miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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渇いた胸の音 ~ボクトワタシ~

渇いた胸の音 ~ボクトワタシ~

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/01/12 (木) ~ 2017/01/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/13 (金)

無題2005(17-008)

19:00の回(晴)

18:00受付(整理券あり)、18:30開場。最前列はミニ椅子、役者さんは舞台上に。

「黒」床、中央に2段の舞台、ソファ、バッグ、ヘッドホン。「赤」正面に格子(途中が黒くなっているので照明の加減ではつながっていないようにみえる)、小さなテーブル。それ以外にも手帳の色(赤と黒)、色には拘ったそうで(光藤さん談)、黒で示される「この世界」と生きていることの証「赤」、と勝手に設定し作品を観るのでした。

2016/7@楽園の再演。会場の雰囲気、広さ、高さ、座席の配置、なによりも役者さんが替り(2バージョン)ました。

観たのは「ワタシバージョン」。

白石花子さんは、オレの劇団で「劇王 天下統一大会2015/1東京予選@ミラクル」...もともとB LET'Sが出るので観に行ったのでした、と「楽屋(2015/3@眼科画廊)」。

余談ですが、さきほど「オレの劇団」大川健斗さんは神奈川県立大船高校卒ということを知りました。「大船」といえば(元)わたしの地元、昨年末の高校演劇では関東大会まで勝ち進んだところでした。※昨年後半は神奈川の地区大会~県大会~関東大会とたくさんの高校演劇の作品を観ました。

と、「ゾーヤ・ペーリツのアパート(2016/7@ウエスト)」「羽とままごと(2016/11@SOOO)」。

本多由佳さん、みそじんで「ドアを開ければいつも@atelier.TORIYOU」「ひなあられ(2016/9@風姿花伝)」。

星野真央さん(ボクバージョンですが)「ベルナルダ・アルバの家(2016/3@サニーサイド)」を観ました。

19:05前説(白石さん、80分)~開演~20:24終演、初演より約10分長い、初日乾杯。

認識していることと(仮にそう呼ぶとして→)事実との違いは、誰にでもいつでもあることで、そうすることも含めて生命は進化してきたのではないかと思うのです。脳科学の本を読むと、外界の刺激と脳が認識することが違ってくることがあるという記述によく出会います。網膜=上下左右が反転した像など。

事故で毀損した神経系統、薬物による影響、自己の認識などなど。

生きているのか死んでいるのか。生きているという実感とはどういう状態をいうのでしょう。

2つ以上の人格、「死」の定義、ストーカー心理等々、興味深い要素がたくさんあります。

流れている時間が異なる、というのは意外と効き目のありそうな設定。リアルな時間ではなく意識している「断片」のように。

こんな合わせ鏡をみているような作品はとても好み。

ネタバレBOX

ノックスの十戒などには反するような気もしますが...いいか。

奥にある赤い棒、縦の影はいいが、どうして横の影ができるのでしょう。
フォトジェニック

フォトジェニック

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/01/10 (火) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

鑑賞日2017/01/15 (日)

無題2004(17-007)

12:30の回(曇)

12:10会場着、受付、指定席へ。狭い舞台には4人の写真と椅子。

「不滅(2010/6@劇)」「昆虫系[改訂版](2011/7@雑遊)」「カップルズ(2012/1@劇)」「荒野1/7(2012/8@DECO)」「幻戯(2013/2@劇)「この世の楽園(2013/10@雑遊)」「昭和十一年五月十八日の犯罪(2014/6@楽園)」ここらあたりででちょっと感じるものがあったのか「丘の上ただひとつの家(2015/2@雑遊)」で途切れ、本作へ。

12:28前説(アナウンス)、12:34開演~14:16終演。

冒頭、導入として映像を織り込み、舞台上の5人+それ以外の人、について語られるお話。

推理ものではなく、ホラーというほどではなく、サスペンスにしては...と、個人的にはよくわからない薄味仕上がりでした。

一種の(被写体)猟奇殺人かと思うものの、「怖さ(見た目などではなく、考え方/信念)」はなく、知的な狂気(凶器)にしては底なしの深みがあるというものでもなく。

観ながら「ドラゴン・タトゥーの女」のような連続殺人と違うなぁ、と余計なことを考える。

冷静な男でいいのだけど、殺しの美学、凍るような冷たさを感じず。

滅多に歩かないので、じっと座っているシーンにどうも落ち着かないものを感じる。

人の死に至るまでの絶対に避けて通ることができない「定め」がないと単なる偶然で死にました...で終わってしまう気が。

現場に残すものにもっと工夫があれば...「ウォッチメイカー」みたいに。

男か女か、という設定になにか付加価値的なものがあったのかわからず。

カメオ主演(もちろん終わってから知った&福永さんは初めて)という手法はなかなか面白いと思いました。

演劇専攻2・柴ゼミ『大工』

演劇専攻2・柴ゼミ『大工』

多摩美術大学演芸舞踊デザイン学科・演劇舞踊コース

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)

