満足度★★★★★
無題1990(16-280)、20:00の回(晴)。
19:45受付、開場。部屋に7つの椅子(7人の飛行士たち用)。
先日(12:00の回)帰りに寄り道をして図書館で借りた戯曲を読み、復習してきました。また、位置を変え、視点を変えてみました。
何も知らないで観て、原作に触れて、もう一回観て。このパターン、なかなかいいものでした。
ほんの少しの灯りの変化や壁の向こうから聞こえてくる声、上階からは吹きすさぶオルガンの響き。肝試しのような緊張感。人のようで人ではない存在が静かに現れ、呪文のように繰り返し呟き、暗い穴の中へ導く。
オルガンは身悶え軋みながら風を起こしている。
ライト兄弟が1903年、およそ四半世紀後の1927年、飛び立ったスピリットオブセントルイス号、その半世紀後の1981年にはスペースシャトルが宇宙に向かって飛んでいった。
「2001年宇宙の旅」、高く放り投げられた「骨」は「宇宙船」となった、そのシーンに重なる。どちらも「武器」。
そんな想像すらできるいろいろな工夫(遊び心)いっぱいのセット。所狭しと「AKIRA」「デビルマン」や星野之宣、大友 克洋、松本 零士...。
2ケ月に1つの公演、5作目。どれも風変わりだけど実に面白い。勝手口から入った畳のない部屋で観た「アンティゴネー」。これがベースだと思っていたら、あにはからんや「生活ができる」ではありませんか。どこから何が出てくるかいつも楽しみ。
またもうひとつの楽しみは、引っ越した後の蕨駅周辺の探索。無くなってしまったものの間に見覚えがあるものがあったり、今年になって閉鎖されたお店があってびっくりしたり。
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次回はどんな作品になるのか。