最新の観てきた!クチコミ一覧

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袋の自己紹介

袋の自己紹介

サワガレ

人間座スタジオ(京都府)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】袋の自己紹介
サワガレの少人数でミニマムな作品は面白いです。気持ち悪さが増強されて騒がれされます。おすすめです。

ネタバレBOX

ただ答え合わせがはっきりなされてしまうことで、作品の良さを損なわせてしまっているのではないかと個人的に思います。気持ち悪さでなんとなくことの顛末がわかるプロットだと思うからです。
超ミュージック超ライフ

超ミュージック超ライフ

悪い芝居

京都 VOXHALL(京都府)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/20 (土)公演終了

満足度★★★★★

超ミュージック超ライフ
ライヴは今回で3回目ですが、今までで一番面白かったと素直に言えます。楽曲のクォリティーも上がってます。ぜひ。

にくなしの、サラダよ

にくなしの、サラダよ

コトリ会議

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】にくなしの、サラダよ
今回はカフェを会場にしています。しっかりとその空間に根を下ろした作品です。派手さはありませんが、しみじみとしたリズミカルな作品。いろいろと何かがないのだけれど何だろうこの充足感。おすすめです。

平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

銀河鉄道の夜 映像と演技の融合
あの宮沢賢治の名作を、平田オリザ風にアレンジしたストーリーに、ジョバンニとカンパネルラの友情と絆と、スクリーンに流れる映像のコラポがすばらしいくてよかったです。

星屑の町

星屑の町

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

兄さん歌うまいな
と思ったらCD出してはるんですね。
内容も面白かったですよ。ハードルあがってたのでもうひとひねり欲しかった気もしますが。

大きなトランクの中の箱

大きなトランクの中の箱

庭劇団ペニノ

森下スタジオBスタジオ(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

兎に角圧巻の舞台装置
兎に角圧巻の舞台装置。どちらかというと素舞台が好きなのだが、あそこまで作り込まれていると脱帽。装置全体もディティールも素晴らしい。一見の価値あり。

ネタバレBOX

物語の世界観が強烈で、あの回転する舞台装置と演者の個性的な演技がハマっているため、一種異様な劇空間。内容的には結構クセのある作品。難しさは感じない。寧ろ分かり易い。ただ個人的にはああいった題材は、もっと分かり難くてカオスな方が好みかも。
Angel Dust

Angel Dust

演劇集団ザ・ブロードキャストショウ(SABカンパニー)

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2013/04/11 (木) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ミカエルを殺すな一緒に地上へ出よう!!
ミカエルを殺すな一緒に地上へ出よう!!

面白い物語 人とは? 心とは? 死なない事が幸せ? 子供を生める事の大切さ、子供がほしいと想う心、人間を考えました。  

ネタバレBOX

 舞台は、M字の階段5段と下手にスロープ 
物語りはエピソード0 前作の前の物語り 前作は観ていませんが、とても面白く見ました。 ドールは人間と変わらない 増えるドール 子宮を持った しかしドールは死なない ドールだらけになる 新政府は、ドールが嫌い ドールは、人の仕事も奪う、一部の人間からも嫌われる。  君たちは大切な事を忘れている。 平和を求めるな 戦いしかない 人としての自立 5人対125 奇跡を待つしかないのか我々は、手段を選ばない。これは宣戦布告である。
オープニング スクリーン よく出来ております映画のようです エンジェルダスト 反乱軍 ドールは300年前自己増殖型 せん滅計画 分離壁 デスぺレーションで、何か探せ 旧い事がわかる物 壁を越えると海ではなく立て穴 ゴミ捨て場 政府は立ち入り禁止にして不要なものを捨てる 過去の記録(本 CD 兵器 爆弾 地下には核兵器)
死なないドールには、死ねないつらさがある 心は同じ 大切な人が亡くなる その記憶だけが残っていく。  何か見つけた ・・・電話帳 父が犬でアフリカ系とアジアが家族 フライングGET AKBとキンタロー キンタロウが本物だ!! 面白いネタです。
 ハルキとジュンは、想い会う 子供がほしい ハルキは病気で余命僅か ハルキは、ドールのジュンの身代わりを用意 ジュンを廃棄から守ろうとする ハルキの元婚約者が、て続きを手伝うが、だまして財産をとる。 新政府の の幹部ミカエルとルシファーは対立する 総統は競ってどちらかが一人でいい、と想っている。ルシファーに妊娠命令デスぺレーションへ逃げて子宮を摘出しようとする 反乱軍と知り合い 自然妊娠の女と知り合い 新政府の矛盾を感じる。反乱軍のエンジェルダスト プラスチック爆弾を手に入れる 起爆剤が無い、作る このプラスチック爆弾は、核兵器に起爆剤 ドールのドクは核兵器を使って終わりにしたい。  人はドールを破壊する 人間との見境がつかなくなる 新政府は、この暴徒を殺している。 殺しあう
心など必要ない 不満など無い ミカエルを殺すな 総統と同じになる 一緒に地上へ出よう!!

