最新の観てきた!クチコミ一覧

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愛しのダンスマスター

愛しのダンスマスター

タンバリンステージ

新宿村LIVE(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかった!!
一人一人のキャラが濃い(笑)
だけどまとまっててとても楽しめた。
『ダンス記憶術』果たしてテスト中に踊らずに答えが出てくるのか?(笑)

若手演出家コンクー2013 最終審会 

若手演出家コンクー2013 最終審会 

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

個性満載での面白さ
たまたま、決勝進出のある芝居を、従前に観たものの再演として観にいったのですが、その空間や空気が面白く、チケットシステム(通常の1公演分の料金で4公演すべてを観ることができる)にも乗っかって、全部を拝見しました。

ほんと、個性の被らない4団体、たっぷりと楽しむことができました。

ネタバレBOX

観た順に・・・

1.山下 由 『ハミング イン ウォーター』

Pitymanの公演としてこりっちに登録があるので、少し詳しめの感想をそちらに書きました。
多分、戯曲を読んだだけでは伝わりえないであろう空気が、しっかりと舞台に紡ぎ出されていて心を奪われました。

2.スズキ拓朗 『FRIEND~踊る戯曲~』

評判は従前からきいていて、一度観たいと思っていた劇団主宰の作品ということで、わくわくと足を運びました。
安部公房の戯曲はとても昔にですが読んだこともあり、また、他劇団で観たこともあり。
舞台が始まると、忽ち美術にも舞台のミザンスの作り方や役者たちの動きに目を奪われる。ダンスなどにはそれ自体のメソッドで語るのではなく、物語にしっかりと紡ぎこまれて観る側を捕まえていく感じがあって。
だから、戯曲に対して舞台が浮くことなく、着実に戯曲の世界を観る側に歩ませてくれる。そこには、演じることの洗練があり、戯曲のシーンが、作り手の
表現と共に鮮やかに研がれ、切り出されているように感じました。

ただ、観終わって、戯曲の世界を戯曲どおりの枠のなかでがっつり楽しみはしたし、役者やダンサー、さらにアコーディオンと歌の醸し出す雰囲気にも心惹かれたのですが、なんだろ、これだけの表現力を駆使しているにも関わらず、戯曲の印象への忠実さがとても強くのこり、戯曲をこのメソッドで表現するからこその新たな広がりというか、表現だけではなく、その表現を手段として戯曲を踏み越えて訪れるなにかが、今一つ実感できませんでした。
秀逸な舞台であったようには思うのですが、既存の戯曲に縛られることなく、作り手の創意に裏打ちされた作品を観たい気持ちの方が強く残りました。

3.シライケイタ 『山の声ーある登山者の追想ー』

骨組がとてもしっかりと作られた作品で、記録を読み上げるような外枠の説明にもあざとさがなく、観る側としてすっと世界に入っていける。
シーンごとの緩急も強かに作られていて、その語り口にも、解けていく物語の時間軸に観る側を戸惑わせない端正さを感じる。
中盤までは、観る側をしっかりと委ねさせる密度や緩急があって、その厚みにぐっと取り込まれる。
また、描かれるものの視座を最後まで隠し通す力量も役者たちにはあって。

ただ、惜しむらくは、後半の猛吹雪のシーンの映像というか効果が生む舞台上の質感がそれまでの語り口の密度とやや乖離しており、その部分だけが舞台の流れと異なったトーンに感じられる。
そこまでのシーンは、終わって初めてわかることとはいえ、素舞台に近い中で役者たちが、光と音を纏いつつしっかりと主人公の視座から見えるものを立体的に紡ぎ出していたのですが、さらに加わるイメージが役者たちの描くもの
をもっと広く浅く薄めてしまったようにも思われて。
それでも、主人公の今を語るラストシーンには、そこまで積み上げてきたものから生まれる物語の新たな視野に捉えられたのですが、もし今回のような段取りで物語を描くのであれば、シーンの重さの作り方などにも更なる工夫の余地があるように感じました。

