最新の観てきた!クチコミ一覧

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シンクロナイズド・ガロア

シンクロナイズド・ガロア

ユニークポイント

「劇」小劇場(東京都)

2010/01/26 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ガロアと東大全共闘の対比
ガロアの生涯と東大全共闘の活動に共通点を見出し、さらに劇中劇として有機的に繋がりを持たせるアイデアに脱帽。総長/総長代理がかなりカワイかったのが印象的です。勉学の場の象徴としての黒板の使い方も面白かった。

HOTEL CALL AT

HOTEL CALL AT

メガバックスコレクション

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2010/01/28 (木) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ホテル・カリフォルニア?
タイトルからイーグルスの曲を思い出し、「入ったが最後、出られません」みたいな怪奇ホテルを連想しました。会場がちょっと薄暗い古くて落ち着き過ぎてるホテルと化していて、セットと衣装が超秀逸。

生と死の境目にある仮の宿といった話のお芝居は年に数回は見ますが、全員成仏して一件落着かと思ったら、さらに話が2転したり、喜怒哀楽をなくしたはずのホテルの人が結構血の通ってる人情派だったりして、とてもコクのある作品になっていました。

【ご来場ありがとうございました!】あのひとたちのリサイタル

【ご来場ありがとうございました!】あのひとたちのリサイタル

FUKAIPRODUCE羽衣

シアタートラム(東京都)

2010/01/30 (土) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

2010年も生きるぞ、と思える。
羽衣サイコー!今年の一本目がコレで、本当に良かったかも・・・。
死にたくさせてくれる芝居も、ハッピーにさせてくれる芝居もあるけど、ハッピーになりながら号泣できるのはココだけ。まぁ、私の場合ですが。
小さい空間をぎっちり濃厚にみたすのが得意なのは知ってたけど、トラムの後方の席までもしっかり羽衣ワールドに包み込まれて、・・糸井さんの手腕には脱帽です。俳優陣も素晴らしい。
なんでこんなに、生きることを肯定してくれるんだろう?

アンチクロックワイズ・ワンダーランド

アンチクロックワイズ・ワンダーランド

阿佐ヶ谷スパイダース

本多劇場(東京都)

2010/01/21 (木) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

なるほど
なかなか難しいお芝居でした。が、この先に何か待っているものがあるのかもしれないな・・・早くそこまで行ってほしいとエールを送りつつ帰宅。

【ご来場ありがとうございました!】あのひとたちのリサイタル

【ご来場ありがとうございました!】あのひとたちのリサイタル

FUKAIPRODUCE羽衣

シアタートラム(東京都)

2010/01/30 (土) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

デフォルメなのにリアル
いいらしいという噂以外何の予備知識もなく行ったので、作演は深井さんとばかり思い込んでいました。で、アンケートに深井さん大賛辞を書いて来てしまいました。(糸井さん、失礼しました)

観ていて、感嘆したのは、作演の糸井さんの並々ならぬ才能。彼は、演劇界の吟遊詩人だと思いました。
人生スケッチがデフォルメされて描かれているのに、時々、思い当たる光景や科白が随所に現れ、非常にリアルなので、その度含み笑いやクスッと笑ったり、こんな年齢のおばさん観客も充分楽しめました。
科白の中にピカソが登場しますが、まさに糸井さんは、演劇界のピカソだという印象でした。
ただ、ちょっと残念なのは、気になる役者さんがいても、誰が誰だかわからなかったこと。最後に深井さんが紹介して下さったけれど、叫んでいるので、よく聞き取れませんでした。当パンに、役どころとお名前が明示してあったらなと思いました。
それと、せっかく詩的な興味深い女優さんの科白が、やはり叫んで言う時に、しっかり聞き取れなかったのも、もったいない気がしました。

ネタバレBOX

人生模様のスケッチを春夏秋冬になぞらえて、エピソードの積み重ねで描く手法は、厭きずに興味をそがれずに長時間舞台に集中させて、大成功だと思うものの、やはり糸井さんがまだお若いせいか、壮年期と老年期は端折って描かれた感がありました。
青春スケッチは一番秀逸で、中でも受けたのが、「BANDやろうぜ」と「乙女のお泊り会」。もう、絶対誰でも身に覚えありそうなシチュエーションや言動がてんこ盛りで、特に、乙女のお泊り会の女性陣の台詞や身のこなしは、私に、これは女性作家が書いたと勘違いさせた程、思春期の女の子の生態を見事に活写していました。
糸井さん、スゴイ!!これからも、注目したい演劇界の鬼才です。
あたしちゃん、行く先を言って-太田省吾全テクストより-

