
アイーダ
劇団四季
電通四季劇場[海](東京都)
2009/10/03 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★
またまた観て思った。
ディズニーミュージカルは、演出もオリジナル通りに上演することを求めているそうだが、これは違和感を禁じ得ない。ヌビアの民がゴスペル調に歌いあげるシーン、オリジナルキャストでは違和感ない配役がされ、ここでの歌唱がゴスペル調に歌い上げられることがヌビアとエジプトの対立の中で苦しむ人々を際だたせる効果を上げるのであろうが、が日本版でこれを日本人(アジア系)俳優たちに熱唱されても、ドンドン気持ちが引いていくのだ。やはり、ここは異なる演出方法が必要ではないのかなあ。 あと若い俳優たちの四季メソッドにもとづく発声、聞いていて非常に違和感がある。中堅ベテランはそんなことを感じないのだが、アレは気になりすぎる。
阿久津雄一郎は現在もっとも歌えるミュージカル俳優であろう。

クレイジー・フォー・ユー
劇団四季
四季劇場 [秋](東京都)
2010/02/06 (土) ~ 2010/03/30 (火)公演終了
満足度★★★★
ガーシュイン兄弟の楽曲のすばらしさとダンス
ガーシュイン兄弟の楽曲のすばらしさに、スーザン・ストローマンの振付が良い。加藤敬二のダンスが素敵だ。木村花代のポリーは可憐な感じがよい。曲の良さとダンスのすばらしさで楽しいミュージカルだ。

LIVE雅咆2010~FINAL!
the CRAZY ANGEL COMPANY
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2010/03/13 (土) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵すぎ
CAはとにかくメンバーの皆さんの笑顔が素敵すぎます^^。
思わずつられ笑いをしてしまうくらいに!
一人一人が雅砲を好きで雅砲を楽しんでいるのが分かるから...見ているこっちまで何にもしなくても楽しくなる。
楽器もダンスも歌も躍りも、一プレイヤーが全てをこなすCA。本当に衝撃的です。
今回の雅砲ふぁいなる。
4公演全てに参戦させて頂きましたが、毎回違った面白さがあって、考えるものがあって、本当に楽しかったです。
舞台についてコメントしてみると..(笑)
1部は難しいけど観客に訴えかけるような深い所で考えさせられました。
鳥肌のたつ、けどふっと涙のこぼれるような新しいステージでした。皆さんの表情1つ1つがとっても素敵。
2部は大好きな雅砲。素晴らしくエネルギーに溢れてて生きてる意味・存在意義のようなものを教えてくれます。
今回は会場が会場なだけに凄く臨場感に溢れていて生のエネルギーがそのまま伝わってきました。
メンバーさんと目を合わせられた事も近いが故で魅力的^^
演劇?
吹奏楽?
マーチング?
ダンス?
ガード?
人に教えるときになんと言っていいのか分からないような不思議な団体さんCA(笑)
しかし観る価値は十二分にあります。観たことのない人は一度観てみることをお勧めします!!是非。
観て損は絶対にない。
今回の雅砲ふぁいなる
感動しました^^
とっても幸せな時間を過ごさせて頂きました。
ありがとう。

農業少女
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/03/01 (月) ~ 2010/03/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
演出の仕事
演出の仕事がはっきりしていた。多部未華子、山崎一、江本純子、吹越満がよく活かされていた。大衆社会のグロテスクさも感じ取れた。面白い演出だった。

御名残三月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2010/03/02 (火) ~ 2010/03/28 (日)公演終了
満足度★★★★
第二部観劇
弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 稲瀬川勢揃いの場
白浪五人男が花道に並んだところで地震がありました。一部のお客さんがそわそわする中、俳優さんは身じろぎひとつしませんでした。
![月並みなはなし[2010]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/120/stage12060_1.jpg)
月並みなはなし[2010]
時間堂
座・高円寺2(東京都)
2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★
たしかにこれは「ふつう」です
初めて拝見したのですが、「すごい、ふつうの演劇」という点、納得です。
ただ、「ふつうの、すごい演劇」になるかどうかは、観る人の状況とのシンクロ具合によるような気がしました。
自分自身が観に行ってよかったな・・・と感じられたのは、きっとそういうシンクロ状況があったのではないかと思うんですね。

ことりとアサガオ【舞台写真UPしました】
三角フラスコ
エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)
2010/03/12 (金) ~ 2010/03/16 (火)公演終了
満足度★★★
独特の気品あふれる作品
太宰治の短編小説「燈籠」が原作だと知って驚いた。時代が違うだけでなく、ありとあらゆる面で生田恵のオリジナルと言っていい作品に仕上がっている。むしろあの「燈籠」を原作にこの作品を書いたということに生田恵の想像力の豊かさ、発想の斬新さを感じた。
しかし、確かに作品の中に漂う独特の空気感は太宰の世界に近いものであり、退廃と気品が同時に成立する世界は太宰そのものとも言える。そう、この作品にはえも言われぬ気品があるのだ。
そして「ことりとアサガオ」というタイトルの付け方が絶妙だ。ひらがなとカタカナが若干の違和感とともに混じり合う。どちらも和風のイメージでありながら、どこか異質なものが混じっている感じ。それがこの芝居そのものであり、その違和感の中に不思議な情緒があるという劇構造が見事だった。

