長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

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UNIQUE NESS(ユニークネス)

UNIQUE NESS(ユニークネス)

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★

癖のある登場人物が楽しめた♪
イギリス人を演じてますという感じが、これまた楽しめた約1時間50分。

舞台美術の見た目と使い方が結構ユニークでスタイリッシュな感じを受けました

ネタバレBOX

舞台中央にベットが置いてあり、左右に額縁が段々に吊るしてあり椅子が後ろにあって物語に関与する人物が座っていて中央に出て話を紡ぎます。

ハウスキーパーさんのキャラクターが良く出来てて気に入りました

人間関係は楽しめたが、主人公の遺産についてもっと明確な情報を提示して欲しかったかな。
祀(MATSURI)

祀(MATSURI)

劇団め組

吉祥寺シアター(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

話は判り易い・んだが・・・・
DJとくっけるとか話の見せ方とかは・・・と思えた約1時間50分

ネタバレBOX

DJとのコラボは、あんまし・・・メリットを感じなかったなぁ・・・。

親しみやすい七福神さんたちは楽しかったが、
神々しさは無かったかしら(庶民的な神様ということで合ってるのか)?

いろいろと、今ひとつ感を受けた作品でありました。

舞台は神社の仮説舞台みたいな感じで、中央奥にDJブースが設置されて開演前からDJパフフォーマンスがなされてました。

舞台の上手に太鼓の設置があり音楽を主体にしたという作りのセットです

折込のチラシに”武蔵野吉祥の七福神めぐり”が入っていて、地域のとの連携もありました。→名産品の販売もしておりました

・・・んで話の続きは、七福神は結局罪人たちを匿い。追ってきた役人達とひと悶着あり、罪人の一人が死亡。もう一人は無実であると寿老人が諌め、吉祥天が野に下ってこの森を想い人(=無実の罪人さん)と守ることを誓い。神の抜けた穴を先に死んだ罪人の心意気に免じて福禄寿として神格に上げて仲間とし、この森を人間たちに授けて去っていきます・・・・・・。

上手に七福神の個性を見せていたり、話は上手に作ってあるのですが。
なんか間延びした感じを受けたのは、なんででしょう?
(「大黒パワーで変身っ!」とかやった方が受けたかな(^^)
(ちょっと話の方向性と違うか・・・)

福禄寿に転ずる罪人さんのキャラを、もっと突っ込んで作ればわかりやすかった?(杖の代わりに武器は棍を用いてたり、鶴の着物着てたり、生まれ育ちがとことん不幸だが周囲に福をもたらしてて人受けは特に良く性根がまっすぐで前向きとか、名前にサザンクロス背負わせるだけでは弱かったかな。)

神々の森で育てられた男(平家落ち武者の独健(どっけん))さんの使いどころも微妙だったかなぁ、って思えたデス。

大黒天付の使い魔(^^;)ネズミさんと、用意される武器の中に「ヨーヨー」が自分大変受けました~(^^)。

EDM(エレクトリックダンスミュージック)のDJさんKNTRが参戦です

観客は女性が多かったかな、開演前の前説はDJさん抜けてからの寿老人がされてました。


RIVER SIDE  STORY

RIVER SIDE STORY

STUDIO D2

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

ダンスバトルってのが、いまひとつに感じました。
勝負と考えると、ダンスでの勝敗って個人の印象・鑑賞だし難しいよなぁ・・。
って思った90分。

ネタバレBOX

ただならぬ関係・・・→は兄妹ってオチでありました
Vol.1『BGS~バックグラウンドストーリー~』

Vol.1『BGS~バックグラウンドストーリー~』

ド・M(マリーシア)野郎の宴

Geki地下Liberty(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★

細かい伏線張りなどもよくやれていたが・・
今ひとつ感は否めない・・・・のではある・・のだが、
料金を考えると釣り合いが取れてるかなぁ? と思えた1時間45分

ネタバレBOX

本番千秋楽劇場公演舞台の楽屋というか、
役者の出待ちルームで巻き起こる人間関係(男性のみ(^^)の話。

殺傷能力の無い愉快犯的なトランク爆弾事件なども絡ませて展開するけど、
そこそこに散りばめた設定は人間関係には反映されてるのだが・・・・。
どうにも本番中の舞台が隣で進行してるという緊張感が無い。
効果音で隣から笑い声でも時々出すとか、役者の大声がたまに聞こえるとか、
盛り上がる音楽が伝わるとか、そーゆー細かさあればなぁって思えたデス。

いろいろと人物設定とかに細かいとこも、上手に伏線回収するところなんかも評価高いとこあったですんで、上記勿体ないです。

ちなみに作品中でトランクと言われていましたが、見た目考慮すると。「アタッシュケース」と呼称した方が合ってるのでは?と思ったデス。

役者さん尊敬してますと言ってた進行?製作?係りのヨドバシくん。小学生相撲を全て下手投げで優勝したという伏線が、最後に爆弾騒ぎのドタバタで悪態ついて逃げる時に発揮されたりしますが。父親の勤め先はヤマダ電機の方が受けたかな?

いがみ合う役者と売れっ子脚本家の服装が黒と白で統一していたりと、ほんと芸が細かいトコはよかったんだけどねぇ・・・。

ケースが爆弾とわかってから、脚本さんが解体しようとしますが。素人がいきなりそういう発想するかな? せめて「CSIだてに全シーンズン見てないぜ」とか好奇心とか電気系が好きな行動や台詞は仕込んで欲しかったです。
恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜

恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜

Moratorium Pants(モラパン)

OFF OFFシアター(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★

なんか久しぶりに大声出して笑えた(^^)
このところなんか「クスッ」って感じの笑いが多かったせいでしょうか?

まぁそれはさておき、舞台のみ観劇です。→映画は見ておりません

才能の無い(失礼)主人公の、へたれっぷりを見事に演じた主役さんやら、
囲む登場人物たちのキャラクターがホント楽しめた1時間45分でした。

ネタバレBOX

強烈にネタばらします=知りたくない人は読まないでくださいっ!