あたしちゃん、行く先を言って-太田省吾全テクストより-

地点

吉祥寺シアター(東京都)

2010/01/22 (金) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★

モグリ脱出!!
地点の試みにふれなければ
重力/Note@制作部さんに
モグリに認定されてしまうようなのでみにいった。
ほっとした。これで
重力/Note@制作部さんに
モグリと思われずにすむ。
年300本とかみるのやめて
地点だけみようか。
重力/Note@制作部さん的には
「地点観る/観ない」が
「モグリ/モグリでない」の基準らしいし。
そっちのほうがお金かからないし。
けどそうすると
重力/Noteをみにいけなくなっちゃうな。

作品の感想は
テキストはいいとして
なぜその発し方か、
なぜその歩き方か
というのがわからないし共感もできないしで
退屈でした。

「面白ければOKか?」
と問われるならば
『面白いだけがOKだ!!』
と答えよう。

あたしちゃん、行く先を言って-太田省吾全テクストより-

あたしちゃん、行く先を言って-太田省吾全テクストより-

地点

吉祥寺シアター(東京都)

2010/01/22 (金) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

ウィキウィキ
1月25日に続いて、30日にも見てきた。
2回目の観劇のあと、受付で販売していた三浦基の著書「おもしろければOKか?現代演劇考」という本を買ってきて、ただいま熟読中。

ネタバレBOX

今回も実験性はあいかわらず。ひとりの作家の全テクストから抜粋したという20あまりのテクスト。その一つずつにおいて、ことなる実験をやっているようだ。過去に見たチェーホフ作品などは、一つの原作を使っているから、実験的とはいっても作品全体を一つのスタイルで捉えることができたが、今回は短いテクストをたくさん使っているので、実験もさまざまなスタイルが試されているということかもしれない。

芝居と音楽を対比して、テクストを楽譜、役者を歌手、だと考えてみる。
音楽では音の高低や長さ、強弱も楽譜に指定されているが、芝居のテクストにはそういうものはない。テクストの内容に忠実でさえあれば、声の高低や長さ、強弱は基本的には役者の判断にまかされている。
ただ、音楽の場合も、楽譜に指定されているからといって、音程はともかく、音の長さや強弱は歌手によって微妙な差があるし、いっぽう芝居の場合も発声についての指定がテクストに書かれていないからといって、役者が好き勝手にしゃべってはいない。

この作品は去年から今年にかけて4つの会場を移動しながら上演されてきたもので、今回がその最後になる。去年の7月に川崎で見たとき、プログラムに載っていた演出家、三浦基のあいさつ文によると、彼はせりふを発することと歌をうたうことに、それほど大きな違いはないかもしれない、と考えているようだ。つまり、楽譜にしたがって歌うにしても、脚本のせりふをしゃべるにしても、パフォーマーの体を通してしかテクストは音声化できないということだろう。

そこで、テクストを音声化する装置としてパフォーマーを捉えたとき、その新しい装置を使ってどんなことができるのかを好奇心いっぱいに試しているのが、今回の公演といえるのではないだろうか。

芝居でも音楽でも、複数の人間でやる場合は誰がどのパートを担当するかはたいがい決まっている。今回の上演においては、そういう枠組みもとっぱらわれているようだ。なにしろ使用されたテクストが断片的なので、一人一役というような配役はそもそも不可能だし。そしてテクストとパフォーマーの組み合わせのさまざまなパターンが試されている。

通常の音響装置なら配置したあとはそのままじっとしているが、テクストを音声化する装置としての人間は、声を出しながらもいろんな動きをする。そしてその動きが今度は音声化に影響を与える。なにしろ人間だから動いていれば息も切れるし、疲れも出る。

複数の装置によるテクスト音声化のいろんなパターンを試す。
次に装置にさまざまな負荷をかけて、それが音声化に与える影響を調べる。
以上の2点が、大雑把に言って、今回の実験の二本の柱ではなかっただろうか。







★札幌舞台芸術賞 演劇大賞受賞作品★ 贋作者 (がんさくもん)【全公演終了いたしました!

