ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

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LE NOIR ルノア ~ダークシルク DARK SIDE OF CIRQUE~

LE NOIR ルノア ~ダークシルク DARK SIDE OF CIRQUE~

LE NOIR 日本公演製作委員会

クラブeX(東京都)

2012/10/26 (金) ~ 2012/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

肉体美堪能
アリーナの前から2列目だったので見上げる感じでしたが、舞台が直径わずか4mと小さくてその中でダイナミックに動くので、ものすごい迫力。
エアリアルのパフォーマンスは目の前まで足が飛んできました。
大きいテントで前にシルクを観たときはサーカスっぽい感じ(まんま)でしたが、今回のはそれよりもっと演劇的。パフォーマー以外の人達が客席の通路で雰囲気を出してくれていました。

後ろのほうの席やVIP席なら全体を見られて、もっと幻想的に見えたと思います。
席位置を変えて何度でも観たい舞台です。(財布が許せば・汗)

半裸の男女が絡み合ってても、とにかく綺麗で、全然いやらしくありません。
肉体って、多少ゆるいほうがエロチックなんだなぁ。

女性はみんな美しくて物語の世界から抜け出てきたようでしたし、男性陣のベルセルクのガッツみたいな(笑)肉体美は眼福でした♪(*´∇`*)

1幕1時間、休憩20分、2幕が1時間20分です。
カーテンコールは写真撮影可。

ドリンクはアルコールはシャンパンのみ、グラス1500円とちと高い。なのに、グラスがプラスチックで安っぽい。仕方ないか。

ネタバレBOX

観客いじりはかなり長いです。
前方の席の通路際に座っている男性は、シャツ脱がされないように要注意。
平成中村座 十一月大歌舞伎

平成中村座 十一月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 特設会場(東京都)

2011/11/01 (火) ~ 2011/11/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

さすが中村座
初日2日目に行ってきました。
すごーく良かったです。
役者も良かったし、平成中村座という小屋の雰囲気も良かった。
とても楽しめました。

一つ一つの感想は、興味ある人だけブログでお願いします。ネタバレで。

筋書きは1500円。対談あり解説あり、そのうえ巻末に付録ありで、お得感あり。毎月買うといいことあります。
トイレもたくさんありました。これでもかって言うくらい。幕間、慌てなくても大丈夫です。
お弁当は950~1500円くらいで、小屋の外で販売していました。

歌舞伎見たこと無いという人、ここでは「幕見」もあります。
一度見てみても良いと思います。
小さい小屋で雰囲気あるし、お芝居の迫力もあります。

ネタバレBOX

ブログで感想↓
時間のある人だけご覧いただければ幸いです。

http://ameblo.jp/imacoco2010/entry-11064464676.html


けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

劇団鋼鉄村松

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

なるほど!
ここを書こうとやってきて、下のぱち太さんのタイトルを見て膝を打ちました。
「哀しみのコルドバ」 なんかデジャヴあると思ったら、ミネちゃんとマイマイで観た星組のあれだー!(笑)
って、どこかにそういうことが書いてあったんですか?
知りませんでしたが、すごく納得しました。

ワタシ的にはとても面白かったです。
本格闘牛グランドロマンと言うだけあって、ちゃんと愛の話になっていました。それがドロドロと絡み合っていて、宝塚と昼メロと70年代少女漫画のミックスジュースぽくって美味しかった。
ところどころ古いネタが混ざるのも、ワタシ的にはツボ。
(ワタシ的にはを二度も連呼したのは、いくらかマニアックだと思うから)

山本タカさんの演出はスタイリッシュでカッコよかった。
男くさいグランドロマン。紅一点の小山まりあさんが可愛らしくて光っていました。

ネタバレBOX

その彼女が、よく考えたら結構ひどい奴(笑)というのもワタシ的にはツボだったんで、最後、変に感動的に盛り上がっちゃったのがむしろ残念 みたいな。
最後の最後に兄がひょっこり帰ってきて、牛はやっぱり牛だったみたいなオチの方が好みです。←ない。

一つだけ気になったのは、ネコに対する扱いがひどい。ぬいぐるみでも可哀想。公演終わったら、供養してくださいね。
蒲田行進曲

蒲田行進曲

ファントマ

シアターKASSAI(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

どっちもサイコーでした!
有楽町ルミネに並ぶのを止め、マチネで「熱血」バージョン、ソワレで「狂乱(妖乱)」バージョンを見ました。結果的に大満足です!

