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『エフェメラル・エレメンツ』

『エフェメラル・エレメンツ』

玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科

玉川大学 大学3号館 演劇スタジオ(東京都)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

鑑賞日2018/12/23 (日) 18:30

価格0円

18:30の回(曇、小雨)

17:45受付(整理番号あり)、18:00開場。

先月の「Performing Body 2018」に続いてのPA科公演。

本作(川村毅さん作)は初めてですが、先日、日芸3年次 総合実習でも川村さんの「大市民」が上演され、続けての公演となっていました。どちらにも「インターナショナル」がでてくるのはなんででしょう、「Q体」を含めると最近では3作。

労働、AIによる労働の(量、質とも)変化。危険なことはロボットに。

客席ぎりぎりに設置された灰色に汚れた廃棄物置き場、中央を横切る斜面、上手に建物/屋上。

18:31前説~開演~19:58、休憩(15分、舞台装置転換)、21:27終演。

冒頭、「ターミネーター2」のラストから...は考え過ぎか。

SFロボット物。アシモフ(ロボット工学三原則/アンドリュー NDR114)、チャペック(R.U.R./山椒魚戦争)、ハックスリー(すばらしい新世界)等の作品、アトム、009、キカイダーのような(悩める者たち)作品。または、すでに日常生活に溶け込んでいる機能型マシーンたち。

灰色の舞台装置にカラフルな衣装が映える。

なぜ「人型」であるのかという点についての会話があるものの「そうかなぁ~?」とも思う。

■ここは「戯曲」について
前半と後半でだいぶ趣が異なると感じました。
後半はなんだか普通(ロボット物である理由が薄い)になっているような気がしました。

突然の暗転はトラブルのようでしたが、何事もなく続けていたので感心。

ちょっと途中まで

と呼ばないで

と呼ばないで

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/22 (土)公演終了

鑑賞日2018/12/19 (水) 19:00

価格0円

19:00の回(晴)

18:30会場着、予約なし、すぐ受付(栞がチケット代わり)。

このキャンパスは先月「演劇と宿泊がつながるシンポジウム」を聴きに来ました(映身のほうですね)。

演劇では(たぶん)「マジョババさんのお菓子なパーティー(2013/5)」以来。

パイプ椅子に厚手のクッション。床に巨大な眼のような模様とローマ数字が円状に。4つの綿帽子のようなものが浮いている。

奥に自転車、脚立、、

天井近くに文字(白、縦書き)、がコの字に。意味は通じませんがセリフの一部かと想像する。

18:45/18:55 前説

19:02曲調がかわり開演~20:00終演。

ネタバレBOX

ラップ的な発声と動き(ちょっと似てる。観たことがある方は気づくと思う)。

これはモノローグの連作?

今、ここ、誰、何を が未熟成なまま始まるのでなかなか追いつかない。

観念的だからというのではなく観客として目線がさだまらない、無重力状態のような感じ。

紙片を全部かき集めたときに何かが大きくみえてくるような、徐々にそのことが予感される構成がほしい。

ここらに留意しないと、不思議感だけで60分が終わってしまうような気がしました。

それもひとつの表現としてコンテンポラリーダンスのように振付メインで作品をつくるのもありだとは思います。

当パンをつくって、役の概要や物語の背景を事前に伝えておくことでもかなり助かります。

「光」を多用し、眠り=闇を示すのも何か意表をついた使い方ができるといいなと思いました。

メトロノームは音が大きすぎるように感じました。
鮭スペアレ版「マクベス」

鮭スペアレ版「マクベス」

鮭スペアレ

北千住BUoY(東京都)

2018/12/14 (金) ~ 2018/12/17 (月)公演終了

鑑賞日2018/12/15 (土) 18:00

18:00の回(晴)

17:30受付(整理番号あり)、2階で待機、17:55会場(地下へ)。

すでに緩く怪しい空気が漂っている。

誕生からおよそ400年の時が流れ、換骨奪胎、いやバブル感覚でリメイクしようというのかウォーミングアップに余念がない。

18:05前説、開演〜19:23終演。

2015/10ザムザで眠りに入り、2017/10に覚醒。2018/2は都合がつかず1回休み。

1年ぶりの公演...ですが途中で高校生の公演を観にいっているのであまり間が空いた感じはしません。

今日は普通に受付していましたが、先月きたときは「整列」「会話」「喫煙」不可で、近隣からクレームがあったのかなという状態でした。

さて、鮭スペアレですが「ごどー」からなのでほぼ5年、全作がシェイクスピアというのではありませんがいろいろ勉強になりました。

マクベスは比較的知っているほうではないかと高をくくっていたら、視界いっぱい、温めの妖しさはなんでしょう。

どうみてもバブルの残滓、それは驕る権力の結末を暗示しているようです。

洋楽器が生を鳴らし、木魚(仏具)が死を鳴らす。それは盛者必衰の調べ。その流れに身を沈めた屍たちから霧がたつ。

魔女のコトバが好きです。というのか魔女という設定が好きなのかもしれません。

闇のなかの真っ黒なサングラス、血の色なのか空洞にすぎない木魚の打たれる音、血塗られた刃のようなスカーフ、流転する光を発するミラーボール、擦られ、引っ張られ悲鳴を上げる西洋楽器たち、赤子を連れ去る怪しい糸、墓穴のごとき地下の閉鎖空間、すでに砕けている墓石、枯れた湯。

