
悪魔を汚せ
鵺的(ぬえてき)
駅前劇場(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
血をめぐる家族の物語。
美樹本家に起こる恐ろしくも美しいドラマのサスペンスを舞台上で観ているようなそんな感覚になる作品。出演者の個性も光っているだけでなく舞台セット、照明、音響など全てにおいて豪華さも感じる。ラストの福永マリカさんと秋月三佳さんとのセリフのぶつかり合いに驚愕。客席もこのシーンを目の当たりにした時、自分の中の悪魔が目覚めるかもしれない。

余計者
teamキーチェーン
d-倉庫(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
余計者
タイトルと中身がそぐわない感じでした。タイトルと説明から余計者ってこの人のこと?と思った人は違ってました。でも、作者の意図からははずれていると思いますが、サスペンスドラマみたいで面白かったです。

余計者
teamキーチェーン
d-倉庫(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了

中之島春の文化祭2016
ABCホールプロデュース公演
ABCホール (大阪府)
2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★
文化祭Fブロック観劇♪関西の飛翔を感じた2日間♪
Fブロックは、N-Trance Fishさん/ポップンマッシュルームチキン野郎さん/Patchさん/MousePiece-reeさん/スクエアさんがご出演!
引き続き、2日目は奥さんと観劇♪
N-Trance Fishさん:ダンス好きな奥さんが喜んでました♪ダンスと演劇の融合のようで、楽しかったです♪今年も本公演伺いたいです♪
ポップンマッシュルームチキン野郎さん:すごいポテンシャルです!噂はかねがね伺っている、「サイコロを振る」を是非拝見しに伺います♪
Patchさん:爆弾犯の要求に従い、漫才をするイケメン軍団!超良かったです♪
MousePiece-reeさん:私の中で、閾値が異常に高くなっています!去年の文化祭以来、全ての公演に伺っていますが、去年の文化祭のインパクトが忘れられません♪今年もとっても楽しかったですが、20分間笑う事を辞めさせて貰えなかった去年のほたえた公演をもう一度観たい♪
スクエアさん:楽しかったです♪昨年の湿原ラジオに伺えず、非常に残念!今年は本公演に行きたい!
そしてエンディング:大団円!関西の役者さんやダンサーさん、パフォーマンスさん、層の厚さを感じた2日間でした!
来年も楽しみです♪

悪魔を汚せ
鵺的(ぬえてき)
駅前劇場(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/24 (火)公演終了
実演鑑賞
心臓の弱い方は注意💀
まだチケット有るみたいですよ~!!これは何度でも観たい!
私は観劇後に直ぐリピートでチケットを購入しました。

櫻の園2
劇団ガソリーナ
ザムザ阿佐谷(東京都)
2016/05/19 (木) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
無題1825(16-115)
19:00の回(晴)。
18:00受付、予約完了メールに「当日精算のお客様の整理番号は当日受付順」とありましたが整理券はなく、階段に並ぶようになっていました(もちろん外に出ていてもOK)、当日券の方には整理券があったようです。
18:30開場、靴を脱いで座席へ、桟敷席がありました。舞台は普通の床面なので最前列でも支障はありません。初日、満席で後方には見切れ席があったようです。
19:03開演~20:01、休憩。20:10~21:05終演。また久しぶりにあいませんでした。
1990年の映画「櫻の園」は観たことがあり、 「映画写真集」も持っていますが、内容はだいぶ忘れてしまいました。その代りなのでしょうか、作品の(かなり曖昧ですが)印象だけが強く残っています。それが原因なのでしょう、始まってすぐ「コレハチガウナ」と思い、特に前半は全然ダメでした。「2」となければそれなりに観方もあったかと思いますが...
休憩時間に帰ろうかと逡巡、あと1時間、と思いとどまりました。

許されざる者
シンクロ少女
OFF OFFシアター(東京都)
2016/05/17 (火) ~ 2016/05/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
ハッピーver。幸せなのか?
面白い。
魅力あふれるキャラクターを備える5人と、
リズミカルにクロスする場面と会話。
難しい事抜きに楽しめた。
カオスな人間関係が蠢く濃密な物語、許されざる者は誰だったのか?
やっぱりみんな?なの?
とにかく、時間をやり繰りしてバッドエンドもぜひ観たい。
間に合うかな?

