最新の観てきた!クチコミ一覧

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波音に青く微笑みを

波音に青く微笑みを

オフィス櫻華

コフレリオ 新宿シアター(東京都)

2019/09/25 (水) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★

オフィス櫻華さんにしては、ちょっとさえない公演かな?演出や演技ではなく、脚本の問題に感じました。見せ場がなく、中高生の公演みたい…。感動がなかった。

病室

病室

劇団普通

スタジオ空洞(東京都)

2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

観てきました。 とてもリアリティーのあるお芝居でした。 BGM らしいものがまったくなく、役者の動く音と声、自分の唾を飲み込む音が聞こえてくるような空間、なかなかレアなものを観ました。

おとこたち

おとこたち

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/04 (月) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

シブヤから遠く離れない(シモキタ)

シブヤから遠く離れない(シモキタ)

コンプソンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2019/09/25 (水) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

パブロ学級×コンプソンズ)両者ベクトルは違えどもその2つが交わった今作どちらの劇団も知らない方でも楽しめる作品になっている。コラボだが敢えて作品を分けずに作ったのが良い。パブロ学級らしさと、コンプソンズらしさが程良い距離感で交わっている感覚がとても良い。ループ感をとても大事にしているのを感じる。能登屋ヒヒ丸&大宮二郎とのシーンがありそこがとても良かった。

ラッキーガール、ノッキングループ

ラッキーガール、ノッキングループ

ソラカメ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2019/09/21 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

チラシやサイトにも特にあらすじらしいものはなく、写真のイメージから勝手に「自転キン」みたいなものを想像していたのだが、40分前の開場時からステージ前で長々と続く世間話的なトークは、物販説明のパートはともかく、初めて観に来た自分にとってはあまり面白みのない、少々苦行とも言える時間。

この分じゃ本編も期待薄かなと思っていたら、豈図らんやなんて言葉を使いたくなるほど面白い舞台で、同級生7人とある男の群像劇とでもいうのか。小学校の同級生の女子7人が、中学、高校、その後と関係性が変化していく描き方も鮮やかだし、7人のキャラクター分けもいい。情報量も絶妙。お話としては個人的には苦手な部類というか、イヤな話なのに、観ている間は目が離せなかった。

国粋主義者のための戦争寓話

国粋主義者のための戦争寓話

ハツビロコウ

小劇場 楽園(東京都)

2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/25 (水) 19:00

戦争寓話」というタイトルから、この話から何を得るのか。戦争の愚かしさ、信じることの恐ろしさ、エゴの醜さ、差別意識の根深さ、まあいろいろと考えられる。
 龍巳少尉が担わされる、ロケット型戦闘機によるB29迎撃作戦。過酸化水素水による過激な爆発力を用いたこの作戦自体が、かなり荒唐無稽で、山中の基地に持参してくるロケット型の模型もなんとも滑稽だ。そう、この話の設定自体がすでに現実から乖離している。

ネタバレBOX

そうこの話は寓話であり作り話なのだ。
 この話には、2組の兄弟が登場する。物語に登場している龍巳大尉(タケオ)と彼が招き寄せたパイロットの龍巳少尉(フミオ)。そして、伝説で化け物退治に出かけた太郎と次郎である。
 この2組を重ね合わせてみる。龍巳大尉は、縄文時代から連綿とこの土地に住まう人々こそ本当の日本人だとして彼らとの共存を望み、自分の部下たちを殺戮する。龍巳少尉は、国家存亡の危機(帝都への原爆投下)に際して、国家そのものである皇室を守るものこそ本当の日本人だとしてそのために命を捧げようとする。太郎は欲望に身を委ね大蛇に食われ、次郎は克己し大蛇を退治する。

