最新の観てきた!クチコミ一覧

106821-106840件 / 189887件中
海の見える街の探偵

海の見える街の探偵

82-party

劇場HOPE(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

いつの間にか引きずり込まれた
舞台の作りがまず面白い。
ハケ口は上手と下手、そして舞台中央の奈落。
暗転中は分からないが、劇中のほとんど登場人物はここから出入りする。

「アレンジバージョン」であるB班(齋藤圭祐バージョン)を観劇。

最初の方の探偵二人のやり取りの時点ですでに帰りたかったが、小心者の私は帰ることが出来ず。
その後の笑いパートでは、そういう心理状態だからか、観客は笑っていたが私はドン引き。

だが、結論から言おう。帰らなくて良かった。
彼らのシュールな笑いにいつの間にか引きずり込まれた。
いつの間にか笑っていた。
開演直後の台詞のまだない状態から、すでに伏線が張られ(それが分かるのは終盤)、私がドン引きしてしまったパートも、後の展開に繋がるので、削ることは出来ないな、と思う。
マイナスの評価から、高いプラスになったのはすごいことだ。

脚本構成は起承転結がはっきりしていて分かりやすい。
転から結にかけてのどんでん返しも良かった。
結で明かされた事実に、伏線がきれいに回収されたのも好印象。
ルパンのくだりで、曲をかけずに役者が歌うというのはツボにハマった。

世界迷作劇場

世界迷作劇場

劇団パラレル遊園地

Livetheater間~まほろ~(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/09 (土)公演終了

満足度★★★★★

笑い満載!!!!!
前回見たのとはまったく逆で今回はコントっぽさが全開でした!
こちらはこちらでツボにはまりまくりで楽しかったです!!
三周年にも期待したいです!!

世界迷作劇場

世界迷作劇場

劇団パラレル遊園地

Livetheater間~まほろ~(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/09 (土)公演終了

満足度★★★★

すごい!
斬新でした。三月の三周年記念公演も行ってみようと思います。

脳髄に忘却ラブコール!

脳髄に忘却ラブコール!

劇団ロンドン坊や

APOCシアター(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★

伊坂さん
これからの若いい内容でした。
衣装チェンジやダンスシーンは◎。(ダンスが私の好み)
ラブコメにミステリー(伏線ぽさがわかりにくかったのが残念)が絡みすぎてる感があったかな。
3年ぶりかそれ以上ぶりの小劇場でしたが、うんうん、この雰囲気を久しぶりに感じました。また少しずつ観ていこう。寄っていこう。っと。

どんほい

どんほい

劇団娯楽天国

TACCS1179(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

昭和テイストと
よく息の合った楽しい演技で楽しませてもらえました。昔どこにでもあったちょっとした空地は、大人にとっても子供にとっても大事な社交場だったんだなぁ、と再認識。失われた空地の大事さを思い起こさせてくれた。突然起るアカペラの歌い声が楽しかったです。ちょっと長かったかな。

さめザわ

さめザわ

張ち切れパンダ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/13 (水) ~ 2013/11/20 (水)公演終了

手を広げすぎた印象
出てきた話題はたくさんあるのだが、消化しきれず中途半端に終わってしまった。
詳細はネタバレにて。

ネタバレBOX

まず、主人公が何のために死んだフリをしたのか分からない。おそらくは仲間の気持ちを引くためだったとは思うが、なぜこのタイミングで、という疑問は残る。何か他の話題と関連してくるのかと思ったが肩すかしをくった印象。
これ以外にも、店長の不倫、従業員同士の恋愛、万引き(従業員と客の両方)など消化不良が多かったのが残念だった。
【終了!!】毒入りのマカロン【ご来場ありがとうございました!!】

【終了!!】毒入りのマカロン【ご来場ありがとうございました!!】

ミジンコターボ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

終わって、暗転 僅かに見える少しの間に
 舞台セット、折りたたみ椅子が4脚 ゆがんだ窓の様な銀色の枠から銀色の玉がこぼれ出て 下に山たまって流れ出しそうな、・・・・この雰囲気の舞台美術は、チラシを見ると、やはり舞台美術 高島奈々さん 良いですね。 物語は、少女の部屋に集まる若者 勾玉さん 雰囲気が怖い先輩 恐い話 百物語 この部屋・・・でる? 寝る時に ガタンって音 天井のシミが動く えっ 本物やん わっ!! コワイ!! 私 怖くないからね~ なんじゃかんじゃで 怖い話、やがて寝てしまう 朝 部屋の主の女性は昨日にすでに亡くなっていた、新聞に少女を事故から助けて巻き込まれ死亡 少女は助かった・・・・・

お芝居が終わって、暗転 僅かに見える少しの間に舞台を横切る貞子の様な影!!
 ぎゃあああ~ 怖かった!! 面白かった。!!

