満足度★★★★
女の世界
女性の愛憎、嫉妬、独占欲、本音の暴露、他人批判など心の裏の部分が存分に表現されていました。
ネタバレBOX
かみ合わない皆を何とかまとめようとする流れから我慢の一線を超えて本音の言い合いとなりました。
日常生活では聴きたくないセリフ、観たくない態度の応酬でしたが、演劇という表現形態だから心に訴えかけるものがあるのでしょう。
女性心理の描写に脱帽です。
満足度★★★
苦悩と葛藤
荒削りで不器用な若者の自分の生き方への苦悩と葛藤が良く表現されていました。
ネタバレBOX
悩んでも答は出ないから行動するところ、最後は明るい友情で幕を閉じたところなどなど全体的にありがちな内容かもしれませんが、役者に合わせて書き下ろされたかのでしょうか、役と個性が合っていて自分の友人の話を聞いているかのようにとても自然な展開でした。
主人公に気付きを与えた「親切」の存在も面白いですね。
表現力を競うグラムの試合も本当にあれば面白そう!
満足度★★★★★
Surprise 伏線回収 どっと COME
思いもよらないSurprise Guestが確かにどっとやってきました。
疲れるほど笑いました。
ネタバレBOX
結婚式場の喫煙ルームで式を待つ新郎(ファンタジー作家)に、思いもよらないゲストがやってきます。
昔の彼女がやってきたと思ったら、なんと20年後の未来から、将来の愛人である女性と、自分の双子の息子と娘がやってきます。
過去、現在、未来の愛の相手が一堂にそろうという夢のような悪夢のような状況になります。しかも皆がいろいろな誤解をして、その誤解が誤解を生み、さらに別な誤解に発展して、新郎が窮地に陥りそのたびに笑いがこぼれます。
笑いのための伏線を数えたら何十もあったでしょう。それらが見事に回収されていました。"Surprise 伏線回収 どっと COME"。本当に良くできた脚本だったと思います。
また個性のある役者陣も笑いを盛り上げてくれました。
楽しかった!
満足度★★★
時代を超えた、自分を生きる男
織田信長の魂は土方歳三に繋がっていた。そして現代にも。
とても興味深いストーリーです。
ネタバレBOX
教育実習中の社会科教師が、授業で織田信長と土方歳三にまつわる話を説明する形でストーリーは進んでいきます。歴史の好きな先生は生徒たちに熱く語ります。自分を生きる男たちは、皆の前に立つ真のリーダーでありました。
そして実は織田の魂が土方に繋がり、さらに自分の父親に繋がっていたのでした。
社会人劇団であり、本業の合間に練習されたことを考えると皆さんに拍手を送りたいです。(私も仕事をしながらやってみたいと思いましたが、始めるにはいささか年を取りすぎています。)
満足度★★★★★
生命の重さを問う
メッセージ性の高い内容に、緊迫感のある演技・演出でとても楽しめました。
ネタバレBOX
今の命と将来の命、どちらが大切か。
将来の命のために、今の命は犠牲にしても良いのか。医学の進歩には犠牲が必要なのか、犠牲が無ければ発展はないのか。
どんな命もかけがえのない命。無駄にしてよい命はないはず。
衝撃的な結末は受け入れがたいが、似たようなことは
役者の中では谷仲恵輔さんの演技は見事。声もしびれますね。
音による緊迫感の醸成も成功だと思います。
満足度★★★★
漱石の苦悩
漱石が自分自身と向き合いながら自己を回復していく過程と、その苦悩をしっかりと受け止めながら生きる妻の愛を描いたストーリー。
ネタバレBOX
「坊ちゃん」を執筆しているときの漱石の話とともに、「坊ちゃん」自体も劇中劇として進んでいきます。休憩を入れて約3時間の大作でした。漱石を身近に感じることが出来ました。
あらゆるシーンで登場する猫はその動きについ目が行ってしまいました。とても愛らしい。
やはり生演奏のミュージカルは良いですね。とてもぜいたくな気分です。
舞台セットがあらゆる場面になり変わり、しかも変更が早いのは驚きです。また開始早々の紗幕と照明を使って屋根が通りの場面に変わったシーンは感動ものでした。