バイト先で知り合って付き合うことになった男女。
女は漫画とマヨネーズつけた竹輪が好きな売れっ子アイドル漫画家となるも、
男は胡瓜の好きな単なるフリーター・・・いやいや将来の小説家志望の文学青年ですね(^^)

台風直撃の夜=主人公君の誕生日、彼女からプロポーズされるも。ヒモ状態で小説を書き続けることになると、なけなしのプライドが邪魔をして喧嘩別れしてしまいます。翌日自分が小説に書いた女子高生探偵の奈緒が部屋に現れ、もっと話を練りこんだ面白いものにしろと掛け合いに来ます。と次々現れる小説の登場人物。面白くなった小説を彼女のツテの出版編集に見せるのですが、彼女の初期の作品のパクリであると切り捨てられ小説を諦める主人公でしたが、なんとか踏みとどまってまた小説を書いたのでした・・・。で終わらず、実は喧嘩別れした誕生日に彼女はストーカーに殺されていて、その殺人方法などが、自分の書いていた小説の元ネタだったとわかるのです。上記の登場人物出現騒ぎは3年間(別に1年くらいの方がリアリティ感じると思うが、何で3年にしたんでしょう?)引きこもっていた間の出来事でしたと、姉の命日に主人公の部屋を訪れた妹から真実を聞き正気に戻る主人公・・・。 オチは隣に越してきた女性(毎回?のゲストさんとするそうです。男性とかも出したら受けるのでは(^^;)と何かあるようになるかなぁと自分を小説家になりたい男と正直に話せるようになって終劇です。

小説の登場人物が登場するのは、新井素子さんの「絶句」みたいでしたが。
なにせ売れない小説書き・・・(^^)。せっかくの才色兼備の女刑事のボキャブラリーが悲惨な台詞になってるトコは大笑いできました=語彙は主人公の能力以上に出てこない(^^)=突っ込む登場人物達も面白かった

役に合ってて可愛かった女子高生探偵さんの突っ込みで「これ主人公女子高生である必要ないんじゃない?」という台詞。自分全否定してるのに言っちゃうとこ、受けました~(^^)。

また小説を書き直してゆくと、登場人物たちの性格も変化するトコも楽しめた一因ですね。自分の前の性格についての言及なども突っ込みどころがユニークで楽しかった。

舞台は6畳一間らしい主人公の部屋ですが、
そこそこ散らかり具合もらしさがよく出来ていました。

荒っぽい力技系ですが、胡瓜が好きでリアルにポリポリ食べたり。その食べ方のこだわりが細かかったりと、キャラクターの出来の楽しさが堪能できて笑えた作品でありました。(ヒロインは竹輪+マヨネーズ好きだったり(^^)
ツナガル

ツナガル

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

どちらかというと母娘の2代話だったような気もした
登場人物のキャラクターがしっかりしていて過去と現在の見せ方も楽しめたが、
ちと母の固執する娘への想いがイマイチに感じられた約2時間。

ネタバレBOX

いきなりネタバレすると・・・(これからの方は読まない方がいいですよ)


親友のピアニストが交通事故で亡くなって、残された旦那が自分のせいだと心に傷を負い。無事だった娘の子育てが出来ない旦那に代わってその子を親友のような世界中で人の心に感動を与えられるピアニストにすべく育てる決心をした女性=主人公の母です(継母になりますね)。主人公の娘は才能を受け継いだんだ、立派なピアニストになれと母に教育され続け、手を怪我しないようにと様々な禁止事項も守ってきましたが、大好きだった父まで出ていってしまう不幸な出来事に心が折れてストレス性の難聴になり、結局母の望むピアニストにはなれなかった。母の母親=主人公の祖母のやっていた音楽教室も今では祖母も亡くなり、母も身体を患い入院中で経営を続けるかやめるか思案中の主人公。母に愛されずピアニストになる事を強要された記憶から、彼氏からのプロポーズも懐妊したにも関わらず拒否をしてしまいます。・・・・母が亡くなり、隠されていた自分の素性が顕になり、。自分は歪んではいたがちゃんと母に愛されていたという事実を踏まえて今度は逆に自分から彼氏にプロポーズするところで終演です。(音楽教室はやめるようです・・・。まぁ難聴も一時的だったとはいえ、ピアノの世界から足洗ってOLしていたようだし妥当かな。)

今時間では入院中の母ですが、過去話でいろいろ娘にキツイあたりをする鬼母になっていました=らしさは良く表現されていた。・・・・んだけど、下世話な表現をすると「下半身が足りない」かなぁと思えたんです。育児放棄してネグレクト親父になった元親友(亡くなったからね、この表現にします。)の旦那(あーアルコール中毒にもなっちゃってましたね)ですよ、親友に代わって子育てして旦那支えるという基本の行動理由が弱く思えた。親友に譲った=なんか強い理由があった=でもまだ旦那好きーとか=自分が再婚して旦那とくっついて自分の子供授かる?授からないという設定も無く(たとえば懐妊するも子宮外妊娠こじらせて、もう子供が出来ない身体になる=親友の娘にしか熱情が向かない!みたいな妄執的感情がないと、あそこまで娘をピアニストへと追い詰めた感情に納得が出来なかったです。)

リアルに飲み物とか出すし、舞台セット(音楽教室の内部)の出来もよく、レッスンで聞こえてくるピアノとかの音の効果音など配慮もよく、周囲の合唱仲間のキャラクターの女子会トークとか楽しめる要素多かったが。娘に固執する母の妄執理由の弱さで、星は3.5かなぁと思ったデス。

子供話が無ければゲーム「君が望む永遠」みたいやなぁ・・・とか思ったデス
(まぁこちらはヒロイン死にませんが・・・・こっちは絵本とかですが、妹設定でとか・・・・ね。)

温かい周囲の人間関係と最後に母となる事がタイトルの繋がりでしたね
天狗のかくれ里

天狗のかくれ里

チーム石塚・新生ふるきゃら

三越劇場(東京都)

2014/07/29 (火) ~ 2014/07/31 (木)公演終了

満足度★★★★

河童・鬼・天狗と続く日本の妖怪3部作の一つだそうです
夏休みの子供向けとしては出来が良いとは言えるのだが、
ちょっとオチが弱かったかなと思った2幕(15分休み入りの約2時間)。

ネタバレBOX

現代っ子の主人公マコト君の等身大なセリフが心に響きました。
おなかが減って川魚を捕るのですが、食べきれない量を捕ろうとするマコトをカラス天狗がいさめます。でもマコトも反論します「僕が捕まえたんだから、どうしようと僕の勝手だ。」と・・・。う~ん最近ラーメン屋で大盛り頼んで平気で残す方々をよく見かけるのですが、小学生レベルなんだよなぁと妙に納得できました=マコト君の台詞通りの行動なんですよね・・・・。カラス天狗は説明します「人間は一人だけで生きてはいない。食べ物などは循環するものだ、地球という限られた環境内では必要以上の搾取はするべきではない。」と。まぁキチンした大人なら応えられ指導できる話だよなぁコレ、と強く同意できました。