あの町から遠く離れて

あの町から遠く離れて

A級MissingLink

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

何気ない会話が心地いい♪本編が気になる…
前作を初めて観た時に感じた何気ない会話の心地良さ♪
会話の間合いや台詞など
これは役者さんの演技が上手だからなのか⁈
会話中心のワンシチュエーションに惹き込まれます♪
決して派手さは無いですが1人ひとりの登場人物が味わい深く
観ていても感情移入がしやすい展開
そこに異質なキャラを登場させる事でお芝居を幅広くしている様に⁈

今回はトライアルだけあって余韻を残したままでしたが
後半の大きく動きそうな展開が気になるところ♪
来年の本編ではどの様になっているのか?興味深いお芝居


☆印象に残っている役者さん
味わいある演技の松原一純さん

☆印象深いシーン
どこだろう? 動物が喋るところ?


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
A級Missing Link次回公演
2014年5月31日(土)~6月3日(日)
ウィングフィールド
『あの町から遠く離れて』
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海の見える街の探偵

海の見える街の探偵

82-party

劇場HOPE(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★

青木 悠バージョンを拝見
 2つのバージョンは、随分異なるということなので、できれば2つのバージョンを観た上で書きたい所だが、標記バージョンを拝見。

ネタバレBOX

 ファーストシーンで奈落から女優が登場するのは新鮮。探偵たちの推理能力も、推理小説好きには、エクスキューズが必要かも知れぬがまずまず楽しめる。然し、身元が、元スパイの場合、一応、余り深入りし過ぎると死人が出る、と釘はさしているものの、矢張り軽い。探偵にしても、複雑な人生を歩んで来た者が多いように思うが。タイトルからしてロマンティックなので余りリアリティーに重さを置く必要は無いのかも知れぬが齢を重ねてくると矢張り軽重が気になる。
カサブランカ・ダディ

カサブランカ・ダディ

映像・舞台企画集団ハルベリー

シアター711(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

初めての一人芝居でした
 一人芝居ってどんな作品なんだろう?とワクワクしながら観させていただきました。

 観終わって、とにかく肺活量にびっくり!当たり前ですけど、最初から最後まで1人でしゃべっているのに、ほぼほぼぶれることなく演技をしていらっしゃったのに驚きました。
 
 途中歌のシーンもあり、全体的に昭和の雰囲気?に作り上げていらっしゃったので、同じ世代の人が見たら懐かしく楽しい気持ちになると思います。

 今回はありがとうございました!

ご来場ありがとうございました!みきかせプロジェクト 「青天井ポップコーン」

ご来場ありがとうございました!みきかせプロジェクト 「青天井ポップコーン」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2013/11/13 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

甘味バージョンを拝見
 科白が身体化されていて、見応えあり。

ネタバレBOX

 得体の知れないこと・ものに対するに、分からないという方法を用いて、分からないもの・ことは、分からないなりに、分からないから現れる諸々の反応を通して観せるという手法で作られていたのが、「なにかの部品」だ。作家が若い所為もあるだろうが、その不安に不安なまま形を与えている所に面白さと延び代を感じた。その空気感は当に今現在の日本に満ちている感覚であるという手応えを感じさせるものだったのだ。それ故にこそ、世界の中の日本のリアルな位置付けを、自らの頭で考えることのできない、外交音痴、ガラパゴス外交の日本人というものが出来上がっているのだろう。作品は、そういう我らの社会が持つ危うさをも表現していたかと観た。役者達の身体に落ちる言葉は、言葉自体として完成度の高さを感じさせ、思わず、上手いと感じさせる。
 「華燭」は船橋 聖一の小説作品をほぼ全文、読み上げる、という作品。イントネイション、間の取り方などに工夫がみられ、原作にあるシュールで奇妙な華燭の典の雰囲気を醸し出していた。
メランコリーにさよならを