 そもそも寓話である以上、この話は現実ではない。となれば誰が作ったのか。生き残ったのは、龍巳少尉とタイラ村の女とその精神薄弱の娘のみ。朽ちかけたロケット型戦闘機も、壊された無線機も登場せず、村から連れてこられた人々の大半も登場しない。生き残ったタイラ村の2人の女たちも、山で一晩過ごしたために村には戻れないという。
 そうこの寓話自体が、龍巳少尉の作り話だったのではないか。だからこそ、弟は大蛇を倒す知恵を持ち、橋の先に兄を含めた骨の山を見つけたのだ。
 精神薄弱の龍巳兄弟の妹ツキコは兄タケオを慕っていた。それはまるで支配するように。弟のフミオはツキコを人々に強姦させることで、兄への嫉妬からの解放を願い、一方でツキコの自殺をもって消えぬトラウマを負ってしまう。その贖罪として、地べたを這いまわる存在から広大な空を夢見、そして兄の死が必要ではなかったか。そして、この贖罪を成就するには、自らの優位性を担保する必要がなかったか。
 フミオは強弁しタケオよりも日本人としての優越を手に入れ、タケオを自らの手を汚さずに亡くし、大空への憧れを村の女に語ることで贖罪を成就する。国粋主義者であろうとしたフミオは、自らのためにこの寓話を作り上げたのだと思う。
ラッキーガール、ノッキングループ

ラッキーガール、ノッキングループ

ソラカメ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2019/09/21 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

「ソラカメ初のプチロングラン公演に挑戦いたします。」という謳い文句の公演、実に面白かった。
誰かの書評に純文学作家と大衆作家の違いは、純文学作家は「自らの業」を掘り下げて共感を集め、大衆作家は「他人のエピソード」を面白く書き読者を喜ばせるとあった。
この公演は、7人の女性の小学生時代から30歳になるくらい迄を描いた少し時間軸が長い作品である。その中で「個々人の業」と「他人の噂話」で少しづつ軋んでいく関係を実に上手く表現した「中間小説」ならぬ「中間演劇」のように思える。
(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

公演の魅力は、表現し難い微妙な心の変化、それを7人の女性の多感な時期を経た関係性の中で具象化しているところ。心の荒みは冒頭の舞台セットに表れており、同じ荒みが中学の同窓会後、部屋に集まって飲酒している時の光景に見られる。舞台美術や照明(夜明け等の時間経過を照明の諧調)といった舞台技術で心象を描くところは巧い。

冒頭は、この部屋の引っ越しシーンから始まる。舞台は6畳一間に押入れ、上手側に窓と白いカーテン。テーブルの上にビールの空き缶、畳の上に本や服が散乱している。窓の傍には蒲団が積まれている。物語が進むにつれて、この乱雑さが心の在りようを表していることが解ってくる。
物語は、地方都市のしがらみや閉鎖性を背景に、親の離婚による家庭環境の変化や母の同棲相手による暴力を思わせる行為で、彼女達の心を浮き上がらせていく。本人の成長とともに友人関係にも変化が生じていく。自我の形成、意識の変化といった本人のことと同時に、(母)親たちのちょっとした意地悪な言動、噂話が子供の心に動揺や不信を与え、友人関係にも影響を及ぼすという負の感情連鎖を描く。彼女達の成長を通して見えてくる不寛容な社会に息苦しさを覚える。

物語は小学、中学、高校、大学生・社会人といった期間別に、部活、進路、恋愛などその時期に話題になりそうな事柄を織り込みながら、関係性が歪んでいく様を実に上手く表現する。例えば小学生の頃は友達の家でお泊り、そして扇風機に全員が重なるように向く。しかし中学、高校になるにしたがい風見鶏のように都度立場を変え、または無視したり悪評を流すなど歪になると7人が揃って登場することがない。仲の良いグループだけの集まり、または嘘や誤魔化しで表面を取り繕う姿をしっかり見せてくる。誰もがピリピリし他人を許さない、そんなこわばった雰囲気を漂わす。何か特異な事件・出来事を描くのではなく、身近でありそうな暮らしや関係性だけに身につまされる。だけどいつの時代でもありそうな事、そこで何を汲み取るかは観客それぞれだろう。

役者はそれぞれのキャラクターを立ち上げ、表情も豊か。お泊りシーンなどは女子会(普段の「ソラカメ」活動?)を覗き見ているような楽しさがあった。それが徐々に表情が険しくなり、責任を押しつけ罵り合うシーンなどは圧巻だ。その意味で劇的にはバランス良く演じている。また女優陣の中で唯一の男優で、不穏さを漂わせている山下(松本哲也サン)の存在はインパクトがあった。当日パンフで作・演出の岡本苑夏女史が「女が集まると大概面倒くさいのだ---女ばかりの話。原点回帰。」とあったが、まさにその姿を観せていた。
次回公演も楽しみにしております。
先天性promise

