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focus. 神話

focus. 神話

ミームの心臓

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

満足度★★★★

上演時間を揃える必要はないのでは・・?
上演時間としては、真ん中のミームが少し長めに感じた。

説明的な台詞はすべてカットしても良いのかとも思った。

逆にハイジ座はもっとあっても良いのかとも思った。

順番として
「笑い」「シリアス」「シリアス」だったからかもしれない。

上演時間として両者半々くらいが観客としてはちょうどいいといつも思う。

別に4部構成にして
「ハイジ前半」「ミーム(短め)」「4次元」「「ハイジ後半」
でも良いのかとも思った。

別に劇団の実力云々とかではなくて、
出演者の数やテーマに従って上演時間を短くすることは
劇団の評価を低くすることにはつながらないと思うので
安心してほしいとも思った。

四次元ボックスは、
アフタヌーン?とでも思ってしまうような、
大学でも文学部のような割と限られたところで目にする気がする人たちの雰囲気をうまく伝えている気がして、
演劇ではわりとありそうで目にしなかっただけに
(現実があんな雰囲気だと作品ではもうちょい小難しくする傾向があるような・・
少し珍しいな、という気がしたりした。


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ただ、個人的には、こういう人たち(文学部っぽい人たち)を在学中目にする機会が多かったというのもあるのだけれど、
こういうモラトリアムっぽい人たちよりかは、
「最新の音楽やダンスが好きな女っけのない人たち(チャラ男は音楽に興味なんてない)」
「地方で日給8000円なのにエレグラ(入場料9000円だっけ?)に来るヤツ」
「バイト生活のヒップホッパー(流行らない方)」
などの、
実は文学部系などより100倍硬派(自分視点。文学系は硬派な顔をした軟派が非常に多い(笑
な野郎共の方が物語としては面白いのではないかと思う(苦笑
その街、その時代、一番面白いのはアグレッシブな素寒貧であるという
自分の中での(勝手な)法則性からしてみると、
別に全否定という訳ではないけれど、
もっと物語を探す余地はあったのではないかと思ったり
-----------------------------------------------


でも日藝って、近いせいか気のせいか春風舎でその系統の作品を目にする気が・・気のせいかな?

3劇団それぞれのカラーが上手く出ていてよかったと思う。

ただ、テーマを揃えるんじゃなく、
無理を承知で言うなら
「同じ登場人物が登場する物語にする」
「同じ年、街で固有名詞、事件を会話の中に出す」
等の方が観客には伝わりやすい気がする。

そのためには、脚本を早くあげて揃えなければならない(笑

そこまでする必要あるの?

という気もするかもしれないけれど、
そこまですれば観客も
「このイベントでしか見れない」
という限定感で増える(もう満員ぽいけど(苦笑
と思う(大きな劇場で再演できるかもしれないという意味で

オーラルメソッド3

オーラルメソッド3

シンクロ少女

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/05/01 (水) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

3作それぞれの面白さ
連休の一日、午後から夜にかけて3作を一気に観ました。

それぞれの作品に、作り手が切り取る愛情のありようが、
ときにあからさまに、あるいは寓意を込めて、
さらにはウィットとともに描かれていて・・・。

従前に観た作品の再演もありましたが、
作品に込められたものが
演者や会場の雰囲気とともに、
新しい色を醸し出していて、
飽くことなく、むしろさらに深く舞台に惹かれて行く感じがして、
楽しむことができました。

ほんと、堪能いたしました。

ネタバレBOX

・極私的エロス/性的人間

Aチームを観ました。この作品は以前に銀座のとても小さなスペースで観ていて・・・。

-極私的エロス

その男女の結婚生活から離婚までの顛末は、
包括して眺めるとちょっとびっくりしたりもするのですが
でも、リーディングの態で語られることで、
当事者自身の感情のありようと
主人公の第三者的な視点が織り上げられていて。
その結末が、
観る側に腑に落ちる感覚が醸し出されていく。

読み、また紙に書き捨てられていく言葉や感情だからこそ生まれる、
純化されたあからさまなリアリティがあって、
それは、観る側が感じる表層の身勝手さを裏返し
教条的な感覚から解き放ち、
組みあがる想いや感情に理を与えていく。