なんとよい(悪夢をみそうな)舞台装置なのでしょう。

菜ノ獣

菜ノ獣

尾米タケル之一座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

鑑賞日2018/12/14 (金) 14:00

価格3,500円

14:00の回(晴)

13:35会場着、受付、客席へ。
ここはよく「EOE」を観に来ましたがもう6年ほど前のことかと思います。

こちらは初めてで、山下智代さんが出ているので観に来ました。

<人型生物、人間に近い生物、部位・器官を提供>近未来もののSFでしょうか。

・人型生物
・提供者

と2つにわけてみます。

前者はSF作品にはよくでてくるものですが、人型(境界は二足歩行あたり?)である必然性の説明が難しい。

後者は、臓器移植など実現しているものもあり、養殖・家畜・栽培などは日常的。

でも、そのふたつがひとつになった場合どうなるのか、これが本作の見せ所かと。

小説「わたしを離さないで」、映画「アイランド」。戯曲「赤鬼」も近いでしょうか、心理的にかなりハードですが。過去の「文明」のもとで行われていた「生贄」あたりも。

ただ、あまり深い暗闇に足を取られないようにコミカルでありつつ、振り返ると背筋が寒くなるようなシーンという構成はいいですね。

大掛かりな舞台美術ではなく「ベジタブル・マン」の鮮やかな(緑:植物、草木、花、果実などがもっている安らぎをイメージします)ユニフォームも。

ヒトらしい受け応えの背景にあるもの、語られる真実と虚偽が一気に最終章へなだれ込む。

「絵」として、「お話」としてよい作品に仕上がっているなと思いました。

山下さんを初めて観た「MOMOS(2012/4、脚本、出演)」も近未来の話でした。それから6年半。ひときわ感慨深いものがあります。いつもちょっとした仕種がいいですね。

THE PILLOWMAN

THE PILLOWMAN

Triglav

山王FOREST 大森theater スタジオ&小劇場(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

鑑賞日2018/12/13 (木) 19:00

価格2,800円

19:00の回(曇、小雨)

18:30受付、開場。ここは初めて。

「大森(JR)」は、しながわ水族館オープン当時、外出(業務中)したついでにチームメンバー全員で寄り道したとき以来。全然覚えていないなと思いましたが、たしか京浜急行駅で降りたはず...なので実質初めて。駅から会場までは5分くらい。

ちょっと早く着いたら声をかけていただき階段で待っていてくださいとのこと。

海外戯曲は苦手ですがperrot「人間動物園」@眼科画廊に出ていた桑田佳澄さんの次回作、ということだったので。

開場すると、下手側に狭い取調室、机と椅子、男が黒い目隠しをされ座っている...

その床面は白い紙片で埋め尽くされていて、上手側はカーテンのように仕切られてさえいる。
この狭く暗い空間で2時間、濃厚? 濃密? 陰鬱? 抑圧? あるいははけ口?

19:04開演〜20:59終演。

くもの巣のように暗闇に潜む因果の触手は互いに絡みつき、わずかな隙間からくもの糸のようにひとすじの安寧が訪れる。

戯曲は「PARCO STAGE SHOP」で購入できるらしい(読んでみたいものです)。

ベンチシート席で隣の方が思いっきり前のめり(前かがみ)でみているとちょっと邪魔に感じる。

喫煙シーンあり(事前説明なし)

どこか'立派な'劇場でまた観たいかと問われると「No」ですが、ここのように地階に潜った密室のような空間でなら即「Yes」。

Let's ビンボー!

Let's ビンボー!

劇団Birth

萬劇場(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

鑑賞日2018/12/12 (水) 19:00

価格4,000円

19:00の回(晴)、初日。

18:20受付、18:30開場。

カラーの当パン(相関図あり)、両チームの集合写真、役名、役者名。チラシ裏の地図もお店の名前等がいくつも書かれていてわかりやすいつくりです。

一方、劇団のページ。ツイッターではリニューアル告知があるのですが。こりっちに載っているURLが違ってい.るようです(古いまま?)。

こちらは初めてで豊田梓さんが出演されるというので観に来ました。

この会場は「人魚秘め(ガラ劇 2017/9)」以来。

舞台の様子はツイッターに多数写真あり、開演前の写真撮影可でした。

畳に襖(押入れ)、正面奥が玄関、下手にビールケースのデスク(執筆用)。上手にテーブル(2連結)、本棚、家具、ルービックキューブ、ポスト型の貯金箱、千羽鶴?空のペットボトル...いろいろ。