こーゆーテイストの話で展開するのですが、説明にあるカラス天狗の出自とかは舞台上でもっと説明とか詳しくして欲しいと思ったデス。故郷に即した衣装とか自分の出身の話は詳しくしたけど、大天狗の下にどうやって来たとかは話が無かったんです。 チト残念・・・

弱かったなぁというオチは、結局地球上の問題定義のみして子供の修行が途中となり、これからも修行はやっていくらしい・・・。で終劇となり、尻切れトンボ感がくっついたんですよ~。なぜ成長途中の子供のみに稽古・修行を付けるのか=これからの地球を担う次世代に世界を動かす力を持って欲しいからとか、台詞に盛り込んで欲しかったです。作中では若い子供の脳でないと修行にならないからと言ってたが、メインの理由は自分の意見の方にして欲しかったかなぁ・・・。

マコト君の両親が子供のふりして天狗に捕まりに行くのは良いが、政府に天狗の里の調査を依頼するという署名を東京で集めようとするシーンは省いてもよかった気がしました。

いろいろと修行として天狗の手助けが入るんですが、修験者でよくみる「トキン」が入れ物であり。水飲み用の容器とかになるとは初めて知りました。

猪の長介が結構怖いモンスターとして登場するも、最後は皮と肉を残して命を食するという事を教える最後はカッコよかったです。
小玉久仁子一人芝居

小玉久仁子一人芝居

ホチキス

こった創作空間(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

一人芝居初観劇であります
う~む(^^)観客を楽しませようとする姿勢が好ましい舞台でありました。
70分予定と言っといて、その実80分超えの面白舞台でした。

小玉さん好きだなぁ~と贔屓の引き倒し(^^;)
星は満点としてしまいます!

ネタバレBOX

4話のオムニバスinゲストライターとうたっておいて。その実、前説も楽しめる作品化してあり(^^)実質5話だよなぁ、とか思える出来でした。→間違えました、パンフに5話と書いてありました(-_-;) 舞台上に椅子が4脚出てて向かって左の椅子から物語を語って使用するという芝居方式でありました。(ので先に記憶で書き込みしてたんで正確では無かったですね~)

その上に一人芝居というコトもあり、幕間に時間が取られるからと観客対応に米山氏の幕間小説が舞台背面に投影される細かい配慮(^^)。これがまぁ、小玉女史のキャラにも被せた様なハートウオーミングな出来で楽しませてくださいました(また季節もひっかける感が巧みっす)。

各作品で、おばさまから女子高生まで演じ分け。役幅広いなぁと感心させられたです。(前説芝居で配った岐阜のお菓子、ちょっと欲しかったかな~(^^;)とか思ったっす。)

”女優小玉久仁子を限界まで追い込む!!”ことは、
この程度では出来なかったのでは・・・とか思えたデスね~。

サブタイトル?の「夏のイワシンドローム」って、
PMC野郎のサブタイみたいでユニークね(^^)

1話 「前説の女」 椅子を使わず舞台登場いきなりかまします、
「わたくしクニコの母、シズコと申します(^^)」と。
使い慣れないガラケー使って、
楽しいボケをかましてくれるお母様を好演されてました。
(格好のらしさが上手です→真珠のネックレスに紙袋とか衣装など)

2話 「夏に忙しい女」 歌手デビューしたはずのオキタメグミさんが語る、
夏にふさわしい話=怪談話で受けてる歌手(^^;)
オキメグのとっておきの怪談話です。いまだ歌手を引きずってるが、
話が受けてることは納得してるようです。 喪服ドレス姿であります
オチの写真の使い方(舞台背後の壁に投影)が秀逸でした。

3話 「Eat Me Bady」 (ほさかよう) 男の人を自宅に招待したアラサーさんの心情を切々と楽しく語った作品です。 anan(アンアン)はバイブルという設定が楽しかったです。 かっこは白いバスローブっす

4話 「手紙」 (詩森ろば)たぶん亡くなってるであろう
女性の手紙の朗読です。母として妻として女性として切せつと、
淡々と語られる長台詞は心揺さぶられました。 

5話 「スーパーお母さんよ永遠に」 巨大化して怪獣と戦っていた母の代わりに娘である女子高生が怪獣退治に借り出されます。最初は嫌々で文句を言っていた娘でしたが、母の不調が先の怪獣との戦いであったと知ると、敵とばかりに戦いに赴くのでありました。(反発しながらもお母さん大好きな娘の感情がよく表現されてました&格好がほとんど小学生のヒーローごっこ風で笑いを誘います)

幕間小説=米山 父と喧嘩して娘と沖縄旅行に来た母の行動を娘の視点から語る一人称小説=全3話
グッドモーニング、アイスパーソン

グッドモーニング、アイスパーソン

天才劇団バカバッカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

面白くはあったのだが・・・・
う~ん・・板橋し ゅうほう氏の漫画「妖術本舗」に出てきた双子の怪奇バスターズみたいな設定でしたが。なんか酒飲んでカラオケするだけのイメージが強くてチョット・・・とか思えたです。(上記の「妖術本舗」を舞台化した方が面白かった?のではとか思ったです=天才劇団さんの舞台アレンジで面白くしそうだし(^^)

SF設定は楽しめるものであり、そこそこ突っ込みいれる要素も少なくてよかった分。前半の展開を遅くも感じた2時間20分。

ネタバレBOX

SNB(スーパーナチュラルビリーバーズ)という集団で超常現象を調べていた彼らは、その実、政府の機関であり。超常現象の否定を任務としていたのであった。 サドの所長が去り、職員一丸となって飲み会に明け暮れようとしていた矢先に、アイスパーソン立ちを不注意で解凍してしまい事態が思わぬ方向へ進んでしまいます。ちなみに細胞は凍らせると中の水分が膨張して細胞膜を壊してしまい生物は死に至ります・・。作中ではクマムシのDNAが組み込まれててとしてました。まぁいいんじゃないかな。 人類は大きな大戦のあと127名にまで減少し西暦2700年の7月に自死するDNA情報が刻まれてしまい、その情報の書き換えのために2014年のバス失踪事件の人間のデータを入手しようとしたが、抵抗されてタイムマシンの操作をしくじり2万年前の南極に裸で放り出されて凍ってしまったと。で手元にタイムマシンの操作は出来ないが、体内に埋め込まれた装置で救難信号を送り、未来に置いてきた子供たちによって迎えに来てもらって助かるが、オチは「バックトゥザフューチャー」みたくなるかなと終わるのでした。
帰還の虹