メランコリーにさよならを

劇団宇宙キャンパス

シアターサンモール(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

真っすぐな学園ドラマ
時には変化球も必要かなと思いました。

ネタバレBOX

熱い応援団員、いじめに遭って定時制に移った女子高生、20年前の三人組人気アイドルグループのメンバーの一人で定時制に通っている女性を中心とした学園物。

メランコリーとは憂鬱のこと。耐えられないことがあったら逃げるのも一つの方策、そうですね。卒業だって嫌なやつから離れられる機会ですし、会社の人事異動もそうです。ただ、写真を撮られ、ネットにアップされたとなっては犯罪ですから、そんなビッチたちは告発しましょう。

元アイドルのうち、一人は芸能界にしがみついています。もう一人は結婚して子供がいる主婦ということで、グループを解散してからの15年ぐらいがある程度分かります。それに対して肝心のこのお芝居の主役の一人である元アイドルだけは、思い立って定時制高校に通うまでの生活振りが全く見えてきませんでした。15年間何をして飯を食ってきたのかが分からないとストーリー全体の説得力が弱くなってしまいます。

「頑張れ」は、頑張っている人を肯定する言葉、応援する言葉であって、決して頑張っていないと見える人に強要する言葉では無いと言う若い応援団員は真っすぐで熱かったですが、真っすぐ過ぎて話に奥行きがなく、いじめを扱っているだけに、もっとドロドロとした変化球も必要のような気はしました。
メランコリーにさよならを

メランコリーにさよならを

劇団宇宙キャンパス

シアターサンモール(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

振り回された!?
初日を感じさせない熱気のある舞台でした。観ながら、斬りつけるような痛みを感じたり、じんわりとした涙が出たり、熱い想いがいっぱいいっぱい飛んでくる舞台でした。(笑いの方もたっぷり!!)感情が思いっきり振り回されました。出演者の“ありえないほどの情熱”ガンガン伝わってくる舞台でした。

僕の偉大なるアイザック・ニュートン

僕の偉大なるアイザック・ニュートン

feblaboプロデュース

駅前劇場(東京都)

2013/11/13 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

無題888(13-327)
19:45の回(曇)。19:04受付(整理番号あり)、19:16開場、黒いブロック壁、手前にも数個、床に舞台を前後に仕切る白線が一本。パイプ椅子にクッション、前方席はフラット、場内の照明が暗いため当パンが読みにくく、特に、隣の方の影が重なるとほとんど真っ黒。前説なしで19:48開演〜21:46終演、21:50〜22:01「38㎜」の歌。「38㎜」が出ると知らなかったのでビックリ(@王子のライブは2012/12でした)。そういう世界だという説明がないまま、日常的な話が展開され、間に、空想的な話が絡んでくるのですが、そうでなければならない核心的なものがどこにあったのか…がよくわかりませんでした。

ネタバレBOX

AI、自己学習はいいとして、核戦争(そんなすぐに造れるのか。というよりそれほど仲が悪いのか、この時代)、火星探索(コストが合わないだろうに)、異種の誕生(あそこまでいくには何千万年かかるだろうか、そうではなく宇宙人か地底人か)、テレパシー(とは言ってませんが…)…など、ちょっと考えてしまいました。

と言っても、お芝居は楽しくみることができました。白線の使い方、オープニングのタイトル表示、ミリナのキャラクター設定。
ご来場ありがとうございました!みきかせプロジェクト 「青天井ポップコーン」

ご来場ありがとうございました!みきかせプロジェクト 「青天井ポップコーン」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2013/11/13 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★

【楽園王+オクムラ宅】 観劇
45分×2本の作品です
アフタートークが20分ほどプラスでした

企画的にユニークであったが、なんとなく”オクムラ宅”さんの方は今ひとつだった→でもアフタートークで原作の面白さは理解できた。

”楽園王”さんの方はいろいろ小道具などを用いて本格芝居風にやってましてわかり易かったです。

もう風も吹かない

もう風も吹かない

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

アンビヴァレントな、、、オリザ
青年海外協力隊は善か偽善か。
政府の海外支援は、本当に援助なのか、企業ぐるみの第三世界支配(金儲け)の一環なのか、、、などに揺れる物語。

作品とその作者を重ねて見る観方はよくないと言われるが、
この作品においては、そのように観てしまった。

ここで揺れている主体は、青年海外協力隊であり、この戯曲を初演時に書いた桜美林大学の学生(つまり、現代の若者)であり、そして何より平田オリザ氏自身のように思えた。

アジア問題をはじめ社会批評的な作品を作りながら、
教育について言及・実践を重ね、政府系の権威的な役職にも付き、
一時は民主党政権で内閣官房参与を務めるなど、
政治的に賛否の別れる立場で振る舞い続けている平田オリザ氏。
ここで描かれているのは、彼の葛藤なのではないか。

