死ぬまでにしておきたいこと 公演情報 パセリス「死ぬまでにしておきたいこと」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    とんがりパセリス
     「フィクション」「死ぬまでにしておきたいこと」「ゴッドブレス」まるで異なるタイプの三作品のオムニバスだが、メタレベルの高さが際立つエッジの効いた作品群と演出であった。作・演出の浅海 タクヤ氏の持つドライテイストな距離感が、やはりパセリス作品の持つ魅力だろう。最近の丸く小奇麗に纏まってきた作品群とは、一味異なるテイストを楽しんで貰いたい。

    ネタバレBOX

     上演中なので、作品については、一つだけ具体的な意見を述べておく。「フィクション」はストーカーの話だが、くどい程にメタについての言及が出てきて辟易させられる。ところで、ストーカーの厭らしさとは、当にこのしつこさなのである。被害者は、辟易させられ、やがて精神のバランスを崩す。このストーカーの本質をフィクションとして描いているのだ。更に具体化しよう。
     客席に潜んでいた、本当のストーカー役がいきなり舞台人物として立ち上がるシーンは、衝撃的である。だが、無論、これも仕組まれたもの・ことであって、ストーカーの遣り口にも通じ、同時に、本物を役者が演じている所にメタの中に更に高次のメタが仕組まれているフィクションなのである。

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    2013/07/28 12:30

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