4.澤野正樹 『FESTIVAL/ONOBORI ートーホクをヌぐー』

男優のみの舞台。入場時からの劇場全体の雰囲気づくりもしっかりとできていて、観る側をうまく彼らの世界に導いていたように思います。
ネタなどは鉄割アルバトロスケットなどのやり方を思い出すものもあったのですが、そこから表現しようとするものには、作り手としてのフォーカスを感じることができる。

下世話であっても、基本的にハレのノリがそこにはあって、
観客をしっかりと楽しませつつ、その奥にキャラクターたちの心情を
描き出していたように思います。

但し、舞台として観たときに、しっかりと作りこまれている部分と、細かい雑さが混在しているのが少々気になる。
ダンスなどにしても、もしもその雑さで恣意的に勢いやウマ下手を表現しようとしているのであれば、必ずしも機能していない気がするし、逆にところどころに観られるしっかりと圧力をもった表現がふらつかなければ、もっと多くのニュアンスを作品に作りこめる感じがする。

単にベタというのとは少し異なる奥行きも垣間見え、作り手が今後どのような歩みをするのかを気にさせる力は十分にありました。





ハミングインウォーター

ハミングインウォーター

Pityman

「劇」小劇場(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/08 (土)公演終了

満足度★★★★

役者たちが編む強くても繊細な厚み
以前RAFTでも観た作品ですが、
今回はRAFT全体の空間をそのまま借景にしたのと異なり、
演出コンクールの制約の中で、
必要最小限の美術とともに
役者達が自らの演技で彼らの空間を作り上げていました

ネタバレBOX

冒頭の会話には、観る側を一気に捉える混沌があって。

そこからのほどけ方や緩急に、
登場人物たちと、母とさらには父がこの家に置いた空気が生まれ
観る側を染めていきます。

RAFTで観たときには、家としての空間があって、
その上にキャラクターを交差させていく感じでしたが、
今回は、美術も上手のオブジェと椅子くらいということで
より役者自身からやってくるものがひとつずつのシーンを支配していて。

最初は姉妹の我の強さに長男が圧倒されて、
どこかコミカルであったものが、
次第に三人の価値観の異なりに育ち、
口論が生まれ、
でもそれぞれのつらぬきの先には、乖離ばかりではなく
家族が普遍的に持つ絆が浮かび上がってくる。

姉の頑なさと妹の奔放さのぶつかり合い、
そして長男のどこか達観した感じから、
それが、混沌に陥らず、キャラクターの距離があからさまに切り出され、
でも、そこか明確に見えるからこそ、
それぞれのもう一歩深いところにある
家族の質感とそれぞれの想いが溢れだし、
意外なことに、その距離を許すほどに育った
家族であることの感覚が浮かんでくるのです。

RAFTの公演時には、観る側がもう少し広い視野を与えられていたから
描かれる今の印象がより強かったのですが、
今回はフォーカスがより絞られたことで、3人の歩んできた日々が
観る側により深く入り込んできて、
唯一目立った上手のごみ袋を重ねたようなオブジェが、
彼らが抱く時間の質感を観る側に伝え、とても効果的であったと思います。

多分、戯曲を読んでも伝わりえない、もっと言えば家族だからこそ共振できるような空気に取り込まれて、作り手の紡ぐ舞台空間の観客への浸出力(?)を実感することができました。
流れゆく庭-あるいは方舟-

流れゆく庭-あるいは方舟-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

とにかく凄い
再演である。初演は2008年,あの悪夢の3年前。あの日を経験して,防災に対する意識は多少なりとも変わってはいるものの・・・。改めて,考えさせられた舞台である。でも,この舞台はそれだけではない。演出,演技,不満な点などどこにもない。最初から惹きつけられ,最後まで突っ走っていた。とにかく凄い!オススメの作品である。

大きなものを破壊命令(再演)

大きなものを破壊命令(再演)

ニッポンの河川

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めて~☆(*^ー^)ノ♪
役者さんだけで、ここまでやれちゃうんだぁ~☆スッゴい!素晴らしいキャスト☆テンポが早いのに、あれもこれもやれちゃうなんて凄いなぁ~☆役者さんも演出も、めちゃくちゃ楽しかったです♪

