ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

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火葬

火葬

らくだ工務店

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

面白い
教職が聖職だと信じている人は、もういないかもしれない。
それでもやっぱり「先生」はフツーの職とは違うと思う。
ここに出て来る7人の教師は、いずれもフツーだったりフツー以下だったり、とにかく人間らしい。究極の状態に追い込まれて、次々剥がれていく化けの皮。身勝手な主義主張。
たびたびイラッとしたんだけれど、この芝居のテーマってそこじゃなかった。

ずっと「先生」の話だと思って見ていたのが、最後の最後に覆された。

帰りの電車で、もう一度芝居の冒頭からを脳内再生したのだけれど「その事実」を踏まえたら、鳥肌が立った。
ホラーだ。面白い。

ネタバレBOX

本当に「火葬」されていたのは、だれだ。

このコリッチの観たい登録をした時に、「跳び箱」が気になると書いたのだけれど、改めて見ると棺桶に見えた。

コスギくんが可哀想で泣けてきた。

チラシに書かれていた「本人にしか言えない言葉」の意味が、いじめられた本人にしか書けない芝居ということなら、あまりにもヒリヒリした作品ですね。
脚本の方の勇気、恐れ入りました。
東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

じわじわと来た
終演直後のアンケートでは☆(満足度)は4にしちゃったんですよ。
でも、やっぱり5だなと。訂正したいです。

帰り道みち、「他人が家族になろうとすること」について、改めて考えさせられ、その結果、じわじわと「いい芝居だったな」と思ったわけです。

笑う場面も、私の苦手な役者イジメとか客いじりとか下ネタとかアドリブとか一切無く、センスの良い会話やシチュエーションで笑わせてくれました。
親しみやすいレベルのイケメン稲葉信隆さんの前説もよかったです。

すごくお気に入りの劇団になりました。ありがとうございます。

ネタバレBOX

終わった直後に満足度4にしてしまったのは、監督の悪人ぶりっことか、花梨様のモノの分かった風のしゃべりかたとか、こまかいところが鼻についてしまい、素直に受け入れがたかったためです。
が、ストーリー全体をとらえてみたら、あのキャラクターたちはやはり「ああでないといけないのだ」という気持ちになりました。

あのテンションの異様に高い人も、私の周りにはいないけれど、あの世界にはいないといけないのだと(笑)
それがあって、秋登さんがものすごくノーマルに見えたというのもありますしね。

「同性愛者が集まるシェアハウス」、「自分と母親を捨てて出ていったゲイの父親」というので、すぐに「メゾン・ド・ヒミコ」を思い出しましたが、全く違う作品でした。うん、オダジョーいなかったしね。
じゃなくって、メゾン・ド・ヒミコの方は、むしろ「家族の絆」「血のつながり」ってのは切りたくっても切れないものだということを感じましたが、こちらの作品では「血のつながりがなくっても家族になれる」「家族というのは、その人と関わりを持ち続ける覚悟」というところに、グッときました。
話としては、むしろ真逆と言っていいかもしれませんよね。

そういえば、稲葉信隆さんの説明文に「○○に似ている」とかの感想はやめてほしいみたいなこと書いてましたっけ?ごめんなさい。
稲葉信隆さん、今回ファンになりました。一緒に観た夫も。


最後に、個人的なつぶやきです。(いえ、全部そうですが)
うわさの佐野バビ市さん、初見でした。
が、男役で初見なのがよかったのか残念なのか。
女装封印って本当ですか?一度は拝見したいのですが。
ちなみに、あの髪の毛は自前ですか?ツヤツヤしていて、天使の輪がキラキラしていて、かなりうらやましいのですが。

杮葺落六月大歌舞伎

杮葺落六月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2013/06/03 (月) ~ 2013/06/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽 第三部
ネタバレ欄は完全に自分用です。
すごい失礼なこと書いているけど、全ての役者に私なりの愛があります。
(そう思えないと思うけど・笑) 
許せないひとは見ないでくださいね。見ても知らんふりしてくださいね。

ネタバレBOX

①良くも悪くも予想通りの海老蔵 

観る前から「下手くそだけれど綺麗だろう」と思っていたけど、その通りだった。下手くそ加減は予想の上を行っていた。けど、やっぱり顔は綺麗だ。
出端の踊りはなかなか見応えあった。うん。3階からだから顔しか見れてないけど。

②福山かつぎより喧嘩っ早い揚巻 

福助の揚巻が酷かったよ。これも薄々予想通りっちゃそうだけど、前に新橋で見た時はも少しましだったと思ったのだが。千秋楽だから?たがが外れたの?
花道の登場から大トラだし、悪態ではどこの極妻ですか と。
あそこは「悪態の初音」と言うだけあって、聡明で思慮深い揚巻が助六を庇って「生まれて初めて」悪口を言いますよという場面。なのに福助の揚巻の喧嘩上等ぷり。啖呵切りなれてるだろーお前!
いろんなところから失笑が漏れていた。これ、初日からこうだったのか??