そこには、この表現だから表し得る、
飾らない想いの実存感と、
その重なりに温度を持って膨らんでいくものがあって・・・。
ことばが不要なバリを削がれ、一見断片的に、
でもその時間が全体の色に染めることなく、
そのシーンのあるがままに綴られたものだからこそ、
作り手一流の舞台表現としての束ねや重ねに
常ならぬ切っ先が生まれ
観る側に深く刺さりこんでくるのです。

以前に観た会場より、今回は広さも確保されていて壁の色も真逆。
また、当然に役者の語り口もことなって、
その結婚生活の時間が、
従前のバージョンより、
ゆっくりと深く 過ぎていくような感覚がありました。
過去の上演を観た側にとっては
その舞台と役者の異なりがさらに主人公の個性を解き放ち、
一人の女性の生きることの
一期一会感を惹きだしていたようにも感じられて。

観終わって、既知の作品であるにもかかわらず、
思索のあるがごとくの空気に巻き込まれるような感覚に
暫し呆然。

この作品、役者の異なるバージョンも上演されていて、
こちらも何とかみたいなぁと思ったりも。

-性的人間

物語の骨格自体は複雑なものではないのですが、
そこに、役者たちの感情や想いが差し込まれると、
そのシンプルさが土台となって
やがて溢れるようにやってくる、歯止めをうしなったような、
感情や劣情があって。
役者もうまいのですよ。
デフォルメもされているし、
でも、ロールの感情が、
役者がなすよどみのない喜怒哀楽の表情や、
よしんば無表情であってもそこに醸される風情から
しなやかに伝わってくる。
どこかコミカルな部分もあるのですが、
でも、そこに織り込まれた、コントロールしえない劣情の質感が
くっきりと浮かび上がってきて。

「極私的エロス」同様、
役者が異なることによって醸される
従前に観たとは異なる色もありおもしろかったです。

・ダージリン急行~ディレクターズカット~

東中野の小さなスペースで上演されたものを観ていて、
その時に映画を観たいなぁとおもいつつ
果たされぬままに再演を鑑賞。

今回、会場が広くなった分、
列車のキャビンのタイトな感覚が、
より役者の身体的な技量に委ねられてはいましたが
一方で車外でのシーンには
よりインドの広さが醸し出されているように感じました。

前半、母を訪ねて旅をする3人兄弟の個性を、
役者たちが本当に良く作りこんでいて。
また、劇団員同士ということもあるのでしょうか、
個々の風情の立ち上がりのよさや貫きに加えて、
一瞬につくるミザンスや、会話の間の作り方が実にしたたか。

後半に母の子どもたちへの仕切り方が、
前半の兄弟たちの所作と重なるとき、
一つの家族が束ねられた感じが凄く良い。
母親のにも、この役者ならではでのキャラクターの色があり
その表現の突き抜け方にも舌を巻きましたが、
一方で、前半の兄弟たちの風情の描き込みが、
その表現を突飛なものと感じさせず
しっかりと舞台の流れに引きこみ支えてもいて。
作品から醸される感慨のようなものに
取り込まれてしまいました。

また、列車のキャビンアテンダントの女性が
舞台にエキゾチックな印象を織り込んでいて。
その表情や所作が、
物語にすてきなウィットや奥行きを導きだし、
作品自体にテイストや肌触りを作り出していたように思います。

・愛についてのシンクロ・レポート

入口は、男性たちが女性から呼び出され、
別れを告げられるという話なのですが・・・。

でも、物語が進むに連れて、
男性から見た女性の気まぐれや理解できない部分が、
女性から見た男性の姿に変わっていって・・・。
次第に男性の想いの枠組みというか、
踏み出さない部分というか、度量が浮かび上がってくる。

その語り口がウィットに満ちていて、
心の通じ方とか、男の独りよがりな部分など、
思わず笑ってしまうのですが、
でも、男たちのごとく、愛をかたりつつ
自らの世界を踏み出すことなく足掻くことはとてもありがちで、
むしろそのことに気付き、自らを擲って愛に殉じることのほうが
レアケースでもあって。

