最新の観てきた!クチコミ一覧

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二人の高利貸しの21世紀

二人の高利貸しの21世紀

イキウメ

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2010/02/16 (火) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★

Bプロ観劇
いまさらですが、
ひと言で言えば不条理、宙に浮いた芝居だった。

虞美人 ー新たなる伝説ー

虞美人 ー新たなる伝説ー

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2010/04/30 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

美し!
青の項羽軍、赤の劉邦軍のコントラストが美しい。

ネタバレBOX

冒頭劉邦の死から入ったのは唐突のような気がしましたが、慣れると、秦没落後の話がよく理解できました。

最後項羽に参謀がいなくなったことが楚の敗因で、民衆を味方につけた漢の劉邦の勝ち。

項羽といっしょに剣舞を踊った後の具美人の最期にはちょっとジーン。

最初と最後の赤い虞美人草たちが印象的!白い二人の周りを回る赤い花びらはとても美しく、赤いラインダンスも素晴らしいものでした!

フィナーレで中国風の衣装にいつもの羽にはビックリ!ただし、真飛聖さんだけでした。
北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

細やかな実存感が牙をむく
舞台から醸し出される、
色とりどりの細やかな実存感が
終盤しっかりと武器になって
観る側を凌駕していく・・・。

終ってみればこの作品、がっつりと見応えがありました。

ネタバレBOX

描かれる人物たちの解像度の高さがそのまま舞台の力になっていていました。

中国人女性たちには
ぞくっと目を見張るほどのリアリティと存在感があって。
かたことの日本語や響きをしっかりと持った中国語に留まらず、
小さな仕草から表情のうごき、
さらには言動までしっかり作り上げられていて。

やくざのどこか枠をはずれたような存在感、
偽装結婚相手の男たちから滲み出してくる喪失感、
店の女性に取り込まれていく男や
やくざのしかけた蟻地獄にはまっていくバーテンが醸し出す
はまり込み感。

それぞれが役者達の演技に支えられ
しなやかで細密なテンションを舞台に作り上げる。
それも、混ざり合って舞台をひと色に塗りこめるような感じではなく、
登場人物それぞれの色がそのまま重なる感じで
観る側を巻き込んでいくのです。

その重なりに物語から発せられた光が当たり
キャラクターたちがが抱くロジックというか
もくろみや価値観のシルエットが浮かび上がります。
中国人の女性たち、日本人の社長、
偽装結婚の相手、やくざ、刑事、その店にかかわる男たちと
さらにその周りまで・・。
したたかな手法でシルエットの形状がくっきりと描きこまれた上で、
それらが次第に積み重なり、かかわりあい、
崩れていく姿が舞台上に築き上げられていきます。

中国語や演出的な作りこみで、
観る側へ届く言葉と隠される言葉が組み合わされ、
物語に切れと深さが醸成される。
したたかなつながりや示唆、
見せて伝えるものと見せずに伝わるもののモザイクから、
物語の広がりや奥行き、
さらにはためらいを失ったようなスピード感がうまれて。

様々なもくろみや想い達がメルトダウンしていくような終盤が圧巻。
追い詰められていくバーテンや
婚約者を奪われた女性、
さらには店に火をかける男の狂気に違和感がないことに息を呑む。

その中で、
もくろみで餃子を作った女となにも疑わずに美味しいといった男。
バブル崩壊の吹き溜まったような、荒みざらついた空気が満ちるなか、
掛け違ったまま近づくふたりの想いの細やかな実存感が、
そのまま武器となって観る側に襲いかかってきます。
もくろみの箍がはずれ、
座標を失った男女からあふれる不器用で生々しい愛憎のゆらぎに
ひたすら圧倒される。

閉塞し、荒んで、汚れきった物語の
終わりからからやってくる、
濃密で息が詰まるほどに純粋な愛情の瑞々しさに驚嘆し、
その質感に一気に浸潤されました。

この作品、かなり凄いです。
また、しっかりと余韻が残る作品でもありました。

★★☆☆
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/04/27 (火) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

抜群に面白い
ちょっと無理があるとは思うが、それにしても久しぶりにのめり込んでしまった。今年観た中では今のところ一番面白かった。見逃さないでよかった。

2人の夫とわたしの事情

2人の夫とわたしの事情

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

松たか子ファンなら必見!
松たか子さんの魅力が炸裂しています。特にベッドでピョンピョンはねるシーンに心臓をわしづかみされました。ファンにはたまりません。渡辺徹さんは初めてでしたが、よく考えてみれば20年以上前から俳優されている人なので、うまくてアタリマエですね。代役の猪岐英人さんも良かった。とにかく面白かった。もう一度観たい。