面白い物語 人とは? 心とは? 死なない事が幸せ? 子供を生める事の大切さ、子供がほしいと想う心、人間を考えました。  

女/生/徒

女/生/徒

ttu【2017年5月末解散】

gallery園(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

女生徒
席が狭くて困った。毛布とか、荷物預かりとか配慮あってよかったけど、困った。

音のいない世界で

音のいない世界で

新国立劇場

仙台市宮城野区文化センター・パトナシアター(宮城県)

2013/01/24 (木) ~ 2013/01/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

4人で作り上げられた物語
ダンサーのお二人も含め、言葉のチカラが伝わってくる作品でした。目の前で起こる全てのことが身体と言葉を通じて客席に響く、弦楽四重奏のような良質な舞台でした。

マカロニ

マカロニ

劇団お座敷コブラ

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年一番面白かった
「もう終わっちゃうのか」と名残惜しいまま、
最後のカーテンコールまでビッチリ楽しませて頂きました。
デートに家族に初観劇にもオススメです。

暗転も少なくなかったのですが、
小気味よく続くシーンは先への
期待を掴んで離さなかったので、
少しも気になることがありませんでした。

時計を見ることが無かったことは勿論のこと、
何が時を忘れさせてくれたかといえば、
声を揚げて笑わせてくれたからだと思います。

ちょっと足りないくらいが丁度良いのは
料理も同じでしょうね。必ず次も観たい!

「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/07 (木)公演終了

満足度★★★★

演劇でしか、なしえない空間
小説の世界とは違って、もう一つの『テヘランでロリータを読む』の世界が立ち上がっていました。女性がイランに暮らすことの葛藤をメインに物語る良作。衣装のセンスも良かったです。

Dearパパ(ご来場ありがとうございました!)

Dearパパ(ご来場ありがとうございました!)

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑えて泣けて
最後はえぇ?ってなりました。

よかったですよ。

ネタバレBOX

楳図かずお!?笑
INDEPENDENT:通天閣

INDEPENDENT:通天閣

満月動物園

STUDIO 210 (通天閣地下ホール)(大阪府)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

観れて良かった。
4/11に観た 上演順は四 五 二 三 一 面白かった。 観てないのが三つ有り 観たものも、もう一度観たかった やっぱり面白かった。

「カーニバル」 
この物語 背景が、これでもか、臭うって そうやったんや 赤ちゃんって そうやたんや 夫って そうやったんや 人の想いと狂気が凄いです。役者によって大きく変わると思いますが、諏訪さんの、綺麗な顔 スタイルから 出るこの物語とても良かった。

「赤猫ロック」 
全編走って ウエディングの色を照明で変化する時だけ照明の前 女性が恋に肌が燃えるように、色が変わる ドレスの色が変わる。人生を走り抜けた 女の生き方 人生 不幸の方が多いのに胸を張る 家族団らんの幸せを感じる。 とても面白い 生きる事 幸せとは何と感じました。 面白かった。 

ダム部のアイちゃん」 
火の鳥喰うか? 面白い 科学雑誌で3度の生命絶滅説を思い出しました、手塚治の火の鳥 壮大な物語です 川端優紀さんの可愛らしさとのギャップがまた面白い 時間軸がだんだん長くなる、壮大な地球史の様 人間、・・・ 立派な人間になります様に。

