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空色ラジオ

空色ラジオ

春の日ボタン

「劇」小劇場(東京都)

2011/05/18 (水) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

詩っていいなぁ・・・
大好きだったリヴァー・フェニックスがLAで死んでしまったとき、私は泣いた。ヒッピーを親に持ち、不自由を知らぬゆえに自由がわからず、放浪した少年が大人にならないまま召されてゆくその切なさに。
いつも大笑いしてちょっと涙、って感じの春の日だが、今回のちょっと涙、はお話の中ではなく、私のそんな記憶の中で流れた。
高校時代のボーイフレンドは高偏差値の早稲田高等学院生で、文化祭に行ったら文集がやたら分厚くしかもタイトルが「彷徨」であった。なんて読むの?と同い年に聞くみっともなさより、頭の良い学校は難しい字で素敵だ、と思ったものだ。その中の詩も、よくわからなかったが、わからなくて素敵だと思った笑 そんな青春を思いながら観た。ネタバレに続く・・・

ネタバレBOX

春の日はオムニバスなので、おたくネタで笑いながらも主軸を逃さないぞ、という楽しみ方を私はしている。ゆえにエピソードは詳細に記憶しながら観る。今回主軸はパーソナリティだろうな、と思っていたので、占い師が赤マジックで手をぐりぐりやるのもこりゃなんかに続くだろう、と期待したがハズした。3作目のマルタのうっとうしいくらいの動きも、ラストに何かやるためだろう、と思ったがそこもハズした。(ハズした=私の想像が外れた、の意)。なるほど〜という過去作品の持つ「絡み合う糸が気持ちよく解れていく感じ」がなかった。私はそこが好きだったので少し寂しかった。が、変化は受け入れたい。大河の流れは時に止まっているようにも見えるものだ。きっとそういう事なんだろう。

フウの読んだ詩はとてもよかった。ヒナがラジオで読んだ詩も最初のほうと最後のほうが好きだった。「人に詩が在ること」に何か今後の春の日のテーマを感じた。新たな期待をもって、これからも応援したい。
青に白

青に白

ペテカン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/05/13 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

泣いて笑って。
後半はもう泣き笑いの連続でどっと疲れました(笑

あ~楽しかった。

ネタバレBOX

豪華な客演を招いてペテカンらしさが増してました。
田中真弓さんは終始暗い表情の役でしたがもっとコミカルな芝居をすると
勝手に思っていたので意外でした。
でも納棺シーンでは泣かされた。

四條久美子のエディット・ピアフ「愛の賛歌」は圧巻。



桜の園

桜の園

地点

イムズホール(福岡県)

2011/05/21 (土) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

桜の園の満開の下
 チェーホフの『桜の園』の「読み」は様々だろう。その中には少女小説的な読みがされてきた一連の流れもあって、これはもの凄く乱暴にまとめてしまえば、没落貴族であるヒロインの哀しみを描いているという感傷的な読み方だ。演出家もそれを念頭にして、登場人物たちにしきりと「涙」を流させる。
 ところが「地点」の三浦基は、彼ら彼女らに一切の涙を流させない。泣きの芝居を入れない。それどころか、舞台を終始支配するのは、狂気に満ちた「哄笑」である。
 この「感傷」を徹底的に排除する姿勢は面白い。三浦基は原作戯曲をいったん解体し展開を変えて再構成、四幕のものを一幕の超ダイジェスト版にスピードアップして見せるが、これはチェーホフの否定ではない。原作の描いた「感傷」の果てには「狂気」がありえることを、演出家が喝破した、一つの解釈である。

ネタバレBOX

 日本の女子校の演劇部には、例年卒業制作として『桜の園』を上演するところがあるというが(笑)、それは、日本においてはチェーホフのロマンチシズムあるいはセンチメンタリズムのみが抽出されてきたことの象徴的な現象だろう。
 近年は初期作品も含めて、ユーモリストとしてのチェーホフが再評価されているが、『桜の園』も本来は「喜劇」としての側面が強かった。「桜の園」に執着するラネフスカヤ夫人の姿は普通に鑑賞すればかなり滑稽なのである。
 日本の新劇は、これを「感傷劇」として定着させた。今回アフタートークで指摘されたことでもあるが、これには日本語とロシア語という言語の違いも原因としてあるだろう。あっさりとしてテンポのいいロシア語に比べて、日本語はどうしても感情を“溜め込む”。貴族の台詞ともなれば、既に日本人には日本的なイメージ、「山の手」的な、あるいは「皇室」の気品と優雅さを備えた言い回しが前提とされてしまう。母親は「お母様」であって「ママ」ではないのだ。
 こういった「チェーホフの日本化」は、新劇のみならず、文学では太宰治『斜陽』に、映画では吉村公三郎『安城家の舞踏会』での没落華族の描写にも影響していく。これらはよく言えばチェーホフと日本との幸福な融合であるが、見方を変えれば「どこの国の話だ」という違和感、非現実感を生んでしまうことになる。チェーホフの「現代化」における新たなアプローチは、この「違和感」をどう解消したらよいか、という点にかかっていると言える。