初見だったので、先に「熱血」を見たのはよかったと思いました。
まずは、「熱血」で、役者ひとりひとりのクオリティがどれだけ高いかを知らされた上で、おバカパロディ満載の「狂乱」を楽しむ。ワタシ的に正解でした。
本当に楽しかったです。

全ての役者さんが、すごく魅力的で、誰を見ていいかわからないほどでした。
伊藤えん魔さんなんて、写真だけ見たら『タダの太ったオッサン』なんですが、舞台に立つと、ものすごくカッコよく見えるんです!
初めて新感線で古田新太さんを見た時と似たような驚きがありました。
大阪の劇団なので、東京に次に来るのは「春あたり」とのことでしたが、次回も絶対見に行きます!

『惑星ボーイズ』のDVD買ったので、これから見るのが楽しみです。

いいお芝居をありがとうございました。

ネタバレBOX

両方のバージョンでヤスを演じた行澤孝さんは、つかこうへいの描いた、情けなくて健気で馬鹿で哀愁漂う(散らす?)ヤスそのものでした。
二つのバージョンで、微妙に違う台詞を言うのは大変でしょうに、「狂乱」バージョンでも真面目なところではキッチリ本筋の蒲田行進曲に戻していました。

「熱血」で銀ちゃん、「狂乱」で橘役の藤元英樹さんは、殺陣がすばらしく上手で、キメポーズがいちいち決まってました。かっこよかったです。あれなら銀ちゃんの非道ぶりも許せる感じ。最後、階段落ちを止めてくれと監督や橘に頼むところでは、愛を感じてグッときました。顔も大きくて迫力あり、昔の日本の役者顔です。あっこれ、ほめてるつもりです。

「熱血」の橘、田渕法明さんは、「狂乱」では小夏。ヒロインです。
先に橘を見ていて良かったです。小夏があまりに可愛らしく女の子らしいので、橘を見てなかったら、普通にスタジ○ライ○的な役者さんなのかと思うところでした。
プライドの高い歌舞伎役者の御曹司から小夏への変化が見事でした。

佐藤正宏さんも宮都謹次さんも良い味出ていました。
佐藤さんでは、世界的有名な日本の監督クイズのボタンを押すまでの一人芝居、宮都さんではラグビーの先輩の場面と、本筋とあまり関係ない場面で、すごく笑わせていただきました。
芝居の中で、ああいう場面が成功するかどうかって、ものすごく大事だと思うのです。
他にも安心して笑える場面が、(狂乱はもちろん熱血の中にも)たくさんあって、秀逸なエンターテイメントでした。


そしてそして、最後に美津乃あわさん!ラブ!!
昼間に「熱血」の小夏を見たときから、気になって気になって。美しかったり、健気だったり、上手だったり、気になる理由はあると思うのですが、それ以外にもなんだかとても心が惹かれる。
なんなんだろう?とよくわからないまま、お昼のアンケートにも「美津乃あわさんのファンになりました」と唐突に告白したのですが、ソワレで「狂乱(妖乱)」の銀ちゃんを見たときにわかりました。

ヅカ追っかけ歴20年(少なくサバ読み中)の私は、美津乃あわさんの持つヅカヅカしいオーラに惹かれていたのですね。
オスカルのパロが出て来たときにはどうしようかと思いました。どうもできないけれど。
よく見たら、アイラインとつけまつげが『本当の目よりも2ミリ上』という、メイクも素敵なヅカメイク。死に際のアンドレ(行澤孝さん)のセリフで「化粧落としたら誰もわからなくて」とか言われていましたね(笑)

ベルばらのパロだけでも見せたい友達がいっぱいいます。
もちろん、全部見て欲しいけど。とにかく面白かったです。
まだ間に合うから、みんな池袋に駆けつけて!!
銀色の蛸は五番目の手で握手する

銀色の蛸は五番目の手で握手する

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2013/12/27 (金) ~ 2013/12/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

相変わらず面白い
正当な笑いと、ブラックな笑いと、泣かせる展開に、溢れるサービス精神。
ポップンマッシュルームチキン野郎を観るのはこれで6作目ですが、一つのパターンが出来上がっていると感じました。
過去、ブラックが強かったり泣きが強かったりで、やや私の好みには合わない作品もありましたが、これはバランスがとれていたと思います。

役者さん達みんなに、お客を楽しませたいという「お・も・て・な・し」の心が感じられました。それは、観劇後のロビーにも溢れていて、今年の観劇納めがこの芝居でよかったと思いました。

パンフレットは2000円で、劇団四季なみ!(に高い・笑)と思いましたが、とても読み応えがありました。これは2000円の価値ありです。

ネタバレBOX

しかし、パンフレットの袋とじを開いてしまったがために、置き場所に困る物になりました。

サッカーシーンよかったです。解説も笑えました。
「ふわーっとした感じのフォーメーション」とか、思いがけないツボがあって聞き逃さないように必死。

実名がバンバン出て来るキョーレツなネタもいいのですが、だれも気付かなそうなセカチューパロなんかも笑えました。

高橋ゆきさんが初の美人役というのにも、感慨深いものがありました。
杉岡あきこさんにも、いつかフツーの人の役を!