50ページのパンフレットもgood point。漱石やその時代の説明があり背景を知る助けになります。
満足度★★★★
天使と悪魔と人間と
自分の幸せではなく他人の幸せに尽くす天使。
縛られず身勝手に悪事を働く悪魔。
それから人間。
どれが一番幸せか。隣の芝生は青いかも。
ネタバレBOX
面白い脚本でした。
今の自分から変われるのなら天使がいいが悪魔になってもいい、と現実逃避する少女が悪魔の口車に乗せられて悲劇を起こす。
少女をとりまく人たちが皆悪魔か天使で、その天使は悪魔になりたがってとうとう悪魔になって。そしてさっそく悪事を働く・・・。
妹を大切に思う悪魔クニシゲは悪魔の規則に従わず妹を守るが、それがかえって妹に狙われる結果を招いてしまう。
笑いと驚きと怖さを楽しみました。
天使時代と悪魔になった後のシマダのギャップは面白く、悪魔は本人のキャラではないかと思わせるようなリアル感がありました。笑顔がいいですね。
それから今城さんの目が印象的。最後の血まみれは強烈でした。
外伝は笑えました。初恋の女性が男になっていたら愕然とするでしょう。
満足度★★★★
殺しの流儀
殺しには流儀がありました。
公平とジャムのかけあいは笑えました。
公平役豊田さんの気の弱さ、頼りなさの演技は見事でした。
堤さん、神さんには目を引かれました。
ネタバレBOX
殺意と復讐の心理が良く表現されていたと思います。
皆が殺意を持っていました。誰にでも起きうる殺意が描かれていました。
・浜口は10年前に3人を殺していた。
・駅長は自分に新しい感情が生まれては殺していた。
・公平は自分をばかにする大人たちを殺さぬまでも脅かしてやりたかった。
・被害者の恋人は加害者浜口を殺してやりたかった。
・被害者の母は加害者浜口を殺すつもりでいる。
被害者側の心理も良く描かれていたと思います。
・大場の、恋人を殺されて殺人者を殺したいほど憎んでいたが、さすがにそれはできず(けじめをつけるために)ささやかな復讐をする気持ち。
・裕子の、殺人者を恨む気持ちと姉への嫉妬から死ぬように願っていた自分を責める気持ち。姉に呪い返されていると思い込むほどに心を病んでいた。
・極めつけは幸恵。自分を犠牲にしてでも子供を殺した殺人者に最大限の復讐をする気持ち。
後悔させ、反省させ、人間らしい心を取り戻してもらい、自分を愛させて、必要にさせてから復讐する。最後の幸恵の流儀が明らかになった時、私は殺されました。
満足度★★★★
心が揺さぶられると感情が増幅する
主人公佳代の震災体験を、震災の日を前後しながら少しずつ明らかされていきます。
ネタバレBOX
被災直後に目の前で彼を失った佳代の動揺と錯乱が形を変えて表現されて、私の心が揺さぶられながら、やるせない悲しさが増幅されていきました。
満足度★★★★
家族愛と葛藤、せつなさ、温かさ
メインストーリーは私も2時間のサスペンスドラマのように感じましたが楽しめました。
ネタバレBOX
脚本ですが、フライヤーのあらすじと違っていましたね。ぎりぎりまで改善されたのだと思います。全体的には家族愛と葛藤、せつなさ、温かさが表現され、笑いと感動のつぼを押さえいて良かったと思います。一つ反社会勢力の描き方はフィクションとはいえもう少し考慮が必要と思います。
前説は組長の披露宴の一場面だったんですね。面白かったです。それからサウナのシーンの笑いは好きです。
勝巳の死と鈴の落胆のシーンの悲しみと、死んだ勝巳が現れて犯人を明かすシーンの安堵感にはやられました。
役者陣では、菊川さんの誠実さややさしさあふれるおやじぶりには心が温まりました。畠山さんの青年も好感が持てました。
舞台セットは、旅館のフロントと部屋と洞窟を兼ねおり、照明でうまく切り分けていたのは感心しました。
満足度★★★★★
中屋敷脚本、倉迫演出の邦楽ミュージカル
新感覚の邦楽ミュージカルでした。箏や尺八等邦楽楽器がミュージカルにも合うなんて驚きです。
