
次こそは男
銀プロ
雑遊(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
松本さんの書く男の生き様が大好きだからかな、銀平さん演じる次男の描き方がどストライクでした。兄妹、友人達もいい感じで、非常に共感できる。だいたいの人は、挫折や諦めの経験があるから。宮崎弁で会話することに大きな意味があって、兄の説得力が増していた。父の遺言めいた言葉にはちょっぴり笑ってしまったし、意外とそんなことで、引っ掛かっていたことから楽になる事あるなと、肩の力が抜けました。元気がもらえました。

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視点
座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
#令和5年の廃刀令
#アガリスクエンターテイメント
#淺越岳人 #伊藤圭太
#榎並夕起 #鹿島ゆきこ
#古谷蓮 #前田友里子
#矢吹ジャンプ #江益凛
#斉藤コータ(敬称略)
G千秋楽。
会議モノはこれまでもあった。その多くはシビアでスリリングなモノ。
その中で、ユーモアをふんだんに盛り込んでいたものに、三谷幸喜さんの『12人の優しい日本人』がある。それはアメリカのテレビドラマで映画も制作された『十二人の怒れる男』のパロディ。三谷幸喜さんを崇拝する作演出家が、その法廷モノをタウンミーティングとかいう会議の場に変換して書いたのだろうことはすぐわかる。
いや、これ以上言葉にするのはやめよう。
盗作……オマージュ……パロディ……モノは言いようだ。
重要なのは、明言しているか否か。その点において、以前に不信感を抱いてしまったため、もうまっさらな気持ちでココの作品を観ることができないカラダになってしまっている。東京サンシャインボーイズのメンバーによる『12人の優しい日本人』のリーディングを彼が演出することを知った時の混乱と不快さが染みついて抜けない。だから、作品についてはもう言葉にするのはやめておく。
ただ、俳優さんには好感を持った。江益凛さんのヤケを起こす感じとか好きだ。浅越岳人さんの鼻につく評論家の感じも好きだ。
観た回の投票結果は知らない。人に選挙へ行くように言っている身としては投票しないわけにはいかない。しかし、利用されたくないし、作品の一部に抱き込まれるのも御免被りたい気分のため、無効票を投げた。それがせめてもの細やかなる抵抗。

ゲズントハイト ~お元気で~
ナイスコンプレックス
あうるすぽっと(東京都)
2023/03/16 (木) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千穐楽、観劇してきました。
観劇初心者の連れも感激した舞台でした。
前説のトピックを回収するアドリブ、出演者の方々のリアルな描写。
入院中の子どもたちの葛藤、親御さんの後悔。
何もかもがぐっとくる作品でした。

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~
劇団銅鑼
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/22 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/03/22 (水) 14:00
劇団創立50周年の記念公演。千秋楽の舞台を見た。
銅鑼らしい、どこまでも前向きな物語に勇気づけられる。「演劇を見たから明日は少し、今日より元気かな」と感じるような、すてきな群像劇だった。
どこの街でもある、銭湯の廃業話。NPOが間に入って地元の市民がこの場所で起業することで再生を図るという筋書きだ。ところが、企業セミナーに応募した市民はどちらかというと失業したからここで、という人たちばかりで、果たして結果を出せるのか暗雲が漂う。
登場人物が22人という異例の多さだが、誰がどの人か分からなくなることはない。それは、登場人物一人ひとりの物語を丁寧に描いているからだ。普通の市民であるが、それまでの人生に挫折とか、転回とかがあって印象的な人たちだからだ。脚本の勝利だと思う。
企業セミナーの講師として登場するソーシャルワーカーがよかった。その人の表に出ていない力、強さを引き出し前向きに進む支援をする。ストレングスモデルといわれるソーシャルワークの実践を舞台で見るとは思わなかった。事実、ここで自分の持っている潜在能力などに気付いて新たな一歩を踏み出した市民がいる。まさに、立派なアウトカムを引き出している。
さまざまな難題と向き合い、自分を見つめながら進んでいく市民たちを見て「自分も」と感じる。演劇の力を存分に発揮した舞台に拍手を送りたい。

