最新の観てきた!クチコミ一覧

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カタルシツ『地下室の手記』

カタルシツ『地下室の手記』

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/08/05 (月)公演終了

満足度★★★★

GJ
ドストエフスキーの堅苦しさは当然のように微塵もない。
安井順平がブレイクしないのが不思議だ。
小野ゆり子って南朋の嫁か!

ネタバレBOX

いわゆるネット用語に馴染みがないと面白さは半減かも。
裸の国

裸の国

かもねぎショット

新宿シアタートップス(東京都)

2000/09/05 (火) ~ 2000/09/17 (日)公演終了

満足度★★★★

戦争に行くことにしたOL
※実際の公演期間は1995年9月5日(火)〜17日(日)です。こりっちさんでは1999年以前の公演情報は登録できないので現在できる一番古い日付にしました。

ネタバレBOX

で、実際観たのは1995年9月6日。仕事をやめ戦争に行くことにしたOLとその家族の話でした。家族はその娘を訪ねてピクニック半分戦場に行ったりする。一応戦場なんだけど戦争が感じられない描き方でした。勿論登場人物たちも戦場にいるのにそれが感じられていない様子。観ている自分もそう。頭ではわかってますが実感はない。感覚の乖離、みたいなものを感じました。
相川探偵処物語

相川探偵処物語

ポスト・モダンS

東演パラータ(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

エンターテイメント
作品としてとてもよくできていて、面白かったです! ストーリーは強引で話の展開に因果関係が弱かったり、ほぼ感情で決まってきたり、悪役がいかにもショッカーw的だったりとしますが、一種の様式美というか。笑。 役者の方々は皆魅力的で、特にアクションが素晴らしかったです! あと、男子アイドル的な側面もあったのかな。笑。 いずれにせよ、ストーリーとかも含めて全般的に女性の方がより楽しめるかも。


極東の地、西の果て

極東の地、西の果て

TRASHMASTERS

本多劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

見ごたえあり
ネタばれ

ネタバレBOX

トラッシュマスターズの【極東の地、西の果て】を観劇。

休憩なしの3時間15分(二部構成)だが、見応えがあり過ぎて、時間の長さを全く感じさせないのがこの劇団の特徴だ。

ある芸術学校の設立から肥大して、そこから九州を日本から独立させて独立国を築き、日本の間違った政策、抱えている借金、アメリカとの問題、世界での日本の位置を正そうとしていく。そんな理想的な新しい国作りも、アメリカとそれに追随している日本には叶わないでいる。それでも九州人たちは新しい国づくりを理想的な形で再度築こうとしていく。

前作の【背水の孤島】では3.11を描き、今作はTPP問題を起点にして、日本の食の自給率の低さとアメリカの関係を描いている。誰もが分かっていながら目をそむけている自給率の低さとアメリカの関係を事細かに描いており、観客さえも「そうなのかぁ?」とうなずいてしまうほど大変な問題を日本は抱えている事をメッセージとして描いている。メッセージ性が強いのは確かだが、そこには確固とした物語が備わっており、そこから観客に時間をかけて納得させていく芝居の見せ方、戯曲の上手さには圧倒されてしまう。それも決してドラマチックな戯曲ではなく、芝居もストレートプレイという手法と使ってである。だから劇としての感動はやや薄いのだが、観劇後、観客は問題点を認識して帰路に向かうのは間違いないのである。
ただ清水邦夫を好きな僕としては、劇的要素が欠けているのにはやや不満だが、トラッシュマスターズの手法なので認めざる得ない。
まぁ、毎回お尻が痛くなる3時間以上の芝居だが、次回作も観る事は確実だ。

今作はお勧め。
『聯綿(レンメン)』ご来場ありがとうございました。

『聯綿(レンメン)』ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

?の中にも
ストーリーのアウトラインというか、伝えたいニュアンスなどは感じ取れたのですが、ディテールでは「?」の部分が結構ありました。 ただ、男性三人のコンビネーションや女性の名前と衣装など面白く、見応えがありました! 王子小劇場での今回のステージの作り方は初めて観ましたが立体感はうまく使っていましたが、座った場面などは見えにくかったのは残念でした

