最新の観てきた!クチコミ一覧

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Nf3 Nf6

Nf3 Nf6

パラドックス定数

The Art Complex Center of Tokyo(東京都)

2011/03/22 (火) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

ピーンとした緊張
前作の5secondsが地震のために見れなかったが、再演を4月3日にされること。まずは入り口で、これを予約。
本作は、緊張感が張り詰めている芝居であった。静かではあるが内に潜めた感情が少しずつ搾り出されていく。チェスという小道具を通して、2人の置かれた状況を照らし出している。西原さんと植村さんの間合いはよく、すばらしい演技。心に突き刺さる芝居であった

蛇足であるが、会場は住宅街の中にあり、不思議な建物であった。

パブの中

パブの中

松之木天辺

原宿キネアティック(東京都)

2011/03/15 (火) ~ 2011/03/24 (木)公演終了

満足度★★★

奇妙な味わい
イデビアン・クルーのダンサーである松之木さんの初の映画監督作品で、ダンサーを中心にしたキャストによって愛のもつれが描かれていました。
パブの中で1人の男が死んでいるのが発見され、その周囲の人たちが証言をするが、内容に食い違いがあって…、と芥川龍之介の『薮の中』のパロディー的な物語ですが、ゲイや女装などのビザールな要素を散りばめ、独特な雰囲気が漂っていました。

同じ空間にいる6人の出演者はお互いに会話することはなく、カメラの手前にいると想定されているインタビュアーに話す形式になっていて、海外のポストドラマ系の演劇によくあるモノローグが続く構成ですが、映像だとクローズアップや引きでビジュアル上の変化があってメリハリがありました。大半はカットなしの長回しで撮られていて、生の舞台のような臨場感がありました。各役が喋り終えた後に歌やダンスのパフォーマンスが入るのが不思議な感じで面白かったです。
ルイ・マル監督の『死刑台のエレベーター』を彷彿とさせる、ミュートトランペットの旋律をバックに屋外の映像から始まり、そのままカットなしに風間るり子(a.k.a.黒沢美香)さん演じるショーガールのダンスシーンに繋がっていく流れが格好良かったです。

出演者のほとんどが本職が役者ではない人でしたが、台詞のたどたどしさが逆にこの作品のドキュメンタリー的な質感に合っていたと思います。
音響上の統一性が感じられない箇所があったのがちょっと残念でした。

『ドモ又の死』『眠駱駝物語』

『ドモ又の死』『眠駱駝物語』

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2011/03/08 (火) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

揺れた
まさに、上演中でした。

Nf3 Nf6

Nf3 Nf6

パラドックス定数

The Art Complex Center of Tokyo(東京都)

2011/03/22 (火) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

作品としての美しさに震えた
『5seconds』に続く、パラドックス定数2人芝居の2本目。
会場も『5seconds』と同じ。
そして、『5seconds』とは趣の異なる、やはり濃厚な時間が流れる。

ネタバレBOX

第2次世界大戦末期のドイツにある収容所が舞台。
あるユダヤ人の囚人が後ろ手に縛られ、目隠しをされて、将校に部屋に連れられて来る。
将校は、彼の縛めを解き、机の上のチェスを打つように促す。
囚人はそれに応じる。
この囚人はかつて大学で教鞭をとっていた数学者であった。
ドイツ人将校と数学者である囚人が織り成す濃厚な物語が幕を開ける。

前作『5seconds』と同様に舞台は会場の中央に設えられ、観客はそれを取り巻くように観劇する。『5seconds』と異なるのは会場が薄暗いということ。
照明が薄暗いので、『5seconds』よりも集中できたような気がする。
その衆人環視の中で、前作同様の濃厚な舞台が進行する。
前作同様と言っても、もちろんその趣は大きく異なる。

将校が囚人に対する無言は、観客にも注がれ、まるで、観客の心を手玉に取るようでもあった。「間(無言)」がとても巧みに(特に冒頭から)仕掛けられ、じっくりと物語は進行する。

進行するにつれて、じんわりと「内なるテンション」が上がっていく様は、見事としか言いようがない。
観客も舞台の上と同様に気持ちが高揚していくのだ。

孤独な数学者同士の、捻れた友情、友情というよりはもっと強い絆で結ばれている。孤独ということを認めていても、やはり互いを、どんなことをしてでも捜し見つけ出したい。それは、仲間を裏切っても、自分の生命や特権が危険に晒されてもだ。