四兄弟
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/20 (月)
まったくソ連情勢に関して知らなくてもすごく楽しめました。当日チラシには参考図書もあったので読んでみようかな、とも思いました。
とにかく四兄弟のそれぞれの性格が手に取るようにわかり、今後どうなっていくのであろうか??と考えながらの帰り道でした。

舞台『鋼の錬金術師』
舞台『鋼の錬金術師』製作委員会
日本青年館ホール(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「鋼の錬金術師(略称ハガレン)」は『月刊少年ガンガン』で2001年8月号から2010年7月号まで連載された。全108話、単行本27巻で完結している。この舞台はそのうち16話の途中までを扱っている。最後に「to be continued」が出るのだがこの調子ではさらに5,6回続けねばならない。さてどうなるのか。
連載雑誌から分かるように少年向きのお話なのだが会場は99%がイケメン俳優さんファンの女性である。私も瑞生桜子さん推しのコミック一夜漬けの口なので完全にお仲間なのだ。
舞台は丹念に漫画を3次元化してあって皆さんのセリフも明瞭で衣装・音楽なども良い出来である。この作品のファンの方や推しが出演している方にはお勧めである。そうでない方は世界観が分からずにとまどうことになるだろう。

四兄弟
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

あの日、
南森町グラスホッパーズ
NAGARABBIT CAFE(大阪府)
2023/03/21 (火) ~ 2023/03/22 (水)公演終了
満足度★★★★
場所が分かりにくいので、迷ってしまった 特に暗かったし
演劇の内容は映画にもなっている感はあったが、将来的には起こりうる話 時間は比較的短いけど演技は素晴らしい
最後は少しモヤットするが、楽しめた

バリモア
無名塾
THEATRE1010(東京都)
2023/03/16 (木) ~ 2023/03/23 (木)公演終了
実演鑑賞
仲代達矢が一幕50分、休憩20分の後二幕30分、一人で、バリモアという老年のシェイクスピア役者の独白を演じる。設定としては、久しぶりに舞台に出るので、昔覚えた台詞を入れ直すのでプロンプター(影で表には出てこない)を呼んで、その彼とのやりとりというを設定になっている。
とにかく、90歳の仲代がみもの。さすが長年主役を張ってきただけのことはある。商業演劇系のスター役者だとこういうときには客への甘えが出てそれに頼ってしまうのだが、気張らずにこの落魄の老役者を飄々と演じる、とちりもなければ、動きもしっかりしていて、さすが新劇の役者である。それにつきる舞台で、内容はどうと言うことはない。これだけ出来るなら、もう少し難しいものをやってみてほしかったとも思うがそれは客の勝手な注文だろう。採点しては失礼になる。一時代を画した名優を生で見るのも、これが最後かもしれないと感慨がある。

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2023/03/14 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
日本軍の虐殺行為と加害についての「懺悔と贖罪」を、どこか牧歌的幻想的に描いた異色作である。南方のある島に派遣された12人の日本兵の、敗戦の日の出来事を描く。島民と仲良くなった小島上等兵(小石川桃子)らと違い、師団長(清水明彦)や参謀長(中村彰男)は島民を警戒している。みんな出払って一人兵舎(?)に残った師団長のもとに、自分が殺したはずの島民たち(横山祥二ほか)が現れる。亡霊たちに「赦してくれ」と泣いて詫びる師団長…
原爆や戦地での飢餓体験など、被害を描く作品は多いが、加害を語るものは少ない。こんな作品が埋もれているとは知らなかった。今まさに見る価値のある舞台である。島民と仲良くなった温和な兵士を女性が演じていた。ぎすぎすした感じがなく、柔和で、師団長に対しても男性同士の上下関係とは離れた、子供をあやすような態度を見せる。師団長のとがった心をほぐしていく過程が見もの。若い女性が演じることが思いがけない効果を生んでいた。

