満足度★★★★★
人生で大切なテーマ
介護の現場で本当に起きているであろうリアル感のある出来事が描かれています。
演劇祭での大賞受賞がうなづけます。
ネタバレBOX
新人ヘルパーの井上とその周辺の人々に介護の現場で起きうる出来事が次々と舞い込んできます。
介護の現場のつらい業務、きつい勤務形態、自分の家族との折り合い、介護者やその家族とのコミュニケーションの難しさ、死との向き合い方など身につまされる想いでした。年齢に関係なくどなたもそう感じられたのではないでしょうか。
ですが難しいテーマながらも適宜散りばめられた笑いが心を軽くし冷静に観させてくれたと思います。
また井上は理想と現実の狭間で悩んだり挫折したりしながらも、自らモチベーションを高め情熱を燃やし成長していきます。その清々しさは将来への光のように感じられ心地いいものでした。
最後の秋山父が実は何十年もの間精神疾患状態を演じてきたという展開には驚かされましたが、介護のテーマに加え、秋山家族の戦中・戦後の悲劇から親子の愛、夫婦の愛へと繋がり、涙なくして観られぬようなクライマックスとなりました。
人生で大切なテーマをたくさん思い起こさせていただきました。
満足度★★★★★
良い脚本と新しい体験と
観客は地下の一室の中央に用意された椅子に座ります。4面の壁の前と、観客席の真ん中が主な舞台です。
ネタバレBOX
福島の事故がひゆとして表現されていました。
持てはやされていた偶像が実は危険な存在で、そこから放たれた子は、増殖するかのように広がり、外から内から人にダメージを与える。本人が悪いわけではないのに悪者にされて存在が無きものとされてしまう。多くの人間は事実を知らされないまま島を離れるが、ある者は事実を受け入れ打開策を模索しようとする。
寓話として多くの方に観て欲しいと思います。
舞台で使われたセンスの良い小道具たち(かばん、カメラ、グラス、ナイフ、フォークなど)は針金で作られ、観客の目を引き付けていました。
窓名井サナミまでも針金で作られていたのは驚きましたが、生身の人間よりも演出効果が高かったと思います。手の動きは絶妙で、結構練習されたのではないでしょうか。複数人数による声も新鮮でした。
会場は、それ自体が実験的な空間であったと思います。
観客は一つ一つの椅子に座り、役者は観客の中で演技をし、観客の脇を通り抜けます。役者の熱演はまさに体が触れるほどの目の前で行われました。私はこの近さ、迫力が好きです。
照明は白い壁のせいもあってか、ライトの数が少ないながらも効果的と感じました
役者の台詞やチェロの音色や合唱は、閉ざされた部屋で四方に響き、それがからだ全体に伝わってきました。
新しい体験でした。
満足度★★★★★
自分の過去はどうだったのか
同窓会で13年前の思い出話に花が咲く中、皆が少しずつ過去を思い出していく形でストーリーが進行していきます。その中に6年生クラスの回想シーンや、実果や凪に起きた出来事がちりばめられています。
考えられた脚本と役にあった役者と巧みな演出に私の心は揺さぶられました。
ネタバレBOX
神戸さんは、同窓会の幹事なのに遅刻して登場し、どうでもいい遅刻の言い訳で笑わせてくれました。神戸さんら客演の存在感に主役がかすむのではと心配しましたが杞憂でした。
メインの3人は、役を上手に演じていたと思います。人選も良かったのでしょう。郭さんは若くて子供受けする先生と、教育に対する不安と心の弱さ持つ先生をうまく演じていました。水崎さんの大人びた子ども役もはまってました。藤本さんはずいぶん若く見えるなあと思っていたら実際に若くて16歳なんですね。こちらも凪の役にぴったり。
場面転換で、客席から見る教室の向きが前から後ろから右から左からと変わる表現は新鮮でした。ベッドが出入りするのは悪くないけれど回数が多すぎた気もします。高い天井から降り注ぐライトは、スモークで美しく浮き出されて役者を惹きたてていました。ギターの生演奏もとても良かったと思います。それぞれのシーンがうまく引き立てられていました。
普通の小学校にありそうな風景の中で、ありそうな子供たちの行動や心理が上手に描かれています。結果的に罪を引き起こしたのは子供たちの無邪気な行動でした。
劇を観ながら自分も自分の過去を振り返りました。そして観終わった後も。