女性との関係から切り離していた
妻帯者にとっての離婚や
ニートにとっての就職が、
女性にとってはとてもシンプルに「愛」を受け入れ続けていくことの
鎖と錘になっていて、
しかも男たちには、愛の深さを語ることには達者でも、
その錘を外すことへの発想が、
当たり前の如くに生まれてこない。
物語の展開には、
ちょっとロードムービー的なところがあって、
男たちの気づきのなさや逡巡の態や、女性の側の疲弊のありようが、
単に描かれるのではなく、
時間というかあゆみと共にゆっくりと表れてきて。
身体で紡ぐその道程や、
終盤の歌うしかないようなそれぞれの行き場のなさも、
薄っぺらいのだけれど、
でも、それらは、それぞれが抱くものの質感を
実にしなやかに射抜いているようにも思えて。

終わってみれば、
修羅場をくぐったが如き女性の視座からの、
男たちの姿がくっきりと浮かび上がり、
一方で、そこに至るまでの女性の満ちない感覚も、
女性が芝居を作ることが私生活の「言い訳」という感覚も
観る側にしたたかに残されて。

それらを語りうる作り手の慧眼と、
表現の手法や創意に舌を巻いたことでした

*** ***

追記 : 『極私的エロスB』
 
5月5日17時の回を観劇。
Aの満ち方が、感情の高揚とともに訪れるとすれば、
Bのそれは、戯曲の骨組みにしたがってやってくる感じが・・・。

同じ戯曲の同じ手順での上演であっても、
そのテイストは異なっていて、
でも、それは、どちらかが秀逸だとかいうものではなく、
観る側が、物語として組まれたものを受け取る時の
視座が異なっている感じで・・・。

想いの熱や突き抜け感はAの方が高いけれど、
二人がすごした時間の構造は、
Bの方がより冷静に描かれている感じがして。
その肌合いの異なりが、戯曲の世界にさらなる立体感を与えてくれて・・。
興味深かったです。

一緒に上演された、『性的人間は』、3日に観たものに比べて、
リズムや役者間の表情の受け渡しの流れがよくなっていて。
それぞれの間も安定していたように感じました。
PHANTASMAGORIA (ファンタスマゴリア)~海の回廊~

PHANTASMAGORIA (ファンタスマゴリア)~海の回廊~

三日月バビロン

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演もみたけど・・
何年かぶりかだから新作として楽しめました(笑

こういう劇団にとって思い入れのある作品はちょくちょく再演する位でもちょうど良いのかもしれない。

ネタバレBOX

夕暮れの海辺で遠くに見える灯台に向かってぼんやりと歩きながら、
あかりが灯るまでのマボロシのような夢のような時間の中で、
そこで海に飛び込んだまま帰ってこなかった
人魚の国に行ってしまった少年の物語を夢想したことがある人なら、
8mmの光が遠い昔にみた海の記憶に似ていることを思い出してくれるんだろうか?

初夏か盛夏にかけては海の季節だから、
自分も海の色に似た青い色のものを一つは身に着けるようにしてるんだけど(笑
こんな海の物語をひとつ自分の中に入れたなら、
そんな普段の装いも楽しくなるんじゃないかとかとも思ったり(笑

ポジション

ポジション

ナカゴー

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

怖さの先の深さ
別にホラーのテイストを醸し出すようなあからさまな手法が
とられているわけではないのですが、
終わってみれば、
物語の顛末よりもなによりも、
描かれているもののコアが底知れず怖い。

そして、怖さの先には、
ぞくっとくるような
人が抱きうる想いのリアリティがあって・・・。
ひたすら見入ってしまいました。


ネタバレBOX

最初にト書きのように語られる
登場人物や前提となるシチュエーションが
観る側をしたたかに物語に導いていきます。

作り手一流の語り口で描かれる
元生徒と結婚した先生の
他の生徒との浮気がばれた修羅場に一気に取り込まれる。
その空気だけでも、その空気だけでもおもしろいのですが、
でも、それは描かれるものの入口にすぎなくて・・・。