 舞台の中央には「窓枠」の山が積み上げられている。床には一面、一円玉。四方を取り囲む長大な“ベンチ”はプラットホームの謂いだという。
 「桜の園」の人々は、その「窓」に囚われている。舞台上を彼らは殆ど動かず、立ちつくしたままだ。彼らの喋る言葉に抑揚は存在するが、感情には明らかに欠落がある。前述したように「哀しみ」の感情が極力排除されているのだ。
 もちろん原作でも一家は「桜の園」に執着し続けるのだが、それは自らの没落を受け入れれば、未来に絶望しか見出だせなくなるからである。
 しかし、この舞台の「桜の園」は言わば精神病院であり、彼らは「窓」という鉄格子の中に閉じ込められてはいるが、精神の欠落ゆえにかえってその心は解放されている。
 ハッとさせられるのは彼らの「哄笑」を聞いた瞬間で、「感傷」を捨て去り、哀しみが狂気に変換されれば、たとえ鉄格子の向こうにいようとも、人間はこんなにも自由になれるのだ、という事実だ。実際、物語の最後になっても、一家は「さよなら」と言いつつつ、自らの立ち位置を変えることはない。彼らは「どこにも出ていかない」のである。
 原作と違い、ラネフスカヤ夫人のモノローグで終わるこの「桜の園」は、子宮の中で眠る、幸福な「胎児の夢」を描いているのだ。

 しかし、登場人物を全て狂人にしてしまうという大胆な手法は、反面、キャラクターへの観客の感情移入を拒むことにもなる。安易に舞台に狂人を出せないのはそのためだ。
 狂人だけでなく、愚か者、僻み者、悪人、犯罪者などのアウトローに観客がシンパシーを抱くためには、彼らを相対化するための「常識人」が舞台上に必要になる。『男はつらいよ』の寅さんが乱暴狼藉を働いても「善人」と見なされるのは「とらや」の人々が彼の「本質」を見抜いてあげるからだし、『レインマン』のダスティン・ホフマンの感情の欠落した振る舞いの更に奥底に人間らしい感情があることを見抜くのは、トム・クルーズの役割なのだ。
 本来なら、その役目は桜の園を買い取るリアリストのロパーヒンが受け持たなければならないところだろう。ところがベンチの上を歩き回り、舞台上で踊りまわり、たまに一円玉に足を滑らせ、さらに金をばらまく「自由度」を獲得している彼もまた、一家と同じく「狂気の人」なのである。
 彼は物理的には一家を救いはするが、精神的に、“観客のために”一家を救いはしない。彼もまた観客の感情移入を拒んでいる「あちら側の人」なのである。
 結果として、狂人だけの舞台は単調なものにならざるを得ないが、そうしたリスク、あるいはハンディを引き受けてなお、三浦基はこの戯曲から「感傷的要素」を除去したかったのだろう。固定化しているとも言えるチェーホフの戯曲解釈に一石を投じ、観客が安易な感動に流れることを拒絶、演劇の感動とは「涙だけではない」ということを示したかったのだと思う。
 外に出て行かないラストシーン一家の姿は、そのまま「幸福な家族のポートレイト」として通用する。幸せは「狂気の果て」にも存在しているのではないか、三浦基はそう主張しているようにも思えるのである。
DUST CHUTE UTOPIA

DUST CHUTE UTOPIA

PLAT-formance

タイニイアリス(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

サラダボールの様に
各々色も風味も違う役者さん達の個性が際立ちながら上手く解け合っている感じが気持ちいい。いつものプラフォの感覚が緩やかに拡大して、また新しい可能性を発見。90分が短く感じられた。相変わらず音楽もオシャレ。