気付かぬうちに誰かを傷つけていなかったかなと思って。でも思い出せません。同級生とともに振り返ると呼び覚まされるのかもしれません。
満足度★★★★★
どんどん引き込まれるストーリー
パラレルワールドの中に、多くの事件と心理を描き、小ネタを散りばめ、登場人物のキャラクターを際立たせ、予想外だが納得性のある結末で、しかも多くのメッセージを込めている。すばらしい脚本であったと思います。
ネタバレBOX
最後に恵太と弥生は老人の話が将来の日本のことであると知る。「緑」の人間であり時間をさかのぼることが出来る老人が、赤・青・緑の争いと、スーの不必要な死を防ぐために現代にこの話を伝えに来ていたのであった。
そうだったのか、これは日本の未来の話だったのか。それまでの非現実的な話が急に未来へのメッセージを持った現実に変わった。
スーはとても魅力的な心を持つ女性として描かれている。十分なコミュニケーションがとれないことが不安だから笑っているという。過剰なほどに。彼女は耳が聞こえないが時間を止める能力を持っている。但し1分止めると寿命が1年縮まってしまう。死にそうな人を見つけると時間を止めて助けてしまうのだ。自分の命と引き換えに。
笑いあり。呼ぶと物語の進行に関係なく出てくるウエイトレス、役者の命名、ユーリー・ブルーの皇女の正体など笑えました。
涙あり。自らの言葉をスーに直接伝えたいオウ・レイが、自ら手話を覚えてスーに手話で話をした場面は息が詰まりました。
足立さんは清廉で、沖野さん・大野さんはかっこ良く、添田さん・真凛さんは好感が持てる演技でした。
全体的に満足のいく作品でした。
満足度★★★★★
歌唱力のすばらしさ
美女も野獣もその他の出演者も皆さんすばらしい歌唱力で聞き惚れます。もちろんダンスも素晴らしい。四季の作品はどれを見ても完成度が高く見終わった後の満足度も高いです。
ネタバレBOX
Be our guestの絢爛豪華なステージは見ごたえがあります。素晴らしい。
舞台セットは、大物が多いにも関わらず、場面チェンジがスムーズなのも驚きます。最後の野獣が王子に戻るシーンは浮いて回転しますがどんなリフトを使っているのでしょうか。一瞬のうちに見た目が変わってしまうのも凄いです。
演劇とミュージカルは比べるものではありませんが、感動的なシーンは、セリフを聞くよりも歌を聴く方が胸に響くかもしれません。
満足度★★★★★
3つの短編 どれもいい
1つめ、2つめは息を忘れるほどの緊迫感。3つめは家族愛で感動。
ネタバレBOX
2つめ。
教え子に親身な教授が実はある秘密機関の重要人物であった。
聴講生に身を隠した諜報機関のエージェントは、その教授から重要情報を聞き出そうと問い詰め、死に至る薬物を投与する。解毒剤を使って脅すが訓練を受けていた教授が死んだふりをするとあせったエージェントは解毒剤を打ってしまう。そこから一気に形勢が逆転しエージェントは銃で撃たれ教授は難を逃れる。
エージェントと教授の緊迫したやりとりや予想外の展開に感動した。
3つめ。
一転して家族の物語。スーツを着た行政府の役人が実は死神であり、設定がおもしろい。死に導かれた高校生の少女が死神に導かれる前に、半分死んだ状態であった祖父が死神の手をつかみ代わりに死の世界に向かう。家族愛に感動すると共に、別の死人を連れて帰った死神は始末書を書く羽目になり笑いを誘われた。
見応えがありました。
今後の東京公演も期待しています。
満足度★★★★★
Surprise 伏線回収 どっと COME
思いもよらないSurprise Guestが確かにどっとやってきました。
疲れるほど笑いました。
ネタバレBOX
結婚式場の喫煙ルームで式を待つ新郎(ファンタジー作家)に、思いもよらないゲストがやってきます。
昔の彼女がやってきたと思ったら、なんと20年後の未来から、将来の愛人である女性と、自分の双子の息子と娘がやってきます。
過去、現在、未来の愛の相手が一堂にそろうという夢のような悪夢のような状況になります。しかも皆がいろいろな誤解をして、その誤解が誤解を生み、さらに別な誤解に発展して、新郎が窮地に陥りそのたびに笑いがこぼれます。
笑いのための伏線を数えたら何十もあったでしょう。それらが見事に回収されていました。"Surprise 伏線回収 どっと COME"。本当に良くできた脚本だったと思います。
また個性のある役者陣も笑いを盛り上げてくれました。
楽しかった!