それは、権力批判や資本主義批判をした瞬間に、その批判される対象に自分も重ならざるを得ない私たち観客自身の姿とも重なる。
(もっとも分り易い例で言えば、日本に住んでいるだけで、世界レベルの構造の中では、好む好まざるにかかわらず、不可避的に搾取する側になってしまっているということなどが挙げられる。)

また、近未来に日本が財政破綻することや、(TPP交渉などによって)農業が壊滅することなど、10年前に書かれた脚本なれど、初演当時より、今の方が物語の現実味を帯びてきている感じもする。そういう批評性も素晴らしい。

ただし、芝居としては、かつて見た青年団の作品と比べると、それほど刺激的とは思えなかった。
そのため、芝居の満足度は☆4ですが、やはりそこに平田氏自身の葛藤を感じるので☆5。

ネタバレBOX

志賀廣太郎さん演じる:植田の葛藤(沖縄のくだり)では、特に平田氏の葛藤を感じた。

いままで何作品か青年団の芝居を観たが、
素晴らしいと思う作品には、いつも余白がたくさんあり、
台詞やその意味にではなく、役者と役者との微妙な関係性の中にその凄さがあった。
そういう部分は今回の芝居では感じなかった。

それが作品としての物足りなさではあったが、
逆に、脚本の台詞やその意味に感じ・考えるものがあった。
レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/11/04 (月) ~ 2013/11/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

凱旋公演!帝劇再び!パワーアップ!
今回は女性陣キャストを重視し観劇。 ファンティーヌ 和音美桜・・・素晴らしいとしかいいようない。声いい、歌激うま! エポニーヌ  笹本玲奈・・・エポニーネの育ちが良くないので、その泥臭さ今回でてました。平野綾の影響あるなぁ!役作りパワーアップ。 コゼット 若井久美子 お嬢様の雰囲気十分の容姿と声 ガブローシュ 鈴木知憲 知名度ないが声良し 私好みのガブ また、泣いてきました。何回観ても泣きますホント! できればあと1回は観たいね。(何回観てるのか家族に呆れられている

ブロードウェイミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」~それでも僕らは前へ進む~

ブロードウェイミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」~それでも僕らは前へ進む~

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★

表層的な脚本と女優陣の演技
一家揃って、大の小池徹平さんのファンなのと、信頼する唯一の劇評家の方が、賛辞を書かれていたので、大変楽しみだったのですが、今回ばかりは、Hさんの劇評とは、真逆の感想を持ちました。

ソンドハイムの楽曲は、彼にしては、親しみ易く、耳馴染みの良い曲が多く、満足でしたが、脚本がまず浅薄この上ない気がしました。

人間描写も、エピソードも、既成の劇作と比べても、独創性もないし、深みも感じられませんでした。如何にも安易に頭で考えたというエピソードの積み重ねで、登場人物の葛藤が、安っぽく映りました。

その上、これは、演じ手の女優さんのせいと言うよりは、キャスティングされた方の選択が間違っていたと思うのですが、役を掘り下げる演技力のない方が、まるで御自身とは共通性のない役柄を演じているために、作品のレベルをかなり下げてしまいました。

20年の歳月を掛けたストーリーにも関わらず、誰も、舞台上で、年月の変遷を体現して下さらない。メークとかを変えないでも、表情や仕草や舞台上の佇まいで、その人の人生を演じきる技量のある役者さんはそもそもあまり存在しないとは言え、このあまりにも変化なしの20年にはちょっと唖然としてしまいました。
脚本にも、演技にも、あまりにもリアルさがないので、登場人物の誰一人にも共感することができず、ずっと傍観するのみでした。

それを証明するように、客席の拍手にも、観客の熱は感じられませんでした。

でもでも、やはり、小池さんは、芸能界の奇跡!
彼のお見送りを受けた観客は、老いも若きも、皆ルンルンで、「可愛い!会えて良かった!」と叫び、幸福感に満ち溢れて、帰路についたようでした。

初ミュージカル出演で、しかも、難曲のソンドハイムを歌いこなせるかと、内心心配でしたが、美しく力強い声で、熱唱され、小池さんの歌唱が、実は一番胸に沁みました。

ネタバレBOX

最初のシーンから、あっと言う間に、全員が着替え、タイムスリップする手際の良い幕あきに、これは素敵なステージになりそうと期待感が高まったのですが、その後がいけませんでした。