流れていく星のしっぽ

流れていく星のしっぽ

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

エンディングに引きずられた印象…
前半は正直「なにをやりたいんだ??」という印象でしたが、最後まで観終わって「なるほど…」という感じに。でも、なんですかね。一本に繋がったというよりは、最後の空気に頭っから引きずられ過ぎたかな?っていう感じでしょうか。三幕構成の芝居ですが、観せるべきモノがそれぞれの幕によって異なっていいハズが、変に統一されていたというか…。もうちょっとお客の心や頭をあっちこっちに振って欲しかったな、って気分です。最後に厳しい事を言うと、ワイルダーの『わが町』を原作にしているのなら当日パンフレットに絶対に書くべき。お客様に不親切だし、作家にも失礼です。

DUST CHUTE UTOPIA

DUST CHUTE UTOPIA

PLAT-formance

タイニイアリス(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

コミ箱の中味を並べてみると
初日を観劇。

作り手が自分たちの感性や色を貫いて
したたかに描き切った印象がありました。

観る側の尺度からのいろんなはみ出し具合に
ぞくっとくるような実存感や説得力があって
舞台からやってくる圧迫感があまりないにも関わらず
気が付けばがっつりと惹かれておりました。

ネタバレBOX

ソリッドな舞台の中央に
いかにもという大きな金属製っぽいゴミ箱。
開演前からそれを調査するような外枠があって
舞台が始まるとゴミ箱の中身が
姿を現わしていく態。

大きくいくつかのシーンの括りがあって
それぞれがとてもルーズにつながっている。
で、一つずつの描き方に
作り手の独特のタッチがあるのです。

うまく表現できないのですが
具体的な肌触りをもった部分と
具体性をもたず、でも毛穴から染み入るように観る側を染めていく
空気のようなものがしなやかに混在していて・・・。
たとえば冒頭の工場でつくられていた
「トゲム」、と呼ばれるものの概念が
わかったようで、
でもそこには社会的ブームといった単純に物の概念を超える姿や
さらには観る側の想像力を踏み越えた領域が
用意されていて。
あるいは
ビデオとテレビをつなごうとすると亀甲縛りになるというくだりも
馬鹿馬鹿しいとおもいつつ
実際に演じられる姿に
さらなる印象が生まれていく。
突き抜けた可笑しさがあって
腰を据えて笑いが醸し出されていくのですが、
そこには良質な笑いがもつ抜けの良さに加えて
舞台の空気を染めていくような力があって。

キャンディーズを彷彿とさせるキャラクターの名付けも
そこから何かが機能するかというと
そういうわけでもないのですが、
でもその名前がなにげに舞台の空気を縛る。
韓国からの留学生の引っ越しそばの顛末などは
べたな可笑しさががっつりあって
でもそれだけが浮き立つことがない
場の空気の密度がしっかりと作られていて・・・。

いろんな尺でちりばめられた笑いに
絶妙なセンスというか洗練があって
でも、単発的に笑うという楽しみだけではなく、
観ているうちに作り手のトーンに従属し、
舞台に漂う空気の濃淡が
そのままナチュラルに感じられるようになっていく。
ゴミ箱を上からあさっていくような
シーン間の時間の逆転が
個々のシーンがもつ、
どこか欠けたり、
濃淡がデフォルメされたようなテイストとともに
したたかに舞台全体の広がりを醸し出して。

観終わって、ちょっと鳥肌が立つような感じすらありました。
この感覚、常習性があるような気がしてちょっとやばい。
個人的に、とても惹かれる作り手や演じ手の感性が舞台から伝わってきて、
単純に笑えるとかおもしろいという言葉では表しえない
舞台上の世界全体での、
表現の秀逸さを感じたことでした。









【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

趣向

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2011/05/21 (土) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

緑と黒と白
横浜2つ目です。実家に顔だけ出して関内へ引き返します。ここは山の手側に伊勢佐木町の商店街、少し行くと映画館「ジャック&ベティ」。海側は、山下公園、氷川丸、ベイブリッジ、やはり風が強いです。カップル、親子連れ、そして結婚式の帰りでしょうかおしゃれなグループ。みんな楽しそう。海はとても青いとはいえませんがいい気分。場所は県民ホールの近く。ずぅーっと前、県民ホールで小澤さんとボストンを聴きました。小澤さんは「フンッ!」とか「ムンッ!」などと力が入っているようす。指揮者はひたすら「沈黙」と思っていた私はちょっとびっくり。歩いてすぐ劇場に到着。礎石には「平成22年」とありました。
開場時間、大スタジオに入ります。黒い空間にオレンジの座席。舞台にはグリーンのライトが当たっています。夜の体育館のようです。今日は体育館のお話。