帰還の虹

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★

戦争モノを語るには時間が必要と思っていたと・・
脚本・演出の高羽氏が語っていた思いが凝縮していた2時間20分(予定)

戦争の是非ではなく、勝敗でもなく、
戦争は巨悪であるという感じが色濃く出ていたと思いました。

熱量は良かったが細かさにやや欠けるきらいがあり、
星はひとつ削ってしまったであります。

ネタバレBOX

よくある「この戦争は日本が負ける」という台詞が少なく。敗戦理由も日本軍が禁止していた短波放送の受信による米軍からの真実の戦況日本語放送に、軍需品の株価が下がって民需品の株価上昇から推測という理由が今まで自分が見ていた戦争ものの中では初めて聞く理由であり、新鮮で説得力が強かった。またそれを聞いても周囲の画家たちの反応が、基本自分達の生活と絵と周囲の人間の動向にしか向かなかったところも好印象でありました。

舞台は黒を基調に額のみ飾ってあるアトリエを模したセットで、左右に画材やイーゼル。中央にアトリエを内外と区別する壁を模した可動式組み柱の大道具がユニークに配されてました。

(となりのOFFOFFが若い女性客が目立ってたけど、当公演はそんな感じはしなかった。けど2/3は女性客っした。 んでちょい空調が効き過ぎていたので冷えを気にする方は何か保温用材を持ち込むこと推奨します)

さて結構すっぱりネタバレしますので未見の方は読まないでくださいねっ!


「戦意高揚画」を描き、日本画壇の寵児となっていた男=藤澤のところに画家仲間の内山が自分の受け持つ画学生に光る才の持ち主=貞本(この戦時中に油絵の具が豊富に置いてあるアトリエに感動してました)がいるので手元に置いてやってくれと願うところから物語が始まります。

自分では貞本君を徴兵から守れない(今は18歳で19になると徴用年齢となる)ので軍部に顔の聞く藤澤の書生または弟子なら徴用は無いだろうからとの配慮です。(が実は内山氏は共産主義者(当時の言い方で”アカ”)であり上記、日本敗戦の言を述べる人物なのでその心配もあったんですなぁ・・・。)藤澤は嫌がるのですが、癇癪もちの細君=キヨ子が夫の関心を引き出したく自分の預かりとするのでした。軍の受けの良い藤澤亭には物資不足の中、芋や人参・今では貴重な白米まで持ち込まれてます。女中として近所のちづさんも家の事をしてもらっております(贅沢といわれています)

軍部の望む絵を描くことで日々の糧=とにかく絵を描き続けるという純粋な画家としての望みを叶えてる藤澤でしたが(絵に加えて人の望みを見抜き絵にするという才能が強いと描写してました)軍報道担当の近藤中佐の戦地体験を聞いて惨たらしい大きな戦争絵(普段は布をかけて隠しています)を描いてました。

話が進むと、藤澤家で置いてあった食料や奥様お気に入りだったメリヤスの生地などが無くなったりするという話が出てきて・・・。手伝いのちづの弟孝則(戦地に行っていたが手の怪我で帰還できた)が再び召集されることになり=赤紙が来て=実はいままで無くなった物は「自分が盗みました、返しますから藤澤先生の力で召集を無かったコトに。」と取り乱し泣きつきます。ついには貞本君に代わりに行って欲しいとまで言い出します。(このシーンは心揺さぶられました) 結局藤澤もただの軍のお気に入りという立場であり、軍部にものが言えることはないと話して宥めます。

”アカ”として内山が憲兵に暴行を受け捕まり、無力な藤澤を器の小さい同業の画家である熊本(演じる山口氏は上手で、小心者らしさを器用に出してくれてました。)が詰り。戦局の悪化に伴い徴用年齢が19歳から17歳に引き下げられ、故郷の熊本で貞本君は徴用検査を受ける事になり明日には出発しますと藤澤に告げ、藤沢は貞本に例の戦争画に加筆することを許可し。貞本は悲壮な戦地絵に笑いあう兵士や寝転ぶネコ・キヨ子夫人まで書き足し。空にはタイトルに応じた虹を描き故郷に向かうのでした。

プロローグで語ったキヨ子夫人が、同じようにエピローグでその後の登場人物たちの人生を語り終演となります。

仲間も全て捕らえられた内山氏は投獄・処刑とはされず、筑豊の炭鉱送りになり行方不明・・・。戦後大量の人骨が炭鉱から見つかったと。

熊本は藤澤を糾弾し続け、日本画壇から見事藤澤を追い出し自分が中心に収まると。

ちづは弟の孝則を戦地で失うも夫が無事帰還し静かに余生を過ごせたと。

近藤中佐は軍報道を勤め上げ退役、藤澤以外に戦地での体験を話す事無く墓場まで持っていったと。

藤澤と妻キヨ子は10年前にいたパリに戻り二度と日本に戻る事は無く、自分の描いた戦争画の公開も許可はしなかったと。

貞本については語られませんでした・・・・・・・・・・・・

ちなみにアトリエのある村は疎開先でもあるのだが、
そこでも食糧不足などは深刻な状態だと暗に示唆するのも上手でした。


戦争の勝ち負けを論ぜず、あるものとしての巨悪(とも作中では語ってはいないです)の受け止め方が人様々で、話が展開するユニークさは気に入りました。

<で~下北沢の全ラーメン屋制覇が成された日でもありました>

吾輩はウツである

吾輩はウツである

劇団朋友

俳優座劇場(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

観客の高年齢にちょっと驚いた
白&灰色の頭が多かった。そして階段昇降が大変そうでした&2名1幕と2幕に1回づつ着信音を響かせてくれました・・・・。使いこなせない、ハイテクは持つこと考えて欲しいなぁ・・・(-_-;)

劇団20周年記念講演だけあって出来が素晴しかった全2幕
(15分休みありの2時間40分であります)

<役者さんの力量に隙の無い舞台づくりに脱帽です>

ネタバレBOX

作家・夏目漱石誕生の話です(^^)