2017/01/14 (土) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/14 (土)

無題2003(17-006)

13:00の回(曇)

12:32受付、開場。多摩美のキャンパスは3回目、「修羅と薔薇(2015/7)」「赤鬼(2016/7)」。

本公演については偶然「アリスとリリスの晩餐会」に出ていらした畑中 瀬音さんから教えていただきました。「赤鬼」が驚くほどの快作だったのでまた多摩美を観たいと思っていたところでした。もうひとつ、多摩美といえば「妖精大図鑑(食堂にチラシがありました)」...過去作品に出ていた安部萌さんも本作に出演。

「第九」と「大工」、大震災、家族。全編にわたって流れる「第九」、家を造り時には壊す「大工」、立体感のある変幻自在の舞台美術、整ったハーモニーに包まれた本作、勢いがあり、情熱があり、学生らしい一途さがあり、あらためて「赤鬼」は決してフロックではなかったと確信。「赤鬼」に出ていた湯川拓哉さん、小山薫子さんも健在。

ベートーベン自ら指揮するのはオーケストラだけではなく、舞台上のすべての動き。みごとなタイミングとタクトさばき。

終演後、時間があったので3年映像美術ゼミ上映会「ひみつのアッコちゃん(約30分)」を観てみました。小道具の展示があり、スクリーンに映し出されたセット(映像スタジオ内に造られたもの)などは実によくできていると思いましたし、特殊効果もなかなかのものでした。

初夢 -hatsuyume-

初夢 -hatsuyume-

妖精大図鑑

花やしき座 (花やしき内・多目的スペース)(東京都)

2017/01/12 (木) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/12 (木)

無題2002(17-005)

19:00の回(晴)。

銀座線浅草駅から仲見世通り~浅草寺~花やしきへ、歩いている人が少なく、まっすぐスイスイ歩くことができる。

最初、ずいぶん明るいものだと思ったら「ライトアップ」しているのでした。アサヒ・アートスクエアの金色もスカイツリーも輝いています。

18:20入り口前着、ここで当日券も扱っているようです。

18:30開場、花やしきは初めてですがここもライトアツプ!お客さんがいないので静まり返り暗くなった蔭から何か出てきそうな雰囲気。でも、今日は怖そうな妖怪ではなく妖精を観にきたのでした。

「妖精大図鑑」を初めて観たのは@セッションハウス(2014/5)、その後別ユニットで「ぬちょお...※(@眼科画廊)」があって、翌年1月には卒業制作展「めっけ!」@Geki地下、以降は機会あるごとに。

内山茜さんもこの頃「傍らに佇む(2014/8@サブテレニアン)」観ていて、先月は立教(新座)へ人肌くらげの「まつるひ」を観に行きました。

※当パンをみると「気持ち悪い研究会」ってまだあるんですね。

小林菜々さん、d-倉庫の「ダンスがみたい!」だったのですが(この日だけ)予定が合わず断念。
畑中実さんは「至極滑稽亡者戯(2016/10@かもめ)」、ちなみに飯塚うなぎさんはスタッフとして他の公演でも何回か。

入ってみると天井が高く、舞台にはいかにもな色の緞帳。ベンチシート席(やや傾斜あり)

18:57前説(アナウンス)、19:03開園(演)~20:26終演。わらわらと登場する妖精たち。紅白のおめでたい色や、初日の出か向日葵か...そんな顔があって始まりました。

全16演目(配役表あり)

今回も「遠足」があり先生と生徒とのまったくかみ合わない展開がおかしすぎる。

長い歴史を持つらしい浅草寺、夜の花やしき、レトロな洋館風の舞台と雰囲気抜群の本公演。
シュールな展開、衣装も河童、フラミンゴ、忍者など凝っていて楽しく、操り人形、歌と踊り、得意技(?)、紙芝居などバラエティに富んだ作品集。

3月には@あうるすぽっとでコンドルズ、プロジェクト大山、TABATHA、Baobab、踊る酸素たちと競演!!

dryland

dryland

Dance Company Nect

座・高円寺2(東京都)

2017/01/07 (土) ~ 2017/01/07 (土)公演終了

鑑賞日2017/01/07 (土)

無題2001(17-004)

16:00の回(晴)。15:30受付、開場。

正面奥に半透明のさやえんどうに似た形のビニール袋らしきものが大小10コ浮いている。
15:55ブサーが鳴り前説(アナウンス)、16:00開演~17:15終演。

「ダンス花アドバンス(2016/9@セッションハウス)」「Wall(2015/12)」等を観ています。

無表情に近いダンサーたち。一部にセリフ(愚痴っぽい)。各ダンサー(や組み合わせ)を観ている分にはいいのですが、全体となると急にぼやけてしまうような気がしました。会場が広いせいでしょうか...