中屋敷さんの面白い脚本と倉迫さんの考え抜かれた演出に、高いレベルで大迫力の歌やダンスが相まってたいへん素晴らしく作品に仕上がっていました。
10月30日は14時にも公演があります。
ネタバレBOX
近松門左衛門は心中による悲哀の愛を表現しましたが、それに対して恋娘おきたが明るく前向きな愛を主張するストーリーは驚きとともに感動がありました。
満足度★★★★★
衝撃的な事実を抱えて生きていくこと
いいものを観させていただきました。ストーリーとセリフが良く考えられていると感じました。
岡さんは遠くから拝見しても素敵な方ですね。
ネタバレBOX
いきなり父をひき殺したと言う母。家族に対する暴力に我慢に我慢を重ねて待ちに待って実行したという。事故だと自首をして、早く釈放されてもほとぼりがさめる15年後に帰ってくるという。
15年後に帰ってきた母と、暗い過去に引きずられ生きてきた3人の子供たちとの微妙な関係や、誰が何を言い出してもおかしくない状況にはらはらしながら観劇しました。皆の様々な思いが交錯する中、話すべきか話さぬべきか、聞くべきか聞かぬべきか、良かったのか悪かったのかはっきりせぬまま話が進んでいきます。若いひなこの、人を気にせぬ無礼な言葉が時として突き刺さるのでした。
終始笑顔でふるまう母も重荷を背負って生きてきたのでした。
あやしい外国人吉永さん、セリフも演技もリアルな外国人に近かったですね。重さの中に笑いを加えて、このストーリーには無くてはならない存在だったと思います。
長男夫婦、次男と女性運転手、受付係の女性と介護の母や男性運転手、新人運転手と息子や危ない仕事で繋がる男女。様々な人間関係や彼ら人生の一コマが表現され、ストーリーが幾重にも厚みが増していた感じです。
後方で激しく降る雪や、前方で舞い落ちる桜の花びらは良いアクセントでした。事務所の中、事務所の外、自宅の庭、タクシーの中が一目できるセットはよく考えられた配置で、スムーズな話の展開を実現していたと思います。
次回作も楽しみにしています。
満足度★★★★
百光年の詩は何か
舞台はギャラクティックドリーム号の船内です。客室乗務員に案内されて席に座りました。観客も乗客です。
まさに一緒に旅をして、一緒にワープして、一緒に事件に巻き込まれました。楽しめました。感覚としてはディスニーランドのスターツアーズに近いです(さすがに座席は動きませんが)。
ネタバレBOX
横長の狭い船内で物語が始まります。舞台脇の席で観ましたが、役者の皆さんとぶつかりそうになるほど間近でした。また役者のうち4人は観客のとなりに座ります。お一人は私の隣でした。
特別なセットが無いにも関わらず、船内の空間が見事に表現されていました。短いテンポでスポットを浴びながら役者が交互に語り、複数の話が進行していく演出も良かったです。(ただ切り替わりの音が大きくて心臓にはやさしくありませんでした。)
SF・ロマンティックファンタジーだからでしょうか、多くが謎のまま終わりました。少女が聞こえた百光年の詩は何だったのでしょうか。まだ考えています。
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今から100年後、人類は汚染され赤くなった地球から離れ宇宙に暮らしています。この宇宙船は宇宙ステーション間を結ぶ直行便です。宇宙船には、敵から追われている集団が一般人に紛れて乗船しており、エンジン停止や、ブラックホールに吸い込まれる危機や、ハイジャックに見舞われます。
そこには死を免れないと言われる病気になった少女とそれ治すために必死に医者を探す兄がいました。少女には楽しそうな歌や悲しそうな歌が聞こえてきました。兄には聞こえません。
博士たちに乗っ取られた船は地球へ向かいますが、博士に利用された若者三人は埋め込まれたチップの毒で死に、博士も撃たれて死んでしまいます。船が向かう先は青い地球でした。歌はそこから聞こえてきていました。
ワープ中には時空が歪んだせいか、観客は一時的に別世界を楽しむことが出来ました。