③あの米吉がすんげー美人に

並び傾城の登場場面。一番手は壱太郎、化粧が濃くって怖い。前はもっと可愛かったのに、最近TVによく出るようになったけどチヤホヤされて何か勘違いしているんじゃないかしら。オバちゃん心配よ。
新悟、品はあるんだけど痩せすぎ痩せすぎ。ほっぺたに綿詰めたらどうかしら宍戸錠みたいに。
尾上右近、彼もますます顔長くなっちゃって、この間の必殺仕事人2013で今さら解禁しなくていい女形を見せてくれた獅堂そっくり。
と、オペラグラス覗いて辛辣なことをツラツラ思っていましたら、
『誰あの美人?!』
驚いたよ米吉。中村米吉。ぶっちゃけ子役の時はどうにも頭悪そうな顔で、そのうち素で一条大蔵卿できるわ(前半のみ)とか思っていたのに、こんなに白塗りが似合う愛らしい顔になっていたとは。
芝居もうまくなってくれたらいいなー。
で、米吉に見惚れていたので、児太郎の粗はほとんど気になりませんでした。昔の破壊力を思えば、おとなしくなったもんだ児太郎。

④やっぱり通人里暁はおいしい役

三津五郎さんの通人里暁、笑った笑った。間がいい。当世風ネタというのもちゃんと入ってる。
助六に股くぐりを命じられて「じぇじぇ!」
「いつくぐるの。今でしょ!」
くぐるときの消臭剤はこのところお約束。
続いて、白酒売り菊五郎さんにも股ぁくぐれと言われて、
「再びのじぇじぇじぇ!」ちゃんと「じぇ」の回数を増やしている。
で、ブツブツ言いながらも「このお方の奥様はふじさん(富司純子)。富士山と言えば、世界遺産登録、おめでとうございます!」(ここで大拍手)「めでたい、めでたいからくぐっちゃいましょくぐりましょ」と股くぐり、花道に向かいながら「股くぐりのダブルヘッダー、こんなことめったにないよ。めったにないから、つぶやいちゃおう」とスマホ出して花道の七三で操作。会場爆笑。
「つぶやいたついでに海老蔵さんのブログも見ちゃおう」またまた爆笑。

普通千秋楽は嬉しいものです。

やはり今日はさみしい…

って、本当に海老蔵の6/29のアメブロ原文ママを読み上げて「千秋楽まで本当によく勤めましたね。十二代目さぞや」と亡き團十郎さんに触れ、会場割れんばかりの拍手。大盛り上がり。
「でも、歌舞伎座興行は七月も八月も九月も続くからよろしくね」とお約束通り御贔屓お願いしながら、退場。うまいなぁミツ。

⑤役者がそろっていて華やかで良かった

三津五郎さんの里暁について書いてたら疲れちゃった。そんなこんなで菊五郎さんの白酒売り、吉右衛門さんのくわんぺら、七之助の白玉、菊之助の福山かつぎいろいろよかったです。こういう役者の揃った助六はめったに見られないだろうから、見て良かった。
次あるとしたら福助の歌右衛門襲名の時かなー。するのかなー襲名。
A-K change Ga jammer

A-K change Ga jammer

カカフカカ企画

劇場MOMO(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ものすごく笑いました
最初は小ネタをつなげたコント中心のお芝居なのかと思っていましたら、ちゃんと後からつながって、しっかりしたひとつのお芝居になっていました。
4Dの謎もわかりました(笑)
ベタなギャグもたくさんあったのですが、陳腐にも下品にもならなかったのは、ひとえに演出と役者さんが上手かったからでしょう。
本当にたくさん笑わせていただきました。
最近で一番というくらい笑いました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

あの「声の枯れている人」の解説や効果音がとても良かったのですが、いかんせん、声が枯れていて聞きづらかったです。返す返すも残念。
絶対面白いこと言ってる!という時に、聞き取れなかったのが、悔しいです。

帰り急いでいたために、アンケートに答えられなくてすみませんでした。
お気に入りホストの順位、ここで言っても良いですか。
千本木さん神陣寺さんオム林さんがフツーにカッコよくって素敵だったのですが、あの名前もわからない丸顔でメガネの日和見の台詞のない人が、一番気になりました。
最後、舞台の奥から様子をうかがい、形勢が逆転した時にはしっかり戻ってきているあたり、台詞がなくってもしっかり笑わせてくれました。