むしろ、そこで収まった態から、
揺り戻しのように浮かび上がってくる、
それぞれのロールが互いに抱く
染みつき消えることのない想いの在り様に
じわじわと捉われてしまう。

「こういう女」を演じる役者が描き出す
滲み出してくるような想いの粘度が実に秀逸。
また、それを受ける側の、
表層に作られたかりそめの純真さにも、
垣間見せる想いの禍々しさにも、しなやかな実存感があって。
夫にとって執拗に繰り返されるという
「30人31脚」の記憶のエピソードなども
タイトルに表された
女性の想いを端的に炙り出していてうまいなぁと思う。

その間に入る夫の日和見さにも、
女性の揺らぎを更に際立たせる精度があり、
狂言回し的なポジションの女性の
すっと中に取り込まれていく感じが、
物語にさらなる厚みを作り出して・・・。

ポップコーン一袋で描き出される、
箍が外れ、抑制を失った女性の想いの溢れる姿に目を瞠る。
役者達の演技の秀逸が、
女性のボーダーでの揺らぎをしっかりと描き出しているから、
女性のありようが、突飛なものとならず、
その、所作や表情のひとつずつが、
理とリアリティを持った狂気の溢れ方として観る側を震撼させて。
ふた袋の黒いごみ袋が想起させるシーンが(一袋でないのうまい)、
現実感を醸し、観る側をさらに取り込んでいく。

ラストの夫のとりつかれ感も、
現実世界からの踏み出しも、
そこまでに組みあがった世界にしなやかに担保されて。

観終わって、恐怖にどこか心を凍らせつつ、
その先に作りこまれた、
人の想いの在り様に深く捉われ、
そちらの印象がより残る。

従前の作品より、
刹那の表現の肌触りは軽くなったようにも感じたのですが、
でも、それは決して作品に内包されるものが薄くなったということではなく、
新たなベクトルの洗練での賜物なのだと思う。
作り手の、作劇の切れ味が
従前にも増して、さらに研がれたようにも感じたことでした。



踏切があがるとき

踏切があがるとき

神奈川県演劇連盟

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★

労働組合の話ともいえました
息子が父親の回想+父の友人からの話を交えて当時の国鉄の話をしてゆくのであるが・・・。感動できたなぁ。組合運動って何の為?と考えさせられ、国鉄民営化の実態が日本放送協会の再現ドラマ風に演じられていくトコかっこ良かったです。  (14:07~15:56=1時間50分ってとこです)

ネタバレBOX

若かりし時に労働運動に熱を入れていた主人公=父の熱意が冷めて、
30代に酒や女に溺れて30半ばで脳梗塞で右手右足を麻痺させた御馬鹿な行動は情けなかったなぁ。リアルな分・・。 そのぶん妻=母な強かった!
煙草も電子でしたし、Good!。
基本は息子の回想なのですが、いい塩梅で回想シーンですよと現代の息子と父の友人のシーンを入れるんです。
重厚なドラマでありました
幕末異聞 武士の影(もののふのかげ)

幕末異聞 武士の影(もののふのかげ)

(有)オフィス パラノイア

「劇」小劇場(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

挑戦的な時代劇
凄い・・・時代劇を小劇場で行う事に正面から挑戦している。
髪型、衣裳、所作、演技、もちろん物語も、小劇場とはとても思えない
クオリティーの高さに驚きすら憶える。
伏線が複雑に絡み合う本編は一時間四十分にまとめあげられていて、
テンポ良く、分かり易い。もちろんそれでいて見応え十分だ。
佐藤伸之、秋場千鶴子、伊藤貴子、上村麻紀、吉田匡孝、木村望子らの
演技は的確で、特に佐藤、秋場、伊藤は時代を良く表現している。
新橋演舞場でやるような内容を下北沢で体験出来る事に、心底感動。

グリーンミュージカル「LADYBIRD,LADYBIRD」

グリーンミュージカル「LADYBIRD,LADYBIRD」

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

若い娘っこが元気なのは良いことです(^^)
それだけで世の中が明るくなるってもんです(By 浮浪雲)

