ツナガル 公演情報 セロリの会 「ツナガル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    どちらかというと母娘の2代話だったような気もした
    登場人物のキャラクターがしっかりしていて過去と現在の見せ方も楽しめたが、
    ちと母の固執する娘への想いがイマイチに感じられた約2時間。

    ネタバレBOX

    いきなりネタバレすると・・・(これからの方は読まない方がいいですよ)


    親友のピアニストが交通事故で亡くなって、残された旦那が自分のせいだと心に傷を負い。無事だった娘の子育てが出来ない旦那に代わってその子を親友のような世界中で人の心に感動を与えられるピアニストにすべく育てる決心をした女性=主人公の母です(継母になりますね)。主人公の娘は才能を受け継いだんだ、立派なピアニストになれと母に教育され続け、手を怪我しないようにと様々な禁止事項も守ってきましたが、大好きだった父まで出ていってしまう不幸な出来事に心が折れてストレス性の難聴になり、結局母の望むピアニストにはなれなかった。母の母親=主人公の祖母のやっていた音楽教室も今では祖母も亡くなり、母も身体を患い入院中で経営を続けるかやめるか思案中の主人公。母に愛されずピアニストになる事を強要された記憶から、彼氏からのプロポーズも懐妊したにも関わらず拒否をしてしまいます。・・・・母が亡くなり、隠されていた自分の素性が顕になり、。自分は歪んではいたがちゃんと母に愛されていたという事実を踏まえて今度は逆に自分から彼氏にプロポーズするところで終演です。(音楽教室はやめるようです・・・。まぁ難聴も一時的だったとはいえ、ピアノの世界から足洗ってOLしていたようだし妥当かな。)

    今時間では入院中の母ですが、過去話でいろいろ娘にキツイあたりをする鬼母になっていました=らしさは良く表現されていた。・・・・んだけど、下世話な表現をすると「下半身が足りない」かなぁと思えたんです。育児放棄してネグレクト親父になった元親友(亡くなったからね、この表現にします。)の旦那(あーアルコール中毒にもなっちゃってましたね)ですよ、親友に代わって子育てして旦那支えるという基本の行動理由が弱く思えた。親友に譲った=なんか強い理由があった=でもまだ旦那好きーとか=自分が再婚して旦那とくっついて自分の子供授かる?授からないという設定も無く(たとえば懐妊するも子宮外妊娠こじらせて、もう子供が出来ない身体になる=親友の娘にしか熱情が向かない!みたいな妄執的感情がないと、あそこまで娘をピアニストへと追い詰めた感情に納得が出来なかったです。)

    リアルに飲み物とか出すし、舞台セット(音楽教室の内部)の出来もよく、レッスンで聞こえてくるピアノとかの音の効果音など配慮もよく、周囲の合唱仲間のキャラクターの女子会トークとか楽しめる要素多かったが。娘に固執する母の妄執理由の弱さで、星は3.5かなぁと思ったデス。

    子供話が無ければゲーム「君が望む永遠」みたいやなぁ・・・とか思ったデス
    (まぁこちらはヒロイン死にませんが・・・・こっちは絵本とかですが、妹設定でとか・・・・ね。)

    温かい周囲の人間関係と最後に母となる事がタイトルの繋がりでしたね

    0

    2014/08/02 05:23

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大