大人的精神論/大人的外見論

大人的精神論/大人的外見論

はちぶんのいち

池袋GEKIBA(東京都)

2017/01/06 (金) ~ 2017/01/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/07 (土)

無題2000(17-003)

13:00の回(晴)。12:35受付、開場。下手は黒、正面と上手は白い幕。上手にベッド、ひとりうつ伏せになって寝ていて、周りには服が乱雑に積み上がっている。客席側には砂、欠けた貝殻、オモチャ。

客席につくと暖かい「さんぴん茶(初めて、こちらでは売っていない?)」とちんすこうをいただきました(美味しい!)。

日芸2年生のおふたり、とあったので観に来ました。19歳が20歳になる公演。日芸では<キャスト、スタッフが全員10代>「少女博愛主義(2015/2@だるま)」を観ていて、この学年はすでに3年生。もっとも若い日芸現役学年の公演で、おふたりとも初めてですが、伊盛信乃さんは「劇団やりたかった」に出ていらしたのですね(その公演には行けませんでしたが、過去2回観に行ったことがあります)。

制作の横見咲季さんはなんと「パピヨン(2016/4@眼科画廊)」「或夜の感想(2016/6@ST)」の制作の方でした。

特に前説らしいものがないまま13:06開演~14:18終演。役と本人が一体のようで役名=役者名。東京と故郷の石垣島(なので砂浜だとあとで気がつく)との会話が最初は少しとっつきにくく感じましたが、登場人物の関係(構成)がわかりだすと会話(ぼけとつっ込み的)が俄然面白くなりました。

自分の世代、演者と同世代の娘。どちらも身近なことで観ながらいろいろ考えていました。

映像を使っていましたが、冒頭の「起きて」「出て」「帰って」「寝る」という繰り返しに絡めたものだと話に入りやすかったかなと思いました。

劇王東京Ⅲ

劇王東京Ⅲ

劇王東京実行委員会

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/01/06 (金) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

鑑賞日2017/01/08 (日)

無題1999(17-002)

14:00の回(曇~雨)、タイセイさんがいらして1Fで整理券を受けとり13:30受付開場。予選Dブロック(ダンス公演と被っているのでこの枠しか空いていない)。

まだ続いているのでコメントは別に。

ネタバレBOX

「或る男」。「ねこのした」で観た岡村梨加さん。堀紗織さんは「スケルトンの呼吸2016/8@BASE)」梅澤奈那さんは「あなたのひとみにうつらない(2016/10@ミラクル)」。どちらかというとリフレインは苦手ですが、手前と奥、シーソーに乗っているような雰囲気で、客席を向いている「女」の本音が強く出るような(少しセリフを変えている)演出なのかなと思いました。死んだ「男」がどうかというのではなく冷たい(心理的な)優越感のような風を感じる作品でした。但し、審査員のおやじコメントにはうんざり(それって実技がどうの、という批判がそのまま当てはまるように思ってしまいました)。セリフの変化がすぐにわかるような演出をというコメントにも?
もっとも「ここが何処なのか」は始まって30秒くらいで明確にしてほしい。

「アイノユクエ」。マキタカズオミさんは「elePHANTMoon」を何作か観ました。粉ミルク缶についてはしばらく前に「骨壺」を生きている夫と思いこんでいる妻の話「羽とままごと(2016/11@SOOO」を観ているので特に違和感はありませんでした。講評にセリフが聴き辛いというのがありましたが私はあまり気になりませんでした。こちらも冒頭、3人の関係がわからなかったのがもったいないと思いました。

「下手な怪談」。「駄目なダーウィン舎」は未見。山岡太郎さんは「RE:1k(2013/8@ミラクル)」。たしかに一番分かり易く、これからどうなるのかドキドキの作品なのですが、分かり易い分少々物足りない気もしました。照明の使い方がいい雰囲気をだしいるのに最後のシーンは唐突で(講評にありましたように...もっと伏線が)、突然いなくなったということ以外わかりませんでした。またこれでは完全犯罪になりそうもなく密室殺人でもないのと...動機が弱い気が。
ダンスがみたい! 新人シリーズ15

ダンスがみたい! 新人シリーズ15

「ダンスがみたい!」実行委員会

d-倉庫(東京都)

2016/12/28 (水) ~ 2017/01/16 (月)公演終了

無題1998(17-001)