明治に生きる日本人(千駄木限定(笑)の血肉の乗った台詞で語り表現される生活感が本当に肌で感じられた舞台でありました。

ちょっと難点が子猫の擬人化がトウが立ってた(失礼)感があったです

帝大で英文学を教えていた小泉八雲氏の後任で夏目金之助が入る事を知り、小泉カムバックとシュプレヒコールをあげる学生演説からのスタートです。

舞台セットは夏目の家で。上手は本が乱雑に積み上げられ散らかってる書斎で、下手が居間です。舞台最前は庭という設定で縁側があります。壁は所々無く、書斎梁の上に黒猫(ぬいぐるみかな)が寝そべってます。家のセットの奥上には星空の光や月が映し出されまして、芸が細かく出来も良いです。

学生との衝突やら菅先生の家や家財の手配。大塚氏の資金援助に、夏目姉の金の無心。夏目の出自にと当時の金之助を中心とした人間関係=文壇との関係などがすんなり頭に入る程の登場人物に成り切った役者さんに脱帽です。

我輩猫が家に迷い込んでくるのですが、猫は擬人化した=猫耳つけた役者さんです。(キャラメルボックスの「ノーチラス」や「夏への扉」思い出します(^^)
普通に猫と会話を成立させる金之助は不思議と思うが、いろいろ会話を楽しむようになっていきます。(勝手に家に入り込んだ猫を妻のおきょうと金之助は嫌がるのですが、お手伝いさんが「爪まで真っ黒なのは”福ネコ”です」「世話も自分がします」からと言い寄られ折れたのでした。

金之助の甘い物好きに、男尊女卑の発言。
それにまっこうから食って掛かる強い妻(^^)。
キャラが立ってます!
(南京豆(ピーナッツ?)に砂糖まぶしたり、ひと月でジャム8瓶なめたり。水あめとっておいたり、差し入れの甘味モノ独り占めしたり人間性が・・・。な文豪さん)


基本服薬時の水や飲み会、”ねこまんま”までリアルに食事出します。

当時は(猫の)捕まえたネズミを交番へ持ってくと1匹につき5銭貰えたそうです。

近所の車屋夫婦の喧嘩の音や風鈴・蝉の声などBGNや効果音も手抜き無く流します。

当時の服装もきちんとらしく再現し、ちゃんと季節に合わせて着替えるし。
すごい懲りようです(^^)

右手の無い学生や男爵の娘との交際が終わって自殺する学生など、金之助を取り巻く状況の中。遂に教職を辞しかんしゃくをぶつけるようになる夏目に、周囲はその精神エネルギーを何とか昇華させるようにと相談し。長文作成=小説を書かせるようにと仕向けます。正岡子規とのつながりも良くわかりました。

話に絡んでくるネコは、近所のネコなどを我輩が連れてきて。いろんな話をいたします。シロの子供の話や我輩の気に入った風鈴の話など素敵なエピソードが出てきたです。

1幕は学生が自殺したと聞くまでです。15分の休憩の間、ネコとスタッフさんがパンフレット¥500を売り歩いてきました。

舞台暗転してセットの片づけをする時は、動画投影幕を下ろしてネコの動画などを流し、舞台上の時間経過を「数日後」とか写してました。

初めは帝大生に反発された金之助でしたが、今では授業は大評判となりシェークスピアの講義は早稲田の坪内逍遥の授業と並ぶほどと学長にも褒められます。ですが癇癪=神経衰弱が悪化してしまいます。

倫敦から正岡子規にあてた夏目の手紙が面白いからと勝手に俳句雑誌「ほととぎす」に掲載した高岡氏に依頼させた原稿=「我輩はネコである」が雑誌掲載の可否を朗読し決めると聞き、ネコ(我輩たち)の朗読で観客に追体験させてくれたのは嬉しかったです。岩波文庫の創設者が夏目の生徒だったり。原稿料が6円50銭だったりと知識欲も擽られました。

オチは漫画「ワイルドハーフ」同様に、
しゃべれなくなったネコと静かに年を重ねてゆくだろうと物語りは閉じてゆきます。

ネコが喋らない=神経衰弱が治ったんだと夏目は悟るのでした

元気な妻のおきょうさんや夏目の周囲の文壇、学校の関係者。
垣間見た明治日本の夏目金之助の生活が、
面白いミュージカル「キャッツ」のような猫たちと語られる様は楽しかった♪

小説書くのに苦労してる夏目に猫たちが氷砂糖の差し入れやら、
団扇で扇いで涼を提供したりと気遣う様などユニークで面白かった(^^)。







肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

生演奏とか楽しめる要素はあったが・・・
今ひとつ見せ方がすっきりとはしなかったかなぁ・・と感じた約2時間
でアフターイベント(30分くらい)あって、
ちょっと本編に絡ませた話をスパイスにした楽曲3つの演奏でありました。

ネタバレBOX

面白さはあるのだが、拙さがあったかなぁと・・・・。

下種な女子高教師と、
その変り種の獲物である新入生の掛け合いは楽しかったが。
物語の進行や過去話なのか劇中劇なのかちょっと判別し難いトコなどもあり、
(力を入れていた物販のパンフなどには詳細が記されているのであろうが)
作品世界上ではチト話に乗り辛かったなと感じたデス。

星の評価は・・・→3.5ぐらいでしょうか

黒子さんの獅子舞とか楽しい要素も多かったんで、
これからのノビに期待です(^^)。

・・・バイオリンさん頑張って♪
(演技と演奏の掛け持ち大変だとは思うけどね(^^)

プロローグは神社を模した舞台セット前で白い百合の花(紙細工)1輪手にした男の死亡を神主が語るところからスタートです

下種な女子高教師が奥さんいながら女生徒に次々と手を出し、結局純粋な新入生に心奪われるも最初に好きになった亡くなった女子にひかれて死んでしまう話と。

戦争末期に水色獅子が村を守った話

現代で20年前に死んだ下種な例の教師の死因を探る女の話

が同時時間進行で語られてゆくのですが・・・・


いまから20年前で、女生徒孕ませまくっていた(誇張表現っす)下種が、ちょっと問題にならな過ぎやしませんかねぇ。

先に教師が死んでるシーンやりますが、こーゆー女性関係のドロドロした話は結末をいろりろ想像させた方が観客の食いつきが良いと思ったデス。

話を3つで進行するよりは、主軸を下種教師か、水色獅子に絞って語ってゆき。加える話は一つに絞って、オチに隠し玉として3つ目の話を進行役などに話させて物語を補完させるほうがスッキリと話がすると思えたデス。