先天性promise

こわっぱちゃん家

「劇」小劇場(東京都)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

見ちゃいました。シンプルなステージでしたが立体感があり、役者毎にシチュエーション・個性があり、見ごたえがありました。長い講演でしたが、長さを感じませんでした。良い劇でした。

ネタバレBOX

SFかと思わせておいて、実は人間のお話的な展開が楽しかったです。
ほしい

ほしい

劇団時間制作

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/26 (木) 19:00

知人にオススメされて、劇場も職場から近かったため、フラッと観に行きました。前情報は一切無し。お目当ての役者さんも無し。だから何となくで観ていたのですが…。観劇後、真っ先に思ったのは「他の作品も観てみたい」でした。

グループホームを舞台に繰り広げられる、様々な人間模様。登場人物は障害者、それを介護・支援する人。そして野球部の青年と被害者の家族。これだけ並べると一見特殊な物語のように思うけれど、根底にあるものは全然特殊じゃない。むしろ多くの人の心に刺さるお話だと思いました。
今のテレビドラマでは出来そうにない、圧倒的なリアリティ。エンタメ要素を排除して、人物一人ひとりの「ほしい」欲求が、驚きの背景と共に生々しく迫ってくる。明かされる事実。障害者から見た健常者。健常者が思い込んでいる障害者。観ている私もグングン集中力が上がって あっ! という間に幕。
幕が降りたあとも、登場人物すべての人間性・個性が深く印象づけられていて、長草荘のあの人達は今も日常を歩んでいってるんだろうな…と、そんなふうに感じることができる舞台でした。

色々言葉を尽くしましたが、
一言「面白かった!観てよかった!!」。
教えてくれた知人に感謝しつつ、次回は、ガッツリ期待をふくらませて観に行こうと思います。
ちなみに美術のこだわりもすごかったです。

あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/09/26 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

これ、絶対観なあかんやつです。感動。

ラッキーガール、ノッキングループ

ラッキーガール、ノッキングループ

ソラカメ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2019/09/21 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

 小学生の頃からの女友達7人の変遷を描く。(追記後送)

ネタバレBOX

まあ、恋バナも無論出てくるし、ベシャリやお泊りごっこ等如何にも女子たちらしい身近な世話物ということになろうが、其処に実に見事に日本という地域と其処に住む日本人の厭らしさ、その厭らしさが齎す地獄が描かれて見事である。無論、ジェンダーや虐待、苛めや無視、無責任に親疎がまとわりつきながら、鵺のような日本の厭らしさが描かれる。
異邦人

異邦人

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/09/26 (木) ~ 2019/10/07 (月)公演終了

満足度★★★

長い歴史のある新劇団が、小劇場の作家演出家に本公演を任せるのはここ数年の流れで、中津留章仁は民芸二度目のお勤めである。中津留とくれば社会問題劇だ。
地方都市の外国人労働者と地元に生きる日本人との葛藤をドラマにしている。基本的に外国人労働者を一時的な単純労働者として使い捨てていかざるを得ない現状はしばしばメディアで取り上げられている。対外的にはそうは言わないで、実質的には移民排除という方針は、国内的には無言の支持を得てきているから、政府行政もそのねじれに七転八倒しながら、制度運用をやっている。突っ込みどころはいくらもある。農家と中小企業、味付けに郷土食と柱を立てて、ほとんどキャンペーンのようなわかりやすい展開である。第二幕で芝居が詰まってくると、もう時代劇のような責め場になる。役者はそうでもするしかない、のである。
しかし、解ればいい芝居と言う事でもない。筋立ては先が読める。結局はみな仲良く認め合って、明日につなごうよ、となるが、現実はそうならないから問題山積している。自劇団ならどこかポイントを決めて攻めるのもうまい中津留だが、大劇団相手では、座主の樫山文枝が出てきて大岡裁きで全員を立てて、納めるしかない。
新劇団の小劇場起用がほとんど表向きは勘定があったように見えて中身が空疎なのは、それぞれの生活が懸かっているからだろう。新劇団側もうっかり発注して「背水の孤島」のような本を書かれたら大変とビビッているのかもしれないが、最近の若い小劇場の連中は、空気を読むのは旨い。こちらにも生活がある。そんな無駄なことはしないだろう。新劇団は、組織としては大きいのだから、リサーチをもっと丁寧にやるとか、配役の順番制をやめるとか、作家と時間をかけて取り組むとか、制作を分厚くして、中身の濃い本を作ることがまず第一だろう。