ドレッサー

ドレッサー

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台俳優・大泉洋の真髄
世界で上演され続けているイギリスの戯曲「ドレッサー」
第二次世界大戦中の、ある劇団の座長と付き人の関係とその周囲の人との関わりを描いた作品。
日本でも過去に何度か上演されたが、初めて見る作品だった。しかし、三谷幸喜演出、大泉洋出演となっては期待も高まり、観に行った。

見て、感じたのは、大泉洋の集中力の高さ、膨大な量の台詞。さらに、モノマネも入り、役者大泉洋の演技力の高さを感じた。

ストーリー自体は、座長と付き人の関係が、「リア王」とそこに出てくる道化との関係に合わせていたそうだが、シェークスピアなんて、高尚なものを見ることのない私にとっては、分かることはなかった。
しかし、この作品を見たときに、付き人に切なさを感じた。

シェークスピア劇が、海外ほど浸透していない日本では、難しい面もあるかと思うが、それでも、演技力の高い役者さんが多数出ていることもあり、十分に楽しめたと思う。

さらば、クリーニング店 しろくま屋。

さらば、クリーニング店 しろくま屋。

劇団青い鳥

タイニイアリス(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ピュアな魂に感謝
私は80年代初頭の小劇場ブーム時に、いわゆる青春時代を送ったため「青い鳥」という劇団は知っていた。ただ未見だったので今回拝見できて本当に良かったです。上演時間75分という小品ながら本当に胸が熱くなるハートフルな作品です。

ネタバレBOX

姉と弟の掛け合いがなんともほのぼのしていていい感じです。特に二人で並んでスイカを食べるシーンは印象的です。

数ケ月前に天国に旅立った母が舞台の隅で姉弟を心配そうに見守りながら、ずっーと編み物をしている。ラスト近く、母はそっと編み上がった腹巻をダンボールの上に置く。姉、夕のために編んだ、弟、野武男とお揃いの腹巻。そういうことだったのかと胸を打つ美しいシーンだ。

ラスト、障害を抱えた弟が発表会で踊る予定のダンスを披露する。曲(「ハナミズキ」)のイメージを体中で表現するその姿に、なんだかピュアな魂の発露を感じて心が洗われる思いがした。野武男を演じた上月陽平さん、表現力が素晴らしいです。
呪術音楽劇 邪宗門

呪術音楽劇 邪宗門

演劇実験室◎万有引力

座・高円寺1(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

すっごく面白かった!
面白いっていうか、すごかったと言うか。
すっごく刺激的でわくわくしました。
舞台セットも印象的でした。
黒い階段舞台の真ん中に、赤い鳥居っぽい柱。
妖艶であり、神聖な、不思議な舞台でした。
なんか上手い言葉に出来なくてもどかしいですが。
観に行ってよかったなあと思う舞台でした。

遠くに行くことは許されない

遠くに行くことは許されない

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★

切ない気持ちになった
22年前に行方不明になった妹が見つかったことから始まるストーリー。

妹ではないかと思われる人物・上原を発見し、連れてくるところから、不思議な感じになっていく。

ネタバレBOX

「逃げるかもしれない」と、ずっと縄でくくりつけたままにする次男。
次男と二人で上原を「妹」と言い聞かせる愛。
次男の言うことを信じて、ひたすら上原を「妹」と思い込んでいる長女と千鶴子。
実は違う人物だと分かっている長男。
ずけずけと割り込んでくる青木と久保。

なんだか、すべてがおかしくて、不思議な感じだった。
「まともな人はいないのか?」と何度も思った。

最終的に、上原は、実は違う人物だということになり、次男の子どもを妊娠した愛と次男は、家を出ることになる。そして、残された3人(長男・長女・千鶴子)は、また、同じような日々を過ごす、ということになった。