まだ若い劇団と言ってるコトもあり、盛り込みたくなる気持ちはわかるけど。
わかり易さは基本で重要と思います。
(引き算も重要と言いたい、ということです。)

開演前には物販とかは言ってたが客席の温めは無かったなぁ

象徴的な百合の使い方はよかった

チカへの手紙で死んだ教師の話が戻って表現されるのですが、
純真なチカちゃんのキャラクターは楽しかった。

アフターライブのひねり方が気に入った
私事私見緋色牛頭(シジシケンヒーローゴズ)
これがタイトルのアナグラムで」、イとミが抜けてて「意味が無い」タイトルと。
3曲演奏されまして、吉田3兄弟さんが女装しての演奏です。


おむすび

おむすび

劇団サミシガリヤ

シアター711(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/22 (火)公演終了

満足度★★★★

お葬式の話に失礼な表現とは思うのだが
楽しめた舞台でありました(^^)

あぁ何かこーゆー人っているよなぁ・・・と思える登場人物の生活観・存在感♪
悲しいのに何故か笑えて楽しかった1時間45分(千秋楽でありました)

ネタバレBOX

作りが丁寧で話に矛盾無く、感情も納得の出来でありました。

16年前に失踪した母に代わって男手一つで3人の子供を育てた山登りの好きな父が、大好きな「おにぎり」を拾おうとして滑落し死亡してしまった連絡を、一緒に住んでいた次女が受けるところから物語が始まります。

父は登山の度に遺書をリックにしたためていて、残された家族=ゴキブリが家に出てきて怖くて家を出てしまい2週間もウィークリーマンション暮らしをしていた長女(既婚)と父と暮らしていきたいが為に結婚をやめ共に父と暮らしていた次女、DJをして生計を立ててるらしい末弟=が父の望みに従った葬式をやろうと→遺体を家に持ち帰って→家から出棺するまでの3日間のお話です。

ハンモックで死にたいと希望し自宅にあった寝台=ハンモックに安置される父
途中死んだ父が起き上がって自分の望みを述べるシーンがあったり(^^)妙に楽しい父の妹=叔母さん一家(旦那+長女)。上高地の病院で死んだのに、病院事務からの情報を掴んで葬儀を我が社でと追ってきた葬儀屋さんとか。ほんと登場人物がユニークで楽しめました(葬儀なのに失礼やね(^^;)
0号 -2014-

0号 -2014-

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

分かりやすいのに奥深い、王道エンターテイメント。
↑に偽りは無かった。

テンポの良い会話と楽しく、
魅せる舞台は眠気も起こらず2時間半があっという間に過ぎました。

ほとんど満席で、お若い女性観客さんがチョッチ多く感じたかしら。

ネタバレBOX

開演時間が5分近く遅れたのと、前説が基本アナウンスだけだったので、それがチト残念だったかしら。 何か開演前に座を温めてくれるような事を期待したく思ったデス。

内容は~錆びた構造材がむき出しになった映画の撮影スタジオが舞台セットで組まれていて、臨時警備員さんが体験する一晩のスタジオに関わった役者さんんの人生追体験でありました。

ほんと王道で落涙約束の恋愛話(身長差のあるキスシーンとか)に師弟愛など、当時の話が再現されるという手法でした。 映画の撮影という話が当然あって、トリのシーンなどの大立ち回りやキャバレーのダンスシーンなどエンターティメントの見せ所も外さないとこも見応え合ったデス(^^)。

展開は王道で先が読めるんだけど、ついつい引き込まれたなぁ(^^)

臨時警備員さんが往年の大女優さんに、
「あの○○の!」と名作映画のシーンをやらせるアドリブは受けました。
(天空の~が自分ツボでした(^^)
河童

河童

DULL-COLORED POP

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

けっこう楽しめた♪
けど、なっがいな~・・・・。 って思ったデス=13時→10分休憩→16時半近く

眠気は出なかったが、もうちっとサクッと作れなかったかなぁとか感じました。

ネタバレBOX

出だしで言ってる通り、統合失調症の男の戯言であるし。

まぁ大人の御伽噺とか思ってるのが正解なんでしょう。

見つけた河童を追って穴の中=河童の国=「パ国」で体験する河童たちの世界を人間である主人公が、いろいろ突っ込み入れながら巡ってゆく物語。最後は人間界に帰還?=はなから病室にいて河童の世界は男の妄想だったらしいと表現。 (ほらルイス・キャロルのお話のようです(^^)

開演前の時間つぶしは無かったです

主宰挨拶での物語りスタートです病院にいる男が話す物語を聞いて下さいと話が展開し、男が中心になって話が進んでいきます。

河童の「パ国」には80年前にも人間が入り込んだそうだ=芥川龍之介のようです
少年たちの密室

少年たちの密室

BABEL THEATHER

シアターブラッツ(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

Bチーム初演観劇です
忠実に原作に沿って舞台化しているようで、
登場人物たちも、らしさが話に合っていたと思いました。

ですが原作の粗さとかが感じられてしまった90分でありました

ネタバレBOX

暗闇の中での瓦礫での一撃で不良少年が殺されるんだが・・・・

まぁ青春小説という重きを考えると出来は良いと云えるのですが、
原作14年も前の作品ですし・・・かなぁ・・とか思えたっす(推理がね)。

登場人物の役者人選は出来が良く、小人物な担任教諭とか・いかにも悪そうな不良君とか・いかにも草食動物のような女生徒とか。役者さんの演技は好みでありました。(小説では教諭は肥満体系だそうですが舞台では小柄としてましたね)

オチまで書き込みたいんだが・・・ネットでも完全ネタバレしてるとこ少ないようなので上演終了まで我慢するとしますです(-_-;)