ネタバレBOX

余計なことだが、幕開き、照明を落とし切らずに役者が場たちをするが、ここは完全に暗い中でやるのがプロと言うものだろう。見苦しい。
病室

病室

劇団普通

スタジオ空洞(東京都)

2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/24 (火) 19:30

価格2,600円

本編を観ている間は確かに病室に見えていたのに、終演後に気付いてみればそこにはベッドに見立てた白木のベンチ4つと丸椅子2~3脚、車椅子2台だけしかないという不思議。
スタジオ空洞は(スタジオだけに?)奥の壁が一面の大鏡で、そこに紗の布がかかっていることでかすかに手前の空間が映っているのが見えて、それに病院の窓をイメージしたのかもしれない。(←開演前から)

そんな中で交わされる会話は時に笑えたりもするが大半は地味だったりヒリヒリするようだったりなリアルなもの。それで2時間以上を引っ張るのがまた不思議だしこの劇団らしさと言えるか。
あ、オジサンのクドい話術(?)もあったっけ。

あと、冒頭のいくつかの台詞を聞き取れないほどの音量にとどめて観客の注意力を一気に引き付けるというテクニックはズルい。(笑)

ほしい

ほしい

劇団時間制作

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/23 (月)

赤坂RED/THEATERにて劇団時間制作『ほしい』を観劇。
精神障がい者・身体障がい者が暮らすグループホームを舞台とした、人々の様々な「ほしい」という欲求と錯覚がテーマの現代会話劇。2013年旗揚げ、今回が20回目の公演という劇団さんのようでしたが、個人的には今回が初見でした。
障がい者、健常者それぞれの本音を垣間見ることが出来るようなシーンがあり、なかなか生々しい現場の様子が伝わって来ました。ただ、作品全体を通しての印象としてはとても一言では表現することが難しいくらい深く重い。そもそも障がい者とは何なのだろう、健常者とは何なのだろう、さらに人間とは何なのだろう、欲求とは何なのだろう…など、どれを取っても漠然というか紙一重の世界に生きているのかもしれないという感覚に陥りました。広い括りで見れば同じ“人間”であったとしても、強者、弱者、障がい者、健常者…など立場によって分類が生じてしまう実態がある中で、それぞれにドラマがあり、人間らしさがあり、今回のテーマである「ほしい」という欲求があります。何か上手く表現することが出来ませんが、つくづく人間って深い生き物だなぁと感じさせられましたし、自分にとっての「ほしい」は何なんだろうなぁと考えさせられました。同時にそこには錯覚も潜んでいるということも。。また、障がいがあるが故に隔離され、非難されるような実態もあると聞きますが、今は健常者であっても何かがきっかけで同じ境遇になる可能性もありますし、互いに理解し合い相手を尊重する気持ちを持つことが大切だと感じました。
終始重苦しい雰囲気の作品で、劇中に流れるBGMもフェードアウトではなくいきなり切るようなシーンが多く、個人的にはあまり好みの内容・作風ではなかった(もちろん効果的に働いていれば問題ない)ですが、舞台セットは細部までよく作られていて良かったです。障がい者の役を演じられた役者さんも動き一つ一つに妙なリアルさが感じられてインパクトがありました。小劇場公演であること、満足度など考えるとチケット代、パンフレットなどのグッズの価格設定はやや高い印象を受けました。

gift魂

gift魂

MousePiece-ree

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2019/09/26 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすが大阪からやって来た本場の関西コメディー!
自前の世界観がしっかりで吉本新喜劇にも全然負けてない勢い。
ここまでコテコテネイティブ大阪ワールドを味わえるのは本来ご当地まで行かなければ…を考えれば「本当に来てくれてありがとう!」と申し上げたい。
何が凄いかって、大阪のおっちゃん・おばちゃんのネガティブをも笑いに転換していく口汚い(笑)パワフルさと、それに負けてない若者達も混ざってのキャラのぶつかり合い。
何でもかんでもぶつかって笑いを生み出すその魂が心地良く
「ストーリー的に うん、この流れ、やらかしてくれるシーンきっと来るぞっ」といったところもズバリ期待通りでホント気持ちいい。
もちろん根底に流れる人情味もしっかりと。
今回の主人公夫婦の奥さんが関西人ではない特別?仕様なのも結果的に面白いことに。

