
空色ラジオ
春の日ボタン
「劇」小劇場(東京都)
2011/05/18 (水) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★
詩っていいなぁ・・・
大好きだったリヴァー・フェニックスがLAで死んでしまったとき、私は泣いた。ヒッピーを親に持ち、不自由を知らぬゆえに自由がわからず、放浪した少年が大人にならないまま召されてゆくその切なさに。
いつも大笑いしてちょっと涙、って感じの春の日だが、今回のちょっと涙、はお話の中ではなく、私のそんな記憶の中で流れた。
高校時代のボーイフレンドは高偏差値の早稲田高等学院生で、文化祭に行ったら文集がやたら分厚くしかもタイトルが「彷徨」であった。なんて読むの?と同い年に聞くみっともなさより、頭の良い学校は難しい字で素敵だ、と思ったものだ。その中の詩も、よくわからなかったが、わからなくて素敵だと思った笑 そんな青春を思いながら観た。ネタバレに続く・・・

青に白
ペテカン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/05/13 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

桜の園
地点
イムズホール(福岡県)
2011/05/21 (土) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★
桜の園の満開の下
チェーホフの『桜の園』の「読み」は様々だろう。その中には少女小説的な読みがされてきた一連の流れもあって、これはもの凄く乱暴にまとめてしまえば、没落貴族であるヒロインの哀しみを描いているという感傷的な読み方だ。演出家もそれを念頭にして、登場人物たちにしきりと「涙」を流させる。
ところが「地点」の三浦基は、彼ら彼女らに一切の涙を流させない。泣きの芝居を入れない。それどころか、舞台を終始支配するのは、狂気に満ちた「哄笑」である。
この「感傷」を徹底的に排除する姿勢は面白い。三浦基は原作戯曲をいったん解体し展開を変えて再構成、四幕のものを一幕の超ダイジェスト版にスピードアップして見せるが、これはチェーホフの否定ではない。原作の描いた「感傷」の果てには「狂気」がありえることを、演出家が喝破した、一つの解釈である。

DUST CHUTE UTOPIA
PLAT-formance
タイニイアリス(東京都)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
サラダボールの様に
各々色も風味も違う役者さん達の個性が際立ちながら上手く解け合っている感じが気持ちいい。いつものプラフォの感覚が緩やかに拡大して、また新しい可能性を発見。90分が短く感じられた。相変わらず音楽もオシャレ。

流れていく星のしっぽ
早稲田大学劇団木霊
劇団木霊アトリエ(東京都)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★
エンディングに引きずられた印象…
前半は正直「なにをやりたいんだ??」という印象でしたが、最後まで観終わって「なるほど…」という感じに。でも、なんですかね。一本に繋がったというよりは、最後の空気に頭っから引きずられ過ぎたかな?っていう感じでしょうか。三幕構成の芝居ですが、観せるべきモノがそれぞれの幕によって異なっていいハズが、変に統一されていたというか…。もうちょっとお客の心や頭をあっちこっちに振って欲しかったな、って気分です。最後に厳しい事を言うと、ワイルダーの『わが町』を原作にしているのなら当日パンフレットに絶対に書くべき。お客様に不親切だし、作家にも失礼です。

DUST CHUTE UTOPIA
PLAT-formance
タイニイアリス(東京都)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
コミ箱の中味を並べてみると
初日を観劇。
作り手が自分たちの感性や色を貫いて
したたかに描き切った印象がありました。
観る側の尺度からのいろんなはみ出し具合に
ぞくっとくるような実存感や説得力があって
舞台からやってくる圧迫感があまりないにも関わらず
気が付けばがっつりと惹かれておりました。

【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」
趣向
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2011/05/21 (土) ~ 2011/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
緑と黒と白
横浜2つ目です。実家に顔だけ出して関内へ引き返します。ここは山の手側に伊勢佐木町の商店街、少し行くと映画館「ジャック&ベティ」。海側は、山下公園、氷川丸、ベイブリッジ、やはり風が強いです。カップル、親子連れ、そして結婚式の帰りでしょうかおしゃれなグループ。みんな楽しそう。海はとても青いとはいえませんがいい気分。場所は県民ホールの近く。ずぅーっと前、県民ホールで小澤さんとボストンを聴きました。小澤さんは「フンッ!」とか「ムンッ!」などと力が入っているようす。指揮者はひたすら「沈黙」と思っていた私はちょっとびっくり。歩いてすぐ劇場に到着。礎石には「平成22年」とありました。
開場時間、大スタジオに入ります。黒い空間にオレンジの座席。舞台にはグリーンのライトが当たっています。夜の体育館のようです。今日は体育館のお話。
5/23追記。