でも、実は、一番気になった役者さんは「無駄に身体を鍛えている」ねるねるねるねの女性です。あの人の顎のあたりが忘れられません。
あんまり気になるので、明日も見に行こうかなと今悩んでいる次第です。

追記 
悩んだ(スケジュールのことだけ)あげくに、先ほどチケット予約しました。
また明日も見られて嬉しいです。
平成中村座 五月大歌舞伎

平成中村座 五月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 特設会場(東京都)

2012/05/03 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった!
昼の部を見てきました。

勘三郎丈初役の「め組の喧嘩」は、一見の価値あり。
一部の役者の台詞が入ってなくって、ときどき会話がぎこちなくなったのだけが残念したが。これは、歌舞伎の初日近くではよくあることですが、この演目だけはポンポンとテンポよく見たかったです。
それでも、とびの男の勢ぞろい場面では、中村屋さんの団結力を見るような、高揚感、気風のよさ、勇ましさ、その中にちょっとお茶目な感じも。

中村座ならではの客席に降りての喧嘩シーンなど、迫力いっぱい、楽しめました。
纏を担いだまま、足だけで梯子を書け上がった勘九郎には、惚れ惚れしました。まさに「様子が良い」とはこのことです。

七之助の八重垣姫も綺麗でしたが、意外にも(?)勘九郎の濡衣が美しく、弥生の花浅草祭では、力任せ風の染五郎に比べて踊りの上手さが際立ってしまう勘九郎にばかり目が行き、で、なんだか昼の部は私的には勘九郎丈祭でした。
できれば楽近くにもう一回見たいですね。

通し狂言 開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり)

通し狂言 開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり)

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2011/10/03 (月) ~ 2011/10/27 (木)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!!
初日に見ました。
休憩は15分・35分・10分・10分で、終演15時50分です。
大満足です。
仇討、お家の重宝、仙女の問答、両宙乗り、色悪のきめ台詞、親子の再会、天守閣での大立ち回り・・・と、歌舞伎のエキス、おいしいところてんこ盛り!最初から最後まで飽きることなく楽しめました。
あまりに面白かったので、35分の幕間に隣のチケット売り場にいってまた購入しました。もう一度見られるのが嬉しいです。

菊五郎さんが素敵なのはもちろんですが、菊之助さん、松緑さんがとても立派でした。菊之助さんは一時ふっくらされていましたが、また戻りましたね。
若侍役もお姫様役も、美しかったです。
宙乗りの場面では、客席からオオッと思わず声が漏れていました。
両宙乗りは見ごたえあります。
時蔵さん、梅枝さん親子も良かったです。時蔵さんは武家の奥方から伝法まで女の生きざまを演じ分けていらっしゃいました。
梅枝さんは、このところ女形として急成長、いい演技をたくさん見せてくれていたので注目していましたが、今回は凛々しい青年剣士の役がはまってました。立役でも今後楽しみな若手です。

菊五郎劇団は、歌舞伎に新しいものも取り入れるということで、いつも色々な実験をしてくれています。
御見物を楽しませるということを、猿之助さんもそうでしたが、本当に色々考えていらっしゃいますね。

ネタバレBOX

いつぞやはAKB48を取り入れていましたが、今回も話題の人(チーム)を、笑いに組み込んでました。
平成中村座 十一月大歌舞伎

平成中村座 十一月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 特設会場(東京都)

2011/11/01 (火) ~ 2011/11/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

さすが中村座
初日2日目に行ってきました。
すごーく良かったです。
役者も良かったし、平成中村座という小屋の雰囲気も良かった。
とても楽しめました。

一つ一つの感想は、興味ある人だけブログでお願いします。ネタバレで。

筋書きは1500円。対談あり解説あり、そのうえ巻末に付録ありで、お得感あり。毎月買うといいことあります。
トイレもたくさんありました。これでもかって言うくらい。幕間、慌てなくても大丈夫です。
お弁当は950~1500円くらいで、小屋の外で販売していました。

歌舞伎見たこと無いという人、ここでは「幕見」もあります。
一度見てみても良いと思います。
小さい小屋で雰囲気あるし、お芝居の迫力もあります。

ネタバレBOX

ブログで感想↓
時間のある人だけご覧いただければ幸いです。

http://ameblo.jp/imacoco2010/entry-11064464676.html


ある馬の物語

ある馬の物語

劇団俳優座

あうるすぽっと(東京都)

2011/11/14 (月) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

すばらしかったです。
人間は「自分がこの世で何をなしえたか」ということよりも、「自分が何をどれだけ持っているか」で、幸せの度合いを計っている。
「私の」という所有格の代名詞を、より多くの名詞に対してつけることのできる人物がより幸福だと、人間は考える。(トルストイ『ホルストメール』より)