初日(12/28)を除いた公演を観る予定(通し券)、現在まで6日間、24組が終了。

「ケダゴロ」 「A La Claire 」「ふりだしにもどる」、先月も観た小野彩加さんと中澤陽さん、涌田悠さんは@アゴラ、上村有紀さんと熊谷理沙さんは@セッションハウス、深堀絵梨さんはHOLIDAYSで、大塚郁実さんは江古田で、KEKEさんは「ZEN展」で、石山優太さんと増田明日未さんは「Trifles」、鈴木隆司さんは「踊る家族で、」住玲衣奈さんは「ピュア魂2」で、と観たことがあるダンサーの方々がいるなかで、本公演は意外と難解なものが多いように感じています。

6日目にして「ダンス」という言葉でいままでイメージしていたものを一回忘れて「カラダを動かすパフォーマンス」という視点で観ればいいのかも、と突然思いつき、少し楽に(?)に観ることができるようになりました。とはいえ、創作作品を通じてこれからダンサーがどのように発展してゆくのかはわかりませんでした。

個人的には「ダンスがみたい!」ので来ていて「異色の作品」に入り込む余裕があまりないのかもしれません。走る、歩く、飛び上がる、話すという日常の表現行為をふんだんに採り入れた作品が多い本公演。さらに、じっとしている時間に作品として意味を持たせているであろうその時間、秒針の音が聴こえてきそう。演者が発する信号をとらえようと受信者(=わたし)側で周波数を変えないと作品の幅広さについていくことができないほど。特に初めて観る演者について。ただ、その分びっくりするほどピッタリの作品に出会うことができるのかもしれません。

追記:1/9観ました。睦美・寧呂のおふたりがとても好み(舞踏ですね)。他の3作はやはりセリフの多用があったり、小道具が?だったり、なぜ演奏なのかな?とか考えてしまいました。

第52回 関東高等学校演劇研究大会

第52回 関東高等学校演劇研究大会

全国高等学校演劇協議会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2016/12/29 (木) ~ 2016/12/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/30 (金)

無題1997(16-287)12/29(木)、12/30(金)。

両日9:00芸劇入口のドアが開き、2階受付前で整列、予約済み、当日別に列。9:30受付開始。※受付時間は各上演の開演30分前から10分前。

本公演は無料ですが、全席指定、事前に「LivePocket-Ticket」で各作品ごとに予約するようになっていました。但し、予約時点で座席が決まっているのではなく、会場での受付時に(予約完了メールにある)「QRコード」で予約確認、指定席券を人数分受け取るという流れ。なお、連続して観る場合は、ロビー開場時に次の指定席確保が可能。

そのため、各作品が終わると一目散に予約列に並び、2列~4列で受付しているのではありますがすぐ次の作品が始まってしまうほどでした。

1階席でもA~Vまであり、私の場合12作品の内訳は、A列2、B列2、D列1、E列1、G列2、I列2、M列1、P列1。M列、P列は後ろのブロックでやはり舞台が遠く感じ、DやE列だとほとんどフラットなので観にくい...といろいろ。

全13作品のうち、1日目の「茨城県立日立第一高等学校」だけは別の予定があり観ていないのですがこの作品が最優秀賞になったのはなんという運のなさ(!!)でしょう。

神奈総応援で神奈川県のブロック大会、中央大会、県大会と観てきて、桐蔭「カレハライダーズで待ってる」、大船「戦記 空より高く」は2回目。身延の「七人の部長」は他校のものを、松戸の「見よ、飛行機の高く飛べるを」は@高円寺で観ていました。

どの高校もみな生き生きしていて、作品そのものや演出に好き嫌いはありながら、2日間、舞台に熱中できました。

余談:昨年は、芸術総合(埼玉)「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」 オノマリコさん作が全国大会(広島)出場、優秀賞に。このときは県大会を観に行っていて今まで何回か観た「Q体」ではありますが、高校生たちの熱演に圧倒されました。

demon Nation

demon Nation

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

RAFT(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/23 (金)

無題1996(16-286)

14:00の回(晴)、13:40受付、開場(奥が客席)。

13:47突然「笑い」に関するパフォーマンス(これがなかなか面白い)~前説(14:00調度に開演)。14:00開演~15:17終演。

Pi&Co.は3公演目。「One Wonderland(2015/10@ST)」からで、きっかけはこの公演に森脇洋平さんが出ていらっしゃったからです。

また、小野彩加さんとしては「RAFT BALL(2015/9@RAFT)」「- 私たちはまだ -(2015/11@キッド・アイラック)」「非劇 Higeki(2015/11@吉祥寺)」「はてしない物語(2016/4@六行会)」「ZEN展 パフォーマンス部門(2016/8@東京都美術館)」など。

鳥の羽毛のような滑らかさを感じてきた今までの作品とはがらっと変わり、黒く重い展開。なんだか太陽が姿を消してしまった闇の荒地で獣が闘争しているような感覚。見えているものをどのように自分で整理するか考えていると耳慣れた音程がベースで奏でられる「Black Sabbath」のリフ。いやいやなんと、一気に闇が深まり作品が躍動するように感じます(プルースト効果みたいなものですね、きっと)。