ミクスチュア

ミクスチュア

劇団 贅沢貧乏

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

2、3年前アトリエ春風舎で上演された舞台には鋭く光る才能の片鱗を見たが、後半息切れ気味で完結し切れなかったという印象からすると、直後の芸劇からのオファーには少々驚いた。喜ばしいというよりむしろ藤田貴大の二の舞に(と、私は酷評してしまうが)ならないかと不安がよぎった。背伸びして、抽象に走り、何か価値あるものを観た「ような気にさせる」お茶濁しのテクニックだけを育てる事にならないか、という不安。
主宰の山田由梨は本人が美女である事を差引けば(敢えて言及するレベル)、未だ海とも山とも知れない御仁との認識であったので、今回の観劇はエイヤと思い切りが必要であったが、見届けるべしと足を運んだ。芸劇の後押しは当てにならないと思いつつも期待を寄せて。
不穏な前置きはここまで。感想は袋綴じにて。

ネタバレBOX

演出面では実験的試みが幾つか為されていた。ただそれらは結果浮かび上るドラマ(的な何か)に対する効果として初めて評価が生まれる。
但し舞台の時間がどう統御されているかはエンターテインメントとして(たとえ晦渋な芝居でも)重要で、身体パフォーマンスとお芝居(凡そ3つ程のストーリーに属するシーン)はうまく配置され、物語と人物像が適度に謎を残しながら徐々に見えてくる流れのテンポは(映画なら編集の)職人的な成長があった(そこは山田氏の天分なのかも知れないが)。
しかし結果見えてくる物語(的な何か)は全体像として見えて来づらい。恐らく人間の何を見せたいのか、見たいのかが絞り込めなかったのではないか。
しかし中で非常に興味深かったのは風変りな仕方で繋がっているカップルの風景。作者もこの二人の事をもっと見たい見せたい思いが明確にあったに違いなく、他者と関わる態度について殆どゼロから考え始めさせるシーンを作っている。
その彼らと他者との接点も描いているが、そこに何が生じるのか丁寧に描けていない、というか掘り下げ切れず、仄めかしで終えている。
そして不特定多数が行き交う「ある社会」の風景の中に登場する動物(哺乳類的な何か)が、彼らと人間との関係の考察材料として書き込んだアイテムのようなのだが、よくある会話、よくある話の範囲を出なかった。
むしろ一般人である彼らが、別の役としてだろうが決まった時間ある場所に集ってヨガを行なう、この場所の不思議な空気感は印象的。自分の中で何かを連想しそうになりながら届かない何かがある。観客自身が言うのもなんだが「分からない(でも何か引っかかる)こと」は舞台の魅力となる。(演出家鵜山仁は意図的に「分からないもの」を舞台に「観客に考えさせる」だけのために入れ込むのだとか。)
底が見えそうな部分と深みのある部分とが斑模様な作品。「無理」がさほど見られなかったのが逆に救い。成長株の現在地を見た。

それにしても客席には著名な舞台俳優諸氏も多く、それは注目度だったりもするのだろうが、自分が知らないのも含めれば実は相当数居て、劇場は狭い演劇界の会合の場となっているのではないか、との懸念も。
その美女、自覚なし!

その美女、自覚なし!

カリンカ

シアター711(東京都)

2019/09/26 (木) ~ 2019/09/30 (月)公演終了

満足度★★★

あらすじや“美女の自覚ない女”という設定からは想像もつかない忍者の話でした。ちょっと期待していたモノとは違ったかな。

장소 チャンソ

장소 チャンソ

おうさか学生演劇祭(合同会社HOP)

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2019/09/26 (木) ~ 2019/09/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

良かったです。るなさんが、最高😃⤴️⤴️に上手い❗私も恋してしまうくらいです。見て損はないです。

病室

病室

劇団普通

スタジオ空洞(東京都)

2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/26 (木)