全体に出演者年齢が若いですが、表現は良かったです。
ゴールデンウィークに相応しい作品であり、
親子仲良く観劇できる明るく楽しく泣ける舞台でありました。

真っ赤なチラシの丸いマークみたいなのは、
てんとう虫を表現していたのだなと理解しました。(綺麗でした)

<13:06~14:42=約90分ですね>

ネタバレBOX

開演前のBGMは「かたつむりさんが這ってるような音」のリフレインで、
前説のアナウンスは主人公のてんとう虫のアンちゃんでした。

さて名も無いてんとう虫(ななほしてんとうかな?)が森の中、仲間の虫たちと鳥等の天敵から身を守る為に動かないでいたのですが。人間に捕まってしまい虫かごに入れられてしまいます。その虫篭の中では先客(先輩?)である虫たちに此処での生活を教えられます=天敵無く・御飯食べれて・安全な環境であると。逃げたければ籠の隙間から外に出れるが、部屋の窓は開かないよと。ここに来て2年目のボロボロな、なりのゲンゴロウ爺さん。蟷螂のエリー。カメムシのワタナベ。そして天道虫はワタナベに”アン”と名前をつけてもらいます。一緒に捕まったアゲハチョウは”ふさえ”という名をつけられますが、嫌がって自分を”エリー”と呼称通します。カブトムシのゆかりさんと時々籠の隙間からエサを食べにくるゴキブリのサユリ・・・(甲虫との2役であり、お約束の早変わりギャグもあり(^^) 虫たちの名前は飼い主であるワタナベユカリの家族や友人から名前を付けられたもので、虫達からは飼い主は”虫さん”と呼ばれています。そして籠から出たがるアゲハは屋根裏に住む蜘蛛のカンダさんい誘われてしまいます・・。食べられると解ってもそのままで助けはいらないと言うエリーにアンは自分がいつも明るく前向きなのは、そうしていないと泣いてしまうからと告白して和解し、エリーは助けを求めてくれます。無事にエリーが蜘蛛の糸を切ってくれて助かります。でもラスボス呼ばわりされていた蜘蛛のカンダさんも生きる為の捕食行動であり、恨みも何も無いと話します。そこでずうずうしくアンは下に降りる糸を要求(^^)。降ろしてもらいますが、そこではゲンゴロウ爺さんが死に掛けてました。そこで爺さんは自分がセミでありもう長くないからと諦めるのですが、皆の励ましで無事に復活したのでした。そんな虫たちの行動を見ていた”虫さん”は籠と窓を開けるのですが、虫たちは籠に残ることを選択したのでした。

ゲンゴロウはいなくなってしまった飼い犬で、事故で死んだ娘の名前がアン。フサエは仲の良かった学校の友人でしたが、学校が別々になり音信普通に・・。皆飼い主であるワタナベユカリさんの元からいなくなったものたちの名前を付けられた虫達は、そんな飼い主の寂しい心を癒そうと。自分達はいなくならない事を選ぶのでした。 え~話やないの(;_;)と思ったさ。

”memento mori”みたいな話も盛り込んでいて、
エンターテイメントしていましたねー。 まっ実際虫篭に多種類の虫入れられませんが、絵本のようなお話ですので、ファンタジーGoodです(^^)。

蜘蛛さんの登場シーンは歌であり。ほとんどディナーショーで、前列のお客様と握手(^^)。うっけましたー! 楽しかったっす

ダンスも上手で、皆さん裸足で、メインキャストはマイク付き。&ペティキュアが自分のイメージカラーでありました。アゲハのエリーはツインテールにキラキラ入れてて華やかでしたな。

しかしキャストのカブトムシゆかりって・・・。役名のままでしたが・・・。
他の芝居でもこの名前使うのかしら?