8月の家族たち August:Osage County
Bunkamura/キューブ
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/05/07 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
「女」を傍観
すごい!すごい!!見せ方もいいよね。3時間以上も座っていたなんて思えない位、集中できた。いい感じに休憩も入り良かった。「女」ってどんな生物なんでしょうか??出てくる「男」たちによってさらに考えさせられました。姉妹、母娘…とそれぞれの立場とか思いとか、ぶつかり合いが見ていてスカッとするんだけど重たくも感じました。

何度もすみません
MacGuffins
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/05/19 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
喜怒哀楽
素直に喜怒哀楽全てが湧き上がってくるいいお芝居でした。
キャストが変わるとどうなるのか?
もう一度観たくなるお芝居でリピーター割があるのも素敵です。
当日パンフレット破棄厳禁で。

余計者
teamキーチェーン
d-倉庫(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★
脚本の風通しの悪さは家族愛のとらえ方に問題か?
昨日から日暮里のd-倉庫で上演しているteamキーチェーン第11回本公演『余計者』の招待券が当たったので出かけてきた。この団体を観るのは初めてで、知り合いの役者も一人としていない。

東京ノート
ミクニヤナイハラプロジェクト
吉祥寺シアター(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/28 (月)公演終了
満足度★★★★
東京そして人間を見下ろす
岸田國士戯曲賞受賞作である平田オリザ作『東京ノート』(1994年初演)は、青年団などの上演で私はこれまでに複数バージョンを観たことがあります。物語の舞台がソウルだったり、日中韓3ヶ国語上演だったり、広い劇場ロビーでの上演だったり。東京デスロック版では俳優が観客の中に居る状態での上演でした。
ミクニヤナイハラプロジェクトの演劇作品はたぶん過去に2作ほど拝見していて、俳優が早口で怒鳴るためにセリフが聴こえづらいことが、私にとってはストレスでした。でも今作は予想していたより遥かにセリフが聞きやすく、演出家の矢内原美邦さんが『東京ノート』を通じて示す今の東京、および人間社会を味わうことができたように思います。言葉の意味と激しく動く肉体、強烈な音響、視覚効果が相まった、独特のステージでした。
出演者は21人と大人数ですが、パっと見ただけでも違いがはっきりしていて、それぞれに違う人間であることが認識できるほど個性的でした。なのに作品全体の印象は全く異なり、彼らはすっかり没個性化され、人間の集団、生命の集合体といった風に十把一絡げに扱われます。変化のスピードがとても早く、客席にいる観客も物語の当事者も、おそらく追いつけないし、その姿を把握できない。でもその渦中にいる…。それが現代の東京なのだと体感しました。
ロビーの物販コーナーでは過去作品のDVDが充実しており、原作の文庫本(700円)も購入できました。ロビーで写真展も開催されていたようですが見つけられず。上演時間は約1時間15分と短めでしたが、舞台で起こる現象にあてられて、終演後はボーっとしていたかもしれません。