佐々木美奈さん「モータープール(2013/6@アートスクエア)」「人魚の夜(2014/1@アゴラ)」「Color barbar(2015/5@アゴラ)」。
渡邉茜さん「ピュア魂2(2013/7@PRUNUS HALL」「勤労花嫁(2015/6@バビロン)」「既に溢れている(2015/8@上野ストア)」。

妄想の祭り

妄想の祭り

劇団森キリン

アトリエ春風舎(東京都)

2016/12/23 (金) ~ 2016/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/26 (月)

無題1995(16-285)

19:30の回(晴)、19:00受付、開場、椅子席、ひな壇。
舞台3辺、壁沿いに椅子が並び、その上には逆さになった椅子が天井から吊られている。

椅子の多くは壁側を向き、いくつかの舞台を向いている椅子には玩具のブロックのようなものが置いてある。また、フラフープのような輪が中空に静止している。天井、中央付近にも大きな輪があり裸電球がある。

19:22前説(スモーク用のマスクあり、空調を切ると暑くなることがある、80分)。

19:25全身白の衣裳、男がゆっくり舞台に出てくる、開演~20:48終演。

こちらは初めて。先日、TABATHA(17日@キラリ☆ふじみ)の公演に行ったとき、工藤さんが出るというのを知り、観に来ました。

桜美林の方々だそうで、そうすると前日の「カミグセ」に続いて2日連続、だけではなく23~24日で水越朋さんX木村愛子さんのダンス公演を観ているので4日連続になりました。

4章立て、説明に「妄想喜劇譚」とあります。本作の妄想はかつて萩尾望都さんが講演でおっしゃっていた「創作」に繋がるものではなく自己認識を阻害し、自我が崩壊するようなものを表現しているようです。人は自分が意識している(と思っている)ように動きつつ、どこかでもっと奥深いものとの間で壮絶な葛藤が生じているのではないかと思います。脳組織は外界の刺激を、種として生きるために最適化した方法で処理し、自己の遺伝子を存続させようとします。そこに亀裂が生じたときに何が起きるのか。あるいは肉体と精神とが一致しない場合は、等々、際限なく。

小難しい展開にはならず、珍妙な展開が意外と分かり易かったです。

で、工藤さんがどのような役ででてくるのが楽しみにしていたところ、現れたのは正しくTABATHAの工藤さん(!)だったので嬉しい。

佐治静さん「モンテ・クリスト伯(2012/3@APOC)」「Nazca -ナスカ-(2011/8@吉祥寺)」「童貞キューピッド(2014/1@王子)」。
金原並央さん「untitled(2011/6@SENTIO)」「ナイゲン(2015/10@にしすがも&同/11@FACE)」。
竹内もみさん「Shambles(2012/7@711)」「白夜王アムンゼン(2012/1@BIG TREE)」
中藤奨さん「お暇をこじらせてⅡ(2015/1@アゴラ)」。
西村由花さん「現在地(2016/12@春風舎)」「露出狂(2016/6@王子)」。
米田沙織さん「靴屑の塔(2016/9@吉祥寺)」「ダンス花 2015 vol.23(2015/9@セッションハウス)」「Marina bay Sans(2015/6@PRUNUS HALL)」。
工藤響子さんはTABATHA公演で、「シアター21フェスvol.94 "冬編"(2014/1セッションハウス)」から。

SとNの間の香り

SとNの間の香り

カミグセ

SPACE EDGE(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/25 (日)

無題1994(16-284)、11:00の回(曇)、10:18受付(整理番号あり)、物販コーナーにはちょっと印象が変わった嵯峨さん、10:31開場。

傾いたセット、下手に木枠と砂の山、舞台には堀のようなものがあり水色の紙飛行機で埋まっている(当パンも飛行機のカタチ)。

10:50前説(80分)、11:04開演~12:24終演。

先月、待望の白米少女公演を終えたやないさきさんが出ているのでかなり期待して観に来ました。

カミグセは「その揺れでふれる手(2014/10@王子スタジオ1)」からなのでPRUNUS HALL版は観ていませんが嵯峨ふみかさんは「マクベス、あるいは、日本語のこの100年(2013/8@Broader House)」や「平原演劇祭(水没祭)」など過激に個性的な作品で観ていました。

「寄宿学校」「転校してきた」「無機質な日常のループ」からギムナジウムというコトバを思い出しながら今の繰り返し、その記憶の繰り返し、混濁したものの繰り返しが狂気のひとつ手前で崩壊を避けているように思えました。

白と青、一つの方向にしか流れない砂時計、かならず落下する硬質な紙飛行機。
やはり台本買っとけばと思うのですが、「初演時戯曲の前半部分」を読むと「別の所」に行ってしまったのかなぁとも思うのでした。