トルストイの「ホルストメール」を初めて見たので、この芝居の演劇としての出来の良さはもちろん、もともとのテーマにも深く感動させられました。
立派だった公爵の最後は、死んだ馬ほども役に立たないんだという皮肉。歳を取るなら、堂々とした老年になりたいですね。

オープニング、役者たちがマイムで円形の舞台を回りながら、人間から馬になっていく様は幻想的でした。

小山力也さんのいななきは馬にしか聞こえず、いつしか馬ホルストメールにしか見えなくなりました。
動物に(だけ)は弱いので、やっぱり泣きました。

いいお芝居でした。

ネタバレBOX

最後のシーンで、舞台のまん中がポッカリ空いて、そこから音が聞こえて来るのが、とても不気味でした。
あれは何を意味しているのでしょうか。
観た人のご意見が聞きたいです。

ソワレで早く次のところに移動しないといけなかったので、アフタートークを聞けなかったことが残念です。
あの穴についても、なにかヒントになる話があったのでしょうか。

ブラックルーム

ブラックルーム

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/12/15 (土) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演に☆一つ追加
「五邪鬼編」を見ました。
ここで皆さんの評判がよかったので急きょ予約して行きましたが、脚本はオーソドックスな展開、今までのバトルロワイヤル的作品との違いは感じられず、どんでん返しを最後まで期待していたらあまりに予定調和のラストにかえって驚かされた次第です。
「七鬼神編」のほうが私は楽しめたのではないかと思います。
残念ながら明日の千秋楽には行けませんが。

しかしながら、見応えはありました。それは役者さんたちの極限状態の熱演のおかげ。あえてステレオタイプな役どころをきっちりと演じてくれていました。
ものすごく肝心な場面で、「きゃん桶にきゃた足」を正しく言い直したり、「男を(じゃなくって)女を作ってたから!」とお父さん一瞬のホモ疑惑即否定したりの言い間違いはありましたが、そんなの関係ねぇ!と力づくで全てをふきとばすような熱演でした。
今日はあいにくの雨でたいそう寒く、凍えながら劇場に着きましたが、見ているうちに熱くなりました。
終わったらちょうど雨もあがってて、晴れ晴れと帰路につけました。

ネタバレBOX

きっとどうでもいいことなのでしょうが、Sonyや慶應の使い方が気になりました。
「俺様はSonyのエリートなんだよ」とか、私の知ってる限りのSony社員は絶対言わないよなとか思い、「なんでそんなこと知ってるんだよ」「私は慶応大学なのよ」という会話が普通に成り立っているところに苦笑しました。
「なんでそんなこと知ってるんだよ」「これでも○○を専攻したの」ならスッキリ聞けたんですが。
仮に慶応が東大でも、そんな台詞を言うことでまりかが薄っぺらく見えたのは残念でした。

あと、坂本の携帯電話がつながったのも、思わず心の中で「携帯つながんのかよ!」と突っ込んでしまいました(笑)
その後「いやそんなわけないわよだってそれじゃGPS機能働いてるってことじゃないの つーか だったら今そんな話している場合じゃないってば」と脳内突っ込みが暴走し「じゃこれワナね罠 今だけヤツラが電波妨害解除して何か企んでるのよね」と暴走列車止まらないまま期待だけ膨らまし、アレーやっぱりそれ?!というラストにがく然としたのでした。

そんなこんなでしたが、役者さんのがんばりに「いいものを見た」という気持ちになりました。
ありがとうございます。

ギョーザ丸、出港す

ギョーザ丸、出港す

トリコロールケーキ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/12/04 (水)公演終了

満足度★★★★

笑いました
相変わらずシュールでナンセンスな笑いでしたが、いつになくユルくなくて、パンチのある会話の笑い(センスを感じました)が多かった気がします。
と言っても、私が観た4作の中でですが。カッコ当社比みたいな。

ラストがもう少し締まるといい。

個人的に、金子役の川口雅子さんが良かったです。

ネタバレBOX

唐突に始まる歌の、くだらない歌詞がツボにはまりました。
あのあたりの金子と男の会話が、私的に、この芝居のクライマックスでした。
【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

ロ字ック

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです
たいがい開演の30分前には着くようにしているのですが、これに限ってその前の予定が押してしまい、食事もせずに走って会場についたのが10分ちょっと前。
そのため、楽しいパーティータイムが半分くらいしかありませんでした。残念!お酒も1缶しか飲めなかった。30分前からいたら(そして、お昼食べてて空きっ腹でなかったら)、3缶は飲んだと思います。それくらい、開演前からテンション高かったです。