わが星
ままごと
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
半年待った甲斐が
昨年11月に行われたリーディングセッションで
「わが星」という作品に初めて触れて、とても心地よかった
ラップ部分はいわゆる通常の歌に比べ、数多くの言葉が詰め込まれていることもあり、聞き逃した部分も多く、戯曲も読ませていただいた。
今回の本公演(という書き方はRSに失礼だけど)も楽しみにしていた。
開演時間を1時間間違えており、危うく見逃すところだったが、何かに導かれたのか、観る必要があったということなのか?とにかく観ることが出来てよかったと思える作品だった。この作品に関わった全ての方に感謝したい。
いわき公演が中止になったことは非常に残念。

風と共に来たる
劇団テアトル・エコー
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/06/01 (水)公演終了
満足度★★★★
実力を見せつけられました
本当に実力がある役者さんが演じることで、舞台の上の緊張感がとても伝わってくることをいい意味で見せつけられました。
濃密なよい舞台です。

~新撰組外伝~SOUJI
演劇集団呼華
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
男演芝居
好みがすごく別れそう
好きな人はすごい好き
ダメな人は苦手かも
そこは方向性がハッキリしてていいかも
刀をおさめるの、たまにもたついてちょっと残念だった
日本舞踊がしなやかでよかった

空気ノ機械ノ尾ッポvol.17
空気ノ機械ノ尾ッポ
ザムザ阿佐谷(東京都)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

お願いだから殴らないで
MacGuffins
pit北/区域(東京都)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★
役者をつぶしているのでは?
とりわけ男性に個性的な役者さんの集まっている劇団だと思いました。
最初の10分間は、「何がどう展開するのだろう」と、本当にわくわくしました。
ただ、それからがかなり興ざめ。
「金田一さん」が登場したあたりからは、ほとんど「宴会芸」(失礼ながら)と同じような「怒鳴り」と「走り回る」芸が
やたらと劇の展開を阻みました。
素人なりに評すると、
①役者の粒が揃っているのだから、あえて「ドタバタ」を入れる必要はない。
②しっかりとした台本であったなら、かなり素敵な劇になるたろうに。
③失望感は、劇場の狭さにもかなり影響していると思えた。
の3点です。
①はすでに述べた通り。②については、なにを狙ったのか不明な台本です。「ほのぼの」はドタバタで打ち消されていましたし、リストラが入っているといっても、現実味が感じられず。最後は「よかったね」くらいでいいのだろうかと疑問を抱きましたし。劇を観たあとで、どのような印象だったのかを自分に語るか、かなり困ってしまいました。
③は、小さな劇団共通の悩みでしょうね。
この劇団は、「古典」からスタートしてみてはいかがでしょうか。
そんなに「受け」を追求しないでも、じゅうぶんに楽しめる力があると思うのです。

お願いだから殴らないで
MacGuffins
pit北/区域(東京都)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
着々と化け始めてる。「次」を期待してしまう。
他の方々も書かれている通り、スピーディな展開と熱さ、テンションで物語を構築していく団体で、前回公演から気になり始めていました。
決して、しなやかなお芝居ではないし、粗さも見える。
でも、それがいい。
誰もが抱える「不器用さ」を具現化したような舞台に、釘づけになりました。

鬼泪~KIRUI~
カプセル兵団
アイピット目白(東京都)
2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄い♪
スピーディー♪
この一言に尽きますね。
テンポ、リズム、秀逸で、内容も面白い。
扱う、キャラクターもいいね、
言葉での表現、体を用いた表現、
人を用いた描写☆
本当に面白かった☆
ネタバレになっちゃうかな?
でも、千秋楽は満員御礼みたいだし...。
暗転がこれまた、一つの手本みたいな舞台。
完璧な演劇です!

