La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話 公演情報 川崎インキュベーター「La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ピアフの実存
     ピアフの生きざまに感激。だが、内容的にはピアフにおんぶにだっこであった。(追記4.22)星4つはあくまでピアフへの評価があってのこと。

    ネタバレBOX

     ピアフに助けられた親子の話が出てくるが、赤子を捨てようとした母親は、ピアフから貰った100万フランで生活を立て直し、まっとうな人生を歩んだようだ。その娘は、名をエディットという。無論、母が、ピアフの名をつけたのだ。それで、娘が、ピアフと関係の深かった8人の男にピアフの人物像を尋ねる、という設定になっている。
     素人とはいえ、社会的に成功している人達ばかりが、出演しているので、若干、かむシーンのあった人が居るとはいえ、無難にこなしている。だが、芸術をなめてはいけない。アーティストは、別に良い子ではないのだ。誰一人、己を曝け出していなかったではないか! そんなレベルでピアフを演ろうなど、彼女に失礼である。
     特に、最後に歌われた曲は、Non je ne regrette rien.だろう。日本のシャンソン事情は知らないが、自分の指摘が正しければ、あんな訳にはならないのではないか。何も後悔しない、という凄まじく強い歌なのだから。この点でも、ピアフのみならず、フランス文化移入に問題があるように思う。
     ただ、救いと言えば、ピアフの凄さが、伝わってきたことであった。

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    2013/04/21 11:52

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