A-K change Ga jammer

A-K change Ga jammer

カカフカカ企画

劇場MOMO(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ものすごく笑いました
最初は小ネタをつなげたコント中心のお芝居なのかと思っていましたら、ちゃんと後からつながって、しっかりしたひとつのお芝居になっていました。
4Dの謎もわかりました(笑)
ベタなギャグもたくさんあったのですが、陳腐にも下品にもならなかったのは、ひとえに演出と役者さんが上手かったからでしょう。
本当にたくさん笑わせていただきました。
最近で一番というくらい笑いました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

あの「声の枯れている人」の解説や効果音がとても良かったのですが、いかんせん、声が枯れていて聞きづらかったです。返す返すも残念。
絶対面白いこと言ってる!という時に、聞き取れなかったのが、悔しいです。

帰り急いでいたために、アンケートに答えられなくてすみませんでした。
お気に入りホストの順位、ここで言っても良いですか。
千本木さん神陣寺さんオム林さんがフツーにカッコよくって素敵だったのですが、あの名前もわからない丸顔でメガネの日和見の台詞のない人が、一番気になりました。
最後、舞台の奥から様子をうかがい、形勢が逆転した時にはしっかり戻ってきているあたり、台詞がなくってもしっかり笑わせてくれました。

でも、実は、一番気になった役者さんは「無駄に身体を鍛えている」ねるねるねるねの女性です。あの人の顎のあたりが忘れられません。
あんまり気になるので、明日も見に行こうかなと今悩んでいる次第です。

追記 
悩んだ(スケジュールのことだけ)あげくに、先ほどチケット予約しました。
また明日も見られて嬉しいです。
ふくすけ

ふくすけ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足
ラッキーにも前から3列目で観ることができたので、圧倒的な迫力にしびれました。
(ミスミ役の松尾さんに「ここらへんのお客さんはチケット取るので精一杯だから」 とおねだりを免除されました。)

奇形とか売春とかエセ教祖とか、普通に生活している中ではあまり見たくないようなところに鮮やかに光を当てて、派手でキッチュで、私的には楽しいお芝居でした。
前作を知る人から「コクーンで毒が抜けた」という感想を聞いたのですが、私的にはこれでよかったと思います。
これ以上、毒が強くなったら笑えなかったと思うので。
(そもそも笑う芝居じゃないって話もありますが)

多部ちゃんがとにかく可愛い。大竹しのぶさんも魅力的。
阿部さんも古田さんも大好きなのですが、他の役者さんも素敵で、豪華なお芝居に大満足。

前作見てない強みでしょうか。


古田さんのラストのシーンは、むちゃくちゃカッコよくて鳥肌ものでした。
終わってもしばらく 「歓喜の歌」が頭をグルグルしていました。

ネタバレBOX

第二幕の開始前に、コクーンの制服を着た男性が「携帯電話のアラームや音の出る電子機器うんぬん、前のめりのご観劇は後ろのお客様のご迷惑うんぬん」の注意をしていたのですが、いつものヤツだと思って下向いてチラシ読んでいたんですよ。そしたら、その男性が「それでは第二幕開演いたします」と言ってそのまま舞台に上がったのです。
役者だったんだー!!団長役の町田水城さん??
ちゃんと見ておけばよかった。

絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです!
柿喰う客、初見でした。個人的にすごくよかったです。

噂には聞いていましたが、きれいな女優さん達のはじけた演技。
最前列で観たせいか、ものすごく惹きつけられました。
誰もが知っているマクベスを原作に忠実に現代口語でかっとばした90分、あっという間でした。
次回のジュリアスシーザーも楽しみにしています。

ガールズナイトだったので、終演後のアフターイベントも楽しませていただきました。盛り上がりましたね。
七味さんのサービス精神、素敵です。

ネタバレBOX

深谷さんのデスマス口調のマクベスには、萌えました。
スコットランド王の荻野さんの笑顔と、バンクォー葛木さんのクールな視線にもやられました。
岡田さんのビジュアル系男子ぶりも素敵でしたし、マクダフ佃井さんの(イベントでの)パラパラがキレキレで目が離せず……とにかく魅力的な役者さんがいっぱいで、今まで見ていなかったのが悔やまれます。

「悩殺ハムレット」のDVD買いましたが、やっぱり舞台で観たいですね。
進化とみなしていいでしょう

進化とみなしていいでしょう

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

よかった
劇団初見でしたが、観てよかった。
ストーリーは妄想と妄想のぶつかり合いという感じで(笑)、ブラックでも気持ちよく見られました。登場人物の男女がみんな胡散臭くておかしかったです。