しかし・・・もう少し穿った見方をすることはできないだろうか、と2日経って考えた。

上原は完全なる被害者。
本当は、愛と次男の宏が企てたトラブルではないかと。

愛は、宏の子どもを妊娠し、焦っていた。このまま「妹・ゆうちゃん」探しを続けていれば、子どもを産むことで、周りから責められるに違いない。いや、産むことさえ許されないかもしれないと。年はどんどんとるし、自分の幸せをつかむことさえ許されない今の関係性につかれてきたのではないかと。
だから、上原という「ゆうちゃん」の代わりになりそうな人物を探し当て、さらってきた、と考えた。
だとしたら、愛と宏は、無責任だ。
いや、無責任ではない。
自分たちで自分たちを苦しめているのではないだろうか。
この5人が、自分たちで「ゆうちゃんが見つかるまでは、自分が幸せになってはいけない」と思い続けたことが何かの問題なのかも?
でも、一方で、家族が行方不明になったとしたら、自分の幸せなんて探していられないのかも。
だから、第三者の誰かが「幸せになってもいいんだよ」と言ってあげる必要があったのかもしれない。
でも、この芝居に描かれる第三者はいない。
第三者的な立場である青木や久保も、結局は花井家とガッツリ関わっている。だから、違った視点ではあるが、第三者ではないように思う。
そう思うと、この家族が、とても可哀想なものに思える。

ラスト、長男と長女、そして千鶴子がいつも通り、朝食を食べていた。
そこに愛と宏の姿はない。(勿論、青木や久保もいない)
だから余計にこの3人が切ないように感じた。
妊娠して、幸せな2人の姿はそこになく、過去に取り残された3人だけがいつも通り過ごすしか方法がない。

2年前に自分が感じた思いが、そこにあったように感じた。
突然、妊娠して幸せを歩み、目の前から消えた同僚と、突然訳も分からない仕事を押し付けられて、苦しんだ自分。

異論はあると思うが、この芝居を見たことで、自分を振り返る事ができたと思う。
そして、願うのは「ゆうちゃん」が見つかることだ。
死ぬまでにしておきたいこと

死ぬまでにしておきたいこと

パセリス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/29 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
タイトル「死ぬまでにしておきたいこと」から重い作品なのかなぁと勝手に思ってましたが、オムニバス3作品どれも楽しく見れました。
テンポもよく舞台演出も良かったです。

雲の影

雲の影

スポンジ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★

見応えありました
淡々とした中で、飾りのない素の生々しさに、徐々に引きこまれていました。最後はやや乗り出して観ていました。こういうのは初めてです。映像のシュールさや音楽、舞台装置の意味深さなども含めて、見応えありました。

虚人の世界

虚人の世界

公益社団法人日本劇団協議会

劇場MOMO(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

演劇的ではあるが…
観客としてここに描かれている世界に浸りこむには相当な想像力と観劇中、そのイメージを保持し続ける持続力が必要だと感じた。結構シンドイ作品だ。

ネタバレBOX

板や擦りガラスに、各シーンのキーワードになる言葉や物体の形状を描いて見せるという手法はなかなか良かった。視覚に訴えることによって、観客のイメージを喚起する役割を果たしていた。(徐々に垂れてきて消えていくというのも趣があっていい感じ。)

また、4人の男優が夫を、3人の女優が妻を、入れ代わり立ち代わり演じたのもテンポがあって面白いし、この作品にはピッタリだった。一人で演じ続けるとなるととてつもなく重たい作品になっていたと思う。(そうでなくても重いのに)

こんな実験的で面白い手法とは裏腹に、物語の方は進むにつれて重く暗い「異形の世界」にどんどん入り込んでいく。正直、私は役者の口から発せられる、異様でグロテスクな「異形たち」の姿形を明確にイメージできずに終わってしまった。そのため物語に入り込んで、その世界を(ある意味)楽しむことができずただ茫然と眺めていることしかできなかった。当日パンフに作者の川津氏が“孤独とホラーの関係”について触れているが、そういった視点でこの主人公の男を観ていたらまた違った感想を持ったのかもしれない。
死ぬまでにしておきたいこと