満足度★★★★★
驚きたくさん。見ごたえあり。
ストーリーは先が読めない唐突感と意外性でどきどきしながらも最後は納得感あり。脚本、演出、役者のどれも良かったです。次の作品も楽しみです。
ネタバレBOX
脚本としては知恵ちゃんとかがみさんの設定とアソビング少年和田と今の和田くんの設定はいいアイディアですね。
演出として随所にちりばめられる身体表現は見ごたえがありました。特にメリーゴーランドは圧巻、川面に揺れる月は意外と情緒あり。ロケット響号や太陽系、プラネットXの擬人化は笑えました。また教室の場面から一瞬で太陽系に変わったりなど意表を突く転換も感動もの。
和田君の惑星の対決シーンや「好きだ!」のシーンを多人数で表現するのも威力あり。
フライヤーのコメントといい、作・演出の森山さんの感性はいったいどうなっているのでしょう。
役者さんもパワー全開、若さがみなぎっていました。脇役に若かりし京本正樹、ココリコ田中(もしくは東MAX)、松本明子を揃え、皆の個性が光っていました。魅力的な人がそろってますね。
満足度★★★★★
見ごたえあり
緊迫感のあるシーンが続き、状況が二転三転し驚きの結末が。役者陣も熱演でした。
満足度★★★★★
大きな器、美しい心
White, Blue, そして完結編のRedを観ました。
Redは本編最高の出来栄えと思います。1番笑えて1番心に響きました。
ネタバレBOX
どんな状況においても垣間見られる義経のリーダーとしての大きな器は大変魅力的であり、脚本の良さと西田さんの演技が相まってうまく表現されています。
話後半は義経にとってつらい出来事の連続です。義経は頼朝から追われ奥州へ向かう。仲間との分かれ、仲間の裏切り、仲間の死などが降りかかるが、奥州へたどり着く。だが欧州を頼朝から守らざるを得ない藤原泰衡に追われるも戦わず自害する。どんな状況でも妻への愛、友人への愛、部下への愛を貫き、観る者に安心感と信頼感を与えてくれました。美しの水を器ですくえば義経の美しい心が映るでしょう。
笑えたシーンを一つを紹介するとすれば、与一の回想シーンです。回想シーンに義経や弁慶たちが登場し、回想が終わると彼らはストップモーション状態となります。笑いはそのあとから。静香が「あの人たち誰?」と想定外の質問に、与一は「この辺はセピアがかかっているはすなんだけど」と言いながらも、静止している役者たちにいたずらを始める。静香も調子に乗って悪乗りする。そして次の回想シーンに入ると静止を解除された義経たちは与一を小突きに来る。(文章ではうまく表現出来ませんね。)
役者の皆さんの演技も素晴らしいし、照明の良さもステージを引き立てていました。鈴木祥子さんの歌も頭から離れずCDを手元に置くことにしました。
三編で10時間に及ぶ大作でしたが見た甲斐がありました。日程の都合でPeopleは観ることが出来ませんが、これだけの大作に関係者の皆様には心から敬意を表したいと思います。ありがとうございました。
満足度★★★★★
嫉妬の先には
コメディですが、愛について考えさせられます。
満足度★★★★★
生命の重さを問う
メッセージ性の高い内容に、緊迫感のある演技・演出でとても楽しめました。
ネタバレBOX
今の命と将来の命、どちらが大切か。
将来の命のために、今の命は犠牲にしても良いのか。医学の進歩には犠牲が必要なのか、犠牲が無ければ発展はないのか。
どんな命もかけがえのない命。無駄にしてよい命はないはず。
衝撃的な結末は受け入れがたいが、似たようなことは