役者さんたちが達者で、同時にしゃべっているシーンでも不思議と聞き取れました。
動きや表情も芸術の域だったと思います。


ここで謝らなくてはいけないのは、私、アンケートのその他希望要望がありましたら欄に「指定席の場合は座席を選んで予約できるようにしてほしい」と書いてしまいました。そして、ここに来たら、サイトで予約したら席選べますって・・・・・・。
私、どこで買ったんでしょう。
いや、クロムモリブデンのHPだったと思うのですが。自分であの席(ほぼ一番後のほぼ一番端www)を選んでいたとしたらものすごい勘違いです。
的外れな要望、すみませんでした。

ついでにネタばれでは別の要望を。(感想じゃありません)

ネタバレBOX

ここはまったく個人的なスタッフさんへのお願いです。
お得なDVD4枚組を買ったのですが、「入れる物はありません」とのことで、むきだしで持ち帰ることになりました。
電車の中で、それをいかに自然に愛らしく持ち続けるかに苦慮しました。
スマホ普及してから女子のバックは小さくなる傾向にあるので、使用済みのでも紙袋とか用意されていると、(そして希望者にだけでも渡してあげると)親切じゃないかな~とか思いました。

といいつつ、4枚4000円という破格の値段はありがたく、私のこのお願いでせっかくのセット販売が無くならないようにもお願いします。
こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
むちゃむちゃ面白かったです。
基本苦手な下ネタもありましたが、私、オカマには寛容なので(^^ゞ
たくさん笑わせてもらいました。
前回のポップンはラストでいまひとつスッキリできなかったのですが、今回のは後味も良かったです。


ネタバレBOX

サイショモンドダスト★さんのおかまのカツ子ちゃんが綺麗でした。
「誰も得しないブロマイド10枚セット」(200円)を買いましたら、カツ子ちゃんが3枚も入っていて得した気持ちです(笑)
性病はなによりの証拠

性病はなによりの証拠

ブラジル

王子小劇場(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
登場人物のキャラが立っていて、たたみこむような会話で、かなり笑わせてもらいました。

ずっと笑って見ていましたが、観終わった後には「あたりまえの生活ができることって幸せなんだなあ」と思わせてくれる芝居でした。

ネタバレBOX

遭難したときのリアリティは、確かに無かったけれど、そのシチュエーションコメディだと思って見たらかなり面白かったです。
(私は、演劇的な笑いにこだわってなくって、漫才的な笑いも好きだから)
お約束の展開も、好みでした。
ビールや食べ物の話が続くところは、くどかったかな。
他人が口から吐いた汚げなものを、顔に受け止める役者魂に萌え。
幻聴が『渚のバルコニー』というのも、個人的にツボ。アラフォーが一番楽しかった時代の曲だと思う。
ギャラクティカ・めんどくさい。

ギャラクティカ・めんどくさい。

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

ジャンプ臭
面白かったです。
少年ジャンプ、私も読んでました。ジャンプ好きです。
そしてハインライン、ル=ヴィン、田中芳樹を読んで、スターウォーズ、ヤマト、ガンダムで育った私には、世界観もツボど真ん中でした。
おバカスペースオペラ、最高。
バブルムラマツさんの、歴代の作品へのオマージュを痛いほど(←横隔膜が)感じました。
たくさん笑わせていただいて、しかも、しばしば感動しました。
素敵な時間をありがとうございます。
最終日に観たのを後悔しました。半額割でもう一度観たかった。
(17時の回も、前もって知っていればとほぞをかみました)

劇場でいっぱい吸い込んだジャンプ臭については、ネタバレで。

次回の予告見ました。d-倉庫ですか。日暮里ですね。
阿佐ヶ谷で出会った鋼鉄村松さんも、ずいぶん遠くに行ってしまいました。(距離的に)
恥を忍んで告白すると、今まで多くの「観たい」を書き連ねてきましたが、結局d-倉庫での芝居は一つも見ていません。はい、遠いので。すみません。
私の中の宇宙でも、めんどくさい銀河帝国とおもしろい星団連邦が戦っています。

ネタバレBOX

小山まりあさんのビキニ!!
(そう、おっぱい、これがないとジャンプじゃないですよねー。)
ワタクシ女ですが、目が釘付けになりました。大島優子に負けてないと思います。
女子がみんなメガネっ娘なのも、ジャンプ臭というか少年誌臭が漂いました。(ただの演出家のフェチかもしませんが)

そして私がもっともジャンプ臭に身もだえたのは、「どうにもダメ少年の主人公が、仲間の死(注1)や困難を乗り越えて成長する」アレ、そしてもうひとりの主人公(ダメ少年よりはるかにカッコよくて優秀なのに作品的位置づけは二番手)が「そのダメ少年への嫉妬を自覚した時にもう一皮むける」アレ。
少年漫画の王道ですよね。
ちなみにキャラクター人気投票だったら、絶対、カルヴァン閣下が1位になると思います。私がハガキ200枚くらい書きます。
(注1…この芝居においては結局誰も死んでいない。これは私にはとても嬉しい話でした)