さーて内容についてですが~
特にオカシイかなって思ったのが、不良少年を殺した女生徒さんです。
なぜって、自分が暴行を受けて恨みを晴らしたいのは解るし=友人の怪我した女生徒が襲われるだろう事を予見して身代わりにバックライト付の腕時計(闇の中の目印)をしてWCに行き近づいた(?)不良さんを瓦礫で殴り殺すのですが。ホントの真っ暗闇の中、どう見ても非力そうな女子が健康優良な不良生徒を殺害するって・・・状況の描写からすると一撃で倒してるようだし・・・ちょっと説得力が欠けるかなぁって思ったさ。 そんで次に警戒してるもう一人の不良も襲って仕留められるものかしら?(こっちは飲み水をモノ質(?)→これも無理あるなぁと失笑っす)怖がって警戒してる男子生徒を暗闇とはいえ仕留められるかなぁ? (ドキュメント記事で死刑囚にインタビューした記者が聞いた話で「人ってなかなか死なないものですね」という記事は印象に残っています。 なので女学生の一撃ってリアリティ薄く感じるデス。)
で~話は自殺とされた生徒が記者に送った手紙とテープがあって、これを元に真犯人とかを紐解いてゆくのであるが。自殺と認めてないその生徒の父の行動力の方向性もおかしいなぁ・・と思ったさ。 推理によって得られた事実を警察に提示すれば第1級殺人(日本にはこーゆー言い方は法曹界にあるんかな?)として直ぐに犯人突き止めそうだがなぁ・・・。 といろいろ甘さを感じる原作でありんした。 →わが身可愛さに自殺に見せかけて担任が自分の生徒を殺したんですよ・・・・。嫌な話です。それに、この教師は証拠がないと言い切って(脅しに屈して生徒を見殺し・・・→手にもかける凄さですよ)犯罪犯してる不良学生を庇うんだ。ほんと嫌な後味の話と言えたデス。

舞台セットはコンクリートの打ちっぱなし風の地下駐車場をメインに据えて、よくある学校で用いられてるパイプの机と椅子で学校とか場面を表現してました=雰囲気は良く出てました。 プロローグはその机セットの上に古いラジカセが1台載ってて、暗闇の中でラジオから聞こえる地下駐車場殺人事件の報道がなされて開演であります。でエピローグではそのラジカセに上記のキーであったカセットテープをセットして死んだ主人公の友人の日記代わりになってたメッセージを聞くのでありました。(西暦1999年10月05日の阪神大震災にて駐車場に閉じ込められたという設定でした)

『ハヤブサ』&『動物失格』

『ハヤブサ』&『動物失格』

ネコ脱出

小劇場 楽園(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

「ハヤブサ」 観劇です
無駄な動きの大好きなハヤブサ氏の物語。
主人公は女性であり、
現代から徐々に過去へとハヤブサとの関わりのある話を遡って思い出してゆきます。
まぁ基本コメディなんですが、上手に泣き所や感動話を織り交ぜてあったデス。

~1時間40分予定~

ネタバレBOX

「ハヤブサですっ!」と登場する氏は天衣無縫で天真爛漫(^^)
自分には好ましいキャラですが、好き嫌いはわかれるでしょうね。

68歳で初登場して50代→40代へと若返っていく氏は、元気な40代での跳躍力に喜ぶトコは楽しそうでこちらも笑えました(^^)

07/25の夜の呼び込みが幟立てての祭りのようで盛り上げていたなぁ・・(^^)と感心しました

舞台セットは鉄パイプで組んだ骨組みに青シートが張ってあるホームレスの大きな住まいのような感じです。 中央部近くにある大きな柱は木という設定になって樹皮状に加工されてましたです。(雑草代わりの青いのはローズマリーのような感じがしたが、これはハーブだよなぁ・・・。(^^)

開演前にはスタッフさんが動き回っており物販やら空調の感想などで調節をすると聞く心配りありです(アットホームで好ましいです(^^)。

お話は、キツイしのぎをせずに地域住民の調整役として働いている”ヤの付く自由業”の大奥様と呼ばれる足の悪くなった女性=おばあちゃん=長谷川ミヨ=が入ってきて、開場から寝ていたホームレスに、舞台隅にある”ハヤブサ”と名の入った墓石の注意をし、心配して探しに来た息子=2代目=とパシリ&古女房長谷川玲子が、いつもここに来るなぁと感想述べ。認知症を心配して川柳を詠む事を薦められ(役所の川柳大会を目指して(優勝は箱根旅行(^^)参加承諾)、玲子の胸に惹かれて巻き込まれたDr.の指示の基、過去を=主に隼の事を軸に過去に遡って思い出し語られ=舞台上で再現されていきます。

2代目の長谷川龍平は家業が嫌で組解散して辞めたいのだが=武闘派が放った殺し屋(弱気で頼りない男女のペア)にミオが狙われ隼(68歳)が庇って死んでしまいます・・・。

龍平25歳時、15の小娘を孕ませてしまいミオは結婚を望む玲子に別れを示唆するも覚悟を持った(癌が判明し子供も望めなくなってしまう)玲子を遂には認めます。(隼58歳=微妙な年齢の戻り方に文句タラタラの船戸氏(^^)
竹田玲子は長谷川玲子として立派に龍平を2代目として育てますと宣言!

「わが恩師背中で語る人の道」→川柳審査通過作品

皇太子の結婚が決まった年。隼40歳、元気に飛び跳ねて「等身大年齢」とはしゃいでます(^^)。小学生の龍平は担任の小泉今日子先生に面倒をかけ副担任の松山ケンイチ(元飛行予科練所属)もフォローにまわって苦労してました。担任の小泉先生はヤクザが嫌いであり、父がヤクザで戦地に駆り出され恐れ多くも現人神である天皇陛下より賜る銃器を触れせられないからと、「弾除け」と蔑まれ長ドス1本で敵に向かわせて壮絶な最期をとげ、遺骨・遺品すら戻されなかったと語ります。(子供時代の龍平のバカッぷりは楽しめました)

ミオの川柳は優勝作となり4年に1度の川柳ワールドカップを目指そうということになります

ミオの思い出す最期の話は終戦直後の焼け野原の東京で隼と娼婦のタエとキクがここに公園を作ろうとして奔走する話を回想します。会長長谷川松助も協力して公演は出来るのですが(キクがGHQの将校の愛人となるコトで公園は立ち上げられるのでした)、タエとキクとは別れれてしまいます・・・。
でも約束した再会を守り今のミオの前に同様に腰の曲がったおばあさん二人が公園に現れ『隼は今も心に生きている』とこの公園を守ることを心に決めるミオでありました。





PRESENT

PRESENT

劇団フライングステージ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

最近重いテーマの観劇が続いているです・・・・
でもこの再演作品は確かに誰も死ななかったし、会話のリズムも登場人物も楽しく心は明るくなったデス(^^)。

明るくカミングアウトしたゲイの太陽君を中心にHIV感染した方々の日常を切り取った作品でした。登場する方々がパワフルで楽しめましたが、特に主人公のお母様が面白かったです(^^)