★札幌舞台芸術賞 演劇大賞受賞作品★ 贋作者 (がんさくもん)【全公演終了いたしました!

劇団千年王國

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2010/01/30 (土) ~ 2010/02/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

贋作と本物
判りやすく 観やすく 役者さんの動きに切れがあり魅せてくれるなあ!!と
舞台のセットが・・・びっくりしました。
舞台セットが、お芝居の流に合わせて、演技をしている様に見えました、すごいです。
観劇前に、劇団ぎゃの三坂さん?PRをしてました、北海道と九州福岡と、
外には中国、韓国の観光客、こんな風景は、“ありえへんな!!”
面白いお芝居にアウェー、ホームなど無いとあらためておもいました。

たいへん面白いお芝居で、楽しい一時を有難う御座いました。

ネタバレBOX

最後のシーンでの、サインで決まる、それでも贋作にこだわったと観ました。そして女性が記者に成る為に行う報道が、何が正しいのか、?心情は?
贋作と本物と、兄の思いを、考えると辛い、泣けました。
真似と創作と、真似をして腕を磨くところもあります、自分の中で判らなくなりました、
贋作でも創作者として生きる様、心の熱さを感じました。
The Stone Age ブライアント『胸に突き刺さった5時43分21秒』

The Stone Age ブライアント『胸に突き刺さった5時43分21秒』

The Stone Age ブライアント

サンモールスタジオ(東京都)

2010/01/27 (水) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

七味さんのお辞儀がきれい。
もちろんお初でした。関西系の芝居ってめったに観ないので新鮮。後半、大石の落武者のような哀愁がなんともぐわっときた。生活臭がいい方向へ出ていたように思います。吹石がわざとオーバーリアクションで毛糸の下着が見えるように動く。どうせならシスター役なので実は腹黒いよって意味で「悪」とかどくろのイラストが書かれていても。
気になるといえば、関西ならではの観客の顔を確認する目線。
にしても冬のサンモールって暑いイメージあるけど気温調整が難しいのかな・・・?たまたまですかね。こゆび侍の廣瀬友美さんが光っていました。

志の輔らくご in PARCO 2010

志の輔らくご in PARCO 2010

志の輔事務所「オフィスほたるいか」

PARCO劇場(東京都)

2010/01/05 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年もよかったです。
今年も笑って泣かせていただきました。

このところ毎年楽しませていただいてます。

身体の調子、喉の調子が心配でしたが、素晴らしかったです。

ネタバレBOX

中村仲蔵 あの間の取り方、声の調子、素晴らしく、感動しました。
志の輔らくご in PARCO 2010

志の輔らくご in PARCO 2010

志の輔事務所「オフィスほたるいか」

PARCO劇場(東京都)

2010/01/05 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

信楽焼!かわいいですね。
毎年楽しみにしています。
今年は体調も良さそうで、お疲れだとは思いますが,いきいきと演じられていて,楽しく拝見できました。
新作の方は,最初の話がよかったな!本当にこういうことありそうだし!面白かったです,
ラストは,泣かせるお話・・・もっと泣かせてほしかったけれど,でも勉強になってよかった。帰ってから,歌舞伎の本みなくては!

 『F』

『F』

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/01/29 (金) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★

ゲームのような内容
ドラマといろいろな四季の入ったイベントも入った芝居でまるでシュミレーションアドベンチャーのような感覚でした。

ネタバレBOX

とくに、ラストシーン、眠った女を男が抱きかかえる姿があり、まるで別れと再会の伏線というものですね。
★札幌舞台芸術賞 演劇大賞受賞作品★ 贋作者 (がんさくもん)【全公演終了いたしました!

★札幌舞台芸術賞 演劇大賞受賞作品★ 贋作者 (がんさくもん)【全公演終了いたしました!