「友情」は、そんなに無かったけれど(ベルカとのりお?)、「努力」もあんまりしている人いなかったけれど(面倒くさいからね)、「勝利」も最終的にビミョーだったけれど(まあ カルヴァンの勝ち)、それでも、とってもジャンプしていました。

そんな中で、『少年ジャンプをこよなく愛しながらも「善」と「悪」の二元論を信じきれないぐらいには少年でなくなってしまったバブルムラマツ』さんのメッセージがキラリとこめられていて、うっかりそこには感動してしまったのでした。

語られるメッセージには「善悪の彼岸」という言葉も浮かびました。
ついでに西城秀樹の「若き獅子たち」の冒頭の歌詞も浮かびました。笑。



11/5追記
すみません、朝になって、突然昨日のジャンプ三大原則「友情・努力・勝利」、ちゃんとあったことに気付きました。訂正します。

暗殺されかかって親とも親友ともいえるベルカを殺された(注2)のに、「すまなかった」の一言で生まれた、のりおとカルヴァンの『友情』
(注2…しつこいですが、結局誰も死んでいない。本当に嬉しい話です)
誰ひとり正しく出来ていなかったけど、だからこそ『努力』を感じた腕立て伏せ。
唐突に始まった「めんどくさい」のシュプレヒコール。シュプレヒコールは少年漫画定番の『勝利』の姿。
こんなにわかりやすく詰め込んでいてくれたのに(笑)
大変失礼いたしました。次回作もよろしくお願いします。
無差別

無差別

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

よかった。
面白かったです。
上演時間は77分とアナウンスがありましたが、私が見たときも90分近くあったように思います。
上演後のアフタートークで中屋敷さんが
「この芝居で見せていることが自分の意見ではない。見る人がどう感じるか。脚本・演出として表現していることを、全て正しいとは思っていないし全て間違っているわけでもない」という感じのことを(メモとってないので正確じゃありません)言っていたのが、すとんと腑に落ちました。

差別の反対が平等ではなくて無差別だというオチも、ワタシ的に腑に落ちました。

これ以上重くなったらたぶん苦手だろうなと言う手前あたりで楽しめました。

照明器具にぐるりと囲まれた円形のステージは、私には太鼓の上か何かに見えたのですが、斎場、俗人を阻む結界に守られた祭祀儀式を行う場所だったんですね。

前から3列目だったので7人の役者さんの魅力的な表情が間近で見られて、グイグイ惹きつけられました。
七味まゆ味さんと深谷由梨香さんが大好きなのですが、葉丸あすかさんの健気さにもグッときましたし、大村わたるさんには笑わせていただきました。

ありがとうございました。

ネタバレBOX

アフタートークでの話。

中屋敷さんが俳優として自分が出演した理由を
「実際にいるであろう神様の天神様を出し原爆を扱うからには、自分が引き受けないと行けないと思った」
と言ったとき、なぜだか感動してしまいました。

そして、余談ですが「赤穂浪士を(大石親子以外で)三人言えますか」と舞台から尋ねられたとき、勇気が出ず手を上げられなかったのが心残り。
(一瞬あげようかと思ったんだ。目の前だったし。)
『大江戸鍋TV』のAKR47(笑)のおかげで堀部安兵衛、原惣右衛門(井深くん♪)はもちろん、大高源吾も片岡源五右衛門も岡野金右衛門もいえたのになぁ。
中屋敷さんと会話?するチャンスをのがしてしまった。くうっ。
祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/12/09 (日) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

百年の秘密に続いて
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの力作。観てよかったです。
4時間という時間を飽きさせずに見せる、本も映像もセットも役者も素晴らしいと思いました。

やっぱり犬山イヌコさん大好き。大倉孝二さんも好き。
生瀬さんもナルシーも花さんも、みんなみんなよかった。
ホント贅沢なお芝居でした。
蜷川版も楽しみですv

ネタバレBOX

たくさん人物が出ていましたがみんな主役っぽくて、ひとつひとつの出来事が、ジグソーパズルのようにつながって、壮大な絵が出来上がる。
そんな感じを受けました。
なので、ドンガラスが作るジグソーパズルの「最後の1ピースがはまらない」という話が、象徴的でした。
この芝居のラストシーン、みんながみんな神話的に収まるところに収まったのに、ひとりだけ浮いているドン・ガラスにいびつなピースの悲しさを見ました。
杮葺落六月大歌舞伎