屋内、屋外(上と下の2ケ所)を設定。

カレンダーは何年のものかわかりませんが劇中の日付(10/2 火曜日)と合っているようです。

18:56前説、照明を当てていましたが音楽(音量)はそのままでした。

19:05開演~21:02終演。

ダンスで自己紹介はとても溌剌としていました。

線路沿いの家(アパートのようです)、血縁関係(子どもたち)の4名、夫婦(再婚、死別)、お隣さん、借金取り。「家」の内側と外側に亘る繋がりのお話かと。

「ビンボー」と大きく謳っているのでみな貧乏。ただ前を向く強い眼差しと志があるかどうか。小さな綻びから全体のバランスが崩れ、支えているひとりひとりから苦悶の声が洩れる。それでも、ここだけは、と譲らないものをもっているか。そんな人(珠子:大沢知世さん、錦織:塩見淳史さん 好演)に支えられた家族だと思いました。

ひとりひとりが大きな決断を経て新しく始めようとする人生に幸多からんことを。

『景観の邪魔』『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』

『景観の邪魔』『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』

公益財団法人 武蔵野文化事業団

吉祥寺シアター(東京都)

2018/12/09 (日) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

鑑賞日2018/12/09 (日) 18:00

価格1,000円

18:00の回(曇)

■受付が少し混乱していたようです。
①チケット受領済み②武蔵野文化事業団予約済み③その他予約済み④当日券、のパターン別受付。余裕を持って整列誘導しないので列が伸びる(折り返しも)。声がでていないので後からいらした方はどこに並んだらよいのかわからない。予定では17:40開場がリハーサルということで5分おし(直近3公演連続)。

■フリートーク時間?
開場すると(景観の邪魔)役者さんが舞台上に。座ったり横になったりして雑談。しばらくすると自己紹介的会話が始まりました。事前の告知があったのでしょうか、遅れて会場に入った方、入ったけどすぐ出て行かれた方などは聞き逃したことになったのでは。また、その最中、18:00に場内アナウンスが入りなんとも無粋。

■先にQ体のほうを。

18:50開演~20:23終演。

映画24区(2016/4)@明石スタジオ
芸術総合(2015/11)@さいたま芸劇(県大会) ※
アムリタ(2015/6)@プロト・シアター
趣向(2015/2)@シアタートラム
趣向(2011/5)@KAAT

ということで「Q体」久しぶりの6公演目

※芸術総合は「Q体」で2016/8全国大会@広島へ。ちなみに、その2年前、甲府南の廣瀬樹紅さん(「景観の邪魔」出演)は「マナちゃんの真夜中の約束・イン・ブルー」で@ひたちなかの全国大会へ行っていました。

サポートアーティストの入手杏奈さんは映画24区の振付も。

出演者(17名)で出演作を観たことがあるのは中野志保実さんだけのようです。

奥行き、横幅ともいままでで一番広さを感じました。初演のKAAT(黒澤さん演出)も大ホールでしたが切り取られた空間をイメージさせる装置がなく照明の外、そのどこまでいってもどこにも届かない(闇の)不安と本会場の縦(手前と奥)(上と下)の(断絶)線の違い。

手前、横一線に並んでいたのが、奥の狭い空間に移り(その先に消失点がみえそうな気が)無表情になってしまう雰囲気は過ぎた時間を弔う「墓場」のようでした。

二人で一人、少し前に観た「半神」と関連付けたくなります。

9人が持つゼロゼロナンバーは「009」まであるわけですが、偶然?

いつか本当の「体育館」で観てみたいものです。

最近のこと① 解体
ブラリと観劇の途中、母校の大学祭に寄って在籍していた学部の校舎に入ってみましたが
当然建て替えられた近代的な建築物なので...。
何十年も経っているため記憶とのつながりを喪っています。「ここには何があったのだろう」...ああ、そういえば講堂は昔のままでした。時々、大学キャンパス内の公演に行きます。時間(基本、最寄り駅から歩く)があれば少し歩き回り「あの頃」と戯れるようにしています。

最近のこと② 建築
東京藝大の公開講義「建築家・金正日 - アーキテクチャー論」に行ってみました。ゴリゴリとした建築の薀蓄ではなく、安田講堂秘話のようなものもあり結構くだけて面白い内容でした。

白い鯨

白い鯨

劇団夜光鯨

スタジオ空洞(東京都)

2018/12/08 (土) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

鑑賞日2018/12/09 (日) 14:00

価格1,800円

14:00の回(曇)