別のところでも書いたことですが、ちょうどP.K.ディックの「ユービック」という作品を何十年ぶりかで再読しているところです(内容はすっかり忘れていました)。そこで描かれる「世界」には「生者」と「半生者」がいて意識の疎通ができるが、登場人物たちは自分たちが「どちらにいるのか」おのれの存在がどこにあるのかを疑いながら...というお話。拠り所を喪いかけた存在とも思えるのでした。

星秀美さん「戯曲見本市~HONPO COLLECTION~(2016/10@nakano f)」※「人魚の薬 -雲の上編 海の底編(2013/4@風姿花伝)」でやないさんと共演してましたね。
中村佳奈さんは「モンテ・クリスト伯(2012/3@APOC」。
植野祐美さんは「櫻の園2(2016/5@ザムザ)」。
三村萌緒さんは「糸、あと、音。(2015/8@楽園)」。
レベッカさんは「ツヤマジケン(2014/7@王子)」。

個人的には美術や照明も好みで、ひっそりと座っているシーン、再生シーンなど印象的な場面がよかった。

曾根崎心中

曾根崎心中

ヨハクノート

新宿眼科画廊(東京都)

2016/12/23 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/25 (日)

無題1993(16-283)

14:00の回(晴)、13:20受付、13:40開場、桟敷+椅子席。

普通でしたら観ない演目ですが、①眼科画廊②くらやみダンスは「スケルトンの呼吸(2016/8@BASE)」③木霊は「東京(2015/5@アトリエ)」④津田颯哉さんは「あなたのひとみにうつらない(2016/10@ミラクル)」⑤岡村梨加さんのお名前があった。

などなどで観に来ました。

「心中」した話、ということしか知らず、近松さえも名前だけ。Wikiってみると1703年初演(元録16年)。

中央に丸椅子が重ねてあり、奥のスクリーンには同じ情景が投影されているがそちらは録画されていたもの。

13:50前説(70分)、14:01前説2、14:04スクリーンの像に男が現れ開演~15:11終演、アフタートーク15:17~15:38。

映像シーンでは音声が聴き取りにくく。また、何か意図があるのでしょうがよくわからず(生身=実と像=虚との対比とか?)」。

アフタートークを聴いていて、原作に多少でも触れていないとなかなか情景が思い浮かばず、心理的な部分でもあっさりとやり過ごしてしまったような気がしました。

当パンに挟んであった「素(もと)」に「日本のシェイクスピア」と記されています。観劇中「ロミオとジュリエット」みたいなものかと思いながら、一方では「シェイクスピア」は嫌いだし...とも思っていました。

おそようございます

おそようございます

つくっておどろんぱ!部

神楽坂セッションハウス(東京都)

2016/12/23 (金) ~ 2016/12/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1992(16-282)

13:00の回(晴)、12:30受付、開場。

12:59前説(60分)、13:03開演~14:07終演。

昨年は青山だったからか気づかず。

当パンによるとダンサー15名(大学生)、9作品、会場は満席。

ショートコントのような珍作、TABATHAばりのどこまでも明るく元気いっぱいの作品、力強く重量感ある作品、小道具や衣裳も凝っていてじつに楽しい作品群。

もしかしたらどこかで観たことがある方がいらっしゃるのではないかと思いますが確認できず。ただ、昨年の公演にお名前がある「土屋葵さん」は近藤良平ディレクション「ダンスブリッジ」、大西彩瑛さんのチームの方ですね。

木 村 愛 子  × 水 越 朋

木 村 愛 子  × 水 越 朋

水越朋

六本木ストライプスペース(東京都)

2016/12/23 (金) ~ 2016/12/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/23 (金)

無題1991(16-281)、19:00の回(晴)&無題1993(16-283)、18:00の回(晴)。
リピートしました。

予約返信メールには「受付開始は開演の60分前、開場は開演の30分前です。」とありますが30分前受付開場です。六本木ストライプスペースの地下(Bフロア)。

舞台は横長、階段下りて左側に桟敷+椅子席の2列(椅子席のほうが楽だと思います)。
初日、リピート回とも満席、客席に桜美林関係の方も多い。

19:05開演~20:04終演。18:10開演~19:08終演。

同じ衣装のふたり、ふたりがひとりのように、何も聞こえない永い時間、ふとギターのシンプルな音が鳴る時間、荒い呼吸音に乗ってその激しさが伝わってくるようです。

ソロを挟みながら何かを探し求めているような印象を受けます。

定められた二重らせん。 外界を知覚し、同質なものを求めるように定められた「生きるモノ」。

チラシに「個であること」という表現があります。本作、どこまでも「個」であったもの同士の出会いをみたように思います。同じ遺伝子を持つ2つの「個」、どれほどの偶然なのか奇跡なのか、とても原初的な出会いでなかったかと思いました。