東南大学物語~三人の作家による三つの話~
遊々団★ヴェール
SPACE107(東京都)
2010/03/12 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
第3部の転
起承転結というものがあるとすると、今回の転はあまりに大きすぎる転なので度肝を抜かれました。体育会系ストーリーの枠組みを超え、応援という行為の本質に迫っていたと思います。グッときました。

リズム
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2010/03/10 (水) ~ 2010/03/16 (火)公演終了
満足度★★★★
リズム
ベストアンサーに続いて二回目。ハチャメチャなシュチエーションコメディ、観ていて伊藤さんの独特のキャラクターが好きである。
今回も仕事場の舞台裏の群像劇コメディ、オレは素直に笑ったね、ニタニタしながらの二時間だった。独特のミステリーっぽい仕掛けなストーリーも作者の特徴だろう。
演出も役者のキャラクターを知り尽くして上手く動かしている。
次回も楽しみである。
![月並みなはなし[2010]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/120/stage12060_1.jpg)
月並みなはなし[2010]
時間堂
座・高円寺2(東京都)
2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★
温度差。
WIPは本当に素晴らしかったのです。しかしあの時感じた心の揺れや、繊細な時間の流れの愛おしさが、座・高円寺2という劇場では充分に感じられなかったのが残念。時間堂という劇団の持つ、人の優しい部分や優しくされたい部分にすーっと自然に流れ込んでくるその温かみが、感じられる人には感じられ、そうでない人には「で?何?」という置いてきぼり感のみが残る、そんな温度差が生まれるのではないかと危惧してしまいました。
それはやっぱり、劇場のキャパシティと演出の細やかさの釣り合いが取れていなかったのが原因かなと感じます。黒澤さんがトークショーで仰ってたように、円形で客席に囲まれた形の舞台だったら、観客が耳ちゃんを通してその話し合いに参加しているような錯覚を起こしえたかと思います。時間堂さんの持つ素敵な空気感が好きなので、もっともっと沢山の人にその良さを伝えていただきたいと切に願います。
厳しい意見を書かせていただきましたが、それでも後半は女性陣に共感させられて泣きっぱなしでした。そしてBuy1Get1という素敵なシステムのおかげで、久しぶりに会う大切な友人と素敵な時間を過ごさせていただきました、ありがとうございました。

東南大学物語~三人の作家による三つの話~
遊々団★ヴェール
SPACE107(東京都)
2010/03/12 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★
体育会的演技
ストーリー的にはかなり無理があると思いますが、役者さんたちの気合の入りまくったまさに体育会的演技で、最後までもっていった感じです。でもガメラはないだろ。

ゼロからはじめる
東京タンバリン
アトリエ春風舎(東京都)
2010/03/10 (水) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★
確かに~!確かに~!
口癖になりそう(笑) 早送り的な動き、椅子に座っての動きなど楽しく観劇しました。韓国語バージョンも観たいかも。

リズム
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2010/03/10 (水) ~ 2010/03/16 (火)公演終了
満足度★★★
これがリズム?
ハイテンションでテンポのよいコントのような芝居が流れていく感じ。この感覚がリズムなのかな?初見の劇団ですが、楽しめました。

八月、鳩は還るか
烏丸ストロークロック
アトリエ劇研(京都府)
2010/03/05 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
無題
烏丸ストロークロックが5年かけて描いた「漂泊の家」シリーズ総集編。残念ながら私が観るのはこれが初めてですが、これまでの作品も織り込まれた形で構成されているため、単独で観劇しても問題はないとのことでした。
語られる内容は悲惨というか切ないというか、そして何か不気味さを伴うエピソードの集成で、泣くべきか笑うべきか考え込むべきか難しいものです。口に入れたモノが食物なのか薬なのか毒なのかわからないまま噛み砕いているような気分になりました。
ほどよく緩急のある展開は飽きることがなく、途中休憩を挟んで2時間半余りという長い上演時間にも関わらず、終わった時は「もう終わり?」と感じました。ただこれは、幕切れが唐突な印象だったことも原因でしょう。あのラストシーンはどう解釈すればいいのか、まだちょっと飲み込めていません。
前作も観てみたかった。観なかったことが悔やまれます。