映画でも大成功を修めた作曲家のフランクが、成功と裏腹に、精神的な挫折感で打ちひしがれている場面から始まり、だんだんと、時代が遡って行く構成で、最後には、彼が再生する話かと思いましたが、仲の良かったチャーリーとメアリーと、3人が出会うシーンで、幕が下りてしまい、何だかはぐらかされた気持になってしまいました。

結局は、昔は良かったねというだけの話?昔の充実感を思い出して、今のフランクに何らかの光明が見出せるのなら、少しは共感もするし、「それでも僕らは前に進む」という題名にも説得力があるんだけれど…。

フランクが、何故、こうなってしまったのか?どこで間違えてしまったのか?と過去を振り返って、反省し、新たな活路を見出すエンディングでなければ、この作品の上演意味が不明な気がするんです。

映画の大スターなどという役柄は、昨日今日女優になったような方には、はっきり言って務まりません。それなりのオーラや、演技力が必要になる役。このキャスティングは、役不足ならぬ、役者不足でした。
彼女が、精一杯大袈裟な演技で、大女優を演じようとすればするほど、作品そのものがどんどん浅薄になるばかりで、観ていて面映ゆくてなりませんでした。

メアリーの宮澤さんも、3人が出会った頃の少女時代は溌剌としているけれど、後年のアル中の劇評家の演技は、まだ学芸会レベル。
女優陣には、かなりハンデのある役柄で、皆さん、お気の毒な感じさえありました。フランクの最初の妻、ベラを演じた高橋さんは、その中で、一番等身大の演技で、光っていました。結婚前と、夫に浮気されて、離婚の裁判沙汰になった時の女としての気持の変化もきっちりと演技表現されていましたし。

最初は純粋に、素敵なミュージカルを作りたかったフランクが、野望に燃えて、どんどん人間的に、レベルダウンする反面、変わらずピュアなままのチャーリーという表現のためか、彼のスニーカーだけはずっと同じ靴でしたが、これも演出的に作為があり過ぎ、リアリテイには欠けた気もします。

同じアパートに住む3人が出会うラストシーンの雰囲気がとても素敵だっただけに、今現在に光がさす構成だったら良かったのにと、とにかく残念でした。
後に、チャーリーの妻になる女性の登場のさせ方も、さりげなくて、上手い脚本だったと思います。

ただ、これは芝居の本質とは無関係ながら、フランクとチャーリーが、若い時代に、ケネディの大統領選を応援するプロパガンダ的な芝居を打つ場面があり、キャロラインさんが駐日大使として来日される目前なので、いろいろ当時を思い出して、感慨深い気持ちになったりしました。
芸劇+トーク 異世代作家リーディング『自作自演』 <第7回> 松尾スズキ×岩井秀人

芸劇+トーク 異世代作家リーディング『自作自演』 <第7回> 松尾スズキ×岩井秀人

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/14 (木)公演終了

満足度★★★★★

貴重で次に繋がる組み合わせ
上演順:
岩井さん エッセイ「自意識がびゅっびゅー」より大検予備校時代の話を3〜4話?
松尾さん 「この日本人に学びたい」小説・哀川翔「コーナー、待てよ」より
「同姓同名小説」第7話「力の魂」ーー竹内力 より の2話
ラフな格好の岩井さんとスーツ姿の松尾ちゃん、どちらも魅力的な声と話す間の取り方や姿、素敵でした。

11/15 PM アフタートーク部分、思い出した箇所を加筆修正

ネタバレBOX

リーディング
役者もやる2人だけど、自著の為か1つ1つの読み方のテンポが良く、この調子で執筆しているのかなとも感じさせ、また読み込みが深くなると1人舞台を見ているかのような面白さだった。
松尾さんの作品は既に10年前の作品なので、今では銀行名称や登場人物の活躍の変化はあるものの、それすら笑いに変化させる口調が可笑しかった。