13:30受付、開場。珍しく手前、入口側が舞台、パイプ椅子が3脚。奥に客席(ややL字状)。、客席後方にG奏者(黒いボデイに白のピックガード)。

13:44出入り口から女性の闖入者、前説、75分、ハイテンション。左頬に鯨のイラスト。

14:00 Gのチューニング、開演~15:22終演。

チラシに「鯨」が描かれていたので観に来ました。本(※)でも、映像でも「鯨」とあるとちょっと気になります。

※「神鯨」「ジョナサンと宇宙クジラ」など。

こちらは初めて、役者さんたちも(たぶん)初めて。

リクルートスーツの男女、面接官、謎の女性、壁に映る映像。

リアル(面接する側/される側)とネット(狂信的/従属的)が同時進行。決断実行することを避ける者達、強い上昇志向と支配欲に毒された者達。

どちらも「弱者(決定権を持たない)」は同調するか乗り変わるしかない。搾り取られた後に残るのはただの干からびた精神ではなかろうか。

憑依(The Exorcistみたいだ)シーンはじわっと目の玉がひっくり返ったよう。

瞬膜ですかね。

茫洋としたネットワーク(電子)世界の大海から見るとほんの一滴にすぎないゲームの世界が装飾を排したそっけない舞台空間にこそ相応しいのかもしれません。

とてもよい緊張感が続く内容でした。

それは、たぶん(たとえば長い映像シーンの間でも)集中力を切らさなかった役者さんによるものも大きかったのではないかと思います。

余談ですが、頬の「鯨」イラストをみて、マトリックスの白兎(刺青)を思い出しました。

縁日の出目金、あしたには

縁日の出目金、あしたには

上智大学演劇団体2018年度生

上智小劇場(一号館講堂)(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/07 (金)公演終了

鑑賞日2018/12/06 (木) 19:00

価格0円

19:00の回(曇~小雨)

18:30着、受付、開場、いつもの座席配置。

正面は白、下手寄りに人が普通に通ることができる出入り口(というか黒い穴のよう)、上手にはやや小さな窓のような穴(黄色い立入禁止テープで封鎖)。

「物」や「印」がないのでこの空間はどんな用途なのかわからない。あらすじによると密室&複数、論文&兄弟。

18:45前説、音楽の音量を下げ、照明を当てている。※もう少しリラックスしてもいいと思う。

ただ、19:00(=開演時間)に2回目がありましたが、内容は適宜変えたほうがよいと感じました。他の劇団もそうですが、開演時間になっているのにトイレへ、はムリそうだし...この時間にはお客さんの準備が整っているように案内するのが制作のお仕事ではないかと思います。

また、前日も他の劇団でありましたが、突然「5分押し」ということでした。いろいろ事情があると思うのでそのこと自体はよいのですが、であるならば最初にその旨を告げて、その間に用をすませる、という案内順にしたらよかったかなと。

19:05開演~20:10終演。

冒頭のシーンはエンディングで再生されました。当然、見え方がちがっています。その間に起こった視点の遷移が面白さのひとつかなと思います。

敷かれた路、生き苦しさ、刻まれた傷跡、もがき、諦め、トラウマ、喪失それらの総体が水の「抵抗」とすると海から陸上へと進化したもののように開放された世界に再生、そんな風に感じました。

あえて細かいところではありますが、この実験(臨床試験?)の倫理的な側面、この空間のリアリティ、時間の経過、などが不明なのでやや消化不良気味かも。

墨と考えて飛沫

墨と考えて飛沫

埋れ木

王子小劇場(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

鑑賞日2018/12/05 (水) 19:00

価格2,800円

19:00の回(曇)
18:30受付、開場。

座席の前後でほとんど余裕がない(=普通には入れず出れず)ので用のある方はお早めに。

19:05開演~20:49終演

舞台は6分割(居室4と屋上と屋外)

当パンには役名(フルネーム)と役者名(14名と多い)が併記されていますが「どんな役」なのかもお願いしたい。

過去公演では

「空の花壇は香らない(2018/8)」「リンゴのために甘い(2017/12)」。

新開知真さん:みっちゃんのことは死ぬほど好き だけど、生きてていいかな(2017/8)、降っただけで雨(2017/5)。
林揚羽さん:大人生(2017/3)?

加藤睦望さんは2015/10の公演、津嘉山珠英さんは2015/4の公演が初めて。それから3年で競演(姉妹役)というのは不思議な感じ。

若林さんが弾いているギターの赤○は何だろう? 擬似サウンドホールでもなさそうだし(そんなものあるのか?)。
一番シンプルなデザインながらヘッドがお洒落。

加藤さんはちゃんと結婚指輪をしていた。

どれもが綺羅星のような関係でもないたくさんの男と女、あるいは男only、女only。

街は眩しい電飾世界、いつから聴こえ出したのかこの時期特有の音楽であふれている。私が好きなのは「Little Drummer Boy」。客入れの♪も季節感だせばいいのにと思う。

男は弱く女は強い...のはどうしてだろう。

喧騒とは無縁となった世代としてはなんとなく懐かしくもあり。

また、来年。

『Performing Body 2018』

『Performing Body 2018』

玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科

玉川大学 大学3号館 演劇スタジオ(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

鑑賞日2018/11/28 (水) 18:30

価格0円

18:30の回(曇)

もう暗い、17:45受付(整理番号つき)、18:00開場。

ここは久しぶり。※自宅まで片道2時間余。

2012/12、2013/2(ミュージカル「Oh,My Girl」)、2013/11で4回目。

ずっと工事中だったのがきれいな新校舎ができている。大きな壁画(聖体の論議)まで。以前のように右側の上り坂を進んだら大回り。実は校舎の間から3号館へ行けるのでした。