26日19時半回(2時間)を拝見。

ネタバレBOX

地方の病院で入院生活を送る4人の中高年男性とその家族、医療関係者を描いた群像劇。劇団普通にしては珍しく!取っつき易い作品。

全編茨城弁のセリフ、よそ者(私は福岡出身)にはトボけた味わいに聞こえ、日常感をいや増す効果を強く感じた。

また、家族を見舞う側も・見舞われる側も共に体験した身から観ても、患者や田舎の親族の言動の端々に、あるある!と頷くばかり。相部屋病室で長い一日を過ごす入院患者、その家族の心理を大変よく観察されておられるなぁ、と。
それにしても、こうした日常スケッチ中心で約2時間、観客に飽きさせず、更には、各々に「思い」を抱かせて帰路につかせただろう、作者の力量には敬服せざるを得ない。決して大向こう受けする訳ではないが、今年の私的ベスト10には数えられるだろう「逸品」だった。

なお、先に触れた通り
癌で入院した亡父のために毎週末、飛行機で東京から実家に戻っていた頃
数年前、私自身が1年の大半を病院暮らししていた頃
の記憶が上演中度々オーバラップされ、冷静に芝居を観るのがちょっと難しかったことを付記しておく。

演じ手に関しては
見舞い家族への素っ気ない対応も・スネるところも・実は寂しがり屋なところも、私の亡父そのものに映った、片岡役・澤唯(さわ・ゆい)さん
久しぶりに東京から帰省した娘に、これ幸いにと?! 延々と(娘は何の関心も無いだろう)地元の出来事を喋り続ける、片岡の妻役・松本みゆきさん
のお二方が特に印象に残った。

【配役】
入院患者・片岡(健常時は亭主関白。妻は従うのみ。娘は帰省して見舞い。息子とはうまくいっておらず、週末も見舞いに来ていない?)
…澤唯(さわ・ゆい)さん(『今度は背中が腫れている』以来の役者さん)
入院患者・佐竹(話好きで情は深い。妻が見舞いに来る。どうやら先は短いらしい)
…用松亮(もちまつ・りょう)さん(『シンクロ・ゴッサム・シティ』ぶりの役者さん)
入院患者・小林(今は仏のような穏やかな性格だが、健常時は暴君。妻子は見舞いに来ず?)
…渡辺裕也さん(『これは中型の犬ですか?』ぶりの役者さん)
入院患者・橋本(見舞いに来る娘は離婚の意思を…)/片岡を診る医師
…折原アキラさん
片岡広也(息子)/遠藤タケル(片岡を担当する理学療法士)
…函波窓(かんなみ・まど)さん(先月、同じスタジオ空洞での『ヘブンズサイン』で観たばかりの役者さん)
片岡あみ(娘。東京から見舞いのため帰省)/小林の娘(家族に高圧的な父親を非難)
…古田希美恵さん(『城』よりも『ツヤマジケン』での印象の方が強いかなぁ)
片岡の妻(夫に従うばかりの昔風の妻)
…松本みゆきさん(『これは中型の犬ですか?』『カーテン』よりも『城』での印象の方が強い女優さん。「海外戯曲を読む会」主催者)
橋本の娘(離婚覚悟で子供を連れて実家に戻ってきている)/小林担当の看護師(遠藤の恋人)
…小林未歩さん(お初の女優さん)
佐竹の妻/佐竹の担当看護師(妻や担当看護師の佐竹への接し方を見ると、一見ぶっきらぼうな彼が実は魅力ある人物だということが察せられる)
…石黒麻衣さん(白衣がホンモノの看護師みたいに似合う劇団主宰)
愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

ホリプロ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

同居を始めたばかりのホームズとワトソンの物語。単調なよくある展開が続くと思いきや、横田栄司氏演ずる兄マイクロフトの突然の登場から舞台は花開く。広瀬アリスさんはとても舞台向き。『ヘンリー五世』のシーンは必見。いつの間にやら巧い女優になっていた八木亜希子さんに驚いた。華があって、笑える楽しい芝居。

ネタバレBOX

兄の仕組んだ偽の事件でホームズを喜ばせてやっていたという話。兄の手の上で踊らされていたことを知ったホームズがカードゲームで戦いを挑むことになる。ポーカー風カードゲーム、ランターンがクライマックスに相応しくない。それなりに面白くはあるのだが、兄を乗り越えて『名探偵ホームズ誕生!』のカタルシスがない。エピローグのワトソン夫妻の物語も、もう一度初めから観返してみようという驚きに欠けていた。小ネタばかりで大ネタがないような。ホームズ好きとしては好感を持てる作品なのだが思い入れがない人にはどうだろうか?

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