美しい手紙

美しい手紙

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★

後半エンジンがかかってよくなった!
写真撮影もたのまれての観劇。

前半は男がぞろぞろ出てきて動きも
すくなく見ていて不安に。。

中盤の「メカロミオ」のくだりから
役者にエンジンがかかりはじめ
ミネツコ先生のくだりでどんどん
のってきて見ていてたのしかった。

しかし、この劇団なんかいみてもではけ
の構成がへた。それがエンジンの回転数を
落としている。

(靴を脱ぐためだけに全員はけていったぞ)

このへんが改善されればもっと支持されて
売れてもいい劇団。
でもティムバートンなみにその
弱点を無視する劇団もそれはそれで
あっぱれだ。
(演出とは別に舞台構成というか専門の
セクションをおけばいいのにね。)

主要メンバーが40代なのでいまさら
弱点は難しいとおもうけど
前半からエンジンがかかるように
がんばってほしい。

40代でも前半からうごいて
あばれてほしい!

ケモノミチ

ケモノミチ

ブルドッキングヘッドロック

ザ・ポケット(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

初ブルだった
つい最近DVDで再見した。
劇場で観た時はナイロンの劣化コピーと感じたが、
改めて観るとすこぶるおもしろい。
この印象の違いはいったい…?

テレビが一番つまらなくなる日

テレビが一番つまらなくなる日

劇団 東京フェスティバル

シアター711(東京都)

2010/05/11 (火) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

バランス感抜群
さすが放送作家の方が書いただけあって、実にリアルで上手い。本当にこんなことが選挙速報の裏側で起こっていそうな錯覚すら覚えました。
役者陣も粒ぞろいで安定感抜群ですし、再演ということもあってか初日とは思えない素晴らしい演技。
テレビの裏側を興味深く観て、笑って、最後はすっきりして・・・と楽しむ舞台としてはバランスが抜群に良かった。
とても良い気分で帰途につきました。

旅、旅旅

旅、旅旅

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/06 (木) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

プランクトンの踊り場

プランクトンの踊り場

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

安定感のある劇団ですね
今回もごく普通の日常と隣り合わせの、ちょっと怖いSF世界を楽しむことができました。

ネタバレBOX

3人目の滋が“情報の入れ物”から“記憶の入った人間”になった場面で、一気持に空気が変わったのが面白かったです。
北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

是非とも観てもらいたい
ディティールの細かさがJACROWの魅力であると思う。
本当に濃密。
外伝も含めて、もっともっと多くの人に観てもらいたいと思える作品でした。
平日に空席があったのが歯がゆい。
おそらく絶対終盤は混むだろうから。

ザ・パワー・オブ・イエス

ザ・パワー・オブ・イエス

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

経済に興味がなくても観たほうがいい。
もちろん、金融関係に興味がある方、経済を勉強したい方は必見である。2008年に起こった世界金融危機がなぜ起こったかを、関係者にインタビューして構成したもの。発言のひとつひとつが生々しい。

おりしもギリシアの金融破たんから、危機の再燃が懸念されている現在、語られている内容がリアリティを一段とましている。面白い。2時間のドラマがあっという間に感じられた。

北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

ストレート
JACROW、初めて観ましたがおもしろかった。
久しぶりにストレートで面白いなって思った、
気がした。

パラデソ

パラデソ

タカハ劇団

小劇場 楽園(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/11 (火)公演終了

満足度★★★★

ペコペコから満腹にw
観てるだけでお腹がペコペコに。何気にちょっと辛かったw
でもその分おいしい空気(感)をいっぱい食べさせてもらいました!
初楽園もあって、楽しかった~。

北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

善悪を超越した生命力
を感じる90分強。ちょっと前に見たある芝居にも中国人女性が登場して、これが単なる「無垢」の象徴だったので、いくらなんでも今時それはないでしょ、と白けてしまったのを思い出した。欲望と本能と感情、すべてに正直な彼女たちを、中村暢明は愛情をもって描き出す。これが正しく現実と切り結ぶということではなかろうか。

職員室

職員室

U-1グランプリ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/04/24 (土) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

野波麻帆さん独壇場のボケ演技と,福田さん着ぐるみコント最高!
福田雄一・マギーの共同脚本・演出によるユニット「U-1グランプリ」によるコント集第3弾。
第1回は取調室。第2回の前回は厨房、今は無き新宿THEATER/TOPS公演で観劇しました。
今回もRED/THEATER内は終始大爆笑。
職員室を舞台にした10分くらいのコントを続けて上演。