満足度★★★
愛情と友情
たとえ自分の妻が弱っていっても、必ず支えていこうという気持ちになりました。
つらいときにも自分を支えてくれる友人・知人もとても大切な存在ですね。
ネタバレBOX
最後に棚を作った時に、奥さんの写真を飾ったら涙が出たかもしれません。
満足度★★★★
狼少年たちの悲しい物語。
靴を脱いで会場に入って座布団の置かれた床に座ってドリンクを飲みながら観劇します。前後左右、中央の通路が舞台となり会場全体で物語が語られます。役者がすぐそこで臨場感あふれる芝居でした。
末原さんの前説は長めでしたが、語り口や一体感の醸成の仕方が良かったと思います。観客を参加者にするために効果的だと思いました。
役者の皆さんもそれぞれの個性が出ていて楽しく見ることができました。
ネタバレBOX
たとえどんなに絶望的と思える状況に置かれても、自分を見失わずリンペイのように生きたいですね。
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その村に居ては幸せもいいことも何もない。海の向こうに希望があり、皆が海を渡ってその村を出ていくことを望んでいた。
村を出るチャンスは一生に一度、25歳の時に3つの条件を満たしている事。海を渡る船賃を持っていること、村人に信頼されていること、村の悲しみを一つ減らすこと。そのチャンスを逃せば一生村を出ることができない。
村に残っているのは、村を出ることが出来なかっただめな大人と捨てられた子供ばかり。いつも腹をすかしている孤児のタクマ、リンペイ、リョウイチは村を出ること誓うのだった。
村を出ることが目的となっていたタクマは形だけでも3つの条件を満たすために、老婆の面倒を見ているふりをし、親友のリンペイを盗賊として売り渡してしまう。
一方幸せは村の外ではなくここにあることに気付いたリンペイは、村を出ても希望を見いだせず村に戻って盗賊となったリョウイチをかばい、村を出ることをひたすら望むタクマに気遣いをする。またタクマに虐げられていた老婆の一年に一度の楽しみに応えてあげていたのであった。
後になってリンペイの心遣いを知ったタクマは愕然とし、自らの行動を改めようとする。
熱気と激しさ
繰り返される言動と行動によって表現されるものや、激しい動きをこなしながら演じる役者から表現されるものが確かにあると思います。
酸欠になりそうなくらいの熱気と激しさから伝わってきました。
ネタバレBOX
ただ、繰り返しも役者の動きも度を越しているのではないでしょうか。
一線を越えて初めて表現され得るものもあるでしょうが、過ぎたるはなお及ばざるが如しであると感じました。(過去の作品を観たことがある方や、作風をご存知の方には許容範囲なのかもしれません。)
試みと役者の熱演はすばらしいと思います。過去の作品の評価も高いですね。あせらずに作品作りをしていただきたいと思います。次の作品に期待しています。
満足度★★★★
災害が奪うもの残すもの
震災で起きた悲話をもとにした感動の物語。
前説の漫才から本編も笑えそうな雰囲気十分に始まりました。
ネタバレBOX
(過剰気味の)下ネタを含むねたやアドリブで笑わせながら、家族愛や孤児、出産、新しい命をテーマに話が進んで行きます。最後は避難指示放送で津波の被害から多くの人を救った役場職員ゆきが自らが津波に飲み込まれ命を落とす場面で幕を閉じます。
全般的にギャグが多いのですが、ところどころに心に響く言葉がありました。登場人物の境遇を身近に感じられる人には考えさせられる事がたくさんあったのではないでしょうか。
ゆきを失った後の浩市の叫びは熱演でした。ゆきの笑顔も良かった。
星さんは面白いキャラですね。
満足度★★★
大友さんの笑顔がいいですね
大友さんの存在感が劇全体をリードしていると感じました。
魚さん、飯島さん、近藤さんは目を引きました。
ネタバレBOX
お姫様は見た目も雰囲気も動きもまさに有名な遊園地から連れてきたかのようでした。実は手品師に身を扮した宇宙人が連れてきたアンドロイドだったというおちがついています。