ハンドポケット・カフェ
ステージタイガー
松原市文化会館(大阪府)
2023/03/21 (火) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今回も感動させてくれたけどいつもの熱いステージタイガー節というよりジワっと込み上げて来る穏やかな感動を与えてくれました☆「おかえり」というありふれた言葉にこそ幸せが宿ってるんでしょうね♪「ただいま」「おかえり」「ありがとう」をもっと大事に使い続けて行こうと改めて強く感じました☆

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~
劇団銅鑼
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/22 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
劇団銅鑼の一人一人を尊重する庶民的人生肯定リアリズムが見事に発揮された舞台だった。登場人物は22人。劇場受付でもらった人物関係図を見て、こんなに人物が多くて話が深まるのだろうかと危惧した。しかし全くの杞憂だった。運営でも民主主義を貫く劇団らしく、登場人物それぞれに物語があり、願いがあることが丁寧に描かれる。突出したスターはいないけれど、その分若手から超ベテランまでがのびのびとアンサンブルをつくる。出色の群像劇だった。最後は涙腺が緩んでしまった。銅鑼所属の劇作家の新作だそうだ。自分たちの持ち味をよく知る作家だからこそ書けたものだとおもう。
廃業した銭湯を使った起業講座に集まった7人は、元水商売、元タクシー運転手、あるいは講師の女性に会いたいだけとか、皆頼りない人たちばかり。志望者というより失業者の寄せ集めだ。しかし視野と懐の広い桐谷会長(谷田川さほ)のリードで、そういう彼らの可能性にかけていく。受講者と運営側のそれぞれの弱点と「願い」のぶつかり合いが化学変化を起こし、最後は思いもかけない「アウトカム(成果、波及効果)」をもたらす。
いわば大人の「がんばれ、ベアーズ」である。
見ながら「弱さの中に強さがある」ことを気づかせてくれた。「自分を弱いダメな奴と考えるのはやめて、自分は自分と生きていこう」というセリフに励まされる。

ハンドポケット・カフェ
ステージタイガー
松原市文化会館(大阪府)
2023/03/21 (火) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
子供食堂は知ってだけど、実態は知らなかった 勉強になりました
国は出生率を上げることに必死だけど、実態がわからん政治家が多すぎ…カップラーメンを千円くらいと言っている副総理何かいらない👋😞日本を変える為には自民党を壊さないと…

あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とにかく熱量がスゴかったです!
お互いの真っ直ぐな気持ちをぶつけ合い、葛藤も抱えつつも、わかり合える仲間たち…最高でした!本当に見ているこちらもジーンときました。ありがとうございました。

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視点
座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
#背に描いたシアワセ
#やみ・あがりシアター
#安藤安按 #五十里直子
#内野智 #加藤睦望
#河原邦恵 #小切裕太
#谷川清夏 #吉成豊(敬称略)
E初回。
この劇団の作品は幾つも拝見している。ココの魅力はドライブ感だと思う。そしてそれは上演を重ねる毎に増している気がする。
そして、そのエンジンを担う加藤睦望さんも、チャーミングさを増している。
今作は初演が90分だったモノを60分にブラッシュアップさせての上演とのこと。2/3の長さになったそれは、もうリメイクでもなく新作レベルではなかろうか。
ドライブ感が増したのかもしれないけれど、なんだか一足飛ばしで駆けているようなソレは、凝縮されたというよりは、味を薄めてしまったように感じた。そんな、跨いでいかれた部分について考えているうちにボーッとしてしまい、終盤の、恐らく重要ではないかと思われるタイミングを聴き逃した。
『あれっ、いま何か重要なコトを言ったかな⁉︎』という大失態で作品から振り落とされてしまった。こうなるともう理解しようとするモチベーションを上げるのは困難。
救いは、今回も谷川清夏さんのあのフワッとした柔らかさでありながら訳アリな空気を纏う存在感を味わえたこと。好きだなぁ。