死ぬまでにしておきたいこと

パセリス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/29 (月)公演終了

満足度★★★★

とんがりパセリス
 「フィクション」「死ぬまでにしておきたいこと」「ゴッドブレス」まるで異なるタイプの三作品のオムニバスだが、メタレベルの高さが際立つエッジの効いた作品群と演出であった。作・演出の浅海 タクヤ氏の持つドライテイストな距離感が、やはりパセリス作品の持つ魅力だろう。最近の丸く小奇麗に纏まってきた作品群とは、一味異なるテイストを楽しんで貰いたい。

ネタバレBOX

 上演中なので、作品については、一つだけ具体的な意見を述べておく。「フィクション」はストーカーの話だが、くどい程にメタについての言及が出てきて辟易させられる。ところで、ストーカーの厭らしさとは、当にこのしつこさなのである。被害者は、辟易させられ、やがて精神のバランスを崩す。このストーカーの本質をフィクションとして描いているのだ。更に具体化しよう。
 客席に潜んでいた、本当のストーカー役がいきなり舞台人物として立ち上がるシーンは、衝撃的である。だが、無論、これも仕組まれたもの・ことであって、ストーカーの遣り口にも通じ、同時に、本物を役者が演じている所にメタの中に更に高次のメタが仕組まれているフィクションなのである。
ワレモノ語

ワレモノ語

イサオ会

明石スタジオ(東京都)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

主体と神
 自分は無神論者であるが、カソリックなどの強い国で、こういう態度表明をするには、それなりの覚悟が居る。通常、人間は、その属する社会の法と倫理に従って生きている。それが何の疑問も持たずに実践できれば何の問題も無い。然し、宿命は、それほど合理的なものではない。寧ろ、不合理そのものである。子は産まれる時、親を選べない。ということは、生まれ落ちた時の環境を選べないということである。無論、宗教によっては、前世の因縁の結果だと言う考え方があるから、劣悪な環境に生まれた場合、前世の行いが悪かったのだとして、差別を合理化することにもなりかねない。
 然し、所詮、総ての宗教は、実存の寂寥から逃れる為の発明に過ぎないし、何処から来て何処へ行くのか分からないを問わざるを得ない我々の知の選択に過ぎない。何ら根拠なく生き続けるという選択を採り得るほど我々の精神は強くないからである。

ネタバレBOX

 さて、物語の前提を自分は、そう断じた。そう断じた自分に映る登場人物たちは、従って、法や倫理の内側で、それを疑わずに済む者たちと、そこからはみ出し宗教や幻想の持つ虚盲から解き放たれている者。この両者の争闘が、基本形である。タイトルの独自な言語は、後者の発明である。体制の内側に居る連中からは、言葉の発明は覚束無い、というより原理的に不可能であるから。
 ところで“羅漢に逢うては羅漢を殺し”で始まる有名な「臨済録」に似た発想が出て来たり、カインとアベルの話で通常とは逆の解釈をしていたり、そこにパラレルワールドを持ち込んだりしているのだが、その相互関係が、曖昧で、論理に難点はあるものの、ゾロアスター教にまで踏み込んでいるわけではないのは明らかで、まあ、解脱への最初の関門の前に立っている状態だとは観た。それが、アベルの化身として不死身の身体を持つ人外のキャラである。作家個人は、この段階で悩んでいると見て良かろう。だから、現段階の解が、日常的な寂しさという価値観に集約されてしまうのだ。当然のことながら、メタレベルが異なる。この辺りが、不自然な感じを齎す原因であろう。この不自然を解消する為、論理的には、これらの世界を統合し、担う論理的主体をもっと明確にシナリオとして定着する必要があろう。然し、自分の頭で考えていると思われるので、自分は、この独自性を評価しようと思う。
 若干、思弁的な事を述べたが、身体レベルの話に戻れば、役者陣、中々、身体能力の高い者が多く、殺陣、格闘シーンはとても迫力のあるものであった。視覚的には、これを愉しむだけでも充分見応えはある。舞台の作りも実にシンプルでアクションシーンの多いこの作品にうってつけの合理的な作りになっている。
 役者として、最も気に入ったのが、アベル役の男性。身体能力も高く、存在感がある。アクションが派手な分、怪我に見舞われる危険性も高い。楽日まで、大きな怪我をメンバーの誰もしないことを祈る。
歌喜劇『おしりと御飯』