許されざる者
シンクロ少女
OFF OFFシアター(東京都)
2016/05/17 (火) ~ 2016/05/24 (火)公演終了

愛情の内乱
ティーファクトリー
吉祥寺シアター(東京都)
2016/05/12 (木) ~ 2016/05/25 (水)公演終了
満足度★★★★★
TFactory:「愛情の内乱」
夏のような陽射しの照る土曜日の昼下がり、吉祥寺シアターで末原拓馬さんが出演されているTFactoryの舞台、「愛情の内乱」を観て参りました。
今回の舞台は、私にとっても、色々と感慨深く特別な舞台でした。
なぜかと言えば、生前母が好きだった白石加代子さんがこの舞台に出演されていたからで、母の影響で、私も白石加代子さんが好きになり、1度白石さんの舞台を観たいと10代の頃から思っていたのが今日、末原拓馬さんと共演のこの舞台で拝見出来たからだ。
若かりし頃の母の写真をバックに忍ばせて、母と一緒に観ている気分になる。生きているうちに母にも観せてあげたかった。
舞台に置かれたちゃぶ台と襖、舞台に有るのはそれだけ。ちゃぶ台は家族の象徴。
そこで繰り広げられるのは、母と3人の息子の「愛情の内乱」。
遠い未来の近い過去。とある地方の大きな家。立ち退きを迫られているその家に暮らすのは、母と次男と謎の家政婦。
家族を絶対的な力で支配しているのは、母。その母から逃れる為に志願して戦場に行った長男と母を愛していながら恐れ、長い間家を出ていた三男。
退去勧告を受けても尚、家に居座り続ける一家に興味を持つ男が、TVのドキュメンタリーを撮りたいとやって来たのと時を同じくして、戦争で英雄になった長男アニと長い間家を出たままだった三男のジンが帰って来て、家族の歯車は思いもかけぬ方向に回って行く。
顕になってゆく家族の問題と過去の記憶。最後に待ち受けている結末とは....。
あらすじを言うとこういう物語なのだが、これはきっと、誰もが思い当たる親と子の物語であり、私の、そしてあなたの物語でもある。
良くも悪くも母は子供が老人になったとしても母なんだと思う。私の母は子供の顔を見ただけで子供の心や状況を理解して、見守ってくれる母だったが、白石加代子さんの母は、どちらかと言えば、私の父に近い。
そんな父から逃げたくて、逃れたくて、煩悶し葛藤し、時に憎みもし、父と離れたいと思い続けた母が亡くなった15歳の時から、父が兄の家の近くの施設に入って離れるまでの34年間を、この舞台の白石加代子さんの母を観て思い起こした。
高圧的で支配的、息子たちにとっては、ある種恐怖でもあり、疎ましくもあり、心の奥底では愛している白石加代子さんの母を見ているうちに、ふと思う。疎ましく重く思っていた父の高圧的な態度は、私への父なりの愛情を間違った発露の示し方だったのだと。
母を愛し過ぎていた故に、容貌は年々母に似て来ながらも、母のようにはなれない娘の私への苛立ちと失望と、そのことで、私にあたってしまう自分への苛立ちと多少なりとも持ち合わせていた私への愛情を上手く表現できず、誤った表現と発露で埋め戻す事の出来ない溝を作ってしまった父の心に思い至る。
白石加代子さんの演じる母がそうだったように。
認知症が進み、苛立ちを暴力で表し始めて兄の近くの施設に入り離れた父は、もう、私のことも忘れ始め、私を私と認識することさえ覚束無くなりつつある。「愛情の内乱」を観て、 ふと、その事に気づいて少しだけ父を赦し、少しだけ理解できた気がして最後に泣いた。
大場 泰正さんの長男アニは、もしかしたら、私の兄と重なるのかも知れない。両親に反抗したこともなく、親思い、友達ともめることもなく、良く出来た兄と言われ、其れに比べてお前はと比べられて育った私。
大場泰正さんのアニも正に、良く出来た兄と言われて育った長男。しかし、そう言われ続ける長男のプレッシャーと、「良く出来た兄なのに、反抗ばっかりして、お兄ちゃんを見習いなさい。」と言われ続けていた私は、兄にとっては、家では言いたいことを言える、気楽で我が儘勝手で反面、羨ましいとも見えていたかも知れない。
誰よりも私の味方で、私を判ってくれた母だったけれど、唯一今でも、それは言わずにいて欲しかったのは、「お兄ちゃんに比べて」「お兄ちゃんを見習いなさい」という言葉と、死のひと月ほど前に言われた、「あなたは、打たれ強いから心配ないけど、お兄ちゃんは打たれ弱いから心配。私に何かあったら、お兄ちゃんを頼むわね。」という言葉であり、その言葉に長らく呪縛され、苦しんだ事を兄は知らないだろう。
二人兄妹の末っ子でありながら、長女でもある私は、どちらの面も持ち合わせ、どちらの立場も何となく解る。
そういう意味において、一番感情移入をして観られたのは、兼崎健太郎さんの次男ドスと末原拓馬さんの三男ジン。
兼崎健太郎さんのドスは、心の奥底では母に愛して欲しかった寂しさと愛情を持っていながら、絶対的な力で支配する母を疎ましく思い逃れたい、家を出たいと思いつつ、残された母と母への思いが踏みとどまらせ、逃れたいと思いながら息子としての葬り去ることの出来ない、家族の愛情というに引き裂かれそうになりながら、自らをこの家と母に縛りつけているという事にさえ気づいていながら、行くも戻るも出来ない自分への苛立ちと諦め、其れに抗う気持ちを持て余し、葛藤しているように思った。
それは、嘗ての私の姿と重なり、胸が軋んだ。
末原拓馬さんのジンは、母を好きで愛しているが、その反面、母の絶対的な支配力に、自分が搦め捕られていつか、自分が自分として生きることが出来ないのではないかという不安と、これ以上この家にいて、母の影響下に居続けることへの恐怖から、家に居られないと家を出ることを選んだ。
その、ジンの葛藤と不安もまた、私が父に対して長年感じ続け、呪縛されていたものでもあった。
ここまで読むと、重くシリアスな母と子の愛憎の話のようだが、コミカルでユーモラスな笑いも随所に散りばめらていて、鬱々とした感じは一切ない。
随所に笑いを散りばめながらも、しっかりとそれぞれの抱える痛みと葛藤、母と子、家族の愛情という、厄介で、でも、どうしようもなく愛しい家族の姿がある。
最後の最後に、母の自分達への愛を知った息子たちは、その先に新しい家族の愛情の形があるのではないかと思わせる。
その意味で、これはある種のハッピー・エンドの物語なのではないかと思う。
心に様々な思いが兆した舞台だった。
文:麻美 雪