「わたしの未来」
極端な状況での少女の恋心 ハル君の男心 歌と物語が重なる 物語の中 もみじが、紅葉で葉を落とす ハルくんの両手両足を切る(落とす) 物語の後半 希蓉美さんの歌と踊りが想いにとりつかれたように激しく そして優しく 演技とオリジナル曲の歌とハードな物語と夢のような出来事 2回目ですが、ぼろ泣きでしたわ。 最高良かった。 

「庭園の花は、蜜」 
 大ちゃんに見立てた人形は、子供の頃のえっちゃんの人形 このハウスに入ると死ぬ、大ちゃんの人形を入れるが、それは えっちゃんの人形 死ぬのは、あれ死んだ?と言う感覚 ドールハウスは、墓? 仏壇? ずっと大事に作って大ちゃんが入って完成 えっちゃんの完成図 あの子はまだよ 違うのよ 父 母 バア そしてえっちゃんが入ってしまう。 面白かった。 微妙な雰囲気をしっかりとした演技で河上由佳さんが演じてました。

それ行け!お魚ナンバーナイン(仮)

それ行け!お魚ナンバーナイン(仮)

演劇サムライナンバーナイン

シアター711(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

年齢的にも内容的にも
本当に雰囲気の異なる二つの劇団でした。

ネタバレBOX

ごっこのごっこと神を殺す話。

◆集団快遊魚 『U・M・A』
謎の生命体を探す冒険ごっこをしようと、部室でその練習ごっこをする話。理由はよく分からないのですが、最後に生き残った者には罰ゲームでもある的な学生のノリなでしょうか、冒険には危険が付き物でどんどん死んでいく練習ごっこの後、さあ酒でも飲みに行こうかというどうでもいい午後の暇潰しのお話でした。

◆演劇サムライナンバーナイン 『セカイから抜け出すいくつかの方法』
人間の欲望によって生み出されるものには、死んだ息子が生きていたらと想像するような癒し効果の他に神の創造があり、人間が創造したはずの神に支配されてしまう現実がありますが、そんな神の支配を根本的に断つには人間が認知症に罹ること、あるいは人間が死ぬことと指南するデカンショ節的な話でした。

暇潰しの話と哲学的な話、全く趣が異なっていました。
迷子の部屋

迷子の部屋

劇団あおきりみかん

名古屋テレビ塔 三階秘密の部屋(愛知県)

2013/03/22 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが!
鹿目ならではの切り口
個性が光る役者陣の力量…

「さすが」としか言いようがない。

いつも予測できない展開で楽しませてくれますが
今回もその期待を裏切ることないあおきりらしい舞台でした。

ドレミの歌

ドレミの歌

オイスターズ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった
女子高バージョン、男子校バージョン
どちらも期待以上に楽しむことができました。

男子校バージョンは
初演と比べて更に磨きがかかった感じ。

オイスターズ独特の会話劇
好みは大きく分かれるでしょうが
オススメです。

私のダーリン

私のダーリン

東宝

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

「鯉」しか覚えてない
事前にネットで評判をチェックしてから観に行ったのですが、
賛否両論の評判の内容は、どれも納得。

石川禅さん、坂本健児さんのお二人に流石だなぁ~と
感嘆のため息が出ました。

出演されてる女性3人が元宝塚ということもあり、
その色が結構出ていたような気がします。

若手俳優3人+1人(古川さん、大河さん、村井さん、町田さん)の
演技を目当てに観に行くと肩透かしを食らう、かな?

泣くポイント、笑うポイントを作ってくれているのですが、
私の場合、笑うポイントは少しずれてしまっていたようで、
それほど笑うことができませんでした。
泣くポイントは、少しうるっとした時に、隣の席の人が号泣状態で
鞄の中からティッシュ(かな?)をごそごそと出したりしているのを
感じているうちに、引いちゃってしまいました。

全体を通じては楽しいミュージカルだと思います。

ネタバレBOX

タイトルの「鯉」は、若手俳優3人+1人+αで
鯉の扮装で歌って踊る場面のコトです。

公演前に、「頭の上に鯉を乗せて踊る。」っていう噂を聞いて、
なんぞそれ?って思っていたのですが、
フタを開けてみると、なんて可愛らしい(笑)!