歌喜劇『おしりと御飯』

マサ子の間男

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/25 (木)公演終了

満足度★★★

全編バカバカしい歌喜劇♪
チラシ通りのいきなりおしりから!
全編、バカバカしく仕上がっています♪

何でしょうか?この肩の力を抜いた様な笑いは~(^^)
役者さんも肩の力を抜いた様な演技だから
お客さんもリラックスして笑いが起こるんでしょうね♪

歌喜劇とある様にお世辞にも上手くとは言えない歌を奏でる
ミュージカル調⁈が盛り込まれて展開されます!

後半はちょっと飽きつつも…
最後まで肩の力を抜いた様なまったりした楽しいお芝居♪


当日の挨拶文にある歌喜劇と言う新しいジャンルを確立する
キャンペーン真っ只中とある様にこれからだと思います!

見ていて肩の力を抜いた感じとミュージカルの時は歌詞などはバカバカしくても歌などメッチャ上手く歌って
ギャップがある方がお芝居にメリハリが出るかなぁと感じたりもしました

また楽しい劇団に出会いました♪

遠くに行くことは許されない

遠くに行くことは許されない

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

テンポはいい
変化を拒んで現状維持というラストシーンは、其れなりにゾッとして嫌いじゃない。全体的にテンポ良く、終わってみて120分弱と意外に上演時間が長いことに驚いた。でも、

ネタバレBOX

でも、全体通して納得度が低い。それぞれののキャラの感情の動きが唐突。その感情の変化が、ストリーをドライブするイベントなので、テンポの良さとあいまって置いていかれてしまう。

平田裕香が相変わらず可愛かった。衣装替えて、髪おろして再登場してくるシーンが特に。はにかみながらの笑顔や怯える演技は印象的。良かった。欲を言えば、もう少しだけ技術ほしい。小さい声でも客席までとおす発声。上手いと感じる役者共通の技術。

菊池美里も相変わらずの怪演ぶり。掴み合いの喧嘩のシーンでさえ感情が乗ってるんだか乗ってないのかも判別がつきにくいという独特の味わい。終盤の恐怖感を一層引き立てる演技だった。
死ぬまでにしておきたいこと

死ぬまでにしておきたいこと

パセリス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

今回は面白い!!
再演するだけのことはあります。逆に言うと、いい作品はそう簡単には作れないということでもありますか。

ネタバレBOX

【フィクション】 俳優が自分のストーカー被害のことを詳細に演じていると、突然客席から実際につきまとっている女が現れ、よくもまあ人前で恥をかかせてくれたと怒って俳優を刺し、彼女を演じた女優に対しても殺意を抱き楽屋へ向かうというストーリー。

隣の椅子の上にはバッグが置かれていました。開演直前に女性が座り、開演ぎりぎりまでチラシを読んでいるなあとは思っていましたが、まさか仕込みだったとはビックリです。やはり以前、荷物だけあって開演直前に私の隣に座り、上演中身体を前後に揺すっている落ち着きのないお客さんがいて、鬱陶しい、何だろこの人はと思っていたら終演後にアフタートークを始めて、谷賢一さんだと分かったとき以来の驚きでした。