実際のお芝居も、ハイテンション。
好き嫌い別れるかもしれないけれど、私は好きです。

キツイ言葉のぶつけ合いも、バカ騒ぎも、その中に時々挿入されるせつない会話も、若いころを思い出して胸キュン(死語?)でした。

やりたいことはあるんだけれど、うまくいかない。
言いたいことがあるんだけれど、うまく伝えられない。

そんな、若者のもどかしさを感じました。

終演後の山田佳奈さん誕生パーティーも楽しかったです。ありがとうございました。

ネタバレBOX

あの募金用の焼酎の瓶は、底が抜けるようになっているのでしょうか。
毎回、お札を入れては出すのが大変なんじゃないかと妙なところが気になりました。

あと、私が座った席は(遅れていったからしょうがないのですが)、役者の後ろ姿しか見えなかったので、同じ姿勢での会話劇が続く場面は残念でした。
ほぼ全編で、前田昂一さんの顔しか見えなかったと言っても良いです。
はけてくる役者さんがよく見えました。
もう一度観る機会があったら、開場前について(パーティーをフルに楽しみ)正面席ゲットしたいです。

PLAY PARK2012

PLAY PARK2012

PLAY PARK 事務局

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

25日昼の部観劇
色々な劇団(団体・個人)の芸が見られて、かなりお得感いっぱいでした。
特に劇団鹿殺しの「暴れん坊銀河鉄道の夜~前張り2012~」は最高でした。
これ見るだけでも、チケット代の価値はあったと思います。

このイベントは、毎日違うのでネタバレ関係ない気もしますが、長くなるので個々の感想はネタバレの欄で。

5組。15時スタートで全部終わったのは18時でした。休憩は10分が一度。

ネタバレBOX

裏ワザ「漏れて100年」

予告というかチラシには入っていなかった劇団でした。
4人の若者が出てきたのですが、全員イケメン。ちょっと得した気分(笑)
中の一人に見覚えがあったのですが、伊藤えん魔さんの『蒲田行進曲』で、橘(狂乱バージョンでは小夏)をやっていた田渕法明さんでした。
100年を一気に駆け抜ける話。不思議なお話でした。


吟舞道至心流

出演者が平均年齢70才?みたいなおじいちゃんとおばあちゃんたちで、その前の演目との差が激しくて、つい笑ってしまいました。
私の友達がタップダンスやフラメンコを習っていて、たまにその発表会に行くのですが、その発表会で見たことあるよな日本舞踊。
おじいちゃんが吟じて(というか歌ってたカラオケ風)、おばあちゃんたちが踊ります。
あっ、おじいちゃんがひとりで踊った「祭」も良かった。笑っちゃったんだけれど、おめでたい感じもしたし。長生きしてね。


罪と罰「罪と罰のフォーク的こころ」

下ネタでした。最初から最後まで下ネタでした(笑)
正直、下ネタは好きじゃないのですが、千葉雅子さんのつっこみが私の気持ちを代弁していてくれたので、楽しく観ました。
千葉さんがいなかったら、今日のワースト1だったな。うん。


劇団鹿殺し「暴れん坊銀河鉄道の夜~前張り2012~」

すごかったです。
前張り2012。鹿殺しの前張りは初見でしたので、かなり衝撃でした。
席が2列目だったので、かなりきわどいところも見えてしまいました。(見ちゃいけないと思うと、つい見ちゃうんですよねー)
しかしながら、話はちゃんと「銀河鉄道の夜」になっていて、菜月チョビさんのジョバンニに泣かされました。
チョビさんの少年ぽい声とかたたずまい大好きなんです。
ちなみにチョビさん以外は全員前張りなんですけれどね。でも、感動する芝居になっていましたよ。
そのギャップがすごいんです。この芝居は、本当に観ることができて良かった。

前張り、肩パットで作っているとは知らなかったー。



入江雅人さん「曲と関わる」「メカカ」「予告編」

一人芝居、さすがの面白さでした。
「曲と関わる」は大笑い。
「メカカ」は、何人出てくるんだ!みたいな。
しかし、次回の予告編というのがグダグダでした(笑)
それも、また観たいと思わせる手なのか。
黄金時代(仮)~【公演終了致しました。皆様、有難うございました。次回作もご期待下さい。】

黄金時代(仮)~【公演終了致しました。皆様、有難うございました。次回作もご期待下さい。】

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2011/11/19 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ぐるぐる考えます
「わからないものを分からないで終わらせてしまうことは、とてももったいないこと」
と、最近、誰かが言っていました。
だから分からないなりに考えたいと思いました。


正直、このお芝居、わからなかったです。
ただひたすら、役者の演技に圧倒されました。
特に3人の被疑者女性と、その女性たちに殺される男(1人3役演じ分け)がすばらしかったです。
女刑事役の亀田智子さんにも、惹きつけられる魅力がありました。