彼らの孤独に向き合う強さの裏にある怖さが、彼らを突き動かし、強い絆を求めていくのは、人が本来持っている姿だ。
つまり、彼らの姿は、戦中における支配者と被支配者という特殊な関係のみに出現するのではなく、誰の心の中にもある。
もっと平たく言えば、人は、やはり1人ではいたくないということなのだ。
つまり、彼らが口にする「数学」は、「絆」のための「方便」であるともとらえられる。
孤独を覚悟した身にとっては、そういう方便が必要ということでもある。
確固たる「方便」を持っているならば、人は孤独から逃げ去ることもできるのかもしれない。

劇中の、チェスとその駒、そしてニックネーム、制服の黒。さらに各々の兄弟の顛末、コンピューターの予感とエニグマ、数学の手法等々、各所に散りばめられたエレメンツがそれぞれうまく光り、そして結ばれていく。唸るしかない脚本。

また、両側から観客が観るということを前提に作り込まれた演出の巧みさ。立ち位置や顔の向きにより、観客には片方向から観ているという印象を与えない。
さらに言えば、後方の席は、前方に比べより見切れてしまいがちなのだが、床に落ちる影や人の気配によって、演技を見せていくというのも憎い方法だと思う。
薄暗闇で、多方向から観せるということが、この舞台においては、正解であるとした演出のうまさだろう。

将校を演じた西原誠吾さんの、感情を内に潜めながら、冷徹さを装う姿が良い。また、囚人を演じた植村宏司さんの、卑屈な口調の中の、ねちっこい強さと数学への取り込まれ方の表現が素晴らしい。つまり、どちらも好演だったのだ。

ただし(こういう言い方はあまり適切ではないのかもしれないが)、作がうますぎて、すべてが見事に結ばれていくのが、逆にキズにさえ見えてしまう。つまり、それほどきれいな球体が出来上がっているように思えてしまうのだ。
もちろん、それは単なる難癖であろうし、普通に考えれば、そのまとまり方は真っ当だと思うのだが。

また、エンディングにいく従い将校の感情の蓋がふいに開いてくるのだが、感情が溜まっていく様子と、蓋を開けてしまうキッカケをもう少し丁寧に見せてほしかったと思う。

さらに、将校(少佐クラス)が着ているナチスの黒服は、ひとつのアイコンとしての役割を果たしているのだが、そうであったのならば、囚人服は縞模様にしてもよかったのではないかと思う。個人的には、45年頃の設定なので、黒服ではないほうがいい感じもしたのだが。あと囚人の数学者は丸坊主だったら…無理か。

今回も早期に前売券購入した人に、ちよっとしたお土産がありました。
バルカン動物園

バルカン動物園

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/03/18 (金) ~ 2011/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★

Aチーム追加公演
気持ち良い会話、気持ち良い環境。

七人の侍なんていらねえ

七人の侍なんていらねえ

劇団演奏舞台

門仲天井ホール<アート・キッチン>(東京都)

2011/03/18 (金) ~ 2011/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

客観から主観への転換・・・空気観の創造・・・
主宰の久保田猛さんが「つれづれなるままに…」で御挨拶されているように、自身のルーツ観から土一揆・百姓一揆をテーマに、主題通り黒澤映画とは対称的にスーパーマン・ヒーローのいない作品でした。 演劇にはいろいろな形があり、何でもありですが、この作品は、幕切れやコンポジションも持たないまま意図的に出発した作品らしい、農民の連帯意織と支配者への政治的要求・・・・歴史的にも今日でも軽視され、後継問題バラマキなど・・・崩壊しつつある農業生産者の重要性の訴えを軽妙なタッチで描き、実は裏面にはヘビーな主張ある戯曲でした。 劇団の【インターネットラジオドラマ‐大江戸お庭番】をそのまま舞台にしている手法で・・・・・小劇場の役者同志のかけあい舞台を見慣れている方には、多少観熟せないかも知れません・・・ 舞台を観るのも客観ではなく・・・一緒に空気を創り主観を求める手法・・・・だから、主宰は小劇場に拘っているのかもと・・・ラジオにかじり付いて、ときめいて同化していた良き時代を想い出していました。 主宰の久保田さんが入場口でもぎりをされていましたが、いつまでもお元気で、挑戦者として新しい原作をお創りになるのを楽しみにしています。喝采!!!