今日まで気がつきませんでしたか、2階へ上がる階段に演劇の「タイトル」が書かれていて壁には年度別の公演歴。

当パンは全頁カラー、スタッフを含めると大変な人数です(1頁まるまるびっしり、一覧表)

満席、当日券受付もありました。

<演目>

邂逅
かみさまからのおくりもの
今日という日が
連鎖の壁

10分休憩

ばかものよ
Yes?No?
Sanctuary
神楽棒踊り

10分休憩

バレエ「星空と海」

スタッフも参加しての大カーテンコール

20:57終演。

和と洋、殺陣とバレエとコンテンポラリー。
色とりどりの衣装が自在に動くさまはとても美しい。コミカルな演出、ファンタジー、勇ましいもの、舞台と客席が近く細かい表情までよくみえる。

各作品、上演前にタイトルが投影されますが
前方席だと文字がゆれて凸凹になってしまいよく見えないなぁ〜と。

世光ちゃん。ぎらぎら♡

世光ちゃん。ぎらぎら♡

Pityman

北千住BUoY(東京都)

2018/11/13 (火) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

鑑賞日2018/11/13 (火) 19:00

価格1,500円

せっかくなので雑記を

19:00の回、曇

受付開場の10分前くらいにつくと、行政指導があり「喫煙、列(=時間前の受付待ち)、会話(=騒音)」厳禁、とのことで一旦散り散りに。

受付~開場。左奥の風呂場がメイン舞台、桟敷+椅子席。

藤田りんごさん、「別に気にしてませんから。(2016/7@楽園)」「リ:ライト(2015/7@劇)」。
梅田洋輔さん、「すずめのなみだだん!(2017/9@てあとるらぽう)」。
田久保さんは「エレキ鰻は泣いている?(2018/4@どらま館)」以来。

チラシデザインに対してちょっとなぁ~、という印象を持ってしまったのでなかなか決められず。それでもプレビュー回は半額(もう、高いチケット代の公演には行かないようにしている)なので前日に予約。

19:05開演(事前に5分押しの告知あり)~20:35終演。

「説明」にある◆あらすじ◆のとおり。

反発する磁気をまとっているような人々が銭湯の再生を夢見る...ばかりではなくそんな夢など、という者や優柔不断な者、我関せずとも。

ひとりひとりが一定以上の距離感を持ちながら相手の磁気を消そうとする。

が、当然、そんな町興しのような「温い」展開で終わるはずはなく、一気に「追い炊きモード」が始まる。

野次馬の如くお気楽に眺めていたところがそうはいかなくなる。そこは銭湯なのだから。

『半神』

『半神』

劇団海星館

横浜市立大学金沢八景キャンパス サークル棟C棟101(神奈川県)

2018/11/09 (金) ~ 2018/11/11 (日)公演終了

鑑賞日2018/11/10 (土) 14:00

価格0円

アンケートを書いていないので雑記ですが。

よい天気で暖かい。

金沢八景駅で降りるのは20年以上前のことだろうか、シーパラダイスへ行ったことがあります。

駅から海(平潟湾)までは歩いて数分。

会場の横浜市立大は初めて。

以前、横浜国大の公演「1999年の夏休み」(2016/8)に行ったことがあり萩尾さんと無関係でもないなと後で気づきました。

14:00の回、少し早く着いたのでベンチで待つ(陽あたり良好)。
木々の緑と空の青。
時間になり受付、開場。
舞台左右に階段を配したつくり。
シンメトリックなのは「双子」だからかな?

床面に六角形の図。
お客さんは学生さんと親御さんらしき方。

13:45から前説。かかってる曲の音量を下げ、舞台前方に立ち、周りの照明をおさえ前説担当の役者さんに集中できるような配慮。ゆっくりとした話し方とトーンが心地よい。

14:07開演~16:14終演、フリーカンパ。

野田さんの戯曲についてはあらすじ等何も知らず、萩尾さん原作のイメージで観に来ました。

「半神」として観たことがあるのは@絵空箱2013/11の公演。これはほぼ原作を踏襲。

ということなので、冒頭から「あれ、違うのかな...」と思ってしまいました。

野田さんの作品はまず観ないのですが、学生さんの公演※ということと横浜国大には行ったことがあるのに市立にいかないのもなぁ、と。
※「表にでろいっ!(日本女子大2012/10、筑波大附属坂戸2015/12)」。「赤鬼(多摩美2016/7、大宮高2018/10)」。

ほとんどの部分が未知でありながら見ごたえある2時間強でした。

レイ・ブラッドベリの「霧笛」は未読。

小説の「ウは宇宙船のウ」は(たぶん)持っていないけど、萩尾さんのは持っているはず。いずれにしても未読。

こういうことを知っていたらもっと楽しめたのに、といつも思う。帰宅後、図書館に戯曲を予約しましたので、よく復習しておきます。

かなりのスピードで展開しましたが役者のみなさんだけではなくスタッフ運営もよく、余韻に浸りながら帰途につくことができました。

また来たいなと思うのですが、埼玉からはちょっと遠いので...。

聲香(こゑかほる)~ひとり語り『ああ三百七十里』~

聲香(こゑかほる)~ひとり語り『ああ三百七十里』~

語りと和楽の芸人衆 かたりと

早稲田奉仕園スコットホール(東京都)