ただただ、感じるだけで頭がついて行かなかった。
けれども、「いいものを見た」という思いは残りました。

会場に入ってすぐちょっとした違和感、いつもは椅子の上にどっさりあるチラシの束やアンケートが無い。そう思っていたら、終演後に、チラシとアンケート&返信用封筒(なんと切手付き!)が劇場出口で手渡されました。
切手付き封筒だけでも、すごいなあと感心していましたが、高円寺の駅のホームで劇団のチラシ(パンフ)を開いたら、役者さん全員の肉筆メッセージが書かれていました。
すごい。
ああ、捨てられないなあ……と思いました。
これから見る人、荷物になるなと思っても、受け取った方がいいですよv


(小さいオツムで考えた内容はネタばれで。これから観劇の人は絶対見ないでください。観終わってからの人は、よかったらご意見ください。てか、教えてほしいー)

ネタバレBOX

この芝居を観る前に「黄金時代(仮)」のSNSに登録して、楽しませていただきました。
その時「今思いつく3つの衝撃的だった殺人事件」についてコメするスレがあり、私は、もっともショックを受けた事件として「神戸連続児童殺傷事件」、酒鬼薔薇聖斗の事件を思いついていました。
今でもたまにニュースでバラバラ殺人とか出て来るとドキッとしますし、その殺人にどんな理由があったにしても、死体をバラバラにするという行為には嫌悪を覚えます。

だから、今日の芝居で、「被告には殺意は無かった。ただ、太古の血が濃かっただけだ」という結論には、衝撃を受けました。

それでいいの?!

しかし、最後の最後、被告3人が子ども(らしき肉片)の手足を引き散って叫びながらバスタブに投げ込んでいる場面が、ものすごく気持ち悪かったので、何か逆説的な意味があるのではないかとも思いました。
太古の血が濃く流れているというのは、人として原始的すぎるということ。

「本当はやっぱり、許されないんだよ」

そう考えたら、全部が逆説で、母親の胎内であるバスタブを「飛び出した」と言われた被告たちは、逆に母親の胎内から出ておらず、猟奇殺人を犯す人間は、精神的に未熟だと言いたいのか、とか。
しかし、そう考えるのも穿ち過ぎの気もします。ええ、かなり。

グルグル考えても、よくわからない。
なので、答えを知っている(思いついた)人がいるのなら、教えてほしい。というのが正直なところです。
すぐに隣の人と答え合わせをしたくなる、共通一次試験世代です。←あっ

ついでに気になったのは、カウンセラーの立場で言わせていただければ、あの八里塚さんは、カウンセラーではないですね(笑)
作家といってました。カウンセラーを名乗る胡散臭い作家です。
だから、彼の言動にも、何が真実なのかぐるぐる悩むのです。

ラストシーン草原の中にポツンと置かれたバスタブは印象的でした。
あれを見て、「小さくなってるよ~」と笑った人がいて、ちょっと興ざめでした。
余韻に浸りたかったんですが。
朴ノ木橋物語

朴ノ木橋物語

BOH!MIMISH

新宿シアターモリエール(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

家族っていいなあ
開演15~20分前に着いたのですが、もう席のほとんどが埋まっていました。
結構ご年配の人やお子さんもいて、いつもの小劇場の雰囲気と違うなあと思いましたら、ヒロイン(?)ツル子は65歳。ツル子の孫役では可愛らしい子ども出演していて、なるほどそれでかと納得しました。

お芝居は、王道のホームコメディーで、分かりやすく笑わせていただきました。
なにしろツル子さんが可愛かったです。

田舎の家のセットもよかったです。

ネタバレBOX

缶コーヒーのボスを使ったボケ突っ込みのところは、若干苦しかったです。
下宿人のテンションの高さには、ちょっと引きました。

最後、ツル子さんが死ななかったことに、心底ほっとしました。
ハッピーエンドじゃないと、ね。
おのれナポレオン

おのれナポレオン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

後半で観たかったかも
初日から日が経っていないからか、多少こなれてないところが目に付いたのが残念でした。
特に天海さん(ファンです私)、コメディエンヌとして頑張ろうとして力入りすぎに見えました。
野田ナポレオンが、とある場面で「観ている人緊張させちゃいけないよね」と言ったのが、まさに!という感じ。
たぶん、後半に観たらもっと楽しめたと思います。
そんな中で、舞台を自由自在に泳ぎ回っている野田さんはさすが。
野田さんのナポレオンを見られただけで、個人的には大満足です。

