最新の観てきた!クチコミ一覧

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埋没

埋没

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2018/03/01 (木) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/04 (日) 14:00

座席1階F列

TRASHMASTERS『埋没』座・高円寺1

今年これまで観劇した作品の中でダントツのお気に入り。
ドキュメンタリーのような重厚な社会派人間ドラマ。
2時間半という上演時間が全く気にならないほど作品の世界に引き込まれました。

地元の人と外の人間との意見が平行線なところがもどかしかった。
辺野古の話題にも触れて「今」にもフォーカスをあてているのは上手いなと思いました。

演技もすごかったなぁ
土佐弁による掛け合いが生々しくて良かった!

ネタバレBOX

最後の子供の遊具の危険性?のくだりだけちょっと浮いた感じがしました。
結末から逆算したような。
地上10センチ

地上10センチ

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/03/08 (木) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/10 (土) 14:00

価格3,000円

まんまとハマる。主人公がしようとしていることに対して「そういうのもアリかもなぁ」と思いつつ同時に疑問も持っている観客の気持ちを見透かしたかのような終盤と幕切れにウギャッとなる。(笑)  そのどちらもベースにあるものは同じだろうし本作の裏主題(送られる者、送る者、それぞれの想い……それは極めて日本的?な考え方かも)かな、とも。
内容的に当然の如く伊丹十三監督の「お葬式」を連想……ってかアレの現代版あるいはニューエイジ版、的な?

アフタートークは何と父娘対談で、秘話などもありつつ、親子ネタに弱い身として時々ホロリ。

そう言えばこの前夜に観た1週遅れの「アンナチュラル」と通ずるものがあり、また、後日観た劇想からまわりえっちゃん「尊厳の仕草は弔いの朝に ~1・2・3ショットマンレイ~」にも通ずるものがあった。

犯人(おまえ)はもう知っている

犯人(おまえ)はもう知っている

Ⓡ360°

中国茶芸館 BLUE-T(東京都)

2018/01/30 (火) ~ 2018/02/05 (月)公演終了

満足度★★★★

東京出張にて、A班を観劇。
観客参加型 サスペンス風コメディ?!との事。

関西の観客参加型 推理モノとすると…
『マキコミシアタ』さん、『P・T企画』さん、たまにされる『G-フォレスタ』さんなど、本格推理志向の公演を思い浮かべますが、

『R360°』さんは、かなりコメディに近い感じでしょうか。

ネタバレであまり言えませんが、色んな枝葉のストリーが同時進行して、とても楽しかった。

推理の方は、洞察力だけではなく、少ない手がかりから、想像力を膨らませないと難しい内容に感じました。
でも正解者が居られたので、決して辿り着けない答えではなかったです。

次回も、出張などの機会と合えば、是非、拝見したい♪

ネタバレBOX

洞察力と論理的思考に基づいた本格的な推理を期待される方は、少し違うかもしれません。

気軽に楽しく拝見しながら、結末にあっと驚き、あ~あ、なるほどな、と膝を打つ。

軽いノリで拝見する公演だと思います。
あるサラリーマンの死

あるサラリーマンの死

タテヨコ企画

Galeri KATAK・KATAK(東京都)

2018/03/07 (水) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ご近所のスペースでの上演。下駄ばき気分で出かけた。こういう形で小劇場を見るのは珍しい経験だった。狭いスペースの既設の場所をうまく使って奥行きのある舞台を作った美術がうまい。客席三十。1時間45分。この条件の中で、一つの家族の昭和から平成に至る約50年を過去現在をフラッシュバック的に描きながら描くのだからかなり大変で、そこはうまく筋を通している。作演出の横田修ももうかなり長くなってその辺の技術はできている、俳優たちを良く稽古が出来ていて、不便なスペースでこちらも大健闘である。目の前で行われるわけだから、演劇はナマの力、が生きていやでも見てしまう。そこまではご苦労様でいいのだが、芝居の中身は物足りない。群馬の田舎から出てきた青年がいよいよ定年になるという話、と言えば浮かぶようなエピソードが多く、兄弟の葛藤、夫婦の行き違い親族の不協和など、ホームドラマだからこの条件では多くを注文することは酷だが、よくある話によりかかりすぎている。俳優では、主演の西山隆一は張り切りすぎて一本調子が惜しいが筋を通して。あとは舘智子、青木シシャモ、藤谷ミキ、坂口修一、矢内文章は手の内の芝居だろう、安心して見ていられる。ご近所芝居としては観客には楽しい芝居にはなっているのだが、さて、演劇の成果となると、ホームドラマとして新しい視点があるわけでもなく、新しい人間像が出るわけでもなく、社会的なユニークな主張が強いわけでもない。また、まとまりはいいこの芝居をもう少し大きなスペースでやるとしてもせいぜい100までだろう。やってみるという試演の成果もなさそうだ。ここで今しか見られないとすると随分贅沢な経験をしたことになる。