2018/10/28 (日) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

鑑賞日2018/10/28 (日) 16:30

価格2,800円

16:30の回、晴れ。
今年、3公演目。

会場は早稲田大学に近い「早稲田奉仕園スコットホール(1921)」。ピアノにオルガン、大きなガラス窓、周辺には学生寮、セミナーハウスなど。在学中、このような場所があると気がつかず(どらま館も知らなかった)。

作者の杉本苑子さんは未読。
将軍吉宗の時代、300年ほど前のお話。

象のモノローグは周囲の人々と同じく悲しみや苦しみを湛えそれは当時も今も、生を受けたものに等しく与えられた感情表現。

じっと聴き入っていると象と北原さんの息遣いが伝わってきて、それは知らず知らずのうちに深く重なってゆくようです。

遠いようで人類史的には近いのかもしれない時代。勤務先のオフィスが浜松町にあったのは昔のことながら、「浜離宮恩賜庭園」には行ったことがないので一度は行ってみようと思うのでした。

16:34開演~17:41終演、~17:55トーク終了。
三百七十里の旅は終わり、外はもう暗い。

☆をつけるのはやめたのですが今回もよかったです。

舞台らしき舞台されど舞台

舞台らしき舞台されど舞台

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

cafe MURIWUI(東京都)

2018/09/06 (木) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

鑑賞日2018/09/06 (木) 01:00

価格2,800円

20:00の回(晴)

19:20受付、屋上(テーブルと灯りがある)へ。19:30開場(ドリンク注文)。
奥が客席、ということはガラスを通して屋上が見え、(夜なので)観客は映り込む、ということになります。昼と夜では印象がちがう。

中澤さんと小野さんは、先月「アフターフィルム:performance」を観たばかり。
荒木知佳さんは多摩美の公演「大工(2017/12@芸劇)」を。
石倉来輝さんは初めてかと思いましたが「オープンブルー(2017/6@上野毛)」ですね。
古賀友樹さんは「One Wonderland(2015/12@ST)」からかと。
近藤千紘さんは「白む(2017/7@BUoY)」。

室内(会話、といっていいのかと動き)と戸外(動きのみ)との組み合わせ。
間に大きなガラス窓、その窓に映る 外の/内の 像。

物語的な、会話劇ではなく、短いセリフの応酬、繰り返し。
全編に亘ってということではありませんが、基本的には役者さんは客席を見続けています。セリフは相手に、瞬時に目線はお客さんに。

これが何を意味するのかはわかりませんでしたがコミュニケーションの形態としては不自然。対面ではない場合でも通常は相手方に相当集中する(はず)。

もちろん、一般的な意味での「演劇」を観に来ているのではないので、個人的には問題はありません。観ながらこの世界(作演出)について一生懸命想像します。

作演役で6人が観客の視界に存在することになり、そこから「十二の瞳」(オリジナルの半分だが)が客席に向けられている。

ここで過去2回観た公演、waqu:iraz「一番星のその次の(2016/4)」、中屋敷南さん「おんなのこのための習作(2018/8)」もコトバではないものが溢れていました。

※途中

自ら慰めて

自ら慰めて

ウンゲツィーファ

RAFT(東京都)

2018/08/30 (木) ~ 2018/09/02 (日)公演終了

鑑賞日2018/09/02 (日) 17:00

価格2,500円

17:00の回(曇)

16:40受付、開場、L字(入口側に少し、右の壁沿いがメイン(各2段)。舞台には3つの時空が溶け合っている。

居室(ほとんどベッド)、漫喫、コンビニの駐車場、映像で夜の国道。

栗☆兎は「動く物☆(2016/4@ここ)」を1回。
本橋龍さんは「木星からの物体X(2017/12@どらま館)」。
豊島晴香さんは「小田尚稔の演劇」作品、「埜日(2017/11@眼科画廊)」、文学座研究所の公演。

豊島さんが出ていらっしゃるので観に来ました。

少し醒めた目で見ていたのはどうしてだろうと考えますが、共感とか共鳴とか、誰もががんばれば何とかなるのだという楽観とか、どうにもならないんだという悲観とか、とはちがう気分だったからかもしれません。