あと、パンフレットがとても充実していました。写真もきれいだし、全部のページ(欄外下部)にナポオン豆知識がある(笑)
これで1000円なんて、お買い得です。

席は2階の正面でしたが、見やすくてよかったです。
映像にハッとさせられる場面がありました。

ネタバレBOX

最後の種明かしで「それにしちゃあのときの役者の演技が?」と一瞬、違和感を覚えました。というか、観ている最中にもいろいろ違和感ありました。
が!よく考えたら、あの芝居は全て「誰かの回想」なんですよね。

だから、誰がしゃべっている話かというところで、登場人物が違うイメージになるのは当たり前。
記憶なんてあてにならないから、というよりこれはナポレオンの死因に不審を抱いているという学生に語っているのだから、むしろ自分に都合よく書き換えられているのも当然と言えます。

回想での人物が、顔も衣装もところどころ白くなっていたのも、そういうことなのでしょうね。記憶の中の人。

もう一度見る機会があったら、これは誰がしゃべっている回想の場面かというところに注意して観たいと思います。
『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

二回目
前回、ヒドイヒドイと書いてしまった今回のベルばらの脚本と演出ですが、二回目だと気にならなくなります。ヅカマジック。
一度しか見ないよりも、二度三度見た方が、だんぜん良く見えます。ヅカマジック。

明日海オスカルは、とてもきれいでした。
やはり(演出家の意図でしょう)女っぽいしぐさが多いのは真咲オスカルと同じでしたが、割と自然に演技していて、男の姿はしていても実は恋する女オスカルとして違和感無かったです。
そして龍真咲さんのアンドレがとてもよかった。前回のオスカルがあれ?だったので、特によく見えたのかもしれませんが、明日海オスカルを見に行って、真咲アンドレに惚れて帰ってきました。
アンドレがここまでイケメン設定なベルばらって、今でありませんでしたよね。

ネタバレBOX

明日海オスカルのヅラだけは、ちょっと残念。もう少しサイドにボリュームあった方がよかったなあ個人的に。
ボレロの時のカツラは、オスカル役の時は長くしてるんですね。そっちのほうが好み。

今回とても良いお席だったので、馬車の馬を正面しかも間近から見られました。とってもかわいかった。あまりに可愛いので、馬車の上の2人を見ずに、しばらく馬ガン見してしまいました(笑)

気にならなくなったと書いたけれど、ロザリーとフェルゼンのセリフにイラッとしたのは変わらず。
Re:FT【劇団5454旗揚げ公演2012年8月!!】

Re:FT【劇団5454旗揚げ公演2012年8月!!】

プロデュースユニット四方八方

ザ・ポケット(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい
面白かったです。
死後の世界、生まれ変わりのシステムを題材にした話というと浅田次郎先生の「椿山課長の​七日間」が最高だと思っているのですが、こちらもかなり楽しめました。
こういう死後の世界なら、死んでもそんなに辛くないかな(笑)

お芝居は、会話がしゃれててテンポが良くって、終盤まで飽きさせない。本にセンスがありますね。
その台詞を言う役者陣は、こなれた人もいれば、ちょっと厳しい人まで(失敬)イロイロ。
ちょっと多すぎかなってくらい役者さんたちが出られていました。

最初の役者紹介(オープニングタイトル的な)時間は必要あるのかなと、少し疑問。後ろの方から見ると名前も読めないし、読めたとしても覚えられない。
役者紹介してるんだろうなーと思いつつ観ていましたが、なんとなく劇団の自己満足的な時間にも見受けられました。すみません。そういう感想もあったということで。

今回の「Re:FT」は先に上演された「アフターサービス」の続編らしいですが、初見の私にも違和感なくわかりやすく見ることができました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

豊島区と渋谷区の案内人の違いが、一般企業を見るようで面白かったです。
ラスト「自分にしかできないことをする」と言って豊島から渋谷に行くことにした安藤君のその後が心配です。だってフツーに考えたら、厳しいもの。
またいつかこの続編があるんでしょうかね。

そう言えば「Re:FT」の「FT」が何の略なのか分からずじまいでした。

終演後、次の予定があってアフターイベントを観られなかったのがとても残念です。
あと、売店で売っていた靴下を買えなかったのも。

こんなにも

こんなにも

クレネリ ZERO FACTORY

シアター711(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

期待以上
プレビュー公演を見ました。
初めに謝りますと、チラシのイラストから勝手に、女の子っぽいおセンチ(←死語)なお話を想像しておりました。
最初の場面で「やっぱり甘ったるい男女の話ね」と思ったら・・・・・・違った!
そこから息詰まる展開で、女性陣の狂気孕んだ演技には圧倒されました。
色々な場面で「女性が書いた芝居だな」と感じました。
正直、それほど期待していなかった(チラシのイメージで)のが、逆に幸いしたのか、すごく惹きこまれました。面白かったです。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