上田ダイゴ×殿村ゆたか(メロンオールスターズ)トークライブ

上田ダイゴ×殿村ゆたか(メロンオールスターズ)トークライブ

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)

2018/02/14 (水) ~ 2018/02/14 (水)公演終了

満足度★★★★

きゃっぴーさんのぴーはピーマンのピーらしい!!

第10回公演『オールド・フランケンシュタイン』

第10回公演『オールド・フランケンシュタイン』

唐沢俊一ユニット

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/14 (水) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/15 (木) 19:00

ルナティックなナンセンス・コメディーでした。怪物ではなく、博士のほうがフランケンシュタインとして登場するところがいい。

おかえりのないまち。色のない

おかえりのないまち。色のない

キ上の空論

吉祥寺シアター(東京都)

2018/03/10 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

若くて美しい女優さんをたくさん集め、脚本・演出の名人が素材の特性を十分生かして手早く調理し、最後にあの映画のテイストのソースをかけると一丁できあがり、という感じだろうか。

テーマを突き詰めたとかギリギリの演技をしたとかとは無縁だが、それだけ妙なハイテンションもなく、中々良い具合に仕上がっている。お目当ての女優さんがいるならば文句なく5つ星だろう。

的確な照明の操作によるオーバーラップしながらの場面転換は全体のリズムを崩さず観客の緊張を保つのに十分な効果があった。裏方さんは大変だろうなあ。私はここに+1つ星である。

ルミエールの冒険2018

ルミエールの冒険2018

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・大ホール(大阪府)

2018/03/15 (木) ~ 2018/03/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/15 (木)

【怪物チーム】参加しました!岡村圭輔さん、寺本有唯さんに加え湯浅春枝さんにも案内してもらっての冒険でした!このチームは身にまとう衣装が面白いんでより【イベントに参加してる感】を得られるんで得した気分になれますね☆とっても楽しかったです♪

ルミエールの冒険2018

ルミエールの冒険2018

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・大ホール(大阪府)

2018/03/15 (木) ~ 2018/03/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/15 (木)

【探検家チーム】参加しました!藤島望さんと銭山伊織さんに案内されての冒険はイベント盛り沢山でめちゃめちゃ楽しかったです♪藤島さんがとっても可愛かったなー\(^o^)/

奴碑訓

奴碑訓

Project Nyx

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/03/09 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/14 (水) 14:00

座席1階I列10番

14日午後、東京芸術劇場シアターウエストで上演されたProject Nyx 第18回公演 美女劇「奴婢訓」を観てきた。これは、知人のマルチパーフォーマー・若林美保が出演していた関係からであるが、そのほかにも他劇団公演で注目している役者、例えば傳田圭菜や綾野アリスなど複数が出演していたことも観に行くきっかけとなっている。

この作品は寺山修司の作で、天井桟敷の代表作で知られる。主人不在の館で、女中達25人が交代で主人役を演じるというもの。当然ながら、出演者は女性ばかり(が前提で、例えば寺山のそっくり人形を操る男性も登場したりする)で、舞台装置に負けないくらい女性達の衣装や雰囲気は華やかというか個性的。台詞だけでなく、時にはダンスあり、時には黒色すみれの演奏(ヴァイオリン&歌)あり、そして時には役者が客席に降りて客とやりとりするシーンもあって、途中休憩を挟んでの2時間10分の舞台はあっという間に過ぎ去った。まさに、寺山の世界、美術の宇野の世界、演出の金の世界が満杯の舞台であった。