陳の始皇帝

陳の始皇帝

チームまん○(まんまる)

萬劇場(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^0^)/ 土曜の昼、大塚で
[チームまん○]の
【陳の始皇帝】を観ました!
面白かったです。
知的な下ネタ・コメディ♪
物語の展開も楽しいです!
陳の始皇帝が乗り移っていのは傑作☆
観劇日記をブログに書きました。

天使は瞳を閉じて

天使は瞳を閉じて

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

土曜ソワレを観劇。。。
上演時間約2時間10分の力作で、なかなか見応えがありました。改めてこの戯曲の魅力を感じる事が出来たし。ただ、観た感想としては、この作品の訴える本質的(内面的)な部分については表現しきれてなかったかなぁという印象を受けました。

ネタバレBOX

本家の舞台を観ていないので、よく判らないけど、舞台セットがちょっと現実的過ぎかなぁと。もっと抽象的というか非現実的な感じにしたほうが、この作品の持つ幻想的な世界観には合うんじゃないかと感じました(実際自分が戯曲からイメージしていた雰囲気とはだいぶ違っていたので)。冒頭の天使たちの会話の時なんかも、後ろのセットが視覚的に邪魔をしてしまっていた印象を受けました。
ゴーストライターズ!!

ゴーストライターズ!!

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

コメディも一級品
今まで観劇したボクラ団義さんの作品はミステリ、サスペンス系の作品ばかりで、
コメディと銘打たれた作品は初めての観劇でした。
ボクラ団義流のコメディ、大変面白かったです。

ネタバレBOX

序盤はシリアスな空気が漂っていましたが、
タイムマシンのくだりのあたりから徐々にコミカルな場面が増え、笑いが加速していく。
笑いの中にもしっかりと伏線を張ってあり、最後にドカンと回収する構成で非常に爽快な観劇後感でした。

三の線を演じる沖野さんは初めて見たのですがとても良かった。
過去で出会った女性がお母さんだと発覚した後の沖野さんの表情の演技が最高でした。

終盤で舞が歌を歌う場面、
舞台の左右に分かれる父と娘、そして舞台右上で展開される油小路一家のもう一つのドラマ
この場面がとても好き。歌と相まって非常に印象に残りました。

時間があればもう一度観たかったです。
Play Againに選ばれたのも納得!
虚像の礎

虚像の礎

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

たてまえと本音!
商業演劇にはない濃密で骨太なメッセージの強い舞台なので楽しみにしている。もともと映画も舞台も内容が良ければ長い方が好きな私は見逃せない劇団である。長時間観客を演劇に集中させるかを考えてきた中津留氏が今回はトラッシュマスターズとしては140分という短めの作品で観客の反応を検証したいようだが、私にとってはそんなことは問題ではない興味深い舞台でした。

ネタバレBOX

設定は近未来、人間の価値を数値化する(SCVと呼んでいた)ようになり、いかに社会貢献できているかで数値が高くなる。
人は社会貢献という名のもと歪んだストーリー(虚像)を作り、本当の狙いを隠すのである。医者が危険な戦地へボランティアで医療奉仕をするというプライドを重んじれば、数値は高くなり、死ぬかもしれない所へわざわざいくべきでないと本音を言えば数値が低くなる。そこに葛藤が生まれる。
この芝居では、大きな意味で”繁栄とヒューマニズムの共存”をテーマにしているが、それを示唆する1シーンであった。
そして今回の舞台で耳に残ったのは”世の中の事象は全て繋がっている!”という台詞である。つまり、全ては偶然でなく必然である(誰かが作ったストーリー)。
東 京<reprise>

東 京<reprise>

THE TRICKTOPS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了

満足度★★★★

東京駅は結構面白い場所なのだ
 東京駅という漠とした空間を、カフェ、インフォメイション、忘れ物預かり、タクシーなどと其処で働く人々と客、仲間同士の会話等で埋め、タウン誌編集者、何でも屋、電車に乗らない乗客、矢鱈に喧嘩するカップル、駅員、待っている女等、様々に特徴のある登場人物を巧みに配し、細かい所まで配慮した演出でヴィヴィッドに造形している。役者陣の丁寧な演技が、演出の意図をキチンと汲み取って自然な演技に仕上げているのも良い。