5/23追記。

ネタバレBOX

滅多に横浜まででてこないのですが、本公演、熊川さんがでていらっしゃるということで遠征。「露出狂」「くちびるぱんつ」に続き3作目。広い舞台には何もなく黒一色。照明は丸、四角、三角、窓から入ってくる外光、回廊、芝生を描き分けます。白い衣装の役者さんは走ります。場面が終わると一心に駆け戻ります。客席後方からも登場。途中、客席にいた男性が舞台に(男性はここだけ)。一人であったり二人であったり、全員が並んでいたり。そのたび、照明はカタチを変えます。広い体育館の中、セリフも舞います。ここでも「ゴンドラの唄」が、全員が歌う場面も。入学から卒業。見逃さなくてよかった。終わってから「活かす会」のサイトをみました。5/22追記:ひとつ思い出しました。辻村さん、どこかでお名前を…と思っていたら、2月、LE DECOで「極楽」をみていました。

5/23追記:大きな劇場は好きではないので始まるまではちょっと不安。もちろん予習なし。いつも前の席にするんですが、本公演は指定席。やや前方。でも、今日は広い体育館。余裕でバレーボールも出来る。照明が当たる位置、それ以外の薄暗いところ。このコントラストが実に表情豊か。物音ひとつしない体育館、セリフが反響します。まるで体育館の入口からのぞき込んでいるようです。九つの人生、はじめは白かった衣装もだんだんと個性によって色づいてきます。山下公園に砂浜はないけれど、綺麗な、陽に輝く貝殻をひとつ見つけたようです。
わが星

わが星

ままごと

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

半年待った甲斐が
昨年11月に行われたリーディングセッションで
「わが星」という作品に初めて触れて、とても心地よかった
ラップ部分はいわゆる通常の歌に比べ、数多くの言葉が詰め込まれていることもあり、聞き逃した部分も多く、戯曲も読ませていただいた。
今回の本公演(という書き方はRSに失礼だけど)も楽しみにしていた。
開演時間を1時間間違えており、危うく見逃すところだったが、何かに導かれたのか、観る必要があったということなのか?とにかく観ることが出来てよかったと思える作品だった。この作品に関わった全ての方に感謝したい。
いわき公演が中止になったことは非常に残念。

ネタバレBOX

※キャストの皆さんは私が描いていたイメージに近かった。永井さんは「IRON」以来6年ぶりに拝見。凛としたコーチ役から見事なお父さんっぷり。最初、永井さんばかりに目が行ってしまいました。役者さんってすごいなぁ、と毎度いろんな方見て思います。
※引っ越しして惑星を並べる場面、出演者をあんな風に運ぶとはw。やはり本公演ならでは。という思い。あとミラーボールのシーンも実に感動的でした。
※ラップ部分は確かにセリフとしては、聞きづらかったことは否めません。特に回転しながらだから物理的に遠くに行ったり、背を向けたりになるからなおさらで。DVDでは下に歌詞とか出るんですかね?
※死ぬことは恐ろしいことでも、悲しいことでもないですな。必ず、いつか「ある」ものなんだから、てなことを作品終盤に思ってました。
※ロビーに出ると口口口の三浦さんが物販を!むき卵みたいなツルンとした横顔が印象的。触りたくなる衝動が・・・。
風と共に来たる

風と共に来たる

劇団テアトル・エコー

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/06/01 (水)公演終了

満足度★★★★

実力を見せつけられました
本当に実力がある役者さんが演じることで、舞台の上の緊張感がとても伝わってくることをいい意味で見せつけられました。
濃密なよい舞台です。

~新撰組外伝~SOUJI

~新撰組外伝~SOUJI

演劇集団呼華

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

男演芝居
好みがすごく別れそう
好きな人はすごい好き
ダメな人は苦手かも
そこは方向性がハッキリしてていいかも

刀をおさめるの、たまにもたついてちょっと残念だった
日本舞踊がしなやかでよかった

空気ノ機械ノ尾ッポvol.17

空気ノ機械ノ尾ッポvol.17

空気ノ機械ノ尾ッポ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

スピーディ
事前調査なくふらりと観に行きました。
スピーディ。
考えるんぢゃなく雰囲気と感覚で楽しむ。
刺激される。
面白かった。

お願いだから殴らないで

お願いだから殴らないで

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★

役者をつぶしているのでは?
とりわけ男性に個性的な役者さんの集まっている劇団だと思いました。
最初の10分間は、「何がどう展開するのだろう」と、本当にわくわくしました。
ただ、それからがかなり興ざめ。
「金田一さん」が登場したあたりからは、ほとんど「宴会芸」(失礼ながら)と同じような「怒鳴り」と「走り回る」芸が
やたらと劇の展開を阻みました。