アフタートーク/進行は徳永京子さん、松尾さん、岩井さんの並び
岩井さん時々マイク手放して話し込む、松尾さんへの尊敬の熱視線が度々見受けられたような(あくまで個人の感想ですよ!)
松尾さん、いつもの調子でいい感じに肩の力を抜いたトーク
以下、思い出し書き
・松尾さんと岩井さんは干支一回り違い
・松尾さんもテレビブロスで連載しているので、それを読んだら後一歩でTV Bros.朗読会になってしまう「〜小説」発行時、実名の方ばかり題材にしたが特に怒られなかった
・岩井さんのアトリエヘリコプター新年会からのSYABU&アンカナの話、松尾さんの薬の名称をさらっとすらすら述べる発言に驚愕苦笑い
・岩井君は平田オリザの「口語演劇」でしょ?役者もこんな感じの格好だよね?の2人の笑えるやり取り
・岩井さんは岸田國士戯曲賞受賞時の松尾さんの手書き評価を飾っている、それくらい嬉しかった!
・松尾さん、最近とある所に書いたコラムが、やんごとなき内容だったので丸ごと没になった話、歌ってみた踊ってみた渡してみた、じゃ一体何を渡せば良いの〜、他、国歌ネタ
・リーディングで読んだ哀川氏のディナーショーに(その当時)参加したが、参加者は女の人が多かった、男の方は哀川翔ぽい人ばかりか田代まさしぽい人が多かった、その中でディナーを食べた
・TVだったらピー音入るライバル話
・ステージ上の衣装について、松尾さんはスーツ姿のまま電車に乗ってやってきた。岩井さんは着替えたが、これでも芸劇に来た時よりましな格好、どーもすみませんでしたー!と恐縮しまくり
・映画「桐島、部活辞めるってよ」について
松尾さんと吉田監督は20年くらい前によく一緒に仕事をしたそう、その映画に出演した岩井さんの役を見て、20年前だったら自分がやっていただろうなと思ったそう。それを聞いて岩井さん感激の面持ち
・小説とエッセイ、コラムの違いについて
松尾さん
雑誌によって違う、コラムは日記を書くようなもの、リズム感が大事(だったかな?)演劇についても書きたいが真面目に書いても(読み手が)しらけてしまう
「あまちゃん」人気、話題になり特集記事で「劇団員の人が俳優として出ている〜」等を目にして、その扱い方にかなり「ん〜〜〜〜?」と腑におちなかった様子
その流れで岩井さんはご近所のオバさんから「演劇なんて」と事あるごとに言われていたらしいが、CMやドラマに出るようになって「よかったわねー」と言われるようになった、その態度の変化に「なんで?」と思った(と言うようなニュアンス)
・最近DJもやっている松尾さん、オクイシュージさんと一緒にやった時、彼の劇団員とその演奏に間が開いた時のやりとり話
・その松尾さん、リーディングの為、前もって読む稽古をマネージャー立ち会いでやってみた、iPhoneのストップウォッチ機能つけ、いざ練習を始めたものの途中でマネージャーさんいなくなるし、時間見ようとしたらロック掛かって見られない、結局時間わからないまま独りで読み遂げた

Q&A
・映画「ゴッドタン」について、珍しい形態の作品だと思ったが
岩井さん)元々劇団ひとり氏の(ト書きは「こんな感じで」等はあるものの)台詞はアドリブで構成している作品、他の演者は指示通りやっていた、2日で撮影した、20台くらいのカメラと一緒に一斉に撮った、DVD出ます
・今後の予定や過去作品の再演について
松尾さん)まだ発表の段階ではない、最近過去作品上演が続いているが再演をする事によって、その作品の内容に足したり引いたりする事が出来るのがわかり良い事だと
大人計画の初期の稽古状況、その内容は今では笑い話、ウケてました
「ある女」は岩井さんと猫ホテの菅原永二さんが演じたが、それをやる人は顎が細い人がやるんじゃないの?ヒゲは?と、松尾さん
ハイバイ作品には大人計画の荒川さんが出演しているが、松尾さんも出てほしい趣旨に前向き発言?
・演出についてアドバイスを
質問者が某大学の生徒さんで演出を担当しているそうで、授業の一環の為、(確か、菊池寛の父帰る)正攻法でやらなければならないらしい、それについて2人とも考えた末「(台詞を)力一杯熱く言ってみれば?」「それで場面事に言う人が変わっていけば?」とのお答えでした

以上、覚え書き
とても楽しく充実したイベントでした。
ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に

フジテレビジョン

サンシャイン劇場(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい役者さん達
原作を観たこともあり、
どんな物価感じにつくられているのか期待して行きました(^-^)
見事に再現されていた前半場面。
飽きることなく引き込まれました。成河さんのパワフルさは二階席にらまで届きました、本当にすごい!!
ダダ後半に連れてキャラメルボックスよ雰囲気が少しあったかな??

このページのQRコードです。

拡大