役者たちの個性と存在感も凄くて、いつもなら印象に残った役者の名前を挙げるのであるが、今回は全員すばらしい。もちろん知人・若林が開演直後に見せた赤ロープと、終演直前に見せた白布を使った空中演技は菅らしかったし、注目していた傳田や綾野の演技も秀逸であった。また、クラシック音楽の使用場面も多く、個人的に舞台に入り込みやすかった。初見参の黒色すみれも印象的な存在。
この公演を一口に言えば、演劇・舞踏・音楽・美術の総合芸術的な内容と言えるだろう。

廃墟

廃墟

ハツビロコウ

シアターシャイン(東京都)

2018/03/13 (火) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/03/14 (水) 19:00

価格0円

チケプレをペアでいただきました。ありがとうございました。
感想は遠慮なく書きますのでご了承ください。

久しぶりの阿佐ヶ谷、久しぶりのシアターシャインでした。
入ってみると「こんなに狭かったかな?」と思うほど。席は50席ぐらいでしょうか。

ネタバレBOX

さて本劇は唐突に始まり唐突なところから演者さんが出てきます。
あれはシャインの構造ですよね?セリとは思えませんので収納庫でしょうか。

お話しは終戦してから日本は食料が十分に配給されない日が続き、そして理想と現実がかけ離れ未来の見えない家族の姿を描いていました。
かなり意見と意見がぶつかるドストレイトな会話劇です。

振り返ると「その当時はそういうこともあったろう。たとえ共産主義者が戦争を止められたとしても別の厳しい日本もあったのではないだろうか。いまの日本はあっただろうか」と私にはそう思わせる作品でした。ただし作り手がそういったメッセージを伝えたかったとは思いません。

終盤は怒鳴り合うシーンが多いのですが、役者さんは声を張り上げ過ぎと思います。意見を言い合う力強いシーンは胸打ちますが、小さな劇場では声が大きすぎると台詞も耳に入らず不快になってきます。
これは今回が例外ではなく他の劇団にもみられることです。そういった演出でしょうけど、もう少し台詞がすんなり入りやすいトーンをご考慮いただきたいです。

今回は連れに感想を聞きましたが、ほぼ同じでした。
よかったところも同じ。「あの次男の俳優さんよかったよね」。
声の大きさも丁度良く、演技も非常に見ていて安定していました。お名前は草彅智文さんでよろしいでしょうか。

救いのない終わり方には抵抗はありません。ただもう少し話の流れに「変化」が欲しかったです。
堂々巡りになっていて、話は殆ど進んでいきません。
棟梁の娘、犬小屋にいた男も一瞬の登場だけでなく、その後の展開につながる役目を持ってもよかったのではないでしょうか。

希望を言えばあの家族にひとつの光が欲しかった・・そこから復興日本を想像してみたかったです。
岸 リトラル

岸 リトラル

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2018/02/20 (火) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/09 (金)

このリーディングを聴いて、私の頭では絶対に1回では受け止めきれないだろうな・・と思い、2枚チケットを取りました。正解!

一度目は息子の心理を追い、彼に起こる出来事、登場人物たちに起こった出来事、おかれていた状況に衝撃を受け、圧倒され、打ちひしがれました。

二度目は少し冷静に物語を観ました。そして、一人、一人の心に耳を傾けることが出来き、涙があふれて来ました。

たぶん役者さんたちも回を重ねるごとに、この物語への深みを増していっているのだと思います。

複数回行くと、劇場にも重ねた舞台の熱や空気の匂いが残って濃くなっているのを感じます。



物語は生まれた時に母が亡くなり、悲しみのあまりに旅に出てしまった父・・・・父に遭うことの無かった息子は情事の最中に父の死を知らされる。父の遺体を引き取り、母のそばに埋葬したいと考えたが、母の兄弟たちに猛反対を受ける。母の死を死なせたのは父だと言うのだ。体が弱く、医者に止められたのに無理に子供を産ませたと。