劇団千年王國

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2010/01/30 (土) ~ 2010/02/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

奥行きと幅のある物語でした
もう一度じっくり読み直したくて脚本を買いました。
贋作者(がんさくもん)はどうしてその才能をガンサクに費やしたのか。
兄の背負うものの重さ、弟の絵に対する思い、母親の惑い苦しみ、贋作を手伝う浮浪人どもの呟き、遊女・吉野の嘆き、ブローカーの本音、女性にして新聞記者見習いの叫び。いったいなにが本物でなにが偽物なのか。
たくさんの交錯する思いに圧倒されました。
年の初めからこんな良いものを見せられたら、後が霞んで困ります。

ハプスブルクの宝剣

ハプスブルクの宝剣

宝塚歌劇団

宝塚大劇場(兵庫県)

2010/01/01 (金) ~ 2010/02/01 (月)公演終了

満足度★★★

お芝居のほうが好き。
骨のあるストーリーを破綻なくまとめたお芝居は見応えがあった。

ショーは、お芝居が重めなのだから、理屈抜きに楽しいものが観たかった。
色彩も明るい・綺麗とはいえず、いじめ、孤独、社会批判?など、暗い印象が残ってしまった。

シンクロナイズド・ガロア

シンクロナイズド・ガロア

ユニークポイント

「劇」小劇場(東京都)

2010/01/26 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇って面白いね
二つの時代をシンクロさせる方法、演劇だからできる技ですよね。虚構(劇中劇)と現実(大学紛争)の境が無くなって、文字通りシンクロしてゆく様が見ていて快感。

ガロア役の宮嶋嬢、メガネ&あひるちゃんクチビルがキュートでした。

ROMEO

ROMEO

激団リジョロ

シアターシャイン(東京都)

2010/01/14 (木) ~ 2010/01/19 (火)公演終了

満足度★★★★

スピード半端ない。
演劇のことは何もわからないけど、
毎回リジョロの公演に足を運んでしまう。
毎回予想を遥かに超え、いい意味でたくさん裏切られる。
今回の公演もそうだった。

誰もが知りうる「ロミジュリ」をリジョロがやると聞いて、
人間くさい、人間の本能むき出しのリジョロで恋愛もの?って正直結びつかなかった(ごめんなさい)
しかし、今回もやはり人間の本能むき出しの間違いないロミジュリで驚かされた。

スピード感半端ないし、ハラハラドキドキ感もノンストップだし、
切ない恋愛にホロリともくるし、とにかく今回もたくさん裏切られた(笑)

見終わった後、毎回見てるこっちが燃え尽きてしまう(笑)
やっぱり、私はリジョロ中毒なんだと思う。







ネタバレBOX

開始10分くらいで、2人が死んでしまい、
「え?終わったよ?」って思ってしまった(笑)
まさかロミオが生き残るなんて思わなくて。
でも、残されたものの悲しみや、明らかになる真実を受け止める苦悩、
そして多くの犠牲。
2大勢力の抗争の終結となるのか、抗争の一部で終わるのか。
一目ぼれの恋、幼馴染の恋、家族愛、世界愛。
いろんな想いのラストシーンに心を打たれた。

本当に一人ひとり個性が強くて、楽しかった。
けれど、ひとつ苦言を呈するとすれば、
ロミオとジュリアの関係性は、わかるけど
周りとの関係性がよくわからなかった。
これは私の理解力の低さが問題なのかもしれないけれど。

ジュリアの婚約者の腹黒さがもっと出たら面白かったかなって思う。
早川に対する裏に秘めた想いだとか、ジュリアとの絡みももう少しあれば。

昼ドラの見すぎですね、私(苦笑)

とにかく、やっぱりすごく面白かった!
次の公演も期待しています!

HOTEL CALL AT

HOTEL CALL AT

メガバックスコレクション

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2010/01/28 (木) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ディズニーばりばり!
登場人物のキャラクターの確固たる立たせ方が巧みだ。ホーンテッドマンションやシンデレラ城のような優美で妖しく不思議な物語だ。それでいて、観客の胸にドカーン!と一発ねじ込むような直球勝負だと感じた。衣装、セット、音楽、キャラクター、演出、全てが完璧な舞台だった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

とにかく素晴らしい舞台だった。舞台が始まるとすぐに、ミス・トライアラスキーや、フェイズランドが登場する。この人間離れした妖怪のようなキャラクターの登場で一気にそして強引に観客を空想の世界に引きずり込む。

降りしきる豪雨の中、8人を乗せたバスは目的地まで急いでいた。落雷が響く音、ブレーキの音、フロントガラスを叩く雨の音、岩に叩き付ける音、悲鳴・・。やがて彼らは「HOTEL CALL AT」に辿りつく。このHOTEL に入る瞬間の演出が素敵だ。まるで霧に覆われた下界と天界の狭間、天空の通り道「HOTEL CALL AT」を思わせる。