自分にコンプレックスのあったアゲハは、他の虫と比べられないから天道虫といたんだと=友人でもないのにと告白したり。ドラマも十分良かったなー。

家族で見に行ける楽しいミュージカルと薦めますです

斜い人 (はすいひと)

斜い人 (はすいひと)

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

満足度★★★★

外国との比較も具体的に取り入れたら
 上演前、客席にはピッ、ピッ、ピッっという電子音が鳴り続けている。
 「銀河鉄道の夜」をベースに引用しながら捨て子問題を扱った作品だが、最近の作品なら乳幼児遺棄に関して「コインロッカーベイビーズ」を思い出さない人は居まい。

ネタバレBOX

 堕胎されるかも知れぬ危機感を孕み乍ら、原始海洋の成分に似た組成の羊水に漂う胎児の母との絆を、海鳴りにも波音にも似た心音を表す心電図の電子音に仮託して表現した。深読みすれば「ドグラマグラ」からの借用も感じる。
 長い間、作家があたためてきたテーマだとか。取材もしっかりしているのだろう。誰にも言えない悩みを抱えている女性からの相談に応える為に設置されたSOS救援電話を24時間体制で支えるスタッフの覚悟を語る言葉にはほろりとさせるものがあるし、相談の場面での科白は事実だけが持つ重みとリアリティーを獲得している。
 だが、この「国」の腐りきった政治、司法、報道、官僚、御用インテリ等々の人権無視、人命軽視の在り様を、いくら似て非なる状態や遅々たる歩みで示しても、批判の矛先と劇的効果は弱い物に留まろう。それは、この方法ではメタレベルの訴求力が弱いからである。寧ろ、折角、ドイツから、この制度を学んでいるのだから、ヨーロッパ諸国の遥かに進んだ人権意識や人命尊重とフランクなメンタリティーの具体的事例を、登場したジャーナリストに語らせても良かったのではないか、と考える。この方が、ジャーナリストが初代・公式捨て子であったにしても、記者のキャラクターにより深い陰影が加わるだろうし、ドラマツルギーの強度も上がるのではないだろうか? その上で、今回上演されたように、この「国」の不甲斐ない遣り口を延々と続けたら、アイロニーとして面白いのではあるまいか? 
 また、山田など特別切符を持つ役をもっと掘り下げる必要も感じる。作家は、真に宮澤 賢治を超える努力をして貰いたい。
 他方、理屈で諸状況に対応しない・できないタイプの人々が描かれていたことにも興味を覚えた。態度表明ができない人は、実際に居る。そのようなタイプを表す伏線として、「笑点」のお題の場面で、件の女性役を演じた女優は、一切、応えずに通した点も面白い。但し、この世で貧乏くじを引くのはこのような人々ではないか、という気がするのも事実である。色々な意味で考えさせられた。
SHOOTING PAIN

SHOOTING PAIN

コロブチカ

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2013/05/04 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★

作・演出が浅い
 精神病院の話である。発狂の背景にあったもの・ことの中に現在の問題を嵌め込み、一応の時代性を確保した。

ネタバレBOX

 例えば、苛め、大黒柱発狂後、社会保障の限度も切れて借金を背負い未来を喪失し妊娠した若妻に、実生活が破綻した夫が狂気と正気の境界線で向き合う話、実在しない子供を中心に生活する母、一旦、患者とされた者は正気であっても薬漬け、拘禁衣などによって自由を奪われ監禁生活を余儀なくされる話、ちょっと茶化し気味な躁鬱など深刻な問題を扱っているのだが、作・演出に難があるように思う。恐らく、この作・演出家は、深い哲学や精神医療に対する知見を持たないばかりか、役者のキャスティングも間違ってしまった。結果、身体と精神との相関に気付かないような者に、疾患を持つ役を振っている。精神疾患を患う者が、発作を起こす場合などは、心拍数や血圧上昇等々の著しい亢進が見られ、昂った精神と肉体のアンバランスがホルモン分泌などにも影響を与える結果、心は熱しているのに、殆ど無感動としか見えないような醒めた頭脳を持っているような気になっていると同時に、酷い偏頭痛に悩まされるなどということが同時進行したりしているはずである。そう言ったことに想像が及ばないようなキャストならば、少なくとも患者役をやらせるべきではない。豈主役を乎、である。
 薄っぺらな表面しか見ていないから、良い役者がいても活かしきれていないように思う。演出家は、演ずる身体について、この作品では狂気についても、また社会学や哲学についても、もっとしっかり勉強して欲しい。
 役者で良かったのは、真理子役の湯口 光穂、中園役の一色 洋平の身体能力は図抜けている。パプア役の菊沢 将憲も中々であった。小春役のコロは、もう少しいじましさを出しても良かったのではないか。
SPOOKY HOUSE