水越さんX木村さんはBaobab「-W-(2013/3@ST)」以来。vol.3「KisamaAlternative × 水越朋」とはかなり異なった感覚(刺激的)。

木村さんは、今年、「ダンスがみたい!18(2016/8@d-倉庫)」「水を抱く」 再演(2016/2@SHIBAURA HOUSE )。

リンドバークたちの飛行

リンドバークたちの飛行

ゲッコーパレード

旧加藤家住宅(埼玉県)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1990(16-280)、20:00の回(晴)。

19:45受付、開場。部屋に7つの椅子(7人の飛行士たち用)。

先日(12:00の回)帰りに寄り道をして図書館で借りた戯曲を読み、復習してきました。また、位置を変え、視点を変えてみました。

何も知らないで観て、原作に触れて、もう一回観て。このパターン、なかなかいいものでした。

ほんの少しの灯りの変化や壁の向こうから聞こえてくる声、上階からは吹きすさぶオルガンの響き。肝試しのような緊張感。人のようで人ではない存在が静かに現れ、呪文のように繰り返し呟き、暗い穴の中へ導く。

オルガンは身悶え軋みながら風を起こしている。

ライト兄弟が1903年、およそ四半世紀後の1927年、飛び立ったスピリットオブセントルイス号、その半世紀後の1981年にはスペースシャトルが宇宙に向かって飛んでいった。

「2001年宇宙の旅」、高く放り投げられた「骨」は「宇宙船」となった、そのシーンに重なる。どちらも「武器」。

そんな想像すらできるいろいろな工夫(遊び心)いっぱいのセット。所狭しと「AKIRA」「デビルマン」や星野之宣、大友 克洋、松本 零士...。

2ケ月に1つの公演、5作目。どれも風変わりだけど実に面白い。勝手口から入った畳のない部屋で観た「アンティゴネー」。これがベースだと思っていたら、あにはからんや「生活ができる」ではありませんか。どこから何が出てくるかいつも楽しみ。

またもうひとつの楽しみは、引っ越した後の蕨駅周辺の探索。無くなってしまったものの間に見覚えがあるものがあったり、今年になって閉鎖されたお店があってびっくりしたり。


次回はどんな作品になるのか。

楽園王25周年「図書幻想」「旅行記とその船」

楽園王25周年「図書幻想」「旅行記とその船」

楽園王

d-倉庫(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/20 (火)

無題1989(16-279) 19:30の回(晴)。

18:47受付、ロビー開場、19:01開場。

ほぼ正方形の舞台、縁で囲まれ一段高くなっている。下手に階段、2階部分あり、上手には格子ドア(横)、椅子3脚、黒表紙の「本」が放置され山となっている。黒と白の世界。

19:37開演~22:04終演。

楽園王を初めて観たのは「仮病ガール(2011/12@上野ストアハウス)」、本作で3作目(久しぶり)、セリフを聴いて思い出す。

視覚的にはとても好み、照明の降らせ方も「幻想」的。ただ、初日だからなのか句読点ずらしの「セリフ」が硬く、もっと優雅さ、艶やかさが漂う中に登場人物たちの生と死を繰り返す世界として現れていたらよかったなと思いました。

発声は呼吸なのだから「自然」でなければ「不自然」。

物語の大枠(2つの場面が交互に)がなかなかつかめず、最後のシーンでやっとひとつにまとまったように見えるのは、それまでの間、表面的なものに囚われていたからかなと思うのでした。

図書館、世界各国の図書館写真集があります。何百年、何千年もの知の蓄積。もう少し厳かな雰囲気があったら。

最初のメモ。ずっと落ちたままなのがやけに気になる。

一番客席よりで、背を向ける位置に立っていると...みえない。

当パンはなかった?

岩澤繭さん「スーザンナ・マルガレータ・ブラント(2014/5@ APOC)。
大迫健司さん「見よ、飛行機の高く飛べるを(2015/6@明石)」。
丸本陽子さん「舞首ー三つ巴の里ー(2015/5@ 711)」。
色鳥トヲカさん「ダーリン!ダーリン!(2016/1@ MilkyWay)」。

リンドバークたちの飛行

リンドバークたちの飛行

ゲッコーパレード

旧加藤家住宅(埼玉県)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1988(16-278)
12:00の回(晴、暖)。

11:45受付、靴を脱ぎ、スリッパのまま奥の部屋へ。

薄暗い部屋、飛行帽、ゴーグル、ジャケットがトルソ(?)にかかっている。リンドバークには「7人の仲間」がいて飛行機を作ったそうでその7人分の椅子が用意されている、それは本作の「観客(定員7名)」のためのものでもありました。

4月から観始めた「戯曲の棲む家」シリーズも5公演目、本年最後。回を重ねるたび蕨でよく利用していたお店がなくなってゆくような気がします...引っ越してから20年以上経っている。