HOTELのロビーではそれぞれのキャラクターが優雅にそしてそれぞれの関係性や思惑を表現していく。ここでのキャラクター達もディズニーっぽい。笑
やがて彼らの様子がオカシイことに気づく。そう・・、彼らは死んでいたのだ。彼らは自分が死んだ事を認めたくはなかったが、ミス・トライアラスキーの説明「ここは現世の長い旅の疲れを癒し、天国に行く為の準備をするところ。貴方達の乗ったバスはあの日、崖から墜落して全員即死でした。当時の悲鳴や岩に叩きつけられて天地が何度も入れ替わったことを憶えているはず。」に納得する。ここでのそれぞれの人間関係が面白い。

やがて、この中の一つの魂が生きてることに気が付いたミス・トライアラスキーは、一つの提案を出す。それは生き返らす一人を8人の投票によって決める。ということだった。この提案により、生への執着やら、業やら、欲やら、色んなものが入り乱れる。笑
しかし、本来の人間の持つ良心によって観客も登場人物をもが納得する人物が選ばれるのだ。ここにたどり着くまでの演出も巧みだ。この劇団は初見だったが、全てにおいて完璧だと感じた。妖しくて優美な情景のなか、彷徨える魂たちの焦燥感や深層心理を見事に舞台化していた。
キャストらの演技は秀逸でした。

 『F』

『F』

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/01/29 (金) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

「F」というトリガーから広がる世界
近未来の話として観ていたはずなのに・・・。

とても、近しく切ない感覚に浸潤されました。

ネタバレBOX

舞台が始まって少しの間は
近未来の話をのほほんと観るような感覚でした。

冒頭のお花見の感覚、
男性がアンドロイドであることから
それが近未来の話であることがわかる。
執事ロボット杓子定規な言葉づかいから
急に砕けた言葉に代わって、
少しずつ互いの理解が生まれていきます。
ちょっとヴィヴィドで楽しげな雰囲気さえある。

でも、二人の会話から
女性の背景が明らかになるにつれて
彼女の口調とは裏腹の、
舞台上の心を締めつけるような世界観が明らかになっていきます。

明日がこない、
永遠に今日が続くような貧困から
命と引き換えに抜け出した彼女。
彼女の利益を守るという前提の中で
次第に彼女の感覚を理解していく・・・、
でも彼女の愛を受け取るすべを知らないアンドロイド。

彼女が通過する四季、
季節のシンボルと交わる、
切ないほどにいびつな感覚が
観る側の心を繊細に強く締めつけます。
浴衣の着付けをするふたりの滑稽さ。
自らが夏にいることを確認するようにはしゃぐ女性が
火のつかない線香花火をもって花火と確認する姿から、
彼女のうちに刻まれたどこかうすっぺらな時間への
切実さとはかなさを感じて。

彼女が命と引き換えに得た富で得られるもの。
命が満たすものの重さ。
正しい意見はいらないと女は言います。
楽しくないからと・・・。
その感覚がとても自然でナチュラルなものに感じて、
近未来の感覚がふっと消えて
その世界の今で彼女を観ていることに気がつく。

秋の味覚、
一緒にできない食事。
彼女が求める時間とアンドロイドが差し出す満足の乖離。
ただ、食事をしただけで、
それを秋と自分を言い含める彼女の姿に
涙があふれてしまいました。
「小さい秋みつけた」に編み込まれた
うつろうような秋の気配が
劇場内を満たすひととき。
彼女の唇から発せられるその秋が
数口の味覚に置き換えられてしまうことが
あまりにも切ない。
あまりにも切ないのですが、
でも、その数口がまるでモルヒネのように
彼女のひと時の痛みを和らげていることが
観る側に諦観を与えていく。

冬、クリスマスツリー、
彼女に漂う終末の雰囲気。
七夕の偽物で
クリスマスツリーに祈る。
その祈りに、彼女の想いが溢れる・・・。。
彼女のうちに膨らんだ愛する気持ちが
静かにまっすぐその部屋に広がっていく。
その言葉の行き場のなさを覆い隠すように
彼女に言われたアンドロイドが
かりそめのクリスマスを祝う。
その死は,物語のなかではしごく当然にやってくることで・・・。
だから、アンドロイドのチアと裏腹の
彼女の最期自体は淡々と観ることができました。
でも、抱きあげられた彼女の姿を観て
彼女が刻んだ思い出の行く末が
どこにもないことに気がついて。
アンドロイドの言葉に再び目頭が熱くなった。