杮葺落六月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2013/06/03 (月) ~ 2013/06/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽 第三部
ネタバレ欄は完全に自分用です。
すごい失礼なこと書いているけど、全ての役者に私なりの愛があります。
(そう思えないと思うけど・笑) 
許せないひとは見ないでくださいね。見ても知らんふりしてくださいね。

ネタバレBOX

①良くも悪くも予想通りの海老蔵 

観る前から「下手くそだけれど綺麗だろう」と思っていたけど、その通りだった。下手くそ加減は予想の上を行っていた。けど、やっぱり顔は綺麗だ。
出端の踊りはなかなか見応えあった。うん。3階からだから顔しか見れてないけど。

②福山かつぎより喧嘩っ早い揚巻 

福助の揚巻が酷かったよ。これも薄々予想通りっちゃそうだけど、前に新橋で見た時はも少しましだったと思ったのだが。千秋楽だから?たがが外れたの?
花道の登場から大トラだし、悪態ではどこの極妻ですか と。
あそこは「悪態の初音」と言うだけあって、聡明で思慮深い揚巻が助六を庇って「生まれて初めて」悪口を言いますよという場面。なのに福助の揚巻の喧嘩上等ぷり。啖呵切りなれてるだろーお前!
いろんなところから失笑が漏れていた。これ、初日からこうだったのか??

③あの米吉がすんげー美人に

並び傾城の登場場面。一番手は壱太郎、化粧が濃くって怖い。前はもっと可愛かったのに、最近TVによく出るようになったけどチヤホヤされて何か勘違いしているんじゃないかしら。オバちゃん心配よ。
新悟、品はあるんだけど痩せすぎ痩せすぎ。ほっぺたに綿詰めたらどうかしら宍戸錠みたいに。
尾上右近、彼もますます顔長くなっちゃって、この間の必殺仕事人2013で今さら解禁しなくていい女形を見せてくれた獅堂そっくり。
と、オペラグラス覗いて辛辣なことをツラツラ思っていましたら、
『誰あの美人?!』
驚いたよ米吉。中村米吉。ぶっちゃけ子役の時はどうにも頭悪そうな顔で、そのうち素で一条大蔵卿できるわ(前半のみ)とか思っていたのに、こんなに白塗りが似合う愛らしい顔になっていたとは。
芝居もうまくなってくれたらいいなー。
で、米吉に見惚れていたので、児太郎の粗はほとんど気になりませんでした。昔の破壊力を思えば、おとなしくなったもんだ児太郎。

④やっぱり通人里暁はおいしい役

三津五郎さんの通人里暁、笑った笑った。間がいい。当世風ネタというのもちゃんと入ってる。
助六に股くぐりを命じられて「じぇじぇ!」
「いつくぐるの。今でしょ!」
くぐるときの消臭剤はこのところお約束。
続いて、白酒売り菊五郎さんにも股ぁくぐれと言われて、
「再びのじぇじぇじぇ!」ちゃんと「じぇ」の回数を増やしている。
で、ブツブツ言いながらも「このお方の奥様はふじさん(富司純子)。富士山と言えば、世界遺産登録、おめでとうございます!」(ここで大拍手)「めでたい、めでたいからくぐっちゃいましょくぐりましょ」と股くぐり、花道に向かいながら「股くぐりのダブルヘッダー、こんなことめったにないよ。めったにないから、つぶやいちゃおう」とスマホ出して花道の七三で操作。会場爆笑。
「つぶやいたついでに海老蔵さんのブログも見ちゃおう」またまた爆笑。

普通千秋楽は嬉しいものです。

やはり今日はさみしい…

って、本当に海老蔵の6/29のアメブロ原文ママを読み上げて「千秋楽まで本当によく勤めましたね。十二代目さぞや」と亡き團十郎さんに触れ、会場割れんばかりの拍手。大盛り上がり。
「でも、歌舞伎座興行は七月も八月も九月も続くからよろしくね」とお約束通り御贔屓お願いしながら、退場。うまいなぁミツ。

⑤役者がそろっていて華やかで良かった

三津五郎さんの里暁について書いてたら疲れちゃった。そんなこんなで菊五郎さんの白酒売り、吉右衛門さんのくわんぺら、七之助の白玉、菊之助の福山かつぎいろいろよかったです。こういう役者の揃った助六はめったに見られないだろうから、見て良かった。
次あるとしたら福助の歌右衛門襲名の時かなー。するのかなー襲名。
『ダンパチ10』&『ロボット三姉妹』

『ダンパチ10』&『ロボット三姉妹』

ショーGEKI

「劇」小劇場(東京都)

2012/07/10 (火) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

「ダンパチ10」を見ました
ダンナと2人で行ったのですが、最初から最後まで大笑いして、その後下北沢の串揚げ屋で、ダンパチネタで楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございました。
前半と後半で全く違うネタをやるというので、なんとか後半に行けないか日程調整模索しています。