役者の中では谷仲恵輔さんの演技は見事。声もしびれますね。
音による緊迫感の醸成も成功だと思います。
満足度★★★★★
笑って泣ける素敵なファンタジー
私好みの脚本でした。笑って泣いて感動しました。
未穂子、Qちゃん、半分しっぽ、高木夫妻、安藤さんの演技が良かったです。李さんはほんとに中国人らしかった。
照明も考えられていましたね。効果的だったと思います。
ネタバレBOX
"思いの鳥"は、人(犬)の思いを人(犬)に伝えてくれます。
大学生の未穂子、酒井夫妻、漫画家デビューを果たした渡辺に思いの鳥駅の入場券が届きます。そこで"思いの鳥"は預かった思いをそれぞれに伝えます。
未穂子には、かつて祖母の家で共に暮らし母がいない寂しさをうめてくれた犬のQちゃんから思いが届きました。
酒井夫妻には、左遷の地で夫婦の大切さを教えてくれた高木家から思いが届きました。
渡辺には、挫折していた会社員時代に夢を諦めぬよう支援してくれた先輩社員の安藤さんから思いが届きました。
Qちゃんと高木家と安藤さんは最後に銀河鉄道に乗って遠くへ行ってしまいます。彼らは死ぬ前に彼らの思いを"思いの鳥"に託していたのでした。
未穂子と酒井夫妻と渡辺は、彼らの思いを"思いの鳥"に託します。"思いの鳥"はどんなところにも思いを運んでくれます。
メインストーリーの中に、3つのサブストーリーがあり、それぞれのサブストーリーの中にいくつものエピソードが盛り込まれていて、内容的に盛りだくさんで充実していました。
分かり易いストーリーですが、訴えてくるものは心に響きました。しばらく会っていない大切な人に会いたくなりました。連絡したくなりました。
満足度★★★★★
衝撃的な事実を抱えて生きていくこと
いいものを観させていただきました。ストーリーとセリフが良く考えられていると感じました。
岡さんは遠くから拝見しても素敵な方ですね。
ネタバレBOX
いきなり父をひき殺したと言う母。家族に対する暴力に我慢に我慢を重ねて待ちに待って実行したという。事故だと自首をして、早く釈放されてもほとぼりがさめる15年後に帰ってくるという。
15年後に帰ってきた母と、暗い過去に引きずられ生きてきた3人の子供たちとの微妙な関係や、誰が何を言い出してもおかしくない状況にはらはらしながら観劇しました。皆の様々な思いが交錯する中、話すべきか話さぬべきか、聞くべきか聞かぬべきか、良かったのか悪かったのかはっきりせぬまま話が進んでいきます。若いひなこの、人を気にせぬ無礼な言葉が時として突き刺さるのでした。
終始笑顔でふるまう母も重荷を背負って生きてきたのでした。
あやしい外国人吉永さん、セリフも演技もリアルな外国人に近かったですね。重さの中に笑いを加えて、このストーリーには無くてはならない存在だったと思います。
長男夫婦、次男と女性運転手、受付係の女性と介護の母や男性運転手、新人運転手と息子や危ない仕事で繋がる男女。様々な人間関係や彼ら人生の一コマが表現され、ストーリーが幾重にも厚みが増していた感じです。
後方で激しく降る雪や、前方で舞い落ちる桜の花びらは良いアクセントでした。事務所の中、事務所の外、自宅の庭、タクシーの中が一目できるセットはよく考えられた配置で、スムーズな話の展開を実現していたと思います。
次回作も楽しみにしています。
満足度★★★★★
まさにダークなファンタジー
脚本、演出、演技、照明どれも満足のいくものでした。
満足度★★★★★
圧倒的な躍動感とスピード感
おもしろかったなあ。こういうの好きです。
役者の皆さんもみんな個性的で観ていて楽しい。
