満足度★★★★★
鑑賞日2017/01/13 (金)
無題2005(17-008)
19:00の回(晴)
18:00受付(整理券あり)、18:30開場。最前列はミニ椅子、役者さんは舞台上に。
「黒」床、中央に2段の舞台、ソファ、バッグ、ヘッドホン。「赤」正面に格子(途中が黒くなっているので照明の加減ではつながっていないようにみえる)、小さなテーブル。それ以外にも手帳の色(赤と黒)、色には拘ったそうで(光藤さん談)、黒で示される「この世界」と生きていることの証「赤」、と勝手に設定し作品を観るのでした。
2016/7@楽園の再演。会場の雰囲気、広さ、高さ、座席の配置、なによりも役者さんが替り(2バージョン)ました。
観たのは「ワタシバージョン」。
白石花子さんは、オレの劇団で「劇王 天下統一大会2015/1東京予選@ミラクル」...もともとB LET'Sが出るので観に行ったのでした、と「楽屋(2015/3@眼科画廊)」。
余談ですが、さきほど「オレの劇団」大川健斗さんは神奈川県立大船高校卒ということを知りました。「大船」といえば(元)わたしの地元、昨年末の高校演劇では関東大会まで勝ち進んだところでした。※昨年後半は神奈川の地区大会~県大会~関東大会とたくさんの高校演劇の作品を観ました。
と、「ゾーヤ・ペーリツのアパート(2016/7@ウエスト)」「羽とままごと(2016/11@SOOO)」。
本多由佳さん、みそじんで「ドアを開ければいつも@atelier.TORIYOU」「ひなあられ(2016/9@風姿花伝)」。
星野真央さん(ボクバージョンですが)「ベルナルダ・アルバの家(2016/3@サニーサイド)」を観ました。
19:05前説(白石さん、80分)~開演~20:24終演、初演より約10分長い、初日乾杯。
認識していることと(仮にそう呼ぶとして→)事実との違いは、誰にでもいつでもあることで、そうすることも含めて生命は進化してきたのではないかと思うのです。脳科学の本を読むと、外界の刺激と脳が認識することが違ってくることがあるという記述によく出会います。網膜=上下左右が反転した像など。
事故で毀損した神経系統、薬物による影響、自己の認識などなど。
生きているのか死んでいるのか。生きているという実感とはどういう状態をいうのでしょう。
2つ以上の人格、「死」の定義、ストーカー心理等々、興味深い要素がたくさんあります。
流れている時間が異なる、というのは意外と効き目のありそうな設定。リアルな時間ではなく意識している「断片」のように。
こんな合わせ鏡をみているような作品はとても好み。