もう10回目なんですね。今まで知らなかったことが残念。
来年もぜひ伺いたいです。

鈴木とーるさんの表情は、しばらく頭から離れません。
大阪でもがんばってきてください。

ネタバレBOX

しょっぱなの、役者ならではのカツゼツネタ、良かったです。
そこから掴まれ、最後の「男らしいしりとり」まで、本当に楽しかったです。

終わった後、隣の席の若者二人が、
「なんか男らしいものでも食べに行くか~」と話していたのも楽しかったです。
まさにお祭り気分でした。

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

【熱狂】観劇
狂気というのは、ある種、美しいものだなと感じました。
「熱狂」というタイトルが、ここまでハマっているとは。お見事。
熱い男達は、魅力的です。
本来こめらているテーマとは多分かなりズレたところで感動しました。

ネタバレBOX

ぶっちゃけ私は、男というのは結局「戦ってナンボ、勝ち取ってナンボ」と思っているふしがあり、最近よく見る「出世興味ありません喧嘩嫌いですボク草食系男子なんで」とかいう奴には「ケッ」と(わざわざ口に出してまで)罵りたくなるんです。
なので、この舞台に登場した男達の熱っぽさは、とても好みでした。
私利私欲にまみれた男も、嘘つきの二枚舌男も、軍隊好き単細胞男も、みんなカッコよかったです。
そんな中で、もっとも輝いていたヒトラー西尾さん。最初に登場したときから涙目で、椅子に座るとオカマ座り(もちろんヒトラーの人となりを表わす演出ですが、ちょうど向かい側の客席にいた女性が大股開きで座っていたのが気になってたので、あまりに対照的でした・笑)で、神経質な手の動きなど、全く男らしくはないのですが、いえむしろ女々しいのですが、そんな彼の持つ狂気はとても魅力的に見えました。

いかんなー、その時代にいたら、私も進んでナチ党員だな。

しかし、一見美しくも見えた狂気が、その後どんな爪痕を歴史に残すか、私たちは知っているわけです。
そこまで含めて、切なく感動させていただきました。

ありがとうございました。


  ∞    (メビウス)

∞ (メビウス)

乙山×ト Produce Project (o.p.p)

Geki地下Liberty(東京都)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

行ってよかった
20日、昼の部、ぎゅうぎゅう満員でした。

初めに懺悔。
実は15日の夜、チケプレ招待を受けていました。ワクワクして席に着いたのですが、開演直後ものすごい悪寒と吐き気に襲われ、普通に座っていることもままならない状態になってしまい、席を立ってしまいました。
その後も、未練がましく暗幕の外(トイレの前)でしゃがんで声だけ聞いていたのですが、そのうちそれも耐えられず、インフル疑惑も(自分の中で)生じたので、泣く泣く家に帰りました。(結果、インフルではなかったです)

あの時の私の途中退席は、周りの人にも役者さんにも目障りでしたでしょうし、失礼極まりなかったと思います。この場を借りて謝ります。ごめんなさい。

それで、自分的に敷居が高くなってしまったのですが、やっぱりどうしても見たくて、(感想も伝えたいし)で、こそっとチケット取って観に行きました。本日最終日。

結果からいうと、本当に行ってよかったです。
面白かった。
面白いだけでなく、生きていくための何か、大げさに言うと哲学っぽいもの?をもらいました。


アフタートークでは、演出の井坂聡さんを囲んで、役者さん達の裏話的なことも聞けて良かったです。
この衝撃的なチラシには「身体に刻みつける」という意味があったそうです。
なるほど。

ネタバレBOX

4人の男の「3月11日」の回想、良かったです。
役者がたった4人しか出ていないのに、そうは思えない回想シーン(笑)
日澤さんの演じた「奥さん」、ひげ面なのにちゃんと奥さんしてました。

和知さんと島尾さんの美容師のダンスシーンは、カッコよくってD-boysかと思っちゃいました。←誉め言葉。
あのヘアサロンの場面は、全体的に重たい話の中で、思いきり笑わせていただけて良かったです。
他にもちょっとした会話でクスッとさせるところがあって、脚本のセンスの良さを感じました。