バルカン動物園

バルカン動物園

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/03/18 (金) ~ 2011/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

今、見るということ
情勢が不測の大惨事で混乱する中ですが、出会えて良かったと思える心動かされる舞台でした。舞台のテーマの科学と、情勢の原発とを無理やり重ねて見てしまう自分もいましたが、生きる事の当たり前の喜びを感じさせてくれる内容だなぁと思いました。目の前で自分の人生とは別の日常がリアルに、でも淡々と描かれる、青年団の舞台では日常が何でこんなにドキドキするんだろう。そして幸運にも、劇場に足を運んで芝居を見れる自分の日常をとても喜ばしく思います。

ネタバレBOX

当たり前のように信じている進化の果てのホモサピエンスという、心を持った存在を、観劇後は何だか不確かなものに感じてしまうフワフワした気持ちです。手塚治虫の漫画の様に、100%機械でも感情を持ち、人が脳だけでも生きられるようになった時に、それでもまだ未知な世界を探求し続けるんだろうなと思うと人間ってすげーです。その歴史の大きさ、過去と未来にクラクラします。
劣る人

劣る人

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2011/03/16 (水) ~ 2011/03/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

私も一番劣る人っぽいかな。
ちょっとダメ人間の話に引き込まれ、ついelePHANTMoonということを忘れていたら、突然目を覚まさせてもらいました!

ネタバレBOX

劣る人の反対はいい人かな。いい人は重実百合さんに言わせると、「それはそれでつまんない」ということになり、つまり劣る人とはつまんなくない人、ダメ人間だけどちょっと興味の対象になる人って感じでしょうか。

あんな美人のいるバーなら行ってみたいな。懐かしいな。

佐藤みゆきさんの恍け方、開き直り方はさすがでした。「出せ」、「盗ってない」の繰り返しシーンは迫力がありました!「臭い○○」とは言われたくない!

ロンリーチャップリンをフムフムと聴いていると、突然窮鼠猫を噛む、一番ダメっぽい男が一番男気のある男を刺し殺すシーンに、elePHANTMoonということを思い知らされました。

ただ、最後の幽霊は私的には好みではありませんでした。
レイ・ラヴェリータの記憶

レイ・ラヴェリータの記憶

メガバックスコレクション

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2011/03/11 (金) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

相も変わらず素晴らしい
これ以上ないくらい誠実な舞台で楽しませてもらいました。

時間創造部

時間創造部

ワーサルシアター

ワーサルシアター(東京都)

2011/03/09 (水) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

可能性を感じる公演!
企業編を観劇。想像していたのとはちょっと違った内容であった。
何を書いてもネタバレになりそうなので、そちらに記載する。

ネタバレBOX

タイムマネジメントについて、学ぶということ。
その手段として、芝居を通じてというものを期待していた。

しかし、どちらかというと、当公演はコメディぽい印象であった。
役者の演じるキャラクターも個性豊かで、なかなか面白かったが、
タイムマネジメントについては、もっと突っ込んでも良いのでは?

当公演の企画自体は非常に良いし、やり方次第でビジネスとしての可能性は広がる公演だと思った。

風の子ピュー

風の子ピュー

KUUM17

ART THEATER かもめ座(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

素敵な物語でした
『風の又三郎』の物語に宮沢賢治自身を投影したような物語でした。この舞台を作った人たちの真摯な態度が印象に残りました。

劣る人

劣る人

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2011/03/16 (水) ~ 2011/03/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

不快な世界に堕とされました
歪んだ登場人物達の歪な世界に引き込まれると言うか引きずり込まれました。艶っぽさと凶気が入り混じった物語は、手放しに面白いとは言い難いですが、とても良かったです。

シングルマザーズ

シングルマザーズ

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2011/02/20 (日) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑うしかないけど笑えない
ソシアルな題材を個人の立場や心の動きからしっかりと描くのは永井の得居とするところ(たとえば『歌わせたい男たち』)だが、いつもだともう少し笑いの要素が大きいように思う。今回は、震災後という環境もあるのだろうが、笑いの題材となるシングルマザーの状況がやっぱり悲惨で、ちょっと笑っていられないかなぁ、という感じもあった。でも、全体には丁寧に題材と向き合って、5人の登場人物もしっかりと描いてあるし、それを役者陣もきちんと表現した、優れた舞台になっている。吉田栄作は、初舞台も永井の脚本による『柔らかい服を着て』だったが、そこでの、段々とダメになる男とは逆に、シングルマザーとDVに段々としっかり向き合う男を演じて、永井脚本との相性が良いと思った。秀逸な作品。観られる人は観といた方がいい。