全ては脚本家が書いたお芝居を役者が演じているだけのことで、実際につきまとっていた女もシナリオを持っていましたというオチでしたが、それにしてもどこまでがフィクションかと考えてしまう素晴らしい作品でした。

【死ぬまでにしておきたいこと】 テレビ、雑誌の占いを適当に決めている男女の占い師のいい加減さが前半の面白さ。後半は、男女の占い師は実は凄い預言者で、たまたま見学に来ていた女性の運命を導き、その結果彼女は人類を滅亡から救う救世主になったというストーリー。

で、その方法はと言うと、衝突直前の巨大隕石をバットの一振りで太平洋まで打ち返したというもの。これも素晴らしい。

【ゴッドブレス】 顔やお金に拘る女性と、性格に拘る女性がいて、どちらもなかなか恋愛が成就しません。たまたまお互いに嗜好を逆にしてみたら光明が見えてきたようで、積極的に合コンに臨んだところ、最終的には当初の好みの形で恋愛が成就できましたというストーリー。

それほど面白いとは思いませんでしたが、二人の女性の掛け合い的独白の対比が面白いところでしょうか。

【フィクション】と【死ぬまでにしておきたいこと】が好きでしたが、どれか一本というと断然【フィクション】です!
赤い実

赤い実

虚空旅団

Cafe Slow Osaka(大阪府)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

カフェなのに
 カフェなのに最前列だけは映画館のように手すりのある座り心地のいいシートで快適に鑑賞できてよかったです。前半は正社員管理職のコンノさんとバイトスミヨシさんのコミカルなやりとりから始まりました。親展の封筒が出てきてからはシリアスな進展になり、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。役者4人だけのお芝居ですが、皆さん安定した演技力をお持ちで安心して観ることができました。鑑賞後、二人で動物の生命、人の生命について話しました。

ナチュラル

ナチュラル

劇団森キリン

アトリエ春風舎(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

Oh!ナンセンス
見ても見なくても人生に影響を与えるものではないです。

ネタバレBOX

感情の起伏の激しい、行動の振幅の大きな一族の二つの家庭の話。

気持ちが虫に変態した次男の閑話休題的腹減った感が和みます。

彼女と一緒にディズニーランドから帰って来た三男は、愛人と蒸発した父親かと思い、随分ぶっ飛んだ父親だなと思ってしまいましたです。
劇作家女子会!

劇作家女子会!

劇作家女子会×時間堂presents

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/13 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

火花散る女子会。
今更ながら感想を。

4人の劇作家女子によるオムニバス。
会場はおしゃれなカフェ風。
劇作家女子による手作りお菓子や、ドリンクも楽しめるようになっている。
女子ならではの繊細でおしゃれな空間にだいぶ気後れしつつ観劇。

それぞれ、空間とは裏腹に濃い内容でした。
作家さんのプライドがぶつかり合うようでした。
どれもそれぞれの作家さんの普段の作風とはちょっと違うみたいでしたが、
とても楽しめて、普段の作品も見てみたいなと思いました。

個人的に一番好きだったのは、オノマリコさんの「Compassion」。
奔放な女性とそれに振り回されつつも惹かれる男性。
阿波屋鮎美さん演じる女性がとても魅力的でした。
不条理ギリギリな話が個人的には好みでした。

今後もみなさん忙しいとは思いますが、
オムニバスで他の作家さんを意識したからこそ
生まれる作品もあると思いますので、
この劇作家女子会の活動は続けて行ってほしいなと思いました。
レギュラー作家以外にゲスト作家なんかを迎えると面白いかもしれませんね。

ネタバレBOX

坂本鈴さんの「親指姫」は、とても面白くはあったのですが、
小指侍が神のみぞ知るセカイの主人公をオマージュしたもの
だったことがちょっと気になってしまいました。
そこからネタ持ってくるかーと。
小劇場観に来る方々はアニメとか漫画とか見ないから
あのキャラをそのまま受け入れて面白いと言ってるのか、
それとも知ってて面白いと言ってるのか個人的には気になりました。

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