息子は父を遠く離れた彼のふるさとに葬ろうと考え、彼の死体を背負い旅に出た。遠い中東の国へ(レバノンと思われます)。

しかし、その地は紛争のため多くの人が死に、もう遺体を埋める場所が無かった。歌う女としかるべき場所を探しに旅に出る息子・・・・荒れ果てたその地で、出会う人々は荒廃し、若者たちは苦しみを抱えていた。心に深い傷を抱いた若者たちと海を目指す息子・・・・彼らがそこで手にするものは・・・・・。



息子ウィルフリード(亀田佳明)の寂しい子ども時代に彼を慰め力づけた空想の騎士(大谷亮介)の存在、次々と起こる非日常な出来事を創作のように感じる彼の感覚の撮影クルーの存在、そして、遺体であるはずの父との会話で、ウィルフリードの心の空虚や混乱を目で見ることができました。

遺品の鞄の中から出てきた出されなかった自分宛の手紙は彼の時間の空白と父の心の空白と重なり、受け取れなかった愛、伝えられなかった愛の深さに苦しくなり、彼が父を背負う意味を見ました。



亀田ウィルフリードの孤独と繊細さ、岡本パパの孤独と不器用な生き方と愛の深さ、生きているうちに会えたら、どんなに良かったか・・・と涙しました。

岡本さんがラスト、若者たちの父親代わりに彼らの苦痛に癒しを与える場面は、本当に深くて暖かな父親の愛情があふれていて、こちらも癒されました。



役者さんは主役二人を除いて、皆さん複数の役を演じました。

それぞれに難しい役でしたが、素晴らしかったです。

中でも大谷亮介さんの騎士の邪気の無い目は、彼の夢の中の存在そのものでした。

佐川和正さんの演じわけはお見事で、その場、その場にインパクトがあり、それでいて、その場に見事になじむ・・・素晴らしい!!!ハキムの傲慢さの中にある哀しさ、彼の話には身の毛がよだちました。サベの笑顔に隠された悲しい過去を語る場面では、涙が止まりませんでした。



大人たちが起こす争いの代償は、未来の大人となる子どもたちが背負わなければ行けない・・・と、痛感する物語でした。

でも、結構ユーモアに富んだ会話があり、会場に笑いもおきます。だからこそ、この物語の重みが伝わるのかも・・とも思いました。



とてもすごい、素晴らしい舞台でした。

ありがとうございました。



作・ワジディ・ムワワド

翻訳・藤井慎太郎

演出・上村聡史

出演・岡村健一 、亀田佳明、大谷亮介、中嶋朋子、小柳友

佐川和正、鈴木勝大、栗田桃子

物の所有を学ぶ庭

物の所有を学ぶ庭

The end of company ジエン社

北千住BUoY(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんか論理回路が舞台上に散らばっているかのようで、台詞や役者の動きが入力信号となり演算された思考が舞台上に表現されていくような感覚
観ているこっちも思索して、それはまるで数式の解法を求めている時のような楽しさで、心の同期がたまらなかった
考えて見るとこれは「知っている」を無くしてみる舞台
名前や命の意味を知らなくてもそれ自体を認識するのと同じで、繋がっているのかわからない言葉や場面を、観客は認識として無理やり頭の中で繋げようとする
演劇は触れないから結局この作品を知らずに帰って、心の中で認識として結合し作品として咀嚼する。そんな作品

おとうふコーヒー

おとうふコーヒー

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/03/09 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/14 (水) 19:00