ネタバレBOX


 唯一、問題があるとすれば、それは、作品の問題であるというより、この国の文化の質、人間関係の作り方の問題と言ったらよかろうか。言い方を変えれば、誰しもが幸せを漠然と願わなければならないような状況がありながら(つまり実質、不幸せでありながら)、各々は、幸せの何たるかを定義できず、唯、雰囲気で何となく幸せらしい、とか。何とか飢えずに済んでいるのだから、幸せらしい、とか。隣の人より、良い物を着ているから幸せらしい、とか感じているだけのこの国の在り様に対する根本的な批判が無い点である。無論、この国では、歴史的にこのような不如意を思い遣りや慮りで何とか誤魔化してきた歴史があることを否定する訳ではないし、そのことに有効性がまるでない、と言うつもりも無いが、メンタリティーのみを問題として居る限り、この国の根本的な問題には手をつけることさえできないこともまた事実なのである。
 一例を挙げると、誰が見ても、破綻している“もんじゅ”によるエターナルなエネルギー計画が、政府の政治的判断でどうにでもなったり、原発のみならず、原爆を含む核技術そのものは、一旦暴走したら、現在の我々が持っている技術では制御出来ないことが明らかであり、その惨禍は、全地球の全生命を危機に晒すか絶滅させる危険、或いは、緩慢な死なり、遺伝子の劣化なりを齎すと考えられるにも関わらず、これを政治的に圧殺していることなどである。物理法則に則った絶対が支配する論理を基礎に置いて物を考えない、という態度は、馬鹿をしか意味すまい。無論、物理学の最前線は、理論的に確定していない部分が多いのは承知の通りだ。然し、地球物理学でニュートン力学が正しければ、現在、この地球上でそれは、絶対に正しい論理なのである。其処から帰納、演繹を正しくして行く限り、間違いが起こることは無い。日本は、宗教をも単なる衣裳とする国である。そうでなければ、異宗教間・異宗派間の論争は絶えないハズなのであるが、そんな論争はめったにない。あれば、寧ろ例外なのであるが、例外というからには、原則があるはずなのに、原則はないのだ。あるのは、唯、功利的な計算だけである。もう一つのケースが、個人的に、日本の限界を見切っている場合である。そういう個人は一種のコスモポリタンとして、日本のプリミティブな思考の埒外に立つことができ、世界に通用する論拠を持つことができる。今作で描かれた東京駅が、このような思考領域で何処へでも行ける“場”であって欲しいものである。
ゴーストライターズ!!

ゴーストライターズ!!

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきました!
ゴーストライダーズ観に行ってきました。やはり凄いですね。まえのんとボクラ団義さんが共演だと期待をもってしまう。
まえのんはとても泣くところが多かったんじゃないかな?こっちまでジーンと感じました。ゴーストライダーズの世界にもどりたい。:゚(;´∩`;)゚:。DVD出ないかな?期待しております。
まえのんはもちろん凄いと思いましたが悟朗さんと沖野さんが今日凄いと思いました!悟朗はセリフがじっしりあり、忙しい役でしたがやりきっていたとおもいました!沖野さんはダンスがとても凄いと思いました!きれのあるダンスかっこよかったです。ボクラ団義さん最高です。♡またやってほしいです。!(^^)!もう少しでおわりなので、頑張ってください!

CRIMERS

CRIMERS

劇団超ダッシ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

これからだ!
幾つかの事件が収斂されて、大きな事件へ…。ストーリー、演出は楽しめた。もちろんリアリティに欠け、ご都合的なことがあるが、多少芝居に無理があっても、観せる「力」があれば観客を圧倒する。本公演は、残念ながらそこまで達していないと思う。その主な理由は、場面ごとのテンポ感覚がバラバラで「観せる」になっていない。役者達のその場のテンポで、公演全体のバランスを考えていないこと。もう一つは、演技力に難点があったこと。まだ若い役者だから伸びしろは十分あると思う。今後に期待する。