劣る人

劣る人

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2011/03/16 (水) ~ 2011/03/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

見事な「劣る人」たち
それなりに興味深いキャラクターの人々が描く物語は、トリッキーな部分は少ないが、少しずつジワジワと気持ちの中に入りこんできて、90分という長さながら、起伏と緊張感をしっかりと維持して見応えがある。もっと毒のある物語かと思ったが、こういった路線は、それはそれで充分以上に面白く観られる。実に秀作。佐藤みゆき演じるホステスの悪さが際立って見事で、彼女とえばら大介が対峙するシーンの緊張感はelePHANTMoonならではといってよいように思う。久々に観る重実百合健在も嬉しい。

解ける/恍ける

解ける/恍ける

セカイアジ

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

奇妙な味がセカイアジ
かなり奇妙な感性の人々が描く物語は、ストーリーがあるようでいて何か変。さまざまな材料が解決しないままに終わって、奇妙な味が残るのが、返って面白い。 この味がセカイアジ?

デンキ島〜松田リカ篇〜

デンキ島〜松田リカ篇〜

モダンスイマーズ

あうるすぽっと(東京都)

2011/03/09 (水) ~ 2011/03/16 (水)公演終了

満足度★★★

しっかりとした物語
日本海の架空の島での、どうしようもない所に落ち込んでいってしまう若者の物語。どうしようもない貧乏の中で、どうしようもない状況に追い込まれてい主人公くリカを前田亜季が好演。不良だったのに、オープニング・エンディングで真当な人間として語る野口かおる、従来からはあまり見せない独特の衣装・メイクで存在感を示したサツキ役の松永玲子、と、女優陣に見所は多いが、ショボイ不良を演じた野本光一郎が何となく気にいってしまった。全体に暗い内容だが、少しだけ希望を見せて終わるあたりに救いがあるように思った。

FILM STAR

FILM STAR

TUFF STUFF

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2011/03/10 (木) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★

アイデアが面白い
少年社中が2003年に上演した作品を、近年、少年社中で演出助手をしているという佐藤信也が脚色・演出しての作品。ストーリーが興味深いのと、割りと良く考えられた演出や舞台美術の巧みさで、飽きることなく緊張感を持って観ることができた。

未来永劫(再演)

未来永劫(再演)

年年有魚

相鉄本多劇場(神奈川県)

2011/03/09 (水) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

丁寧な脚本、丁寧な演技
恋人との結婚を考える次女を中心に、長女・長男・次女・三女という4人兄弟それぞれの特徴や生き方が絡み合って、家族であることの意味を確認する、ウェルメイドな物語ができ上がっている。家族でない登場人物3人の内2人のキャラクターがかなり「不思議な人」になっていて、その「異物」が存在することで、逆に家族であることの意味が際立ってくるような良い脚本を、役者陣が丁寧に上演する。

TRAVELING

TRAVELING

東京グローブ座

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/03/02 (水) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

シンプルに面白い作品だった
2007年、クロカミショウネン18で上演した『ノモレスワ。』のリメイクだった。タイムトラベルができるホテルという設定の中、過去を変えてはいけない、過去の自分と出会ってはいけない、というタイムトラベルの鉄則を巡ってのシチュエーションコメディ。初演を観た時も面白い作品だと思ったが、今回も充分に楽しませてもらった。

ネズミ狩り

ネズミ狩り

劇団チャリT企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/03/03 (木) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待通り
2008年の初演を観ていて、実に見事な芝居だったので、逆に期待を大きく持って観に行ったのだが、その期待を全く外さない見事な舞台だった。少年犯罪という重たい問題を、本劇団らしい笑いと実直な芝居作りの中で、実に巧みに作り上げていた。初演でも中心を演じたザンヨウコの演技が見事だが、今回は羽鳥名美子にかなりやられた。また、内山奈々は、一見中心にいなくても重要な役を演じているのだなぁ、と、この劇団の構造を改めて見直す形になった。

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