 劇団銅鑼が、風琴工房改め Serial Number の主宰・詩森ろばの、図らずも芸術選奨新人賞を受賞後最初の戯曲を、元グリングの青木豪が演出して上演する。理想の介護を目指す特養ホームを舞台に、認知症の老婆の最後を看取ろうとする関係者の群像劇。詩森らしく、時間軸を動かしながら、状況を説明する技は冴えているし、社会的な話題をしっかりと扱いつつ、エンターテインメントの要素を抜いていない。青木の演出も、ある種淡々と戯曲を演じる方向を目指しているように思え、歴史ある劇団の底力を見た印象である。
 なお、終演後に詩森と青木のアフタートークがあったのだが、忙しくて聞くことができなかった。どんな話が出たのか気になる。
 また、劇中でFtMの性同一性障害の孫役を演じる俳優が、本当に性同一性障害だというのを今朝の朝日で読んで、ちょっとばかりビックリした。

キャッシュ・オン・デリバリー

キャッシュ・オン・デリバリー

旋風計画

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/03/14 (水) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/14 (水)

14日ソワレ(110分)を拝見。

ネタバレBOX

作品は、英国の脚本家マイケル・クーニーの代表作で、日本でも何度か上演され、その都度、好評を博した、とか。
芝居自体は、スワン家の一室(エントランス兼リビング)を舞台に、エリック・スワンと、下宿人ノーマン・バセットが、次々と現れる訪問者に(勝手にw)翻弄される、典型的なシチュエーションコメディー。
このシチュエーションコメディーって、主役を初めとする軸になる役者たちがしっかりしていないと、ドタバタが空回りして観客席はシラケてしまいがち。
その点、今宵の主役、エリック・スワン役の嶋田健史さん、まるで当て書きされたかのようにハマリ役でした。
でっ、軸になる主役がしっかりしているので、他の愛すべき登場人物達も輝いてきます。
おかげで、2時間弱の上演中、大げさでなく、客席の笑いが絶えませんでした。
事前に考えていた以上に、上質なコメディーでした。

【追記】
ワタシが観たTeaチームの配役を記しておきます。

エリック・スワン(平凡な主人公のはずがぁ…w)…嶋田健史さん(ホンマにハマり役でした!)
リンダ(エリックの妻、短気?)…けけさん
ノーマン・パセット(スワン家の2階に住む下宿人、騒動に巻き込まれ…)…稲村大輝さん
ジョージおじさん(エリックの親族で、彼の「秘密」に関わっている)…藤本康平さん
ジェンキンズ調査員(ロンドン市役所の社会保険担当、愛すべきお人よし)…杉井キレさん(この芝居で一番おいしい役柄かなぁ?)
クーパー課長(ジェンキンズの上司、威厳があって怖い)…福浦麻子さん
サリー(福祉協会のボランティア、思い込みが激しい?)…生田目(なまため)さくらさん(3年ぶりに拝見、素敵な女優さんになられました)
フォーブライト夫人(サリーが呼び寄せた葬儀屋)…金田一しおりさん
チャップマン先生(リンダが依頼したカウンセラー)…相原真志さん
ブレンダ(ノーマンの恋人)…彩未理加さん(14日出演)
あとお一人、男性の方がぁ…???
きみはいくさに征ったけれど

きみはいくさに征ったけれど

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2018/03/13 (火) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/13 (火) 19:00

大切なことを詰め込んだ公演だった。
「いじめ」がひとつのテーマで、いじめられた経験があると少し辛くなる場面もある。
いろいろな立場の人に見て欲しい舞台。

廃墟

廃墟

ハツビロコウ

シアターシャイン(東京都)