いっしょに行った家族も大満足でした。
ネタバレBOX
多田さんのクサナギはほのぼのしてたし、
川田さんのミドリ先生は魅力的だし、
コロのムロマチはかっこいいし、
深谷さんのヤンマは顔が知人にそっくりで目を離せなかったし(ダンスが良かったし)、
七味さんや森下さん、村上さんはいい味出していたし。
ムロマチが夫の死の真相を知れて良かったし、クサナギはまた先生になれて良かった。
脚本、演出、役者さん全て満足でした。
満足度★★★★★
中屋敷脚本、倉迫演出の邦楽ミュージカル
新感覚の邦楽ミュージカルでした。箏や尺八等邦楽楽器がミュージカルにも合うなんて驚きです。
中屋敷さんの面白い脚本と倉迫さんの考え抜かれた演出に、高いレベルで大迫力の歌やダンスが相まってたいへん素晴らしく作品に仕上がっていました。
10月30日は14時にも公演があります。
ネタバレBOX
近松門左衛門は心中による悲哀の愛を表現しましたが、それに対して恋娘おきたが明るく前向きな愛を主張するストーリーは驚きとともに感動がありました。
満足度★★★★★
まさに悩殺されてしまいました。
女優の皆さんの演技と美貌にこれだけ魅せられたのは初めてです。
ネタバレBOX
セリフを今の若者風にアレンジしてあり、最初は違和感があるも、だんだんと意外といいかもと思えてきて、最後にはそれが実に良いテイストでありました。
ストーリーもノリの軽さに大丈夫か不安でしたが、ポイントとなる場面やセリフが押さえられていて、なにげにちゃんとハムレットで安心して観ていられました。
ストーリーに気を遣わなくて良い分、女優陣の魅力が最大の関心事となりました。
深谷さんはテンションの高い演技を楽しんじゃってる感じ。
コロさん、変わらずかっこいい系。きまってるし。
右手さん、マジ綺麗。
新良さん、でかくね?
葉丸さん、萌え。
七味さん、そこまでやるし。
荻野さん、秘書になってくれませんか(マジで)
他も美女に名役者に、これだけ揃うなんて有り得ねぇ。
アフタートークでは、中屋敷さんの演劇にかける思いを垣間見ることができました。応援したくなりますね。
次も楽しみにしています。
満足度★★★★★
純愛と人情
脚本の良さ、賀来千香子さん・酒井敏也さん・ラッキィ池田さんの演技のすばらしさで五つ星です。
満足度★★★★★
笑って考えさせられました
言いたいことってなんでしょう。
ネタバレBOX
あるきっかけで、登場人物が病気にかかったかのように歯に衣着せぬ物言いしかできなくなってしまう。頭に浮かんだことがそのまま口から出てしまい、それを抑えられないとてもやっかいな状態。
人物のキャラ、降りかかる災難、人間関係、場面設定がよく考えられて、展開、結論ともに満足のいく内容でした。
"言いたいことを言う"ことの光と影、それが本当に言いたいことなのか、言えば満足するのか、という投げかけに考えさせられます。
主人公翔太役山内さんを始め役者の皆さんの早口で膨大なセリフ量は練習が大変だったと思いますが、セリフの内容も含めてとても笑えました。
皆が考えていても言わないであろう本音の部分をあらためて聞くと、嫌悪感は無く笑いを誘われます。自分も同じようなことを考えているのだということは脇に置いておいて。
最後のシーンはとても象徴的でした。本当に伝えたいことは言わなくても伝わるのかもしれませんね。
さて、私の感想は、衣を着せているのでしょうか、いないのでしょうか。これが本当に言いたいことでしょうか。そうかもしれないし、そうではないかもしれません。