SPOOKY HOUSE

Piper

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2004/12/22 (水) ~ 2004/12/29 (水)公演終了

満足度★★★

良くも悪くもそつが無い
本の造りが丁寧なせいか、交通整理が行き渡り、
暗転もほぼ無く、応酬も程良かった。キャストも配役も素晴らしかった。
でもなぜかあの「次も絶対ここ観に行かなきゃ感」には届かなかった。

ネタバレBOX

もうちょっと先の読めなさが有ると引き込まれたと思います。
これだと延々と鬼ごっこを見せられている感覚に襲われました。
ポジション

ポジション

ナカゴー

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

これは
傑作

斜い人 (はすいひと)

斜い人 (はすいひと)

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

満足度★★★

テーマは深い。
色々と考えさせられました。

ひかる君ママの復讐

ひかる君ママの復讐

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/04/28 (日) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★

期待しただけに。
センスがあまり好みではなかった。

からっぽの地球儀

からっぽの地球儀

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2013/05/01 (水) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

実は簡単な話だった。
のかと、最後になって思いました。内容は奥が深いと思いますが、トリックはいたって簡単で、誰かが想像した世界の話。裁判のようで実は空想上の裁判空間。題材やセリフひとつひとつに考えさせられる内容があって、とてもいい時間を過ごせました。別れさせ屋の二人がとても面白かった。

サクラにままごと

サクラにままごと

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★

劇団「14歳」のジャージを買いたかった...
今回の演出は江古田のガールズの山崎さん。
あいかわらず演出家の人選が攻めている。

ただ残念ながら、脚本との相性がいまいちだったかな。

次回はどの演出家を連れてくるか非常に楽しみにしている。

ポジション

ポジション

ナカゴー

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★

満足、あるいはスジャータ
おもしろいけど怖い、怖いけどおもしろい。人間の暗黒面への光の当て方が巧み。

タイトル「ポジション」は重要なキーワード。

サイレント・フェスタ

サイレント・フェスタ

東京ハートブレイカーズ

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2013/04/25 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

ほさかワールド全開
音楽と芝居の融合を目指すTHB、
はっきりいって『フィッシュストーリー』以上のものは難しいと思っていました。
が、豪華なキャストが紡ぎだす物語に笑わされ、ホロリとさせられ
ライブハウス公演の苦手なわたしも大満足。
終わってみれば“ほさかワールド”全開の再生の物語。
会場の使い方、音楽の挿入の仕方も文句なしでした。
新しいTHBの可能性が見えた公演でした。

ネタバレBOX

キャストが素晴らしいのは言わずもがなですが、
今回は曽世さんのキャラに爆笑させられ、
最後にはどうしてもなだぎたけしにしか見えませんでした(笑)
suicide paradox

suicide paradox

拘束ピエロ

シアターブラッツ(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

楽しめました
スタイリッシュなハードボイルドサスペンス、結構楽しませてもらいました。奥行のある舞台をうまく使ったアクションがいいですね。正直、物語の真相はよくわからなかったのですが。

からっぽの地球儀

からっぽの地球儀

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2013/05/01 (水) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★

う~ん・・・
法廷を舞台にした群像劇なんですかね。あまりリアルさは感じなかったけど、えらくシニカルで、妙に笑えて、考えさせられました。

あなたに会えてよかった

あなたに会えてよかった

東京ジャンケン

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
ライトなSFサスペンスコメディなのかな、時空を超えた女性3人の友情物語、笑わせて、最後は泣かせてくれます。ちょっと下ネタが入っていて、子供には?の気もしますが、老若男女楽しめる作品です。

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