終演後、浦和の中央図書館によって「ブレヒト戯曲全集(第8巻)」を借りてみました。本作、ページ数にして70頁弱、タイトルの横に小さく「少年少女のためのラジオ教育劇」とあります。

観客は「家」の中と外を物語と一緒に進み、最後は空から地上に下り立つ場面に立ち会う。そのぴったりのタイミングで本物の飛行機が青空高くまっすぐな飛行機雲を描いて飛んでゆく。

リンドバークと行く手を阻む自然の闘い、観客に漁師役があてがわれる。航路に沿って部屋を移動する~何があるのかドキドキ、どの部屋も階段も趣向を凝らしたものでした。

市松さんは「Birthday(2016/7@テルプシコール)」を観ました。

好奇心/野望が駆り立てるのでしょうか。「初めて」の試み。海から陸へ、樹上から大地へ、大地から大洋と大空へ、そして太陽系外へ。その原動力は何なのでしょう。そんな思いが浮かんできました。

TABATHA爆発 Xmas PARTY!!!!! in キラリふじみ

TABATHA爆発 Xmas PARTY!!!!! in キラリふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2016/12/17 (土) ~ 2016/12/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1987(16-277)
13:30の回(晴、ほぼ無風で暖)。

ここは2回目、ポかリン記憶舎「WæNDERING公開稽古(2011/11)」以来。その時は夜公演だったので暗く周囲の様子がわからず、もちろんららぽーと(2015/4)もありませんでした。

今回の公演、遠いのでどうしようかと思いながらルートを調べてみると自宅最寄駅の隣駅から直通バスがありました(近い!)。約45分、のんびりと、早く着いたのでららぽーと内を探索、大勢の人。

会場(アトリエ 44㎡)入口で受付、中へ。円形の小スペース、大きなガラスの向こうにはもっと大きな円形のメインホール(約800席)がみえます。入口側に椅子席(2列)、御菓子司千草の和菓子販売(美味しいっ!!)。

床の板目が蜘蛛の巣のよう、アポロ宇宙船のような外形、戸外には水が張ってあり、日差しが反射しメインホールのガラスに映っている。70年代の昭和からみた未来建築のような印象。

13:33白神さんの解説(絵本)「くるみ割り人形」...ここからしてすでに可笑しい~13:41(とんでもないオープニング)開演、休憩時間兼早着替えタイム、もちろんここで小休止などしている場合ではなく、工藤さんによる「館内放送」がながれる~14:18終演、14:25~14:49トーク終了。

オープニング、プレゼントが詰まった白い袋を肩に(戸外)向かいのホールから意気揚々と登場した4人、後ろを中学生がついてくるようでしたが恐れをなしたのか笑いながら退却などハプングも楽しい。

ドタバタ、ソロ、渦巻のような超高速群舞、バトル、歌合戦ともりもりのメニューでした。各人のスキルとそれをエンタメたっぷりの作品に仕上げる創作力はとどまることを知らないようです。

まつるひ

まつるひ

人肌くらげ

立教大学新座キャンパス(埼玉県)

2016/12/16 (金) ~ 2016/12/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1986(16-276)
16:45の回(晴、強風で寒!)。

初めて下りる志木駅。キャンパスまで15分くらい。ほんの一部しかみていませんがとても立派なキャンパス、思わず勉学に励んでしまう雰囲気(図書館も立派!)、チャペルがあって正門には特大ツリーのイルミネーション。

内山茜さんは「傍らに佇む(2014/8@サブタレニアン)」から4作品目。

16:45開演~17:25終演。

帰宅後、当パンに挟まれた制作メモを読むと自分が(感覚として)受けた印象とだいぶずれていました(やはり、ちゃんと読まないとダメですね)。

しかし、今までに感じたことがないもの、「身体」が持つ、奥深さと自由度。一方ではその身体自身がもつ輪郭(制約)が見えていたように思います。

闇と融合した巫女のような出で立ち、能の所作のような動き、明と暗との曖昧な境。バランス。

~正確にリズムを刻む直線的なデジタル音、呼吸から生まれる儚いアナログ世界の言葉。身体と言葉との関係についてはいろいろな考え方があると思いますが、喉(声帯)を使った空気の振動音と概念を固定化した言語とは別物ではないかと思うのでした~

その立姿と目線は、長い年月を経てもなお魅力を秘めている像のような趣。観客としての(数十年の)自分と千年ですら一瞬として過ごす永遠の像との対比のような気持ち。

ある公演のアフタートークで、劇場とは「生身の身体が生身の身体と出会うところ」というお話を聴きました。今夜の公演ではなぜか強くそのことを思いながら観ていました。

内山さんは来月「妖精大図鑑@花やしき」。

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