素人なりに評すると、
①役者の粒が揃っているのだから、あえて「ドタバタ」を入れる必要はない。
②しっかりとした台本であったなら、かなり素敵な劇になるたろうに。
③失望感は、劇場の狭さにもかなり影響していると思えた。

の3点です。
①はすでに述べた通り。②については、なにを狙ったのか不明な台本です。「ほのぼの」はドタバタで打ち消されていましたし、リストラが入っているといっても、現実味が感じられず。最後は「よかったね」くらいでいいのだろうかと疑問を抱きましたし。劇を観たあとで、どのような印象だったのかを自分に語るか、かなり困ってしまいました。
③は、小さな劇団共通の悩みでしょうね。

この劇団は、「古典」からスタートしてみてはいかがでしょうか。
そんなに「受け」を追求しないでも、じゅうぶんに楽しめる力があると思うのです。


お願いだから殴らないで

お願いだから殴らないで

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

着々と化け始めてる。「次」を期待してしまう。
他の方々も書かれている通り、スピーディな展開と熱さ、テンションで物語を構築していく団体で、前回公演から気になり始めていました。
決して、しなやかなお芝居ではないし、粗さも見える。
でも、それがいい。
誰もが抱える「不器用さ」を具現化したような舞台に、釘づけになりました。

ネタバレBOX

語るべきポイントを最小限に、どんどん移り変わる展開を興味深く追っているうちに、とんでもないところへ連れていかれてしまったような感覚に陥りました。

探偵でもないのに彼のまわりでは殺人事件が起きてしまうという金田一を演じた相川雅史さんは奇抜なキャラクタで、「破天荒」という言葉が似合う。劇中で投影された映像も彼が製作しているという。ご本人の演技とはまた違った繊細な映像で、これも好きでした。

一家の息子と、借金取りのヤクザを演じた有村優太さんはハイスピードな展開の中でも抜群の安定感。どんなに大きな声を出しても、動きながらまくしたてるようにしゃべっても聞きとれるセリフまわしは、すごい。

劇中で「非実在青少年」とまで言われた、男性の理想像ともいうべき旅館の娘を演じた金魚さん。この役が「かわいい子」でないと成立しないこの脚本で、この方の存在は大きい。彼女に関しては芝居の前半と後半で、役のイメージががらっと変わる。80分の間に大人になってしまったような感覚。

横田純さんの演じ分けの振れ幅にも驚いた。80分の芝居の中で何度も役が変わるのだが、それぞれの役で体の可動域、表情、雰囲気が違い、「あっ今変わった」とすぐわかった。これは何気にすごいこと。

芝居に一本筋を通したのは主演の水越健さん。この方の情熱で、芝居が温度をもっていたような気がした。

本当におもしろかったです。見る人を選ぶ脚本や演出なのかもしれませんが、80年代から90年代にかけてのストレート・プレイがお好きな方にはおススメ。
鬼泪~KIRUI~

鬼泪~KIRUI~

カプセル兵団

アイピット目白(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄い♪
スピーディー♪
この一言に尽きますね。
テンポ、リズム、秀逸で、内容も面白い。
扱う、キャラクターもいいね、
言葉での表現、体を用いた表現、
人を用いた描写☆
本当に面白かった☆
ネタバレになっちゃうかな?
でも、千秋楽は満員御礼みたいだし...。

暗転がこれまた、一つの手本みたいな舞台。
完璧な演劇です!