人狼 ザ・ライブプレイングシアター #11:VILLAGE VI 春風の薫る村

人狼 ザ・ライブプレイングシアター #11:VILLAGE VI 春風の薫る村

セブンスキャッスル

サンモールスタジオ(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/12 (水)公演終了

頭が良くなる人狼ゲーム



『人狼ゲーム』は「脳トレ・ブーム」の2005年ごろに流行していれば、茂木健一郎氏あたりが解説本を発行していた ことだろう。

当然、今も その中毒性に取り憑かれた日本人は増殖中であり、これからも それは変わらない。


ただし、『人狼の王子様』やルミネザヨシモト『滑狼』(すべろう)など、派生版も多くなってきたものの、少なくとも前者は さほど評価を得ていない。


これは何を意味するのか。


『人狼ゲーム ライブプレイングシアター』を初回より監修する人物が、渋谷「ドイツゲームスペース@Siibuya」の運営にも携わる児玉健氏である。


5日14時〜公演は彼による10分程度の解説つき だった。


「高度な技といえますね」


「このアピールする力は中々、できること じゃない」


つまり、私が解説から何を分析したかというと、【「人狼ゲーム」は心理テク】である、ということだ。


たった2日間の出演にもかかわらず、「何度も稽古に来てくれた」キャストもいた。


もし、役者が13人揃い、パーティーゲームよろしく「人狼ゲーム」をプレイするだけなら、事前にルールを教えてしまえば それで稽古をする必要もない。


『人狼の王子様』が不興だったのも、「とりあえずイケメンを集めて、人気の『人狼ゲーム』をやろう!」という、パーティーゲーム感覚が理由ではないか。


こうした腰のいれ方の差が、舞台化本家『人狼 ザ ライブプレイングシアター』に他団体を追いつけなくさせている。



5日14時〜公演は「人狼チーム」2匹の勝利だった。


【内訳】


「人狼」



=ダンカン(池永英介)


=エスター(横山可奈子)


=メイソン(石井由多加)



「狂人」



=ソール(ウチクリ内倉)




今回は一日目に人間=デイジー(寺島絵里香)が「人間を絞り込もう」とする提案から始まった。

すると人狼=エスター、人間=キャシー(朝倉怜奈)、人間=ハイラム(澤田拓郎)の計3名が手を上げ、「能力者ではない普通の人間」を主張した。

「このなかに人狼3匹はいないだろう」は議論に参加する13人全員の共通認識であった。




※続く






神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?

神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2014/03/03 (月) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

日本版のドン・キホーテ
開場時、橙色の法被姿のスーツオジさん多いと思ったら、友の会貸切公演日だった。
ドン・キホーテが基の話だが、作家の作風ゆえか、萬斎流現代日本アングラ舞台ぽい感じだったが、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの向う先は眩しかった。大駱駝艦の存在が物語に深みを与えているかのよう。
わからないようでわかりやすい話だった。約105分。

舞台終了後、次回公演と萬斎館長のサインが当たる、約30分程の会員お楽しみ抽選会w催し実施。どちらもカスリもしなかったw。
館長の10分程度?のスタンドマイクで!一人アフタートークあり。
御本家の「ややこしや」発言頻発でした。
3/10 加筆修正

ネタバレBOX

世田谷パブリックシアター会長による挨拶、上記イベント終了後、野村萬斎氏一人残ってマイクスタンドトーク開始。箇条書き。

萬斎氏がsept館長になってから12年め。あの時から、日本の状況はかなり変わった。今までもシェイクスピア等、先行作品で川村さんの作品を上演しているが、今回は初めて書き下ろしてもらった。震災をイメージしているがなかなかわかりづらかったので、それをわかりやすく見せるのに苦労した。
見せ方が、紙芝居風だったり、ドリフぽいが、役者が上手過ぎるので嘘くさい人々と認識出来る、記号的キャラで新宿をイメージしたセット。
ドン・キホーテはボケているのかわかってやっているのか、それがこの作品の骨子。