頭の上の鯉に合わせた、
錦鯉のような白地に赤や黒の斑点のついた、
ロングチェニックを身に付けた彼らが腕の下から脇についた
ヒレのような薄い布をひらひらさせたり、
首を振って頭の上の鯉を泳いでいるように震わせてみたり。

その仕草の可愛いこと!
帰ってきた私の頭の中には、その姿が強烈に残っていました。

ふまじめな観劇の仕方でごめんなさい。
マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

凄いリアルな演技&演出、脚本の伏線も見事
凄いリアルな演技&演出。役者と演出の妙。
脚本の伏線の張り方や問いの残し方も見事。

(観劇直後の印象で★4つにしていましたが、色々考えたら、様々な伏線など、考えることがたくさん湧いてきたので、★5つに変えました。)

ネタバレBOX

脚本の伏線の張り方も上手いし、謎の残しか方も上手い。

その為、すっきり感想や評を書くことが難しいので、思い浮かんだままに書きます。
他の作品評以上に、散漫ですし、うろ覚えのため台詞なども正確ではありません。悪しからず。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞台の最後、エンドロールあけのオールラストで、冒頭のシーンが反復される。
ほぼ同じ台詞だが、冒頭で語られたものの一部分が削られている。

それは、2人の男女(主人公)がベッドの中でしりとりをていて、女(栗原まりや)が「く」で終わる言葉を発し、それに対して男(大庭シゲル)が「栗原まりや」と答える部分。
反復されたオールラストでは、男は「く、く、く、、、思いつかない」となる。
そして、また冒頭のシーンと同様に、男は怯えたようなそぶりをし、「まりやがいなくなってしまうかと思ったら、怖くて、、、、」というような台詞を言う。それに対して女(まりや)は、「この手をずっと話さないよ」というような主旨のことを言う。

これは、作品全体のテーマと関わっていて、ずっと離れないと言っていた栗原まりやが、物語の途中で離れて行ってしまい、そして絶望した所に現れ、恋人になった橋本真理もラストシーンで離れていってしまう。独りになることに大きな恐怖と絶望を持った主人公大庭シゲルは、橋本真理をなのか、無差別に誰かをなのかわからないが(おそらく前者だろう)、人を刺して(刺したとは断定できない、その前に、栗原まりやの夫を刺してしまったことの伏線を考えてそうかなと、、、)血だらけになって戻ってくる。そこに母が現れる。自暴自棄になってなのか、絶対に自分を見捨てない存在としてなのか、その母にキスをする。そこで幕。
そのラストシーンの右側の舞台では、栗原まりやが新しい恋人で結婚を約束している相手:横井亮と(左の舞台と同じ瞬間に)キスをして終わる。そのお腹には、新しい命が宿っている。

解釈を加えれば、主人公大庭シゲルを全面的に肯定し、絶対に離れていくことのない母の存在こそがマリア(聖母マリアとも重なる)であり、同時に栗原まりやも、新たな恋人と家庭を築き、母マリアとなる。

面白いのは、
私には、他者と新たな命を育もうとするあり方は希望に見え、母と子という信頼関係の中に救いを求める(すがっている)姿はこの上ない絶望に見えたということ。(母との信頼が構築できている者はまだ良いが、母のいない子や、母子関係さえ破綻している者には、その最後の救いさえ残されていないことを考えると尚更。)
だが、どう考えても、舞台の力点はその絶望の側に置かれている。
では、他者と幸福な関係を結べない(持続できない)者はどうすればよいのだ、、、、
それは、たぶん作者も、そして多くの絶望を抱えた人も共通して持っている感覚だと思う。私もそのひとりだ。では、何に救いを求めればよいのか。
安易な答えが舞台で提示されていないのがよかった。
それは自分で見つけていくしかない。見つからないかもしれない。
いや、何かに救いを求めようとすること自体が不毛なのかもしれない。
その絶望を受け止めて生きていくことしかできないのかもしれない。