送りの夏
東京演劇アンサンブル
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

送りの夏
東京演劇アンサンブル
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/21 (火) 14:00
座席1階
三崎亜記の小説の舞台化。東京演劇アンサンブルがなぜこの作品の舞台化を思い立ったのか、それにも興味がある。この作品はブレヒト劇を追求してきた劇団のイメージとは程遠いが、物語も演出も役者も「見てよかった」と思える秀作に仕上がっている。
小学六年生役の永野愛理がすばらしい。見ているうちに本当に小学生じゃないかと思えてくるほどの振る舞いだった。もちろん、せりふは小学生っぽくはないのだが、役に徹するとはこのことかと思えるほどのなりきりぶりだ。この舞台の成功の大きな要因であり、見事だと思う。
物語はこの小学六年生・麻美が、海に近い田舎町にある「若草荘」という共同住宅を訪れるところから始まる。麻美の母は家出同然で若草荘に来て、マネキンと暮らしている。他の住人たちも幼児だったり、若い女性だったりのマネキンと暮らしているのだ。麻美は父親の携帯を盗み見てこの場所を突き止めるが、母が浮気をしているのではないかと疑って家を飛び出してくる。だが、若草荘に来て母や住人たちの生活を見て、夏休みでもありしばらくここに滞在することを決める。
ご近所は「マネキンハウス」と呼んで気味悪がっているのだが、なぜ、住人たちがマネキンと暮らしているのかは物語が進むうちに明らかになってくる。ただ、麻美の母が一緒に暮らす若い男性のマネキンについては、結局正体は分からずじまい。客席としては消化不良感が残るところだ。
しかし、「メメント・モリ」の空気感が流れる中で麻美の視点で語られる物語はすんなりと胸に入ってくる。原作の力であると思うのだが、これをシンプルな舞台設定で描き出した演出も見事だと思う。
本日が千秋楽。とてもいい舞台だった。東京演劇アンサンブルのまた、違った魅力を発見できてよかった。

あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても感動しました。最初は、コメディーだと思っていたので、ただただ楽しく熱量の凄さに引き込まれて見ていましたが、終盤思いもよらなかった展開になり、本当の真意に涙しました。よく計算されたストーリーと、特に劇団員のかたのナチュラルなお芝居が本当に素晴らしかったです。是非、再演も見たいです。

SHARE'S
視点
座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
#恋の手本 #曾根崎心中
#劇団肋骨蜜柑同好会
#小島望 #嶋谷佳恵
#藤本悠希 #水口昂之
#室田渓人 #フジタタイセイ
#岡村梨加 #辻響平
#星澤美緒(敬称略)
F初回。
辻響平さんを観ることが最大の目的。今やあちこちに客演される実力の持ち主。
古語、文語文をアップテンポで歌うように踊るように発することで何をしたかったのか、それを掴めずにグルグルと思考を廻らせてみている。いくら名の知れた作品であると言っても、古い言い回しを捲し立てるようなテンポでやって、どれほどの人がついていけるだろうか。国語教師であってもなかなかに集中力を要するハードワークではある。実際、途中で作品から振り落とされて、後はもう声を楽しむだけ。言葉を聴かず声をサウンドとして楽しむしかない。
それを楽しめない気分で、なかなかに辛かった。
体調不良は仕方ない。新作が書けないこともある。企画の性質上、上演中止や不参加の選択は難しいのは理解する。それでも、他の手立ては無かったかなぁ。
もう一度チャンスが与えられるならチャレンジして欲しいけれど。

てんしごと
劇団WAO!
国立文楽劇場(大阪府)
2023/03/18 (土) ~ 2023/03/18 (土)公演終了