中でも一番可笑しかったのは、野波麻帆さんの”妄想癖先生”。
進路指導において、東大志望で学力的には十分な生徒に
「もういいよ。」とひとこと言ったばかりに…
彼は転落の人生を歩み始める、という”妄想癖先生”の
モノローグ(?)が約10分!
小ネタをはさみながらどんどん暴走していく妄想を
延々と語る野波さんのボケとマギーのツッコミも
ぴったりで最高でした。

そして、放送作家・福田さんのボケとマギーのツッコミ
の”学校の怪談”。
福田さんが役者じゃないからとか、連休中にはキャラを
固めようと思ってたとか、しまいにはセリフを忘れたりと
すべて含めて大爆笑でした。

もう今から次回が楽しみです。

テレビが一番つまらなくなる日

テレビが一番つまらなくなる日

劇団 東京フェスティバル

シアター711(東京都)

2010/05/11 (火) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日からイイぞぉ!!
初見の劇団で初日でしたが、再演とあって、構成モ巧く、テンポ良く、良いバランスで笑いのポイントが散りばめられ、良い意味で裏切られました。強烈な個性の演者はいませんが、それゆえに演技陣の流れるような台詞回しと自然なストーリー展開が印象的でした。朝倉伸二氏の評論家役も実にいい味です。私的に、、今年上半期のベストコメディです。次作にも大いに期待しています。

テレビが一番つまらなくなる日

テレビが一番つまらなくなる日

劇団 東京フェスティバル

シアター711(東京都)

2010/05/11 (火) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

テレビが一番面白くなる日
「つまらなくなる」は看板に偽りありで、実は「一番面白い日」だったりします。でも、説明にある「視点を変えると」というのはまさにその通りで、ディレクター、AD、評論家、アナウンサー、候補者、ネットカフェ難民のフリーターと次々に視点が変わりながら、思わぬ方向に話が展開して、軽快なテンポで話が進んで行きました。登場人物たちの持つ性格や能力の描き方にも、深みが感じられて良かったなあ(特に評論家先生)。

モジョ ミキボー

モジョ ミキボー

モジョミキボー上演委員会

OFF OFFシアター(東京都)

2010/05/04 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

切ないごっこ遊びの二重構造が見事!
文学座の名演出家鵜山さんと、所属俳優の浅野さん、石橋さんのタッグマッチ。そうです!!私は、文学座にはこういう名舞台をどんどんやってほしいと切に思いました。(文学座の公演ではないけれど…)

演劇というごっこ遊びを2人の俳優で代わる代わる演じ、楽しそう。
でも、2人が主に演じるのは、モジョとミキボーという、同じアイルランドのベルファルトに住みながら、カトリックとプロテスタントといういがみ合う異なる宗教の家庭に育った少年達。この2人が、橋を渡って出会うところからの切ない物語。
その2人が一緒に観て夢中になった映画の主人公を気取って、このストーリー世界の中で、映画のごっこ遊びに興じる二重構造が、実に見事な演出でした。
お2人の実力も互角でと言いたいところですが、やや浅野さんが上を行っていたかも…。
お2人の演技がまさしく互角になったら、この舞台、もっともっと昇華する筈。

それにしても、鵜山さんの演出は本当に大好きだとまた思わされました。
何も背景のない舞台が、瞬時に、アイルランドのあれこれの場所に見えてくる素晴らしさ!!照明や映像の使い方のセンスも抜群でした。

ただ、私のような世代には郷愁を覚える舞台ですが、若い世代の方々には、どう映るだろうかと、やや心配にもなりました。
アイルランドの悲しい歴史や、映画「明日に向かって撃て!」を観て、予備知識を蓄えてから、観劇した方が、万全かもしれません。

ネタバレBOX

お2人が、瞬時に役を替えつつ、モジョとミキボー以外にも、何役も演じて、その様子が楽しげで、全般的には笑って楽しく観られます。
でも、描かれている世界の実話が想起され、最後は、胸が切なく疼きます。
「ブラッド・ブラザーズ」にも似た、劇世界。
2人が、「明日に向かって撃て!」のブッチとサンダンスを気取って、楽しげに遊び興じる程、最後の2人の別れが切なくてなりません。
殊更、説明なく、2人の家庭の事情もうまく見せる脚本がまた見事!
何となく、舞台を観ながら、本場の俳優が演じる、欧州の映画を想像しました。まだ映画になっていないなら、誰か映画化してくれないかと、期待します。
それにしても、浅野と名の付く役者さんは、名優ばかりですね。
アメリカン家族

アメリカン家族

ゴジゲン

吉祥寺シアター(東京都)

2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

うん
家族
そして
その外の人

溢れ出る衝動

壊れていく物語

でも
何かが 残る

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