黄金時代(仮)~【公演終了致しました。皆様、有難うございました。次回作もご期待下さい。】 公演情報 劇団夢現舎「黄金時代(仮)~【公演終了致しました。皆様、有難うございました。次回作もご期待下さい。】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ぐるぐる考えます
    「わからないものを分からないで終わらせてしまうことは、とてももったいないこと」
    と、最近、誰かが言っていました。
    だから分からないなりに考えたいと思いました。


    正直、このお芝居、わからなかったです。
    ただひたすら、役者の演技に圧倒されました。
    特に3人の被疑者女性と、その女性たちに殺される男(1人3役演じ分け)がすばらしかったです。
    女刑事役の亀田智子さんにも、惹きつけられる魅力がありました。

    ただただ、感じるだけで頭がついて行かなかった。
    けれども、「いいものを見た」という思いは残りました。

    会場に入ってすぐちょっとした違和感、いつもは椅子の上にどっさりあるチラシの束やアンケートが無い。そう思っていたら、終演後に、チラシとアンケート&返信用封筒(なんと切手付き!)が劇場出口で手渡されました。
    切手付き封筒だけでも、すごいなあと感心していましたが、高円寺の駅のホームで劇団のチラシ(パンフ)を開いたら、役者さん全員の肉筆メッセージが書かれていました。
    すごい。
    ああ、捨てられないなあ……と思いました。
    これから見る人、荷物になるなと思っても、受け取った方がいいですよv


    (小さいオツムで考えた内容はネタばれで。これから観劇の人は絶対見ないでください。観終わってからの人は、よかったらご意見ください。てか、教えてほしいー)

    ネタバレBOX

    この芝居を観る前に「黄金時代(仮)」のSNSに登録して、楽しませていただきました。
    その時「今思いつく3つの衝撃的だった殺人事件」についてコメするスレがあり、私は、もっともショックを受けた事件として「神戸連続児童殺傷事件」、酒鬼薔薇聖斗の事件を思いついていました。
    今でもたまにニュースでバラバラ殺人とか出て来るとドキッとしますし、その殺人にどんな理由があったにしても、死体をバラバラにするという行為には嫌悪を覚えます。

    だから、今日の芝居で、「被告には殺意は無かった。ただ、太古の血が濃かっただけだ」という結論には、衝撃を受けました。

    それでいいの?!

    しかし、最後の最後、被告3人が子ども(らしき肉片)の手足を引き散って叫びながらバスタブに投げ込んでいる場面が、ものすごく気持ち悪かったので、何か逆説的な意味があるのではないかとも思いました。
    太古の血が濃く流れているというのは、人として原始的すぎるということ。

    「本当はやっぱり、許されないんだよ」

    そう考えたら、全部が逆説で、母親の胎内であるバスタブを「飛び出した」と言われた被告たちは、逆に母親の胎内から出ておらず、猟奇殺人を犯す人間は、精神的に未熟だと言いたいのか、とか。
    しかし、そう考えるのも穿ち過ぎの気もします。ええ、かなり。

    グルグル考えても、よくわからない。
    なので、答えを知っている(思いついた)人がいるのなら、教えてほしい。というのが正直なところです。
    すぐに隣の人と答え合わせをしたくなる、共通一次試験世代です。←あっ

    ついでに気になったのは、カウンセラーの立場で言わせていただければ、あの八里塚さんは、カウンセラーではないですね(笑)
    作家といってました。カウンセラーを名乗る胡散臭い作家です。
    だから、彼の言動にも、何が真実なのかぐるぐる悩むのです。

    ラストシーン草原の中にポツンと置かれたバスタブは印象的でした。
    あれを見て、「小さくなってるよ~」と笑った人がいて、ちょっと興ざめでした。
    余韻に浸りたかったんですが。

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    2011/11/23 23:13

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