約2時間

ネタバレBOX

林田太陽君がHIV感染陽性との検査結果を同棲していた坂井真人告げた後、悩んだ末に真人はマンションを出て行く事を選択します。一人になった太陽でしたが、HIVの症状も発症せず周囲の友人たちの気遣いもあり、自分が楽しく日々の生活を送ってることを悩みます。ですがその生活も有限でありいつかは死を迎えることを受け入れ真人とも復縁し死が訪れるまでちゃんと生き抜こうと決意していくのでした。

パワフリャな太陽の母=おばあちゃんと呼ばれるコトを嫌ってアツコさんと呼ばせるようにしたり、山場で正論吐かせたり使い勝手の良いキャラクターでしたね(^^)。

舞台セットは中央に赤いソファーを置いての部屋に見立てた仕様です

トラブルメーカー風のミッチャンはToyプードルのブリーダーやってて、
鍵をかけ忘れてる玄関から勝手に入ってきます。

愛、あるいは哀、それは相。※無事公演終了致しました。ありがとうございました!

愛、あるいは哀、それは相。※無事公演終了致しました。ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/23 (水)公演終了

満足度★★★★

再演だそうですが・・・・・
テーマを考えると何か時代の節目節目にはブラシュUPして上演するべきでは?とか勝手に思った、あの「03/11」のその後の話です。基本は登場人物の行動が投げかける正解といえるものが無い、問いかけのような感じを受けました。んで、何か一味足りないかなぁ・・・とかも思った。しかし、舞台の完成度は高かった約2時間(予定は1時間50分です)

ネタバレBOX

基本は伊勢神宮の近くにある、ゆる~い経営の喫茶店「ホットライン」(昼のランチも20食ぐらいで余る時もあり、朝は7時からのモーニングやってるが弊店はあいまい・・だいたい19時までには閉めてしまう。)で。そこに東日本大震災での原発そばの町から両親と死別して疎開してきた3姉妹と関わる伊勢地元の方々の交流が基本です。(喫茶経営陣が姉妹の親戚です)

上手だなぁと思ったのが折りにつけ入る伊勢の土地の説明でした。
リアル感がよかった(^^)

ただ登場人物(伊勢側)の数がそこそこ多くて、ちょっと理解に時間がかかったかな?放射線・子供・次代の担い手=女性がメインで生活や人の思い→行動が坦々と語られてゆくのがよかったです。飄々とTVゲーム(昔の喫茶店にあったテーブル型→花札ゲームのようで、五光がでて皆で記念写真撮るシーンはホノボノしててよかった(^^)、よく筐体見つけてきたなぁ=ホントに電源入ってるのかしら(^^)を喫茶店にやりにくる常連の畳み屋→蓑田さん。他に、黒づくめで鋭い意見をぶつけてくる作家さんの存在感は大変好みでありました。

キャスト紹介のパンフレットも悪くは無かったが、人物の多さなど考慮すると相関図などにしてくれた方が嬉しいかしら(^。^)?

開始はちょうど震災当日の避難シーンをフラッシュライトや轟音+逃げ惑う人々で再現です=津波に飲み込まれてしまうと、叫んでいた人々が急に無言になり立ちすくんで見てるしか出来ないというシーンは心に残ります。

将来好きな人の子供を生むであろうコトを踏まえての疎開(姉妹という設定が生きます)であったが、取材で再び福島に行ってきた作家甲本(コウモト)氏から次女の婚約者の死亡=遺体確認がとれて、故郷に戻るコトを選んだ真帆の行動も納得はできるものの、これもまた正解の無い回答だよなぁ・・と琴線に触れました。

三女の夏帆には転校先の高校で彼氏らしき人も現れたり、喫茶店のマスター君も震災で延ばした結婚式を5月には執り行う運びとなり。だんだんと明るき兆しがみえますが、物語は丁度1年後の03/11を迎えたところで終劇となります。

チラシのあおりにあった通り。気を遣うことは、無いものとするのか?隠すのか?現実を認めさせるのか?ほんと答えは見えない問いかけだなぁと思えた、心に響く舞台でありました。


DRUM ROCK 琳と凛~美しき日本の姿~

DRUM ROCK 琳と凛~美しき日本の姿~

フジテレビジョン

天王洲 銀河劇場(東京都)

2014/07/15 (火) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京公演初日観劇です
同じような太鼓の「鼓童」とかと似たような感じかな?とか思っていたら・・・
違いました→
衣装とか見せ方が派手なエンターティメントであり見応えが凄かったです!

「独自の世界」から進化して衣装は”ジュンコ コシノ”女史になってるし、
博多一風堂(豚骨ラーメン屋さんですが)と提携したりとしてるそうです。

ちなみに初日サプライズでアンコール後に衣装担当の女史も登場なさったです

太鼓の振動が身体に響くので、
その振動が嫌でなければ元気が貰える舞台といえるデス。
毎日の仕事などで疲れた方には元気が貰える舞台かな~
とか勝手に思ったりもした約二時間二幕に15分の休憩付きです。
(ほとんど満席でありました)

ネタバレBOX

開演前は紗幕の前に二つの大きな太鼓が置いてあり、
女性奏者が白い着物に赤い独特の帯で現れて開演の太鼓叩いてスタートです。

アンコールだけに出したフラッグとか、
棒のパフォーマンスとか、
扇子のお兄さんの(エアマスター)のような跳躍とか、
使用している太鼓の端の皮のとこの2つ丸めとか、
とにかく見せる=魅せるという事に
情熱を傾けてるのがホント強く伝わる舞台でありました。

イケメン舞台(女性も登場するんですが、肉体美の勝ちかしら(^^;)のせいか、
前列付近などは女性客のリピーターっぽい方々が多いように見受けました。
(リピーターチケットは半額で販売するそうです)

太鼓(浅野太鼓楽器さんの特徴らしいですね2つカールした太鼓の皮の端っこのトコ)は通常のものから鼓のデカイのやら、拍子木に笛など和風ながら多彩な楽器の使用もあり楽しめました→琴が3面出てきたのですが、奏者は全員男性だったりして(^^)ユニークさ、かもしてました~(^。^)

ちなみに谷中さんというスキンヘッドの方の髪の毛(?)が・・・・・ユニークでした♪


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