どん底
演劇企画集団THE・ガジラ
笹塚ファクトリー(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
お初でした
劇場に入った瞬間から暗く、空気がずんと重いようで、雰囲気に入り込めます。
内容も申し分ない(偉そうで済みません)。役者さん達が皆さん声が良く、うまいです。
あっという間に引き込まれ、感情を引き摺りまわされ、終わった時の脱力感と言ったら…。
難をいうなら、音楽が大きすぎて耳に悪いかんじ。

~新撰組外伝~SOUJI
演劇集団呼華
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★
新鮮組♪
綺麗なお姉さまがいっぱい...。
じゃなかった!?
あれ、
美しい男装の、声麗しい殿方様方。
自己紹介はユニークで、男子も焦がれる、時代人ばかり。
沖田総司が、爽やかな、美少女?あいや、
美少年♪
歌も舞も見事でそこは、流石女性!お見事。
少し言えば、舞台かたはける瞬間、
急ぎ足が女性で可愛いかった。

黒い十人の女
ナイロン100℃
青山円形劇場(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了
満足度★★★
期待しすぎたかな
本公演では初めて無駄に長いと感じた。
枝葉が多い割に幹は細いというか。
『しとやかな獣』のようにすっきり短い方が適した原作じゃなかろうか。
古参メンバーの松永、峯村、村岡が出てくるとさすがに見入る。
緒川たまきを青山円形劇場の距離で見る幸せよ。
みのすけ兄さんちょっと痩せたね。

「コンサギ」
東京パチプロデュース
劇場HOPE(東京都)
2011/05/17 (火) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ますます磨きがかかってきた作品。
タイトルの『コンサギ』からイメージしていた結婚詐欺師の手練手管を想像していたが、予想と違うストーリー展開だった。このところの公演の中でも特に安心して楽しく笑って見れた。しかし、最後の結末が今回も素直すぎて、もう一つ予想外の裏切りの展開が欲しかった。シンプルな笑いを目指す演出は賛成だが、見終わった後に考えさせる何かがあるとさらに良かったと思うし、それが今後のパチプロの課題だと思う。小林大輔、竹内健史の二人は所属劇団員になったせいもあってか、演技力に磨きがかかり落着いて見れた。彼らを相手にする岡村多加江は、さすがに貫禄を見せてくれていた。またウェートレス役の岩畑里沙は、前回の『8:2の男』の看護婦役同様、今時の(見ていて心底イライラするような)若者を見事に演じていて、定番になりそう。

メガネ夫妻のイスタンブール旅行記
城山羊の会
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/05/21 (土) ~ 2011/05/31 (火)公演終了

【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」
趣向
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2011/05/21 (土) ~ 2011/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
スタイリッシュな演出
アントニン・レーモンドの設計による東京女子大学の体育館取り壊しのエピソードと、その大学で学ぶ9人の女子たちの生活がミニマルでスタイリッシュな演出によって描かれ、新鮮な印象を受けました。
前半は大学に入学した学生達のそれぞれの生活が断片的に描かれ、真面目に勉学に励む人から遊び惚ける人までいて、共感できる内容でした。旧体育館保存を巡る話が出てくる辺りからは緊迫感があり引き込まれました。
真っ黒な空間の中に真っ白な衣装とモノトーンの色彩の中、大道具・小道具を1つも使わずに、走り回る身体と幾何学的な図形を床に描く照明だけでかなり広い舞台を効果的にエリア分けする演出が見事でした。ストレートプレイの作品ですが、ダンス作品のような雰囲気があって気持ち良かったです。
脚本自体にゆるゆかなユーモアが感じられたので、効果音を用いた小ネタは狙い過ぎで必要ないと思いました。台詞や動きにシビアなタイミングが要求される場面がいくつかあったのですが、そこがテンポ良く行かずにギクシャクしてしまったのが勿体ないです。
9人の役者たちはそれぞれの個性を活かした演技でチャーミングでした。女子大の話ですが、若い人だけでなく、さいたまゴールド・シアターの上村正子さんも出演していて、雰囲気的にも物語の展開的にも効果的なキャスティングで素敵でした。