以下は戯言。

ネタバレBOX

「生活空間=舞台」を徹底的に取り囲むような座席配置に息苦しさを覚える。とてもいい感じ。

タイトルに「自ら慰めて」とあるので性的な描写もあるもののビジュアル的には穏やか。

それぞれ半径数メートルの世界、閉じ込められたのか閉じこもったのか。

出口も、新鮮な空気もなく、タバコの煙と、クルマの排気ガスから逃れられない。

日々が砂時計のようにざらつきながら落ち続け足元を埋めてゆく。

そのうち、膝が、腰が。そのうち、首が埋まり暗黒の帳が下りる。

終末への下り道の横に「進化」のバイパスが延びている。

温暖化による水位の上昇、生き残るのは両生類であるカエルとサンショウウオである。

サンショウウオは人間に闘いを挑み(山椒魚戦争)敗北、「ケロヨン国」すなわちカエル社会が誕生する。

なんてことを考える。

ちょうど「山椒魚戦争(チャペック)」を観たのと、「合成生物の衝撃(須田桃子著)」を読んだのとが妙に符合する。

遺伝子操作による新生物の登場も考えられるのか、と。

みな関係を持ちたがらない、触れたがらない、冷ややかさを身にまとい時間を喪ってゆく。

アルコール、タバコ、自慰そして孤独な眠り。

夢想に酔ったようないい感じ。
地上波 第四波

地上波 第四波

STスポット

STスポット(神奈川県)

2018/08/24 (金) ~ 2018/08/26 (日)公演終了

鑑賞日2018/08/26 (日) 15:00

価格2,800円

15:00の回(晴、暑)

14:30受付(整理券あり)、14:40開場。

この企画は初めて、象の鼻テラスでのダンス縁日2018を観てからこちらへ。

過去公演を調べてみると

後藤ゆうさんは「ぴちぴちちゃぷ~(2011/5@アートスクエア)」「ペッピライカの雪がすみ(2016/7@アゴラ)」。
東島未知さんは「コロラッタ(2013/9@BOX in)」「COLONCH vol.5(2015/8@ザムザ)」。
政岡由衣子さんは「BATIKレパートリーシリーズ vol.03(2018/5@六行会)」「笠井 叡 特別ワークショップ(2018/5@田町)」「BATIKレパートリーシリーズ vol.02(2015/12@森下)」「BATIK トライアルvol.15(2015/10@森下)」「ペンダントイヴ -studio version-(2014/10@森下)」など。

15:03前説(100分)、開演~16:45終演。

3つのダンス+川﨑麻里子さん(立、とのこと)さんの一人芝居。満席。

4者とも独自の時空感覚があり、ときどき目測を誤りおいていかれそうになる。
禅の境地のような静かでありながら力強い世界。
息を潜めながらそっと作品に手を伸ばすような気持ち。

ハ?

ハ?

セツコの豪遊

Ito・M・Studio(東京都)

2018/08/25 (土) ~ 2018/08/26 (日)公演終了

鑑賞日2018/08/25 (土) 15:00

価格0円

15:00の回(晴、熱射)

受付開始の少し前に会場着、日陰に退避。みると隣の土地がぽっかりと整地されていてご近所では新築物件が...飲食店とな。

時は流れる。

この会場で「劇団ピアチェーレ」を観てから6年余、みな卒業してゆく。
浅賀友希さん、加藤優季さん、長谷川まるさん、宮村さんはそのピアチェーレ時代から。
スタッフ欄にお名前のある大草実紀さん、大塚希愛さん。

あるいは、演技研究クラスのみなさん。
知覚する時間の長さは違えど巻き戻しはきかない。

14:31受付、開場、入って右に客席、宮村さんが場内案内。起動前の舞台なのでみるところもなく自然と宮村さんの「動き」に目が行く。作+演+出と忙しそうである、そこでストレッチのひとつやふたつ。

黒い舞台に白いテーブル(クロス)がひとつ。

「イ。(2015/3)」「ロ!(2017/8)」に続いての3公演目。

なぜ「ハ?」なのかは当パンをみるとわかる仕組み。八つの短編。

食べる、食べられる、食べない、残す、残される。どれにもほんのすこし日常的にしみ込んだ(好き嫌いという)香りがする。

とてもありきたりな素材を、切り口を変え、カタチを変え、視点を変え、なさそうで実は身近なお話に並び替える。それを舞台の上で役者さんたちが立体化する、魔法の仕業にも見える舞台ではないかと思うのでした。

15:01前説(宮村さん、60分)、15:04開演~16:00終演。

敢えて難癖をつけるとすると...ちょうど小腹がすく頃だったというところでしょうか。

空の花壇は香らない

空の花壇は香らない

劇団ミックスドッグス×埋れ木

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/08/23 (木) ~ 2018/08/28 (火)公演終了

鑑賞日2018/08/27 (月) 19:30

価格2,800円

19:30の回(曇~雷雨~曇)

18:531Fエレベータ前で待機、整理券配付、19:00順に4Fへ、受付(半券は2種ありお好きな方を)。

左右対称の舞台、正面壁に花、両側に(手動による)自動ドア。水色と白の椅子。客席はパイプ椅子+2枚重ねのクッション。

9:17トイレの案内 5分前よりいいタイミングかも

19:30前説(奥田さん)
フタ付飲料可。
震度3で上演を一旦中断するか判断をする(天井の照明器具が軋むくらい)。
但し、上階のライブハウスから響く場合あり。
独り言不可。
など、ちょっと面白い。

19:35開演~21:21終演。終演後、物販あり。

お話は「説明」にあるとおり。

「ブレードランナー(1982)」「A.I.(2001)」「アイ,ロボット(2004)」、「エクス・マキナ(2016)」、古くは(TV版)「ジャイアントロボ」か...。

前半は囚人のクセにこんなに悠長にしていて、など思っていたところ、後半になりSFらしさが出てくるあたりから、いやいや、こまのままでは終わらないはず、と思いながら観ていました。「11人いる!」みたいなシチュエーションや実は更生や学習を狙ったシステムのひとつとか...

