フリル 公演情報 アマヤドリ「フリル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    水彩の抽象画のイメージ。
    アマヤドリ「フリル」を観る。ちょっと劇団 青い鳥の「夏の思い出」を思い出させる。
    「無くしたもの」「記憶」「見えないもの」「見たかったもの」。これまでの作風とは変わって静かに佇む作品。
    今作は、ダンスや動きを抑えつつ、揺れる質感を出したかったのかな。が、中途半端なぎこちない動作にしかなっていない。1週間公演でパターンになっているのか。
    原宿あたりで野球の歓声が聴こえるシーンは、祇園祭の季節には、どこにいてもお囃子が聴こえる京都の人のエピソードを思い出す。

    個人的には、情緒的で、ブラッドベリ風の切なさがあって良かったと思います。まあ、アクティブな物語を観たい人には退屈だったかも。冒険物語を読もうとしたら、詩集をわたされた、みたいな。全体的に水彩の抽象画のような作風になったのかな。以前はアクリルでマンガっぽい感じでしたが。
    あと、台本、照明、スクリーンなどがアマヤドリスタイルになったのに、役者はまだ前のスタイルのように見えました。台詞や動きが少なくなって、存在感まで小さくなったような。役者の強度、見せ方は、まだまだ改良の余地があるように思いました。
    照明、美術はステキでした。

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    2013/01/08 19:11

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