舞台は有名ミュージカルで使用されるような観音開き式の大がかりなセットでした。お金がかかっていそうですね。
ダンスは特に最後が良かったです。
いろいろな映画のエッセンスを取り入れたりファンタジー的な要素もあり全体的に楽しかったのですが、脚本にオリジナリティやストーリー性が感じられるともっと良かったと思います。
開始が遅れたことは大変残念でした。後の予定があっただけに。プロとしての仕事をお願いいたします。
満足度★★★★
河合美智子さんが魅力的
3人の脚本・演出によるじゃんけんをキーワードにした3つのオムニバス。1時間45分。
河合美智子さんは本当に魅力的な演技をされていました。ファンになりそう。
ネタバレBOX
一話:
自分で企画したデパート屋上のイベントを、男への未練で自らつぶそうとする女の物語。
次から次へと騙している事実が明かされ、誰が誰を騙しているのか分からずどきどき感いっぱいで楽しめました。結局主人公の有希がお金を払って同僚を買収していたつもりが、実はばれており逆に騙されていました。河合さんが好演でした。とぼけっぷり、だましっぷり、わめきっぷりが良かった。またしぐさがかわいいです。
二話:一番好きです。
地方の仕事に出た、プロダクション社長と元アイドル歌手ナツミとフユミの物語。
ナツミと結婚していながらフユミと不倫している優柔不断な社長をどちらがとるかじゃんけんで決めます。河合さんは本当に涙を流していたようです。貰い泣きしました。
香子さんの田舎の職員役とステージで歌って踊る姿のギャップが印象的です。
三話:
野球が雨で中止のときに流されるアマガサ番組収録前のディレクターと出演者の物語。
面白かったのですが、子役の必要性が感じられませんでした。キャストにいても良いですが可愛いだけの存在でも良かったように思います。歌と最後の締めの説教は不要に思います。子供と動物に勝てないのはTV番組など大衆向けの場合で、小劇場に演劇を観に来る客にはあまりアピール力がないのではないでしょうか。
三話の脚本・演出を担当しながら全作品に出演された西秋さんは強力なインパクトですね。いい雰囲気を醸し出されています。
女優の方々は河合さんをはじめ皆さんが魅力的でした。
満足度★★★★
笑えてハートフルなコメディでした
地元の人たちが集う小さな喫茶店「Sometimes Caffe」。とても温かみがありました。このような喫茶店は今でもどこかに存在しているのでしょうね。チェーン店ばかりに利用している私にはわかりません。
ネタバレBOX
恋を恐れ資格取得に明け暮れる常連客のゆみ子に唐突に恋が訪れました。他の常連客は大騒ぎ。一方店には売り渡さねばならない危機が訪れます。店を守ろうと常連客は力を合わせて立ち上がるのでした。
ゆみ子とやくざのお抱え弁護士穂根川の相続に関するやりとりは、それぞれが相手の虚を突く応酬で見応えがありました。ゆみ子は通信教育で学んだ知識を使って店を守る案はことごとく穂根川に切りかえされますが、最後には穂根川の反撃を諦めさせます。
法律的な正確性わかりませんが納得できるやりとりでした。
最後は初めて本気になれる出来事に出合って初めての恋が実ったゆみ子と、女性を信じることができるようになった龍ヶ崎のハートフルなハッピーエンドでしたね。
何度も男に騙されている緑がチンピラを選んだのは女性への警鐘でしょうか。全般的にコメディとして楽しめました。
ゆみ子が積極的に行動する様、店長の誠実さ、七実の陽気さ、穂根川のツンデレ具合はよく表現されていたと思います。
せんべい屋の権田藁は、商店街の気のいいおやじぶりが出ていて良かったです。帰りに権田藁煎餅店のごんちゃんせんべいを購入してしまいました。
番外公演が喫茶店であるそうですね。どんな展開になるのでしょうか。楽しみです。
※すでに修正済みですが、私の勘違いにより一部不適切な表現がありました。関係者の皆様にお詫びいたします。