「自我」の目覚め、進化の推進力としての「興味(好奇心)」は進化や個人の成長にも当てはまります。

観たことがある方々をこりっちで確認すると

「ミックスドッグス」は「ユー クロース・トゥ ユー(2012/12@ミラクル)」を観ました。
「埋れ木」は初めてです。

劇団公演以外で観たことがあるのは、
(サボテン)
加糖熱量さんは「裃-這々」の公演他。
津嘉山珠英さんは「冗談だからね。」の公演他。
小山ごろーさん「すずめのなみだだん!(2017/9@てあとるらぽう)」。

(別チームでしたが)
新開知真さん「みっちゃんのことは~以下略~(2017/8@APOC)」「降っただけで雨(2017/5@眼科画廊)」。
星澤美緒さん「かわいいチャージ(2017/9@ミラクル)」。
鈴木茉唯さん「飛ばない教室~以下略~(2017/1@RAFT)」。

あえてコメントすると

社会的な背景、火星の役割(逆に言うと、地球の人口増加、資源の枯渇...)、テクノロジーの発達、犯罪の重さと火星行きの基準、到着までの船内での生活...などにも軽く触れていただけるとよかったかと。

きあすむ

きあすむ

日本大学大学院芸術学研究科

日本大学芸術学部江古田校舎 アートギャラリー・A&Dギャラリー(東京都)

2018/08/24 (金) ~ 2018/08/25 (土)公演終了

鑑賞日2018/08/24 (金) 18:00

価格0円

18:00の回(晴れなるも激風)。

17:20会場着、物凄い風で「受付」も飛ぶ。
17:30受付(メガネのようなものを受け取る)、開場(ニケとは反対側の会場)、入って右に桟敷+椅子+フリースペース(壁際に立見)。白い壁、横長の舞台に外光が届き、よくみると大きな紙(?)が貼ってある。入り口側に大きなバケツがひとつ。日が暮れ始め白が灰色に変わる。隠れていたモノたちが姿を現わす時間。

18:00前説(藤澤さん、途中で移動ニケの部屋への移動あり)。

外から登場するしかない(はず)ので観ていると、ニケの会場のガラスに映るピンクのひとたち。その風景は、遠目だったこともありLed Zeppelin「聖なる館」ジャケットに似ているような気がした。

どうやら「かくれんぼ」をするらしい。

ここが異界への入口だったのか、日常を喪った時間と空間が外から静かにやってくるようにひとりずつ外から戻り、それぞれの世界に浸っている。

途中で移動

向かいの円形の会場へ。ここは一度誰もいないときに入ったことがあります(扉は開いていた)。

周囲をガラスで囲われ、視覚的には開放的な造り。ただ、陽が落ちると外の明かりと暗がりと室内の照明とがガラスの中で溶け合い、幻想的で、捉えられた(虫かご)固定の空間に思えてくる。

ダンサーは無表情、波に揺れる藻のように絡まっては離れる。

マリンバ(大きかった)が歌い、フロア・タム(?)が打ち鳴らされる。

奥に積まれた雑貨(おもちゃ群)が音をたて(奏者2名)メロディーがうまれ、夜のパレードが厳かに始まる。

冒頭からずっとバケツを被って横になっている者、無表情のまま動き続ける者達。

タイトル
メルロ=ポンティの用語。
見るものと見られるものが相互に可逆的に侵蝕し合っている状態。
交差配列。

ネットを眺めてもよくわからないが、ダンスに物語を感じるとき、ダンサーの深い瞑想のような心的状況が表れているのだろう、と想像するしかないとき。

視覚と聴覚が縦糸と横糸のように編みこまれ、そこに採り込まれてゆくような感覚。

いつものように観たことがある方をこりっちで調べると

杉山賢さん「オイディプス(演劇系大学生がどう暮らすか)」2016/2@新生館、「見ズ溜マリニ映ル青空ハキレイデ。」2015/4@サブテレニアン。

土生あかねさん「GODIVAより、あたしたち(初演と再演)」2017/5@セッションハウス:2016/2@戸塚、「Dance Performance -モダンによる創作-」2016/7@江古田。

丸山輝さん「たった それだけのこと。」2018/2@テルプシコール。「見ズ溜マリニ映ル青空ハキレイデ。」。

足立佳野さん、寺﨑ゆいこさん、宮本悠加さん、はいろいろなダンス公演で。

先月は「poly knots vol.1」@絵本塾ホールで、横山(八枝子)さん、寺﨑さん、宮本さんの3人とピアノ、サックス、フルートとの(かなりダーク)幻想的な公演を観ました。

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