ピースピットVOL.11「MOTHER」
ピースピット
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2010/03/03 (水) ~ 2010/03/07 (日)公演終了
無題
タイトルにあるように「母」をテーマとした内容ですが、実際は母になるまで(つまり妊娠期間から出産するまで)の話です。チラシにもウェブにも内容紹介が見当たらないので細かいことは書きませんが、ちょっと天然な主人公の“イマジナリーワールド(空想世界)”が話の大半を占めています。
空想世界と言っても現実と完全に切り離されているわけではなく、むしろ過去と現在が同居する主人公の内面世界という様子です。キーワードは「子が将来何になるかは未知のことに属する」。
なんというか、笑ったり泣いたりで顔の筋肉が忙しい観劇でした。脚本と演出の末満氏は男性なのによくこんなテーマで書けるものだと感心します。まあ、刑事でなくても刑事ドラマは書けるんだから同じことかも知れませんが、本物の刑事が刑事ドラマで感動したという話はあまり聞きません。本作ではたくさんの女性が泣き笑いしてました。
ピースピットの作品は今回を含め舞台を2回とDVDを1回観ただけですが、どれも切ない愛に溢れている印象を受けました。次回作が楽しみです。

家、世の果ての・・・・・・
極東退屈道場
AI・HALL(兵庫県)
2010/02/26 (金) ~ 2010/02/28 (日)公演終了
無題
伏線とも不条理とも思える、何か幻影のような空気の中で重層的に展開するため、ほぼ最後まで夢見心地の観劇となった。集中力が途切れそうになる(というか途切れた)ことが何度かあったが、奇妙に心地よい観後感が得られた。
後でチラシをよく読んだら、初演は30年も前とのこと。これは意外だった。演出によってそうしたのかもしれないが、観ている時はそんな古さは全く感じることがなく、新作だとばかり思っていたのだ。
ここで描かれている消費社会とか物質文明というのは、多分この30年でますます強化されたのだと思う。ある意味、そこで提起された問題はもはや問題と感じられなくなる程度に根を張ってしまったのではなかろうか。だからこそ私はそこで安心してウトウトできたのだ。
作者が聞いたら嘆くだろうか。すでに他界されたとのこと、残念です。

赤い薬
MONO
HEP HALL(大阪府)
2010/02/19 (金) ~ 2010/02/28 (日)公演終了
無題
それぞれ身寄りもなく、生活費にも事欠くありさまの情けない男たちが、高額報酬目当てで薬の実験台になるため、山奥の施設で共同生活している。しかし今回の薬はなにかおかしい。このままでは自分たちはどうなってしまうのか……?
現実にそういう施設があるのかどうか知りませんが(多分ない)、シリアスにしようと思えばできる危ない設定で上質なコメディになっていました。単にゲラゲラ笑わせるだけでなく少々の涙も含ませるところがMONO の得意なスタイルでしょう。
今回も、登場人物達の背景は笑えない要素がたくさんありました。けれどそんなものを吹き飛ばす勢いで笑いに変えてしまっているところが頼もしい。上っ面じゃないコメディです。
医者役を演じた金替さんの演技がまた素晴らしい。あれを観ただけでも価値があったと思います。

真田風雲録
兵庫県立ピッコロ劇団
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2010/02/16 (火) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
無題
初演は1962年の作品。あらすじは上記の通りですが、学生運動や東西冷戦など当時の世相を反映した表現になっています。この点を知らずに観劇したので「なんだか活動家みたいな言い回しだなあ」と思っていて、後から解説を読んで納得しました。
私が観に行く劇場としては最大級の会場で、さすがに巨大な舞台装置を使った演出は迫力がありました。大きい場所では大きいなりの手法があるのですね。出演者の数は40名以上と多いものの、主要登場人物はわかりやすく、素直に楽しむことができました。

THE SCOOL OF THE RINGS
笑の内閣
ギア専用劇場(京都府)
2010/03/12 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★
プロレス芝居
札幌公演を経た凱旋。おもしろかったです。
けどあれね、プロレスシーンは出演者たちの体が本気で心配。以前観た時よりは安心して観れる感じになってたけど。
プロレスと演劇の組み合わせ方は、以前観た印象以上に良かった。今回の作品のストーリーがちょうどよかったんだろうと思う。
おもしろいんだけど、すごく惜しいと思う部分もある。これからの彼らに期待。

八月、鳩は還るか
烏丸ストロークロック
アトリエ劇研(京都府)
2010/03/05 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★
切ない気持ち
見終わって、大変切なくて、泣きたい気分になった。
事前に観に行ってた誰だったかが「観たというより参加したという感じ」というようなことを言ってたけど、確かに。まったく参加型な作品ではないのだけど、客席の創りと作品の創りのせいで、参加させられてた。そこに居さされた。
休憩挟んで、前半・後半があって、私は前半の方が好きだったかな。