舞台の闇の見せ方。
裏の意味で現代劇のわかりづらさ。途中からは、擬人化された動物を見ている。
反転した世界がバリケードの中、という意味。さっきまで馬だったのに擬人化されたから見るややこしさも加わる。途中、闇を見せたりするが「輝く闇」とあるので、闇が輝く?とどうやっていいのか、また考え込んだそう。その光りは闇を際立たせる演出、そんな中でわかる人となると、誰にしようと思ったら闇の中で目立つ人=大駱駝艦の白塗り姿が思い浮かんだ。彼等は褌姿で舞台に出て行く。その彼等が身につけている褌は専門用語で「ツン」と言うらしい。パンイチ=ツンイチの意。

敵にも味方にも銃乱射、その矛先は国家でも構わない。
風車は大駱駝艦によるパフォーマンス。最中破壊されるが、どうしても原発をイメージするのではないか。すぐにわかっても困るが3・11をぼかした話。ややこしや。
世田谷発信の舞台なので、冒頭は現行のスタイルになった。
最初のイメージはドン・キホーテとサンチョパンサがスズラン通りを歩き、お通夜に参列したり、店先で買い物したりと三茶の街中をうろついて劇場に入ってくる所から、と考えたりした。(←そっちの方が面白そうなんだが…)でも、他府県で公演あるし、それをやるとその劇場の観客にはわからないのでやめて、ああなった。ややこしや。
闇が光りを逆照射する場面は3〜4回あった。

劇場出たら見た事をすぐ忘れるような舞台も良い(某氏の事?w)
だが、ややこしや、ややこしや、でよくわからないのも良いと思い、それをやる事が公共劇場なりの問題提起の役割だと思っている。

Q&A
Q)子連れ狼、座頭市、紋次郎、どれも楽しんでやっていたような?
A)必要か?と思いつつ、ヒーロー像と思って楽しんでみせてみた。早替えは意外と楽しい。
Q)川村さんへの書き下ろし依頼はいつ頃?
A)震災前だったか、後だったか、いつだったかなー?たぶん後だと思う。
虚像の礎

虚像の礎

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

脱フォーマット?
さて何だかんだでこちらは4回目になります。
かなり質の良い芝居をされるとは知りつつ、過去の3回とも物語の作りが全く同じだったので自分の観劇欲の微妙なところをさ迷っていました。

※過去観たものは三時間越え休憩なし、途中の幕間で大転換有り、二幕目から未来に飛ぶ。
ここまでフォーマットが出来上がっていた。

逆に今回はその特徴的なフォーマットでは無くて時間も2時間20分とこちらにしては短く、転換も無し。
時系列的な動きはありましたが凄い未来に飛ぶわけでもなくという。
それが今回だけなのかどうかも分かりませんが、ちょっと実験的な公演だったのかなあ。
アンケートも時間とか気にしてたみたいだし。

気になっていたのは前段階でそう言った情報を展開してるのかなーと。
多分、あのフォーマットを期待して来るお客もいると思うのですよね。
※知らずに来てびっくりした客も逆にいましたが。

自分も何だかんだで期待してた部分があった様で。

ちなみに今回はむしろ長く感じてしまった。
入り込めなかった。
結局、時間が長く感じるか短く感じるかは内容次第かと思います。

舞台面が低い割りに座ったりしゃがみ込んだりの芝居が多くて、あれと思ってしまった。
節介、広い会場なのだからもうちょっとどの席からも見えやすい様に作れていたら良かった。


一つ言えば、今日は隣に座っていた客が大ハズレだったのでこちらの集中力がかなり乱れていたせいもあるかもしれない。
席繋がっているんだから隣で気になるほど揺れていたり(貧乏揺すり?)、前かがみになっていたりと自由だ。。

劇団・団体側に求めたい事ってのは色々あるけれど、客側もやはり最低限のマナーを守る必要があるよなぁ。
何か良い方法を考えたいものです。

『Spring』

『Spring』

Reciters 朗読会

ラ・グロット(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

8日(土)16時00分の回
満足度で言うとこうなりますね、うん。

8日(土)16時00分の回 前田綾香さん、松本真菜実さん、窪田智美さん、東谷千絢さんの回に行ってきました。

いやー、3月だと言うのに寒いは雪は降るわで辟易していたのですが、今年初めて春を感じられた気がします!