どん底

どん底

演劇企画集団THE・ガジラ

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

お初でした
劇場に入った瞬間から暗く、空気がずんと重いようで、雰囲気に入り込めます。
内容も申し分ない(偉そうで済みません)。役者さん達が皆さん声が良く、うまいです。
あっという間に引き込まれ、感情を引き摺りまわされ、終わった時の脱力感と言ったら…。
難をいうなら、音楽が大きすぎて耳に悪いかんじ。

~新撰組外伝~SOUJI

~新撰組外伝~SOUJI

演劇集団呼華

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

新鮮組♪
綺麗なお姉さまがいっぱい...。
じゃなかった!?
あれ、
美しい男装の、声麗しい殿方様方。
自己紹介はユニークで、男子も焦がれる、時代人ばかり。
沖田総司が、爽やかな、美少女?あいや、
美少年♪

歌も舞も見事でそこは、流石女性!お見事。
少し言えば、舞台かたはける瞬間、
急ぎ足が女性で可愛いかった。

黒い十人の女

黒い十人の女

ナイロン100℃

青山円形劇場(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★

期待しすぎたかな
本公演では初めて無駄に長いと感じた。
枝葉が多い割に幹は細いというか。
『しとやかな獣』のようにすっきり短い方が適した原作じゃなかろうか。
古参メンバーの松永、峯村、村岡が出てくるとさすがに見入る。
緒川たまきを青山円形劇場の距離で見る幸せよ。
みのすけ兄さんちょっと痩せたね。

ネタバレBOX

ファーストシーンとラスト近くに登場する男たちの意図というか、
意味するところが分からなかった。
「コンサギ」

「コンサギ」

東京パチプロデュース

劇場HOPE(東京都)

2011/05/17 (火) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

ますます磨きがかかってきた作品。
タイトルの『コンサギ』からイメージしていた結婚詐欺師の手練手管を想像していたが、予想と違うストーリー展開だった。このところの公演の中でも特に安心して楽しく笑って見れた。しかし、最後の結末が今回も素直すぎて、もう一つ予想外の裏切りの展開が欲しかった。シンプルな笑いを目指す演出は賛成だが、見終わった後に考えさせる何かがあるとさらに良かったと思うし、それが今後のパチプロの課題だと思う。小林大輔、竹内健史の二人は所属劇団員になったせいもあってか、演技力に磨きがかかり落着いて見れた。彼らを相手にする岡村多加江は、さすがに貫禄を見せてくれていた。またウェートレス役の岩畑里沙は、前回の『8:2の男』の看護婦役同様、今時の(見ていて心底イライラするような)若者を見事に演じていて、定番になりそう。

ネタバレBOX

最後の結婚詐欺の被害者達の場面で、マスターまで名乗り出るのはやりすぎだと思う。騙しているマスターの喫茶店には、詐欺師は出入をしないはず。
チラシに記載するキャストは、役名だけでなく役柄を記載して欲しい。でないと俳優名と一致できない。
メガネ夫妻のイスタンブール旅行記

メガネ夫妻のイスタンブール旅行記

城山羊の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/05/21 (土) ~ 2011/05/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

肩の力の抜けた良作
次が読めない、屈折しながらの展開。でも小難しくなく楽に観れ、しかも面白い。

ネタバレBOX

感情に満ちながら静謐なところは閉幕後に流れるのアダージェットがぴったり。
【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

趣向

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2011/05/21 (土) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

スタイリッシュな演出
アントニン・レーモンドの設計による東京女子大学の体育館取り壊しのエピソードと、その大学で学ぶ9人の女子たちの生活がミニマルでスタイリッシュな演出によって描かれ、新鮮な印象を受けました。

前半は大学に入学した学生達のそれぞれの生活が断片的に描かれ、真面目に勉学に励む人から遊び惚ける人までいて、共感できる内容でした。旧体育館保存を巡る話が出てくる辺りからは緊迫感があり引き込まれました。

真っ黒な空間の中に真っ白な衣装とモノトーンの色彩の中、大道具・小道具を1つも使わずに、走り回る身体と幾何学的な図形を床に描く照明だけでかなり広い舞台を効果的にエリア分けする演出が見事でした。ストレートプレイの作品ですが、ダンス作品のような雰囲気があって気持ち良かったです。

脚本自体にゆるゆかなユーモアが感じられたので、効果音を用いた小ネタは狙い過ぎで必要ないと思いました。台詞や動きにシビアなタイミングが要求される場面がいくつかあったのですが、そこがテンポ良く行かずにギクシャクしてしまったのが勿体ないです。

9人の役者たちはそれぞれの個性を活かした演技でチャーミングでした。女子大の話ですが、若い人だけでなく、さいたまゴールド・シアターの上村正子さんも出演していて、雰囲気的にも物語の展開的にも効果的なキャスティングで素敵でした。

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