帰りの電車の中で、本当にいろんなことが頭をめぐりました。
貧困が奪うもの、命の重さ、人の平等という建前と現実。
思い出ってなんだろう。彼女は不幸だったのだろうか。
すこし醒めた見方をすれば、
よしんばリアルな世界であっても
愛されたいと思う気持ちや人を思う気持ちの虚実って、
実は彼女とアンドロイドの関係にも似ているかもしれないとか思ったり。

さらには、アンケートにもありましたが、「F」ってなんの象徴だろうか・・・。
Fake,Future、Feel, Feed, Fortune, Free, Forget, Fear、Fare。
さまざまな[F]がこの物語に溶け込んでいることに気づく。
「F]のトリガーから浮かび上がる物語の奥深さに
再び息を呑んだことでした。
北枕動物園へようこそ

北枕動物園へようこそ

K.B.S.Project

高田馬場ラビネスト(東京都)

2010/01/30 (土) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★

次回を期待しています すみません
「北枕動物園へようこそ」 高田馬場ラビネストこけら落とし公演 K.B.S.Project
1月30日 14時の部

 新しい劇場のこけら落とし、しかも初日、最初の時間帯です。縁起がいいですね。

 内容は、「かわいそうなゾウ」の大人版といったもの。
 軍の理不尽な命令により、動物は処分され、そこで働く人たちは引き裂かれ、多くが殺されていく、といった「重い」テーマを持った劇です。社会性のあるテーマに、大いに期待して会場に足を運びました。

さて劇について。残念ながら、見終わって「満足した」とは言い難いものでした。
 一言で言うと、「浸れない」のです。それはどこから来ているか、考えてみると、次の4点になるかなと思います。

 ① 下ネタを入れる必然性。重いテーマの劇の中であっても笑いを入れて、所謂「緩急をつける」ことを否定するものではありません。ただ、それは「どこに入れるか」が大事な要素であると思うのです。あまり詳細に例示すると「ネタばらし」になるので、一例だけ。園長の娘が、事務所の園長の椅子に座り、「さなえちゃ~ん、あとで寝ようね」(女性事務員の椅子に向かって)「結婚しないと、蜘蛛の巣が張るよ」(すみません、正確なセリフではありませんが)と言う前後二度の場面。会場は誰一人として笑っていませんでした。別のセリフに替えたほうが、より効果的だったのかなあと思いました。計算尽くで挿入したとも思えるのですが、私には効果がなかったと思いました。

 ② ストーリーの急展開について。終盤で突然、実は~として、「工作員」「実の子」(こんな程度の最小限の表現にしました)が出てきますが、それまでの「リアル性」からアクションドラマ風にと展開を急ぐものとなってきます。とりわけ、前者については、この劇の中に盛り込まないでも、十分に「見せる」ものになったのにと、残念に感じました。

 ③ ②とも関連していますが、たくさんの銃殺場面について。最後に園長の娘だけにする設定のために、と考えて、登場人物を「抹殺」していったのでしょうが、これも私には「安易な方法」「逃げ」と感じました。上演時間との戦いといった側面も否定しませんが、もっともっと人物を生かしながら、それでいてそれぞれの苦渋を表現できる台本に練り上げてほしかったと思います。

 ④ 役者さんについて。若い人が多い劇団です。ですから、「飯島さん」のように、比較的安心して見られる役者と、「ちょっと無理があるかな」という役者との差が大きかったようです。限られた人数の中で配役を決めるのですから、その点しかたないと思うのですが、それは今後の可能性のある課題として。ただ一つ言えることは、役者の一人一人を見ていると、みなさんかなり個性的な(個性的になる)可能性を持った原石ばかりだったと思います。このスタッフで、例えば宮本輝の「夢見通りの~」、三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」のような市井のものを上演すると面白いかもとも思いました。

マレーヒルの幻影

マレーヒルの幻影

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

麻生久美子
観想としては、彼女を生かしきれていないような歯がゆさが残った。しかし、それが彼女の実力か?逆に他の出演者の方がとても良かった。正直、麻生久美子さんだけ他の役者に替われば、とても良い作品になったような気がする。これも、舞台経験の差かもしれないが。麻生久美子さんの今後に期待。

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