会場に入ると演者の皆さんピシッとした格好でお出迎え(何て言う格好と言えばいいでしょうか、バ、バーテンダーさん?と言って正しいでしょうか)
更にドリンクのサービスまであり。

会場内寒いことを覚悟していたのですが(年末年始に来た時は足元にストーブが置かれていました)日中ということもあり、微妙に絶妙に効いた暖房が丁度春の陽気の様に感じました。
さすがにそこまで計算してやったわけではないと思いますが(笑)


こういった試みが各役者さんの糧になっていくのだろうな。
そう思うと皆さんの次の活躍が楽しみでなりません!

ネタバレBOX

今回は四人の演者さんがいたので、交代して出てくるのかなと思ったら全員で掛け合う様に詩の朗読した後、一人一人小説の朗読へ。
しかもその時も全員残ったまま、姿勢をキープして待っているという!
動かないのって実はかなり大変ですよね。
気楽に観てる方でさえ、身動ぎするし、鼻の頭がかゆくなったりしますもん(笑)

よく考えると普通の芝居よりも注目される時間が長いですよねぇ。


小説部分、多分目で追えば一瞬なんですよね。
ただちゃんと読むと少ない文字に見えてたっぷり時間が掛かるもの、掛けられるものなんだなあ。
自分は最前列の下手端に座っていたのですが、真横から覗き込む様な形で台本の文字がちらと目に入りました故。
それぐらい目の前なんですよねー。


ちなみに冒頭で横一列に並ばれている時は正に真横からで、もしその場で立ち上がったら五人目の立ち位置になれるぞ!
というくらい(何のために)


それでいて、小説の時の並びは無理なく全体が目に入って何だか不思議な席でした。
そういう会場ならではの席とか本当大好きです!


凄く当たり前の事ですが、お一人お一人の声って違うんだなあと。
人って不思議ー、人って素敵ーとそんな何でもない事に思いを馳せておりました。
流れゆく庭-あるいは方舟-

流れゆく庭-あるいは方舟-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

なんかもういろいろと凄かったデス
見所満載作品観劇満足できた2時間+アフタートーク30分

ネタバレBOX

実際に舞台に水を出した作品を観たのは2回目です。
インパクトありました~

この寒い中役者さん根性あるなぁと感心していると、
アフタートークで演出上水の中を転げまわるような演出は指示してなくて。
役者さんがやりたくてやってるんですよと話されてました。

迫ってくる水害の恐怖が臨場感あって、
その中でも上手に笑いを入れてて、
登場人物の性格設定がリアルに出来ていて、
とっても納得で満足で楽しめた舞台でありました。
ザ・ワールド

ザ・ワールド

大橋可也&ダンサーズ

森下スタジオ(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

A鑑賞
吸血鬼がモチーフで江東区をリサーチという不思議な発想だが、そのことにとらわれずに頭の片隅に置いて観ると、潮流のようなものが見られ、面白い作品に仕上がっている。

化粧

化粧

こまつ座

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/21 (金)公演終了

満足度★★★★★

役者たったひとりなのに
大衆演劇の楽屋裏をベースにしながら、日本の演劇史やマスコミ、はたまた自らの身の上話が重なりあって、ものすごく濃い〜ステージ。

真実の明暗 ~2014

真実の明暗 ~2014

有機事務所 / 劇団有機座

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

テンポが…
休憩を含めて3時間弱か…。前半・後半に分けた場合、明らかにテンポが違う。前半は、主筋に沿って政治、社会に対する問題を論じる場面があるが長すぎてテンポが悪い。ストーリー展開上、本筋に関係する台詞に整理してはどうか。反して、後半はテンポが良くなったが、リアリティに欠けた。全体的にバランスが…。映画「○○の行方」を観ていたので、結末は予想が出来たが、その通りになった。もう少し工夫がほしかった。なお、舞台設営・美術は、見せる工夫(しかしリアリティはここでも欠ける=弁護士事務所に法律書がない)をしていた。

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