包丁が出てから後の芝居が、ちょっとお芝居っぽいというか、リアリティがなかったです。
あの包丁、危険なんですかね。それで取扱いが慎重だったのでしょうか。
パパさんが振り回すときも全然刺す気なさそうで、気をつけてねーと言ってる心の声が聞こえました。それを奪い取る側も不自然。最後に姉が弟を刺すところでも、まったく刺したという感じがなかったです。
包丁が段ボール紙でできていたとしても、もっとそれなりに見せる芝居があると思いました。
そこだけが、残念です。
全体の出来からいうとどうでもいいようなことですが。

あと、もう一つどうでもいいことですが、圭一が18才で施設を出てから朱恵先生がプロポーズを受けて、その後、娘が生まれて今13才というのなら、圭一って少なくとも31才以上なんですよね。そう思ったら、圭一が一番ヤバイと思いました(汗)
『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

脚本はヒドイ
ベルばらは初演から知っています(前世の記憶として)が、ぶっちゃけ脚本は今までで一番ヒドイと思いました。そのあたりはネタばれで。

それでも周りではかなり評判がいいベルばら。
全て主役の二人の美しさのおかげだと思います。私も、観終わったときには大満足しました。
でもやっぱり、本はひどいです(笑)

ネタバレBOX

全てのセリフが説明調。ま、宝塚ではままあることですが、度が過ぎます。
最初に登場したジャルジェ将軍からつづく状況説明台詞のオンパレードには気が遠くなりかけます。
オスカルの姪っ子ル・ルーに至っては「アンドレ、あなたがどんなにオスカルおねぇちゃまを好きでも、オスカルおねぇちゃまはフェルゼンが好きなのよ~」と、なんでそんなことお前が知ってるんだってなことまで暴露して「ごめんあさーせ」とおばさんのようにはけていきます。子供らしくない。

そして、原作の名台詞を言わせる人がいろいろ間違っています。

「諸君、我々は、名もなき祖国の英雄になろう」は、爵位を捨てたオスカル自身がいうから感動するのであって、ロザリーから「オスカル様!皆さんも!名もなき祖国の英雄になってください!」と言われるものじゃありません。おまえ何様じゃー!と怒りたくなります。お前が言うな。

男の姿をしていても女のあなたにはわかってもらえると思ったけれど・・・(恋する気持ちはわからないのね)と、アントワネットさまから言われるから、恋するオスカルが切ないのであって、「女でありながら女の姿を捨てたきみには分からないのか」と、フェルゼンがオスカルに言ったらあまりにひどい。
オスカル可哀想すぎ。
ベルばらなのにアントワネットが出てこないのもヒドイ。

このひどい台詞を言うためだけにチョイ役で出て来るフェルゼンは、いくら今回主役じゃないからといっても、衣裳が地味すぎ。あんなのフェルゼンじゃない。

一方、アンドレの衣装は豪華です。ついでに男らしくてカッコよすぎ。
一部の友人たちからは、あんなのアンドレじゃないといわれています(笑)
ブイエ将軍を人前で呼び捨てにしちゃうし。しないよ、できないよ、アンドレなら。

とまあ、色々と突っ込みどころが満載で、怒りどころも満載でしたが、とにかくまさおさんとみりおさんが綺麗だからすべて許せる感じです。あと、昔ながらの曲に心うたれるから。

私がこの日観たのはまさおオスカルでしたが、オスカル様、かなり女オンナしていました。白ブラウスだと男装しているってのも忘れそう。

次回はみりおオスカル観ます。そのあたりどうなのか楽しみです。
Shambles

Shambles

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ブラックコメディ楽しみました
それぞれの女性が元気でたくましいお芝居でした。
ストーリーには矛盾を感じるところもありましたが、深く考えなければ楽しめます。
女優さんの中でも藤井牧子さんが、特によかったです。
(遠目には木村多江似)

ネタバレBOX

その楚々とした姿と語り口にすっかり騙されましたが、藤井牧子さんも実はワルというどんでん返しは、良いラストだったと思います。
少々の矛盾は吹き飛ばしてくれました。

しかし、刑事のマミが、友人たちのそれぞれお金がいる事情を知っていたのは、やはり、「警察の情報網をなめちゃいけない」というヤツでしょうか。


お嬢様が語る推理がハチャメチャなのですが、そのシーンを、死体が突然生き返って再現するという手法が面白かったです。
中根道治さんは、初めて拝見したのですが、あのしゃべり方や演技は個性ですか?それとも今回だけの演出でしょうか。正直、とっても気持ち悪かったです(笑)

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