一番、胸打たれたのは大山さんの演じたりんごさんのエピソードです。
がんばっている人に「がんばって」って簡単に言っちゃいけないってことも、改めて知らされました。

最後みんな死んじゃう話なのに(もうネタバレしてもいい?)、とても力強いお芝居でした。

「メビウス、というのは、裏も表もどっちあるということ」と井坂さんがさらっとおっしゃられたのも、深いな~と帰り道考えさせられました。

良いお芝居をありがとうございました。
行方不明

行方不明

ブラジル

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

不思議な世界を堪能
話の内容がけっこうグロかったりするのに、気持ち悪くはなく、幻想的で不思議な時間を過ごしました。

そして、決してハッピーエンドとは思えないさまざまな選択を組み合わせた末、最後の出来上がりはハッピーエンド感に満ち溢れていました。
すごいなと思いました。

辛いこと切ないこと、色々あるけれど、人は幸せになれるんだよと感じさせてくれた作品です。
わたしにとっての幸せは、心が平穏であることです。

おもしろかったです。ありがとうございました。

あっ、あと会話や小ネタではくすくす笑わせていただきました。

ネタバレBOX

ようやく再就職した編集プロダクションで年下の上司から理不尽にいじめられ、子どもができ身を固める決意をしたのに妻は不倫中しかもその子どもは実は不倫相手の子だった、という踏んだり蹴ったりの主人公小野をMCRの櫻井さんが好演。我慢する笑顔もぶち切れるところも良かったです。
手塚に対する友情、初めは「?」だったのですが、理由がわかってくると、腑に落ちました。
この不思議な世界は、全部、小野の作り出した幻なのか。
だからか。嫌悪感がないのは。

好きな女の為に人を殺す手塚に「人としてやっちゃいけないことがあるだろう!」と叫ぶ小野は、現実世界では麻理子を好きになって結果的に手塚を殺した(あれ、自殺未遂じゃなくって実は自殺しちゃっていたんですよね?)自分を責めているんだと感じました。
せつないね。
その麻理子も、結局、自分から離れて行ったんだもんね。

マリコ役の幸田尚子さん、前回みたときは素晴らしいスタイルなのに変なジャンプスーツを着て方言しゃべっていて、気になっていた女優さんなのですが、今回改めてその美しさにビビりました。
あの牛鬼ホラーシーンは幸田さんのシルエットあってこそです。

演出で度々ゾクッとさせられたのですが、手のひらがこっちを向いているあの場面ではついつい線を読んでました。頭脳線が意外と現実的だわ、とか(笑)


追記)
手塚、自殺未遂じゃなくって実は自殺しちゃっていたんですよね?とか書きましたが、色々な見方ができると思います。
平成中村座 十二月大歌舞伎

平成中村座 十二月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 仮設劇場 (東京都)

2011/12/02 (金) ~ 2011/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

おすすめの夜の部
中では、「関の扉」が特に素晴らしかった。
勘太郎の関守と菊之助の小町桜の精。凄味が感じられました。最後幕引きでは私も隣の女性も立ち上がらんばかりに(立ちませんよ)拍手を送り、終わったとたん同時に「良かったですねー!」と興奮して互いに呼びかけていました。
前半の七之助も可憐で美しくて、目の保養でしたが、菊之助を見た後だと、ちょっと線が細すぎかな。体型じゃなくってね。
それにしても、菊之助はそのあとの「松浦の太鼓」での立役も決まっていましたし、かなり楽しみな役者になりました。
勘太郎の踊りは前から安定していますが、ここでも素晴らしかった。
このコンビこれからも観たいです。

夜の部は、この「関の扉」のほか、早変りや曲書きが見どころの「葛の葉」、十二月らしい赤穂浪士もの「松浦の太鼓」と、演目がそろっていますので、お勧めです。

ネタバレBOX

「葛の葉」
この演目、最後に葛の葉が舞台いっぱいの障子に、
「恋しくば尋ねきてみよ和泉なる信田の森のうら美葛の葉」
と歌を曲書きするのが見所の一つ。
曲書きというのは、下から逆に文字を書いたり、筆を左手に持ち替えて表裏逆の裏字を書いたり、子どもを抱いて口にくわえて書いたりというもの。
そのたびに、前の席の人たちが「まあー」「うわー」と感嘆の声をあげていて、なんだか嬉しくなりました。あれ、ちゃんと役者さんが書いているんですよ。
扇雀さんのお手は、まあ、なんというか・・・・・・この日の字は「うら美葛の葉」あたりでは、かなりやっちゃった感が溢れていましたが(笑)、相当難しいですよね。子どもだっこして口で書くんだもの。見てるだけなら何とでもいえる。

「松浦の太鼓」
これは、とにかく勘三郎が可愛かった。
勘三郎もわかってやってますね。きっと。おれ、ラブリーさが売り。

この役は吉右衛門さんの方がニンだし、吉右衛門さんだと可愛いだけじゃなくって大らかで懐の広いところも見せてくれるから、最後の「ほめてやれ」で、ジーンとするんですが(なにしろ浪士達はこれから切腹だもの)、この日のお殿さまはとにかく浮かれっぱなし。
最後に「ここでだしたか!」の平成中村座お約束の仕掛け(舞台の後ろぶっこ抜いてスカイツリーを見せる)もあり、とにかく万歳万歳で明るい幕切れ。
それもあっての、勘三郎の松浦様ですね。

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