冒頭のシーンをオールラストで反復させ、主人公に「栗原まりや」の名前を語らせなかった意味は何か?
なぜ、楢崎マサト(バンドのベースで、主人公:大庭シゲルが栗原まりやの次に付き合った橋本真理の元恋人)は死んだのか?(自殺か?)
結局、マリアとは何を意味しているのか、「まりや」「真理」「聖母マリア」、、、、
それは、希望か絶望か、、、、

これらの様々な問いの意味を、観劇後に考えている。


おまけ演劇『会沢ナオトインティライミ』も面白かった。
所謂過剰な演技や演出の芝居をデフォルメして、嘲笑しまくっているようなコメディ。最高です。
La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

川崎インキュベーター

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

ピアフの実存
 ピアフの生きざまに感激。だが、内容的にはピアフにおんぶにだっこであった。(追記4.22)星4つはあくまでピアフへの評価があってのこと。

ネタバレBOX

 ピアフに助けられた親子の話が出てくるが、赤子を捨てようとした母親は、ピアフから貰った100万フランで生活を立て直し、まっとうな人生を歩んだようだ。その娘は、名をエディットという。無論、母が、ピアフの名をつけたのだ。それで、娘が、ピアフと関係の深かった8人の男にピアフの人物像を尋ねる、という設定になっている。
 素人とはいえ、社会的に成功している人達ばかりが、出演しているので、若干、かむシーンのあった人が居るとはいえ、無難にこなしている。だが、芸術をなめてはいけない。アーティストは、別に良い子ではないのだ。誰一人、己を曝け出していなかったではないか! そんなレベルでピアフを演ろうなど、彼女に失礼である。
 特に、最後に歌われた曲は、Non je ne regrette rien.だろう。日本のシャンソン事情は知らないが、自分の指摘が正しければ、あんな訳にはならないのではないか。何も後悔しない、という凄まじく強い歌なのだから。この点でも、ピアフのみならず、フランス文化移入に問題があるように思う。
 ただ、救いと言えば、ピアフの凄さが、伝わってきたことであった。
マリー・ボドニック

マリー・ボドニック

ロデオ★座★ヘヴン

劇場MOMO(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

魔都上海
 時は1937年。上海の日本租界の一角。イエュイは、武勇の誉れ高い貴族の愛娘、男子に恵まれなかったこの家の長女である。年頃になったが顔にコンプレックスがあって何時もベールをつけている。彼女の身の回りを世話するのは下僕、ラン・ティエン。目は悪いが、忠実な下僕で彼女の為なら命も投げ出すほどである。
 そんな彼女は、父の葬儀で出会った日本人外交官、甲斐に一目惚れしてしまうが、甲斐は、彼女のベールを剥いだ途端、悲鳴を上げて逃げ出してしまった。彼女は深く傷つき、その時以来、武器取引、暗殺などを生業とし黒世界で暗躍するウーの下で働くようになる。(ネタに追加4.22)

ネタバレBOX

 暗殺もするスパイとして。そんな折も折、甲斐は、毛沢東率いる共産軍や蒋介石率いる国民党軍部との戦いに備え、もう一つの顔、軍特務機関員として武器の調達を画策する。 
当然、国民党特務機関は甲斐の命をつけ狙い、殺害を目論むが、ウーから甲斐殺害を申し渡されていたイエュイは、ターゲットが、甲斐であることに気付き彼を殺しに行った先で国民党特務機関の手先と思われる者からの襲撃を撃退し、逆に助けてしまう。因みに、武器調達を図った甲斐の取引相手とは、ウーの右腕である。
当時、魔都と呼ばれた上海を舞台に、日中スパイ合戦とイエュイのひたむきな愛、二つのテーマを描いているのだが、ラストへ持ってゆく際、アウフヘーベンの手際が良くない。作家の傾向なのかも知れないが、演劇的効果の面から考えれば、イエュイの恋を前面に描くのではなく、逆だろう。翻弄されて亡くなることを強調すべきである。本当に恋を純粋に描きたいのであれば。他人を散々殺めてきただけでも大変な罪なのだから、それをしも浄化する程の恋を観客に理解させるには、今回の終わり方では甘い。

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