紙の方舟
シアターノーチラス
小劇場 楽園(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

余計者
teamキーチェーン
d-倉庫(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
切ない。
作品を見終わって切なかったですね。思春期にこのような事が起きると感受性が強い時期ですから仕方がなかったのかもしれませんが、それにしても子供は親を選べないですね。切なく複雑な気持ちになりました。

8月の家族たち August:Osage County
Bunkamura/キューブ
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/05/07 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★
観てきました☆
豪華な俳優陣のなかで 麻実れいさんの存在感がずば抜けてました!
素晴らしかったです!
シアターコクーンで マイク無し! やっぱり生声がいいですね!

翼とクチバシもください
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

翼とクチバシもください
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
サイケ
サイケデリックな世界でアングラな雰囲気があり、幻覚のような感覚で気に入った。「無意味」の比率が高く好みがわかれるだろう。

許されざる者
シンクロ少女
OFF OFFシアター(東京都)
2016/05/17 (火) ~ 2016/05/24 (火)公演終了
満足度★★★★
バッド観劇
記憶違いでなければ、初演のアトリエヘリコプターでやっていたのもバッドエンドverだったのでは。名は体を表すシンクロ芝居、ハッピーエンドverを観られないのが残念。

赤い竜と土の旅人
舞台芸術集団 地下空港
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★
原発、難民問題などを力強いファンタジーに
ある田舎の島に漂着した旅人が持っていた“釜”の不思議な、巨大な力が、人々の暮らしを一変させます。釜の力の由来や、それを利用しようとする勢力、やがて起こる大きな災害…。物語に日本の原子力政策や東京電力福島第一原発事故、そして事故後の世界を映していることは明らかです。
そんな社会派と言い切っても問題ないお芝居ですが、オリジナルの楽曲とイスを使った表情豊かなステージング、工夫を凝らした身体表現によって、躍動感のある娯楽作に仕上がっていました。衣装とヘアメイクが凝っていて、役の区別もつきやすく、デザインも良かったです。
ドローンを用いた予告編ミュージック・ビデオのクオリティーの高さに驚きました。クラウドファンデイングで資金を得て、3/12(土)19時の回は英語字幕付きで、Ustreamで無料中継されました。この作品が生まれるきっかけとなったイギリス・ウェールズ国立劇場のスタッフもご覧になったようで、国境を超えたアーティスト同士のつながりを維持する努力が素晴らしいと思いました。
本番直前に病気降板になった俳優に代わって、奥田努さんがタンレ役で出演されていました。タンレはいわゆる悪者として物語を引っ張っていく主要人物です。奥田さんが所属されている劇団Studio Lifeは中劇場ツアーも行っている、数十年の歴史がある劇団です。奥田さんは大勢の俳優を抱える同劇団で主役も経験されています。中堅舞台俳優の底力を見せていただけたように思いました。