2018/03/13 (火) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

 原作は三好 十郎である。

ネタバレBOX

原作を読んでいないので、今作の上演台本を書き、演出をした松本 光生さんの台本とどこがどう違うのか現時点では知らない。描かれている時代は1945年の敗戦直後から46年頃までとみた。で、その頃のインテリが感じていたこと、観ていた日本と現実に今我々が暮らしている日本が本質的に一切変わっていないことに愕然とさせられたのである。
原作に於いてもこのような形だったかどうかは、今時点で自分は知らないが、原作でそう描かれていたのであれば、三好の本質を見抜く目を褒めるべきであろうし、今回の脚本でそのようにしたのであれば松本氏を褒めるべきであろう。何れにせよ、開幕から終演迄一切たるんだ瞬間の無い緊迫の舞台であった。
 それだけに日本のインテリの在り様と、革命を起こせない国民性、その背後に蠢く人間概念の予めの崩壊、その結果の日和見主義。絶対という価値観の欠如下でのセンチメンタリズム蔓延とそれを根拠としたポピュリズム等々の問題が、自分の問題として立ち現れて来、深く内省を強いる作品になっている。
 タイトルの廃墟は、無論、表層では大空襲で焼け野が原になった都市であり、そこで明日をも知れぬ生活を強いられる人々の逼迫である。殊に進駐軍に春を鬻がねばならぬ日本女性の姿である。(梅毒などによって体も蝕まれ、正しく「廃墟」となる場合もあったことは容易に推測できる)だが、何よりも重く、昏い廃墟は、我々日本人の心、否、魂そのものが廃墟と化し、その心と魂で築かれた戦後の繁栄そのものが、実は何ら本質的な意味を持たぬ、即ち我らの魂生き写しの廃墟であったことではないだろうか?

『出口なし』

『出口なし』

「出口なし」プロジェクト

座・九条(大阪府)

2018/02/24 (土) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

まさしく 出口なし。3人ともに生前の悪事と重なる状況になってくる、3人ともに有る譲れない思い 人の欲望 業 が絡む 時間を重ねる毎に苦しくなる。 この先 出口ちなし 逃場の無い3人、心の地獄の果ては、どうなるんだろうか。 海外の戯曲によく有る多い台詞で伝える 細かな心の変化 見えてくる3人の心。 今の社会 逃場の無い中で生きる人たちは多くいる、現実の中の地獄なんだ この芝居を観て思う。
この芝居、役者は、台詞量、伝える心の変化、メイドもギリギリの客弄りで頑張る、しんどいですね。 その分、観ていて しんどかったけど 楽しめました。面白い芝居になっていた。

ネタバレBOX

前説・・・メイド姿 冥土への案内かな 飲食 喫煙 撮影・・・ 守れない場合は、私が 地獄へ送ります。

ガン ガーン・・・ 左右から赤い照明 メイド服 前列の客に触りながら 2列目も こんな所まで来えへんと思ってるんやろ 後ろの列まで すごいこのメイドの嫌みがない客弄り。// 具合はどうですか お入りください。ここだね どの部屋も同じ。シャバでは焼き網 焼串。落ち着いた 歯ブラシ ベット 無い 寝れない 昼 電気 外は廊下 地下863階 スイッチは、ありません 電気使いたい放題 ベルか。押したら来る 気まぐれ ピンポン それはペーパーナイフ またね。 ソファに腰掛ける ベル押す 鳴らない おいメイド メイド 返事がない ピンポン ピンポン・・・ フロランスは、知りません ミネッセロモ イネス 未婚です。外に散歩。ドアに閂、上手くやっていける 礼儀を持って。私 行儀よくないです。僕が二人分行儀よくしょう。あんた鼻の下が、ぐるぐる お行儀よくない。これから何が起こるの ピンポン・・・。待った? お嬢様 もう誰も来ません。 ガルサンあれしたのは先週 昨日 ガス中毒 ガルサン弾丸を12発 リオに女房がいる。 生活に段取りを付けている フフフ。夜だ 何処かでお会いしたかも 共通の友達いない 偶然。椅子の色 この挨拶は計画的 何故僕達は一緒に。知らない。エステルさん 何をしたの 私分からない。間違いをしたのかも 貴方も、6年間 夫と 彼に逢って 一緒に逃げてくれと言われた そのあと肺炎 ガルサン 奥さんは。地獄に落ちたよ 黙らんか。私達 1人1人が 1人の鬼 決して顔を・・・ ではさようなら // 貴方 鏡を持ってらっしゃる? さっきみたいになってます?。ほっぺに赤アザ え、うそ うそ。あんた見てやんなさいよ、名 他人の居る事を忘れましょう。どうだいだけじゃないか 虫けらみたいに、裸になる、いや。何故 地獄に落とされたのか、 離さなければ、俺から女房を、苦しめた 穴の空いた上着を膝の上に置いて。女を連れ込んだ 女房は朝食を 俺は屑だ だから ここに 君は。輪郭の女だったの 3人 男は電車にひかれた 私達があの人を殺したんだよ 6ヶ月 あの女の中で 女はガスのコックを開けて 又寝たの。君の番だ 入って来た時 男を怖がった 顔が無くなったんだろ あの人は、私に子供を生ませたかった 女の子が産まれた バルコニーから ドボン 私は卑怯者 貴方達が憎い。 抱き締める 恨まないでくれ エステル。私は恨んでいる。えー。3人一緒に 切り抜ける・・・ 買い手がついた女だ ・・・ 貴方にも罠がある。私 何も無くした 私は永久に貴方の物 地上の者は私を去ってしまった ガルサン 私を抱いて・・・ 私はちゃんと見ている 憎たらしい地獄よ。ゴメスが新聞社 何も言わない 平和主義の新聞を出す 逃げたんだな。ほんとの理由だろうか。奥さんはどうなったのさ 2ヶ月前に死んだ。この子は本気じゃ無い。信用してあげなさい。君たち 大嫌いだ あんたから逃げる 開けないか 誰が行くの 放り出す。やめて。話してやれ、こいつの為に残った 僕は君を置いて行けない イネス 僕を信じたら救える人だ あなたは償いをする。僕に食い付くみんなの視線 二人か。これが地獄なのか 見られない様にしてやる 死んでいるのよ いつまでも一緒に居るのよ ハハハハ いつまでも ハハハハ さ 始めようか・・・

