聴いて」と思うと、俳優だけではなく、観客としても75分が限界かもしれない。

当日パンフには、震災のことに触れていたが、これは作者としては触れざるを得ないことであったとは思うが、結果、ひょっとしたら観客を一定方向にしか向かせないという、ミスリードかもしれないな、などと思ってしまった。
Live in toRAIN No.A-h

Live in toRAIN No.A-h

トウキョウ演劇倶楽部(活動終了)

新宿シアターモリエール(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

若書き
 シナリオを書いたのが25歳の青年ということもあり、現在この国で起こっている問題を総覧するような形で取り込んだが、深化の度合いに未だ若さが、見えた。問題意識の方向性はこのまま、更なる成長を期待する。今回、叱咤激励の意味を込めて評価は三にした。
 

ネタバレBOX

 美術は、無駄を省き、作品の本質を見事に舞台美術化した加藤 ちかの仕事が光った。幕開きのシーンで一灯だけでライトアップされる瓦礫のシーンが、その直後、モノクロの割れた月になる辺り、流石である。    以下後送
地図に無い背中

地図に無い背中

ZENROCK

劇場MOMO(東京都)

2013/02/13 (水) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

頓珍漢、ジャパン
 冷戦体制が崩れた後、略奪国家としての本質を顕した米国にも陰りが見え始めた昨今、台頭して来た亜細亜諸勢力は、さながら戦国の争闘を思わせる熾烈な争いを演じている。このような世界情勢の中、闘いの意味する所を捉えきれず、機先を制する発想すら奪われた対米属国、日本は、得意としていたはずの経済分野、物作り分野でも凋落を免れない。日本を代表する企業であったSunyもその太陽的な意味を失い黄昏を迎えている。隋所でauroraでは無くtwilightを眺めるシーンが出てくるのも示唆的である。産業スパイ物ではあるが、現在、進行しているこの国の体たらくを面白おかしく描いて楽しめる。
 タイトルとも絡んで背中による演技が入っていたが、惜しむらくは、役者が若すぎて背中で演技というのは荷が重かったという点だろうか? 
シナリオの内容からいうと続編も作れそうな発展的シナリオである。

フクロウガスム

フクロウガスム

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2013/02/12 (火) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

トラウマ
 多重人格者が、連続殺人事件を起こす。被害者は10年間で36人。犯行の手口は同一、メッセージも同一である。犯人は同一犯と考えて良い。而も被害者にも共通項があった。総ての被害者が子持ちであり、子供を虐待していたのである。

ネタバレBOX

 多重人格の犯人の中に現れる様々な人格、だが、そのうちどの人格が中心を為すのかは中々見極められない。事件の核心に居るはずの中心は単に演劇手法としてだけではなく隠されている。それは、人格が分裂しなければ耐えられないほど深いトラウマを負っているからであり、庇う者から庇われていることを互いに知って隠しているからである。それは、二人の柔らかい神経を守るための恐らく唯一の方法であった。
 子供の頃、魂に深い傷を負った者は自分の問題としてのめり込むような作り方だ。とても深いシンパシーを持った。
れいのへや  【劇団未成年 第7回公演】

れいのへや 【劇団未成年 第7回公演】

★ 劇団未成年 ★

アドリブ小劇場(東京都)

2013/02/13 (水) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

例の 霊の

 幽霊譚である。但し、幽霊としては余り怖くない。ミッションを持った幽霊なのである。楽しめる舞台だ。

ネタバレBOX

 この国の自殺者が余りに多いことに心を痛めた超越者は、自縛霊にミッションを与えた。即ち、自殺したいと本気で思う人間を幽明界へ連れてゆき、そこで生活させることによって、自殺志願者自らが、生命の尊さに気付くようにし、彼らの命を救おうと考えたのであった。その為の仕掛けが格安の不動産物件。ここに入居した者、また入居しそうな者に対しては、彼らが其処へ入居するよう巧みに仕掛けが施されている。無論、建物の管理人は、霊達も管理し、超越者とも連携を保っているが、登場する人間達は、そのような事を知る由も無い。其処で繰り広げられる珍妙で滑稽な物語が、深い哲理を背景に秘めて軽やかに展開する。

『ANARCHIST』アナーキスト

『ANARCHIST』アナーキスト

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

何にあらがうべきなのか
考えさせられた作品。

ネタバレBOX

倒すべき「いちばん偉い人」とは、一体だれなのか。
政府なんて小さいものじゃなく、私たちをつくった誰かと闘おうとすると、どうしても「私たちは生かされているという制約に反して死ぬべき」ということになってしまう…。うーーーーん。
では、死ぬとは何かを考え始めると「本質のために死ぬより、イリュージョンのために死ぬ方が楽しい」とか「俺は明るく葬式したいんだよ」とか言い始める人間がいて、混迷を極めていく舞台から目が離せませんでした。
時間的には結構長かったように感じたのですが、頭をつかって観ていたせいか、体感時間はさほど長くなく…。

ジヌは「両手に新世界を作るという欲望を抱きしめて闘った」わけですが。
アナキズムが拡張されて、どこまでいくのか、誰を殺すのか、見応えのあった舞台でした。
笑う通訳

笑う通訳

電動夏子安置システム

上野ストアハウス(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/02/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

【Member班】観劇
とにかく大笑い!

ネタバレBOX

チラシを見て想像していた通り、なしお成さんの高級官僚らしいスーツ、恐らく特注品であろうスーツが良かったです。

なぜ人によって聞こえ方が異なるのか、理屈を考えると良く理解できませんが、通じない言語に聞こえるんだからしょうがないということで素直に作者さんの設定した条件下に浸りました。

唾を吐きかける挨拶や、鼻をこすり合わせた後に相手の鼻を撫でるなどは特に大受け、大笑いでした!

ただ、来訪者と外交省との間で通訳を介して誤解するという趣旨ですから、同じシーンを立場を変えてもう一度演り、誤解の内容を詳細に確認させようとする手法は分からないではありませんが、ちょっとダルい感じもしました。

鼻をこすり合わせるのを二度見ても、二度目は感動が薄れてしまいます。詳細に分からなくても、とにかく誤解しているというだけで笑えるのですから、全部が全部、一回表裏、二回表裏みたいに忠実に二度演る必要は無いと思いました。

特にサスペンスの謎解きは重要な主題ですから、殺人犯を特定した後に、誤解部分の同性婚おめでとうをやったのでは間延びしてしまいます。せめて、同性婚おめでとうというとんでもないことになったと笑わせた後に、実はあのシーンは犯人を当てていたんだと分からせた方が劇的なのではないでしょうか。

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