まさしく 出口なし。3人ともに生前の悪事と重なる状況になってくる、3人ともに有る譲れない思い 人の欲望 業 が絡む 時間を重ねる毎に苦しくなる。 この先 出口ちなし 逃場の無い3人、心の地獄の果ては、どうなるんだろうか。 海外の戯曲によく有る多い台詞で伝える 細かな心の変化 見えてくる3人の心。 今の社会 逃場の無い中で生きる人たちは多くいる、現実の中の地獄なんだ この芝居を観て思う。
この芝居、役者は、台詞量、伝える心の変化、メイドもギリギリの客弄りで頑張る、しんどいですね。 その分、観ていて しんどかったけど 楽しめました。面白い芝居になっていた。
物の所有を学ぶ庭

物の所有を学ぶ庭

The end of company ジエン社

北千住BUoY(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/08 (木) 14:00

価格3,000円

観ながら頭に浮かんだのは「アリマス、アリマセン、ソレワナンデスカ」という沙翁「ハムレット」の名台詞の初期の翻訳。
所有に限らず「存在する」とは何か?ということまで問うて考えさせる……と言うか観ながらこちらも考えている、な内容はいかにもジエン社。(笑)
なので劇中人物にとってはタイトル通りだが、観客にとっては「物の所有をきっかけに存在などについて「考えてみよう」な芝居」ではないか? 知的好奇心を刺激されまくり。
序盤で出てきたペンの所有に関する疑問が終わり近くで再び出てくるので落ち着いた終わり方に感じられるのもイイ。「思索の散歩」でひと巡りして元の場所に戻った、的な?
以前話題になった哲学書(という表現は適切?)「ソフィーの世界」(未読)もこんな感じなのではないかと、あるいはEテレでたまに放映する「難しそうなことを判りやすく見せる番組」風?などとも思った。

しかしこの会場、3度目になるが、アムリタ、sons wo:、ジエン社といずれも単にストーリーを語るのではなく、観客の心にナニカを生じさせる、あるいは観客を取り込んで共犯者にするような作品の団体。さて、次にこのじゃじゃ馬会場を使いこなす団体はどこだ?(笑)

第9回公演『CHAЯLY』

第9回公演『CHAЯLY』

唐沢俊一ユニット

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/14 (水) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

下北沢楽園にて『CHAЯLY』初日観劇。クスッと笑えるコメディタッチな内容の物語で面白かった^ ^
mia✳︎さんは初めて拝見しましたが、歌手活動もされているのですね。決めゼリフ4回にも納得です。上演時間も90分程度とちょうどよいので、仕事帰りのときなどにもオススメです!

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